JP2003149739A - 背面投写型画像表示装置を用いたインターネット屋外表示板システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外で使用することを前提とした背
面投写型画像表示装置を備えた、インターネット回線及
びＬＡＮに接続され、屋外に設置されたコンピュータ搭
載表示板へ画像表示する情報提供システムを構築する。 【解決手段】 屋外で使用することを前提に、入力
信号に応じて画像表示を行う画像表示装置と前記画像表
示装置上の画像を拡大投写する照明レンズとからなる画
像投写部と、画像光線を反射するミラー、前記画像投写
部によって投写された画像を映すように設けられた透過
型スクリーンとを備えてなる背面投写型画像表示装置を
組み込むことで課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、屋外で使用するこ
とを前提とした背面投写型画像表示装置を備えた、イン
ターネット回線及びＬＡＮに接続され、屋外に設置され
たコンピュータ搭載表示板へ画像表示する情報提供シス
テムに関する。 【０００２】 【従来の技術】従来の背面投写型画像表示装置では、外
光の影響を極力抑えることを解決するプロジェクターや
スクリーンが近年提案されている。プロジェクターで
は、特にリアプロジェクター型の開発が盛んであり、Ｃ
ＲＴ３管式プロジェクターや液晶タイプなどがある。ス
クリーンでは、第１に特表平９−に示すブラックストラ
イプタイプのものと、第３に特開平１０−イプのものと
があげられる。また、表示板媒体（看板、案内板を含
む。）においては、利用者が操作して表示を変更させる
ことは考えられておらず、コンテンツを媒体側から利用
者へ単一方向に配信するにとどまっている。特に屋外に
設置される表示板媒体ではその傾向が顕著である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、屋外で
使用することを前提とした背面投写型画像表示装置はこ
れまでなく、また、従来型ではプロジェクター部と画像
表示するスクリーン部の間に大きなスペースを必要とし
システム全体のサイズが大きくなるという不具合が発生
する。 【０００４】そこで本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、屋外での使用を前提とした対策を講じ、ミラーと短
焦点レンズを組み合わせ、限られた空間においても設置
することを可能とする背面投写型画像表示装置を備えた
情報提供システムを提供することにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、屋外で使用することを前提に、入力信号に応じ
て画像表示を行う画像表示装置と前記画像表示装置上の
画像を拡大投写する照明レンズとからなる画像投写部
と、画像光線を反射するミラー、前記画像投写部によっ
て投写された画像を映すように設けられた透過型スクリ
ーンとを備えてなる背面投写型画像表示装置を組み込む
ことを特徴とする屋外表示板装置を提供する。 【０００６】インターネット回線及びＬＡＮに接続され
屋外に設置されたコンピュータ搭載表示板へ防災情報、
気象情報、観光情報、地域地図情報、自治体広報、時刻
表、広告、ニュース等を送信しリアルタイムで画像表示
する情報提供システムである。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 【０００８】図１は、本発明を適用した情報提供システ
ムのシステム構成を示す。図１において、ホストサーバ
システム１０のデータベース１２からデータ送受信プロ
グラム１４によりホストコンピュータ１１が表示板内蔵
コンピュータ４へインターネット回線及びＬＡＮ１７、
もしくはアンテナ９を介した無線通信を通して防災情
報、気象情報、観光情報、地域地図情報、自治体広報、
時刻表、広告、ニュース等のデータを送信し、データベ
ース５へ保存する。 【０００９】屋外表示板本体２へ組み込まれている画面
３に、データベース５へ保存されたデータを表示する。
画面３の領域を分割して各種のデータを平行して表示
し、情報提供する（図２）。表示するデータは、文字情
報、静止画像及び動画とする。 【００１０】表示するデータは一定時間ごとにホストサ
ーバシステム１０から表示板内臓コンピュータ４へ送信
し、新しいデータに更新する。さらに、屋外表示板本体
２に組み込まれているタイマーを用いることにより時間
帯ごとに画面のスイッチを入り切りする。 【００１１】屋外表示板本体２へ組み込まれている赤外
線センサー６を用い本屋外表示板装置１への顧客の接近
を感知した場合に、表示された広告主による広告を商品
明細に変更して表示する。タイマーにより情報提供のス
イッチが切れている時間帯では、赤外線センサーが顧客
の接近を感知した場合に画面のスイッチが入り、やがて
一定時間経過後に再びスイッチが切れる。赤外線センサ
ー６は超音波等を利用したものであってもよい。 【００１２】画面表示により提供する商品明細を見て顧
客が広告主と商品購入予約を希望する場合には、屋外表
示板本体２へ組み込まれているワンタッチボタン７並び
にキーボード及びタッチパネル等のプログラマブル表示
器８により、商品名の頭に表示した記号、数量、携帯電
話等端末の電話番号等を入力し送信ボタンを操作する
と、操作された屋外表示板装置１の情報、顧客情報並び
に購入予約内容がホストコンピュータ１１へインターネ
ット回線及びＬＡＮ１７もしくはアンテナ９を介した無
線通信を通して送信されデータベース１２に登録する。 【００１３】続いて、暗号チェックプログラム１３が起
動し、データ送受信プラグラムからプロバイダ及び通信
会社１９を経由し、顧客所有の携帯電話等端末１８へ予
約番号と返信方法を記載した電子メールを送信し、顧客
は電子メールを携帯電話等端末に受信する。 【００１４】続いて広告主コンピュータ５へ顧客の予約
番号並びに購入予約内容が伝えられる。広告主は予約内
容を確認し、ホストサーバシステム１０へ顧客の予約番
号、商品情報、数量、合計金額並びに商品受取可能時間
を返信する。ホストコンピュータ１１はデータベース１
２に受信した情報を保存する。 【００１５】ホストコンピュータ１１がデータ送受信プ
ログラム１４により自動的に顧客所有の携帯電話等端末
に商品情報、数量並びに合計金額を送信する。顧客が間
違いないことを確認してＯＫの場合は、ホストサーバシ
ステムへ先に受信した予約番号を入力して電子メールを
返信すると注文が成立したと判断する。顧客からの電子
メールをデータ送受信プログラム１４により受信したホ
ストコンピュータ１１は、暗号チェックプログラム１３
により確認を行う。 【００１６】ホストコンピュータ１１は暗号チェックプ
ログラム１３及びデータ送受信プログラム１４により前
述の予約番号と商品受取可能時間を顧客へ送信し、さら
に、ホストサーバシステム１０は折り返し広告主コンピ
ュータ１５へ購入予約が成立したことを通知する。 【００１７】顧客は受信した情報をもとに広告主と直接
購入の手続きをする。 【００１８】本実施形態では、屋外表示板装置に組み込
まれているワンタッチボタン並びにキーボード及びタッ
チパネル等のプログラマブル表示器を個々の顧客、すな
わち、情報を引き出したい、もしくは、商品を購入した
いと希望する者が操作し送信ボタンを押すことによりホ
ストサーバシステムへ送信する。ホストサーバシステム
は、顧客並びに広告主と確認を取りながら商品購入の予
約をし、購入手続きに至ることができる手段とする。こ
れにより顧客は情報を引き出すだけではなく購入要望を
広告主に伝えることができ、また、広告主は直接顧客と
の経済活動へ結びつけることが可能となる。 【００１９】図２は、本実施形態における屋外表示板本
体を示す。屋外表示板本体２０は内部が空洞で且つ周囲
が封鎖された箱形状に形成され、屋外表示板本体２０に
は背面投写型画像表示装置２２が備えられている。整備
を容易にするため屋外表示板本体２０の前面パネル２１
を開閉式とする。 【００２０】図３は、本実施形態における屋外表示板本
体内部のシステム構成を示す。平面投写型画像表示装置
２２は骨格となるフレーム２３を用い形成され、その前
面側上部に長方形状のフレーム部が形成され、該フレー
ム部の内側にスクリーン２４を取り付けた構造となって
いる。フレーム２３の背面側にミラー２５が取り付けら
れている。 【００２１】フレーム２３の下部には、リアプロジェク
ター装置２６としての必要な全ての機器が装備されてい
る。例えば、主要な構成部として３個のＲ、Ｇ、ＢのＬ
ＣＤ（液晶表示部）を組み合わせて高画質化した映像を
投射する投射レンズ２７、及びこの投射レンズ２７を含
む光学系の映像機器が略中央部に配設され、光源部２８
が装備されている。 【００２２】ミラー２５は、フレーム２３に取り付けら
れたスクリーン２４と、リアプロジェクター装置２６の
投射レンズ２７による映像の照射方向との位置関係を考
慮し、予め計算された傾斜角度を持って形成されてい
る。ミラーを利用することで本体の奥行きを狭めること
に寄与する。 【００２３】本実施形態では、投射レンズ２７は短焦点
レンズを用いることにより、歪みの少ない画像を提供し
つつ、屋外表示板本体に収まる短い投射距離を実現する
ことを可能とする。 【００２４】屋外表示板本体２０には、プロジェクター
などの機器から発する熱や外部からの熱による内部温度
上昇を抑えるための空調装置３１を備える。空調装置に
はエアコンディショナーを中心として様々な種類がある
が、空調の役割を果たせば形式を問わないことはいうま
でもない。 【００２５】屋外表示板本体２０の内部は閉鎖された空
間とするが、粉塵を除去する空気清浄機３２を備え、内
部の空気を清潔に保つ。ナイロンなどの静電発生式粉塵
吸着装置も方法のひとつであるが、空気清浄機は本体内
部における粉塵除去の役割を果たせば形式を問わないこ
とはいうまでもない。外部から粉塵類の浸入を防ぐため
本体内部を密閉するようパッキン類を用い外部との隙間
を埋めることも同時に行う。 【００２６】屋外表示板本体２０の内部に、備えられた
精密機器に対して害となる過度の湿気を除去する除湿装
置３３を備える。 【００２７】つぎに、図１のインターネット屋外表示板
装置並びに該装置を用い購入予約を行う情報提供システ
ムで実行される購入予約処理を、図４を参照しながら説
明する。図３は顧客が購入予約を行う際の処理手順を示
すフローチャートである。 【００２８】顧客が、画面３に表示された商品明細を確
認の上商品予約の手続きを設問にしたがって屋外表示板
装置１に組み込まれているワンタッチボタン７並びにキ
ーボード及びタッチパネル等のプログラマブル表示器８
を操作することにより行う。 【００２９】ステップＳ１０で商品購入の意思を示しＯ
Ｋの場合、顧客はＯＫボタンを操作する。これにより内
臓コンピュータ４はステップＳ２０の画面表示をし、電
子メールを送受信可能な携帯電話等端末１８を顧客が所
有しているかどうかの有無を確認し、所有していた際に
は顧客はＯＫボタンを操作する。ステップＳ１０、Ｓ２
０でキャンセルボタンの操作を感知するとステップＳ１
１の表示がなされ、ステップＳ１０に戻る。 【００３０】ステップＳ２０で顧客がＯＫボタンを操作
すると所有する携帯電話等端末１８の通信会社を入力す
る画面表示になり、ワンタッチボタン７並びにキーボー
ド及びタッチパネル等のプログラマブル表示器８を操作
し入力する（ステップＳ２１）。続いて、購入予約希望
の商品の記号、数量等を同様に操作して入力し注文終了
の確認をする（ステップＳ２２→Ｓ２３→Ｓ３０）。 【００３１】ステップＳ３０の入力が完了し顧客がＯＫ
ボタンを操作すると購入予約商品情報一覧が画面表示さ
れる（ステップＳ３１）。 【００３２】続いてステップＳ４０で予約商品の商品
名、数量、合計金額等を画面３に表示されるので、内容
に間違いがないか確認を行い、顧客が予約内容に間違い
がないことを確認できたら顧客はＯＫボタンを操作しス
テップＳ４１に移る。内容に間違いがある場合はステッ
プＳ２２に戻り繰り返し商品予約を行う。 【００３３】ステップＳ４１では画面３に顧客が所有す
る携帯電話等端末の電話番号の入力を即する表示とな
り、顧客はキーボード及びタッチパネル等のプログラマ
ブル表示器８を操作して入力を行うが、誤入力を避ける
ため２回入力を行う（ステップＳ５０）。この場合、入
力内容は第三者に見られない状態で操作を行う。２回の
入力が同一の内容でない場合にはステップＳ４１に戻り
再度入力操作を行う。２回の入力が同一ならばステップ
Ｓ６０にてホストサーバシステム１０へ入力情報の送信
を行う選択画面の表示をする。ＯＫを操作するとホスト
サーバシステム１０に暗号化されて送信する（ステップ
Ｓ６０→Ｓ６１）。顧客がキーボード及びタッチパネル
等のプログラマブル表示器８で送信承諾のキャンセルボ
タンの操作を選択すると、商品予約は取り消され終了し
てステップＳ１１に戻る。 【００３４】顧客より送信された携帯電話等端末情報に
間違いがないかを確認するために、予約番号とホストサ
ーバシステム１０への電子メール返信方法を添付した電
子メールを顧客所有の携帯電話等端末１８へ送信する
（ステップＳ６２→Ｓ６３）。 【００３５】続いて顧客の予約番号並びに購入予約内容
が広告主コンピュータ１５のデータベース１６へ伝えら
れる（ステップＳ６４）。広告主は予約内容から商品在
庫、納期、商品受取場所並びに金額等を確認し販売可能
と判断した商品について、その商品情報、数量、合計金
額並びに商品受取可能時間等の商品受取情報をホストサ
ーバシステム１０へ返信する（ステップＳ６５）。ホス
トコンピュータ１１はデータベース１２に受信した情報
を保存する。 【００３６】広告主コンピュータ１５からホストサーバ
システム１０に送信された予約番号及び商品受取情報の
うち商品情報、数量並びに合計金額を、データ送受信プ
ログラム１４によりホストコンピュータ１１が自動的に
顧客所有の携帯電話等端末に送信する（ステップＳ７
０）。 【００３７】顧客は携帯電話等端末に受信された内容を
確認し、顧客が間違いないことを確認してＯＫの場合
は、ホストサーバシステムへステップＳ６３で受信した
予約番号を入力して電子メールを返信する（ステップＳ
８０）。顧客からの電子メールをデータ送受信プログラ
ム１４により受信したホストコンピュータ１１は、暗号
チェックプログラム１３により確認を行い、確認される
と注文が成立したと判断する（ステップＳ９０）。ま
た、予約内容に間違いがある場合は予約番号を添付せず
にホストサーバシステム１０へ送信する、もしくは返信
をしないと自動的に予約の取り消し処理を行う（ステッ
プＳ８１） 【００３８】続いてホストコンピュータ１１は暗号チェ
ックプログラム１３及びデータ送受信プログラム１４に
より顧客所有の携帯電話等携帯端末１８へ予約番号と商
品受取可能時間を送信し（ステップＳ９１）、さらに、
ホストサーバシステム１０は折り返し広告主コンピュー
タ１５へ購入予約が成立したことを通知する（ステップ
Ｓ９２）。 【００３９】 【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。 【００４０】プロジェクター自体は各方面で開発が進め
られており、インターネットに接続された屋外表示板の
分野で利用が可能となれば、安価でかつ安定した情報提
供システムを構築することが可能となる。 【００４１】大型画面で表示させることで情報等を大き
く表示することが可能であり、さらに動きやアクション
を加えることができる。 【００４２】利用者が利用している間の時間的、空間
的、機会的、商業的等に有効活用が可能であり、利用者
の広告への視認性が高く、非常に効果的な広告媒体とな
り得る。 【００４３】案内板のインタラクティブ化により、利用
者が欲する情報を提供可能なシステムとなる。地域社会
の活性化に結びつく。生活に不可欠な存在として案内板
が見直される。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明実施形態のシステム構成を示すブロック
図である。 【図２】本発明の屋外表示板装置の画面表示実施例を示
す正面図である。 【図３】本発明の屋外表示板装置内部の実施例を示す斜
視図である。 【図４】顧客が商品購入予約する際の処理手順を示すフ
ローチャートである。 【符号の説明】 １ 屋外表示板装置 ２、２０ 屋外表示板本体 ３ 画面 ４ 表示板内蔵コンピュータ ５ データベース ６ 赤外線センサー ７ ワンタッチボタン ８ プログラマブル表示器 ９ アンテナ １０ ホストサーバシステム １１ ホストコンピュータ １２ データベース １３ 暗号チェックプログラム １４ データ送受信プログラム １５ 広告主コンピュータ １６ データベース １７ インターネット回線及びＬＡＮ １８ 携帯電話等端末 １９ プロバイダ及び通信会社 ２１ 前面パネル ２２ 背面投写型画像表示装置 ２３ フレーム ２４ スクリーン ２５ ミラー ２６ リアプロジェクター装置 ２７ 投射レンズ ２８ 光源部 ３１ 空調装置 ３２ 空気清浄機 ３３ 除湿装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０９Ｆ 19/18 Ｇ０９Ｆ 19/18 Ｚ Ｈ０４Ｎ 5/74 Ｈ０４Ｎ 5/74 Ｚ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 屋外で使用することを前提に、入力
   信号に応じて画像表示を行う画像表示装置と前記画像表
   示装置上の画像を拡大投写する照明レンズとからなる画
   像投写部と、画像光線を反射するミラー、前記画像投写
   部によって投写された画像を映すように設けられた透過
   型スクリーンとを用いた背面投写型画像表示装置を備え
   てなる、インターネット回線及びＬＡＮに接続され、屋
   外に設置されたコンピュータ搭載表示板へ防災情報、気
   象情報、観光情報、地域地図情報、自治体広報、時刻
   表、広告、ニュース等のデータを送信しリアルタイムで
   該背面投写型画像表示装置の透過型スクリーンへ画像表
   示する屋外表示板装置。