JP2003149224A - オゾンガス濃度測定具 - Google Patents

オゾンガス濃度測定具

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JP2003149224A
JP2003149224A JP2001349849A JP2001349849A JP2003149224A JP 2003149224 A JP2003149224 A JP 2003149224A JP 2001349849 A JP2001349849 A JP 2001349849A JP 2001349849 A JP2001349849 A JP 2001349849A JP 2003149224 A JP2003149224 A JP 2003149224A
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ozone gas
gas concentration
patch
concentration measuring
dye
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Suketsugu Muro
祐継 室
Yoshiharu Yabuki
嘉治 矢吹
Masato Yamada
真人 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定場所を限定されず、低濃度のオゾンガス
濃度を簡便に測定するオゾンガス濃度測定具を提供す
る。 【解決手段】 オゾンガスと反応して退色する色素を含
有するオゾンガス濃度測定用パッチと、前記オゾンガス
濃度測定用パッチがオゾンガス濃度に応じて示す色を表
した見本パッチと、を有することを特徴とするオゾンガ
ス濃度測定具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡便に低濃度のオ
ゾンガス濃度を測定することのできるオゾンガス濃度測
定具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題により様々な場所でのオ
ゾンガス濃度を測定する重要性が増してきている。この
オゾンガス濃度を測定する方法としては、オゾンガス検
知管や半導体薄膜センサーを使ったオゾンセンサー等が
従来より知られている。しかしながら、オゾンガス検知
管の検出限界濃度は、オゾンガス濃度0.05ppm程
度であり、それ以下の低濃度オゾンを精度良く測定する
ことは困難である。また、オゾンセンサーでは、検出限
界濃度はオゾンガス検知管より低いが、装置が大きい上
に電源が必要であり、狭い空間での測定は不都合なこと
が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
問題点に鑑みてなされたものであり、測定場所を限定さ
れず、低濃度のオゾンガス濃度を簡便に測定するオゾン
ガス濃度測定具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】<1> オゾンガスと反
応して退色する色素を含有するオゾンガス濃度測定用パ
ッチと、前記オゾンガス濃度測定用パッチがオゾンガス
濃度に応じて示す色を表した見本パッチと、を有するこ
とを特徴とするオゾンガス濃度測定具である。 <2> 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、オゾンガ
スに対する反応速度の異なる2種以上の色素を含有する
<1>に記載のオゾンガス濃度測定具である。 <3> 前記色素が、フタロシアニン系化合物である<
1>又は<2>に記載のオゾンガス濃度測定具である。
【0005】<4> 前記オゾンガス濃度測定用パッチ
が、シリカ及び/又はアルミナを含有する多孔質層を有
するシートの該多孔質層に色素が含有されてなる<1>
〜<3>のいずれかに記載のオゾンガス濃度測定具であ
る。 <5> 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、シート上
に前記色素をドットとして含有してなる<1>〜<4>
に記載のオゾンガス濃度測定具である。 <6> 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、シート上
に前記色素がインクジェットプリンターで付与されてな
る<1>〜<5>のいずれかに記載のオゾンガス濃度測
定具である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のオゾンガス濃度測定具
は、オゾンガスと反応して退色する色素を含有するオゾ
ンガス濃度測定用パッチと、前記オゾンガス濃度測定用
パッチがオゾンガス濃度に対応して示す色を表した見本
パッチと、を有することを特徴とする。本発明のオゾン
ガス濃度測定具によれば、測定場所を限定されず、低濃
度のオゾンガス濃度を簡便に測定することができる。ま
た、時間、季節により変動する長期の平均オゾンガス濃
度を測定することが可能である。
【0007】(オゾンガス濃度測定用パッチ)オゾンガ
ス濃度測定用パッチは、オゾンガスと反応して退色する
色素を含有する。前記オゾンガスと反応して退色する色
素(以下、オゾンガス反応色素ともいう。)としては、
温度25℃、湿度55%、オゾンガス濃度2.0ppm
の環境下で、3時間曝したときに、色素濃度が10〜9
5%となる(まで退色する)色素が好ましく、10〜8
0%となる色素がより好ましい。
【0008】前記オゾンガス濃度測定用パッチは、オゾ
ンガスに対する反応速度の異なる2種以上の色素(オゾ
ンガス反応色素)を含有することが好ましい。オゾンガ
スに対する反応速度の異なる2種以上の色素を含有する
ことにより、それぞれの色素の退色スピード(割合)が
異なるので、所定期間の平均オゾンガス濃度を測定する
場合、その測定期間を幅広く設定することが可能とな
る。また、前記オゾンガス反応色素としては、フタロシ
アニン系化合物であることが好ましい。具体的には、以
下に示す化合物が好ましい。
【0009】
【化1】
【0010】また、オゾンガス濃度測定用パッチは、前
記オゾンガス反応色素の他に、オゾンガスによって反応
しない色素又はオゾンガスと反応し難い色素(以下、こ
れらを未反応色素という。)を含有することができる。
例えば、オゾンガス反応色素として上記フタロシアニン
系化合物(シアン色)を用いる場合、未反応色素とし
て、イエロー色及びマゼンタ色の色素を用いることがで
きる。即ち、これらの色素を混合してオゾンガス濃度測
定用パッチをグレー色としておき、これをオゾンガス環
境下に曝す。これによって、フタロシアニン系化合物が
反応してシアン色が退色し、オゾンガス濃度測定用パッ
チが赤みを帯び、このオゾンガス濃度測定用パッチの色
と後述する見本パッチの色とを見比べることにより、オ
ゾンガス濃度の測定を行うことができる。
【0011】また、前記オゾンガス濃度測定用パッチと
しては、シリカ及び/又はアルミナを含有する多孔質層
を有するシートの該多孔質層に色素が含有されてなるこ
とが好ましい。例えば、公知のインクジェット記録用紙
等を使用することができる。このような多孔質層を有す
るシートに含有された色素は、オゾンガスによる影響を
敏感に受けるので、オゾンガス反応色素の退色が確実に
起こり、オゾンガス濃度の測定を容易かつ安定して行う
ことができる。なお、上記オゾンガス反応色素及びパッ
チの基材(シート)の組み合わせを変えることにより、
それぞれの測定期間に適したオゾンガス濃度測定具を作
製することが可能となる。
【0012】前記オゾンガス反応色素は、例えば、イン
クジェットプリンターでドットとしてオゾンガス濃度測
定用パッチに含有されることが好ましい。これにより、
退色の再現性が向上する。
【0013】(見本パッチ)前記見本パッチは、前記オ
ゾンガス濃度測定用パッチがオゾンガス濃度に応じて示
す色を表し、オゾンガス濃度を決定する指標となるもの
である。この見本パッチは、例えば以下のようにして作
製される。まず、予め、温度、湿度及びオゾンガスの濃
度が設定された空間に、所定期間、オゾンガス反応色素
を含有するオゾンガス濃度測定用パッチを布置する。そ
の後、オゾンガス濃度測定用パッチのオゾンガス反応色
素によって示される色の濃度を、例えば、X−RITE
(X−RITE社製)によって測定する。そして、測定
した色濃度の値に従って、オゾンガス濃度を示す色濃度
を決定する。なお、前記布置及び測定を繰り返し、測定
した色濃度の平均値をとって、オゾンガス濃度を示す色
濃度を決定してもよい。以上の作業を異なる所定のオゾ
ンガス濃度の設定下(例えば、0〜0.05ppmの間
で0.005ppm刻み)で行い、各オゾンガス濃度に
対する色濃度を決定して見本パッチが作製される。
【0014】また、前記グレー色にしたオゾンガス濃度
測定用パッチを用いる場合においても上記と同様に見本
パッチを作製することができる。即ち、まず、予め、温
度、湿度及びオゾンガスの濃度が設定された空間に、所
定期間、グレー色にしたオゾンガス濃度測定用パッチを
布置する。その後、オゾンガス濃度測定用パッチの各色
(シアン色、マゼンタ色及びイエロー色)の濃度を、例
えば、X−RITE(X−RITE社製)によって測定
する。そして、測定した各色濃度の値に従って、オゾン
ガス濃度を示す色濃度を決定する。
【0015】この見本パッチは、見本の作製のためのオ
ゾンガス濃度測定時の環境とほぼ同様の環境で測定され
たものに対して使用されることが好ましく、具体的に
は、温度及び湿度としては±10℃以内かつ±20%以
内の環境下で測定されたものに対して使用されることが
好ましく、±5℃以内かつ±10%以内の環境下で測定
されたものに対して使用されることがより好ましい。様
々な環境下の測定に対応するためには、見本パッチは、
温度及び湿度に応じて、予め複数作製しておくことも好
ましい態様である。なお、見本パッチは、作製後に外界
のオゾンガスによって、各オゾンガス濃度を示す色が変
色しないように、オゾンガスを透過させない樹脂等によ
ってその表面を覆っておくことが好ましい。
【0016】次に、本発明の一実施形態に係るオゾンガ
ス濃度測定具を図を用いて説明する。ここに、図1
(A)はオゾンガス濃度測定用パッチの測定後の状態を
示す概念図であり、図1(B)は見本パッチの概念図で
ある。図1(A)に示すように、オゾンガス濃度測定用
パッチは、1cm×20cm程度のシート状のものであ
って、表面にオゾンガス反応色素が含有されたものであ
る。図1(A)に示されるオゾンガス濃度測定用パッチ
は、オゾンガス中に曝すことによってオゾンガス反応色
素が反応して退色したものであり、測定前は図1(b)
の左端の色を示していたものである。一方、図1(B)
に示すように、見本パッチは、1cm×20cm程度の
シート状のものであって、11に区分して、それぞれオ
ゾンガス濃度(0〜0.05ppmの間で0.005刻
み)においてオゾンガス濃度測定用パッチが示す色を表
している。従って、本実施の形態に係るオゾンガス濃度
測定具においては、0〜0.05ppmの間の低濃度の
オゾンガス濃度を測定することが可能である。
【0017】なお、図1(A)及び(B)に示すよう
に、本発明のオゾンガス濃度測定具においては、オゾン
ガス濃度測定用パッチと見本パッチとが別々で一つのオ
ゾンガス濃度測定具を構成する態様となっているが、オ
ゾンガス濃度測定用パッチと見本パッチとを一体として
一つのオゾンガス濃度測定具を構成する態様とすること
も可能である。
【0018】
【実施例】[実施例1] <オゾンガス濃度測定用パッチの作製> −オゾンガス反応色素含有インクの調製− 下記の成分に脱イオン水を加え1Lとした後、30〜4
0℃で加熱しながら1時時間撹拌した。その後、KOH
水溶液(10mol/l)にてpH=9に調整し、平均
孔径0.25μmのミクロフィルターで減圧濾過し、オ
ゾンガス反応色素含有インクを作製した。
【0019】 (オゾン反応色素含有インクの成分) ・下記フタロシアニンA 35g/l ・ジエチレングリコール 200g/l ・グリセリン 180g/l ・トリエチレングリコールモノブチルエーテル 140g/l ・サフィノール456 9.8g/l ・トリエタノールアミン 6.7g/l ・ベンゾトリアゾール 0.08g/l ・PROXEL XL2(アビシア株式会社製) 3.5g/l
【0020】
【化2】
【0021】次に、上記オゾンガス反応色素含有インク
(シアン色)をインクジェットプリンターPM900C
(EPSON社製)のカートリッジに詰め(シアン色の
インクを詰め替え)、同機にてインクジェットペーパー
「画彩 写真仕上げ」(富士写真フイルム(株)製)
に、印字直後のヴィジュアル濃度が1.0(X−RIT
E(X−RITE社製)にて測定)となるような濃度設
定でグレーにて印字を行い、オゾンガス濃度測定用パッ
チを作製した。
【0022】<見本パッチの作製>上記作製したオゾン
ガス濃度測定用パッチと同様のパッチ(見本作製用パッ
チ)を用いて、25℃、55%の恒温恒湿下、0.00
5〜0.05ppmの間で0.005ppm刻みのそれ
ぞれのオゾンガス濃度の環境下で、見本作製用パッチの
表面がオゾン雰囲気に触れる状態で3週間放置した。こ
の3週間放置したそれぞれの濃度に対する見本作製用パ
ッチの各色(シアン色、マゼンタ色及びイエロー色)の
濃度をX−RITE(X−RITE社製)で測定し、そ
れに従って、インクジェットペーパー「画彩 写真仕上
げ」(富士写真フイルム(株)製)に、富士写真フイル
ム(株)製フロンテイア350を使って出力を行うこと
により3週間用の見本パッチを作製した。その見本パッ
チの各色の濃度の測定値を下記表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】[効果確認試験1]また、前記オゾンガス
濃度測定用パッチを用いて、25℃、55%の恒温恒湿
下、0.01ppm、0.02ppm、0.03
ppm、0.04ppm及び0.05ppmのそれ
ぞれのオゾンガス濃度の環境下で、オゾンガス濃度測定
用パッチの表面がオゾン雰囲気に触れる状態で3週間放
置した。このオゾンガスに曝された各オゾンガス濃度測
定用パッチを上記見本パッチと目視で比較して、同じ色
濃度のものを特定し、オゾンガス濃度を決定した。いず
れの場合においても、予め設定されたオゾンガス濃度を
決定することができ、本発明のオゾンガス濃度測定具を
用いて低濃度のオゾンガス濃度を正確に測れることが判
明した。
【0025】また、それとは別にオゾンガス濃度測定用
パッチ自体の濃度をX−RITE(X−RITE社製)
にて測定し、両者の各濃度を比較した。その結果を下記
表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】この結果から、一定のオゾンガス濃度にお
いて表されるカラーバランスはほぼ同一であり、再現性
にも優れていることがわかる。
【0028】[実施例2]実施例1において、インクジ
ェットペーパー「画彩 写真仕上げ」(富士写真フイル
ム(株)製)を、インクジェットペーパー「Photo
like QPフォト光沢 厚手 DX」(コニカ製
(株)製)に変更した他は、実施例1と同様にしてオゾ
ンガス濃度測定用パッチ及び見本パッチを作製した。そ
の見本パッチの各色の濃度の測定値を下記表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】[効果確認試験2]また、効果確認試験1
と同様に、前記オゾンガス濃度測定用パッチを用いて、
25℃、55%の恒温恒湿下、0.01ppm、
0.02ppm、0.03ppm、0.04ppm
及び0.05ppmのそれぞれのオゾンガス濃度の環
境下で、オゾンガス濃度測定用パッチの表面がオゾン雰
囲気に触れる状態で3週間放置した。このオゾンガスに
曝された各オゾンガス濃度測定用パッチを見本パッチと
目視で比較して、同じ色濃度のものを特定し、オゾンガ
ス濃度を決定した。いずれの場合においても、予め設定
されたオゾンガス濃度を決定することができ、本発明の
オゾンガス濃度測定具を用いて低濃度のオゾンガス濃度
を正確に測れることが判明した。
【0031】また、それとは別にオゾンガス濃度測定用
パッチ自体の濃度をX−RITE(X−RITE社製)
にて測定し、両者の各濃度を比較した。その結果を下記
表4に示す。
【0032】
【表4】
【0033】この結果から、一定のオゾンガス濃度にお
いて表されるカラーバランスはほぼ同一であり、再現性
にも優れていることがわかる。
【0034】[実施例3] <オゾンガス濃度測定用パッチの作製> −オゾンガス反応色素含有インクの調製− 実施例1におけるオゾンガス反応色素含有インクの成分
を下記に示すものに変更してオゾンガス反応色素含有イ
ンクを作製した。
【0035】 (オゾン反応色素含有インクの成分) ・上記フタロシアニンA 17.5g/l ・下記フタロシアニンB 17.5g/l ・ジエチレングリコール 200g/l ・グリセリン 180g/l ・トリエチレングリコールモノブチルエーテル 140g/l ・サフィノール456 9.8g/l ・トリエタノールアミン 6.7g/l ・ベンゾトリアゾール 0.08g/l ・PROXEL XL2 3.5g/l
【0036】
【化3】
【0037】次に、上記オゾンガス反応色素含有インク
(シアン色)をインクジェットプリンターPM900C
(EPSON社製)のカートリッジに詰め(シアン色の
インクを詰め替え)、同機にてインクジェットペーパー
「画彩 写真仕上げ」(富士写真フイルム(株)製)
に、印字直後のヴィジュアル濃度が1.0(X−RIT
E(X−RITE社製)にて測定)となるような濃度設
定でグレーにて印字を行い、オゾンガス濃度測定用パッ
チを作製した。
【0038】<見本パッチの作製>上記作製したオゾン
ガス濃度測定用パッチと同様のパッチ(見本作製用パッ
チ)を用いて、25℃、55%の恒温恒湿下、0.00
5〜0.05ppmの間で0.005ppm刻みのそれ
ぞれのオゾンガス濃度の環境下で、見本作製用パッチの
表面がオゾン雰囲気に触れる状態で3週間放置した。こ
の3週間放置したそれぞれの濃度に対する見本作製用パ
ッチの各色(シアン色、マゼンタ色及びイエロー色)の
濃度をX−RITE(X−RITE社製)で測定し、そ
れに従って、インクジェットペーパー「画彩 写真仕上
げ」(富士写真フイルム(株)製)に、富士写真フイル
ム(株)製フロンテイア350を使って出力を行うこと
により3週間用の見本パッチを作製した。その見本パッ
チの各色の濃度の測定値を下記表5に示す。
【表5】
【0039】[効果確認試験3]また、前記オゾンガス
濃度測定用パッチと同様のオゾンガス濃度測定用パッチ
を用いて、25℃、55%の恒温恒湿下、0.01p
pm、0.02ppm、0.03ppm、0.0
4ppm及び0.05ppmのそれぞれのオゾンガス
濃度の環境下で、オゾンガス濃度測定用パッチの表面が
オゾン雰囲気に触れる状態で3週間放置した。このオゾ
ンガスに曝された各オゾンガス濃度測定用パッチを上記
見本パッチと目視で比較して、同じ色濃度のものを特定
し、オゾンガス濃度を決定した。いずれの場合において
も、予め設定されたオゾンガス濃度を決定することがで
き、本発明のオゾンガス濃度測定具を用いて低濃度のオ
ゾンガス濃度を正確に測れることが判明した。
【0040】また、それとは別にオゾンガス濃度測定用
パッチ自体の濃度をX−RITE(X−RITE社製)
にて測定し、両者の各濃度を比較した。その結果を下記
表6に示す。
【0041】
【表6】
【0042】この結果から、一定のオゾンガス濃度にお
いて表されるカラーバランスはほぼ同一であり、再現性
にも優れていることがわかる。
【0043】[実施例4]実施例3と同様のオゾンガス
反応色素含有インクを用いて同様の方法でオゾンガス測
定用パッチを作製した。また、実施例3と同様にして3
0週間用の見本パッチを作製した。その見本パッチの各
色の濃度の測定値を下記表7に示す。
【0044】
【表7】
【0045】[効果確認試験4]また、前記オゾンガス
濃度測定用パッチと同様のオゾンガス濃度測定用パッチ
を用いて、25℃、55%の恒温恒湿下、0.01p
pm、0.02ppm、0.03ppm、0.0
4ppm及び0.05ppmのそれぞれのオゾンガス
濃度の環境下で、オゾンガス濃度測定用パッチの表面が
オゾン雰囲気に触れる状態で30週間放置した。このオ
ゾンガスに曝された各オゾンガス濃度測定用パッチを上
記見本パッチと目視で比較して、同じ色濃度のものを特
定し、オゾンガス濃度を決定した。いずれの場合におい
ても、予め設定されたオゾンガス濃度を決定することが
でき、本発明のオゾンガス濃度測定具を用いて低濃度の
オゾンガス濃度を正確に測れることが判明した。
【0046】また、それとは別にオゾンガス濃度測定用
パッチ自体の濃度をX−RITE(X−RITE社製)
にて測定し、両者の各濃度を比較した。その結果を下記
表8に示す。
【表8】
【0047】この結果から、一定のオゾンガス濃度にお
いて表されるカラーバランスはほぼ同一であり、再現性
にも優れていることがわかる。また、実施例3及び実施
例4より、オゾンガスに対する反応速度の異なる2種の
オゾンガス反応色素を用いることにより、オゾンガス濃
度の測定期間として3週間から30週間までの幅に対応
できるオゾンガス濃度測定具を製造することができるこ
とが判明した。
【0048】
【発明の効果】本発明のオゾンガス濃度測定具によれ
ば、測定場所を限定されず、低濃度のオゾンガス濃度を
簡便に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はオゾンガス濃度測定用パッチの測定後
の状態を示す概念図であり、(B)は見本パッチの概念
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 真人 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2G042 AA01 BB10 CA01 CB01 DA08 FA11 FB07 FC01 GA01 GA10 HA07 2G054 AA01 AB07 CA08 CE01 EA06 GB10 GE06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾンガスと反応して退色する色素を含
    有するオゾンガス濃度測定用パッチと、前記オゾンガス
    濃度測定用パッチがオゾンガス濃度に応じて示す色を表
    した見本パッチと、を有することを特徴とするオゾンガ
    ス濃度測定具。
  2. 【請求項2】 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、オ
    ゾンガスに対する反応速度の異なる2種以上の色素を含
    有する請求項1に記載のオゾンガス濃度測定具。
  3. 【請求項3】 前記色素が、フタロシアニン系化合物で
    ある請求項1又は2に記載のオゾンガス濃度測定具。
  4. 【請求項4】 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、シ
    リカ及び/又はアルミナを含有する多孔質層を有するシ
    ートの該多孔質層に色素が含有されてなる請求項1〜3
    のいずれかに記載のオゾンガス濃度測定具。
  5. 【請求項5】 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、シ
    ート上に前記色素をドットとして含有してなる請求項1
    〜4に記載のオゾンガス濃度測定具。
  6. 【請求項6】 前記オゾンガス濃度測定用パッチが、シ
    ート上に前記色素がインクジェットプリンターで付与さ
    れてなる請求項1〜5のいずれかに記載のオゾンガス濃
    度測定具。
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