JP2003148690A - 燃料ガス自動充填システム - Google Patents

燃料ガス自動充填システム

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JP2003148690A
JP2003148690A JP2001344367A JP2001344367A JP2003148690A JP 2003148690 A JP2003148690 A JP 2003148690A JP 2001344367 A JP2001344367 A JP 2001344367A JP 2001344367 A JP2001344367 A JP 2001344367A JP 2003148690 A JP2003148690 A JP 2003148690A
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Japan
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filling
liquid
fuel gas
volume
gas
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Application number
JP2001344367A
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English (en)
Inventor
Takayasu Enomoto
貴保 榎本
Tsukasa Saito
司 斎藤
Hiroyuki Oikawa
裕幸 及川
Mitsuaki Ikuwa
光朗 生和
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High Pressure Gas Safety Institute of Japan
Original Assignee
High Pressure Gas Safety Institute of Japan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルク供給の充填作業効率を改善でき、また
その作業をより安全に行うことができるようにする。 【解決手段】 この発明の燃料ガス自動充填システム
は、燃料ガスを充填設備から貯蔵設備に自動的に充填す
るシステムであり、充填設備1に設けられ、貯蔵設備2
に燃料ガスを送り出し充填する燃料ガス送出手段1A
と、貯蔵設備2内に充填された燃料ガスの液面高さを検
出するとともに、その液面高さを用いて液量を算出する
液量検出手段2Aと、充填設備1から貯蔵設備2に燃料
ガスを充填するその充填速度を液量検出手段2Aからの
情報に基づいて変更する充填速度制御手段1Bと、を備
えることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料ガスを充填
設備から貯蔵設備に自動的に充填する燃料ガス自動充填
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、一般住宅、集合住宅、レストラン
等の敷地に設置された貯蔵設備(バルク貯槽やバルク容
器)に、充填設備(バルクローリ)からホースを接続
し、直接LPガスを充填するようにしたバルク供給が、
普及しつつある。
【0003】このバルク供給においては、貯蔵設備側に
いる作業者が送信装置(リモートコントローラ)を用い
て充填設備側の受信装置にスタート信号を送信すること
により、受信装置がポンプに駆動を指令して、充填設備
から貯蔵設備にLPガスの充填を開始する。そして、液
面計指示値が85%を越えない内に、作業者が送信装置
を用いて停止信号を充填設備側の受信装置に送信するこ
とにより充填を停止している。なお、液面計指示値が8
5%に達すると過充填防止装置が作動するようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
ルク供給においては、LPガスの充填作業中に作業者は
常時液面計を監視しているため作業効率が悪く、またヒ
ューマンエラーにより液面計指示値が85%に達してし
まうこともあり、その場合は過充填防止装置が作動しポ
ンプへの過大な負荷を生ずることがあり、安全上問題が
あった。また、従来のバルク供給では、充填速度が一定
であるため、充填初期には急激な充填となり、また充填
完了時には急激な停止となる場合もあり、この点からも
安全上問題を有していた。
【0005】この発明は上記に鑑み提案されたもので、
バルク供給の充填作業効率を改善でき、またその作業を
より安全に行うことができる燃料ガス自動充填システム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、燃料ガスを充填設備から
貯蔵設備に自動的に充填する燃料ガス自動充填システム
において、上記充填設備に設けられ、貯蔵設備に燃料ガ
スを送り出し充填する燃料ガス送出手段と、上記貯蔵設
備内に充填された燃料ガスの液面高さを検出するととも
に、その液面高さを用いて液量を算出する液量検出手段
と、上記充填設備から貯蔵設備に燃料ガスを充填するそ
の充填速度を液量検出手段からの情報に基づいて変更す
る充填速度制御手段と、を備えることを特徴としてい
る。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、上記した
請求項1に記載の発明の構成に加えて、上記充填速度制
御手段は、燃料ガスの充填を、充填開始段階は低速で、
第1の設定液量までは高速で、第1の設定液量から第2
の設定液量までは低速で行い、第2の設定液量で充填を
停止する、ことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1はこの発明の燃料ガス自動充填システ
ムの構成を示すブロック図である。図において、この発
明の燃料ガス自動充填システムは、燃料ガスを充填設備
1から貯蔵設備2に自動的に充填するシステムであり、
充填設備1に設けられ、貯蔵設備2に燃料ガスを送り出
し充填する燃料ガス送出手段1Aと、貯蔵設備2内に充
填された燃料ガスの液面高さを検出するとともに、その
液面高さを用いて液量を算出する液量検出手段2Aと、
充填設備1から貯蔵設備2に燃料ガスを充填するその充
填速度を液量検出手段2Aからの情報に基づいて変更す
る充填速度制御手段1Bと、を備えている。
【0010】なお、図1では液量検出手段2Aを貯蔵設
備2に設けるようにしたが、液量検出手段2Aの機能の
うち液面高さ検出だけを貯蔵設備2において行い、その
液面高さを用いて液量を算出する機能を充填設備側で行
うように構成してもよい。
【0011】次に、より具体的な構成例について図2〜
図9を用いて説明する。
【0012】図2はこの発明の燃料ガス自動充填システ
ムのより具体的な構成例を示す図である。図において、
燃料ガス自動充填システムはバルクローリ(充填設備)
10とバルク貯槽(貯蔵設備)20とで構成されてい
る。
【0013】バルクローリ10には、LPガスが充填さ
れているタンク19が搭載され、またLPガスを送り出
すポンプ11、ホース12、LPガスの充填量を計測す
る質量流量計13および受信装置14が搭載されてい
る。この受信装置14は、CPU、ROM、RAM等か
らなるマイコンを内蔵している。
【0014】一方、バルク貯槽20は、一般住宅、集合
住宅、レストラン等の敷地に設置されており、液面計2
1を備えている。また、作業者は充填作業に取り掛かる
前に送信装置(リモートコントローラ)22をこのバル
ク貯槽20に取り付ける。液面計21は、バルク貯槽2
0内に充填されたLPガスの液面高さを検出するととも
に、内蔵マイコンによって演算を行い、その液面高さか
ら、現在の槽内液量の槽内全容積に対する割合である液
量割合A(%)、および現在の槽内液の容積B(L(リ
ットル))を算出する。
【0015】図3は送信装置の操作盤を示す図である。
送信装置22は、上記の受信装置14と同様にマイコン
を内蔵しており、受信装置14に無線で指令信号を送信
可能となっている。また、この送信装置22は、液面計
21にコネクタを介して接続されるようになっている。
送信装置22の操作盤220には、その上部に、現在の
槽内液量の槽内全容積に対する割合を示す液量割合Aを
表示する液量表示部221、および目標充填量を表示す
る目標充填量表示部222が設けられ、また、電源ボタ
ン223、スタートボタン224、停止ボタン225、
低速ボタン226、および追加ボタン227が設けら
れ、さらにテンキー228、エンターキー229が設け
られている。
【0016】このような構成の燃料ガス自動充填システ
ムにおいて、バルクローリ10からバルク貯槽20にL
Pガスを充填する場合は、先ずホース12がバルク貯槽
20に連結される。その後作業者が送信装置22の電源
ボタン223を押下すると、この電源ボタン押下に応じ
て、送信装置22は液面計21に要求電文を送信する。
このとき、液面計21からは、現在の液量割合A、およ
び現在の液容積Bが返信されてくるので、この液量割合
Aおよび液容積Bを受信装置14に送信する。
【0017】そして、送信装置22は、この液量割合A
および液容積Bから、目標充填容積(L)、目標充填量
(kg)、および70%時充填容積(L)を次式(1)
(2)(3)に従って算出する。ここで、70%時充填
容積とは、液量割合Aが現在の液量割合Aから70%に
達するまでに要するLPガスの充填容積であり、この7
0%に達した時点で充填速度を高速から低速に切り替え
るように構成されている。また、ここではバルク貯槽全
容積の80%を目標としてLPガスを充填するものとす
る。
【0018】 目標充填容積(L)={(80−A)/A}×B ・・・・(1) 目標充填量(kg)={目標充填容積(L)}×0.508 ここで、0.508:15℃の液密度(kg/L) ・・・・・・(2) なお、上記式(2)で得られる目標充填量は目安であ
り、実際の目標充填量の算出は、後述するように受信装
置14側において液温から液密度を算出して高精度に行
う。 70%時充填容積={(70−A)/A}×B ・・・・・・(3)
【0019】次に、液量割合Aが15%以下の場合につ
いて説明する。送信装置22は、液量割合Aが15%以
下(例えば新たに設置されたバルク貯槽20に最初の充
填を行う場合)であれば、液量表示部221および目標
充填量表示部222に「マニュアル」と表示し、LPガ
ス充填が手動運転でなされる旨を知らせる。この手動運
転モードにおいて、送信装置22のスタートボタン22
4が押下されると、そのスタート信号は受信装置14に
送信され、受信装置14ではスタート信号を受けてポン
プ11を駆動し、通常の充填速度でLPガスの充填を行
う。また、低速ボタン226が押下されると、その低速
信号は受信装置14に送信され、受信装置14では低速
信号を受けてポンプ11を低速で駆動し、低速でLPガ
スの充填を行う。また、追加ボタン227が押下される
と、その追加信号は受信装置14に送信され、受信装置
14では追加信号を受けて、追加ボタン227が押下さ
れ続けている間にわたってポンプ11を駆動し、LPガ
スの充填を行う。さらに、停止ボタン225が押下され
ると、その停止信号は受信装置14に送信され、受信装
置14では停止信号を受けてポンプ11の駆動を停止す
る。
【0020】このように、送信装置22の電源ボタン2
23が押下された時点で、液量割合Aが15%以下であ
れば手動運転モードとなり、15%以上であれば後述す
るように自動運転モードとなる。手動運転モードでは、
手動による充填で液量割合Aが15%を越えても、送信
装置22の電源がオフとなるまではそのまま手動運転モ
ードが継続され、電源オフ後再度電源オンとなった時点
で液量割合Aが15%を越えているとき自動運転モード
に移行する。また、手動運転モードで液量割合Aが85
%に達すると、過充填防止装置(図示省略)が作動し、
強制的にポンプ11の駆動を停止する。
【0021】次に、液量割合Aが15%以上で70%以
下の場合について説明する。送信装置22は、液量割合
Aが15%以上で70%以下であれば、液量表示部22
1に現在の液量割合Aを表示し、目標充填量表示部22
2に目標充填量を目安として表示するとともに、受信装
置14に目標充填容積および70%時充填容積を送信す
る。
【0022】一方、受信装置14は、送信装置22から
送信されてきた液量割合Aおよび液容積Bから、目標充
填容積(L)および70%時充填容積(L)を上記の式
(1)(3)に従って算出し、これらの受信装置14側
で得られた目標充填容積、70%時充填容積と、送信装
置22から送信されてきている目標充填容積、70%時
充填容積とをそれぞれ比較し、ずれがなければLPガス
自動充填を許可し、ずれがあればLPガス自動充填を禁
止する。送信装置22と受信装置14とでは、同一デー
タに基づいて同一の式を用いて目標充填容積および70
%時充填容積を求めているので、本来ならば互いに一致
するものであるが、例えば送信装置22から受信装置1
4への無線送信に際し電波障害等があれば一致しないこ
ともあり、安全を期すためにこのような双方間でのずれ
の有無確認を行っている。
【0023】また受信装置14では、予めタンク19内
のLPガスの液温度を質量流量計13に内蔵されている
温度計から取得し、その液温度に基づいて、次式(4)
を用いて液密度ρsを高精度に算出している。
【数1】 そして、受信装置14は、この液密度ρs、および受信
装置14が算出した目標充填容積、70%時充填容積を
用いて、次式(5)(6)に従い目標充填量および70
%時充填量を算出する。
【0024】 目標充填量(kg)={目標充填容積(L)}×液密度ρs・・・(5) 70%時充填量(kg)={70%時充填容積(L)}×液密度ρs ・・・・・・(6)
【0025】続いて、スタート信号を送信装置22から
受信すると、本発明に係るLPガス充填制御を行う。す
なわち、受信装置14は、送信装置22を介して液面計
21が検出した液量割合Aおよび槽内液の容積Bの各デ
ータを所定時間(例えば10秒)毎に受け取り、そのデ
ータに基づいてポンプ11の駆動を制御し、図4に示す
ように、充填開始段階であるスタートしてからt1時間
経過までは低速でLPガスの充填を行い、t1時間経過
後、ポンプ11を高速運転に切り替え、高速でのLPガ
ス充填を行う。その後、液量割合Aが第1の設定液量で
ある70%に到達しそれに応じて送信装置22から低速
信号が送信されてきた時点、あるいは質量流量計13か
ら取得したLPガス充填液量が70%充填量に到達した
時点の何れか早い方で再度低速に切り替える。そして、
液量割合Aが第2の設定液量である80%に到達しそれ
に応じて送信装置22から停止信号が送信されてきた時
点、あるいは質量流量計13から取得したLPガス充填
液量が目標充填量に到達した時点の何れか早い方でポン
プ駆動を停止し充填を停止する。
【0026】次に、液量割合Aが70%以上で80%以
下の場合について説明する。送信装置22は、液量割合
Aが70%以上で80%以下であれば、液量表示部22
1に現在の液量割合Aを表示し、目標充填量表示部22
2に目標充填量を表示するとともに、受信装置14に目
標充填容積を送信する。
【0027】一方、受信装置14は、送信装置22から
送信されてきた液量割合Aおよび液容積Bから、目標充
填容積(L)を上記の式(1)に従って算出し、この受
信装置14側で得られた目標充填容積と、送信装置22
から送信されてきている目標充填容積とを比較し、ずれ
がなければLPガス自動充填を許可し、ずれがあればL
Pガス自動充填を禁止する。
【0028】また受信装置14では、上記した液量割合
Aが15%以上で70%以下の場合と同様にして、液密
度ρs、および受信装置14が算出した目標充填容積を
用いて、上記の式(5)に従い目標充填量を算出する。
【0029】続いて、スタート信号を送信装置22から
受信すると、ポンプ11を低速駆動して低速でのLPガ
ス充填を行い、その後液量割合Aが第2の設定液量であ
る80%に達しそれに応じて送信装置22から停止信号
が送信されてきた時点、あるいは質量流量計13から取
得したLPガス充填液量が目標充填量に到達した時点の
何れか早い方で充填を停止する。
【0030】液量割合Aが80%以上であれば、受信装
置14はポンプ駆動を禁止し、LPガスの充填が一切な
されないようにする。
【0031】次に、上記したLPガス充填制御をフロー
チャートを用いて説明する。
【0032】図5および図6は送信装置が実行する制御
のフローチャートである。このフローチャートは送信装
置22の電源ボタン223を押下し電源オンとなったと
き始動する。先ずステップS1において、送信装置22
は液面計21から現在の液量割合A、液容積Bを取得
し、次のステップS2に進む。
【0033】ステップS2では、液量割合A、液容積B
を受信装置14に送信し、その後ステップS3に進む。
【0034】ステップS3では液量割合A、液容積Bか
ら目標充填容積、目標充填量、70%時充填容積を算出
し、次のステップS4に進む。
【0035】ステップS4では、液量割合Aが15%以
下であるかどうかの判別を行い、15%以下であればス
テップS5に進み、15%以上であればステップS6に
分岐する。
【0036】ステップS5では、液量表示部221およ
び目標充填量表示部222に「マニュアル」と表示し、
その後ステップS11に進む。
【0037】ステップS6では、液量割合Aが15%以
上で80%以下であるか否かの判別を行い、そうであれ
ばステップS7に進み、液量割合Aが80%以上であれ
ばステップS9に分岐してステップS9に進む。
【0038】ステップS7では液量表示部221に現在
の液量割合Aを表示し、目標充填量表示部222に目標
充填量を目安として表示し、その後ステップS8に進
む。
【0039】ステップS8では、受信装置14に目標充
填容積および70%時充填容積を送信し、ステップS1
1に進む。
【0040】ステップS9では、LPガス充填が不要で
あるため目標充填量表示部222に「0」を表示し、次
のステップS10ではスタートボタン等のロックを行
い、その後ステップS11に進む。
【0041】ステップS11では、スタートボタン22
4、停止ボタン225、低速ボタン226等の各種ボタ
ンが押下されたか否かの判別を行い、押下されていれば
次のステップS12に進み、押下されていなければステ
ップS13にスキップする。
【0042】ステップS12では押下されたボタンに対
応する信号(例えば低速ボタン226が押下されれば低
速信号)を受信装置14に送信し、その後ステップS1
3に進む。
【0043】ステップS13では、所定時間(例えば1
0秒)が経過したか否かの判別を行い、所定時間が経過
してれば次のステップS14に進み、所定時間が経過し
ていなければステップS11に戻る。
【0044】ステップS14では、今回の液量割合Aを
液面計21から取得し、その後ステップS14にステッ
プS15に進む。
【0045】ステップS15では、今回の液量割合Aが
70%に到達したか否かの判別を行い、70%に到達で
あれば次のステップS16に進み、そうでなければステ
ップS17にスキップする。
【0046】ステップS16では、受信装置14に低速
信号を送信し、その後ステップS17に進む。
【0047】ステップS17では、今回の液量割合Aが
80%に到達したか否かの判別を行い、80%に到達で
あれば次のステップS18に進み、そうでなければステ
ップS19にスキップする。
【0048】ステップS18では、受信装置14に停止
信号を送信し、その後ステップS19に進む。
【0049】ステップS19では、今回の液量割合A
と、前回の液量割合Aとを比較し、変化がないという判
定が3回連続してなされた場合、充填設備10側のポン
プ11は既に停止しているとみなして、そのままこのフ
ローチャートを終了し、受信装置14との交信も終了さ
せる。
【0050】図7、図8および図9は受信装置が実行す
る制御のフローチャートである。このフローチャートは
受信装置14の電源オンとなったとき始動する。先ずス
テップS31において、受信装置14は質量流量計13
に内蔵の温度計あるいはタンク19内の温度計が検出し
たLPガスの液温度を取得し、次のステップS31に進
む。
【0051】ステップS32では、液温度を用いて液密
度ρsを算出し、次のステップS33に進む。
【0052】ステップS33では、送信装置22から現
在の液量割合Aおよび液容積Bを受信し、次のステップ
S34に進む。
【0053】ステップS34では、現在の液量割合Aが
15%以下であるか否かの判別を行い、15%以下であ
れば次のステップS35に進み、15%以上であればス
テップS36に分岐する。
【0054】ステップS35では、例えば新たに設置さ
れたバルク貯槽20に最初の充填を行う場合であるの
で、マニュアル運転で初期充填を行い、スタート信号
受信でポンプ11を起動し、停止信号でポンプ11を
停止し、低速信号受信でポンプ11の低速運転を行
い、その後電源オフに応じてこのフローチャートを終了
する。
【0055】ステップS36では、液量割合Aが15%
以上で70%以下であるか否かの判別を行い、そうであ
れば次のステップS37に進み、そうでなければステッ
プS49に分岐する。
【0056】ステップS37では、送信装置22から送
信されてきた液量割合Aおよび液容積Bから、目標充填
容積(L)および70%時充填容積(L)を算出し、次
のステップS38に進む。
【0057】ステップS38では、ステップS37で求
めた目標充填容積、70%時充填容積と、送信装置22
から送信されてきている目標充填容積、70%時充填容
積とをそれぞれ比較し、その後ステップS39に進む。
【0058】ステップS39では、ステップS38での
比較の結果、ずれがあるか否かの判別を行い、ずれがな
ければ次のステップS40に進み、ずれがあれば次のス
テップS42に進む。
【0059】ステップS42では、送信装置22と受信
装置14とでデータのデータのずれがあり、送信状況等
に問題があるとして、ポンプ11の駆動を停止し、その
ままこのフローチャートを終了する。
【0060】ステップS40では、算出して得られた液
密度ρsを用いて目標充填量および70%時充填量の算
出を行い、その後ステップS41に進む。
【0061】ステップS41では、送信装置22からス
タート信号を受信後、ポンプ11の低速運転を行い、所
定の時間t1の経過後ポンプ11を高速運転に切り替
え、その後ステップS43に進む。
【0062】ステップS43では、質量流量計13が検
出したLPガス充填量が70%時充填量に達しているか
否かの判別を行い、70%時充填量に達していればステ
ップS45にスキップし、そうでなければ次のステップ
S44に進む。
【0063】ステップS44では、液量割合Aが70%
に到達しそれに応じて送信装置22から低速信号が送信
されてきたか否かの判別を行い、低速信号が送られてき
ていれば次のステップS45に進み、未だ送られてきて
いなければステップS43に戻り、再度ステップS4
3、ステップS44を実行する。
【0064】ステップS45では、ポンプ11を低速運
転に切り替え、その後ステップS46に進む。
【0065】ステップS46では、質量流量計13が検
出したLPガス充填量が目標充填量に達しているか否か
の判別を行い、目標充填量に達していればステップS4
8にスキップし、そうでなければ次のステップS47に
進む。
【0066】ステップS47では、液量割合Aが目標の
80%に到達しそれに応じて送信装置22から停止信号
が送信されてきたか否かの判別を行い、停止信号が送ら
れてきていれば次のステップS48に進み、未だ送られ
てきていなければステップS46に戻り、再度ステップ
S46、ステップS47を実行する。
【0067】ステップS48では、ポンプ11の駆動を
停止させ、その後このフローチャートを終了する。
【0068】ステップS49では、液量割合Aが70%
以上で80%以下であるか否かの判別を行い、そうであ
れば次のステップS50に進み、そうでなければステッ
プS55に分岐する。
【0069】ステップS50では、送信装置22から送
信されてきた液量割合Aおよび液容積Bから、目標充填
容積を算出し、次のステップS51に進む。
【0070】ステップS51では、ステップS50で求
めた目標充填容積と、送信装置22から送信されてきて
いる目標充填容積とを比較し、その後ステップS52に
進む。
【0071】ステップS52では、ステップS51での
比較の結果、ずれがあるか否かの判別を行い、ずれがな
ければ次のステップS53に進み、ずれがあれば次のス
テップS55に進む。
【0072】ステップS55では、送信装置22と受信
装置14とでデータのずれがあり、送信状況等に問題が
あるとして、ポンプ11の駆動を停止し、そのままこの
フローチャートを終了する。
【0073】ステップS53では、算出して得られた液
密度ρsを用いて目標充填量の算出を行い、その後ステ
ップS54に進む。
【0074】ステップS54では、送信装置22からス
タート信号を受信後、ポンプ11の低速運転を行い、そ
の後ステップS46以降を実行して、液量割合Aを目標
の80%に到達させる。
【0075】以上述べたように、この発明の実施形態で
は、LPガスの充填作業を、送信装置操作により自動的
に行うことができるので、液面計を監視しつつなされて
いた従来の充填作業に比べバルク供給の作業効率を大幅
に改善することができる。
【0076】また、液量の監視を自動的に行うので、ヒ
ューマンエラーにより液量が制限を越え、ポンプ11を
緊急に停止させるようなこともなく、作業を安全に行う
ことができる。
【0077】また、充填の最初と最後は低速で行われる
ので、急激な充填開始や、急激な充填停止を防止でき、
充填を確実にかつ安全に行うことができる。
【0078】また、目標充填容積および70%時充填容
積の算出を送信装置22と受信装置14との双方で行
い、その値がずれていればLPガス充填を行わないよう
に構成したので、異常を確実に検出することができ、十
分な安全性を確保することができる。
【0079】さらに、LPガス充填の高速から低速への
切り替え判定、またLPガス充填の停止判定を、液量割
合Aの情報と、質量流量計13からの充填量情報との双
方に基づいて行うようにしたので、LPガス充填の誤動
作を防止し、確実なものとすることができる。
【0080】また、液量割合Aが15%以下のときは、
手動で充填し、15%以上となったことで自動運転に切
り替えるようにしたので、例えば設置後最初の充填を手
動で徐々に行うことができ、この点においても安全性が
十分に確保されている。
【0081】また、バルクローリ10からバルク貯槽2
0にLPガスを充填するその充填速度を液量割合等に基
づいて変更させ、例えば充填開始段階は低速で、それ以
降70%までは高速で、また70%から80%までは再
度低速で行い、目標の80%で充填を停止するように構
成したので、中間ゾーンの高速運転での速度を高く設定
することでバルク供給の作業効率を向上させることがで
きる。その場合でも、充填開始段階と充填終了段階では
低速で充填するので、安全性を十分に確保することがで
きる。
【0082】なお、上記の説明では、高速から低速への
切り替えを70%で行い、また目標の液量割合を80%
に設定したが、この70%、80%の設定は任意の値に
変更させることができ、バルク貯槽の大きさ等に応じて
適当な値に設定すればよい。そして、この設定変更は、
例えば送信装置22の操作盤に設けたテンキー228を
用いて表示部221に表示させ、エンターキー229で
その設定を確定させるようにして行うことができる。
【0083】また、LPガス充填の制御を液量割合等に
基づいて行うようにしたが、液面高さに基づいて制御す
るように構成してもよい。
【0084】さらに、送信装置22と液面計21とをコ
ネクタで接続するようにしたが、双方を赤外線等で接続
するように構成してもよい。
【0085】また、送信装置22と受信装置14との間
を無線で交信させるようにしたが、これを有線で接続し
て情報の授受を行わせるように構成してもよい。
【0086】また、送信装置22の構成と受信装置14
の構成とはこの実施形態で述べた例に限定されることな
く、例えば送信装置22の機能を受信装置14側に持た
せたり、受信装置14側の機能を送信装置22側に持た
せたり、適宜変更させることができる。
【0087】また、上記の説明ではバルク貯槽20にL
Pガスを充填する場合に本発明を適用するようにした
が、LPガスだけでなく、その他の燃料ガス、例えば天
然ガス、都市ガス、アセチレン等の工業用ガス、燃料電
池用ガス、さらには水素ガス等の充填にも同様に適用に
することができる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の燃料ガ
ス自動充填システムでは、LPガスの充填作業を自動的
に行うことができるので、液面計を監視しつつなされて
いた従来の充填作業に比べバルク供給の充填作業効率を
大幅に改善することができる。
【0089】また、液量の監視を自動的に行うので、ヒ
ューマンエラーにより液量が制限を越え、ポンプを緊急
に停止させるようなこともなく、充填作業を安全に行う
ことができる。
【0090】また、充填の最初と最後は低速で行われる
ので、急激な充填開始や、急激な充填停止を防止でき、
充填を確実にかつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の燃料ガス自動充填システムの構成を
示すブロック図である。
【図2】この発明の燃料ガス自動充填システムのより具
体的な構成例を示す図である。
【図3】送信装置の操作盤を示す図である。
【図4】LPガス充填速度制御の説明図である。
【図5】送信装置が実行する制御のフローチャートであ
る。
【図6】送信装置が実行する制御のフローチャートであ
る。
【図7】受信装置が実行する制御のフローチャートであ
る。
【図8】受信装置が実行する制御のフローチャートであ
る。
【図9】受信装置が実行する制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 充填設備 1A 燃料ガス送出手段 1B 充填速度制御手段 2 貯蔵設備 2A 液量検出手段 10 バルクローリ 11 ポンプ 12 ホース 13 質量流量計 14 受信装置 19 タンク 20 バルク貯槽 21 液面計 22 送信装置 220 操作盤 221 液量表示部 222 目標充填量表示部 223 電源ボタン 224 スタートボタン 225 停止ボタン 226 低速ボタン 227 追加ボタン 228 テンキー 229 エンターキー A 液量割合 B 液容積 ρs LPガスの液密度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 及川 裕幸 東京都港区虎ノ門4丁目3番9号 高圧ガ ス保安協会内 (72)発明者 生和 光朗 東京都港区虎ノ門4丁目3番9号 高圧ガ ス保安協会内 Fターム(参考) 3E072 AA01 DA02 GA07 GA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスを充填設備から貯蔵設備に自動
    的に充填する燃料ガス自動充填システムにおいて、 上記充填設備に設けられ、貯蔵設備に燃料ガスを送り出
    し充填する燃料ガス送出手段と、 上記貯蔵設備内に充填された燃料ガスの液面高さを検出
    するとともに、その液面高さを用いて液量を算出する液
    量検出手段と、 上記充填設備から貯蔵設備に燃料ガスを充填するその充
    填速度を液量検出手段からの情報に基づいて変更する充
    填速度制御手段と、 を備えることを特徴とする燃料ガス自動充填システム。
  2. 【請求項2】 上記充填速度制御手段は、燃料ガスの充
    填を、充填開始段階は低速で、第1の設定液量までは高
    速で、第1の設定液量から第2の設定液量までは低速で
    行い、第2の設定液量で充填を停止する、請求項1に記
    載の燃料ガス自動充填システム。
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