JP2003146285A - 動力伝達機構及び動力伝達機構を備えた自転車 - Google Patents
動力伝達機構及び動力伝達機構を備えた自転車Info
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- JP2003146285A JP2003146285A JP2001350507A JP2001350507A JP2003146285A JP 2003146285 A JP2003146285 A JP 2003146285A JP 2001350507 A JP2001350507 A JP 2001350507A JP 2001350507 A JP2001350507 A JP 2001350507A JP 2003146285 A JP2003146285 A JP 2003146285A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 主に機械的な構成のみによって、適切なタイ
ミングで軸の回転動力を蓄積または放出させることので
きる動力伝達機構を提供する。 【解決手段】 動力伝達機構20は、軸S1の回転動力
を一時的に蓄積するぜんまいバネ5と、軸S1からぜん
まいバネ5へ回転動力を伝達可能な蓄積側回転動力伝達
機構6と、ぜんまいバネ5から出力側スプロケット2へ
回転動力を伝達可能な放出側回転動力伝達機構7と、入
力側スプロケット1及び出力側スプロケット2にそれぞ
れ作用するトルクの差を検出するボールネジ8とを備え
ている。ボールネジ8により検出されたトルク差に基い
て蓄積側回転動力伝達機構6が作動されると、軸S1の
回転動力がぜんまいバネ5へ蓄積される。ボールネジ8
により検出されたトルク差に基いて放出側回転動力伝達
機構7が作動されると、ぜんまいバネ5に蓄積された回
転動力が出力側スプロケット2に放出される。
ミングで軸の回転動力を蓄積または放出させることので
きる動力伝達機構を提供する。 【解決手段】 動力伝達機構20は、軸S1の回転動力
を一時的に蓄積するぜんまいバネ5と、軸S1からぜん
まいバネ5へ回転動力を伝達可能な蓄積側回転動力伝達
機構6と、ぜんまいバネ5から出力側スプロケット2へ
回転動力を伝達可能な放出側回転動力伝達機構7と、入
力側スプロケット1及び出力側スプロケット2にそれぞ
れ作用するトルクの差を検出するボールネジ8とを備え
ている。ボールネジ8により検出されたトルク差に基い
て蓄積側回転動力伝達機構6が作動されると、軸S1の
回転動力がぜんまいバネ5へ蓄積される。ボールネジ8
により検出されたトルク差に基いて放出側回転動力伝達
機構7が作動されると、ぜんまいバネ5に蓄積された回
転動力が出力側スプロケット2に放出される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自転車のペ
ダルに入力された踏み込み力を後輪に伝達するための動
力伝達機構に関するものであり、特に、必要に応じて軸
の回転動力を蓄積または放出することで効率的な運転を
達成するための動力伝達機構に関するものである。
ダルに入力された踏み込み力を後輪に伝達するための動
力伝達機構に関するものであり、特に、必要に応じて軸
の回転動力を蓄積または放出することで効率的な運転を
達成するための動力伝達機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ニッケル水素電池等の2次電池を
搭載し、その2次電池に蓄積された電力により補助モー
ターを稼働させることで、乗員によるペダルの踏み込み
をアシストする自転車(いわゆる電動ハイブリッド自転
車)が知られている。
搭載し、その2次電池に蓄積された電力により補助モー
ターを稼働させることで、乗員によるペダルの踏み込み
をアシストする自転車(いわゆる電動ハイブリッド自転
車)が知られている。
【0003】このような電動ハイブリッド自転車では、
乗員によるペダルへの踏み込み力や、自転車の走行速度
等がセンサーによって監視され、走行状況に応じて補助
モーターが適切なタイミングで稼働されるようになって
いる。すなわち、例えば坂道をこぎ上がる場合におい
て、強い踏み込み力を必要とする場合には、補助モータ
ーが稼働されることによってペダルの踏み込みがサポー
トされる。反対に、例えば下り坂を走行する場合におい
て、ほとんど踏み込み力を必要としない場合には、補助
モーターが停止されて通常の自転車と同様の走行状態と
なる。
乗員によるペダルへの踏み込み力や、自転車の走行速度
等がセンサーによって監視され、走行状況に応じて補助
モーターが適切なタイミングで稼働されるようになって
いる。すなわち、例えば坂道をこぎ上がる場合におい
て、強い踏み込み力を必要とする場合には、補助モータ
ーが稼働されることによってペダルの踏み込みがサポー
トされる。反対に、例えば下り坂を走行する場合におい
て、ほとんど踏み込み力を必要としない場合には、補助
モーターが停止されて通常の自転車と同様の走行状態と
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
電動ハイブリッド自転車では、2次電池やモーター、セ
ンサーなどといった精密機器を多く使用するため、それ
らの機器のメンテナンスや交換等に手間や費用を多く要
するという問題があった。例えば、2次電池は定期的な
充電を必要とするため利用者の手間が多大であり、さら
に、2次電池の寿命はそれほど長くない場合が多く、交
換に要する費用も多大になるという問題があった。
電動ハイブリッド自転車では、2次電池やモーター、セ
ンサーなどといった精密機器を多く使用するため、それ
らの機器のメンテナンスや交換等に手間や費用を多く要
するという問題があった。例えば、2次電池は定期的な
充電を必要とするため利用者の手間が多大であり、さら
に、2次電池の寿命はそれほど長くない場合が多く、交
換に要する費用も多大になるという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みて創案
されたものであり、主に機械的な構成のみによって、適
切なタイミングで軸の回転動力を蓄積または放出させる
ことのできる動力伝達機構を提供することを課題とす
る。
されたものであり、主に機械的な構成のみによって、適
切なタイミングで軸の回転動力を蓄積または放出させる
ことのできる動力伝達機構を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本願発明は各請求項に記載された通りの構成を
備えている。請求項1に記載の動力伝達機構では、入力
側スプロケットの回転動力が軸を介して出力側スプロケ
ットに伝達される。ここでいう「軸」は、1本の軸によ
り構成される場合だけでなく、複数の「軸」がベルト、
チェーン、ギヤ等を介して連結され、それら複数の
「軸」を介して、入力側スプロケットから出力側スプロ
ケットに回転動力が伝達されるような場合をも含むもの
とする。
ために、本願発明は各請求項に記載された通りの構成を
備えている。請求項1に記載の動力伝達機構では、入力
側スプロケットの回転動力が軸を介して出力側スプロケ
ットに伝達される。ここでいう「軸」は、1本の軸によ
り構成される場合だけでなく、複数の「軸」がベルト、
チェーン、ギヤ等を介して連結され、それら複数の
「軸」を介して、入力側スプロケットから出力側スプロ
ケットに回転動力が伝達されるような場合をも含むもの
とする。
【0007】また、請求項1に記載の動力伝達機構は、
軸の回転動力を一時的に蓄積する回転動力蓄積手段と、
前記軸から前記回転動力蓄積手段へ回転動力を伝達可能
な蓄積側回転動力伝達手段と、前記回転動力蓄積手段か
ら前記出力側スプロケットへ回転動力を伝達可能な放出
側回転動力伝達手段と、前記入力側スプロケット及び出
力側スプロケットにそれぞれ作用するトルクの差を検出
するトルク差検出手段と、を備えている。ここで、「回
転動力蓄積手段」としては、好ましくは軸に対し同軸上
に設けられ、軸自体の回転により直接的に巻き取り及び
巻き戻しが可能なぜんまいバネが使用されるが、軸の回
転動力を機械的エネルギーとして蓄積可能なその他の手
段、例えば、コイルバネやコイル状に巻かれたゴム等が
使用されてもよい。「蓄積側回転動力伝達手段」として
は、軸の回転動力を機械的に伝達可能な公知の手段、例
えば、ギア、チェーン、ベルト、シャフト、あるいはこ
れらの組み合わせ等によって構成されたものが使用され
る。この「蓄積側回転動力伝達手段」には例えばクラッ
チやブレーキ等が設けられ、このクラッチやブレーキ等
の接続状態により回転動力の伝達が任意的に行なわれ
る。これにより、例えば、「蓄積側回転動力伝達手段」
が「作動」された場合に、この「蓄積側回転動力伝達手
段」に設けられたクラッチが接続され、これによって軸
から回転動力蓄積手段への回転動力の伝達が行なわれ
る。その他にも、軸の回転動力を回転動力蓄積手段に任
意的に伝達可能な手段であれば、どのような部品、機
構、装置等が用いられてもよい。「放出側回転動力伝達
手段」としては、上記の「蓄積側回転動力伝達手段」と
同じく、軸の回転動力を機械的に伝達可能な公知の手
段、例えば、ギア、チェーン、ベルト、シャフト、ある
いはこれらの組み合わせ等によって構成されたものが使
用される。この「放出側回転動力伝達手段」にも、例え
ばクラッチやブレーキ等が設けられ、このクラッチやブ
レーキ等の接続状態により回転動力の伝達が任意的に行
われる。これにより、例えば、「放出側回転動力伝達手
段」が「作動」された場合に、この「放出側回転動力伝
達手段」に設けられたブレーキが解除され、これによっ
て回転動力蓄積手段から出力側スプロケットへの回転動
力の伝達が行なわれる。その他にも、回転動力蓄積手段
に蓄積された回転動力を出力側スプロケットに任意的に
伝達可能な手段であれば、どのような部品、機構、装置
等が用いられてもよい。「トルク差検出手段」として
は、入力側スプロケット及び出力側スプロケットにそれ
ぞれ作用するトルクの差を、物理的な変位量や数値とし
て取り出すことのできる部品や装置、もしくはセンサー
等が使用される。例えば、軸に対して出力側スプロケッ
トが直接的に設けられ、その同じ軸に対してボールネジ
を介して入力側スプロケットが設けられ、前記出力側ス
プロケット及び前記入力側スプロケットにそれぞれ作用
するトルクの差が、軸周りに回転される前記ボールネジ
の移動量として取り出されるように構成された「トルク
差検出手段」が使用される。
軸の回転動力を一時的に蓄積する回転動力蓄積手段と、
前記軸から前記回転動力蓄積手段へ回転動力を伝達可能
な蓄積側回転動力伝達手段と、前記回転動力蓄積手段か
ら前記出力側スプロケットへ回転動力を伝達可能な放出
側回転動力伝達手段と、前記入力側スプロケット及び出
力側スプロケットにそれぞれ作用するトルクの差を検出
するトルク差検出手段と、を備えている。ここで、「回
転動力蓄積手段」としては、好ましくは軸に対し同軸上
に設けられ、軸自体の回転により直接的に巻き取り及び
巻き戻しが可能なぜんまいバネが使用されるが、軸の回
転動力を機械的エネルギーとして蓄積可能なその他の手
段、例えば、コイルバネやコイル状に巻かれたゴム等が
使用されてもよい。「蓄積側回転動力伝達手段」として
は、軸の回転動力を機械的に伝達可能な公知の手段、例
えば、ギア、チェーン、ベルト、シャフト、あるいはこ
れらの組み合わせ等によって構成されたものが使用され
る。この「蓄積側回転動力伝達手段」には例えばクラッ
チやブレーキ等が設けられ、このクラッチやブレーキ等
の接続状態により回転動力の伝達が任意的に行なわれ
る。これにより、例えば、「蓄積側回転動力伝達手段」
が「作動」された場合に、この「蓄積側回転動力伝達手
段」に設けられたクラッチが接続され、これによって軸
から回転動力蓄積手段への回転動力の伝達が行なわれ
る。その他にも、軸の回転動力を回転動力蓄積手段に任
意的に伝達可能な手段であれば、どのような部品、機
構、装置等が用いられてもよい。「放出側回転動力伝達
手段」としては、上記の「蓄積側回転動力伝達手段」と
同じく、軸の回転動力を機械的に伝達可能な公知の手
段、例えば、ギア、チェーン、ベルト、シャフト、ある
いはこれらの組み合わせ等によって構成されたものが使
用される。この「放出側回転動力伝達手段」にも、例え
ばクラッチやブレーキ等が設けられ、このクラッチやブ
レーキ等の接続状態により回転動力の伝達が任意的に行
われる。これにより、例えば、「放出側回転動力伝達手
段」が「作動」された場合に、この「放出側回転動力伝
達手段」に設けられたブレーキが解除され、これによっ
て回転動力蓄積手段から出力側スプロケットへの回転動
力の伝達が行なわれる。その他にも、回転動力蓄積手段
に蓄積された回転動力を出力側スプロケットに任意的に
伝達可能な手段であれば、どのような部品、機構、装置
等が用いられてもよい。「トルク差検出手段」として
は、入力側スプロケット及び出力側スプロケットにそれ
ぞれ作用するトルクの差を、物理的な変位量や数値とし
て取り出すことのできる部品や装置、もしくはセンサー
等が使用される。例えば、軸に対して出力側スプロケッ
トが直接的に設けられ、その同じ軸に対してボールネジ
を介して入力側スプロケットが設けられ、前記出力側ス
プロケット及び前記入力側スプロケットにそれぞれ作用
するトルクの差が、軸周りに回転される前記ボールネジ
の移動量として取り出されるように構成された「トルク
差検出手段」が使用される。
【0008】そして、請求項1に記載の動力伝達機構に
よれば、トルク差検出手段により検出されたトルク差に
基いて蓄積側回転動力伝達手段が作動されると、これに
よって軸の回転動力が回転動力蓄積手段へ蓄積される。
また、トルク差検出手段により検出されたトルク差に基
いて放出側回転動力伝達手段が作動されると、これによ
って回転動力蓄積手段に蓄積された回転動力が出力側ス
プロケットに放出される。つまり、入力側スプロケット
及び出力側スプロケットにそれぞれ作用するトルクの相
対的な大小関係に基いて、回転動力蓄積手段による回転
動力の蓄積あるいは放出のタイミングが適切に制御され
る。
よれば、トルク差検出手段により検出されたトルク差に
基いて蓄積側回転動力伝達手段が作動されると、これに
よって軸の回転動力が回転動力蓄積手段へ蓄積される。
また、トルク差検出手段により検出されたトルク差に基
いて放出側回転動力伝達手段が作動されると、これによ
って回転動力蓄積手段に蓄積された回転動力が出力側ス
プロケットに放出される。つまり、入力側スプロケット
及び出力側スプロケットにそれぞれ作用するトルクの相
対的な大小関係に基いて、回転動力蓄積手段による回転
動力の蓄積あるいは放出のタイミングが適切に制御され
る。
【0009】請求項2に記載の動力伝達機構によれば、
入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも大である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで放出側回転動力伝達手段が作動され
る。つまり、入力側スプロケットに対して相対的に大き
なトルクを作用させなければならないような場合(例え
ば、自転車で急な坂道をこぎ上がるような場合)に、回
転動力蓄積手段に蓄積されていた回転動力が出力側スプ
ロケットへ放出される。これにより、入力側スプロケッ
トに作用させるトルクの大きさが軽減され、動力伝達機
構を備えた車両、例えば自転車等の効率的な運転が達成
される。
入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも大である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで放出側回転動力伝達手段が作動され
る。つまり、入力側スプロケットに対して相対的に大き
なトルクを作用させなければならないような場合(例え
ば、自転車で急な坂道をこぎ上がるような場合)に、回
転動力蓄積手段に蓄積されていた回転動力が出力側スプ
ロケットへ放出される。これにより、入力側スプロケッ
トに作用させるトルクの大きさが軽減され、動力伝達機
構を備えた車両、例えば自転車等の効率的な運転が達成
される。
【0010】請求項3に記載の動力伝達機構によれば、
入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも小である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで蓄積側回転動力伝達手段が作動され
る。つまり、出力側スプロケットに対して、入力側スプ
ロケットよりも相対的に大きなトルクが作用しているよ
うな場合(例えば、自転車で急な下り坂を走行している
ような場合)に、軸の回転動力が回転動力蓄積手段に一
時的に蓄積される。これにより、動力伝達機構を備えた
車両、例えば自転車等の効率的な運転が達成される。
入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも小である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで蓄積側回転動力伝達手段が作動され
る。つまり、出力側スプロケットに対して、入力側スプ
ロケットよりも相対的に大きなトルクが作用しているよ
うな場合(例えば、自転車で急な下り坂を走行している
ような場合)に、軸の回転動力が回転動力蓄積手段に一
時的に蓄積される。これにより、動力伝達機構を備えた
車両、例えば自転車等の効率的な運転が達成される。
【0011】請求項4に記載の動力伝達機構によれば、
トルク差検出手段が、軸に螺嵌されたボールネジで構成
され、出力側スプロケット及び入力側スプロケットにそ
れぞれ作用するトルクの差が、軸周りに回転される前記
ボールネジの移動量として検出される。これにより、機
械的でかつシンプルにトルク差検出手段を構成すること
ができ、故障等の不具合も少なくなる。
トルク差検出手段が、軸に螺嵌されたボールネジで構成
され、出力側スプロケット及び入力側スプロケットにそ
れぞれ作用するトルクの差が、軸周りに回転される前記
ボールネジの移動量として検出される。これにより、機
械的でかつシンプルにトルク差検出手段を構成すること
ができ、故障等の不具合も少なくなる。
【0012】請求項5に記載の動力伝達機構によれば、
回転動力蓄積手段がぜんまいバネにより構成され、該ぜ
んまいバネの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわ
れ、該ぜんまいバネの巻き戻しにより回転動力の放出が
行なわれる。つまり、軸の回転動力が機械的エネルギー
として蓄積されるので、化学的エネルギーとして蓄積さ
れる2次電池等よりも充電や交換の手間が少ない。
回転動力蓄積手段がぜんまいバネにより構成され、該ぜ
んまいバネの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわ
れ、該ぜんまいバネの巻き戻しにより回転動力の放出が
行なわれる。つまり、軸の回転動力が機械的エネルギー
として蓄積されるので、化学的エネルギーとして蓄積さ
れる2次電池等よりも充電や交換の手間が少ない。
【0013】請求項6に記載の動力伝達機構によれば、
ぜんまいバネの中心もしくは外周のうちいずれか一方か
らの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわれ、他方か
らの巻き戻しにより回転動力の放出が行なわれる。する
と、ぜんまいバネの巻き取り及び巻き戻しの方向が同一
方向に揃うことになるので、入力側スプロケット及び出
力側スプロケットの回転方向が同一方向である場合に、
これら入力側スプロケット及び出力側スプロケット及び
ぜんまいバネを同一の軸上に配設することが可能とな
る。これにより、動力伝達機構の全体としての構造がコ
ンパクトになる。
ぜんまいバネの中心もしくは外周のうちいずれか一方か
らの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわれ、他方か
らの巻き戻しにより回転動力の放出が行なわれる。する
と、ぜんまいバネの巻き取り及び巻き戻しの方向が同一
方向に揃うことになるので、入力側スプロケット及び出
力側スプロケットの回転方向が同一方向である場合に、
これら入力側スプロケット及び出力側スプロケット及び
ぜんまいバネを同一の軸上に配設することが可能とな
る。これにより、動力伝達機構の全体としての構造がコ
ンパクトになる。
【0014】請求項7に記載の動力伝達機構は、ぜんま
いバネの巻き取り量を検出する巻き取り量検出手段と、
前記ぜんまいバネの巻き戻し量を検出する巻き戻し量検
出手段と、前記巻き取り量検出手段により検出される巻
き取り量が前記巻き戻し量検出手段により検出される巻
き戻し量よりも所定以上大きくなると作動される過巻き
防止手段と、を備えている。ここで、「巻き取り量検出
手段」としては、例えば、ぜんまいバネの巻き取りに伴
なってボルト周りに回転するナットが用いられる。これ
により、ぜんまいバネの巻き取り量は、ボルト周りに回
転するナットの移動量として検出される。また、「巻き
戻し量検出手段」としては、例えば、ぜんまいバネの巻
き戻しに伴なって回転するボルトが用いられる。これに
より、ぜんまいバネの巻き戻し量は、ボルトとの相対的
な回転によってそのボルトの軸方向に移動するナットの
移動量として検出される。そして、「過巻き防止手段」
は、例えば、軸からぜんまいバネへ回転動力を任意的に
伝達可能なクラッチやブレーキ等によって構成され、こ
れらクラッチやブレーキ等が「作動」されると、蓄積側
回転動力伝達手段の作動状態が「解除」、すなわち、軸
から回転動力蓄積手段への回転動力の伝達が行なわれな
くなる。以上のような構成により、請求項7に記載の動
力伝達機構によれば、ぜんまいバネの巻き取り量が、同
ぜんまいバネの巻き戻し量よりも相対的に所定以上大き
くなった場合に、ぜんまいバネの巻き取りが停止され、
これによってぜんまいバネの「過巻き(巻き過ぎ)」に
よる不具合が防止される。
いバネの巻き取り量を検出する巻き取り量検出手段と、
前記ぜんまいバネの巻き戻し量を検出する巻き戻し量検
出手段と、前記巻き取り量検出手段により検出される巻
き取り量が前記巻き戻し量検出手段により検出される巻
き戻し量よりも所定以上大きくなると作動される過巻き
防止手段と、を備えている。ここで、「巻き取り量検出
手段」としては、例えば、ぜんまいバネの巻き取りに伴
なってボルト周りに回転するナットが用いられる。これ
により、ぜんまいバネの巻き取り量は、ボルト周りに回
転するナットの移動量として検出される。また、「巻き
戻し量検出手段」としては、例えば、ぜんまいバネの巻
き戻しに伴なって回転するボルトが用いられる。これに
より、ぜんまいバネの巻き戻し量は、ボルトとの相対的
な回転によってそのボルトの軸方向に移動するナットの
移動量として検出される。そして、「過巻き防止手段」
は、例えば、軸からぜんまいバネへ回転動力を任意的に
伝達可能なクラッチやブレーキ等によって構成され、こ
れらクラッチやブレーキ等が「作動」されると、蓄積側
回転動力伝達手段の作動状態が「解除」、すなわち、軸
から回転動力蓄積手段への回転動力の伝達が行なわれな
くなる。以上のような構成により、請求項7に記載の動
力伝達機構によれば、ぜんまいバネの巻き取り量が、同
ぜんまいバネの巻き戻し量よりも相対的に所定以上大き
くなった場合に、ぜんまいバネの巻き取りが停止され、
これによってぜんまいバネの「過巻き(巻き過ぎ)」に
よる不具合が防止される。
【0015】請求項8に記載の自転車は、請求項1から
請求項7のいずれか1項に記載の動力伝達機構を備え、
該自転車のペダルと入力側スプロケットが連結され、該
自転車の駆動輪と出力側スプロケットが連結されてい
る。これにより、例えば上り坂を走行する場合には、回
転動力蓄積手段からの回転動力の放出が行なわれること
により、乗員によるペダルの踏み込みがサポートされ
る。また、例えば下り坂を走行する場合には、回転動力
蓄積手段への回転動力の蓄積が行なわれ、蓄積された回
転動力が必要なときに取り出されることで効率のよい運
転が達成される。
請求項7のいずれか1項に記載の動力伝達機構を備え、
該自転車のペダルと入力側スプロケットが連結され、該
自転車の駆動輪と出力側スプロケットが連結されてい
る。これにより、例えば上り坂を走行する場合には、回
転動力蓄積手段からの回転動力の放出が行なわれること
により、乗員によるペダルの踏み込みがサポートされ
る。また、例えば下り坂を走行する場合には、回転動力
蓄積手段への回転動力の蓄積が行なわれ、蓄積された回
転動力が必要なときに取り出されることで効率のよい運
転が達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕以下、図面
に基づいて本発明の第1の実施の形態を詳細に説明す
る。図1〜図3は、本発明の動力伝達機構の仕組みを模
式的に表した説明図である。図1〜図3に示すように、
本発明の動力伝達機構20は、入力側スプロケット1に
より入力された回転動力を、軸S1〜軸S4等を介し
て、出力側スプロケット2に伝達するための機構であ
る。本実施の形態における動力伝達機構20は、自転車
における動力伝達機構として実装されるものであり、ペ
ダル3を踏み込むことによって入力側スプロケット1に
回転動力が入力され、この入力された回転動力が出力側
スプロケット2に伝達されて、タイヤ4(駆動輪)が駆
動される。なお、図1〜図3では、動力伝達機構20が
軸S1〜軸S4の4本の軸で構成されている例を示して
いるが、これらの軸は1本の軸にまとめて構成すること
も可能である(詳しくは第2の実施の形態で説明す
る)。
に基づいて本発明の第1の実施の形態を詳細に説明す
る。図1〜図3は、本発明の動力伝達機構の仕組みを模
式的に表した説明図である。図1〜図3に示すように、
本発明の動力伝達機構20は、入力側スプロケット1に
より入力された回転動力を、軸S1〜軸S4等を介し
て、出力側スプロケット2に伝達するための機構であ
る。本実施の形態における動力伝達機構20は、自転車
における動力伝達機構として実装されるものであり、ペ
ダル3を踏み込むことによって入力側スプロケット1に
回転動力が入力され、この入力された回転動力が出力側
スプロケット2に伝達されて、タイヤ4(駆動輪)が駆
動される。なお、図1〜図3では、動力伝達機構20が
軸S1〜軸S4の4本の軸で構成されている例を示して
いるが、これらの軸は1本の軸にまとめて構成すること
も可能である(詳しくは第2の実施の形態で説明す
る)。
【0017】図1〜図3に示すように、動力伝達機構2
0は、軸S1〜軸S4の回転動力を一時的に蓄積又は放
出するためのぜんまいバネ5、入力側スプロケット1に
連結された軸S1の回転動力をぜんまいバネ5に伝達す
るための蓄積側回転動力伝達機構6、ぜんまいバネ5に
蓄積された回転動力を出力側スプロケット2に伝達する
ための放出側回転動力伝達機構7、及び、入力側スプロ
ケット1と出力側スプロケット2にそれぞれ作用するト
ルクの差を検出するためのボールネジ8(トルク差検出
手段)を備えている。
0は、軸S1〜軸S4の回転動力を一時的に蓄積又は放
出するためのぜんまいバネ5、入力側スプロケット1に
連結された軸S1の回転動力をぜんまいバネ5に伝達す
るための蓄積側回転動力伝達機構6、ぜんまいバネ5に
蓄積された回転動力を出力側スプロケット2に伝達する
ための放出側回転動力伝達機構7、及び、入力側スプロ
ケット1と出力側スプロケット2にそれぞれ作用するト
ルクの差を検出するためのボールネジ8(トルク差検出
手段)を備えている。
【0018】ぜんまいバネ5は、長尺の板バネが渦巻き
状に巻かれて形成された公知のぜんまいバネであり、ぜ
んまいバネ5の中心には軸S3が一体状に設けられ、ぜ
んまいバネ5の外周にはバネケース9が一体状に設けら
れている。本実施の形態では、バネケース9の回転によ
りぜんまいバネ5が外周から巻き取られ、軸S3の回転
によりぜんまいバネ5が中心から巻き戻しされるように
なっている。
状に巻かれて形成された公知のぜんまいバネであり、ぜ
んまいバネ5の中心には軸S3が一体状に設けられ、ぜ
んまいバネ5の外周にはバネケース9が一体状に設けら
れている。本実施の形態では、バネケース9の回転によ
りぜんまいバネ5が外周から巻き取られ、軸S3の回転
によりぜんまいバネ5が中心から巻き戻しされるように
なっている。
【0019】蓄積側回転動力伝達機構6は、軸S1を介
して入力側スプロケット1に連結された中間スプロケッ
ト10と、その中間スプロケット10とバネケース9を
連結する連結チェーン11とによって構成されている。
軸S1が回転すると、これら中間スプロケット10及び
連結チェーン11を介してバネケース9が同方向に回転
されるが、連結チェーン11とバネケース9とはワンウ
ェイクラッチ(図示していない)を介して連結されてお
り、軸S1からバネケース9への回転動力の伝達は行わ
れるが、バネケース9から軸S1への回転動力の伝達は
行われないようになっている。つまり、蓄積側回転動力
伝達機構6では、軸S1からバネケース9への回転動力
の伝達のみが行われ、反対方向への回転動力の伝達は行
われない。また、軸S1と中間スプロケット10とはク
ラッチ(図示していない)を介して接続されており、こ
のクラッチが接続状態になると、軸S1の回転動力がバ
ネケース9にまで伝達され、このクラッチが離間された
状態になると、軸S1の回転動力がバネケース9にまで
伝達されない。以下では、このクラッチが接続状態とな
り、軸S1の回転動力がバネケース9にまで伝達される
状態を、蓄積側回転動力伝達機構6の「ON(作動)」
状態と呼ぶ。反対に、このクラッチが離間された状態と
なり、軸S1の回転動力がバネケース9にまで伝達され
ない状態を、蓄積側回転動力伝達機構6の「OFF(不
作動)」状態と呼ぶ。
して入力側スプロケット1に連結された中間スプロケッ
ト10と、その中間スプロケット10とバネケース9を
連結する連結チェーン11とによって構成されている。
軸S1が回転すると、これら中間スプロケット10及び
連結チェーン11を介してバネケース9が同方向に回転
されるが、連結チェーン11とバネケース9とはワンウ
ェイクラッチ(図示していない)を介して連結されてお
り、軸S1からバネケース9への回転動力の伝達は行わ
れるが、バネケース9から軸S1への回転動力の伝達は
行われないようになっている。つまり、蓄積側回転動力
伝達機構6では、軸S1からバネケース9への回転動力
の伝達のみが行われ、反対方向への回転動力の伝達は行
われない。また、軸S1と中間スプロケット10とはク
ラッチ(図示していない)を介して接続されており、こ
のクラッチが接続状態になると、軸S1の回転動力がバ
ネケース9にまで伝達され、このクラッチが離間された
状態になると、軸S1の回転動力がバネケース9にまで
伝達されない。以下では、このクラッチが接続状態とな
り、軸S1の回転動力がバネケース9にまで伝達される
状態を、蓄積側回転動力伝達機構6の「ON(作動)」
状態と呼ぶ。反対に、このクラッチが離間された状態と
なり、軸S1の回転動力がバネケース9にまで伝達され
ない状態を、蓄積側回転動力伝達機構6の「OFF(不
作動)」状態と呼ぶ。
【0020】放出側回転動力伝達機構7は、ぜんまいバ
ネ5の中心に同軸に設けられた軸S3と、その軸S3と
出力側スプロケット2を連結する連結チェーン12とに
よって構成されている。軸S3が回転すると、連結チェ
ーン12を介して出力側スプロケット2が同方向に回転
されるが、連結チェーン12と出力側スプロケット2と
はワンウェイクラッチ(図示していない)を介して連結
されており、軸S3から出力側スプロケット2への回転
動力の伝達は行われるが、出力側スプロケット2から軸
S3への回転動力の伝達は行われないようになってい
る。つまり、放出側回転動力伝達機構7では、軸S3か
ら出力側スプロケット2への回転動力の伝達のみが行わ
れ、反対方向への回転動力の伝達は行われない。また、
軸S3には、その軸S3の回転を制動するためのブレー
キ(図示していない)が設けられている。このブレーキ
により軸S3の回転が停止されると、軸S3の回転動力
が出力側スプロケット2にまで伝達されない。このブレ
ーキが解除されて軸S3が回転できる状態になると、軸
S3の回転動力が出力側スプロケット2にまで伝達され
る。以下では、このブレーキが解除され、軸S3の回転
動力が出力側スプロケット2にまで伝達される状態を、
放出側回転動力伝達機構7の「ON(作動)」状態と呼
ぶ。反対に、このブレーキにより軸S3の回転が停止
(制動)され、軸S3の回転動力が出力側スプロケット
2にまで伝達されなくなった状態を、放出側回転動力伝
達機構7の「OFF(不作動)」状態と呼ぶ。
ネ5の中心に同軸に設けられた軸S3と、その軸S3と
出力側スプロケット2を連結する連結チェーン12とに
よって構成されている。軸S3が回転すると、連結チェ
ーン12を介して出力側スプロケット2が同方向に回転
されるが、連結チェーン12と出力側スプロケット2と
はワンウェイクラッチ(図示していない)を介して連結
されており、軸S3から出力側スプロケット2への回転
動力の伝達は行われるが、出力側スプロケット2から軸
S3への回転動力の伝達は行われないようになってい
る。つまり、放出側回転動力伝達機構7では、軸S3か
ら出力側スプロケット2への回転動力の伝達のみが行わ
れ、反対方向への回転動力の伝達は行われない。また、
軸S3には、その軸S3の回転を制動するためのブレー
キ(図示していない)が設けられている。このブレーキ
により軸S3の回転が停止されると、軸S3の回転動力
が出力側スプロケット2にまで伝達されない。このブレ
ーキが解除されて軸S3が回転できる状態になると、軸
S3の回転動力が出力側スプロケット2にまで伝達され
る。以下では、このブレーキが解除され、軸S3の回転
動力が出力側スプロケット2にまで伝達される状態を、
放出側回転動力伝達機構7の「ON(作動)」状態と呼
ぶ。反対に、このブレーキにより軸S3の回転が停止
(制動)され、軸S3の回転動力が出力側スプロケット
2にまで伝達されなくなった状態を、放出側回転動力伝
達機構7の「OFF(不作動)」状態と呼ぶ。
【0021】ボールネジ8は、前述したように、入力側
スプロケット1と出力側スプロケット2にそれぞれ作用
するトルクの差を検出する「トルク差検出手段」として
機能する。すなわち、例えば自転車の乗員がペダル3を
漕ぐと、入力側スプロケット1には進行方向へのトルク
が作用することになるが、この入力側スプロケット1に
作用するトルクは連結チェーン13及び中間スプロケッ
ト14を介してボールネジ8に伝達される。ボールネジ
8は、外周面にネジ溝の形成された軸S2に螺嵌されて
いる。この軸S2の一端には連結チェーン15が巻かれ
ており、出力側スプロケット2に作用するトルクは、軸
S4及び中間スプロケット16及び連結チェーン15を
介して軸S2にまで伝達される。つまり、入力側スプロ
ケット1に作用するトルクは、ボールネジ8を回転させ
るためのトルクとして伝達され、出力側スプロケット2
に作用するトルクは、軸S2を同方向に回転させるため
のトルクとして伝達される。これにより、入力側スプロ
ケット1及び出力側スプロケット2にそれぞれ作用する
トルクの相対的な大小関係は、軸S2に螺嵌した状態で
回転するボールネジ8の左右いずれかの方向(図1〜図
3に向かって左右いずれかの方向)への移動量として検
出される。本実施の形態では、ボールネジ8に伝達され
た入力側スプロケット1に作用するトルクが、軸S2に
伝達された出力側スプロケット2に作用するトルクより
も相対的に大きい場合には、図2に示すように、ボール
ネジ8が左方向に移動するようになっている。反対に、
ボールネジ8に伝達された入力側スプロケット1に作用
するトルクが、軸S2に伝達された出力側スプロケット
2に作用するトルクよりも相対的に小さい場合には、図
1に示すように、ボールネジ8が右方向に移動するよう
になっている。ボールネジ8に伝達された入力側スプロ
ケット1に作用するトルクと、軸S2に伝達された出力
側スプロケット2に作用するトルクとの差があまりな
く、それらのトルク差が所定の範囲内にある場合には、
図3に示すように、ボールネジ8はほぼ中間に位置する
ようになっている。
スプロケット1と出力側スプロケット2にそれぞれ作用
するトルクの差を検出する「トルク差検出手段」として
機能する。すなわち、例えば自転車の乗員がペダル3を
漕ぐと、入力側スプロケット1には進行方向へのトルク
が作用することになるが、この入力側スプロケット1に
作用するトルクは連結チェーン13及び中間スプロケッ
ト14を介してボールネジ8に伝達される。ボールネジ
8は、外周面にネジ溝の形成された軸S2に螺嵌されて
いる。この軸S2の一端には連結チェーン15が巻かれ
ており、出力側スプロケット2に作用するトルクは、軸
S4及び中間スプロケット16及び連結チェーン15を
介して軸S2にまで伝達される。つまり、入力側スプロ
ケット1に作用するトルクは、ボールネジ8を回転させ
るためのトルクとして伝達され、出力側スプロケット2
に作用するトルクは、軸S2を同方向に回転させるため
のトルクとして伝達される。これにより、入力側スプロ
ケット1及び出力側スプロケット2にそれぞれ作用する
トルクの相対的な大小関係は、軸S2に螺嵌した状態で
回転するボールネジ8の左右いずれかの方向(図1〜図
3に向かって左右いずれかの方向)への移動量として検
出される。本実施の形態では、ボールネジ8に伝達され
た入力側スプロケット1に作用するトルクが、軸S2に
伝達された出力側スプロケット2に作用するトルクより
も相対的に大きい場合には、図2に示すように、ボール
ネジ8が左方向に移動するようになっている。反対に、
ボールネジ8に伝達された入力側スプロケット1に作用
するトルクが、軸S2に伝達された出力側スプロケット
2に作用するトルクよりも相対的に小さい場合には、図
1に示すように、ボールネジ8が右方向に移動するよう
になっている。ボールネジ8に伝達された入力側スプロ
ケット1に作用するトルクと、軸S2に伝達された出力
側スプロケット2に作用するトルクとの差があまりな
く、それらのトルク差が所定の範囲内にある場合には、
図3に示すように、ボールネジ8はほぼ中間に位置する
ようになっている。
【0022】上述のように構成される動力伝達機構20
について、ぜんまいバネ5による回転動力の蓄積又は放
出がどのようにして制御されるかを、(1)回転動力蓄
積時、(2)回転動力放出時、(3)中立時の3つの場
合に分けて説明する。
について、ぜんまいバネ5による回転動力の蓄積又は放
出がどのようにして制御されるかを、(1)回転動力蓄
積時、(2)回転動力放出時、(3)中立時の3つの場
合に分けて説明する。
【0023】(1)回転動力蓄積時
出力側スプロケット2に作用するトルクが、入力側スプ
ロケット1に作用するトルクよりも相対的に大きい場合
には、図1に示すように、トルク差検出手段として機能
するボールネジ8が右方向に移動する。すると、図示し
ていない適宜のリンク機構を介して、蓄積側回転動力伝
達機構6を構成するクラッチが接続され、蓄積側回転動
力伝達機構6は「ON」状態となる。また、図示してい
ない適宜のリンク機構を介して、放出側回転動力伝達機
構7を構成するブレーキにより軸S3が制動され、放出
側回転動力伝達機構7は「OFF」状態となる。これに
より、バネケース9の回転のみが許容されることにな
り、ぜんまいバネ5の巻き取り、すなわち、ぜんまいバ
ネ5による回転動力の蓄積のみが行なわれることにな
る。ここで、出力側スプロケット2に作用するトルク
が、入力側スプロケット1に作用するトルクよりも相対
的に大きい場合とは、例えば、動力伝達機構20を備え
た自転車により急な下り坂を走行するような場合が挙げ
られる。つまり、下り坂を走行する自転車のタイヤ4の
駆動力が、図1中の矢印A1〜A3に示す方向に従って
軸S1の回転動力として伝達され、この軸S1の回転動
力が蓄積側回転動力伝達機構6によりぜんまいバネ5に
伝達される。これにより、比較的楽な走行時における回
転動力が、必要な場合に備えてぜんまいバネ5に蓄積さ
れることになる。
ロケット1に作用するトルクよりも相対的に大きい場合
には、図1に示すように、トルク差検出手段として機能
するボールネジ8が右方向に移動する。すると、図示し
ていない適宜のリンク機構を介して、蓄積側回転動力伝
達機構6を構成するクラッチが接続され、蓄積側回転動
力伝達機構6は「ON」状態となる。また、図示してい
ない適宜のリンク機構を介して、放出側回転動力伝達機
構7を構成するブレーキにより軸S3が制動され、放出
側回転動力伝達機構7は「OFF」状態となる。これに
より、バネケース9の回転のみが許容されることにな
り、ぜんまいバネ5の巻き取り、すなわち、ぜんまいバ
ネ5による回転動力の蓄積のみが行なわれることにな
る。ここで、出力側スプロケット2に作用するトルク
が、入力側スプロケット1に作用するトルクよりも相対
的に大きい場合とは、例えば、動力伝達機構20を備え
た自転車により急な下り坂を走行するような場合が挙げ
られる。つまり、下り坂を走行する自転車のタイヤ4の
駆動力が、図1中の矢印A1〜A3に示す方向に従って
軸S1の回転動力として伝達され、この軸S1の回転動
力が蓄積側回転動力伝達機構6によりぜんまいバネ5に
伝達される。これにより、比較的楽な走行時における回
転動力が、必要な場合に備えてぜんまいバネ5に蓄積さ
れることになる。
【0024】(2)回転動力放出時
入力側スプロケット1に作用するトルクが、出力側スプ
ロケット2に作用するトルクよりも相対的に大きい場合
には、図2に示すように、トルク差検出手段として機能
するボールネジ8が左方向に移動する。すると、図示し
ていない適宜のリンク機構を介して、蓄積側回転動力伝
達機構6を構成するクラッチが離間され、蓄積側回転動
力伝達機構6は「OFF」状態となる。また、図示して
いない適宜のリンク機構を介して、放出側回転動力伝達
機構7を構成するブレーキによる軸S3の制動が解除さ
れ、放出側回転動力伝達機構7は「ON」状態となる。
これにより、軸S3の回転のみが許容されることにな
り、ぜんまいバネ5の巻き戻し、すなわち、ぜんまいバ
ネ5による回転動力の放出のみが行なわれることにな
る。ここで、入力側スプロケット1に作用するトルク
が、出力側スプロケット2に作用するトルクよりも相対
的に大きい場合とは、例えば、動力伝達機構20を備え
た自転車により急な登り坂を走行するような場合が挙げ
られる。ペダル3への強い踏み込みを必要とするので、
入力側スプロケット1に対して比較的大きなトルクが作
用するからである。この場合、入力側スプロケット1の
回転動力は、図2中の矢印B1〜B3に示す方向に従っ
て出力側スプロケット2にまで伝達され、これによって
タイヤ4が進行方向に向けて駆動される。これと同時
に、放出側回転動力伝達機構7が「ON」となることに
より、ぜんまいバネ5による回転動力の放出が行なわ
れ、放出された回転動力は図2中の矢印B4に示す方向
に従って出力側スプロケット2にまで伝達される。これ
により、自転車で坂道を登る際のペダル3の踏み込みが
補助されることになる。
ロケット2に作用するトルクよりも相対的に大きい場合
には、図2に示すように、トルク差検出手段として機能
するボールネジ8が左方向に移動する。すると、図示し
ていない適宜のリンク機構を介して、蓄積側回転動力伝
達機構6を構成するクラッチが離間され、蓄積側回転動
力伝達機構6は「OFF」状態となる。また、図示して
いない適宜のリンク機構を介して、放出側回転動力伝達
機構7を構成するブレーキによる軸S3の制動が解除さ
れ、放出側回転動力伝達機構7は「ON」状態となる。
これにより、軸S3の回転のみが許容されることにな
り、ぜんまいバネ5の巻き戻し、すなわち、ぜんまいバ
ネ5による回転動力の放出のみが行なわれることにな
る。ここで、入力側スプロケット1に作用するトルク
が、出力側スプロケット2に作用するトルクよりも相対
的に大きい場合とは、例えば、動力伝達機構20を備え
た自転車により急な登り坂を走行するような場合が挙げ
られる。ペダル3への強い踏み込みを必要とするので、
入力側スプロケット1に対して比較的大きなトルクが作
用するからである。この場合、入力側スプロケット1の
回転動力は、図2中の矢印B1〜B3に示す方向に従っ
て出力側スプロケット2にまで伝達され、これによって
タイヤ4が進行方向に向けて駆動される。これと同時
に、放出側回転動力伝達機構7が「ON」となることに
より、ぜんまいバネ5による回転動力の放出が行なわ
れ、放出された回転動力は図2中の矢印B4に示す方向
に従って出力側スプロケット2にまで伝達される。これ
により、自転車で坂道を登る際のペダル3の踏み込みが
補助されることになる。
【0025】(3)中立時
入力側スプロケット1に作用するトルクと、出力側スプ
ロケット2に作用するトルクの差があまりなく、それら
のトルク差が所定の範囲内である場合には、図3に示す
ように、ボールネジ8はほぼ中間の位置に留まることに
なる。この場合、蓄積側回転動力伝達機構6を構成する
クラッチは離間され、蓄積側回転動力伝達機構6は「O
FF」の状態となる。また、放出側回転動力伝達機構7
を構成するブレーキにより軸S3が制動され、放出側回
転動力伝達機構7も「OFF」の状態となる。これによ
り、ぜんまいバネ5の巻き取りも巻き戻しも行なわれな
くなるので、回転動力の蓄積も放出も行われない。ここ
で、入力側スプロケット1に作用するトルクと、出力側
スプロケット2に作用するトルクとの差があまりない場
合とは、例えば、動力伝達機構20を備えた自転車によ
り比較的平坦な路を走行するような場合が挙げられる。
この場合、入力側スプロケット1の回転動力は、図3中
の矢印C1〜C2に示す方向に従って出力側スプロケッ
ト2にまで伝達され、これによってタイヤ4が進行方向
に向けて駆動される。つまり、ペダル3の踏み込みによ
り駆動される通常の自転車と同様の走行状態となる。
ロケット2に作用するトルクの差があまりなく、それら
のトルク差が所定の範囲内である場合には、図3に示す
ように、ボールネジ8はほぼ中間の位置に留まることに
なる。この場合、蓄積側回転動力伝達機構6を構成する
クラッチは離間され、蓄積側回転動力伝達機構6は「O
FF」の状態となる。また、放出側回転動力伝達機構7
を構成するブレーキにより軸S3が制動され、放出側回
転動力伝達機構7も「OFF」の状態となる。これによ
り、ぜんまいバネ5の巻き取りも巻き戻しも行なわれな
くなるので、回転動力の蓄積も放出も行われない。ここ
で、入力側スプロケット1に作用するトルクと、出力側
スプロケット2に作用するトルクとの差があまりない場
合とは、例えば、動力伝達機構20を備えた自転車によ
り比較的平坦な路を走行するような場合が挙げられる。
この場合、入力側スプロケット1の回転動力は、図3中
の矢印C1〜C2に示す方向に従って出力側スプロケッ
ト2にまで伝達され、これによってタイヤ4が進行方向
に向けて駆動される。つまり、ペダル3の踏み込みによ
り駆動される通常の自転車と同様の走行状態となる。
【0026】なお、蓄積側回転動力伝達機構6を構成す
るクラッチや、放出側回転動力伝達機構7を構成するブ
レーキを調整することにより、上記(1)〜(3)に説
明したぜんまいバネ5による回転動力の蓄積あるいは放
出のタイミングを種々変更することも可能である。例え
ば、入力側スプロケット1に作用するトルクと、出力側
スプロケット2に作用するトルクとの差が所定の範囲内
にある上記「(3)中立時」の場合において、蓄積側回
転動力伝達機構6を構成するクラッチが若干接続された
状態(いわゆる「半クラッチ」の状態)となるように調
整することもできる。蓄積側回転動力伝達機構6を構成
するクラッチが「半クラッチ」の状態であれば、ペダル
3を漕ぐことにより入力された軸S1の回転動力は、図
3中の矢印C3に示す方向に従って少しずつぜんまいバ
ネ5に蓄積されることになる。これにより、例えば自転
車で平坦な路を走行する際に、ペダル3を漕ぐことによ
り入力された回転動力は、その大部分がタイヤ4を駆動
させるための回転動力として矢印C1〜C2に示す方向
に従って伝達され、残りの回転動力はぜんまいバネ5に
蓄積されることになる。回転動力を必要な場合に備えて
任意の割合で蓄積しておくことができるので、より効率
的な自転車の運転が達成される。
るクラッチや、放出側回転動力伝達機構7を構成するブ
レーキを調整することにより、上記(1)〜(3)に説
明したぜんまいバネ5による回転動力の蓄積あるいは放
出のタイミングを種々変更することも可能である。例え
ば、入力側スプロケット1に作用するトルクと、出力側
スプロケット2に作用するトルクとの差が所定の範囲内
にある上記「(3)中立時」の場合において、蓄積側回
転動力伝達機構6を構成するクラッチが若干接続された
状態(いわゆる「半クラッチ」の状態)となるように調
整することもできる。蓄積側回転動力伝達機構6を構成
するクラッチが「半クラッチ」の状態であれば、ペダル
3を漕ぐことにより入力された軸S1の回転動力は、図
3中の矢印C3に示す方向に従って少しずつぜんまいバ
ネ5に蓄積されることになる。これにより、例えば自転
車で平坦な路を走行する際に、ペダル3を漕ぐことによ
り入力された回転動力は、その大部分がタイヤ4を駆動
させるための回転動力として矢印C1〜C2に示す方向
に従って伝達され、残りの回転動力はぜんまいバネ5に
蓄積されることになる。回転動力を必要な場合に備えて
任意の割合で蓄積しておくことができるので、より効率
的な自転車の運転が達成される。
【0027】〔第2の実施の形態〕以下、図面に基づい
て本発明の第2の実施の形態を詳細に説明する。第2の
実施の形態では、第1の実施の形態における軸S1〜軸
S4をまとめて一本の軸S5とした動力伝達機構50に
ついての具体的な構成例を説明する。
て本発明の第2の実施の形態を詳細に説明する。第2の
実施の形態では、第1の実施の形態における軸S1〜軸
S4をまとめて一本の軸S5とした動力伝達機構50に
ついての具体的な構成例を説明する。
【0028】図4は、本実施の形態における動力伝達機
構50の内部構造を示す断面図である。図4に示すよう
に、本実施の形態における動力伝達機構50は、入力側
スプロケット21により入力された回転動力を、軸S5
を介して、出力側スプロケット22に伝達するための機
構である。これら入力側スプロケット21及び出力側ス
プロケット22は、両者とも軸S5に対して同軸に設け
られている。軸S5には、その他にも、軸S5の回転動
力を一時的に蓄積または放出するぜんまいバネ25、ぜ
んまいバネ25を外周から巻き取るためのバネケース4
0、軸S5の回転動力をぜんまいバネ25に伝達可能な
サンギヤ23等が設けられて一体の装置を構成してい
る。これら複数の部品類は、円筒状のハウジング26の
内部に収納されている。ハウジング26の内側には2つ
のボールベアリング27が装着されており、これら2つ
のボールベアリング27によって、軸S5の両端部が回
転可能な状態で支持されている。
構50の内部構造を示す断面図である。図4に示すよう
に、本実施の形態における動力伝達機構50は、入力側
スプロケット21により入力された回転動力を、軸S5
を介して、出力側スプロケット22に伝達するための機
構である。これら入力側スプロケット21及び出力側ス
プロケット22は、両者とも軸S5に対して同軸に設け
られている。軸S5には、その他にも、軸S5の回転動
力を一時的に蓄積または放出するぜんまいバネ25、ぜ
んまいバネ25を外周から巻き取るためのバネケース4
0、軸S5の回転動力をぜんまいバネ25に伝達可能な
サンギヤ23等が設けられて一体の装置を構成してい
る。これら複数の部品類は、円筒状のハウジング26の
内部に収納されている。ハウジング26の内側には2つ
のボールベアリング27が装着されており、これら2つ
のボールベアリング27によって、軸S5の両端部が回
転可能な状態で支持されている。
【0029】図4に示すように、軸S5の右端側(図4
に向かって右端側)にはネジ溝が形成され、そのネジ溝
に公知のボールネジ24が螺嵌されている。ネジ溝とボ
ールネジ24との間を介在する複数の鋼球は、図示して
いないサーキュラーチューブ内を通過して循環できるよ
うに構成されている。入力側スプロケット21に対して
進行方向へのトルクが作用すると、作用したトルクは支
持シャフト29及び支持プレート30を介してボールネ
ジ24に伝達され、ボールネジ24のトルクにより軸S
5が進行方向に回転する。それと同時に、ボールネジ2
4は軸S5に形成されたネジ溝の周りに回転し、軸S5
に沿って左方向(図4に向かって左方向)に移動する。
ボールネジ24が左方向へ移動すると、支持シャフト2
9及び支持プレート30も左方向へ移動することになる
が、支持シャフト29と入力側スプロケット21とはス
ライドベアリング31を介して連結されているので、入
力側スプロケット21は左方向へ移動しないようになっ
ている。一方、出力側スプロケット22は、ボルト33
によって軸S5に直接的に取付けられており、これらの
間でのトルクの伝達は直接的に行われるようになってい
る。
に向かって右端側)にはネジ溝が形成され、そのネジ溝
に公知のボールネジ24が螺嵌されている。ネジ溝とボ
ールネジ24との間を介在する複数の鋼球は、図示して
いないサーキュラーチューブ内を通過して循環できるよ
うに構成されている。入力側スプロケット21に対して
進行方向へのトルクが作用すると、作用したトルクは支
持シャフト29及び支持プレート30を介してボールネ
ジ24に伝達され、ボールネジ24のトルクにより軸S
5が進行方向に回転する。それと同時に、ボールネジ2
4は軸S5に形成されたネジ溝の周りに回転し、軸S5
に沿って左方向(図4に向かって左方向)に移動する。
ボールネジ24が左方向へ移動すると、支持シャフト2
9及び支持プレート30も左方向へ移動することになる
が、支持シャフト29と入力側スプロケット21とはス
ライドベアリング31を介して連結されているので、入
力側スプロケット21は左方向へ移動しないようになっ
ている。一方、出力側スプロケット22は、ボルト33
によって軸S5に直接的に取付けられており、これらの
間でのトルクの伝達は直接的に行われるようになってい
る。
【0030】軸S5の左端側(図4に向かって左端側)
にはサンギヤ23が設けられており、このサンギヤ23
の外周側(軸S5からみて外周側)に第1のプラネタリ
ーギヤ28が噛み合っている。第1のプラネタリーギヤ
28の外周側には第2のプラネタリーギヤ34が噛み合
っており、この第2のプラネタリーギヤ34のさらに外
周側にはリングギヤ35が噛み合っている。第1のプラ
ネタリーギヤ28及び第2のプラネタリーギヤ34はプ
ラネタリーハウジング36によって保持されており、こ
のプラネタリーハウジング36の軸S5を中心とした回
転が入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ38
によって制動されるようになっている。プラネタリーハ
ウジング36の軸S5を中心とした回転が、入力ブレー
キ37もしくは過巻き防止ブレーキ38によって制動さ
れた場合には、第1のプラネタリーギヤ28及び第2の
プラネタリーギヤ34を介して軸S5の回転動力がリン
グギヤ35にまで伝達される。反対に、プラネタリーハ
ウジング36がこれらのブレーキによって制動されない
場合には、プラネタリーハウジング36自体が軸S5を
中心として自由に回転できる状態となるため、軸S5の
回転動力はリングギヤ35にまで伝達されない。つま
り、これらのギヤ列(サンギヤ23、第1のプラネタリ
ーギヤ28、第2のプラネタリーギヤ34、リングギヤ
35)、及び、ブレーキ(入力ブレーキ37、過巻き防
止ブレーキ38)によって、第1の実施の形態における
「蓄積側回転動力伝達機構」に相当する機構が構成され
ており、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ
38によるプラネタリーハウジング36の制動によっ
て、軸S5からリングギヤ35への回転動力の伝達が制
御されるようになっている。
にはサンギヤ23が設けられており、このサンギヤ23
の外周側(軸S5からみて外周側)に第1のプラネタリ
ーギヤ28が噛み合っている。第1のプラネタリーギヤ
28の外周側には第2のプラネタリーギヤ34が噛み合
っており、この第2のプラネタリーギヤ34のさらに外
周側にはリングギヤ35が噛み合っている。第1のプラ
ネタリーギヤ28及び第2のプラネタリーギヤ34はプ
ラネタリーハウジング36によって保持されており、こ
のプラネタリーハウジング36の軸S5を中心とした回
転が入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ38
によって制動されるようになっている。プラネタリーハ
ウジング36の軸S5を中心とした回転が、入力ブレー
キ37もしくは過巻き防止ブレーキ38によって制動さ
れた場合には、第1のプラネタリーギヤ28及び第2の
プラネタリーギヤ34を介して軸S5の回転動力がリン
グギヤ35にまで伝達される。反対に、プラネタリーハ
ウジング36がこれらのブレーキによって制動されない
場合には、プラネタリーハウジング36自体が軸S5を
中心として自由に回転できる状態となるため、軸S5の
回転動力はリングギヤ35にまで伝達されない。つま
り、これらのギヤ列(サンギヤ23、第1のプラネタリ
ーギヤ28、第2のプラネタリーギヤ34、リングギヤ
35)、及び、ブレーキ(入力ブレーキ37、過巻き防
止ブレーキ38)によって、第1の実施の形態における
「蓄積側回転動力伝達機構」に相当する機構が構成され
ており、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ
38によるプラネタリーハウジング36の制動によっ
て、軸S5からリングギヤ35への回転動力の伝達が制
御されるようになっている。
【0031】なお、本実施の形態では、入力ブレーキ3
7、及び、過巻き防止ブレーキ38が、ドラムブレーキ
により構成されている例を示しているが、他の形式のブ
レーキ、例えば、バンドブレーキやディスクブレーキに
より構成されてもよい。また、入力ブレーキ37及び過
巻き防止ブレーキ38は、一体のブレーキとして構成さ
れているが、別体のブレーキとして構成されてもよい。
さらに、これらのブレーキに替えて、多板クラッチやテ
ーパ型のクラッチ等を用いたとしても、「蓄積側回転動
力伝達機構」としての同様の機能を達成させることがで
きる。
7、及び、過巻き防止ブレーキ38が、ドラムブレーキ
により構成されている例を示しているが、他の形式のブ
レーキ、例えば、バンドブレーキやディスクブレーキに
より構成されてもよい。また、入力ブレーキ37及び過
巻き防止ブレーキ38は、一体のブレーキとして構成さ
れているが、別体のブレーキとして構成されてもよい。
さらに、これらのブレーキに替えて、多板クラッチやテ
ーパ型のクラッチ等を用いたとしても、「蓄積側回転動
力伝達機構」としての同様の機能を達成させることがで
きる。
【0032】リングギヤ35とバネケース40はボルト
39によって一体に結合されており、バネケース40の
回転によってぜんまいバネ25が外周から巻き取られ
る。つまり、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレ
ーキ38によってプラネタリーハウジング36が制動さ
れた場合には、「蓄積側回転動力伝達機構」が「ON
(作動)」となり、ぜんまいバネ25が巻き取られるこ
とによって軸S5の回転動力が一時的に蓄積される。反
対に、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ3
8によってプラネタリーハウジング36が制動されない
場合には、「蓄積側回転動力蓄積機構」が「OFF(不
作動)」となり、ぜんまいバネ25が巻き取られること
による回転動力の蓄積が行なわれることはない。
39によって一体に結合されており、バネケース40の
回転によってぜんまいバネ25が外周から巻き取られ
る。つまり、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレ
ーキ38によってプラネタリーハウジング36が制動さ
れた場合には、「蓄積側回転動力伝達機構」が「ON
(作動)」となり、ぜんまいバネ25が巻き取られるこ
とによって軸S5の回転動力が一時的に蓄積される。反
対に、入力ブレーキ37もしくは過巻き防止ブレーキ3
8によってプラネタリーハウジング36が制動されない
場合には、「蓄積側回転動力蓄積機構」が「OFF(不
作動)」となり、ぜんまいバネ25が巻き取られること
による回転動力の蓄積が行なわれることはない。
【0033】ぜんまいバネ25の中心には出力プレート
41が内挿されており、ぜんまいバネ25が中心側から
巻き戻しされると、この出力プレート41が軸S5を中
心として進行方向に回転するようになっている。出力プ
レート41と出力側スプロケット22とはワンウェイク
ラッチ42を介して連結されており、出力プレート41
から出力側スプロケット22への回転動力の伝達は行わ
れるが、出力側スプロケット22から出力プレート41
への回転動力の伝達は行なわれないようになっている。
出力プレート41の軸S5を中心とした回転は、出力ブ
レーキ43によって制動可能となっている。この出力ブ
レーキ43によって出力プレート41の回転が制動され
た場合には、出力プレート41から出力側スプロケット
22への回転動力の伝達は行われない。反対に、この出
力ブレーキ43によって出力プレート41の回転が制動
されない場合には、出力プレート41から出力側スプロ
ケット22への回転動力の伝達が行われる。つまり、出
力プレート41及び出力ブレーキ43によって、第1の
実施の形態における「放出側回転動力伝達機構」に相当
する機構が構成されており、出力ブレーキ43による出
力プレート41の制動動作によって、ぜんまいバネ25
から出力側スプロケット22への回転動力の伝達が制御
されるようになっている。
41が内挿されており、ぜんまいバネ25が中心側から
巻き戻しされると、この出力プレート41が軸S5を中
心として進行方向に回転するようになっている。出力プ
レート41と出力側スプロケット22とはワンウェイク
ラッチ42を介して連結されており、出力プレート41
から出力側スプロケット22への回転動力の伝達は行わ
れるが、出力側スプロケット22から出力プレート41
への回転動力の伝達は行なわれないようになっている。
出力プレート41の軸S5を中心とした回転は、出力ブ
レーキ43によって制動可能となっている。この出力ブ
レーキ43によって出力プレート41の回転が制動され
た場合には、出力プレート41から出力側スプロケット
22への回転動力の伝達は行われない。反対に、この出
力ブレーキ43によって出力プレート41の回転が制動
されない場合には、出力プレート41から出力側スプロ
ケット22への回転動力の伝達が行われる。つまり、出
力プレート41及び出力ブレーキ43によって、第1の
実施の形態における「放出側回転動力伝達機構」に相当
する機構が構成されており、出力ブレーキ43による出
力プレート41の制動動作によって、ぜんまいバネ25
から出力側スプロケット22への回転動力の伝達が制御
されるようになっている。
【0034】出力ブレーキ43によって出力プレート4
1の回転が制動された場合には、「放出側回転動力伝達
機構」は「OFF(不作動)」となり、ぜんまいバネ2
5から出力側スプロケット22への回転動力の放出は行
われない。反対に、出力ブレーキ43によって出力プレ
ート41の回転が制動されない場合には、「放出側回転
動力伝達機構」は「ON(作動)」となり、ぜんまいバ
ネ25から出力側スプロケット22への回転動力の放出
が行われる。
1の回転が制動された場合には、「放出側回転動力伝達
機構」は「OFF(不作動)」となり、ぜんまいバネ2
5から出力側スプロケット22への回転動力の放出は行
われない。反対に、出力ブレーキ43によって出力プレ
ート41の回転が制動されない場合には、「放出側回転
動力伝達機構」は「ON(作動)」となり、ぜんまいバ
ネ25から出力側スプロケット22への回転動力の放出
が行われる。
【0035】なお、本実施の形態では、出力ブレーキ4
3がバンドブレーキにより構成された例を示している
が、他の形式のブレーキ、例えば、ドラムブレーキやデ
ィスクブレーキにより構成されてもよい。また、出力ブ
レーキ43に替えて、多板クラッチやテーパ型のクラッ
チ等を用いたとしても、「放出側回転動力伝達機構」と
しての同様の機能を達成させることができる。
3がバンドブレーキにより構成された例を示している
が、他の形式のブレーキ、例えば、ドラムブレーキやデ
ィスクブレーキにより構成されてもよい。また、出力ブ
レーキ43に替えて、多板クラッチやテーパ型のクラッ
チ等を用いたとしても、「放出側回転動力伝達機構」と
しての同様の機能を達成させることができる。
【0036】前述したように、入力側スプロケット21
に作用するトルクはボールネジ24に伝達され、出力側
スプロケット22に作用するトルクは軸S5に伝達され
る。そして、入力側スプロケット21及び出力側スプロ
ケット22にそれぞれ作用するトルクの差は、軸S5に
形成されたネジ溝の周りに回転するボールネジ24の左
右方向(図4に向かって左右方向)への移動量として検
出される。詳しく説明すると、ボールネジ24はリター
ンスプリング32によって常時右方向に付勢されてい
る。入力側スプロケット21に作用するトルクが、出力
側スプロケット22に作用するトルクよりも相対的に大
きくなると、ボールネジ24が、リターンスプリング3
2による右方向への付勢力に打ち勝って左方向に移動を
開始する。すると、ブレーキ作動用ローラ44及びブレ
ーキリンク45を介して入力ブレーキ37及び出力ブレ
ーキ43がそれぞれ作動され、入力ブレーキ37による
プラネタリーハウジング36の制動が解除され、出力ブ
レーキ43による出力プレート41の制動も解除され
る。これとは反対に、入力側スプロケット21に作用す
るトルクが、出力側スプロケット22に作用するトルク
よりも相対的に小さくなると、リターンスプリング32
による右方向への付勢力が打ち勝って、ボールネジ24
が右方向へ移動を開始する。すると、ブレーキ作動用ロ
ーラ44及びブレーキリンク45を介して入力ブレーキ
37及び出力ブレーキ43がそれぞれ作動され、入力ブ
レーキ37によるプラネタリーハウジング36が制動さ
れ、出力ブレーキ43により出力プレート41も制動さ
れる。そして、入力側スプロケット21に作用するトル
クと、出力側スプロケット22に作用するトルクとの差
があまりなく、これらのトルク差が所定の範囲内にある
場合には、ボールネジ24は中立の位置にあり、入力ブ
レーキ37によるプラネタリーハウジング36の制動が
解除され、出力ブレーキ43により出力プレート41が
制動された「中立時」の状態となる。なお、入力側スプ
ロケット21に作用するトルクと、出力側スプロケット
22に作用するトルクとの差が所定の範囲内にある前記
中立時の場合において、入力ブレーキ37によるプラネ
タリーハウジング36の制動が完全に解除されるのでは
なく、入力ブレーキ37によりプラネタリーハウジング
36が若干制動された状態(いわゆる半クラッチの状
態)となるように調整することもできる。そして、出力
側スプロケット22に作用するトルクが徐々に大きくな
った場合に、入力ブレーキ37によるプラネタリーハウ
ジング36の制動が徐々に強まるようにこれらのブレー
キやブレーキリンク45の長さ等を調整することもでき
る。
に作用するトルクはボールネジ24に伝達され、出力側
スプロケット22に作用するトルクは軸S5に伝達され
る。そして、入力側スプロケット21及び出力側スプロ
ケット22にそれぞれ作用するトルクの差は、軸S5に
形成されたネジ溝の周りに回転するボールネジ24の左
右方向(図4に向かって左右方向)への移動量として検
出される。詳しく説明すると、ボールネジ24はリター
ンスプリング32によって常時右方向に付勢されてい
る。入力側スプロケット21に作用するトルクが、出力
側スプロケット22に作用するトルクよりも相対的に大
きくなると、ボールネジ24が、リターンスプリング3
2による右方向への付勢力に打ち勝って左方向に移動を
開始する。すると、ブレーキ作動用ローラ44及びブレ
ーキリンク45を介して入力ブレーキ37及び出力ブレ
ーキ43がそれぞれ作動され、入力ブレーキ37による
プラネタリーハウジング36の制動が解除され、出力ブ
レーキ43による出力プレート41の制動も解除され
る。これとは反対に、入力側スプロケット21に作用す
るトルクが、出力側スプロケット22に作用するトルク
よりも相対的に小さくなると、リターンスプリング32
による右方向への付勢力が打ち勝って、ボールネジ24
が右方向へ移動を開始する。すると、ブレーキ作動用ロ
ーラ44及びブレーキリンク45を介して入力ブレーキ
37及び出力ブレーキ43がそれぞれ作動され、入力ブ
レーキ37によるプラネタリーハウジング36が制動さ
れ、出力ブレーキ43により出力プレート41も制動さ
れる。そして、入力側スプロケット21に作用するトル
クと、出力側スプロケット22に作用するトルクとの差
があまりなく、これらのトルク差が所定の範囲内にある
場合には、ボールネジ24は中立の位置にあり、入力ブ
レーキ37によるプラネタリーハウジング36の制動が
解除され、出力ブレーキ43により出力プレート41が
制動された「中立時」の状態となる。なお、入力側スプ
ロケット21に作用するトルクと、出力側スプロケット
22に作用するトルクとの差が所定の範囲内にある前記
中立時の場合において、入力ブレーキ37によるプラネ
タリーハウジング36の制動が完全に解除されるのでは
なく、入力ブレーキ37によりプラネタリーハウジング
36が若干制動された状態(いわゆる半クラッチの状
態)となるように調整することもできる。そして、出力
側スプロケット22に作用するトルクが徐々に大きくな
った場合に、入力ブレーキ37によるプラネタリーハウ
ジング36の制動が徐々に強まるようにこれらのブレー
キやブレーキリンク45の長さ等を調整することもでき
る。
【0037】以上説明した構成により、本実施の形態に
おける動力伝達機構50によれば、例えば自転車のペダ
ルと入力側スプロケット21がチェーン等を介して連結
され、かつ、自転車の後輪(駆動輪)と出力側スプロケ
ット22がチェーン等を介して連結された場合に、この
自転車の乗員によるペダルへの踏み込みが補助される。
すなわち、例えば自転車で急な坂道を登る場合に、ペダ
ルが踏み込まれることによって入力側スプロケット21
に大きなトルクが作用した場合には、入力ブレーキ37
によるプラネタリーハウジング36の制動が解除され、
出力ブレーキ43による出力プレート41の制動も解除
される。これにより、ぜんまいバネ25に蓄積されてい
た回転動力が出力側スプロケット22に伝達され、これ
によってペダルの踏み込みが補助される。また、例えば
自転車で坂道を下る場合には、出力側スプロケット22
に大きなトルクが作用し、入力ブレーキ37によりプラ
ネタリーハウジング36が制動され、出力ブレーキ43
により出力プレート41も制動される。これにより、坂
道で加速された自転車における軸S5の回転動力が、ぜ
んまいバネ25に蓄積される。さらに、例えば自転車で
平坦な道を走行する場合には、ぜんまいバネ25の巻き
取りも巻き戻しも行なわれないので、通常の自転車と同
様の走行状態となる。この場合、例えば前述したよう
に、入力ブレーキ37によりプラネタリーハウジング3
6が若干制動される状態(いわゆる半クラッチの状態)
となるようにブレーキリンク45等を調整しておけば、
入力側スプロケット21により入力された回転動力の一
部がぜんまいバネ25に少しずつ蓄積される。つまり、
ペダルにより入力した回転動力を必要な場合に備えて任
意の割合で蓄積しておくことができるので、より効率的
な自転車の運転が達成される。
おける動力伝達機構50によれば、例えば自転車のペダ
ルと入力側スプロケット21がチェーン等を介して連結
され、かつ、自転車の後輪(駆動輪)と出力側スプロケ
ット22がチェーン等を介して連結された場合に、この
自転車の乗員によるペダルへの踏み込みが補助される。
すなわち、例えば自転車で急な坂道を登る場合に、ペダ
ルが踏み込まれることによって入力側スプロケット21
に大きなトルクが作用した場合には、入力ブレーキ37
によるプラネタリーハウジング36の制動が解除され、
出力ブレーキ43による出力プレート41の制動も解除
される。これにより、ぜんまいバネ25に蓄積されてい
た回転動力が出力側スプロケット22に伝達され、これ
によってペダルの踏み込みが補助される。また、例えば
自転車で坂道を下る場合には、出力側スプロケット22
に大きなトルクが作用し、入力ブレーキ37によりプラ
ネタリーハウジング36が制動され、出力ブレーキ43
により出力プレート41も制動される。これにより、坂
道で加速された自転車における軸S5の回転動力が、ぜ
んまいバネ25に蓄積される。さらに、例えば自転車で
平坦な道を走行する場合には、ぜんまいバネ25の巻き
取りも巻き戻しも行なわれないので、通常の自転車と同
様の走行状態となる。この場合、例えば前述したよう
に、入力ブレーキ37によりプラネタリーハウジング3
6が若干制動される状態(いわゆる半クラッチの状態)
となるようにブレーキリンク45等を調整しておけば、
入力側スプロケット21により入力された回転動力の一
部がぜんまいバネ25に少しずつ蓄積される。つまり、
ペダルにより入力した回転動力を必要な場合に備えて任
意の割合で蓄積しておくことができるので、より効率的
な自転車の運転が達成される。
【0038】また、本実施の形態における動力伝達機構
50によれば、ぜんまいバネ25の巻き取りが外周側か
ら行なわれ、ぜんまいバネ25の巻き戻しが中心側から
行なわれる。これにより、巻き取りの回転方向と、巻き
戻しの回転方向とが同一方向に揃うので、入力側スプロ
ケット21及び出力側スプロケット22及びぜんまいバ
ネ25を簡易な構成で一本の軸S5に配設することが可
能となる。動力伝達機構50が一本の軸S5で構成され
ると、動力伝達機構50全体の構成が簡易でかつコンパ
クトなものとなる。なお、これとは反対に、ぜんまいバ
ネ25の巻き取りが中心側から行なわれ、ぜんまいバネ
25の巻き戻しが外周側から行なわれるように動力伝達
機構50を構成することもできる。この場合であって
も、ぜんまいバネ25の巻き取り及び巻き戻しの回転方
向が揃うので、前述した効果と同様な効果が達成され
る。
50によれば、ぜんまいバネ25の巻き取りが外周側か
ら行なわれ、ぜんまいバネ25の巻き戻しが中心側から
行なわれる。これにより、巻き取りの回転方向と、巻き
戻しの回転方向とが同一方向に揃うので、入力側スプロ
ケット21及び出力側スプロケット22及びぜんまいバ
ネ25を簡易な構成で一本の軸S5に配設することが可
能となる。動力伝達機構50が一本の軸S5で構成され
ると、動力伝達機構50全体の構成が簡易でかつコンパ
クトなものとなる。なお、これとは反対に、ぜんまいバ
ネ25の巻き取りが中心側から行なわれ、ぜんまいバネ
25の巻き戻しが外周側から行なわれるように動力伝達
機構50を構成することもできる。この場合であって
も、ぜんまいバネ25の巻き取り及び巻き戻しの回転方
向が揃うので、前述した効果と同様な効果が達成され
る。
【0039】さらに、本実施の形態における動力伝達機
構50には、ぜんまいバネ25の過度な巻き取りを防止
するための「過巻き防止機構」が備えられている。すな
わち、図4に示すように、ぜんまいバネ25を巻き取る
ためのバネケース40の外周には、巻き取り量検出ギヤ
46が噛み合っている。この巻き取り量検出ギヤ46
は、軸S5と並行して設けられた過巻き防止ボルト48
に螺嵌されている。バネケース40が回転すると、巻き
取り量検出ギヤ46もこれに噛み合いながら回転する。
すると、巻き取り量検出ギヤ46は、過巻き防止ボルト
48の外周に形成されたネジ溝の周りに回転しながら右
方向に(図4に向かって右方向に)移動する。つまり、
ぜんまいバネ25の巻き取り量は、過巻き防止ボルト4
8の軸周りで回転する巻き取り量検出ギヤ46の右方向
への移動量として検出される。なお、巻き取り量検出ギ
ヤ46は、過巻き防止ボルト48の軸周りに円滑に回転
可能となるように、内周面がボールネジにより構成され
ている。また、同様に、ぜんまいバネ25の巻き戻しに
より回転する出力プレート41の外周には、巻き戻し量
検出ギヤ47が噛み合っている。この巻き戻し量検出ギ
ヤ47は、過巻き防止ボルト48に対して同軸でかつ一
体状に接合されており、出力プレート41が回転する
と、巻き戻し量検出ギヤ47を介して過巻き防止ボルト
48自体が回転されるようになっている。すると、この
過巻き防止ボルト48との相対的な回動によって、前述
した巻き取り量検出ギヤ46が左方向に移動する。つま
り、ぜんまいバネ25の巻き戻し量は、過巻き防止ボル
ト48との相対的な回動により作動される巻き取り量検
出ギヤ46の左方向への移動量として検出される。巻き
取り量検出ギヤ46は、過巻き防止リンク49を介して
過巻き防止ブレーキ38と連結されている。これによ
り、巻き取り量検出ギヤ46が右方向に移動すると、過
巻き防止リンク49を介して、過巻き防止ブレーキ38
がプラネタリーハウジング36から離間される。反対
に、巻き取り量検出ギヤ46が左方向に移動すると、過
巻き防止リンク49を介して、過巻き防止ブレーキ38
がプラネタリーハウジング36に押し付けられる。つま
り、ある時点におけるぜんまいバネ25の巻き取り量
と、同時点における巻き戻し量との相対的な大小関係に
基いて、過巻き防止ブレーキ38によるプラネタリーハ
ウジング36の制動動作が適切に制御されるようになっ
ている。なお、このプラネタリーハウジング36を制動
しくは解除するための過巻き防止リンク49及び過巻き
防止ブレーキ38が、本発明における「過巻き防止手
段」に対応している。
構50には、ぜんまいバネ25の過度な巻き取りを防止
するための「過巻き防止機構」が備えられている。すな
わち、図4に示すように、ぜんまいバネ25を巻き取る
ためのバネケース40の外周には、巻き取り量検出ギヤ
46が噛み合っている。この巻き取り量検出ギヤ46
は、軸S5と並行して設けられた過巻き防止ボルト48
に螺嵌されている。バネケース40が回転すると、巻き
取り量検出ギヤ46もこれに噛み合いながら回転する。
すると、巻き取り量検出ギヤ46は、過巻き防止ボルト
48の外周に形成されたネジ溝の周りに回転しながら右
方向に(図4に向かって右方向に)移動する。つまり、
ぜんまいバネ25の巻き取り量は、過巻き防止ボルト4
8の軸周りで回転する巻き取り量検出ギヤ46の右方向
への移動量として検出される。なお、巻き取り量検出ギ
ヤ46は、過巻き防止ボルト48の軸周りに円滑に回転
可能となるように、内周面がボールネジにより構成され
ている。また、同様に、ぜんまいバネ25の巻き戻しに
より回転する出力プレート41の外周には、巻き戻し量
検出ギヤ47が噛み合っている。この巻き戻し量検出ギ
ヤ47は、過巻き防止ボルト48に対して同軸でかつ一
体状に接合されており、出力プレート41が回転する
と、巻き戻し量検出ギヤ47を介して過巻き防止ボルト
48自体が回転されるようになっている。すると、この
過巻き防止ボルト48との相対的な回動によって、前述
した巻き取り量検出ギヤ46が左方向に移動する。つま
り、ぜんまいバネ25の巻き戻し量は、過巻き防止ボル
ト48との相対的な回動により作動される巻き取り量検
出ギヤ46の左方向への移動量として検出される。巻き
取り量検出ギヤ46は、過巻き防止リンク49を介して
過巻き防止ブレーキ38と連結されている。これによ
り、巻き取り量検出ギヤ46が右方向に移動すると、過
巻き防止リンク49を介して、過巻き防止ブレーキ38
がプラネタリーハウジング36から離間される。反対
に、巻き取り量検出ギヤ46が左方向に移動すると、過
巻き防止リンク49を介して、過巻き防止ブレーキ38
がプラネタリーハウジング36に押し付けられる。つま
り、ある時点におけるぜんまいバネ25の巻き取り量
と、同時点における巻き戻し量との相対的な大小関係に
基いて、過巻き防止ブレーキ38によるプラネタリーハ
ウジング36の制動動作が適切に制御されるようになっ
ている。なお、このプラネタリーハウジング36を制動
しくは解除するための過巻き防止リンク49及び過巻き
防止ブレーキ38が、本発明における「過巻き防止手
段」に対応している。
【0040】上記のように構成される「過巻き防止機
構」では、ある時点におけるぜんまいバネ25の巻き取
り量が、同時点における巻き戻し量よりも所定以上大き
くなると、過巻き防止ブレーキ38だけでなく、過巻き
防止ブレーキ38と一体に構成された入力ブレーキ37
までもが、プラネタリーハウジング36から強制的に離
間される。すると、軸S5の回転動力はリングギヤ35
にまで伝達されなくなり、「蓄積側回転動力伝達手段」
の作動状態が解除(OFF)、すなわち、ぜんまいバネ
25の巻き取りが停止されることになる。これにより、
ぜんまいバネ25の過度な巻き取りが防止され、ぜんま
いバネ25の破損等の不具合も有効に防止される。
構」では、ある時点におけるぜんまいバネ25の巻き取
り量が、同時点における巻き戻し量よりも所定以上大き
くなると、過巻き防止ブレーキ38だけでなく、過巻き
防止ブレーキ38と一体に構成された入力ブレーキ37
までもが、プラネタリーハウジング36から強制的に離
間される。すると、軸S5の回転動力はリングギヤ35
にまで伝達されなくなり、「蓄積側回転動力伝達手段」
の作動状態が解除(OFF)、すなわち、ぜんまいバネ
25の巻き取りが停止されることになる。これにより、
ぜんまいバネ25の過度な巻き取りが防止され、ぜんま
いバネ25の破損等の不具合も有効に防止される。
【0041】第1及び第2の実施の形態では、動力伝達
機構20、50が自転車に適用された例を示したが、本
発明の動力伝達機構はその他の車両や装置等にも適用可
能である。例えば、本発明の動力伝達機構は、自動車の
車軸の回転動力を伝達する動力伝達機構や、産業用機械
における軸の回転動力を伝達する動力伝達機構に適用す
ることも可能である。
機構20、50が自転車に適用された例を示したが、本
発明の動力伝達機構はその他の車両や装置等にも適用可
能である。例えば、本発明の動力伝達機構は、自動車の
車軸の回転動力を伝達する動力伝達機構や、産業用機械
における軸の回転動力を伝達する動力伝達機構に適用す
ることも可能である。
【0042】また、本発明の動力伝達機構は、いわゆる
電動ハイブリッド自転車に適用することも可能であり、
例えば、2次電池とぜんまいバネとを動力蓄積手段とし
て併用したハイブリッド自転車を実現することも可能で
ある。
電動ハイブリッド自転車に適用することも可能であり、
例えば、2次電池とぜんまいバネとを動力蓄積手段とし
て併用したハイブリッド自転車を実現することも可能で
ある。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主に機械的な構成のみによって、適切なタイミングで軸
の回転動力を蓄積または放出させることのできる動力伝
達機構を実現することができる。このような動力伝達機
構を例えば自転車に適用した場合には、坂道等でペダル
の踏み込みが補助されるので、乗員の負担が軽減され
る。
主に機械的な構成のみによって、適切なタイミングで軸
の回転動力を蓄積または放出させることのできる動力伝
達機構を実現することができる。このような動力伝達機
構を例えば自転車に適用した場合には、坂道等でペダル
の踏み込みが補助されるので、乗員の負担が軽減され
る。
【図1】第1の実施の形態における動力伝達機構の仕組
みを模式的に示す説明図である。
みを模式的に示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態における動力伝達機構の仕組
みを模式的に示す説明図である。
みを模式的に示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態における動力伝達機構の仕組
みを模式的に示す説明図である。
みを模式的に示す説明図である。
【図4】第2の実施の形態における動力伝達機構の内部
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
1、21 … 入力側スプロケット
2、22 … 出力側スプロケット
3 … ペダル
4 … タイヤ(駆動輪)
5、25 … ぜんまいバネ
6 … 蓄積側回転動力伝達機構
7 … 放出側回転動力伝達機構
8、24 … ボールネジ(トルク差検出手段)
9、40 … バネケース
20、50 … 動力伝達機構
23 … サンギヤ
28 … 第1のプラネタリーギヤ
32 … リターンスプリング
34 … 第2のプラネタリーギヤ
35 … リングギヤ
36 … プラネタリーハウジング
37 … 入力ブレーキ
38 … 過巻き防止ブレーキ
42 … ワンウェイクラッチ
43 … 出力ブレーキ
46 … 巻き取り量検出ギヤ
47 … 巻き戻し量検出ギヤ
48 … 過巻き防止ボルト
S1、S2、S3、S4、S5 … 軸
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 近藤 正
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Fターム(参考) 3J049 AA08 AB01 AB05 BC09 BG03
CA05
Claims (8)
- 【請求項1】 入力側スプロケットの回転動力を軸を介
して出力側スプロケットに伝達する動力伝達機構におい
て、 前記軸の回転動力を一時的に蓄積する回転動力蓄積手段
と、前記軸から前記回転動力蓄積手段へ回転動力を伝達
可能な蓄積側回転動力伝達手段と、前記回転動力蓄積手
段から前記出力側スプロケットへ回転動力を伝達可能な
放出側回転動力伝達手段と、前記入力側スプロケット及
び前記出力側スプロケットにそれぞれ作用するトルクの
差を検出するトルク差検出手段と、を備え、 前記トルク差検出手段により検出されたトルク差に基い
て前記蓄積側回転動力伝達手段が作動されると、前記軸
の回転動力が前記回転動力蓄積手段に蓄積され、 前記トルク差検出手段により検出されたトルク差に基い
て前記放出側回転動力伝達手段が作動されると、前記回
転動力蓄積手段に蓄積された回転動力が前記出力側スプ
ロケットに放出されることを特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項2】 請求項1に記載の動力伝達機構であっ
て、 入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも大である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで放出側回転動力伝達手段が作動され
ることを特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の動力伝
達機構であって、 入力側スプロケットに作用するトルクが、出力側スプロ
ケットに作用するトルクよりも小である場合において、
トルク差検出手段により所定のトルク差以上のトルク差
が検出されることで蓄積側回転動力伝達手段が作動され
ることを特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
項に記載の動力伝達機構であって、 トルク差検出手段が、軸に螺嵌されたボールネジで構成
されることを特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
項に記載の動力伝達機構であって、 回転動力蓄積手段がぜんまいバネにより構成され、該ぜ
んまいバネの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわ
れ、該ぜんまいバネの巻き戻しにより回転動力の放出が
行なわれることを特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項6】 請求項5に記載の動力伝達機構であっ
て、 ぜんまいバネの中心もしくは外周のうちいずれか一方か
らの巻き取りにより回転動力の蓄積が行なわれ、他方か
らの巻き戻しにより回転動力の放出が行なわれることを
特徴とする動力伝達機構。 - 【請求項7】 請求項5もしくは請求項6に記載の動力
伝達機構であって、 ぜんまいバネの巻き取り量を検出する巻き取り量検出手
段と、前記ぜんまいバネの巻き戻し量を検出する巻き戻
し量検出手段と、前記巻き取り量検出手段により検出さ
れる巻き取り量が前記巻き戻し量検出手段により検出さ
れる巻き戻し量よりも所定以上大きくなると作動される
過巻き防止手段と、を備え、 前記過巻き防止手段が作動されると、蓄積側回転動力伝
達手段の作動状態が解除されることを特徴とする動力伝
達機構。 - 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれか1項に
記載の動力伝達機構を備えた自転車であって、 前記自転車のペダルと入力側スプロケットが連結され、
前記自転車の駆動輪と出力側スプロケットが連結されて
いることを特徴とする自転車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001350507A JP2003146285A (ja) | 2001-11-15 | 2001-11-15 | 動力伝達機構及び動力伝達機構を備えた自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001350507A JP2003146285A (ja) | 2001-11-15 | 2001-11-15 | 動力伝達機構及び動力伝達機構を備えた自転車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003146285A true JP2003146285A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19162993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001350507A Pending JP2003146285A (ja) | 2001-11-15 | 2001-11-15 | 動力伝達機構及び動力伝達機構を備えた自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003146285A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007203882A (ja) * | 2006-02-01 | 2007-08-16 | Asao Fukuhara | 車輪用補助動力装置 |
JP2009528941A (ja) * | 2006-03-03 | 2009-08-13 | アメリカン・アクセル・アンド・マニュファクチャリング・インコーポレイテッド | エネルギ蓄積機構及び制御クラッチを備えるプロペラシャフト組立体 |
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JP2010151275A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Toyo Zenmai Kk | 連続入力可能なゼンマイ装置 |
WO2010147383A2 (ko) * | 2009-06-18 | 2010-12-23 | Han Hyun Sub | 태엽의 반탄력을 이용한 전기자동차 배터리충전장치 |
JP2013167362A (ja) * | 2013-06-04 | 2013-08-29 | Tai-Her Yang | スプリング装置 |
JP2013193544A (ja) * | 2012-03-19 | 2013-09-30 | Panasonic Corp | 車輌駆動装置 |
CN103603931A (zh) * | 2013-05-07 | 2014-02-26 | 山东理工大学 | 弹性橡胶带蓄能器式电动汽车制动能量再生传动装置 |
KR20170015259A (ko) * | 2015-07-31 | 2017-02-08 | 배남식 | 회전력 비교 시스템 그리고 회전력 비교 시스템 |
KR20170015258A (ko) * | 2015-07-31 | 2017-02-08 | 배남식 | 동력 전달장치 |
-
2001
- 2001-11-15 JP JP2001350507A patent/JP2003146285A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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