JP2003148143A - 多気筒内燃機関の排気装置 - Google Patents
多気筒内燃機関の排気装置Info
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Abstract
置を備えた排気装置において、排気マニホルドのコンパ
クト化を可能とし、しかも機関出力の低下を抑制し、さ
らに触媒装置での排気ガスの流量分布を均一化する。 【解決手段】 車両に搭載された直列4気筒内燃機関の
排気装置は、第1,第4枝管121,124が集合する第1
集合管131および第2,第3枝管122,123が集合する
第2集合管132を有する排気マニホルド10と、第1,第
2触媒装置15 1,152とを備える。第2,第3枝管1
22,123の出口部は、第1,第4枝管12 1,124の出
口部よりも上方に位置し、第2集合管132は、第1集合
管131よりも大きな容積を有すると共に、第1集合管13
1の最小通路面積よりも大きな最小を有する。
Description
多気筒内燃機関の触媒装置を備える排気装置に関し、詳
細には、第1,第2気筒群を有する多気筒内燃機関にお
いて、各気筒群の複数の枝管が集合する第1,第2集合
管を有する排気マニホルドの直下流に連なる第1,第2
触媒装置を備えた排気装置に関する。
において、排気装置に備えられた触媒装置の触媒の活性
を早めて機関始動直後から排気ガスの浄化を効果的に行
うため、排気マニホルドの集合管の直下流に、速やかに
活性温度に達するように熱容量が比較的小さい触媒装
置、いわゆる直下型触媒装置が設けられたものがある。
例えば、特開2000−227038号公報に開示され
た直列4気筒内燃機関では、第1,第4気筒の排気管の
排気ガスが第1合流部で合流し、第2,第3気筒の排気
管の排気ガスが第2合流部で合流する。そして、第1合
流部の下流側の排気通路に第1前置触媒装置が配置さ
れ、第2合流部の下流側の排気通路に第2前置触媒装置
が配置される。さらに、第1,第2前置触媒装置から流
出した排気ガスは第3合流部で合流し、第3合流部の下
流にNOX吸蔵還元触媒装置が配置される。
れる多気筒内燃機関では、常にコンパクト化が求められ
ており、その一環として排気装置を構成する排気マニホ
ルドをコンパクトにすることも求められている。一方、
排気装置が直下型触媒装置を備える場合、排気ガスを触
媒装置内の触媒に万遍なく接触させて浄化性能を向上さ
せるには、触媒が担持された触媒担体の入口端面におけ
る排気ガスの流量分布が均一であることが好ましい。
と第2前置触媒装置(直下型触媒装置に相当)との間の
排気通路を形成する集合管の通路長は、第1合流部と第
1前置触媒装置(直下型触媒装置に相当)との間の排気
通路を形成する集合管の通路長よりも長いことから、第
2前置触媒装置に流入する排気ガスの流量分布は、第1
前置触媒装置に流入する排気ガスのそれよりも均一であ
ると考えられる。しかしながら、排気ガスのより均一な
流量分布を得るためには比較的長い通路長を要し、排気
マニホルドのコンパクト化の点では改善の余地があっ
た。さらに、第2合流部と第2前置触媒装置との間の前
記集合管の通路長が長いことは、該集合管での排気の流
通抵抗の増加を伴うため、機関出力の低下要因となって
いた。
おいて、機関本体の真後ろに、排気マニホルドおよび直
下型触媒装置が配置される排気装置では、走行風が、機
関本体に妨げられて、排気マニホルドや直下型触媒装置
に当たり難い。特に、排気管の1/2の周期で排気ガス
が流れるうえ、排気成分の反応による触媒装置自体の発
熱が加わる合流部下流側の集合管は、熱的に過酷な状態
におかれる。このとき、前記従来技術のように、第2合
流部と第2前置触媒装置との間の集合管は、第1合流部
と第1前置触媒装置との間の集合管よりも長い通路長を
有するために、より大きな熱容量を有し、その大きな熱
容量のゆえに、第1集合管に比べて、走行風による冷却
が十分に行われ難い。
たものであり、請求項1ないし請求項4記載の発明は、
排気マニホルドの直下流に配置された触媒装置を備えた
排気装置において、排気マニホルドのコンパクト化を可
能とし、しかも機関出力の低下を抑制し、さらに触媒装
置での排気ガスの流量分布を均一化することを目的とす
る。そして、請求項2記載の発明は、さらに、触媒装置
での排気ガスの流量分布を一層均一化することを目的と
し、請求項3記載の発明は、さらに、機関本体の真後ろ
に配置された排気マニホルドの熱容量の大きい集合管を
走行風で効果的に冷却することを目的とし、請求項4記
載の発明は、さらに、排気マニホルドの枝管での排気ガ
スの温度低下を抑制して、触媒装置での浄化率を向上さ
せることを目的とする。
1記載の発明は、第1および第2気筒群を構成する気筒
が一列に配列されて、前記第1気筒群に属する複数の前
記気筒の間に前記第2気筒群に属する少なくとも1つの
前記気筒が配置された機関本体を有する、車両に搭載さ
れた多気筒内燃機関の排気装置であって、前記各気筒に
連通する枝管、前記第1気筒群の前記各枝管が集合する
第1集合管および前記第2気筒群の前記各枝管が集合す
る第2集合管を有する排気マニホルドと、前記第1およ
び前記第2集合管の直下流にそれぞれ連なる第1および
第2触媒装置とを備える多気筒内燃機関の排気装置にお
いて、前記第2気筒群の前記各枝管の前記第2集合管内
に開口する出口部は、前記第1気筒群の前記各枝管の前
記第1集合管内に開口する出口部よりも上方に位置し、
前記第2集合管は、前記第1集合管よりも大きな容積を
有すると共に、前記第1集合管の最小通路面積よりも大
きな最小通路面積を有する多気筒内燃機関の排気装置で
ある。
は、第1気筒群の各枝管の出口部よりも上方に位置する
ので、第1気筒群の複数の気筒の間に第2気筒群の少な
くとも1つの気筒が配置されるにも拘わらず、第1気筒
群の各枝管と第2気筒群の各枝管とを相互に干渉するこ
となく近接させて配置することが可能となる。しかも、
第2集合管は、第1集合管よりも大きな容積を有し、か
つ第1集合管の最小通路面積よりも大きな最小通路面積
を有するので、その通路長が長いにも拘わらず、第2集
合管での排気ガスの流通抵抗を小さくすることができる
共に第2触媒装置での排気ガスの流量分布が均一化され
る。
ば、次の効果が奏される。すなわち、第2気筒群の各枝
管の出口部は、第1気筒群の各枝管の出口部よりも上方
に位置することにより、第1気筒群の複数の気筒の間に
第2気筒群の少なくとも1つの気筒が配置されるにも拘
わらず、第1気筒群の各枝管と第2気筒群の各枝管とを
相互に干渉することなく近接させて配置することが可能
となるので、枝管の配置をコンパクトにすることが可能
となり、ひいては排気マニホルドをコンパクトにするこ
とが可能となる。しかも、第2集合管は、第1集合管よ
りも大きな容積を有し、かつ第1集合管の最小通路面積
よりも大きな最小通路面積を有することにより、その通
路長が長いにも拘わらず、第2集合管での排気ガスの流
通抵抗を小さくすることができるので、機関出力の低下
が抑制され、さらに第2触媒装置での排気ガスの流量分
布が均一化されて、触媒による排気ガスの浄化率が向上
する。
気筒内燃機関の排気装置において、前記第1気筒群の前
記各枝管の前記出口部は、前記第1集合管の旋回流形成
部で排気ガスが旋回流を形成するように開口し、前記第
2気筒群の前記各枝管の前記出口部は、前記第2集合管
の旋回流形成部で排気ガスが旋回流を形成するように開
口し、前記第2集合管の前記旋回流形成部は、前記第1
集合管の前記旋回流形成部よりも長い通路長を有すると
共に前記第2気筒群の前記各枝管よりも大きい通路面積
を有するものである。
成部により排気ガスの旋回流が形成されるので、第1,
第2集合管の直下流の第1,第2触媒装置に、旋回流と
なった排気ガスが流入する。また、第2集合管の旋回流
形成部は第1集合管の旋回流形成部よりも通路長が長い
にも拘わらず、第2気筒群の各枝管の通路面積よりも大
きな通路面積を有するので、第2集合管での排気ガスの
旋回流の形成が容易になると共に、該各枝管からの排気
ガスが広がって流れると共に第2触媒装置までその旋回
流が維持される。
ば、請求項1記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏
される。すなわち、第1気筒群の各枝管の開口部は、第
1集合管の旋回流形成部で排気ガスが旋回流を形成する
ように開口し、第2気筒群の各枝管の開口部は、第2集
合管の旋回流形成部で排気ガスが旋回流を形成するよう
に開口することにより、それら旋回流形成部で旋回流と
なった排気ガスが第1,第2集合管の直下流の第1,第
2触媒装置に流入するので、第1,第2触媒装置での排
気ガスの流量分布が一層均一化されて、触媒による排気
ガスの浄化率が向上する。さらに、第2集合管の旋回流
形成部は、第1集合管の旋回流形成部よりも長い通路長
を有すると共に第2気筒群の各枝管よりも大きい通路面
積を有することにより、第2集合管での排気ガスの旋回
流の形成が容易になると共に、該各枝管からの排気ガス
が広がって流れると共に、旋回流形成部が旋回流形成部
よりも長い通路長を有するにも拘わらず第2触媒装置ま
でその旋回流が維持されるので、第2触媒装置での流量
分布の均一化が容易になり、しかも旋回流により流量分
布の均一化が促進されるため、排気ガスの流量分布を均
一化するための通路長を短縮することができ、排気マニ
ホルドがコンパクト化される。
求項2記載の多気筒内燃機関の排気装置において、前記
多気筒内燃機関は、気筒配列方向で前記機関本体の端部
から順次並設された第1気筒ないし第4気筒を有する4
気筒内燃機関であり、前記第1気筒群は前記第1および
前記第4気筒から構成され、前記第2気筒群は前記第2
および前記第3気筒から構成され、前記排気マニホルド
および前記第1および前記第2触媒装置は、前記機関本
体の真後ろに配置され、前記第2集合管の上部は、前記
第1集合管よりも前記機関本体の最上部寄りに位置する
ものである。
ため走行風が当たり難く、特に暖機完了後の機関運転時
に熱的に過酷な状態におかれる第1,第2集合管におい
て、第1集合管の旋回流形成部よりも長い通路長を有す
ることにより、第1集合管よりも熱容量が大きい第2集
合管の上部が、機関本体の最上部を越えた走行風により
冷却され易い位置を占める。
ば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の
効果が奏される。すなわち、直列4気筒内燃機関の機関
本体の真後ろに配置された排気マニホルドおよび第1,
第2触媒装置において、第2,第3枝管の出口部が開口
する第2集合管の上部は、第1集合管よりも機関本体の
最上部の近くに位置することにより、機関本体の真後ろ
に配置されるために走行風が当たり難く、特に暖機完了
後の機関運転時に熱的に過酷な状態におかれて、その大
きな熱容量のゆえに第1集合管よりも冷却されにくい第
2集合管は、機関本体の最上部を越えた走行風により冷
却され易い位置を占めるので、第1集合管よりも熱容量
が大きいにも拘わらず効果的に冷却されて、その耐久性
が向上する。
求項2記載の多気筒内燃機関の排気装置において、前記
多気筒内燃機関は、気筒配列方向で前記機関本体の端部
から順次並設された第1気筒ないし第4気筒を有する4
気筒内燃機関であり、前記第1気筒群は前記第1および
前記第4気筒から構成され、前記第2気筒群は前記第2
および前記第3気筒から構成され、前記第1触媒装置は
前記第2触媒装置よりも前記第4気筒寄りに位置し、前
記第2および前記第3気筒にそれぞれ連通する第2およ
び第3枝管が前記第1気筒に連通する第1枝管の真上で
近接して位置し、前記第2集合管が前記第1枝管の真後
ろで近接して位置するものである。
長が長い第1枝管は、その真上で近接した位置の第2,
第3枝管、およびその真後ろで近接した位置の第2集合
管から、熱伝達および熱放射により熱を受けるので、第
1枝管を流れる排気ガスの温度低下が抑制される。
ば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の
効果が奏される。すなわち、直列4気筒内燃機関の第4
気筒寄りの第1触媒装置に連なる第1集合管に集合する
枝管のうちより長い通路長を有する第1枝管に対して、
第2,第3枝管がその真上で近接して位置し、第2集合
管がその真後ろで近接して位置することにより、第1枝
管は、第2気筒群の第2,第3枝管および第2集合管か
ら、熱伝達および熱放射により熱を受けて、保温され、
第1枝管を流れる排気ガスの温度低下が抑制されるの
で、流入する排気ガスによる第1触媒装置の触媒担体の
温度上昇が促進されて、第1触媒装置での排気ガスの浄
化率が向上し、そのうえ排気マニホルドがコンパクト化
される。
4を参照して説明する。図1〜図3を参照すると、本発
明の排気装置が適用される多気筒内燃機関Eは、頭上カ
ム軸型の水冷式直列4気筒4サイクル内燃機関であり、
該内燃機関Eは、そのクランク軸が左右方向を指向する
横置き配置とされて乗用車の前部に搭載される。なお、
この実施例において、「上下」、「前後」および「左
右」は、車両を基準としたときの「上下」、「前後」お
よび「左右」をそれぞれ意味するものとする。
1は、それぞれピストンが摺動自在に嵌合される4つの
気筒21〜24を有する。左右方向に一列に配列された
それら気筒21〜24は、機関本体1の右端部から順に
第1ないし第4気筒21〜2 4から構成される。そし
て、機関本体1は、図1に示されるように、各気筒21
〜24の軸線が上部に向かって後方に傾斜するように、
後傾した状態で車両に搭載される。
に形成された吸気ポートを介して各気筒21〜24に連
通する吸気マニホルドを有する吸気装置(図示されず)
が配置される。また、機関本体1の真後ろには、前記シ
リンダヘッドに形成された排気ポートを介して各気筒2
1〜24に連通する排気マニホルド10を有する排気装置
が配置される。
10は、機関本体1の後面に排気マニホルド10を固定する
ための取付けフランジ11と、前記排気ポートを介して第
1〜第4気筒21〜24にそれぞれ連通する第1〜第4
枝管121〜124と、第1,第4枝管121,124が接続さ
れて集合して第1,第4気筒21,24からの排気ガス
が流れる第1集合管131と、第2,第3枝管122,123
が接続されて集合して第2,第3気筒22,23からの
排気ガスが流れる第2集合管132とを有する。そして、
点火順序は、第1気筒21、第3気筒23、第4気筒2
4、第2気筒2 2の順とされて、点火時期が連続しない
第1,第4気筒21,24が第1気筒群を構成し、気筒
配列方向A(この実施例では、左右方向でもある。)で
第1,第4気筒21,24の間に位置する第2,第3気
筒22,23が第2気筒群を構成する。
は、第1,第2集合管131,132に流入した排気ガスが
当たる位置に、各気筒21〜24からの排気ガスの成
分、例えば酸素濃度を検出することにより、空燃比に比
例した出力を発生するリニア空燃比センサ14が取り付け
られる。これら空燃比センサ14の出力は、制御装置に入
力されて、該制御装置による各気筒21〜24への燃料
供給量の制御などによる空燃比の制御に反映される。
述する流出部131c,132cの直下流には、同一仕様の第
1,第2触媒装置151,152がそれぞれ接続されて連な
る。第1,第2触媒装置151,152は、上下方向でほぼ
鉛直方向となる軸線L1,L2を有する円筒状のケース16
と、該ケース16に収納されると共に多数のセルを有しケ
ース16と同軸の円柱状の触媒担体17(図4参照)とを備
える。
で互いに近接して配置される第1,第2触媒装置151,
152は、気筒配列方向Aでの機関本体1の幅内に納まる
ように、この実施例では第2,第3気筒22,23のほ
ぼ真後ろにおいて、気筒配列方向Aにほぼ沿って、かつ
気筒配列方向Aから見て重なるように配置される。この
とき、第1触媒装置151は、第4気筒24寄りに、かつ
第2触媒装置151,15 2よりも機関本体1の近くに位置
する。
る触媒担体17は、暖機運転時の機関始動直後から高い浄
化率が得られるように、排気系で第1,第2触媒装置15
1,152の下流側に配置される後述する主触媒装置に収
納される触媒担体に比べて小さい容量を有する。したが
って、触媒担体17の熱容量は小さく、各気筒21〜2 4
からの排気ガスにより機関始動後に速やかに活性温度に
達して、高い浄化率を示す。なお、触媒担体17には、暖
機運転時の空燃比が比較的小さい混合気の燃焼により生
成される排気ガス中に多く含まれるHC、COの酸化機
能を強化した三元触媒が担持される。
気ガスは、それら触媒装置151,15 2の下流端部に接続
される集合部を有する排気管18により集合される。そし
て、図示されないが、該排気管18に接続される主触媒装
置において、残留しているHC、COおよびNOXが浄
化されて無害化された排気ガスが、前記主触媒装置の下
流側に設けられるマフラを通って大気中に放出される。
なお、この主触媒装置の触媒担体は、希薄混合気での機
関運転時の際に比較的多く生成されるNOXの還元機能
を強化した三元触媒とされる。それゆえ、前記排気装置
は、排気マニホルド10および第1,第2触媒装置151,
152、さらに前記主触媒装置および前記マフラを備え
る。
の前述の配置により、第1枝管121の通路長は第4枝管
124のそれよりも長い。そして、第1,第4枝管121,
124は、それら枝管121,124の取付けフランジ11との
接続部121a,124aとほぼ同じ高さ位置で、第1集合管
131の接続部131aに接続される。第1集合管131は、
該接続部131aと、接続部131aに連なると共に第1集合
管131内に開口する第1,第4枝管121,124の出口部
121b,124b(図4参照)から第1集合管131に流入し
た排気ガスが当たるほぼ円筒状の旋回流形成部131b
と、旋回流形成部131bに連なり下流側ほど徐々に拡大
する通路面積を有して第1触媒装置151が接続される下
流端部となるロート状の流出部131cとを有する。
第1集合管131と第1触媒装置151とが接続されたと
き、ケース16と同軸となる軸線L3(図1参照)を有す
る。そして、図4の(A)に示されるように、第1枝管
121から軸線L3に対して偏心した位置を指向して流入し
た排気ガスの一部は、旋回流形成部131bの円筒状の管
壁に当たって偏向されて、上方から見て時計回りの方向
の旋回流Sを形成し、同様に図4の(C)に示されるよ
うに、第4枝管124から軸線L3に対して偏心した位置を
指向して流入した排気ガスの一部は、旋回流形成部131
bの円筒状の管壁に当たって偏向されて、上方から見て
反時計回りの方向の旋回流Sを形成する。ここで、旋回
流形成部131bの通路面積は、図2,図3に示されるよ
うに、いずれも等しい通路面積を有する第1〜第4枝管
121〜124の通路面積にほぼ等しく設定される。
3枝管121,122は、取付けフランジ11から第1枝管12
1の真上の位置まで屈曲されて延び、第1枝管121の上
方でかつ第1枝管121に近接した位置で第2集合管132
の接続部132aに接続される。第2集合管132は、該接
続部132aと、該接続部132aに連なると共に第2集合管
132内に開口する第2,第3枝管122,123の出口部12
2b,123bから第2集合管132に流入した排気ガスが当
たるほぼ円筒状の旋回流形成部132bと、旋回流形成部1
32bに連なり下流側ほど徐々に拡大する通路面積を有し
て第2触媒装置152が接続される下流端部となるロート
状の流出部132cとを有する。
第2集合管132と第2触媒装置152とが接続されたと
き、ケース16と同軸となる軸線L4(図1参照)を有す
る。そして、図4の(B)に示されるように、第2枝管
122から軸線L4に対して偏心した位置を指向して流入し
た排気ガスの一部は、旋回流形成部132bの円筒状の管
壁に当たって偏向されて、上方から見て時計回りの方向
の旋回流Sを形成し、同様に図4の(D)に示されるよ
うに、第3枝管123から軸線L4に対して偏心した位置を
指向して流入した排気ガスの一部は、旋回流形成部132
bの円筒状の管壁に当たって偏向されて、上方から見て
反時計回りの方向の旋回流Sを形成する。
方に位置することから、第2集合管132内に開口する第
2,第3枝管122,123の出口部122b,123bは、第1
集合管131内に開口する第1,第4枝管121,124の出
口部121b,124bよりも上方に位置する。また、それら
接続部131a,132aは各集合管131,132の機関本体1
側に位置する。そして、第2集合管132の最小通路面積
は、第1集合管131の最小通路面積よりも大きくなるよ
うに、それら最小通路面積を規定する各集合管131,13
2の旋回流形成部131b,132bについては、第2集合管
132の旋回流形成部132bが、第2,第3枝管122,12
3の通路面積、および第1集合管131の旋回流形成部13
1bの通路面積よりも大きな通路面積を有するように設
定される。さらに、図1によく示されるように、第2集
合管132の軸線方向(この実施例では、上下方向でもあ
る。)の長さは、第1集合管131のそれよりも長くされ
て、旋回流形成部132bは、旋回流形成部131bよりも軸
線方向で長い通路長を有する。したがって、第2集合管
132は、第1集合管131よりも大きな容積および大きな
熱容量を有する。
合管131の旋回流形成部131bにより、第1触媒装置15
1の触媒担体17の入口端面17aの直上流において、第1
枝管121からの排気ガスが軸線L1回りに時計回りの方向
に旋回し、第4枝管124からの排気ガスが軸線L1回りに
反時計回りの方向に旋回する。また、第2集合管132の
旋回流形成部132bにより、第2触媒装置152の触媒担
体17の入口端面17aの直上流において、第2枝管122か
らの排気ガスが軸線L2回りに時計回りの方向に旋回し、
第3枝管123からの排気ガスが軸線L2回りに反時計回り
の方向に旋回する。
機関本体1の真後ろに位置するものの、第2集合管132
のほうが第1集合管131よりも上方まで延びて、その上
部が、ボンネット20下方のエンジンルーム21に配置され
た機関本体1の最上部1aの近くに位置する。
内を前方から後方に向かって機関本体1を越えて流れる
走行風Wにより、第2集合管132は、第1集合管131よ
りも冷却され易い位置にある。それゆえ、第1集合管13
1よりも大きな熱容量を有する第2集合管132は、この
走行風Wにより、第1集合管131よりも効果的に冷却さ
れる。
入口端面17aにおける排気ガスの流量分布は、第1触媒
装置151の触媒担体17の入口端面17aでの流量分布より
も均一である。その理由は、第1集合管131では、旋回
流形成部131bの通路長が短いため十分な旋回流Sが生
成される前に排気ガスが入口端面17aに達するのに対し
て、第2集合管132では、旋回流形成部132bの通路長
が長く、しかもその通路面積が大きいため、十分な旋回
流Sが生成されると共に、入口端面17aの面積により近
い通路面積を排気ガスが流れることによると考えられ
る。このため、第2触媒装置152では、入口端面17aで
の流量分布が第1触媒装置151のそれよりもより均一で
あって、排気ガスが触媒担体17に万遍なく当たることか
ら、触媒による反応熱に起因して、第2触媒装置152は
第1触媒装置151に比べてより高温となる。
真上から真後ろにかけて湾曲し、さらに下方に向かって
延びている。第2,第3枝管122,123および第2集合
管13 2は、それぞれ第1枝管121の下流側の部分121c
に対して近接して配置される。この近接した位置関係に
より、第1枝管121は、第2,第3枝管122,123およ
び第2集合管132からの対流熱伝達および熱放射による
熱により保温される位置にある。
用および効果について説明する。車両に搭載された内燃
機関Eにおいて、前記第2気筒群に属する第2,第3気
筒22,23にそれぞれ連通する第2,第3枝管122,
123の第2集合管132内での出口部122b,123bは、前
記第1気筒群に属する第1,第4気筒21,24にそれ
ぞれ連通する第1,第4枝管121,124の第1集合管13
1内での出口部12 1b,124bよりも上方に位置すること
により、前記第1気筒群を構成する第1,第4気筒
21,24の間に前記第2気筒群を構成する第2,第3
気筒22,23が配置されるにも拘わらず、第1,第4
枝管121,124と第2,第3枝管122,123とを相互に
干渉することなく近接させて配置することが可能となる
ので、各枝管121〜124の配置をコンパクトにするこ
とが可能となり、ひいては排気マニホルド10をコンパク
トにすることが可能となる。
大きな容積を有し、かつ第1集合管131の最小通路面積
よりも大きな最小通路面積を有することにより、その通
路長が長いにも拘わらず、第2集合管132での排気ガス
の流通抵抗を小さくすることができるので、機関出力の
低下が抑制され、さらに、第2触媒装置152の触媒担体
17の入口端面17aでの排気ガスの流量分布が均一化され
て、触媒による排気ガスの浄化率が向上する。
121,124の出口部121b,124bは、第1集合管131の
旋回流形成部131bで排気ガスが旋回流Sを形成するよ
うに第1集合管131内に開口し、前記第2気筒群の出口
部122b,123bは、第2集合管132の旋回流形成部132
bで排気ガスが旋回流Sを形成するように第2集合管13
2内に開口することにより、それら旋回流形成部13
1b,132bで旋回流Sとなった排気ガスが、第1,第2
集合管131,132の直下流の第1,第2触媒装置15 1,
152に流入するので、第1,第2触媒装置151,152の
触媒担体17の入口端面17aでの排気ガスの流量分布が一
層均一化されて、排気ガスが触媒担体17にほぼ万遍なく
当たるようになって、触媒による排気ガスの浄化率が向
上する。
2bは、第1集合管131の旋回流形成部131bよりも長い
通路長を有すると共に第2,第3枝管122,123よりも
大きい通路面積を有することにより、第2集合管132で
の排気ガスの旋回流Sの形成が容易になると共に、第
2,第3枝管122,123からの排気ガスが広がって流れ
ると共に、旋回流形成部132bが旋回流形成部131bより
も長い通路長を有するにも拘わらず第2触媒装置152ま
でその旋回流Sが維持されるので、第2触媒装置152で
の流量分布の均一化が容易になり、しかも旋回流Sによ
り流量分布の均一化が促進されるため、排気ガスの流量
分布を均一化するための通路長を短縮することができ
て、排気マニホルド10がコンパクト化される。
ホルド10および第1,第2触媒装置151,152におい
て、第2,第3枝管122,123の出口部122b,123bが
開口する第2集合管132の上部は、第1集合管131より
も機関本体1の最上部1aの近くに位置することにより、
第2集合管132は、機関本体1の最上部1aを越えた走行
風Wにより冷却され易い位置を占める。その結果、旋回
流形成部132bが、第2,第3枝管122,123の通路面
積、および第1集合管131の旋回流形成部131bの通路
面積よりも大きな通路面積を有し、さらに第2集合管13
2の軸線方向の長さが第1集合管131のそれよりも長く
されて、旋回流形成部132bは、旋回流形成部131bより
も軸線方向で長い通路長を有することから、第1集合管
131よりも大きな容積および大きな熱容量を有する第2
集合管132は、機関本体1の真後ろに配置されるために
走行風Wが当たり難く、特に暖機完了後の機関運転時に
熱的に過酷な状態におかれて、その大きな熱容量のゆえ
に第1集合管131よりも冷却されにくいにも拘わらず、
効果的に冷却されて、その耐久性が向上する。
17aでの流量分布が第1触媒装置15 1のそれよりもより
均一であって、排気ガスが触媒担体17に万遍なく当たる
ことから、触媒による反応熱に起因して、第2触媒装置
152は第1触媒装置151に比べて高温となものの、第2
触媒装置152からの熱が第2集合管132を通じて放熱さ
れるため、特に暖機完了後の機関運転時において、第2
触媒装置152の過熱を防止して、その耐久性が向上す
る。
装置151が接続される第1集合管13 1に接続される第
1,第4枝管121,124のうちより長い通路長を有する
第1枝管121の下流側の部分121cに対して、第2,第
3枝管122,123がその部分12 1cの真上で近接して位
置し、かつ第2集合管132がその部分121cの真後ろで
近接して位置することにより、特に暖機運転時におい
て、第1枝管121は、前記第2気筒群の第2,第3枝管
122,123および第2集合管132から、熱伝達および熱
放射により熱を受けて、保温され、第1枝管121を流れ
る排気ガスの温度低下が抑制されるので、流入する排気
ガスによる第1触媒装置151の触媒担体17の温度上昇が
促進されて、第1触媒装置151での排気ガスの浄化率が
向上し、そのうえ排気マニホルド10がコンパクト化され
る。
a,132aが、各集合管131,132の機関本体1側に配置
され、しかも第1触媒装置151は第2触媒装置152より
も機関本体1の近くに位置するので、旋回流Sを形成す
るような第1,第2集合管13 1,132との接続のため
に、一部の枝管を長くすることおよび一部の枝管を大き
く屈曲させる必要性が少なくなり、枝管をコンパクトに
形成することができ、ひいては排気マニホルド10がコン
パクト化され、枝管での温度低下や流通抵抗も低減され
る。
した実施例について、変更した構成に関して説明する。
前記実施例では、機関本体1の右端部の気筒を第1気筒
21としたが、第1気筒は機関本体1の左端部の気筒で
あってもよい。また、排気マニホルド10および第1,第
2触媒装置151,152は、機関本体1の真ん前に配置さ
れていてもよい。
4気筒内燃機関Eであったが、5気筒以上の内燃機関で
あって、その全気筒のうちの4以上で構成される気筒が
一列に配列されて、それら気筒が少なくとも2つの気筒
群を構成する多気筒内燃機関であってもよい。また、各
気筒群を構成する気筒数は3以上であってもよい。
2つの気筒21,24の間に、前記第2気筒群に属する
2つの気筒22,23が配置されたが、第1気筒群に属
する複数の気筒の間に、第2気筒群に属する少なくとも
1つの気筒が配置されてもよい。
担体17の入口端面17aでの排気ガスの流量分布が第1触
媒装置151のそれよりもより均一であったが、例えば第
1集合管131の旋回流形成部131bの通路面積を大きく
するなどして、第1触媒装置151での排気ガスの流量分
布の均一性を向上させ、排気ガスの流量分布が、第1,
第2触媒装置151,152でほぼ同じになるようにするこ
ともできる。
形成される旋回流Sの方向は、前記実施例では、各集合
管131,132に集合する2つの枝管121,124;122,
123の間で逆方向であったが、同一の方向であってもよ
い。また、排気マニホルドは、枝管と集合管とが一体成
形されて形成されたものであってもよく、その場合は枝
管と集合管との境界部が接続部となる。
気装置の概略右側面図である。
面図である。
方から見た概略斜視図である。
流を説明する模式図である。
筒、10…排気マニホルド、11…取付けフランジ、121〜
124…第1〜第4枝管、12 1b〜124b…出口部、131,
132…第1,第2集合管、131b,132b…旋回流形成
部、14…空燃比センサ、151,152…第1,第2触媒装
置、16…ケース、17…触媒担体、17a…入口端面、18…
排気管、20…ボンネット、21…エンジンルーム、E…内
燃機関、A…気筒配列方向、L1〜L4…軸線、S…旋回
流、W…走行風。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1および第2気筒群を構成する気筒が
一列に配列されて、前記第1気筒群に属する複数の前記
気筒の間に前記第2気筒群に属する少なくとも1つの前
記気筒が配置された機関本体を有する、車両に搭載され
た多気筒内燃機関の排気装置であって、前記各気筒に連
通する枝管、前記第1気筒群の前記各枝管が集合する第
1集合管および前記第2気筒群の前記各枝管が集合する
第2集合管を有する排気マニホルドと、前記第1および
前記第2集合管の直下流にそれぞれ連なる第1および第
2触媒装置とを備える多気筒内燃機関の排気装置におい
て、 前記第2気筒群の前記各枝管の前記第2集合管内に開口
する出口部は、前記第1気筒群の前記各枝管の前記第1
集合管内に開口する出口部よりも上方に位置し、前記第
2集合管は、前記第1集合管よりも大きな容積を有する
と共に、前記第1集合管の最小通路面積よりも大きな最
小通路面積を有することを特徴とする多気筒内燃機関の
排気装置。 - 【請求項2】 前記第1気筒群の前記各枝管の前記出口
部は、前記第1集合管の旋回流形成部で排気ガスが旋回
流を形成するように開口し、前記第2気筒群の前記各枝
管の前記出口部は、前記第2集合管の旋回流形成部で排
気ガスが旋回流を形成するように開口し、前記第2集合
管の前記旋回流形成部は、前記第1集合管の前記旋回流
形成部よりも長い通路長を有すると共に前記第2気筒群
の前記各枝管よりも大きい通路面積を有することを特徴
とする請求項1記載の多気筒内燃機関の排気装置。 - 【請求項3】 前記多気筒内燃機関は、気筒配列方向で
前記機関本体の端部から順次並設された第1気筒ないし
第4気筒を有する4気筒内燃機関であり、前記第1気筒
群は前記第1および前記第4気筒から構成され、前記第
2気筒群は前記第2および前記第3気筒から構成され、
前記排気マニホルドおよび前記第1および前記第2触媒
装置は、前記機関本体の真後ろに配置され、前記第2集
合管の上部は、前記第1集合管よりも前記機関本体の最
上部寄りに位置することを特徴とする請求項1または請
求項2記載の多気筒内燃機関の排気装置。 - 【請求項4】 前記多気筒内燃機関は、気筒配列方向で
前記機関本体の端部から順次並設された第1気筒ないし
第4気筒を有する4気筒内燃機関であり、前記第1気筒
群は前記第1および前記第4気筒から構成され、前記第
2気筒群は前記第2および前記第3気筒から構成され、
前記第1触媒装置は前記第2触媒装置よりも前記第4気
筒寄りに位置し、前記第2および前記第3気筒にそれぞ
れ連通する第2および第3枝管が前記第1気筒に連通す
る第1枝管の真上で近接して位置し、前記第2集合管が
前記第1枝管の真後ろで近接して位置することを特徴と
する請求項1または請求項2記載の多気筒内燃機関の排
気装置。
Priority Applications (1)
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JP2001349282A JP3856207B2 (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | 多気筒内燃機関の排気装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102003262A (zh) * | 2010-11-24 | 2011-04-06 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种双预催排气装置 |
WO2016162910A1 (ja) * | 2015-04-06 | 2016-10-13 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の排気装置 |
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- 2001-11-14 JP JP2001349282A patent/JP3856207B2/ja not_active Expired - Fee Related
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