JP2003147970A - 建物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価値に基く改修費用評価方法 - Google Patents

建物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価値に基く改修費用評価方法

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JP2003147970A
JP2003147970A JP2001345708A JP2001345708A JP2003147970A JP 2003147970 A JP2003147970 A JP 2003147970A JP 2001345708 A JP2001345708 A JP 2001345708A JP 2001345708 A JP2001345708 A JP 2001345708A JP 2003147970 A JP2003147970 A JP 2003147970A
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Hideo Hisaie
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータを用いて、簡便且つ速やかに耐
震性能をIs値やPML値により定量的に算定でき、顧
客ニーズに即応できるほか、コスト削減にも寄与する、
建物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価値に基く
改修費用評価方法を提供する。 【解決手段】 コンピュータへ評価対象建物の構造情
報、地理情報、地盤情報から成る建物環境データを入力
する。前記コンピュータが前記建物環境データを基にデ
ータベースの基礎データを参照して前記評価対象建物の
現状耐震性能評価値(Is値及びPML値)を算定し、
前記コンピュータが算定した現状耐震性能評価値(Is
値及びPML値)をモニター等の出力表示手段に出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータに
より既存建物の耐震性能を速やかに算定評価する建物の
耐震性能評価方法と、前記建物の耐震性能評価方法によ
り得られた耐震性能評価値に基いて同既存建物の改修費
用を評価する改修費用評価方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、既存建物の耐震性を高める改修工
事を行うにあたっては、専門技術者が直接建物へ出向い
て耐震診断を行い、耐震性能の指標である構造耐震指標
値(以下、Is値と云う。)を算定し、各建物毎の耐震
性能を評価した後に、改修計画が練られている。従っ
て、耐震性能の評価には数日から数週間程度の期間を必
要としている。
【0003】建設業界では、従来より建物の耐震性能を
国内の耐震診断基準に基づいた上記Is値により評価し
ている。一方、金融・保険業界では、地震保険料の設
定、証券化に伴う不動産の資産価値の目安等に用いる指
標として予想最大損失率(Probable Maximum Loss )が
考案され、その数値(以下、PML値と云う。)は耐震
性能を評価する世界標準の指標として用いられている。
【0004】最近、耐震改修によって建物の資産価値向
上を望むビル所有者が増えているため、建設業界では顧
客ニーズに応えるべく、資産価値と対応させ易い等の利
便性を有するPML値が、建物の耐震性能の評価を示す
新たな指標として採用されつつある。
【0005】上記PML値は、475年に1度の確率で
起こり得る最大の地震に被災した建物を被災前の状態に
復旧する補修工事の、総建替工事費(再調達価格)に占
める割合(%)を示している。このPML値は、建物の
脆弱性を表す指標(例えばIs値)や過去の地震履歴デ
ータ等から算定され、475年に1度の確率で起こり得
る最大の地震に対する損失の90%非超過値を示してい
る。PML値の算定は、Is値を基にしているのでIs
値の算定作業と同様に専門の技術者により数日から数週
間程度の期間を要している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、PML
値及びIs値の算定作業は、専門技術者により手間と時
間を掛けて行われており、早急に所有する建物のPML
値を知り得たいとの顧客ニーズに即応できない問題や前
記算定作業に人件費等の費用が嵩む問題がある。
【0007】また、PML値及びIs値は、単なる指標
数値であるため、費用の面から建物の改修の有効性を検
討する際にどの程度の改修を行えば、どの程度の費用対
効果、即ち投資効果が得られるのかを、即時に検討し評
価することができず、前記投資効果等を即座に知り得る
ことを望む顧客ニーズに即応できない問題がある。
【0008】本発明の目的は、コンピュータを用いて、
専門技術者で無くとも、簡便且つ速やかに耐震性能をI
s値やPML値により定量的に算定でき、しかも上記顧
客ニーズに即応できるほか、コスト削減にも寄与する、
建物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価値に基く
改修費用評価方法を提供することにある。
【0009】本発明の次の目的は、コンピュータを用い
て、目標とする改修後の耐震性能に応じた建物の改修費
及び被災時の被害額を費用対効果として定量的に且つ明
確に把握でき、しかも上記顧客ニーズに即応できる、建
物の耐震性能評価値に基く改修費用評価方法を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載した発明に係る建物
の耐震性能評価方法は、既存建物の耐震性能を評価する
方法であって、コンピュータへ評価対象建物の構造情
報、地理情報、地盤情報から成る建物環境データを入力
するステップと、前記コンピュータが前記建物環境デー
タを基にデータベースの基礎データを参照して前記評価
対象建物の現状耐震性能評価値(Is値及びPML値)
を算定するステップと、前記コンピュータが算定した現
状耐震性能評価値(Is値及びPML値)をモニター等
の出力表示手段に出力するステップとから成ることを特
徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1に記載し
た建物の耐震性能評価方法において、コンピュータへ入
力した建物環境データを基に、前記コンピュータがデー
タベースの基礎データを参照して地震により被る評価対
象建物の損傷レベルの確率を算定するステップと、前記
コンピュータが算定した再現期間475年の地震により
被る評価対象建物の損傷レベルの確率をモニター等の出
力表示手段に出力するステップとを含むことを特徴とす
る。
【0012】請求項3に記載した発明に係る建物の耐震
性能評価値に基く改修費用評価方法は、既存建物の耐震
改修費用を算定し、耐震改修への投資効果を評価する方
法であって、コンピュータへ評価対象建物の構造情報、
地理情報、地盤情報から成る建物環境データを入力する
ステップと、前記コンピュータが前記建物環境データを
基にデータベースの基礎データを参照して前記評価対象
建物の現状耐震性能評価値(Is値及びPML値)を算
定するステップと、目標耐震性能評価値(Is値)、及
び前記評価対象建物の改修費用の算定に必要な算定情報
が前記コンピュータへ更に入力されるステップと、前記
コンピュータが前記評価対象建物の改修工事前後におけ
る被災時の予測被害額、及び改修費用を算定するステッ
プと、前記コンピュータが算定した評価対象建物の改修
工事前後における被災時の予測被害額、及び改修費用を
モニター等の出力表示手段に出力するステップとから成
ることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3に記載し
た建物の耐震性能評価値に基く改修費用評価方法におい
て、コンピュータが算定した現状耐震性能評価値(Is
値及びPML値)をモニター等の出力表示手段に出力す
るステップを含むことを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3に記載し
た建物の耐震性能評価値に基く改修費用評価方法におい
て、コンピュータへ入力した建物環境データを基に、前
記コンピュータがデータベースの基礎データを参照して
地震により被る評価対象建物の損傷レベルの確率を算定
するステップと、前記コンピュータが算定した再現期間
475年の地震により被る評価対象建物の損傷レベルの
確率をモニター等の出力表示手段へ出力するステップと
を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態及び実施例】以下、図面を参照して、
請求項1又は2に記載した発明に係る建物の耐震性能評
価方法の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る建
物の耐震性能評価方法が実施されるコンピュータ1の構
成例を示している。
【0016】このコンピュータ1は、主にCPU等から
成る演算・制御装置2と、ハードディスクドライブや光
磁気ディスクドライブ等の読み書き可能な記憶媒体及び
駆動デバイスから成る補助記憶装置5と、出力表示手段
であるモニターやプリンター等の出力装置4と、キーボ
ードやマウス等の入力装置3とから構成された、所謂パ
ーソナルコンピュータが好適に用いられる。
【0017】上記の補助記憶装置5は、本発明に係る建
物の耐震性能評価方法を実行するためのプログラムを記
憶格納しているだけでなく、種々の基礎データを項目別
に配備したデータベース群を記憶格納する。前記データ
ベース群は、Is値算定データベース、PML値算定デ
ータベースとから構成される。
【0018】前記Is値算定データベースは、Is値算
定表等の現状Is値の算定に必要な各種基礎データを記
憶格納する。前記PML値算定データベースは、過去に
発生した全国の地震データ、全国の地盤特性データ等の
PML値の算定に必要な各種基礎データを記憶格納す
る。
【0019】次に図2は、図1に示したコンピュータ1
にて実施される、請求項1又は2に記載した建物の耐震
性能評価方法の流れ図を示している。以下、図2の流れ
図に沿って処理内容を説明する。
【0020】先ず、ステップAとして、コンピュータ1
へ評価対象建物(以下、単に対象建物と云う。)の「構
造情報」、「地理情報」、「地盤情報」から成る建物環
境データがオペレータにより入力・設定される。
【0021】前記「構造情報」は、構造種別、建築年、
階数、用途、壁の量、壁の配置、ピロティーの有無の7
つの入力項目から成る。これらの各項目は、出力装置4
のモニターに表示された図3のダイアログボックス10
上でマウス等の入力装置3を用いて該当する条件を選択
し入力・設定が行われる。
【0022】前記「地理情報」は、前記ダイアログボッ
クス11上で対象建物の建設場所を地点リスト51中か
らマウス等の入力装置3を用いて選択し入力・設定す
る。なお、選択された地点は、連動して表示欄52に表
示され、同時に前記表示欄52の直下に当該地点の経度
/緯度がやはり連動して自動的に表示される。
【0023】前記「地盤情報」は、出力装置4のモニタ
ーに表示された図4に示すダイアログボックス11上で
地盤条件の項目に該当する条件のラジオボックスをマウ
ス等の入力装置3を用いて選択し入力・設定する。その
後、オペレータによりダイアログボックス11上の計算
ボタン56が押される。
【0024】続く図2のステップBでは、前記ステップ
Aでの入力・設定が完了した後に、コンピュータ1が前
記建物環境データを基にデータベースの基礎データを参
照して対象建物の現状耐震性能評価値である「現状Is
値」と、「現状PML値」をそれぞれ算定する。
【0025】前記「現状Is値」は、コンピュータ1が
入力された「構造情報」の7つの入力項目の情報を基
に、Is値算定用データベースに記憶格納するIs値算
定表を用いて算定する。なお、前記Is値算定表は、過
去に耐震診断を行った建物の耐震診断データを基に、前
記「構造情報」の7つの入力項目の情報とIs値との関
連を数値データとして取りまとめたものである。
【0026】一方、「現状PML値」の算定にあたって
は、コンピュータ1がデータベースのPML値算定用デ
ータベースの基礎データを参照し、 i)地震ハザード解
析、ii)損傷度解析、iii)破壊確率の算定、iv)被害関
数、 v)リスクカーブ解析の各工程を一連に処理して、
最終的に当該「現状PML値」を算定する。
【0027】詳細な処理内容は、先ず、「地震ハザード
解析」の工程で、対象建物の建設場所で過去に起きた地
震データ等の基礎データを基に将来において前記建設現
場で発生し得る地震の年超過確率が算定される(ステッ
プB21)。要するに、建物の建設場所において発生し
得る地震の大きさ、即ち最大加速度(PME)とその頻
度(年超過確率)との関係を表した地震ハザード曲線を
作成し、同地震ハザード曲線から任意の大きさの地震が
発生する確率、即ち年超過確率を求める。
【0028】続く「損傷度解析」の工程で、任意のIs
値を有する建物が地震の大きさに応じて受ける建物の損
傷レベルの確率が算定される(ステップB22)。因み
に、損傷レベルは、建物の被害状況によって、倒壊、大
破、中破、小破の4段階で評価する。要するに、先に算
定した「現状Is値」をもつ対象建物が4区分の各損傷
レベル以上の損傷を受け得る確率と地震の大きさとの関
係を取りまとめた損傷度曲線を作成し、同損傷度曲線か
ら建物が受け得る各損傷レベルの確率を求める。
【0029】次に「破壊確率の算定」で、上記「地震ハ
ザード解析」及び「損傷度解析」から、対象建物が各損
傷レベルを1年間に受け得る確率、即ち破壊確率を算定
する(ステップB23)。つまり、「地震ハザード解
析」と「損傷度解析」の結果を用いて地震荷重の大きさ
を積分し、地震応答が各損傷レベルを1年間に超過する
頻度を求める。
【0030】更に「被害関数」で、対象建物がある各損
傷レベルの被害を受けたときに、新築の状態に戻すため
に掛かる復旧費用を算定する(ステップB24)。本実
施例では、阪神大震災のデータを基に4つの各損傷レベ
ル毎に総建替工事費(再調達価格)に対する復旧費用の
割合(被害率)は、図5に示す被害関数として設定し
た。
【0031】最後に「リスクカーブ解析」で、上記4つ
の処理工程の結果から対象建物の供用期間に応じた予想
損失率が算定される(ステップB25)。要するに、縦
軸に年地震発生確率を、横軸に地震発生による予想損失
率をとり、その関係をグラフに表したリスクカーブを作
成する。そして、結果として前記リスクカーブの作成過
程において算出される再現期間が475年に1度の地
震、即ちリスクカーブの縦軸が1/475に対応する横
軸の予想損失率が「現状PML値」として求められる。
【0032】斯くして上記のステップBが終了すると、
続く図2のステップCにおいて、上記のようにして算定
された「現状Is値」及び「現状PML値」が図4に示
すダイアログボックス11上に、出力装置4のモニター
を介して出力される。因みに、「現状Is値」は前記ダ
イアログボックス10の表示欄50にも表示される。
【0033】前記「現状Is値」及び「現状PML値」
が出力表示された前記ダイアログボックス11には、上
記「損傷度解析」で算定した再現期間が475年に1度
の確率で起こり得る最大の地震により被る建物の各損傷
レベルの確率が出力表示される(請求項2記載の発
明)。建物が受ける各損傷レベルの確率を表やグラフ等
で対比し表示させることで、より視覚的に対象建物の耐
震性能を把握し易くしている。斯くして、請求項1又は
2に記載した建物の耐震性能評価方法に係る一連の処理
が終了となる。
【0034】以上に説明したように、請求項1又は2に
記載した発明に係る建物の耐震性能評価方法によれば、
汎用のコンピュータ1を用いて、熟練を要した専門技術
者で無くとも、誰でも簡便且つ速やかに耐震性能を定量
的に算定できる。その結果、早急に所有する建物のPM
L値を知り得たいとの顧客ニーズに即応することがで
き、人件費等の面でコスト削減する事もできるのであ
る。
【0035】次に、図面を参照して、請求項3〜5に記
載した発明に係る建物の耐震性能評価値に基く改修費用
評価方法の実施形態を説明する。なお、本発明は上記請
求項1又は2に記載した発明に係る建物の耐震性能評価
方法により求められた耐震性能評価に基いて、耐震改修
費用の算定等を行う改修費用評価方法である。
【0036】図6は、本発明に係る建物の耐震性能評価
値に基く改修費用評価方法が実施されるコンピュータ8
の構成例を示している。このコンピュータ8は、図1に
示した請求項1又は2に記載した建物の耐震性能評価方
法に供されるコンピュータ1と同様の装置により構成さ
れる、所謂パーソナルコンピュータが好適に使用され
る。但し、補助記憶装置9が、本発明に係る耐震性能評
価値に基く改修費用評価方法を実行するためのプログラ
ムと、Is値算定データベース、PML値算定データベ
ース、改修費用算定データべースで構成されるデータベ
ース群とを記憶格納する点で異なる。
【0037】前記データベース群のIs値算定データベ
ース及びPML値算定データベースは、上記のコンピュ
ータ1と同一の情報を蓄積する。また、改修費用算定デ
ータべースは、建物規模に応じた耐震性能値の引き上げ
に伴う必要補強量の一覧データ(以下、改修一覧データ
と云う。)を蓄積する。この改修一覧データは、過去に
行った耐震改修のデータから求められたものである。
【0038】図7は、図6に示したコンピュータ8にて
実施される請求項3〜5に記載した建物の耐震性能評価
値に基く改修費用評価方法の流れ図を示している。以
下、図7の流れ図に沿って処理内容を説明する。但し、
上記請求項1又は2に記載した発明とステップの構成が
共通する部分は説明を省略する。
【0039】先ず、図7に示すステップT〜ステップV
でコンピュータ8が行う「現状Is値」及び「現状PM
L値」の算定は、請求項1又は2記載の発明に係る建物
の耐震性能評価方法の実施形態を示す図2のステップA
〜ステップCとそれぞれ同様に実施されるため、上記の
通り説明は省略する。
【0040】無論、対象建物の各損傷レベルの確率は、
上記請求項1及び2に記載した発明と同様の手法によ
り、コンピュータ8がステップT〜ステップV迄におい
て行う「損傷度解析」で算定され、ダイアログボックス
上に表示される(請求項5記載の発明)。
【0041】次にステップWにおいて、図8に示すダイ
アログボックス12が出力装置のモニター上に表示さ
れ、オペレータにより前記ダイアログボックス12内の
耐震改修目標値欄60へ目標耐震性能評価値である「目
標Is値」が任意に入力設定される。更に、ダイアログ
ボックス12に算定情報である対象建物の基準階面積及
び坪単価、並びに耐震改修の不足水平力1トン(9.8
kN)あたりの改修単価及び免震改修の3.3mあた
りの改修単価がオペレーターにより入力設定される。そ
の後、オペレータによりダイアログボックス12上の改
修費用計算ボタン55が押される。なお、ダイアログボ
ックス12上の表示欄53、54に示される対象建物の
地上階数、地下階数の数値は、前記ステップTで入力さ
れた建物環境データからコンピュータ8が抽出し表示す
る。
【0042】続くステップXでは、コンピュータ8が対
象建物の改修工事前後における被災時の予測被害額、及
び改修費用を算定する。改修工事前、即ち現状における
対象建物の前記予測被害額は、ステップUで現状対象建
物の「現状PML値」を算定した際のデータを援用し算
定される。
【0043】改修工事後における対象建物の前記予測被
害額は、耐震改修を行う場合と免震改修を行う場合とで
各々算定される。その算定手法は次の通りである。耐震
改修を行った場合、即ち耐震改修後の予測被害額は、先
に入力された「目標Is値」を用いてステップUと同様
の手法によりリスクカーブ解析を行って供用年数に応じ
た予想損失率を算定し、同予想損失率と総費用とから当
該予測被害額が算定される。
【0044】免震改修を行った場合、即ち免震改修後の
予測被害額も、先に入力された「目標Is値」を用いて
ステップUと同様の手法によりリスクカーブ解析を行っ
て供用年数に応じた予想損失率を算定し、同予想損失率
と総費用とから当該予測被害額が算定される。
【0045】なお、前記総費用は、対象建物の総建替工
事費(再調達価格)であり、基準階面積及び坪単価が入
力されるとコンピュータ8が自動的に算定し、前記ダイ
アログボックス12上にも表示される。上記改修費用の
算定においては、やはり耐震改修を行う場合の耐震改修
費用と、免震改修を行う場合の免震改修費用とが各々算
定される。
【0046】前記耐震改修費用は、コンピュータ8によ
り次のとおり算定される。先ず、上記ステップT及びス
テップWでオペレータにより入力された対象建物の情報
を基に大凡の建物規模を算定する。続いて、算定された
建物規模と改修費用算定データベース内の改修一覧デー
タとを照合し、目標耐震性能値である「目標Is値」を
達成するために要する対象建物の必要補強量を割り出し
て、当該必要補強量と耐震改修の不足水平力1トン
(9.8kN)あたりの改修単価とから算定する。
【0047】一方、前記免震改修費用は、コンピュータ
8がステップT及びステップWでオペレータにより入力
された対象建物の情報を基に対象建物の全総面積と免震
改修の3.3mあたりの改修単価とから算定する。
【0048】次にステップYにおいて、前記被災時の予
測被害額、及び改修費用をモニター等の出力表示手段に
出力する。前記被災時の予測被害額及び改修費用は、図
8に示すように、ダイアログボックス12上に数値で表
示される。併せて、前記予測被害額の算定処理に伴い算
定される改修前後におけるPML値も前記ダイアログボ
ックス12上に併記して表示される。
【0049】また、前記被災時の予測被害額及び改修費
用は、前記ダイアログボックス12上の総コスト比ボタ
ン57を押すことで、図9に示すように、より視覚的に
把握し易いグラフ13でも表示される。
【0050】因みに、対象建物の改修前後における地震
リスクをリスクカーブにより把握できるよう、前記ダイ
アログボックス12上のリスクカーブボタン58を押す
と、現状及び耐震改修後並びに免震改修後の対象建物に
係るリスクカーブを表示することもできる。
【0051】なお、本実施例では再現期間が1、5、7
2、475年に1度の確率で起こり得る地震により被る
予測被害額をダイアログボックス12上に表示する。無
論、表示する予測被害額は、これら再現期間のものに限
定されない。
【0052】その後、ステップZにおいて、先にステッ
プWで入力設定した「目標Is値」と異なる目標Is値
での改修費用評価を更に行う場合は、ステップWに戻っ
て異なる「目標Is値」をダイアログボックス12上で
再度入力設定しステップX及びステップYの処理を行
う。一方、終了する場合は終了ステップへ進み、請求項
3〜5に記載した建物の耐震性能評価値に基く改修費用
評価方法に係る一連の処理が終了となる。
【0053】以上に説明したように、請求項3〜5に記
載した発明に係る建物の耐震性能評価値に基く改修費用
評価方法によれば、汎用のコンピュータ8を用いて、熟
練を要した専門技術者で無くとも、誰でも簡便且つ速や
かに耐震性能を定量的に算定できる。その結果、早急に
所有する建物のPML値を知り得たいとの顧客ニーズに
即応することができ、人件費等の面でコスト削減する事
もできるのである。
【0054】更に、目標とする改修後の耐震性能に応じ
た建物の改修費及び被災時の被害額を費用対効果として
定量的に且つ明確に把握できる他、投資効果等を即座に
知り得ることを望む顧客ニーズにも即応できるのであ
る。
【0055】以上には本発明の好適な実施形態を説明し
たが、本発明の実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱
することなく、当業者が通常行う種々の応用、変更によ
る実施も可能であることを付言する。例えば、改修費用
の算定にあたり、対象建物の目標とする耐震性能値をI
s値では無く、PML値で入力し当該改修費用の算定が
行えるよう変更しても良い。また、図3と図4に示した
各々のダイアログボックス10、11を一つのダイアロ
グボックスにまとめた構成でも良い。
【0056】
【本発明が奏する効果】請求項1〜5に記載した発明に
係る建物の耐震性能評価方法及びその耐震性能評価値に
基く改修費用評価方法によれば、コンピュータを用い
て、熟練を要した専門技術者で無くとも、簡便且つ速や
かに耐震性能を定量的に算定でき、早急に所有する建物
のPML値を知り得たいとの顧客ニーズに即応すること
ができる上に、人件費等の面でコスト削減にも寄与す
る。
【0057】また、請求項3〜5に記載した発明に係る
建物の耐震性能評価値に基く改修費用評価方法によれ
ば、コンピュータを用いて、目標とする改修後の耐震性
能に応じた建物の改修費及び被災時の被害額を費用対効
果として定量的に且つ明確に把握できる上に、投資効果
等を即座に知り得ることを望む顧客ニーズにも即応でき
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物の耐震性能評価方法を実現す
るためコンピュータの構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る建物の耐震性能評価方法を実現す
るためにコンピュータ上で実行される全体的な処理動作
を示す流れ図である。
【図3】評価対象建物に係る構造情報の入力画面を示す
図である。
【図4】評価対象建物に係る現状PML値の算定、表示
画面を示す図である。
【図5】評価対象建物の各損傷レベルに応じた被害率を
示す表である。
【図6】本発明に係る建物の耐震性能評価値に基く改修
費用評価方法を実現するためコンピュータの構成例を示
すブロック図である。
【図7】本発明に係る建物の耐震性能評価値に基く改修
費用評価方法を実現するためにコンピュータ上で実行さ
れる全体的な処理動作を示す流れ図である。
【図8】評価対象建物に係る改修費用の算定、表示画面
を示す図である。
【図9】改修工事の投資効果を示すグラフ画面をを示す
図である。
【符号の説明】
1、8 コンピュータ 4 出力装置(出力表示手段)
フロントページの続き (72)発明者 恒川 裕史 千葉県印西市大塚一丁目5番地1 株式会 社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 藤村 勝 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 樫村 俊也 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 沢田 博 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 小田島 敦 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中根 一臣 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 久家 英夫 東京都中央区銀座八丁目21番1号 株式会 社竹中工務店東京本店内 Fターム(参考) 2E176 AA01 AA07 AA09 BB38 5B046 AA03 CA04 HA04 HA05 JA07 KA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】既存建物の耐震性能を評価する方法であっ
    て、 コンピュータへ評価対象建物の構造情報、地理情報、地
    盤情報から成る建物環境データを入力するステップと、 前記コンピュータが前記建物環境データを基にデータベ
    ースの基礎データを参照して前記評価対象建物の現状耐
    震性能評価値(Is値及びPML値)を算定するステッ
    プと、 前記コンピュータが算定した現状耐震性能評価値(Is
    値及びPML値)をモニター等の出力表示手段に出力す
    るステップとから成ることを特徴とする、建物の耐震性
    能評価方法。
  2. 【請求項2】コンピュータへ入力した建物環境データを
    基に、前記コンピュータがデータベースの基礎データを
    参照して地震により被る評価対象建物の損傷レベルの確
    率を算定するステップと、 前記コンピュータが算定した再現期間475年の地震に
    より被る評価対象建物の損傷レベルの確率をモニター等
    の出力表示手段に出力するステップとを含むことを特徴
    とする、請求項1に記載した建物の耐震性能評価方法。
  3. 【請求項3】既存建物の耐震改修費用を算定し、耐震改
    修への投資効果を評価する方法であって、 コンピュータへ評価対象建物の構造情報、地理情報、地
    盤情報から成る建物環境データを入力するステップと、 前記コンピュータが前記建物環境データを基にデータベ
    ースの基礎データを参照して前記評価対象建物の現状耐
    震性能評価値(Is値及びPML値)を算定するステッ
    プと、 目標耐震性能評価値(Is値)、及び前記評価対象建物
    の改修費用の算定に必要な算定情報が前記コンピュータ
    へ更に入力されるステップと、 前記コンピュータが前記評価対象建物の改修工事前後に
    おける被災時の予測被害額、及び改修費用を算定するス
    テップと、 前記コンピュータが算定した評価対象建物の改修工事前
    後における被災時の予測被害額、及び改修費用をモニタ
    ー等の出力表示手段に出力するステップとから成ること
    を特徴とする、建物の耐震性能評価値に基く改修費用評
    価方法。
  4. 【請求項4】コンピュータが算定した現状耐震性能評価
    値(Is値及びPML値)をモニター等の出力表示手段
    に出力するステップを含むことを特徴とする、請求項3
    に記載した建物の耐震性能評価値に基く改修費用評価方
    法。
  5. 【請求項5】コンピュータへ入力した建物環境データを
    基に、前記コンピュータがデータベースの基礎データを
    参照して地震により被る評価対象建物の損傷レベルの確
    率を算定するステップと、 前記コンピュータが算定した再現期間475年の地震に
    より被る評価対象建物の損傷レベルの確率をモニター等
    の出力表示手段へ出力するステップとを含むことを特徴
    とする、請求項3に記載した建物の耐震性能評価値に基
    く改修費用評価方法。
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