JP2003149632A - 液晶表示装置、及び、そのカラーフィルタ - Google Patents
液晶表示装置、及び、そのカラーフィルタInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色を濁してしまう光を除いて、色純度を高め
る。 【解決手段】 ５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射
する選択反射型フィルタ４０を、選択吸収型カラーフィ
ルタ１４よりもバックライト２４側に持つ。
る。 【解決手段】 ５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射
する選択反射型フィルタ４０を、選択吸収型カラーフィ
ルタ１４よりもバックライト２４側に持つ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、平面非発光型デ
ィスプレイの構造にかかり、より詳しくは、透過型液晶
表示装置のカラーフィルタの構造に関するものである。
ィスプレイの構造にかかり、より詳しくは、透過型液晶
表示装置のカラーフィルタの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、フラットディスプレイとして、モ
ノクロ或いはカラーの液晶表示装置（ＬＣＤ）が使用さ
れている。カラーの液晶表示装置には、３原色の制御を
行なうためにアクティブマトリックス方式と単純マトリ
ックス方式があり、いずれの方式においてもマイクロカ
ラーフィルタが用いられている。そして、液晶表示装置
は、構成画素部を３原色（Ｒ、Ｇ、Ｂ）のサブピクセル
とし、電気的スイッチングによる液晶の位相変化を利用
して、３原色の各光の透過光量を制御してカラー表示が
行なわれている。
ノクロ或いはカラーの液晶表示装置（ＬＣＤ）が使用さ
れている。カラーの液晶表示装置には、３原色の制御を
行なうためにアクティブマトリックス方式と単純マトリ
ックス方式があり、いずれの方式においてもマイクロカ
ラーフィルタが用いられている。そして、液晶表示装置
は、構成画素部を３原色（Ｒ、Ｇ、Ｂ）のサブピクセル
とし、電気的スイッチングによる液晶の位相変化を利用
して、３原色の各光の透過光量を制御してカラー表示が
行なわれている。
【０００３】前記カラーフィルタ１０は、図５に例示す
る如く、例えば透明基板１２上に、Ｒ、Ｇ、Ｂの各色パ
ターンからなる着色層１４と、各画素の境界部分に位置
するブラックマトリックス１６と、保護膜１８及び透明
電極層２０からなるカラーフィルタ層を備えている。こ
れらのカラーフィルタは、現在、主として、赤、緑、青
の顔料を分散させた光硬化性樹脂を使用して、対応する
各画素にパターニングされている。
る如く、例えば透明基板１２上に、Ｒ、Ｇ、Ｂの各色パ
ターンからなる着色層１４と、各画素の境界部分に位置
するブラックマトリックス１６と、保護膜１８及び透明
電極層２０からなるカラーフィルタ層を備えている。こ
れらのカラーフィルタは、現在、主として、赤、緑、青
の顔料を分散させた光硬化性樹脂を使用して、対応する
各画素にパターニングされている。
【０００４】液晶表示装置の色は、赤、緑、青の３原色
の画素を並べて、各々の光強度を調整して出している
が、バックライト２４に冷陰極管を使う場合には、元々
の光源の白の発光スペクトルは決まっており、その上の
パターニングされたカラーフィルタとして、画素毎に顔
料を使用した吸収型のカラーフィルタ１０を用いて、余
分な光を吸収して、画素毎の色を変えている。そのた
め、実際にディスプレイの表面に出てくる光の強度は、
偏光板２６によって１／２になり、更に、カラーフィル
タ１０によって、その２／３のエネルギが吸収されてし
まうため、バックライト２４の強度の１／６以下になっ
てしまう。
の画素を並べて、各々の光強度を調整して出している
が、バックライト２４に冷陰極管を使う場合には、元々
の光源の白の発光スペクトルは決まっており、その上の
パターニングされたカラーフィルタとして、画素毎に顔
料を使用した吸収型のカラーフィルタ１０を用いて、余
分な光を吸収して、画素毎の色を変えている。そのた
め、実際にディスプレイの表面に出てくる光の強度は、
偏光板２６によって１／２になり、更に、カラーフィル
タ１０によって、その２／３のエネルギが吸収されてし
まうため、バックライト２４の強度の１／６以下になっ
てしまう。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】液晶に使用されるバッ
クライトは、主として冷陰極管が使用されている。この
冷陰極管は、紫外線を発生させ、それによって３原色の
蛍光体を光らせ、白く発光させている。しかし、その光
は、図６に示すように、色として感じる光Ｒ、Ｇ、Ｂの
他に、色を濁してしまう、例えば波長５８５ｎｍ付近の
光Ｎも含まれている。しかしながら、現在の蛍光体は、
寿命とコストの面から変更することは難しく、容易に色
純度を上げることは出来ないという問題点を有してい
た。
クライトは、主として冷陰極管が使用されている。この
冷陰極管は、紫外線を発生させ、それによって３原色の
蛍光体を光らせ、白く発光させている。しかし、その光
は、図６に示すように、色として感じる光Ｒ、Ｇ、Ｂの
他に、色を濁してしまう、例えば波長５８５ｎｍ付近の
光Ｎも含まれている。しかしながら、現在の蛍光体は、
寿命とコストの面から変更することは難しく、容易に色
純度を上げることは出来ないという問題点を有してい
た。
【０００６】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、色を濁してしまう光を取り除くこ
とにより、色純度を高めることが可能な液晶表示装置、
及び、そのカラーフィルタを提供することを目的とす
る。
されたものであって、色を濁してしまう光を取り除くこ
とにより、色純度を高めることが可能な液晶表示装置、
及び、そのカラーフィルタを提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は、請求項１の
ように、冷陰極管をバックライトとして使用する透過型
の液晶表示装置において、５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長
の光を反射する選択反射型フィルタを、選択吸収型（顔
料分散型とも称する）カラーフィルタよりもバックライ
ト側に持つ液晶表示装置により、上記目的を達成するも
のである。
ように、冷陰極管をバックライトとして使用する透過型
の液晶表示装置において、５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長
の光を反射する選択反射型フィルタを、選択吸収型（顔
料分散型とも称する）カラーフィルタよりもバックライ
ト側に持つ液晶表示装置により、上記目的を達成するも
のである。
【０００８】ここで、前記選択反射型フィルタとして、
干渉フィルタを使用することができる。
干渉フィルタを使用することができる。
【０００９】又、前記干渉フィルタが、硬化型カイラル
ネマティック及びコレステリックの液晶層、もしくは多
層膜を少なくとも一層持つようにすることができる。
ネマティック及びコレステリックの液晶層、もしくは多
層膜を少なくとも一層持つようにすることができる。
【００１０】又、前記干渉フィルタが、右巻きと左巻き
のカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するように持つようにすることが
できる。
のカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するように持つようにすることが
できる。
【００１１】又、前記選択反射型フィルタを、バックラ
イト側偏光板と選択吸収型カラーフィルタの間に持つよ
うにすることができる。
イト側偏光板と選択吸収型カラーフィルタの間に持つよ
うにすることができる。
【００１２】この発明は、又、請求項６のように、パタ
ーニングされ、異なる特定の波長の光を透過するような
コレステリック液晶又はカイラルネマティック液晶又は
多層干渉膜を使用して作成された選択反射型カラーフィ
ルタと、それらで透過した光を透過する選択吸収型カラ
ーフィルタを前記選択反射型カラーフィルタに対して観
察者側に持つ液晶表示装置用のカラーフィルタにおい
て、前記選択反射型カラーフィルタの反射波長域を、選
択吸収型カラーフィルタの赤色と緑色を透過する部分の
バックライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍを反射するよ
うに設定し、選択吸収型カラーフィルタの青色を透過す
る部分のバックライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍの光
を反射しない部位を設けたカラーフィルタにより、上記
目的を達成するものである。
ーニングされ、異なる特定の波長の光を透過するような
コレステリック液晶又はカイラルネマティック液晶又は
多層干渉膜を使用して作成された選択反射型カラーフィ
ルタと、それらで透過した光を透過する選択吸収型カラ
ーフィルタを前記選択反射型カラーフィルタに対して観
察者側に持つ液晶表示装置用のカラーフィルタにおい
て、前記選択反射型カラーフィルタの反射波長域を、選
択吸収型カラーフィルタの赤色と緑色を透過する部分の
バックライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍを反射するよ
うに設定し、選択吸収型カラーフィルタの青色を透過す
る部分のバックライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍの光
を反射しない部位を設けたカラーフィルタにより、上記
目的を達成するものである。
【００１３】ここで、赤色及び緑色の選択吸収型カラー
フィルタを選択反射型カラーフィルタに対して持つ部分
の選択反射型カラーフィルタの反射波長域を、選択吸収
型カラーフィルタの赤色と緑色を透過する部分のバック
ライト側には、５８５ｎｍ±１５ｎｍと青色を反射する
ように設定し、選択吸収型カラーフィルタの青色を透過
する部分のバックライト側には、５８５ｎｍ±１５ｎｍ
と、選択反射型カラーフィルタで反射した青色の光を反
射しない部位を設けることができる。
フィルタを選択反射型カラーフィルタに対して持つ部分
の選択反射型カラーフィルタの反射波長域を、選択吸収
型カラーフィルタの赤色と緑色を透過する部分のバック
ライト側には、５８５ｎｍ±１５ｎｍと青色を反射する
ように設定し、選択吸収型カラーフィルタの青色を透過
する部分のバックライト側には、５８５ｎｍ±１５ｎｍ
と、選択反射型カラーフィルタで反射した青色の光を反
射しない部位を設けることができる。
【００１４】この発明は、前記カラーフィルタを有する
ことを特徴とする液晶表示装置を提供するものである。
ことを特徴とする液晶表示装置を提供するものである。
【００１５】この発明におけるカラーフィルタの構成を
図１に示す。
図１に示す。
【００１６】液晶セル３０のバックライト２４側に、本
発明に係る５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する
選択反射型フィルタ４０を設置する。この選択反射型フ
ィルタ４０の配置位置は、液晶セル３０の外でも、内で
も良い。
発明に係る５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する
選択反射型フィルタ４０を設置する。この選択反射型フ
ィルタ４０の配置位置は、液晶セル３０の外でも、内で
も良い。
【００１７】図において、３２は１／４波長板、３４は
直線偏光板である。
直線偏光板である。
【００１８】前記選択反射型フィルタ４０としては、硬
化型カイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
もしくは多層膜を少なくとも一層持つ干渉フィルタ、あ
るいは、右巻きと左巻きのカイラルネマティック及びコ
レステリックの液晶層を同じ波長域を反射させるように
持つ干渉フィルタを用いることができる。
化型カイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
もしくは多層膜を少なくとも一層持つ干渉フィルタ、あ
るいは、右巻きと左巻きのカイラルネマティック及びコ
レステリックの液晶層を同じ波長域を反射させるように
持つ干渉フィルタを用いることができる。
【００１９】このようにして、選択反射型フィルタ４０
により色を濁す５８５ｎｍ付近の光Ｎを反射すること
で、色純度を高めることができる。
により色を濁す５８５ｎｍ付近の光Ｎを反射すること
で、色純度を高めることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。
実施形態を詳細に説明する。
【００２１】図２に示されるように、本発明の第１実施
形態にかかる液晶表示装置５０は、赤、緑、青の各色の
波長光を含むバックライト光を出射するバックライト２
４と、画素毎にパターニングする、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの
対応する波長光のみを透過する選択吸収型（顔料分散
型）カラーフィルタ（ＣＦ）１４と、ＴＦＴの液晶セル
（ＬＣ）３０と、該液晶セル３０のバックライト２４側
に配設された、本発明に係る選択反射型フィルタ４０
と、該フィルタ４０と液晶セル３０の間に配置された偏
光板５４を含んで構成されている。
形態にかかる液晶表示装置５０は、赤、緑、青の各色の
波長光を含むバックライト光を出射するバックライト２
４と、画素毎にパターニングする、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの
対応する波長光のみを透過する選択吸収型（顔料分散
型）カラーフィルタ（ＣＦ）１４と、ＴＦＴの液晶セル
（ＬＣ）３０と、該液晶セル３０のバックライト２４側
に配設された、本発明に係る選択反射型フィルタ４０
と、該フィルタ４０と液晶セル３０の間に配置された偏
光板５４を含んで構成されている。
【００２２】前記カラーフィルタ１４と液晶セル３０
は、一対のガラス基板１２、３１間に挟持して配置され
ている。
は、一対のガラス基板１２、３１間に挟持して配置され
ている。
【００２３】前記バックライト２４は、例えば冷陰極管
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図２の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射層２４Ｃが配置されている。
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図２の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射層２４Ｃが配置されている。
【００２４】前記液晶セル３０は、電場を印加すること
によって、液晶層を制御して偏光状態を変化させるもの
が用いられ、ＴＮ、ＳＴＮ、ＩＰＳ、ＶＡ等のモードが
用いられる。
によって、液晶層を制御して偏光状態を変化させるもの
が用いられ、ＴＮ、ＳＴＮ、ＩＰＳ、ＶＡ等のモードが
用いられる。
【００２５】前記カラーフィルタ１４は、画素毎にパタ
ーニングされ、且つ、必要な色の顔料又は染料を光硬化
性の透明樹脂に分散して形成されている。
ーニングされ、且つ、必要な色の顔料又は染料を光硬化
性の透明樹脂に分散して形成されている。
【００２６】前記選択反射型フィルタ４０は、例えば５
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。
【００２７】本液晶表示装置５０においては、このよう
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りのない純度の高い色を得ることができる。
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りのない純度の高い色を得ることができる。
【００２８】次に、図３を参照して、本発明の第２実施
形態にかかる透過型液晶表示装置６０を詳細に説明す
る。
形態にかかる透過型液晶表示装置６０を詳細に説明す
る。
【００２９】この実施形態にかかる液晶表示装置６０
は、赤、緑、青の各色の波長光を含むバックライト光を
出射するバックライト２４と、画素毎にパターニングす
る、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの対応する波長光のみを透過する
選択吸収型ＣＦ１４と、ＴＦＴの液晶セル３０と、前記
ＣＦ１４のバックライト２４側に配置された、本発明に
係る選択反射型フィルタ４０と、前記バックライト２４
と液晶セル３０の間に配置された円偏光分離板６２を含
んで構成されている。
は、赤、緑、青の各色の波長光を含むバックライト光を
出射するバックライト２４と、画素毎にパターニングす
る、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの対応する波長光のみを透過する
選択吸収型ＣＦ１４と、ＴＦＴの液晶セル３０と、前記
ＣＦ１４のバックライト２４側に配置された、本発明に
係る選択反射型フィルタ４０と、前記バックライト２４
と液晶セル３０の間に配置された円偏光分離板６２を含
んで構成されている。
【００３０】前記カラーフィルタ１４、選択反射型フィ
ルタ４０及び液晶セル３０は、一対のガラス基板１２、
３１間に狭持して配置されている。
ルタ４０及び液晶セル３０は、一対のガラス基板１２、
３１間に狭持して配置されている。
【００３１】前記バックライト２４は、例えば冷陰極管
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図３の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射膜２４Ｃが配置されている。
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図３の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射膜２４Ｃが配置されている。
【００３２】前記液晶セル３０は、電場を印可すること
によって、液晶層の複屈折を制御する複屈折制御（ＥＣ
Ｂ）型であり、ＶＡＮ、ＰＡＮ、ＨＡＮ方式などがあ
り、印可電圧のオンオフにより、透過光の位相シフト量
が０又はπとなるようにされている。
によって、液晶層の複屈折を制御する複屈折制御（ＥＣ
Ｂ）型であり、ＶＡＮ、ＰＡＮ、ＨＡＮ方式などがあ
り、印可電圧のオンオフにより、透過光の位相シフト量
が０又はπとなるようにされている。
【００３３】前記選択反射型フィルタ４０は、例えば５
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。
【００３４】本液晶表示装置６０においては、このよう
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りの無い純度の高い色を得ることができる。
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りの無い純度の高い色を得ることができる。
【００３５】次に、図４を参照して、本発明の第３実施
形態にかかる左旋円偏光吸収、右旋円偏光透過型の透過
型液晶表示装置７０を詳細に説明する。
形態にかかる左旋円偏光吸収、右旋円偏光透過型の透過
型液晶表示装置７０を詳細に説明する。
【００３６】この実施形態にかかる液晶表示装置７０
は、赤、緑、青の各色の波長光を含むバックライト光を
出射するバックライト２４と、画素毎にパターニングす
る、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの対応する波長光のみを透過する
選択吸収型ＣＦ１４と、ＴＦＴの液晶セル３０と、前記
ＣＦ１４のバックライト２４側に近接して設けられる、
本発明に係る選択反射型フィルタ４０と、前記バックラ
イト２４と液晶セル３０の間に配置された円偏光分離板
６２を含んで構成されている。
は、赤、緑、青の各色の波長光を含むバックライト光を
出射するバックライト２４と、画素毎にパターニングす
る、赤Ｒ、緑Ｇ、青Ｂの対応する波長光のみを透過する
選択吸収型ＣＦ１４と、ＴＦＴの液晶セル３０と、前記
ＣＦ１４のバックライト２４側に近接して設けられる、
本発明に係る選択反射型フィルタ４０と、前記バックラ
イト２４と液晶セル３０の間に配置された円偏光分離板
６２を含んで構成されている。
【００３７】前記カラーフィルタ１４、選択反射型フィ
ルタ４０及び液晶セル３０は、一対のガラス基板１２、
３１間に狭持して配置されている。
ルタ４０及び液晶セル３０は、一対のガラス基板１２、
３１間に狭持して配置されている。
【００３８】前記バックライト２４は、例えば冷陰極管
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図４の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射層２４Ｃが配置されている。
２４Ａの発光を、導光板２４Ｂを用いて均一の面状発光
にしており、その背面側（図４の下側）には、例えば金
属薄膜からなる反射層２４Ｃが配置されている。
【００３９】前記液晶セル３０は、電場を印可すること
によって、液晶層の複屈折を制御する複屈折制御（ＥＣ
Ｂ）型であり、ＶＡＮ、ＰＡＮ、ＨＡＮ方式などがあ
り、印可電圧のオンオフにより、透過光の位相シフト量
が０又はπとなるようにされている。
によって、液晶層の複屈折を制御する複屈折制御（ＥＣ
Ｂ）型であり、ＶＡＮ、ＰＡＮ、ＨＡＮ方式などがあ
り、印可電圧のオンオフにより、透過光の位相シフト量
が０又はπとなるようにされている。
【００４０】前記カラーフィルタ１４は、画素毎にパタ
ーニングされ、且つ、必要な色の顔料又は染料を光硬化
性の透明樹脂に分散して形成されている。
ーニングされ、且つ、必要な色の顔料又は染料を光硬化
性の透明樹脂に分散して形成されている。
【００４１】前記選択反射型フィルタ４０は、例えば５
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。更に、本
実施形態では、選択吸収型ＣＦ１４の赤Ｒと緑Ｇのバッ
クライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射
する部分４０Ｒを持ち、青Ｂのバックライト側には透明
な部分４０Ｔが設けられている。
８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射する干渉フィルタ
とされている。該干渉フィルタは、例えば、硬化型カイ
ラルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしく
は多層膜を少なくとも一層持つか、又は、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するようにされている。更に、本
実施形態では、選択吸収型ＣＦ１４の赤Ｒと緑Ｇのバッ
クライト側には５８５ｎｍ±１５ｎｍの波長の光を反射
する部分４０Ｒを持ち、青Ｂのバックライト側には透明
な部分４０Ｔが設けられている。
【００４２】又、同様な構造において、選択反射型フィ
ルタの反射波長を、５８５±１５ｎｍに加えて、青色の
光を反射させる構造を取ることも可能であり、この場合
には、赤と緑の色純度の向上のほかに、青色の輝度を向
上して色温度を高くする効果もある。
ルタの反射波長を、５８５±１５ｎｍに加えて、青色の
光を反射させる構造を取ることも可能であり、この場合
には、赤と緑の色純度の向上のほかに、青色の輝度を向
上して色温度を高くする効果もある。
【００４３】本液晶表示装置７０においては、このよう
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りの無い純度の高い色を得ることができる。
にして、バックライト中の色を濁らせる光が液晶セル３
０に入射するのを防止することが可能となる。従って、
濁りの無い純度の高い色を得ることができる。
【００４４】
【実施例】上記カラーフィルタに関して更に詳細に説明
する。
する。
【００４５】本実施例では、最初にコレステリック干渉
フィルタを作成するため、光硬化性コレステリック液晶
を５μｍ塗布し、温度をコレステリックの反射波長が５
８５±１５ｎｍになるように調整して、フォトマスクに
より、ＲＧＢのうち赤Ｒと緑Ｇの２つの画素部分に当た
る部分を露光して硬化した。これにより、反射波長５７
０−６００ｎｍを持つコレステリック層が形成できた。
フィルタを作成するため、光硬化性コレステリック液晶
を５μｍ塗布し、温度をコレステリックの反射波長が５
８５±１５ｎｍになるように調整して、フォトマスクに
より、ＲＧＢのうち赤Ｒと緑Ｇの２つの画素部分に当た
る部分を露光して硬化した。これにより、反射波長５７
０−６００ｎｍを持つコレステリック層が形成できた。
【００４６】その後、温度を変化させて、コレステリッ
ク反射の反射が無くなる等方相にて残りの部分を硬化し
た。
ク反射の反射が無くなる等方相にて残りの部分を硬化し
た。
【００４７】更に、その上に、青色顔料分散光硬化樹脂
を１μｍの厚さに塗布し、フォトマスクを用いて、前記
コレステリックカラーフィルタの透明部のみに青色フィ
ルタを形成した。その他の特定波長反射のコレステリッ
ク部には、同様の工程で緑と赤を各色繰り返して、最終
的に図４に示したような断面を持つ構造体を形成するこ
とができた。
を１μｍの厚さに塗布し、フォトマスクを用いて、前記
コレステリックカラーフィルタの透明部のみに青色フィ
ルタを形成した。その他の特定波長反射のコレステリッ
ク部には、同様の工程で緑と赤を各色繰り返して、最終
的に図４に示したような断面を持つ構造体を形成するこ
とができた。
【００４８】このカラーフィルタを用いて、通常の冷陰
極管バックライト２４上にコレステリックカラーフィル
タが反射する方向の円偏光を通し、第３実施形態のよう
に異なる円偏光を反射する円偏光分離フィルム６２を設
置して色を測定したところ、コレステリック層を形成せ
ずに顔料分散カラーフィルタのみの場合、ＮＴＳＣ比４
４．７％であったものがＮＴＳＣ比５２．０％まで向上
した。
極管バックライト２４上にコレステリックカラーフィル
タが反射する方向の円偏光を通し、第３実施形態のよう
に異なる円偏光を反射する円偏光分離フィルム６２を設
置して色を測定したところ、コレステリック層を形成せ
ずに顔料分散カラーフィルタのみの場合、ＮＴＳＣ比４
４．７％であったものがＮＴＳＣ比５２．０％まで向上
した。
【００４９】又、第１実施形態の構造を取った場合、液
晶内の構造は通常の液晶表示体と全く同じで、特定波長
反射フィルタ４０をバックライト前面に設置することが
できる。この状態でのＮＴＳＣ比は４４．７％であっ
た。特定波長反射フィルタ４０として、１層のコレステ
リックフィルムを用いて５８５ｎｍ±１５ｎｍの光のう
ち右旋円偏光のみを反射して取り除いた場合、ＮＴＳＣ
比は４８．１％に向上した。又、右巻きのコレステリッ
クと左巻きのコレステリックを同じピッチで作成したも
のを積層し、両偏光の５８５±１５ｎｍの光を取り除い
た場合、ＮＴＳＣ比は５２．０％に向上した。
晶内の構造は通常の液晶表示体と全く同じで、特定波長
反射フィルタ４０をバックライト前面に設置することが
できる。この状態でのＮＴＳＣ比は４４．７％であっ
た。特定波長反射フィルタ４０として、１層のコレステ
リックフィルムを用いて５８５ｎｍ±１５ｎｍの光のう
ち右旋円偏光のみを反射して取り除いた場合、ＮＴＳＣ
比は４８．１％に向上した。又、右巻きのコレステリッ
クと左巻きのコレステリックを同じピッチで作成したも
のを積層し、両偏光の５８５±１５ｎｍの光を取り除い
た場合、ＮＴＳＣ比は５２．０％に向上した。
【００５０】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したので、
色を濁してしまう光を取り除いて、色純度を上げること
ができるという優れた効果を有する。
色を濁してしまう光を取り除いて、色純度を上げること
ができるという優れた効果を有する。
【図１】本発明の要部構成を示す断面図
【図２】本発明の第１実施形態にかかる透過型液晶表示
装置を示す略示断面図
装置を示す略示断面図
【図３】同じく第２実施形態を示す略示断面図
【図４】同じく第３実施形態を示す略示断面図
【図５】従来のカラーフィルタの一例の断面図
【図６】従来の問題点を説明するためのバックライトの
スペクトル線図
スペクトル線図
１０…カラーフィルタ
１４…選択吸収型（顔料分散型）カラーフィルタ（Ｃ
Ｆ） ２４…バックライト ３０…液晶セル ３２…選択反射型カラーフィルタ（ＣＦ） ４０…選択反射型フィルタ ５４…偏光板 ６２…円偏光分離フィルム
Ｆ） ２４…バックライト ３０…液晶セル ３２…選択反射型カラーフィルタ（ＣＦ） ４０…選択反射型フィルタ ５４…偏光板 ６２…円偏光分離フィルム
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 2H048 BA02 BA45 BB02 BB22 FA04
FA05 FA11 FA24 GA05 GA12
2H091 FA02 FA14Z FB02 FC10
FC26 FC29 FC30 FD07 FD10
FD12 FD14 FD24 GA02 HA09
LA03 LA12 LA13 LA15
Claims (8)
- 【請求項１】冷陰極管をバックライトとして使用する透
過型の液晶表示装置において、５８５ｎｍ±１５ｎｍの
波長の光を反射する選択反射型フィルタを、選択吸収型
カラーフィルタよりもバックライト側に持つことを特徴
とする液晶表示装置。 - 【請求項２】請求項１の選択反射型フィルタが干渉フィ
ルタであることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項３】請求項２の干渉フィルタが、硬化型カイラ
ルネマティック及びコレステリックの液晶層、もしくは
多層膜を少なくとも一層持つことを特徴とする液晶表示
装置。 - 【請求項４】請求項３の干渉フィルタが、右巻きと左巻
きのカイラルネマティック及びコレステリックの液晶層
を、同じ波長域を反射するように持つことを特徴とする
液晶表示装置。 - 【請求項５】請求項１の選択反射型フィルタを、バック
ライト側偏光板と選択吸収型カラーフィルタの間に持つ
ことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項６】パターニングされ、異なる特定の波長の光
を透過するようなコレステリック液晶又はカイラルネマ
ティック液晶又は多層干渉膜を使用して作成された選択
反射型カラーフィルタと、それらで透過した光を透過す
る選択吸収型カラーフィルタを前記選択反射型カラーフ
ィルタに対して観察者側に持つ液晶表示装置用のカラー
フィルタにおいて、前記選択反射型カラーフィルタの反
射波長域を、選択吸収型カラーフィルタの赤色と緑色を
透過する部分のバックライト側には５８５ｎｍ±１５ｎ
ｍを反射するように設定し、選択吸収型カラーフィルタ
の青色を透過する部分のバックライト側には５８５ｎｍ
±１５ｎｍの光を反射しない部位を設けたことを特徴と
する液晶表示装置用カラーフィルタ。 - 【請求項７】請求項６において、赤色及び緑色の選択吸
収型カラーフィルタを選択反射型カラーフィルタに対し
て持つ部分の選択反射型カラーフィルタの反射波長域
を、選択吸収型カラーフィルタの赤色と緑色を透過する
部分のバックライト側には、５８５ｎｍ±１５ｎｍと青
色を反射するように設定し、選択吸収型カラーフィルタ
の青色を透過する部分のバックライト側には、５８５ｎ
ｍ±１５ｎｍと、選択反射型カラーフィルタで反射した
青色の光を反射しない部位を設けたことを特徴とする液
晶表示装置用カラーフィルタ。 - 【請求項８】請求項６又は７に記載のカラーフィルタを
有することを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001346623A JP2003149632A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 液晶表示装置、及び、そのカラーフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001346623A JP2003149632A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 液晶表示装置、及び、そのカラーフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003149632A true JP2003149632A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19159769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001346623A Pending JP2003149632A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 液晶表示装置、及び、そのカラーフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003149632A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006084584A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Seiko Instruments Inc | 液晶表示装置 |
| JP2007219527A (ja) * | 2006-02-16 | 2007-08-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 光学シート及びこれを有する表示装置 |
| US7399562B2 (en) | 2004-12-23 | 2008-07-15 | Au Optronics Corp. | Transition film of flat panel display and a method using the same |
| CN100410758C (zh) * | 2005-05-27 | 2008-08-13 | 友达光电股份有限公司 | 平面显示器、液晶模块与校正平面显示器的颜色的方法 |
| JP2019139080A (ja) * | 2018-02-13 | 2019-08-22 | 大日本印刷株式会社 | 波長選択フィルム、映像源ユニット、及び表示装置 |
| JP2020115170A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-30 | 大日本印刷株式会社 | 偏光子を備えた面光源及びそれを用いた液晶表示装置 |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001346623A patent/JP2003149632A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006084584A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Seiko Instruments Inc | 液晶表示装置 |
| US7399562B2 (en) | 2004-12-23 | 2008-07-15 | Au Optronics Corp. | Transition film of flat panel display and a method using the same |
| CN100410758C (zh) * | 2005-05-27 | 2008-08-13 | 友达光电股份有限公司 | 平面显示器、液晶模块与校正平面显示器的颜色的方法 |
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| US8045100B2 (en) | 2006-02-16 | 2011-10-25 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical sheet and display apparatus having the same |
| JP2019139080A (ja) * | 2018-02-13 | 2019-08-22 | 大日本印刷株式会社 | 波長選択フィルム、映像源ユニット、及び表示装置 |
| JP2020115170A (ja) * | 2019-01-17 | 2020-07-30 | 大日本印刷株式会社 | 偏光子を備えた面光源及びそれを用いた液晶表示装置 |
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