JP2003148046A - 挟み込み防止機構付き昇降窓 - Google Patents

挟み込み防止機構付き昇降窓

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JP2003148046A JP2001347535A JP2001347535A JP2003148046A JP 2003148046 A JP2003148046 A JP 2003148046A JP 2001347535 A JP2001347535 A JP 2001347535A JP 2001347535 A JP2001347535 A JP 2001347535A JP 2003148046 A JP2003148046 A JP 2003148046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挟み込み防止機構を有する昇降窓の作動の正
確性を向上すること。 【解決手段】 自動車ドアの窓開口を、モーター駆動に
より自動的に昇降する窓ガラス2で開閉せしめる昇降窓
であって、窓ガラス2上昇時にドアフレーム1の上縁フ
レーム1aに装着されたガラスラン4aの下縁41と窓
ガラス2のガラス上縁20との間に異物が挟まれたとき
にこれを検知して窓ガラス2を停止、下降させる挟み込
み防止機構を有し、ガラス上縁20が上縁フレーム1a
のガラスラン4aに進入する手前の位置で上記挟み込み
防止機能が作動しない作動不可状態に切り替わる挟み込
み防止機構付き昇降窓において、窓ガラス2のガラス上
縁20を、窓ガラス2の上昇時にガラス上縁20全体が
ほぼ同時にガラスラン4a内へ進入するように、上縁フ
レーム1aのガラスラン4aの下縁41と合致する形状
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアの昇
降窓、特に、窓ガラスのガラス上縁とガラスランの下縁
との間に異物を挟み込んだ場合に窓ガラスの上昇を停止
し下降せしめる挟み込み防止機構付き昇降窓に関する。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図7に示すように、窓開口を
形成するドアフレーム1は、ドア本体部Dのウエストラ
インの前端から上方へ延出する前縁フレーム1bと、ド
ア本体部Dのウエストラインの後端から上方へ延出する
後縁フレーム1cと、前縁フレーム1bと後縁フレーム
1cの上端を連結し、前端部よりも後端部側が高くなる
ように傾斜し、かつ前端部から後端部に向けて傾斜角度
が緩やかになるように湾曲する傾斜湾曲状の上縁フレー
ム1aからなる。ドアフレーム1には、前縁フレーム1
bから上縁フレーム1aおよび後縁フレーム1cにかけ
て両端がドア本体内に延出する断面ほぼコ字形のチャン
ネル部材11が設けられ、チャンネル部材11には、ガ
ラスラン4a,4b,4cが一連に嵌め込まれている。
ガラスラン4aの底部内面43と下縁41との間隔はガ
ラスラン4aの全長にわたって一定である。尚、上縁フ
レーム1aおよび後縁フレーム1cの外周にはドアウェ
ザストリップ6が取付けられている。
【0003】窓開口を開閉する窓ガラス2は、電動モー
ター30の回転駆動でリフトアーム31とイコライザア
ーム32とを一体に上下動せしめるXアーム式ウィンド
ウレギュレータ(以下、レギュレータという)3により
ガラスラン4b,4cに沿って昇降する。図6中、33
はレギュレータ3のリフトアーム31とイコライザアー
ム32との先端を窓ガラス2の下縁に移動可能に連結す
るリフトアームブラケットであり、34はイコライザア
ーム32の基端をドア本体Dに移動可能に連結するイコ
ライザアームブラケットである。
【0004】窓ガラス2は、ガラス上縁20が、上縁フ
レーム1aとほぼ同じ傾斜湾曲形状としてある。そして
窓ガラス2上昇時、ガラス上縁20がガラスラン4a内
にその開口縁両側のリップ42を押し分けつつ進入し、
ガラス上縁20全体がガラスラン4aの底部内面43に
当接して窓開口を閉じきる。
【0005】昇降窓は、運転者のワンタッチ操作により
自動的に窓開口を閉じきるようにしたものが一般的であ
る。この種の昇降窓には、上昇中に、ガラス上縁20と
ガラスラン4aの下縁41との間への異物の挟み込みを
防止するために、挟み込み防止機構を設けたものがあ
る。挟み込み防止機構は、挟み込みにより電動モーター
30に所定値以上の負荷がかかると、窓ガラス2の上昇
を停止し下降せしめるように作動する。
【0006】ところで挟み込み防止機構に関し、国によ
っては、上縁フレーム1aの全域において、厚さT以上
のものを挟み込んだとき作動しなければならないことが
法規制されている。また挟み込み防止機構は、窓ガラス
2上昇時に、電動モーター30にかかる負荷が所定値以
上になったときこれを検知して作動するものであるた
め、ガラス上縁20がガラスラン4aのリップ42に当
接したとき作動可能な状態(以下、作動可状態という)
にあると、ガラス上縁20がガラスラン4aのリップ4
2に当接したときモーター30の負荷が所定値以上とな
り、これを検知して誤作動してしまう。そこで図5およ
び図7に示すように、ガラスラン4aの下縁41から、
ガラスラン4aの下縁41に対し垂直な方向に距離Tを
離れた位置までの範囲をXとすると、窓ガラス2上昇
時、ガラス上縁20全体が範囲Xに到達してから、ガラ
ス上縁20のいずれかの部位がガラスラン4aの下縁4
1に到達するまでの範囲X1内に、作動可状態と挟み込
み防止機構が作動しない状態(以下、作動不可状態とい
う)とを切り替える切替位置Aを設定し、ガラス上縁2
0が切替位置Aの下方の所定範囲Yにあるときは作動可
状態とし、切替位置Aからガラスラン4aの底部内面4
3までの範囲Zにあるときは作動不可状態としていた。
尚、図7はガラスラン4aおよびガラス上縁20の形状
を模式的に示した図である。
【0007】またガラス上縁20の位置は、位置検出装
置35(特開平11−166352号)を用いて、ガラ
ス上縁20全体がガラスラン4aの底部内面43に当接
した閉じきり位置を基準とする電動モーター30の出力
軸の回転角度から検出している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造では、図
7に示すように、ガラスラン4aの前端部と後端部に対
する垂直な方向では、ガラスラン4aの前端部と後端部
におけるガラスラン4aの底部内面43と下縁41の間
隔U、およびガラスラン4aの底部内面43と範囲Xの
下縁の間隔U+Tは一定であるから、窓ガラス2の昇降
方向では、ガラスラン4aの前端部と後端部におけるガ
ラスラン4aの底部内面43と下縁41の間隔V1,V
2は、V1>V2の関係で、ガラスラン4aの底部内面
43と範囲Xの下縁の間隔V3,V4は、V3>V4の
関係である。またガラス上縁20は、ガラスラン4aの
底部内面43とほぼ同一形状で、ガラスラン4aの底部
内面43に対して平行移動するため、ガラス上縁20が
任意の位置、例えば位置A0に到達したとき、窓ガラス
2の昇降方向では、窓ガラス2の前端部と後端部におけ
るガラス上縁20とガラスラン4aの底部内面43との
間隔Wは一定である。即ち、窓ガラス2の前端部と後端
部におけるガラス上縁20と範囲Xの下縁との間隔W−
V3,W−V4は、W−V3<W−V4の関係となるか
ら、窓ガラス2上昇時は、ガラス上縁20の前端部の方
が後端部よりも先に範囲Xの下縁に到達する。同様に窓
ガラス2の前端部と後端部におけるガラス上縁20とガ
ラスラン4aの下縁41との間隔W−V1,W−V2
は、W−V1<W−V2の関係となるから、窓ガラス2
上昇時は、ガラス上縁20の前端部の方が後端部よりも
先にガラスラン4aの下縁41に到達する。従って、切
替位置Aは、範囲X内のうち、ガラス上縁20の後端部
が範囲Xの下縁に到達した位置A1と、ガラス上縁20
の前端部がガラスラン4aの下縁41に到達した位置A
2の間の範囲X1内に収まるように設定しなければなら
ない。
【0009】しかし範囲X1は範囲Xに対して比較的狭
くなるため、切替位置Aがバラツキにより範囲Xから外
れるものが生じるおそれがあり、切替位置Aが範囲Xよ
りも上方へ外れた場合、ガラス上縁20がガラスラン4
aのリップ42に当接して電動モーター30の負荷が所
定値以上になったときこれを検知して誤作動してしま
い、切替位置Aが範囲Xよりも下方へずれた場合、窓ガ
ラス2の後端部で例えば厚さTの異物を挟み込んだとし
ても、挟み込み防止機構がすでに作動不可状態に切り替
わっており作動しないという事態になる。
【0010】また、窓ガラス2の前後の縦縁と、これら
を摺動案内するガラスラン4b,4cとの間には、窓ガ
ラス2の昇降を円滑にするため若干のクリアランス(ガ
タ)があり、また、図8に示すように、窓ガラス2を押
し上げるレギュレータ3の作用力は、窓ガラス2が上昇
するほどガラス前側に作用するので、例えばガラス上縁
20が図7の位置A1にあるときに、ガラス上縁20の
後端で異物Sを挟み込んだ場合、図9に示すように、窓
ガラス2は前端が持ち上げられるように位置A1’まで
回転し(矢印方向)、その分、電動モーター30は余分
に回転する。従って、電動モーター30の出力軸が切替
位置Aに対応する回転角度を超えて回転し、挟み込み防
止機構が作動不可状態になるものが発生するおそれがあ
る。尚、図9はガラスラン4aおよびガラス上縁20の
形状を模式的に示した図である。
【0011】そこで本発明は、異物の挟み込みが発生し
たときに確実に挟み込み防止機構を作動させ、かつ異物
の挟み込みがないときに挟み込み防止機構が誤作動する
ことのない挟み込み防止機構付き昇降窓を実現すること
を課題としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドアフレーム
により囲まれた自動車ドアの窓開口を、モーター駆動に
より自動的に昇降する窓ガラスで開閉せしめる昇降窓で
あって、上記ドアフレームの上縁フレームはその前端部
より後端部が高く、かつ前端部の傾斜角度よりも後端部
の傾斜角度が緩やかな形状で、上記ドアフレームには該
ドアフレームに沿ってガラスランが装着されており、少
なくとも上記上縁フレームのガラスランはその底部内面
と下縁の間隔がほぼ一定であり、上記上縁フレームのガ
ラスランの底部内面にガラス上縁を当接せしめて窓開口
を閉じきる一方、窓ガラス上昇時に上記モーターの負荷
が所定値以上になったとき窓ガラスを停止または下降せ
しめる挟み込み防止機構を有し、ガラス上縁が上記ガラ
スラン内へ進入する手前の切替位置で上記挟み込み防止
機構が作動しない作動不可状態に切り替わる挟み込み防
止機構付き昇降窓において、上記ガラス上縁を、窓ガラ
スの上昇時に該ガラス上縁全体がほぼ同時に上記ガラス
ラン内へ進入するように、上記上縁フレームのガラスラ
ンの下縁と合致する形状とする(請求項1)。
【0013】上記窓ガラスにより窓開口を閉じきると
き、上記ガラス上縁の後端を上記上縁フレームのガラス
ランの後端の底部内面に当接せしめた後、上記モーター
駆動により窓ガラスの前端側を上方へ回転させて上記ガ
ラス上縁全体を上記ガラスランの底部内面に当接せしめ
るようにする(請求項2)。
【0014】
【発明の実施の形態】自動車のフロントドアのドア窓に
本発明を適用した実施形態を説明する。尚、従来技術で
説明した部分に対応する説明は、従来技術と同一符号を
用いて説明する。図1に示すように、ドアフレーム1
は、ドア本体部Dのウエストラインの前端から上方へ延
出する前縁フレーム1bと、ドア本体部Dのウエストラ
インの後端から上方へ延出する後縁フレーム1cと、前
縁フレーム1bと後縁フレーム1cの上端を連結し、前
端部よりも後端部側が高くなるように傾斜し、かつ前端
部から後端部に向けて傾斜角度が緩やかになるように湾
曲する傾斜湾曲状の上縁フレーム1aからなる。ドアフ
レーム1の内周にはチャンネル部材11が設けてある。
チャンネル部材11の前後端はドア本体D内に延びてい
る。
【0015】図1および図5に示すように、ドアフレー
ム1に設けたチャンネル部材11には、断面ほぼコ字形
のガラスラン4a,4b,4cが一連に嵌め込まれてい
る。ガラスラン4a,4b,4cはほぼ全長にわたって
同一断面形状で、図4に示すように、ガラスラン4aの
底部内面43と下縁41との間隔Uはガラスラン4aの
全長にわたって一定である。ガラスラン4aの開口内に
は窓ガラス2の外周部を両面から挟むリップ42が延出
している。
【0016】図1に示すように、ドア本体D内には、窓
ガラス2を昇降せしめるレギュレータ3が設けてある。
レギュレータ3は、電動モーター30の回転駆動で上下
に揺動可能なリフトアーム31と、これに交差させて回
動自在に連結せしめたイコライザアーム32とを有する
Xアーム式レギュレータである。レギュレータ3は、リ
フトアーム31およびイコライザアーム32の先端がリ
フトアームブラケット33を介して窓ガラス2の下縁を
支持し、窓ガラス2を前縁フレーム1bのガラスラン4
bおよび後縁フレーム1cのガラスラン4cに沿って昇
降させて窓開口を開閉する。モーター30のモーター出
力軸にはガラス上縁20の位置を検出する位置検出装置
35が付設してある。位置検出装置35は、ガラス上縁
20全体がガラスラン4aの底部内面43に当接した閉
じきり位置を基準とするモーター30の出力軸の回転角
度からガラス上縁20の位置を検出している。図1の3
4はイコライザアームブラケットである。
【0017】またドアは、窓ガラス2上昇時、ガラス上
縁20とガラスラン4aの下縁41との間に異物を挟み
込むのを防止する挟み込み防止機構を備えている。挟み
込み防止機構は、挟み込みにより電動モーター30に所
定値以上の負荷がかかると、窓ガラス2の上昇を停止し
下降せしめるように作動する。また図4に示すように、
ガラス上縁20全体が従来技術で説明した範囲Xの下縁
を越えてから、ガラス上縁20のいずれかの部分がガラ
スラン4aの下縁41に到達するまでの範囲に切替位置
Aが設定されており、ガラス上縁20が切替位置Aに到
達したとき、挟み込み防止機構が作動可能な作動可状態
と、挟み込み防止機構が作動しない作動不可状態とが切
り替わり、ガラス上縁20が、切替位置Aから下方の所
定範囲Yにあるときは作動可状態となり、ガラス上縁2
0が、切替位置Aからガラスラン4aの底部内面43に
当接するまでの範囲Zにあるときは作動不可状態とな
る。尚、図4はガラスラン4aおよびガラス上縁20の
形状を模式的にしめした図である。
【0018】さて、本発明の構造は、窓ガラス2の形状
が図6および図9に示す従来構造の窓ガラス2と相違す
る。即ち従来構造における窓ガラス2のガラス上縁20
は、先に述べたように、ガラスラン4a内に進入してさ
らに上昇端に至ると前後全体が同時にガラスラン4aの
底部内面43に当接する形状とされていた。これに対
し、本発明の構造における窓ガラス2のガラス上縁20
は、窓ガラス2が上昇する過程でガラスラン4a内に進
入するときに前後全体が同時にガラスラン4a内に進入
するように、ガラスラン4aの下縁41と合致する形状
に形成してある。
【0019】図2の破線は従来構造におけるガラス上縁
20を示すもので、本発明の構造におけるガラス上縁2
0は、その後端部が、窓ガラス2の上昇方向にhだけ従
来よりも高くなっている。尚、ガラス上縁20は前端側
が上記h分だけ従来構造よりも低くなる形状としてもよ
い。
【0020】そして図3に示すように、ガラス上縁20
がガラスラン4a内に進入して上昇すると、先ずガラス
上縁20の後端がガラスラン4aの後端の底部内面43
に当接することになる(2点鎖線)。このとき更にモー
ター30が作動を続け、窓ガラス2をその前端側が上昇
するように回転させ、ガラス上縁20の前後全体をガラ
スラン4aの底部内面43に当接させて閉じきり状態と
する構成としてある。
【0021】窓ガラス2のガラス上縁20をガラスラン
4aの下縁41と合致する形状としたから、窓ガラス2
のガラス上縁20がガラスラン4aの下縁41に近い位
置にあるときは、ガラスラン4aに垂直な方向でも両者
の間隔は前端部と後端部でほぼ同じである。即ち、図4
に示すように、ガラス上縁20の前端部と後端部は、ほ
ぼ同時に範囲Xの下縁を越え(位置A1)、かつ同時に
ガラスラン4aの下縁41に到達する(位置A2)。従
って、ガラス上縁20全体が範囲Xの下縁を越えてか
ら、ガラス上縁20のいずれかの部分がガラスラン4a
の下縁41に到達するまでの範囲X1が従来構造と比較
して広くなるため、切替位置Aにバラツキがあっても切
替位置Aが範囲X1を越えることがない。従って、切替
位置Aにバラツキにより、挟み込み防止機構が異物を挟
み込んだ時に作動しなかったり、誤作動したりすること
がない。
【0022】また、ガラス上縁20が切替位置Aにある
とき、ガラス上縁20の前端部が従来構造と同じ位置に
あるならば、ガラス上縁20の後端部が任意の位置、例
えば位置A0を通過してから切替位置Aに到達するまで
の範囲は従来と比較して広くなり、この間のモーターの
回転角度は大きくなる。従って、ガラス上縁20の後端
部で異物Sを挟み込んだとき、窓ガラス2が回転して、
その分、電動モーター30が余分に回転したとしても、
切替位置Aに対応する電動モーター30の出力軸の回転
角度を越えることはない。従って、窓ガラス2のガタツ
キにより、異物を挟み込んだときに挟み込み防止機構が
作動しないということがない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、異物の挟み込みが発生
したときに確実に挟み込み防止機構が作動し、かつ、異
物の挟み込みがないときに挟み込み防止機構が誤作動す
ることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の昇降窓の正面図である。
【図2】本発明の昇降窓の窓ガラスの形状を従来の昇降
窓の窓ガラスの形状と比較して示す図である。
【図3】本発明の昇降窓の窓ガラスの閉じきりを示す図
である。
【図4】本発明の昇降窓の窓ガラスのガラス上縁および
ガラスランの形状と、挟み込み防止機構の作動範囲を説
明する図である。
【図5】ドアフレームの上縁フレームの断面を示し、か
つ挟み込み防止機構の作動範囲を説明する図である。
【図6】従来の昇降窓の正面図である。
【図7】従来の昇降窓の窓ガラスのガラス上縁およびガ
ラスランの形状と、挟み込み防止機構の作動範囲を説明
する図である。
【図8】異物を挟み込んだときの窓ガラスの動きを説明
する図である。
【図9】従来の昇降窓の異物を挟み込んだときのガラス
上縁の動きを説明する図である。
【符号の説明】
1 ドアフレーム 1a 上縁フレーム 1b 前縁フレーム 1c 後縁フレーム 2 窓ガラス 20 ガラス上縁 3 ウィンドレギュレータ 30 モーター 4a,4b,4c ガラスラン 41 下縁 43 底部内面 S 異物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA03 DB03 EA14 EB02 GA08 GB06 GB13 GC03 GD09 HA01 KA02 3D127 AA02 BB01 CB05 CC13 DD12 DD27 DF03 DF08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアフレームにより囲まれた自動車ドア
    の窓開口を、モーター駆動により自動的に昇降する窓ガ
    ラスで開閉せしめる昇降窓であって、 上記ドアフレームの上縁フレームはその前端部より後端
    部が高く、かつ前端部の傾斜角度よりも後端部の傾斜角
    度が緩やかな形状で、上記ドアフレームには該ドアフレ
    ームに沿ってガラスランが装着されており、少なくとも
    上記上縁フレームのガラスランはその底部内面と下縁の
    間隔がほぼ一定であり、上記上縁フレームのガラスラン
    の底部内面にガラス上縁を当接せしめて窓開口を閉じき
    る一方、窓ガラス上昇時に上記モーターの負荷が所定値
    以上になったとき窓ガラスを停止または下降せしめる挟
    み込み防止機構を有し、ガラス上縁が上記ガラスラン内
    へ進入する手前の切替位置で上記挟み込み防止機構が作
    動しない作動不可状態に切り替わる挟み込み防止機構付
    き昇降窓において、 上記ガラス上縁を、窓ガラスの上昇時に該ガラス上縁全
    体がほぼ同時に上記ガラスラン内へ進入するように、上
    記上縁フレームのガラスランの下縁と合致する形状とし
    たことを特徴とする挟み込み防止機構付き昇降窓。
  2. 【請求項2】 上記窓ガラスにより窓開口を閉じきると
    き、上記ガラス上縁の後端を上記上縁フレームのガラス
    ランの後端の底部内面に当接せしめた後、上記モーター
    駆動により窓ガラスの前端側を上方へ回転させて上記ガ
    ラス上縁全体を上記ガラスランの底部内面に当接せしめ
    る請求項1に記載の挟み込み防止機構付き昇降窓。
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