JP2003149225A - 二酸化硫黄検知材、及びその製造方法 - Google Patents

二酸化硫黄検知材、及びその製造方法

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JP2003149225A
JP2003149225A JP2001351523A JP2001351523A JP2003149225A JP 2003149225 A JP2003149225 A JP 2003149225A JP 2001351523 A JP2001351523 A JP 2001351523A JP 2001351523 A JP2001351523 A JP 2001351523A JP 2003149225 A JP2003149225 A JP 2003149225A
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zinc
sulfur dioxide
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nitroprusside
organic solvent
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JP2001351523A
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Nobuo Nakano
信夫 中野
Tetsuya Kawabe
哲也 川辺
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Riken Keiki KK
Original Assignee
Riken Keiki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度の経時変化を防止した二酸化硫黄検知材
を提供すること。 【解決手段】 非セルロース材の親水性を有する担体に
ニトロプルシド亜鉛を担持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、二酸化硫黄に反応して
呈色変化する剤を担体に保持させた二酸化硫黄検知材に
関する。
【0002】
【従来の技術】二酸化硫黄を呈色反応により検知材は、
テープ状に裁断されたり、また短冊状に裁断されたろ紙
にニトロプルシド亜鉛を担持させて構成されている。こ
の検知材によれば、ニトロプルシド亜鉛が二酸化硫黄と
呈色反応した際の光学濃度を、光学濃度検出手段などに
より検出することにより数ppm程度の二酸化硫黄を測
定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ニトロ
プルシド亜鉛が担体を構成するセルロースに含まれる種
々の成分と反応して短時間で検出感度が低下するため、
冷所に保管する必要があり、取り扱いが面倒であるとい
う問題がある。本発明はこのような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは常温で保管さ
れた場合にでも初期の感度を可及的に維持する二酸化硫
黄検知材を提供することである。また、本発明の他の目
的は、同上二酸化硫黄検知材の製造方法を提案すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明においては、非セルロース材の親水性を
有する担体にニトロプルシド亜鉛を担持させて構成する
ようにした。
【0005】
【作用】このように構成された検知材を二酸化硫黄のガ
スに晒すと、担体に保持されているニトロプルシド亜鉛
と二酸化硫黄と反応して、担体の光学濃度が変化するか
ら、光学濃度検出手段により二酸化硫黄の濃度を検出で
きる。また担体がセルロースに比較して安定な材料で構
成されているため、室温状態でもニトロプルシド亜鉛と
担体との反応が防止される。
【0006】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を実施
例に基づいて説明する。本発明の二酸化硫黄検知材は、
非セルロース材の親水性を有する担体、例えば親水性ポ
リエチレンシートやシリカゲル粒子を高分子フィルムの
表面に積層したシートにニトロプルシド亜鉛、及び保湿
剤、例えばグリセリンを担持させて構成されている。こ
のように構成された検知材を二酸化硫黄のガスに晒す
と、担体に保持されているニトロプルシド亜鉛が二酸化
硫黄と反応し、濃度変化が生じる。もとより、光学濃度
は二酸化硫黄との反応量に比例するから、二酸化硫黄を
担体の光学濃度の変化として検出することができる。す
なわち、光学濃度検出手段により担体の光学濃度を検出
し、その出力信号の相対変化を応答値とした場合、図1
に示したように二酸化硫黄の濃度に対応して変化する。
また、担体に二酸化硫黄を晒す時間を10秒、20秒、
及び30秒と変更すると、同一濃度であっても図におけ
る符号A、B、Cの曲線のように応答値が上昇する。
【0007】これにより、検出すべき二酸化硫黄の濃度
に対応して担体に二酸化硫黄を晒す時間、いわゆるサン
プリング時間を調整することにより、広い範囲の二酸化
硫黄を検出することが可能となる。
【0008】一方、常温での保管においては、担体が非
セルロース材で構成されているため、図2の符号Aに示
したように感度の低下が極めて少ない。比較のため、セ
ルロースからなるろ紙を担体として使用して上述の検知
材を室温に放置した場合には、図2の符号Bで示したよ
うに短時間のうちに感度が大きく低下した。
【0009】このような検知剤は、ニトロプルシド亜鉛
と保湿剤を担体に担持させることにより構成できるが、
ニトロプルシド亜鉛の入手が困難であるため、次のよう
にして製造するのが望ましい。
【0010】〔実施例1〕ニトロプルシドナトリウム、
亜鉛塩、例えば蟻酸亜鉛、保湿剤、例えばグリセリンを
水に溶解させて発色液を調製する。この発色液に、親水
性ポリエチレンシートやシリカゲル粒子を高分子フィル
ムの表面に積層したシートを浸潰し、溶媒である水を揮
散させる。これにより、ニトロプルシド亜鉛とグリセリ
ンが担体に担持された検知材が完成する。
【0011】〔実施例2〕ニトロプルシドナトリウム、
亜鉛塩、例えば蟻酸亜鉛を及び保湿剤、例えばグリセリ
ンをメタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、トルエン等の単一、またはこれらの混合液からなる
有機溶媒に溶解させて発色液を調製する。この発色液
に、親水性ポリエチレンシートやシリカゲル粒子を高分
子フィルムの表面に積層したシートを浸潰し、溶媒を揮
散させる。
【0012】これにより、ニトロプルシド亜鉛とグリセ
リンが担体に担持された検知材が完成する。この実施例
によれば、有機溶媒が水に比較して短時間で揮散するた
め、生産性の向上を図ることができる。
【0013】ところで、上述の実施例1、2において
は、同一溶液にニトロプルシドナトリウムと亜鉛塩とを
高い濃度で溶解すると、沈殿が生じるため、担体に担持
させることができるニトロプルシド亜鉛の濃度に限界が
ある。
【0014】そこで、このような問題を回避することが
できる実施例について説明する。 〔実施例3〕ニトロプルシドナトリウムを、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、トルエン等
の単一、またはこれらの混合液に溶解した溶媒に、親水
性ポリエチレンシートやシリカゲル粒子を高分子フィル
ムの表面に積層したシートを浸潰し、溶媒であるメタノ
ールを揮散させ、ニトロプルシドナトリウムを担持した
担体を作成する。
【0015】次に、亜鉛塩、例えば亜鉛塩の水溶液にグ
リセリン及びメタノールを添加して第2の溶液を調整
し、上述のニトロプルシドナトリウムを担持した担体を
短時間浸漬して引き上げ、溶媒である水とメタノールを
揮散させて十分に乾燥する。これにより、ニトロプルシ
ド亜鉛とグリセリンが担体に担持された検知材が完成す
る。
【0016】この実施例によれば、同一溶液にニトロプ
ルシドナトリウム、亜鉛塩が存在しないため、沈殿が生
じないので、担体にニトロプルシド亜鉛を高い濃度で含
浸させることができ、検出感度の高い検知材を製造する
ことができる。
【0017】なお、亜鉛塩として、蟻酸亜鉛を使用して
いるが、シュウ酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、ヨウ化亜
鉛、シュウ酸亜鉛、硝酸亜鉛、フッ化亜鉛、過塩酸亜鉛
の1つまたは複数を組み合わせて使用することができ
る。
【0018】また、製造工程の簡素化を図りつつ、高い
濃度でニトロプルシド亜鉛を担体に担持させたい場合に
は、ニトロプルシドナトリウム、酢酸亜鉛、保湿剤、例
えばグリセリンを水に溶解させた発色液を用いるとよ
い。しかしながら、溶媒に含まれる酢酸の一部が担体に
残存するため、酢酸特有の強い臭気を発し、居住環境の
悪化を招くという不都合がある。
【0019】さらに、非セルロース系の担体として多孔
質ガラス等を使用することもできる。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
検知材を二酸化硫黄のガスに晒すと、担体に保持されて
いるニトロプルシド亜鉛と二酸化硫黄と反応して、担体
の光学濃度が変化するから、光学濃度検出手段により二
酸化硫黄の濃度を検出でき、同時に担体が非セルロース
で構成されているため、室温での保管によっても感度の
低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検知材による二酸化硫黄の検出特性を
示す線図である。
【図2】本発明の検知材と、セルロース系担体を使用し
た検知材との感度の経時変化を示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 BB12 CA01 CB01 EA01 EA05 FA11 FA20 FB05 2G054 AA01 BB01 BB20 CA10 CE02 CE08 EA06 GE06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非セルロース材の親水性を有する担体に
    ニトロプルシド亜鉛を担持させて構成された二酸化硫黄
    検知材。
  2. 【請求項2】 前記ニトロプルシド亜鉛が、ニトロプル
    シドナトリウムと蟻酸亜鉛とから生成されている請求項
    1に記載の二酸化硫黄検知材。
  3. 【請求項3】 前記担体が、保湿剤を担持する請求項1
    または請求項2に記載の二酸化硫黄検知材
  4. 【請求項4】 ニトロプルシドナトリウム、亜鉛塩、及
    び保湿剤を溶媒に溶解させた発色液に、非セルロース材
    の親水性を有する担体を浸潰し、前記担体の溶媒を揮散
    させる二酸化硫黄検知材の製造方法。
  5. 【請求項5】 ニトロプルシドナトリウムを有機溶媒に
    溶解した第1の溶液に非セルロース材の親水性を有する
    担体を浸潰し、前記担体の有機溶媒を揮散させる第1工
    程と、亜鉛塩と保湿剤とを、水と有機溶媒との混合液に
    溶解した第2の溶液に第1工程で作成された担体を浸漬
    し、前記混合液を揮散させる第2工程とからなる二酸化
    硫黄検知材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記亜鉛塩が、蟻酸亜鉛、シュウ酸亜
    鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、ヨウ化亜鉛、シュウ酸亜鉛、
    硝酸亜鉛、フッ化亜鉛、過塩酸亜鉛、酢酸亜鉛の1つま
    たは複数を組み合わせである請求項4、または請求項5
    に記載の二酸化硫黄検知材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記有機溶媒が、メタノール、エタノー
    ル、イソプロピルアルコール、トルエンの1つ、または
    これらの混合液である請求項4または請求項5に記載の
    二酸化硫黄検知材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2010214450B2 (en) * 2009-02-12 2012-10-04 Arkray, Inc. Analysis method, analysis device, program used to implement said analysis method, and storage medium and retrieval device for this program
CN105021601A (zh) * 2015-06-24 2015-11-04 西南大学 食品中二氧化硫含量的测定方法

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