JP2003148515A - 流体圧式係合装置 - Google Patents
流体圧式係合装置Info
- Publication number
- JP2003148515A JP2003148515A JP2001343446A JP2001343446A JP2003148515A JP 2003148515 A JP2003148515 A JP 2003148515A JP 2001343446 A JP2001343446 A JP 2001343446A JP 2001343446 A JP2001343446 A JP 2001343446A JP 2003148515 A JP2003148515 A JP 2003148515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressing member
- piston
- clutch
- pressure
- hydraulic pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
圧のバラツキの影響を受けずに所定の待機位置に正確に
制御する。 【解決手段】 流体圧を受けて所定方向に動作する押圧
部材7,8と、その押圧部材7,8に押されて係合する
係合部材20,21とを備えた流体圧式係合装置1であ
って、前記押圧部材7,8を係合部材20,21から離
れる方向に押圧する解放用押圧部材18と、前記押圧部
材7,8が前記流体圧を受けて前記係合部材20,21
側に動作する途中で、前記押圧部材7,8を係合部材2
0,21側に動作させるように作用する受圧面の面積を
減少させる受圧面積減少機構24,25とを有してい
る。
Description
圧によって、トルクを伝達するように係合させる係合装
置に関するものである。
湿式の多板クラッチや多板ブレーキは、油圧によって動
作するピンストを含むサーボ機構を備え、そのピストン
がリターンスプリングの弾性力に抗して前進することに
より、摩擦板が押圧されて接触し、摩擦板同士の間で生
じる摩擦力によってトルクを伝達するように構成されて
いる。この種の係合装置では、ピストンが完全に後退し
ている状態では、摩擦板同士の間で摩擦力が生じないの
で、トルク容量がゼロになり、またピストンが摩擦板を
押圧する圧力(荷重)に応じて摩擦力およびトルク容量
が増大する。
する容量になるまでには、時間を要し、変速機において
は、これが変速の遅れの要因になる場合がある。より具
体的に説明すると、サーボ機構から排圧している状態、
すなわち係合装置を解放させている状態では、ピストン
がリターンスプリングによって押し戻されていて、ピス
トンと摩擦板との間、もしくは複数枚配列されている摩
擦板の端部側に配置されたプレートとピストンとの間に
隙間が空いており、また摩擦板同士の間にも僅かながら
隙間が空く場合もある。
のパックが詰まるまでは、摩擦板同士が接触しないの
で、摩擦力が生じず、トルクが伝達されない。すなわ
ち、ピストンは、先ず、そのパックの分だけ、リターン
スプリングの弾性力に抗してストロークする必要があ
る。パックが詰まった後は、ピストンに作用させている
油圧が、ほぼそのまま摩擦板同士を接触させる圧力とな
るので、油圧の増大に従ってトルク容量が増大し、所定
の時間の後に、目標とするトルク容量が設定される。す
なわち変速機では変速が完了する。
セスを経て解放状態から係合状態に変化するので、その
間の時間が制御あるいは変速の応答遅れとなる。このよ
うな不都合を解消するために、特開平10−14822
1号公報に記載された発明では、油圧によって動作する
複数のピストンを半径方向に並べて配置している。その
一例を簡単に説明すると、多数の摩擦板に対して軸線方
向に対向させて第1のピストンを配置するとともに、そ
のピストンを摩擦板から離隔する方向に押圧するリター
ンスプリングが設けられ、さらにその第1のピストンの
外周側に嵌合した状態で前記摩擦板に軸線方向で対向す
る第2のピストンが設けられている。したがって第2の
ピストンは単独で摩擦板側に移動でき、また第1のピス
トンにのみリターンスプリングの弾性力が作用するとと
もに、この第1のピストンが摩擦板側に前進した場合に
は、第1のピストンと第2のピストンとが一体となって
摩擦板を押圧するようになっている。
用させると、先ず、第2のピストンが前進して摩擦板を
押圧するが、その受圧面積が小さいために係合力が小さ
い。その後、第1のピストンが前進して摩擦板を押圧す
るので、全体としての受圧面積が増大し、係合力の増加
勾配が大きくなる。そのため、油圧を作用させた当初か
ら第2のピストンによる係合力を発生させることができ
るので、係合装置のトルク容量の立ち上がり、すなわち
応答性が速くなる。
公報に記載された発明では、第1のピストンにのみリタ
ーンスプリングの弾性力を作用させているので、第2の
ピストンの復帰を確実におこなわせることができず、解
放制御の制御性が悪くなる可能性がある。また、第2の
ピストンが油圧を加えられることにより直ちに摩擦板側
に前進して摩擦板を押圧するが、その場合の油圧が直ち
に係合力すなわちトルク容量として現れるので、油圧の
バラツキがそのままトルク容量あるいは出力トルクの変
化として現れてしまう可能性があり、この点でも制御性
が悪くなる可能性がある。
せて係合させる係合装置では、摩擦板などの実質的にト
ルクを伝達する部材にピストンが到達する時間が遅れの
要因の一つとなるが、上記の公報に記載されたクラッチ
は、この種のいわゆるパックを詰めるために要する時間
遅れに対処する構造を備えていない。したがってパック
が詰まった状態での待機を、油圧によって制御するとす
れば、油圧のバラツキによってパックが空いた状態にな
って実質的に係合するまでの時間遅れが生じたり、ある
いは反対に摩擦板が押圧されて係合してしまうなど、所
期の状態に制御できない事態が生じる可能性が多分にあ
る。
なされたものであり、係合直前の状態などの動作途中の
状態に容易に制御できるとともに、係合指令に対する応
答性の良好な流体圧式の係合装置を提供することを目的
とするものである。
は、上記の目的を達成するために、押圧部材が係合部材
に向けて動作する過程において、流体圧が所定の範囲内
にある場合には、押圧部材が一定の動作状態を維持する
ように構成したことを特徴とする係合装置であり、その
ために、実質的な受圧面積を押圧部材の係合部材に対す
る動作途中で減少させるように構成したことを特徴とし
ている。より具体的には、請求項1の発明は、流体圧を
受けて所定方向に動作する押圧部材と、その押圧部材に
押されて係合する係合部材とを備えた流体圧式係合装置
において、前記押圧部材を係合部材から離れる方向に押
圧する解放用押圧部材と、前記押圧部材が前記流体圧を
受けて前記係合部材側に動作する途中で、前記押圧部材
を係合部材側に動作させるように作用する受圧面の面積
を減少させる受圧面積減少機構とを有することを特徴と
する係合装置である。
に流体圧を作用させると、その押圧部材が係合部材に向
けて動作し、その結果、係合部材が押圧部材に押されて
係合する。その押圧部材には、解放用押圧部材によるい
わゆる反力が作用しており、前記流体圧に基づく作用力
がその反力より大きい場合に、押圧部材が係合部材側に
動作する。そのため、押圧部材の動作途中で、その押圧
部材を係合部材側に動作させるように作用する受圧面の
面積が減少すると、その面積の減少に対応して流体圧が
上昇するまで、押圧部材の動作が前記解放用押圧部材の
反力で停止させられる。すなわち、前記受圧面積の減少
に対応する流体圧の変化幅の範囲内で、流体圧が変化し
ても、押圧部材は所定の動作状態に維持される。その結
果、係合装置は、係合直前の状態あるいは僅かに係合し
た状態など、完全解放と完全係合との間の適宜の状態
に、流体圧のバラツキに影響されずに維持される。
所定方向に動作する押圧部材と、その押圧部材に押され
て係合する係合部材とを備えた流体圧式係合装置におい
て、前記押圧部材が、前記係合部材を押す第1押圧部材
と、その第1押圧部材に対して前記係合部材に向けた動
作方向で一体化されかつ係合部材から相対的に離れる方
向では分離される第2押圧部材とを含み、前記第1押圧
部材を前記係合部材から離れる方向に押圧する解放用押
圧部材が設けられるとともに、前記押圧部材が前記解放
用押圧部材に抗して前記係合部材に向けて動作する途中
で前記第2押圧部材の前記係合部材側への動作を停止さ
せる停止機構が設けられていることを特徴とする係合装
置である。
作用させると、第1押圧部材と第2押圧部材とが共にそ
の流体圧によって押されて、係合部材側に動作する。す
なわちこれら第1押圧部材と第2押圧部材とによって生
じる押圧力が、解放用押圧部材のいわゆる反力に打ち勝
って第1押圧部材と第2押圧部材とが一体となって係合
部材側に動作する。その過程で、第2押圧部材の係合部
材側に向けた動作が停止機構によって阻止される。その
状態では、第1押圧部材が係合部材側に向けて動作する
部材となり、その結果、係合部材を係合させるための流
体圧の作用する受圧面は、第1押圧部材における受圧面
のみとなり、流体圧の実質的な受圧面積が減少する。そ
のため、受圧面積の減少分、流体圧が上昇するまで、解
放用押圧部材の反力に打ち勝つことができないので、第
1押圧部材も係合部材に向けた動作を停止する。すなわ
ち、このような受圧面積の変化に対応する流体圧の変化
が生じるまで、言い換えれば、流体圧が上昇するまで、
押圧部材は所定の動作状態を維持するので、流体圧のバ
ラツキがあっても、押圧部材の動作途中での一定の状態
を確実に維持することができる。その結果、係合装置
は、係合直前の状態あるいは僅かに係合した状態など、
完全解放と完全係合との間の適宜の状態に、流体圧のバ
ラツキに影響されずに維持される。
て説明する。図1はこの発明の一例を模式的に示す部分
断面図であって、エンジンなどの動力源から変速機(そ
れぞれ図示せず)にトルクを入力するためのクラッチに
この発明を適用した例を示している。この入力クラッチ
1は、入力軸2に一体化されているドラム3を備えてい
る。そのドラム3は、入力軸2の半径方向で外側に延び
た側壁部4と、その側壁部4の外周端から軸線方向に延
びた円筒部5とを有し、その円筒部5の基端部すなわち
側壁部4側の部分が、油圧サーボ機構の一部であるシリ
ンダ6を構成している。
ける押圧部材に相当する二つのピストン7,8が収容さ
れている。これらのピストン7,8は、内周側と外周側
とに分割して配置されており、内周側のピストン7がい
わゆる主ピントンとなっており、外側のピストン8がい
わゆる副ピストンであって、主ピストン7に嵌合した状
態に配置されている。すなわち、主ピストン7は、前記
ドラム3のボス部もしくは入力軸2あるいはこれと一体
に回転する部材の外周面に、シール材9によって液密性
を確保した状態で嵌合し、かつ軸線方向に前後動自在と
なっている。
内径より小さい外径でかつ前記側壁部4とは反対方向に
突き出た円筒部10を備えており、その円筒部10の基
端部(図1での左側端部)の外径が小さくなっていて、
この部分に段差部11が形成されている。この段差部1
1の外周面に副ピストン8がシール材12によって液密
性を確保した状態で嵌合し、かつ軸線方向に相対的に前
後動自在となっている。なお、副ピストン8の外周部
は、シール材13を介してシリンダ6の内周面に摺動自
在に嵌合している。
各ピストン7,8の背面との間の密閉室が油圧室14と
なっており、この油圧室14に対して油圧を給排する油
路15が、主ピストン7が摺動自在に嵌合している部材
に貫通して形成されている。そして、各ピストン7,8
の背面が、受圧面となっている。
周側には、主ピストン7が摺動自在に嵌合している部材
に嵌合させられたキャンセラ(リテーナ)16が配置さ
れ、スナップリング17によって軸線方向に対して固定
されている。このキャンセラ16と主ピストン7との間
に、主ピストン7を前記側壁部4側に押圧するこの発明
の解放用押圧部材に相当するリターンスプリング18が
配置されている。また、キャンセラ16の外周部は、シ
ール材19を介して円筒部10の内周面に液密状態に接
触しており、したがってリターンスプリング18を収容
している空間部分は、外周側に対しては液密状態となっ
ている。そのため、ここに残留するオイルに遠心力が作
用した場合には、そのいわゆる遠心油圧が、主ピストン
7を前記側壁部4側に押圧するいわゆる解放油圧として
作用する。すなわちこの発明の解放用押圧部材は、前記
リターンスプリング18に限られず、遠心油圧などの油
圧を生じさせる機構もしくは部材を含む。
達する係合部材について説明する。図1に示す係合装置
は湿式の多板クラッチであって、前記主ピストン7の前
方側(側壁部4とは反対側)に、複数のプレート20と
摩擦板21とが軸線方向に交互に配列されている。その
プレート20は例えば環状の金属板であって、前記ドラ
ム3の一部である円筒部5の内周面にスプライン嵌合さ
れている。また、摩擦板21は、環状の金属板の表裏両
面に摩擦材を貼り付けた板状の部材であって、前記円筒
部5の内周側に、その円筒部5と同心円上に配置された
クラッチハブ22の外周面にスプライン嵌合されてい
る。
20に対向しており、またこれとは反対の右端のプレー
ト20は、円筒部5の内周面に嵌合させたスナップリン
グ23によって軸線方向に移動しないように固定されて
いる。そして、後退端に位置する主ピストン7と図1の
左端のプレート20との間隔Aが、いずれかのプレート
20の厚さを調整することにより、所定の寸法に設定さ
れている。図1に示す例では、右端のプレート(フラン
ジ)をシムによって構成し、そのシムを交換することに
より、上記の間隔Aが適宜に調整されている。
クBが、上記の間隔Aすなわち主ピストン7のパックよ
り小さく設定されている。具体的には、副ピストン8の
軸線方向での前方側にシム24が配置され、前記円筒部
5の内周面に取り付けたスナップリング25によってシ
ム24が軸線方向に対して固定されている。そして、そ
のシム24の厚さあるいは枚数を適宜に選択することに
より、副ピストン8の可動ストロークBが、主ピストン
7のパックA以下に設定されている。
の作用について説明する。図1に示す状態は、油圧を完
全に排出した状態であり、主ピストン7がリターンスプ
リング18に押圧されて後退端に戻されている。リター
ンスプリング18による押圧方向は、主ピストン7を前
記プレート20から離す方向であり、これは、副ピスト
ン8をプレート20側に相対移動させる方向であるか
ら、前記段差部11に嵌合させられている副ピストン8
が段差部11に引っ掛かって両方のピストン7,8が一
体化される。したがって、その状態で副ピストン8が側
壁部4に当接することにより、これらのピストン7,8
が後退端に位置することになる。
すると、圧油が油圧室14に充満した後、その圧力が高
くなることにより、各ピストン7,8を押圧する荷重が
生じ、これがリターンスプリング18の弾性力より大き
くなると、各ピストン7,8がリターンスプリング18
を圧縮しつつ、図1の右方向に前進する。ピストン7,
8が前進することによりリターンスプリング18が圧縮
されてその弾性力が直線的に増大するが、これに対応し
て油圧が上昇するので、ピストン7,8が前進し続け
る。
可動ストロークBに達すると、副ピストン8がシム24
に当接してその移動が阻止される。前記段差部11にお
ける各ピストン7,8の係合方向は、副ピストン8が主
ピストン7に対して相対的に前進する方向であるから、
副ピストン8の前進がシム24によって阻止された状態
で油圧室14に油圧が作用していれば、両者のピストン
7,8の係合が外れ、主ピストン7が単独でプレート2
0および摩擦板21側に移動できる。
してその前進が阻止された状態では、副ピストン8の背
面に作用する圧力に対して、シム24およびこれを固定
しているスナップリング25を介して反力が作用するの
で、副ピストン8を介した油圧は実質的にキャンセルさ
れる。そのため、リターンスプリング18の弾性力に抗
して主ピストン7を前進させる荷重は、主ピストン7の
背面を介して作用する油圧となる。言い換えれば、実質
的な受圧面積が、主ピストン8の背面のみに減少する。
圧面積の減少分、増大するまでは、リターンスプリング
18の弾性力に打ち勝つ荷重とならないので、主ピスト
ン7は副ピストン8の可動ストロークBだけ前進した位
置に留め置かれる。この状態での主ピストン7とプレー
ト20との間隔は、パックAから前記可動ストロークB
を減じた寸法(A−B)となり、主ピストン7がプレー
ト20を押圧する直前の状態あるいはパックが詰まった
状態である。
油圧室14の油圧が上昇すると、主ピストン7がリター
ンスプリング18の弾性力に抗して、再度前進し、その
結果、主ピストン7がプレート20を押圧する。したが
ってプレート20および摩擦板21が、主ピストン7と
スナップリング23との間に挟み付けられるので、これ
らのプレート20と摩擦板21との間で摩擦力が生じ、
その摩擦力によってドラム3とクラッチハブ22との間
でトルクが伝達される。すなわちクラッチ1が係合す
る。
トン8の可動ストロークBだけ前進させた位置に主ピス
トン7を停止させておき、その状態から油圧を上昇させ
ることにより、クラッチ1が係合してトルク容量を持つ
ようになる。そして、副ピストン8の可動ストロークB
だけ前進した状態、すなわち係合直前の寸止め待機状態
は、油圧室14の圧力が、前記受圧面積の減少分(変化
分)に応じた圧力幅に入っていれば、安定的に設定され
る。言い換えれば、油圧のバラツキがある程度生じて
も、寸止め待機状態を設定することができる。
と、図2のとおりである。油圧室14から完全に排圧し
てある状態から油圧室14に油圧を供給し、油圧室14
に圧油が充満してその圧力が増大すると、リターンスプ
リング18を圧縮する方向の荷重がピストン7,8によ
って生じる。その荷重は、油圧と受圧面積とを掛け合わ
せた荷重であり、これがリターンスプリング18の弾性
力に一致する油圧P1を越えると、ピストン7,8がス
トロークし始める。
が、副ピストン8の可動ストロークBだけリターンスプ
リング18を圧縮する圧力P2 まで高くなると、それ以
降は、主ピストン7のみがリターンスプリング18を押
圧することになるので、実質的な受圧面積の減少分、ク
ラッチ実油圧が増大するまで、主ピストン7は停止した
ままとなる。その油圧の増大幅ΔPは、主ピストン7の
受圧面積をAa 、副ピストン8の受圧面積をAb とする
と、ΔP=(Ab /Aa )・P2である。
圧がΔP、増大したP3 (=P2 +ΔP)になった後
に、再度、前進し始める。言い換えれば、クラッチ実油
圧が、ΔPの範囲で変化しても、主ピストン7は停止し
たままとなる。そのため、前述した寸止め待機状態を設
定する油圧のバラツキの許容幅が、上記のΔPの幅とな
る。なお、図2には、機械的要因によるピストンストロ
ークのバラツキ幅±αと、寸止め距離のバラツキβを併
せて記載してあり、これを考慮すると、クラッチ実油圧
のバラツキの許容幅が更に大きくなる。
ンによって係合させているので、クラッチ実油圧とピス
トンストロークとの関係は、図2に破線で示すようにな
る。すなわち、リターンスプリングの弾性力の変化と対
応して油圧が直線的に変化するので、油圧やストローク
のバラツキを考慮すると、寸止め待機の油圧を前記P3
圧より低いP4 圧に設定する必要がある。そうすると、
ピストンの待機位置が、クラッチの係合が生じる位置よ
り大きく後退した位置となるので、寸止め待機状態から
クラッチが係合するまでのピストンのストロークおよび
その時間が長くなり、係合応答性が悪くなる。
ることのできる使用例を説明する。その一例は、動力の
伝達に関与する歯車対を、従来の車両用手動変速機など
で使用されている同期連結機構(シンクロナイザー)に
よって選択する変速機の発進クラッチとして使用する例
である。このような変速機では、発進クラッチを解放し
た状態で同期連結機構の動作状態を切り換え、その後に
発進クラッチを係合させることになるので、変速の遅れ
を回避するために、発進クラッチを可及的速やかに係合
させることが要求される。
を実行する場合のタイムチャートを、従来の単一ピスト
ンのクラッチを使用した場合と比較して示してある。先
ず、この発明の例について説明すると、変速指令(t0
時点)が発せられると、クラッチ油圧を寸止め待機に対
応する油圧に設定する油圧指令信号が出力される。それ
に伴ってクラッチ実油圧が低下するとともに、前記主ピ
ストンが寸止め待機状態まで後退し、さらに出力トルク
が低下する。このようにして発進クラッチを解放させて
いる間に、第1の同期連結機構(シンクロ)がオフとさ
れ、また第2の同期連結機構(シンクロ)がオンとされ
る。
なうための寸止め待機の時間がタイマー制御され、その
期間が経過したt1 時点に主ピストンがプレートに接触
する程度まで油圧を上昇させる油圧指令が出力される。
それに伴ってクラッチ実油圧が上昇し、主ピストンがス
トロークし始める。なお、この時点では、クラッチが係
合しているわけではないので、出力トルクは現れない。
トロークすると、主ピストンがプレートに当接し(t2
時点)、それ以降は、主ピストンがストロークせずにク
ラッチのトルク容量を増大させるように作用する。その
場合、油圧の指令値がいわゆる低圧待機に相当する相対
的に低い値であるから、クラッチ実油圧の上昇が緩やか
であり、したがって出力トルクの増大も緩慢になり、シ
ョックが生じることはない。
よりクラッチの係合の判定が成立し(t3 時点)、その
後、油圧を次第に高くするスイープアップ指令が出力さ
れ、クラッチ実油圧が次第に上昇するとともに、出力ト
ルクが増大する。そして、出力トルクが変速後のトルク
に到達して変速が完了し(t4 時点)、その後のt5時
点にクラッチを完全に係合させるための油圧指令信号が
出力される。
ラッチがトルク容量を持たないことにより出力トルクが
現れない時間幅は、上記のt0 時点からt2 時点までで
あり、そのうちのt1 時点からt2 時点までの時間間隔
は、主ピストンが寸止め待機状態から係合開始状態まで
の極めて短い距離をストロークする短い時間であるか
ら、結局、出力トルクの現れない時間を短くし、ひいて
は変速が終了するまでの時間を短時間とすることができ
る。
は、寸止め待機のための油圧にクラッチ油圧を低下させ
ても、主ピストンは、大きく後退してしまうために、低
圧待機のための油圧指令信号を出力してクラッチ実油圧
を高くすることによる主ピストンのストローク時間が長
くかかり、その結果、クラッチが解放状態にあって出力
トルクが現れない時間が長く、結局は変速に要する時間
が長くなってしまう。すなわち、従来では変速応答性が
必ずしも良好でなく、これに対してこの発明のクラッチ
によれば、変速応答性を改善することができる。
入力クラッチとしてこの発明のクラッチを採用する例で
ある。ツインクラッチ変速機では、互いに隣接する変速
段への変速を、入力クラッチの切り替えによって達成す
ることができるが、一般には、ダウンシフトの変速応答
性の良いことが要求されるので、ダウンシフト側の隣接
段への変速を、入力クラッチの切り替えで達成できるよ
うに、同期連結機構の動作状態を制御している。したが
って、その状態からアップシフトする場合には、入力ク
ラッチの切り替えと併せて、アップシフト側の同期連結
機構を動作させる必要がある。その場合、係合させる入
力クラッチを寸止め状態に待機させておき、クラッチが
係合するまでの間に同期連結機構を動作させることにな
る。
入力クラッチに使用した場合のタイムチャートであっ
て、t10時点の変速の指令信号が出力されると、油圧室
に圧油を迅速に充満させて主ピストンが寸止め待機位置
までストロークするように、油圧指令信号として大きい
値の信号が所定時間、出力される。いわゆるクイックフ
ィル(もしくはファーストフィル)の制御である。この
制御が終了するt11時点に、寸止め待機のための油圧信
号に切り換えられ、その間に同期連結機構(シンクロ)
が動作させられ、また主ピストンが寸止め待機位置まで
ストロークし、クラッチ実油圧が寸止め待機の油圧にま
で上昇する。
間、実行され、その時間の経過したt12時点に低圧待機
の制御が開始される。すなわち、クラッチ実油圧を僅か
上昇させて主ピストンを係合開始位置まで前進させ、か
つクラッチのトルク容量を僅かに生じさせる。主ピスト
ンが係合開始位置までストロークしたt13時点以降は、
油圧の上昇に応じてクラッチのトルク容量が増大し、そ
れに伴って回転変化が生じるので、イナーシャに基づく
出力トルクの低下が一時的に生じる。その結果、クラッ
チの係合判定がt14時点に成立し、その後は、クラッチ
実油圧を次第に上昇させるいわゆるスィープアップ制御
が実行され、出力トルクが変速後の変速比に応じたトル
クに低下したt15時点に変速が終了する。その後のt16
時点にクラッチが完全係合状態に制御される。
開始するまでの時間は、上記のt10時点からt13時点ま
でとなるが、そのうちの寸止め待機後に主ピストンがス
トロークする距離が短く、それに要する時間が短くなる
ので、結局、実質的に変速の開始までの時間が短く、変
速全体としての応答性が良好になる。
は、クィックフィル後の寸止め待機のために油圧を低下
させた場合、寸止め待機のための油圧にバラツキがあっ
て、一般には解放側に制御するから、主ピストンが解放
側に戻ってしまう。そのため、主ピストンの係合開始位
置までのストロークが長くなり、それに要する時間(t
12時点からt13時点)も長くなるので、結局、変速開始
から変速終了までの全体としての時間が長くなり、変速
応答性が不充分となる。すなわち、従来では変速応答性
が必ずしも良好でなく、これに対してこの発明のクラッ
チによれば、変速応答性を改善することができる。
を簡単に説明すると、上記の主ピストン7および副ピス
トン8が、請求項1の押圧部材および請求項2の第1お
よび第2の押圧部材に相当する。また、ピストンを主ピ
ストン7と副ピストン8とに分け、かつ副ピストン8を
停止させるシム24およびスナップリング25の構成
が、請求項1の受圧面積減少機構に相当する。さらに、
そのシム24およびスナップリング25が、請求項2の
停止機構に相当する。
れない。例えば、上記の具体例では、押圧部材が直線的
に前後動する例を示したが、この発明における押圧部材
は、回転動作するように構成されていてもよい。また、
この発明の係合部材は、摩擦力によってトルクを伝達す
る構成に限られないのであって、いわゆる噛み合いによ
ってトルクを伝達する構成であってもよい。さらに、こ
の発明の係合装置は、クラッチに限定されないのであっ
て、ブレーキであってもよい。そして、この発明におけ
る押圧部材の動作途中のいわゆる待機状態は、上述した
寸止め待機の状態に限られないのであって、係合装置が
僅かに係合した状態など、要は、完全解放と完全係合と
の中間の状態であればよい。そしてまた、この発明にお
ける流体圧は油圧以外の流体による圧力であってよい。
れば、解放用押圧部材のいわゆる反力を受ける押圧部材
が、その動作途中で、流体圧を受ける受圧面積を減じる
ので、流体圧のバラツキの影響を受けることなく、完全
解放と完全係合との間の適宜の状態に、容易かつ正確に
制御することができる。
を係合させるための流体圧の作用する受圧面が、動作途
中で、第1押圧部材における受圧面のみとなり、流体圧
の実質的な受圧面積が減少するから、流体圧のバラツキ
があっても、押圧部材の動作途中での一定の状態を確実
に維持することができ、その結果、流体圧のバラツキの
影響を受けることなく、完全解放と完全係合との間の適
宜の状態に、容易かつ正確に制御することができる。
断面図である。
ロークを説明するための線図である。
用した場合の変化を、従来例と共に示すタイムチャート
である。
速機の入力クラッチに使用した場合の変化を、従来例と
共に示すタイムチャートである。
11…段差部、 14…油圧室、 18…リターンス
プリング、 20…プレート、 21…摩擦板、 24
…シム、 25…スナップリング。
Claims (2)
- 【請求項1】 流体圧を受けて所定方向に動作する押圧
部材と、その押圧部材に押されて係合する係合部材とを
備えた流体圧式係合装置において、 前記押圧部材を係合部材から離れる方向に押圧する解放
用押圧部材と、 前記押圧部材が前記流体圧を受けて前記係合部材側に動
作する途中で、前記押圧部材を係合部材側に動作させる
ように作用する受圧面の面積を減少させる受圧面積減少
機構とを有することを特徴とする流体圧式係合装置。 - 【請求項2】 流体圧を受けて所定方向に動作する押圧
部材と、その押圧部材に押されて係合する係合部材とを
備えた流体圧式係合装置において、 前記押圧部材が、前記係合部材を押す第1押圧部材と、
その第1押圧部材に対して前記係合部材に向けた動作方
向で一体化されかつ係合部材から相対的に離れる方向で
は分離される第2押圧部材とを含み、 前記第1押圧部材を前記係合部材から離れる方向に押圧
する解放用押圧部材が設けられるとともに、 前記押圧部材が前記解放用押圧部材に抗して前記係合部
材に向けて動作する途中で前記第2押圧部材の前記係合
部材側への動作を停止させる停止機構が設けられている
ことを特徴とする流体圧式係合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343446A JP2003148515A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 流体圧式係合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343446A JP2003148515A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 流体圧式係合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148515A true JP2003148515A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19157141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001343446A Pending JP2003148515A (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 流体圧式係合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148515A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100434764C (zh) * | 2005-03-09 | 2008-11-19 | 丰田自动车株式会社 | 用于自动变速器的活塞 |
JP2009133431A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Honda Motor Co Ltd | 車両のクラッチ制御装置 |
KR101122510B1 (ko) | 2011-02-21 | 2012-03-20 | 현대티앤에이(주) | 지게차 및 건설장비 차량용 브레이크 피스톤의 간극조절장치 |
WO2013161153A1 (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | マツダ株式会社 | 自動変速機の制御方法及び制御装置並びに自動変速機システム |
JP2014500455A (ja) * | 2010-12-10 | 2014-01-09 | キャタピラー インコーポレイテッド | 可変力クラッチを有する変速装置 |
JP2015025511A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015025510A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194176A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194178A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194177A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194179A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015218886A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | マツダ株式会社 | 自動変速機及び自動変速機の製造方法 |
DE112013005057B4 (de) | 2012-10-18 | 2023-02-23 | Mazda Motor Corporation | Bremselement für Getriebe und Steuersystem dafür |
-
2001
- 2001-11-08 JP JP2001343446A patent/JP2003148515A/ja active Pending
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100434764C (zh) * | 2005-03-09 | 2008-11-19 | 丰田自动车株式会社 | 用于自动变速器的活塞 |
JP2009133431A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Honda Motor Co Ltd | 車両のクラッチ制御装置 |
JP4696105B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2011-06-08 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車のクラッチ制御装置 |
US8271170B2 (en) | 2007-11-30 | 2012-09-18 | Honda Motor Co., Ltd. | Clutch control system for vehicle |
JP2014500455A (ja) * | 2010-12-10 | 2014-01-09 | キャタピラー インコーポレイテッド | 可変力クラッチを有する変速装置 |
KR101122510B1 (ko) | 2011-02-21 | 2012-03-20 | 현대티앤에이(주) | 지게차 및 건설장비 차량용 브레이크 피스톤의 간극조절장치 |
WO2012115399A2 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-08-30 | 현대티앤에이(주) | 지게차 및 건설장비 차량용 브레이크 피스톤의 간극조절장치 |
WO2012115399A3 (ko) * | 2011-02-21 | 2012-12-27 | 현대티앤에이(주) | 지게차 및 건설장비 차량용 브레이크 피스톤의 간극조절장치 |
CN104246316A (zh) * | 2012-04-23 | 2014-12-24 | 马自达汽车株式会社 | 自动变速器的控制方法及控制装置、以及自动变速器系统 |
US9267598B2 (en) | 2012-04-23 | 2016-02-23 | Mazda Motor Corporation | Automatic transmission control method, control device, and automatic transmission system |
WO2013161153A1 (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | マツダ株式会社 | 自動変速機の制御方法及び制御装置並びに自動変速機システム |
JP2013224716A (ja) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Mazda Motor Corp | 自動変速機の制御方法及び制御装置並びに自動変速機システム |
CN104246316B (zh) * | 2012-04-23 | 2016-11-23 | 马自达汽车株式会社 | 自动变速器的控制方法及控制装置、以及自动变速器系统 |
DE112013005057B4 (de) | 2012-10-18 | 2023-02-23 | Mazda Motor Corporation | Bremselement für Getriebe und Steuersystem dafür |
JP2015025510A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015025511A (ja) * | 2013-07-26 | 2015-02-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194177A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194179A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
JP2015194178A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
CN106133367A (zh) * | 2014-03-31 | 2016-11-16 | 马自达汽车株式会社 | 变速器的制动装置 |
JP2015194176A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | マツダ株式会社 | 変速機のブレーキ装置 |
US10385931B2 (en) | 2014-03-31 | 2019-08-20 | Mazda Motor Corporation | Transmission brake device |
JP2015218886A (ja) * | 2014-05-21 | 2015-12-07 | マツダ株式会社 | 自動変速機及び自動変速機の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5874839B2 (ja) | 変速機のブレーキ装置及びその制御システム | |
JP2003148515A (ja) | 流体圧式係合装置 | |
US5511644A (en) | Frictional engagement device for an automatic transmission | |
CN108884934B (zh) | 自动变速器及摩擦接合单元 | |
CN102734344A (zh) | 多片式摩擦卡合机构 | |
JP6003516B2 (ja) | 自動変速機 | |
CN101315108A (zh) | 具有预定运行间隙的动力换档变速箱离合器系统 | |
JP2009513891A (ja) | 油圧操作式シフト要素を有するオートマチックトランスミッション | |
JP2006312956A (ja) | 自動変速機の締結制御装置 | |
US9453574B2 (en) | Automatic transmission equipped with friction element having locking mechanism attached thereto, and control method therefor | |
JP5363233B2 (ja) | 油圧アクチュエータ | |
JP2003035327A (ja) | 自動変速機の多板ブレーキ | |
US20050120818A1 (en) | Traveling transmission of working vehicle | |
JP5844915B2 (ja) | 自動変速機及びその制御方法 | |
US9874278B2 (en) | Automatic transmission control device | |
JP5830173B2 (ja) | ロック機構付き摩擦要素を備えた自動変速機及びその制御方法 | |
JP5844914B2 (ja) | 自動変速機及びその制御方法 | |
JP5945602B2 (ja) | ロック機構付き摩擦要素を備えた自動変速機及びその制御方法 | |
JPWO2014050803A1 (ja) | 自動変速機及びその制御方法 | |
KR101310064B1 (ko) | 리턴스프링을 공용화한 듀얼 클러치 변속기의 변속 제어 방법 | |
JP2007239813A (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JPS631060Y2 (ja) | ||
JPH1113786A (ja) | クラッチの潤滑装置 | |
KR101155287B1 (ko) | 자동변속기용 클러치 | |
JP6036153B2 (ja) | 自動変速機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051221 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070123 |