JP2003149854A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JP2003149854A JP2001346864A JP2001346864A JP2003149854A JP 2003149854 A JP2003149854 A JP 2003149854A JP 2001346864 A JP2001346864 A JP 2001346864A JP 2001346864 A JP2001346864 A JP 2001346864A JP 2003149854 A JP2003149854 A JP 2003149854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コピーかぶりに対して最も厳しい条件である
高温・高湿環境下でのコピーかぶりの上昇を防止し、
又、コピー濃度に対し最も厳しい条件である低温・低湿
環境下でのコピー濃度低下を防止する事を可能とし、
又、粒子径の異なる磁性微粉体Bを磁性微粉体Aと同重
量部以上0.8重量部以下で外添する事により、感光体
ドラム上への磁性微粉体の付着(フィルミング)を防止
することが出来、どの様な環境下においても、安定した
コピー画質を可能とする静電荷現像用トナーを提供す
る。 【解決手段】 2成分からなる現像剤に使用される静電
荷像現像用トナーであって、少なくともスチレンアクリ
ル系結着樹脂と着色剤及び帯電制御剤で構成され、磁性
微粉体Aが外添剤として0.6〜0.8重量部使用され
ている。磁性微粉体Aは、表面にアミノシラン基を有
し、形状が八面体であり、電気抵抗r(Ω・cm)が
下記条件を満足している。 1×10<r<9×1

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電荷像現像用ト
ナーであり、特に静電式複写機やレーザービームプリン
ター等の、いわゆる電子写真方式を用いた画像形成装置
に使用される電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機及びレーザービームプリン
ターのごとき電子写真技術を用いた画像形成装置の機能
が多用化し、より一層の画像の高精細化、高画質化が求
められている。それに伴い、トナー粒子は粒子径が従来
以上に細かいものを使用する傾向にある。また、これら
はデジタル複合機の場合、同一の現像システムで複写
機、プリンター、ファックスと複数の機能を果たす必要
がある。それぞれによって使用される原稿濃度に差があ
り、どの様な使用状態によっても最適な画像品質を維持
する必要がある。原稿濃度がある程度以上高い場合(6
%以上)、現像剤中へは適度にトナーが補給され現像剤
中を循環するため問題は発生しにくいが、原稿濃度が低
い場合(1%以下)、現像剤中へのトナー補給は少なく
撹拌のみ繰り返されるため、チャージアップによる画像
濃度低下が発生していた。特にファックスの場合、一般
的に印字の濃度が低いため、チャージアップによる画像
濃度低下がしばしば問題となっていた。この様な問題を
解決するために、磁性微粉体を外添剤としてトナー表面
に一定量外添し、トナーの表面抵抗を低下させて過剰に
帯電された電荷をリークさせることにより帯電上昇を防
止させ、低温・低湿環境下でも濃度低下の発生しないト
ナーが従来から提案されている。
【0003】しかしながら、この様な外添剤が一定量以
上存在すると、逆に原稿濃度が更に高い場合(30%以
上)、現像剤中へのトナー補給は多くなり、撹拌能力が
追い付かず帯電不良が発生し画像かぶりが増加するとい
った問題が発生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複写機及びレーザービ
ームプリンタにおいて、高画質化を達成する為には、ト
ナー粒子径の小粒径化、感光体ドラム径、プロセススピ
ード等幾つかの条件が必至条件となる。その場合には、
多少それに伴う問題点が発生する。原稿濃度が高い(3
5%以上)ものを連続して出力する場合、補給及び現像
されるトナーは多くなり、現像槽内での撹拌能力が追い
付かない事から帯電量が不安定になって異常に画像上の
かぶりが増加するといった不具合が生じていた。特にこ
れらの現象は帯電量が安定しにくい高温高湿環境下にお
いて発生しやすい。
【0005】本発明の目的は、トナー粒子に外添剤とし
て使用する磁性微粉体の量を規定することにより、過剰
にトナー補給させた場合においても、帯電量を安定さ
せ、画像のかぶりを上昇させる事なく安定した画像を可
能とする静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0006】本発明は、使用するトナーが少なくともス
チレンアクリル系結着樹脂と着色剤及び帯電制御剤で構
成されており、該トナーに0.6〜0.8重量部の磁性
微粉体Aが外添剤として使用されている事により、コピ
ーかぶりに対して最も厳しい条件である高温・高湿環境
下でのコピーかぶりの上昇を防止し、又、コピー濃度に
対し最も厳しい条件である低温・低湿環境下でのコピー
濃度低下を防止する事を可能とし、又、粒子径の異なる
磁性微粉体Bを磁性微粉体Aと同重量部以上0.8重量
部以下で外添する事により、感光体ドラム上への磁性微
粉体の付着(フィルミング)を防止することが出来、ど
の様な環境下においても、安定したコピー画質を可能と
する静電荷現像用トナーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、2成分からな
る現像剤に使用される静電荷像現像用トナーであって、
少なくともスチレンアクリル系結着樹脂と着色剤及び帯
電制御剤で構成され、磁性微粉体Aが外添剤として0.
6〜0.8重量部使用されている静電荷像現像用トナー
である。
【0008】また、本発明は、上記磁性微粉体Aは、表
面にアミノシラン基を有し、形状が八面体であり、電気
抵抗r(Ω・cm)が下記条件を満足している静電荷
像現像用トナーである。1×10≦r≦9×10
【0009】そして、本発明は、トナー粒子100重量
部当り1.5〜2.5重量部の磁性微粉体Aと混合され
ている静電荷像現像用トナーである。
【0010】更に、本発明は、重量平均粒径が0.30
〜0.60μmである磁性微粉体Bが上記磁性微粉体A
と同重量部以上0.8重量部以下で外添されている静電
荷像現像用トナーである。
【0011】また、本発明は、上記外添磁性微粉体B
は、79.58kA/m(1Kエルステッド)の磁界下
における残留磁化σr(Am/kg)と飽和磁化σ
(Am/kg)との比が下記条件を満足している
静電荷像現像用トナーである。 σr/σs≦0.10
【0012】そして、本発明は、上記外添磁性微粉体B
は、その組成または構造式がFe・MnOで表さ
れる磁性微粒子で構成され、電気抵抗r(Ω・cm)
が下記条件を満足している静電荷像現像用トナーであ
る。1×10≦r≦9×10
【0013】更に、本発明は、トナー粒子の重量平均粒
子径dが d≦9μmである静電荷像現像用トナーであ
る。
【0014】また、本発明は、感光体ドラム径dが d
≦30φ、プロセススピードが60〜90mm/sec
である静電荷像現像装置に使用される静電荷像現像用ト
ナーである。
【0015】そして、本発明は、上記静電荷像現像装置
の感光体ドラムと現像用マグローラの周速比が2.7〜
3.3で使用される静電荷像現像用トナーである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明の静電荷像現像用トナーの実施例について、図1
〜図11を用いて説明する。図1は、実施例の静電荷像
現像用トナーを使用する静電荷現像装置の一例の説明図
である。図2は、実施例1の静電荷像現像用トナーのト
ナー材料組成を示す図表である。図3は、実施例1にお
ける外添剤を示す図表である。図4は、実施例1におけ
るコピー評価を説明する図表である。図5は、実施例1
におけるコピー濃度推移を確認する図表である。図6
は、実施例2における確認結果を説明する図表である。
図7は、実施例3における確認結果を説明する図表であ
る。図8は、実施例4の静電荷像現像用トナーのサンプ
ルを説明する図表である。図9は、実施例4における評
価結果を説明する図表である。図10は、実施例5にお
ける評価結果を説明する図表である。図11は、実施例
6における評価結果を説明する図表である。
【0017】実施例の静電荷像現像用トナーを使用する
デジタル複合機の一例の全体図を図1に示す。デジタル
複合機は、静電荷像現像装置の一つであり、感光体ドラ
ムと現像用マグローラの周速比が2.7〜3.3で使用
され、2成分からなる現像剤を使用する。デジタル複合
機において、原稿像はコピーランプ1により照射され、
その反射光が第2/第3ミラーユニット2を経てレンズ
ユニット3へ送られる。LSUユニット4により、画像
信号をレーザービームに変換し、感光体ドラム5上に結
像する。感光体ドラムはMCユニット6により均一に帯
電され、レーザービームにより静電潜像を形成し、更に
現像槽中で帯電されたトナーを感光体ドラム上にのせる
為のMGローラー7により電気的吸収力により感光体ド
ラム上にトナーを付着させる。カセット給紙ローラー8
により給紙されレジストローラー9により一旦待機させ
られていた記録紙はレジストローラー9の駆動により感
光体ドラム上に搬送され、可視像化されトナーが付着し
ている感光体ドラムに重ね合わされる。次に重ね合わさ
れた記録紙の裏面に転写ローラー10により電荷を与え
ると、感光体ドラム上からトナーは記録紙上に転写され
る。感光体ドラム上に残った未転写トナー等は、感光体
ドラムユニットに設けられているクリーニングブレード
によって除去される。一方、トナーを載せた記録紙は定
着ユニットまで搬送され、上ヒートローラー11と下ヒ
ートローラー12に挟まれて熱定着され搬送ローラー1
3、排紙ローラー14により排紙される。又、熱定着の
仕組みとしては上ヒートローラー11内部にヒーターラ
ンプが設置されており定着サーミスターにより温度管理
がなされている。以上のように原稿上の画像データを記
録紙上に複写する工程が完了する。
【0018】実施例1を説明する。本実施例の静電荷現
像用トナーは、少なくともスチレンアクリル系結着樹脂
と着色剤及び帯電制御剤で構成され、磁性微粉体Aが外
添剤として0.6〜0.8重量部使用されている。図2
に示す材料を乾式混合機(へンシェルタイプのミキサ
ー)にて分散混合したのち、2軸混練機にて溶融混練
し、ジェットミルにて粉砕、分級を行い平均粒子径8.
5μmの粉体を作製した。該トナーの物性値としては、
tanδ(誘電率)が2.76(1.E−03)であ
り、抵抗値rが258(1.E−09)であった。又、
シェイカー(高速振動ふるい器)試験による帯電量とし
ては、15分値で32.9μc/gであった。次に、乾
式混合機(へンシェルタイプのミキサー)にて図3に示
す内容の外添剤の混合を行い、数種類の電子写真用トナ
ーを得た。又、実機評価にはシャープ製デジタル複合機
AR−275を用いて行った。
【0019】実施例で使用する測定装置を説明する。
(a)コピー濃度:直径55mmの黒円を含む原稿を用
いて、3枚複写し得られたコピーサンプルの黒部をマク
べス濃度計にて測定しそれらを平均した値を採用する。
本願の評価基準としては、1.50以下であれば良好と
した。(b)コピーかぶり:A4サイズの白紙を予め白
度計(ハンター白度計、日本電色工業社製)にて白度を
測定しその値を第1測定値とする。次に直径40mmの
白円を含む原稿を用いて3枚複写し得られたコピーサン
プルの白部を前述の白度計にて測定しこの値を第2測定
値とし、第2測定値の値を第1測定値から差し引いた値
をコピーかぶりの値とする。本願の評価基準としては、
全ての環境下に於いて、1.20以上であれば良好とし
た。
【0020】(c)tanδ:誘電体損測定装置(TR
S−10T型、安藤電気社製)を用いて測定した。測定
方法としては、まず、得られたトナーから錠剤成形器を
用いて約1.5mm軽度の測定用サンプルを作成する。
次に上記サンプルを固体用電極内部に装着し、電極を恒
温槽の中にプラグインする。測定装置の測定モードをゼ
ロバランスモードに設定し、測定周波数に応じてPAT
IO値を決定し、平衝の操作を行う。この時のコンダク
タンスの値をRoとする。さらに測定モードを替えて零
平衝と同様に平衝操作を行う。この時のキャパシタンス
をCx、コンダクタンスをR’とする。tanδは上記
測定値を用いて次のように求めることができる。まず、 誘電率(ε’)=Cx/Co………(1) ここで、Coは誘電体を空気で置き換えたときの静電容
量である幾何学的静電容量である。一方、誘電損率
(ε”)を次式により求める。 誘電損率(ε”)=Gx/ωCo………(2) ここで、ωは角周波数であり、2πf(fは周波数H
z),Gxはコンダクタンスで、Gx=PATIO値×
(R’−Ro)で示される。tanδは、 tanδ=ε”/ε’………(3) にて示され、(3)式に(1)式及び(2)式を代入す
ると、 tanδ=Gx/ωCx =PATIO値×(R’−Ro)/2πfCx と表され、測定した各値をそれぞれ代入してtanδを
測定した。本実施例での測定方法は、測定周波数1kH
zで行い、それに応じたPATIO値は1×10 −9
あった。
【0021】(d)シェイカー試験:株式会社 レッチ
ェ(Retsch)社のミキサーミルMM200を使用
し測定した。容量20mlのサンプル瓶に得られたトナ
ー0.7gと鉄粉キャリア9.3gを入れ、ミキサーミ
ルMN200に装着し、1800回/minの振動数で
15分間振動させた後、ブローオフ測定機にて帯電量
(チャージ)の測定を行う。
【0022】得られたトナーサンプルを実機マシンによ
り評価確認を行った。又、評価確認に於いては、全てに
対して厳しい条件での確認を行うため、デベロッパー、
感光体ドラム等はそれぞれの寿命(ライフ)を越えたも
のを使用し確認を行った。
【0023】コピーかぶり評価結果を図4に示す。高濃
度(35%)原稿を連続して100枚コピーした場合
に、外添している磁性微粉体が1.0重量部(サンプル
5)になると1枚目から15枚目までにコピーかぶりが
急激に上昇し、その後も上昇したままの値でコピーかぶ
りが推移している事がわかる。次に、各トナーサンプル
の低温/低湿環境(5℃/20%)下でのコピー濃度推
移を確認した結果を図5に示す。通常環境下(25℃/
50%)から低温/低湿環境(5℃/20%)に切り替
えた時点がコピー濃度に対して一番厳しい条件となるこ
とがわかり、外添している磁性微粉体が0.5重量部
(サンプル1)になると急激なコピー濃度低下が発生す
るこる事がわかる。上記実機評価結果より、どの様な環
境下に於いても安定したコピー画質を提供する為には、
外添する磁性微粉体は0.6〜0.8重量部にすること
により可能となった。
【0024】実施例2を説明する。本実施例の静電荷現
像用トナーは、磁性微粉体Aは、表面にアミノシラン基
を有し、形状が八面体であり、電気抵抗(r(Ω・c
m))が 1×10≦r≦9×10 である。実
施例1で得られたトナー粒子に対して、外添剤の磁性微
粉体の電気抵抗を変化させて性能確認を行い、確認結果
を図6に示す。確認結果よりわかる様に、磁性微粉体の
電気抵抗が小さくなる(サンプル6)とチャージリーク
作用が大きくなり帯電量の低下によるコピーかぶりが発
生しやすくなる。この現象は、特にチャージリーク作用
の発生しやすい高温・高湿環境下において発生しやす
い。逆に電気抵抗が大きくなる(サンプル9)と、磁性
徴粉体によるチャージリーク作用が起こりにくくトナー
粒子の帯電量が大きくなりコピー濃度の低下が特に低温
・低湿環境下において発生しやすくなる。好ましいの
は、1×10≦r≦9×10である。
【0025】実施例3の実施例を説明する。本実施例の
静電荷現像用トナーは、トナー粒子100重量部当り
1.5〜2.5重量部の磁性微粉体Aと混合されてい
る。磁性徴粉体Aを混合させてトナー粒子を作製し、外
添した後性能評価を実施した。確認結果を図7に示す。
トナー粒子に磁性微粉体を混合させる(サンプル11〜
13)ことにより、磁性微粉体の磁力が現像スリーブと
引きつけあいコピー動作を続ける事(ライフ後半)によ
り発生しやすくなるトナー飛散(マシン機内汚れ)やそ
れに伴うコピー裏面汚れの発生がなくなることがわかっ
た。しかしながら、混合させる量が多ければ(サンプル
13)、磁性微粉体のチャージリーク作用によりコピー
かぶりが増大し、それに伴うトナー飛散が発生した。上
記確認結果より、トナー粒子に混合させる磁性微粉体は
100重量部に対し1.5〜2.5重量部が最適となっ
た。
【0026】実施例4の実施例を説明する。本実施例の
静電荷現像用トナーは、重量平均粒径が0.30〜0.
60μmである磁性微粉体Bが上記磁性微粉体Aと同重
量部以上0.8重量部以下で外添されている。上記実施
例1〜3により作製されたトナーを通常濃度(6%)の
原稿で評価確認を実施した結果、低温/低湿環境下に於
いて感光体ドラム上に磁性微粉体が付着し、コピー画質
を悪化させる現象が発生する可能性がある事がわかっ
た。本実施例では、図8に示す様なトナーサンプルを作
成し、上記磁性微粉体とは異なる磁性微粉体Bを外添剤
として使用する事により、磁性微粉体の感光体ドラムへ
の付着を防止する検討を実施した。評価確認結果を図9
に示す。表からわかる様に、磁性微粉体Bを磁性微粉体
Aと同量以上添加する(サンプル16〜18)ことによ
り、低温/低湿環境下でも感光体ドラムへの磁性微粉体
の付着を防止する事が可能となった。しかしながら、前
記で述べた内容と同様に0.8重量部を超える磁性微粉
体を外添する(サンプル18)とコピーかぶりが上昇す
ることから、磁性微粉体Bの添加量は0.8重量部以
下、最も好ましくは磁性微粉体Aと磁性微粉体Bは同重
量部使用する事が良い。
【0027】実施例5の実施例を説明する。本実施例の
静電荷現像用トナーにおいて、外添磁性微粉体Bは、7
9.58kA/m(1Kエルステッド)の磁界下におけ
る残留磁化σr(Am/kg)と飽和磁化σs
(Am/kg)との比が σr/σs≦0.1
0である。磁性微粉体Bは、79.58kA/m(1k
エルステッド)の磁界下における磁性微粉体の残留磁化
〔σr(Am/kg)〕と飽和磁化〔σs(Am
kg)〕との比がσr/σs≦0.10であることが好
ましい。σr/σsが0.10を超過した磁性微粉体B
を用いた場合には、残留磁化が支配的となり、外添剤ど
うしの磁気的拘束力による擬集により外添剤の効果を発
揮することが出来なくなり、図10に示す様に特にはコ
ピー濃度に対して大きく影響し濃度不足や濃度低下が発
生する原因となる。本実施例において、磁気特性は、V
SMP−1−10(東英工業社製)を用い、外部磁場7
9.58kA/mで測定を行なった。
【0028】実施例6の実施例を説明する。本実施例の
静電荷現像用トナーは、外添磁性微粉体Bは、その組成
または構造式がFe・MnOで表される磁性微粒
子で構成され、電気抵抗r(Ω・cm)が 1×10
≦r≦9×10である。実施例2で行った確認と
同様に、磁性微粉体Bにおいても、電気抵抗の変化によ
る性能確認を実施した結果、図11からわかる様に規定
範囲よりも小さい場合コピーかぶりの増大が発生し、逆
に大きい場合にはコピー濃度が低下した。この現象を発
生させずに感光体ドラムへの磁性微粉体の融着を防止す
るためには、磁性微粉体3の電気抵抗を1×10≦r
≦9×10に規定する必要があることがわかった。
【0029】実施例7,8を説明する。本実施例の静電
荷現像用トナーにおいては、トナー粒子の重量平均粒子
径dが d≦9μmである。また、感光体ドラム径dが
d≦30φ、プロセススピードが60〜90mm/s
ecである静電荷像現像装置に使用される。本実施例で
はトナー粒子径の変化による画質確認を行った。トナー
粒子径が大きくなることにより、本来の目的である高画
質の達成が困難になり、又、感光体ドラムと現像用マグ
ローラの周速比に於いても、大きくなるとキャリア上が
り(キャリアの飛び散り)やキャリアの劣化が早まり耐
久性を悪化させる原因となる。逆に、小さくなると感光
体ドラムへの現像性が低下しコピー濃度の低下の原因と
なる。以上の様な内容から、トナー粒子の重量平均粒子
径は≦9μmであり、感光体ドラムと現像用マグローラ
の周速比を2.8〜3.2で使用し前述した磁性微粉体
の外添添加量を規定し使用することにより、画質不良発
生のない高画質を達成することが可能となった。
【0030】実施例1,2の効果を説明する。どの様な
環境下に於いても、コピーかぶり上昇やコピー濃度低下
等の不具合の発生しないコピー画像を提供する事が可能
となる。
【0031】実施例3の効果を説明する。磁性微粉体を
1.5〜2.5重量部混合させてトナー粒子を作製し使
用する事により、特にライフ後半に発生しやすくなるト
ナー飛散やそれに伴うコピー用紙の汚れを防止する事が
可能となる。
【0032】実施例4〜6の効果を説明する。低温/低
湿環境下において、感光体ドラム上への磁性微粉体の付
着を防止し更なる不具合改善を実施する事が可能とな
る。
【0033】実施例7〜9の効果を説明する。上記内容
を改害した上での高画質な画像を提供する事が可能とな
る。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、使用するトナーが少な
くともスチレンアクリル系結着樹脂と着色剤及び帯電制
御剤で構成されており、該トナーに0.6〜0.8重量
部の磁性微粉体Aが外添剤として使用されている事によ
り、コピーかぶりに対して最も厳しい条件である高温・
高湿環境下でのコピーかぶりの上昇を防止し、又、コピ
ー濃度に対し最も厳しい条件である低温・低湿環境下で
のコピー濃度低下を防止する事を可能とし、又、粒子径
の異なる磁性微粉体Bを磁性微粉体Aと同重量部以上
0.8重量部以下で外添する事により、感光体ドラム上
への磁性微粉体の付着(フィルミング)を防止すること
が出来、どの様な環境下においても、安定したコピー画
質を可能とする静電荷現像用トナーを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の静電荷像現像用トナーを使用する静電
荷現像装置の一例の説明図。
【図2】実施例1の静電荷像現像用トナーのトナー材料
組成を示す図表。
【図3】実施例1における外添剤を示す図表。
【図4】実施例1におけるコピー評価を説明する図表。
【図5】実施例1におけるコピー濃度推移を確認する図
表。
【図6】実施例2における確認結果を説明する図表。
【図7】実施例3における確認結果を説明する図表。
【図8】実施例4の静電荷像現像用トナーのサンプルを
説明する図表。
【図9】実施例4における評価結果を説明する図表。
【図10】実施例5における評価結果を説明する図表。
【図11】実施例6における評価結果を説明する図表。
【符号の説明】
1 コピーランプユニット 2 第2/3ミラーユニット 3 レンズユニット 4 LSUユニット 5 感光体ドラムユニット 6 MCホルダーユニット 7 現像用MGローラー 8 記録紙給紙ローラー 9 レジストローラー 10 転写ローラー 11 上ヒートローラー 12 下ヒートローラー 13 搬送ローラー 14 排紙ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/00 G03G 9/08 325 (72)発明者 斉藤 純一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 CA26 CB04 EA01 EA02 EA05 EA07 FA02 2H068 AA21 AA54 AA58

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2成分からなる現像剤に使用される静電
    荷像現像用トナーであって、 少なくともスチレンアクリル系結着樹脂と着色剤及び帯
    電制御剤で構成され、磁性微粉体Aが外添剤として0.
    6〜0.8重量部使用されている事を特徴とする静電荷
    像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 上記磁性微粉体Aは、表面にアミノシラ
    ン基を有し、形状が八面体であり、電気抵抗r(Ω・
    cm)が下記条件を満足している請求項1記載の静電荷
    像現像用トナー。 1×10≦r≦9×10
  3. 【請求項3】 トナー粒子100重量部当り1.5〜
    2.5重量部の磁性微粉体Aと混合されている請求項1
    〜2記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 重量平均粒径が0.30〜0.60μm
    である磁性微粉体Bが上記磁性微粉体Aと同重量部以上
    0.8重量部以下で外添されている請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の静電荷像現像用トナー。
  5. 【請求項5】 上記外添磁性微粉体Bは、79.58k
    A/m(1Kエルステッド)の磁界下における残留磁化
    σr(Am/kg)と飽和磁化σs(Am/k
    g)との比が下記条件を満足している請求項4記載の静
    電荷像現像用トナー。 σr/σs≦0.10
  6. 【請求項6】 上記外添磁性微粉体Bは、その組成また
    は構造式がFe ・MnOで表される磁性微粒子で
    構成され、電気抵抗r(Ω・cm)が下記条件を満足
    している請求項4又は5に記載の静電荷像現像用トナ
    ー。 1×10≦r≦9×10
  7. 【請求項7】 トナー粒子の重量平均粒子径dが d≦
    9μmである請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電
    荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】 感光体ドラム径dが d≦30φ、プロ
    セススピードが60〜90mm/secである静電荷像
    現像装置に使用される請求項1〜7のいずれか1項に記
    載の静電荷像現像用トナー。
  9. 【請求項9】 上記静電荷像現像装置の感光体ドラムと
    現像用マグローラの周速比が2.7〜3.3で使用され
    る請求項8記載の静電荷像現像用トナー。
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