JP2003146289A - 小型滑走艇 - Google Patents

小型滑走艇

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JP2003146289A
JP2003146289A JP2002020047A JP2002020047A JP2003146289A JP 2003146289 A JP2003146289 A JP 2003146289A JP 2002020047 A JP2002020047 A JP 2002020047A JP 2002020047 A JP2002020047 A JP 2002020047A JP 2003146289 A JP2003146289 A JP 2003146289A
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lever
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throttle valve
opening
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章高 鈴木
Shigeji Mineo
繁治 峯尾
Jun Motose
準 本瀬
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転感覚を低下させることなく容易にスロッ
トルバルブを中間開度に維持し、スロットルバルブが最
大開度まで開くことを禁止可能とした小型滑走艇を提供
する。 【解決手段】 エンジンの吸気系に設けたスロットルバ
ルブ26と、該スロットルバルブ26を開閉操作するた
めのスロットルレバー20とを備えた小型ジェット推進
艇において、前記スロットルレバー20の最小操作位置
20aから最大操作位置20bまでの操作範囲が前記ス
ロットルバルブ26の最小開度から最大開度に対応する
通常運転モード25aと、前記スロットルレバー20の
最小操作位置20aから最大操作位置20bまでの操作
範囲が前記スロットルバルブ26の最小開度から所定の
中間開度に対応する規制運転モード25bとに切換え可
能とするスロットル制御装置23を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水ジェット噴射駆
動の水上バイク等のジェット推進艇その他エンジン駆動
の小型滑走艇に関する。
【0002】
【従来の技術】ジェット推進式水上バイク等の小型滑走
艇は、エンジン駆動のインペラで船底の取水口から水を
吸い上げるとともにこれを後方に噴射してその反力によ
る推進力で走行する。このような小型滑走艇のエンジン
の吸気通路にはスロットルバルブを備えたスロットルボ
ディあるいは気化器が設けられ、吸気量を調整して出力
を制御する。運転者がスロットルバルブを開閉操作する
ために例えばハンドルグリップの根元部にスロットルレ
バーが備わる。ハンドルを握る手の指でこのスロットル
レバーを回動させてエンジン出力を調整し走行スピード
を制御する。
【0003】このような小型滑走艇において、ある一定
の速度で長く走行したい場合がある。このような場合、
運転者はスロットルレバーを中間角度の操作位置に保っ
てスロットルバルブ開度を中間開度に維持した状態で走
行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スロッ
トルレバーを中間角度位置に維持することは、角度位置
が不安定であり、操作する指が疲れて操作性が低下す
る。
【0005】一方、小型ジェット推進艇等において、初
心者が不用意にスロットルレバーを最大限まで開くこと
がないように、スロットルレバーの最大開度を規制する
規制手段を設けることが提案されている(例えば特開平
11-59572号公報)。これは、スロットルレッバーを指で
引いても、ある位置で止められてそれ以上は動かないよ
うに、スロットルレバーをストッパに当接させてスロッ
トルレバーの動きを停止させるものである。
【0006】しかしながら、このようにスロットルレバ
ーの動きを途中で止めることは、レバーを一杯まで引け
ないため、操作上の違和感を感じさせ快適な運転感覚を
低下させる。
【0007】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、運転感覚を低下させることなく容易にスロットル
バルブを中間開度に維持し、スロットルバルブが最大開
度まで開くことを禁止可能とした小型滑走艇の提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、エンジンの吸気系に設けたスロットル
バルブと、該スロットルバルブを開閉操作するためのス
ロットルレバーとを備えた小型滑走艇において、前記ス
ロットルレバーの最小操作位置から最大操作位置までの
操作範囲が前記スロットルバルブの最小開度から最大開
度に対応する通常運転モードと、前記スロットルレバー
の最小操作位置から最大操作位置までの操作範囲が前記
スロットルバルブの最小開度から所定の中間開度に対応
する規制運転モードとに切換え可能とするスロットル制
御装置を備えたことを特徴とする小型滑走艇を提供す
る。
【0009】この構成によれば、規制運転モードに切換
えることにより、スロットルレバーを最大操作位置まで
移動操作しても、スロットルバルブは所定の中間開度以
上には開かないため、スロットルレバーを操作範囲限度
一杯まで操作した状態で出力を落した運転ができる。こ
れにより、出力を中間状態に維持した状態で定速走行等
を行なう場合に、スロットルレバーを不安定な中間位置
に維持しながら運転することなくスロットルレバーを一
杯まで操作した状態で安定して定速走行ができ、走行の
操作性が向上する。また、初心者等が運転する場合に、
発進時に不用意にスロットルレバーを一杯まで操作して
もスロットルバルブが全開にならないため、急発進によ
る不安定な運転が防止され、運転感覚が向上し、初心者
でも発進から快適な走行を楽しむことができる。
【0010】好ましい構成例では、前記スロットルレバ
ーはハンドルグリップの根元部に枢着され、該スロット
ルレバーにスロットルワイヤを介して前記スロットルバ
ルブが連結され、前記スロットル制御装置は前記スロッ
トルワイヤの途中に設けられ、スロットルレバー側のワ
イヤ動作量を所定の割合で減少させてスロットルバルブ
側のワイヤを動作させるように構成されたことを特徴と
している。
【0011】この構成によれば、ハンドルグリップの根
元部に設けられたスロットルレバーを指で操作してその
操作量に応じてスロットルワイヤを引張ってスロットル
バルブを開く場合、ワイヤの引張り量を途中で減少させ
てスロットルバルブを動作させるため、スロットルレバ
ー側でワイヤを最大まで引張り操作してもスロットルバ
ルブ側では中間状態の操作量でワイヤが移動し、スロッ
トルバルブは中間開度以下で開閉操作される。
【0012】さらに好ましい構成例では、前記規制運転
モードの所定の中間開度は、滑走可能開度以上であるこ
とを特徴としている。
【0013】この構成によれば、規制運転モードで制限
されたスロットルバルブ開度は、操舵可能なスラスト力
が得られる滑走可能開度以上のスロットルバルブ開度で
設定されるため、規制運転モードにおいて、スロットル
レバーを一杯まで操作することによりラフな操作であっ
ても容易に操舵することができ運転操作性が向上し楽な
運転を楽しむことができる。
【0014】好ましい構成例によれば、スロットルレバ
ーとスロットルバルブを連結するスロットルワイヤを有
し、該スロットルワイヤの途中に連接レバーを介装し、
該連接レバーのレバー比を変えることによりスロットル
レバー側のワイヤ操作量に対する前記スロットルバルブ
の動作量を変えることを特徴としている。
【0015】この構成によれば、スロットルバルブ側及
びスロットルレバー側にワイヤで連結された連接レバー
を備え、例えばワイヤの連結位置を変えることにより、
連接レバーのレバー比を切換えて同じスロットルレバー
の操作量に対するスロットルバルブの開度を変えること
ができる。
【0016】別の好ましい構成例では、スロットルレバ
ーとスロットルバルブを連結するスロットルワイヤを有
し、該スロットルワイヤの途中に異径の通常モードロー
ラ及び規制モードローラを同軸上に備え、いずれか一方
のローラを切り換えてスロットルワイヤに係合させるこ
とにより、スロットルレバー側のワイヤ操作量に対する
前記スロットルバルブの動作量を変えることを特徴とし
ている。
【0017】この構成によれば、同一回転軸上の2つの
異径ローラの一方を選択してスロットルワイヤを係合さ
せることにより、同じワイヤの操作量に対し回転軸の回
転角度を変えることができ、この回転軸をスロットルバ
ルブに連結することにより運転モードに応じてスロット
ルバルブの動作量を切換えることができる。
【0018】さらに別の好ましい構成例では、前記スロ
ットルレバーの操作量に応じて前記スロットルバルブを
動作させるモータと、前記スロットルレバーの操作量検
出手段と、該操作量検出手段の検出値に基づく前記操作
量に対し予め定めた通常モード変換比又は規制モード変
換比のいずれか一方の変換比で前記モータを駆動するコ
ントローラと、前記2つの変換比のいずれかを選択する
モード切換スイッチとを備えたことを特徴としている。
【0019】この構成によれば、スロットルレバーの操
作量を検出し、この操作量に対し運転モードに応じて選
択された変換比でモータを駆動することにより、同じス
ロットルレバー操作量に対しモータによるスロットルバ
ルブの開閉動作量を変えて駆動制御ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明に係る小型ジ
ェット推進艇の全体構成図である。
【0021】この小型ジェット推進艇1は、ハル2とデ
ッキ3で構成された船体4の中央上部にハンドル5を設
けたハッチ6が備わる。ハンドル5の後方に運転者が跨
るシート7が設けられる。ハッチ6はその前端部のヒン
ジ廻りに開閉可能であり、ハッチ6を開くことにより、
その下側のエンジン点検口8が開口する。9はエンジン
である。
【0022】船体4の後部下部側にジェット推進機10
が備わる。ジェット推進機10は、エンジン9の出力軸
11に連結されたインペラ軸12と、このインペラ軸1
2に設けたインペラ13と、インペラ13の後方に設け
たノズル14とにより構成される。インペラ13は、船
底に設けた取水口15に連通する水流路16内に設けら
れる。ノズル14は、水流路16の出口側に設けられ
る。インペラ13の回転により取水口15から水流路1
6内に水を吸引し、ノズル14から水を船尾後方に噴射
して推進力を得る。ノズル14は、船体4に対し鉛直軸
30を中心に左右に回転自在に取り付けられる。ノズル
14は、ケーブル17を介してハンドル5に連結され、
ハンドル5の操作によりケーブル17を介してノズル1
4の方向を変えることにより旋回力を発生させて船を操
舵する。
【0023】右側のハンドル5には、スロットルレバー
20が備わり、後述のように、スロットル制御装置23
により、エンジン9(この例では3気筒)の各スロット
ルボディ27のスロットルバルブ26を、共通の弁軸2
9の端部に設けたスロットルプーリ28を介して開閉制
御する。
【0024】図2は、上記小型ジェット推進艇1のハン
ドル右端部の構成を示す。ハンドル5の右側のハンドル
グリップ18の根元部に支持部材19が固定される。こ
の支持部材19にスロットルレバー20が軸21廻りに
回転可能に装着される。スロットルレバー20は、操作
する指を離した最小操作位置20aとハンドルグリップ
18に当るまで一杯に操作した最大操作位置20b間を
矢印Aのように回動可能である。このスロットルレバー
20は、スロットルワイヤ22を介してエンジンのスロ
ットルバルブ(不図示)に連結される。このスロットル
ワイヤ22の途中に本発明のスロットル制御装置が装着
される。
【0025】図3は、上記スロットルワイヤ22上に装
着された本発明に係るスロットル制御装置の実施例を示
す。
【0026】このスロットル制御装置23は、入力側プ
ーリ24とこの入力側プーリ24と同軸の出力側プーリ
25とからなる。出力側プーリ25は、入力側プーリ2
4と同径の通常運転モード部25aと円錐状に縮径する
規制運転モード部25bとを有する。スロットルバルブ
26は、スロットルボディ27(又は気化器)内に設け
られ、これと同軸のスロットルプーリ28の回動により
開閉動作する。スロットル制御装置23の入力側プーリ
24にスロットルレバー20側のワイヤ22aが巻回さ
れ、出力側プーリ25にスロットルバルブ26側のワイ
ヤ22bが巻回される。ワイヤ22bはスロットルプー
リ28に連結されその動作長さに応じてスロットルプー
リ28を回動し、スロットルバルブ26を開閉駆動す
る。
【0027】このスロットルバルブ26側のワイヤ22
bは、図示しない切換えスイッチ等により、出力側プー
リ25の通常運転モード部25a又は規制運転モード部
25bのいずれかの位置を選択して切換え可能である。
【0028】通常運転モード部25aの位置では、出力
側プーリ25は入力側プーリ24と同径であるため、出
力側ワイヤ22bの動作長さは、入力側のワイヤ22a
の動作長さと1:1で対応する。したがって、スロット
ルレバー20の操作量に応じてそのままスロットルバル
ブ28が開閉動作され、スロットルレバー20の最小操
作位置20aから最大操作位置20bまでの全操作範囲
がスロットルバルブ26の最小開度(全閉)から最大開
度(全開)に対応する。
【0029】一方、出力側のワイヤ22bが規制運転モ
ード部25bの位置では、出力側プーリ25の径が入力
側プーリ24の径より小さいため、この径の比に応じて
出力側ワイヤ22bの動作長さは入力側ワイヤ22aの
動作長さより一定の割合だけ常に短くなる。すなわち、
スロットルレバー20の最小操作位置20aから最大操
作位置20bまでの全操作範囲が、スロットルバルブ2
6の最小開度から径の比に応じた所定の中間開度までの
範囲に対応する。したがって、スロットルレバー20を
一杯まで操作しても、スロットルバルブ26は全開にな
らず、所定の中間開度までしか開かない。
【0030】なお、規制運転モード部25bは、ワイヤ
22bの巻回位置を2段階(図の点線参照)又はそれ以
上に段階的に縮径してもよいし、あるいは連続的に縮径
するように位置を可変としてもよい。
【0031】このような機械的にスロットルレバー20
の操作量を減少させる制御装置に代えて、スロットルレ
バー20の動作量を電気的に減少させてスロットルプー
リ28を開閉動作させてもよい。この場合例えば、スロ
ットルプーリ28又はスロットルワイヤ22にサーボモ
ータを接続し、このサーボモータの回転量を切換え可能
とすることにより、スロットルレバー20の操作量をサ
ーボモータを介して一定の割合で減少させることができ
る。
【0032】このような機械的又は電気的なスロットル
制御装置23は、船体に取付けてもよいし、あるいはエ
ンジンに取付けてもよい。
【0033】上記規制運転モードにおいて、スロットル
レバー20を一杯に操作したときのスロットルバルブ2
6の開度は、操舵に必要なスラスト力が得られる滑走可
能出力の開度とする。これにより、規制運転モードにお
いて、スロットルレバー20を一杯に操作すれば急激な
加速動作を起こすことなく船を操舵することができ、ラ
フな操作であっても安定して船を走行させることができ
る。
【0034】図4は本発明の別の実施例に係るスロット
ル制御装置の構成図である。この実施例のスロットル制
御装置31は、ガイド板32とこの上を回転軸33を中
心に回動可能な連接レバー34からなる。ガイド板32
には円弧状の通常モード溝35とこれより径の大きい円
弧状の規制モード溝36がそれぞれ設けられる。通常モ
ード溝35と規制モード溝36は端部で連結される。連
接レバー34の両端部にはピン38a、38bを介して
それぞれスロットルワイヤのアクセル(スロットルレバ
ー)側のワイヤ39a、スロットルバルブ側のワイヤ3
9bが接続される。ピン38aは連接レバー34に設け
られた切換溝37を挿通する。このピン38aは切換え
レバー40により、切換溝37を矢印B方向に移動可能
であり、通常モード溝35と規制モード溝36のいずれ
かの位置を選択して切換え可能である。ワイヤ39a,
39bはプッシュプル式であり、連接レバー34に対し
押し方向及び引き方向の両方向に作用する。
【0035】ピン38aが通常モード溝35の位置にあ
るときは、アクセルを回したときピン38bの動作長さ
は連接レバー34のピン38a,38bの位置のレバー
比に対応した長さである。アクセルを全閉から全開まで
操作したときこれに応じてスロットルバルブが全閉から
全開まで動作するようにレバー比を予め設定しておく。
これにより、通常モードではアクセルを全開にするとス
ロットルバルブも全開となる。なお、回転軸33が連接
レバー34の中心にあればレバー比は1:1である。
【0036】一方、切換レバー40によりピン38aを
規制モード溝36の位置に移動させたとき、通常モード
と同じだけアクセルを操作したとしても、通常モード溝
35よりも規制モード溝36の方が径の大きい円弧を描
いているため、連接レバー34の回転角度が小さくな
る。すなわち、スロットル側のワイヤ39bの動作長さ
は通常モードに比べ常に短くなるのでアクセルを全開に
してもスロットルバルブは中間の開度までしか開かな
い。溝半径の比によりアクセル全開に対するスロットル
バルブの開度が定まる。例えばこれを70%に設定して
おくことにより、スロットルバルブは全開位置の70%
までしか開かない。なお、規制モード溝は2つ以上設け
てもよい。また、回転軸33に直接スロットルバルブの
軸を結合することも可能である。
【0037】図5は本発明のさらに別の実施例に係るス
ロットル制御装置の構成図である。この実施例のスロッ
トル制御装置41は、回転軸42を同軸とした通常モー
ドローラ43と規制モードローラ44と連接ローラ45
と、これらに巻回されるスロットルワイヤのアクセル側
のワイヤ46、スロットル側のワイヤ47で構成され
る。アクセル側のワイヤ46は切換操作子48を操作す
ることにより矢印C方向に切換え可能である。
【0038】アクセル側のワイヤ46が通常モードロー
ラ43に巻回されている通常モードの場合、アクセルを
回したときスロットル側のワイヤ47の動作長さは通常
モードローラ43と連接ローラ45の径の比に対応した
長さである。アクセルを全閉から全開まで操作したとき
これに応じてスロットルバルブが全閉から全開まで動作
するように径の比を予め設定しておく。これにより、通
常モードではアクセルを全開にするとスロットルバルブ
も全開となる。
【0039】一方、アクセルワイヤを規制モードローラ
44に巻回した規制モードの場合、規制モードローラ4
4の径が通常モードローラ43よりも大きいため、通常
モードと同じだけアクセルを操作したとしても、規制モ
ードローラ44の回転角度は通常モードローラ43に比
べて小さくなる。すなわち、スロットル側のワイヤ47
の動作長さは通常モードに比べ常に短くなるのでアクセ
ルを全開にしてもスロットルバルブは中間の開度までし
か開かない。ローラ43とローラ44の半径の比により
アクセル全開に対するスロットルバルブの開度が定ま
る。
【0040】図6は本発明のさらに別の実施例に係るス
ロットル制御装置の構成図である。この実施例のスロッ
トル制御装置49は、スロットルワイヤのアクセル側の
ワイヤ51が巻回された入力側プーリ50と、スロット
ル側のワイヤ53が巻回された出力側プーリ54と、こ
の出力側プーリ54を駆動するモータ57とを備える。
モータ57は不図示の減速機を介してその出力軸がプー
リ54に連結される。入力側プーリ50にはその回転角
度を検出するためのポテンショメータ52が装着され
る。ポテンショメータ52はモータコントローラ55に
接続される。モータコントローラ55は、検出した入力
側プーリ50の回転角度信号に応じて、例えばステップ
モータからなるモータ49のステップ数を算出し、アク
セル操作量に応じた回転角だけモータを回転させる。
【0041】通常運転モード時には、ポテンショメータ
52で検出したプーリ50の回転角度に応じてアクセル
全開に対しスロットルバルブが全開となる変換比でモー
タ49を駆動する。規制運転モード時にはプーリ50の
回転角度に対し例えば70%の角度となるように、すな
わちアクセル全開時にスロットルバルブ開度が70%と
なるようにモータの動作角度の変換比を定める。このよ
うな通常運転モードと規制運転モードの切換えはモード
切換スイッチ56の操作により行う。すなわち、モータ
コントローラ55はモード切換スイッチ56の切換えに
よりアクセルの操作量を検出するポテンショメータ52
からの検出値に応じてモータの回転角を変化させる。例
えば通常モードにすると入力側プーリ50と同じ角度だ
け出力側プーリ54を回転させ、規制モードにした場合
は入力側プーリ50よりも出力側プーリ54の回転角度
を例えば70%まで小さくする。このようにアクセル操
作量に対してスロットルバルブの開閉動作量を調節する
ことができる。
【0042】なお、モード切換スイッチ56によるモー
タ53の駆動制御は2段階以上設定できるようにしても
よい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、運転
モードを切換え可能として、通常運転モードから規制運
転モードに切換えることにより、スロットルレバーを最
大操作位置まで移動操作しても、スロットルバルブは所
定の中間開度以上には開かないため、スロットルレバー
を操作範囲限度一杯まで操作した状態で出力を落した運
転ができる。これにより、出力を中間状態に維持した状
態で定速走行等を行なう場合に、スロットルレバーを不
安定な中間位置に維持しながら運転することなくスロッ
トルレバーを一杯まで操作した状態で安定して定速走行
ができ、走行の操作性が向上する。また、初心者等が運
転する場合に、発進時に不用意にスロットルレバーを一
杯まで操作してもスロットルバルブが全開にならないた
め、急発進による不安定な運転が防止され、運転感覚が
向上し、初心者でも発進から快適な走行を楽しむことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される小型ジェット推進艇の構
成図。
【図2】 本発明に係るスロットルレバー取付け部の構
成図。
【図3】 本発明の実施例に係るスロットル制御装置の
構成図。
【図4】 本発明の別の実施例に係るスロットル制御装
置の構成図。
【図5】 本発明のさらに別の実施例に係るスロットル
制御装置の構成図。
【図6】 本発明のさらに別の実施例に係るスロットル
制御装置の構成図。
【符号の説明】
1:小型ジェット推進艇、2:ハル、3:デッキ、4:
船体、5:ハンドル、6:ハッチ、7:シート、8:点
検口、9:エンジン、10:ジェット推進機、11:エ
ンジン出力軸、12:インペラ軸、13:インペラ、1
4:ノズル、15:取水口、16:水流路、17:ケー
ブル、18:ハンドルグリップ、19:支持部材、2
0:スロットルレバー、20a:最小操作位置、20
b:最大操作位置、21:回転軸、22:スロットルワ
イヤ、22a:スロットルレバー側のワイヤ、22b:
スロットルバルブ側のワイヤ、23:スロットル制御装
置、24:入力側プーリ、25:出力側プーリ、25
a:通常運転モード部、25b:規制運転モード部、2
6:スロットルバルブ、27:スロットルボディ、2
8:スロットルプーリ、29:弁軸、30:鉛直軸、3
1:スロットル制御装置、32:ガイド板、33:回転
軸、34:連接レバー、35:通常モード溝、36:規
制モード溝、37:切換え溝、38a、38b:ピン、
39a:アクセル側のワイヤ、39b:スロットル側の
ワイヤ、40:切換レバー、41:スロットル制御装
置、42:回転軸、43:通常モードローラ、44:規
制モードローラ、45:連接ローラ、46:アクセル側
のワイヤ、47:スロットル側のワイヤ、48:切換操
作子、49:スロットル制御装置、50:入力側プー
リ、51:アクセル側のワイヤ、52:ポテンショメー
タ、53:スロットル側のワイヤ、54:出力側プー
リ、55:モータコントローラ、56:モード切換スイ
ッチ、57:モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 11/10 F02D 11/10 K 41/04 310 41/04 310C (72)発明者 峯尾 繁治 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 (72)発明者 本瀬 準 静岡県浜松市新橋町1400番地 三信工業株 式会社内 Fターム(参考) 3G065 BA00 CA22 DA05 DA06 EA07 FA06 GA46 HA06 HA19 JA02 JA09 JA11 KA02 KA05 KA32 KA33 3G301 JA03 KA06 LA03 LB01 LC03 NB03 NE01 NE06 NE18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの吸気系に設けたスロットルバル
    ブと、該スロットルバルブを開閉操作するためのスロッ
    トルレバーとを備えた小型滑走艇において、 前記スロットルレバーの最小操作位置から最大操作位置
    までの操作範囲が前記スロットルバルブの最小開度から
    最大開度に対応する通常運転モードと、 前記スロットルレバーの最小操作位置から最大操作位置
    までの操作範囲が前記スロットルバルブの最小開度から
    所定の中間開度に対応する規制運転モードとに切換え可
    能とするスロットル制御装置を備えたことを特徴とする
    小型滑走艇。
  2. 【請求項2】前記スロットルレバーはハンドルグリップ
    の根元部に枢着され、該スロットルレバーにスロットル
    ワイヤを介して前記スロットルバルブが連結され、前記
    スロットル制御装置は前記スロットルワイヤの途中に設
    けられ、スロットルレバー側のワイヤ動作量を所定の割
    合で減少させてスロットルバルブ側のワイヤを動作させ
    るように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    小型滑走艇。
  3. 【請求項3】前記規制運転モードの所定の中間開度は、
    滑走可能開度以上であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の小型滑走艇。
  4. 【請求項4】スロットルレバーとスロットルバルブを連
    結するスロットルワイヤを有し、該スロットルワイヤの
    途中に連接レバーを介装し、該連接レバーのレバー比を
    変えることによりスロットルレバー側のワイヤ操作量に
    対する前記スロットルバルブの動作量を変えることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の小型滑走
    艇。
  5. 【請求項5】スロットルレバーとスロットルバルブを連
    結するスロットルワイヤを有し、該スロットルワイヤの
    途中に異径の通常モードローラ及び規制モードローラを
    同軸上に備え、いずれか一方のローラを切り換えてスロ
    ットルワイヤに係合させることにより、スロットルレバ
    ー側のワイヤ操作量に対する前記スロットルバルブの動
    作量を変えることを特徴とする請求項1から3のいずれ
    かに記載の小型滑走艇。
  6. 【請求項6】前記スロットルレバーの操作量に応じて前
    記スロットルバルブを動作させるモータと、前記スロッ
    トルレバーの操作量検出手段と、該操作量検出手段の検
    出値に基づく前記操作量に対し予め定めた通常モード変
    換比又は規制モード変換比のいずれか一方の変換比で前
    記モータを駆動するコントローラと、前記2つの変換比
    のいずれかを選択するモード切換スイッチとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の小型
    滑走艇。
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