JP2003146022A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003146022A
JP2003146022A JP2001347839A JP2001347839A JP2003146022A JP 2003146022 A JP2003146022 A JP 2003146022A JP 2001347839 A JP2001347839 A JP 2001347839A JP 2001347839 A JP2001347839 A JP 2001347839A JP 2003146022 A JP2003146022 A JP 2003146022A
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    • B60C11/03Tread patterns
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    • B60C11/03Tread patterns
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    • B60C11/1307Tread patterns characterised by the groove cross-section, e.g. for buttressing or preventing stone-trapping with special features of the groove walls
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックの体積差を軽減し、ユニフォミティ
ーや操縦安定性等を向上する。 【解決手段】 周方向断面において、ブロック上面Sと
両側の横主溝4の壁面Wyとが交わる交点Q、Qを通り
かつタイヤ回転中心線に中心を有する基準円弧線Mに対
し、少なくともブロック上面Sの中央部Scは、前記基
準円弧線Mより半径方向内方を通る。この基準円弧線M
と中央部Scとの間の距離dは、タイヤ周方向長さLが
大なブロックBほど大とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリアブルピッチ
のブロックパターンのタイヤを加硫成形する際に生じる
ブレーカ等のトレッド補強層の波打ち変形を抑制した空
気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばタイヤのトラクション性、排水・
排土性等を高めるために、縦主溝と横主溝とによりトレ
ッド面を複数のブロックに区分したブロックパターンを
採用する場合が多い。
【0003】このようなブロックパターンのタイヤで
は、ブロック間の空気がタイヤ回転にともない圧縮、開
放をくり返し、その時発生するパルス的振動が空気の粗
密波を誘発することによりパターンノイズを発生させ
る。従って、このパターンノイズを軽減するため、タイ
ヤ周方向の長さを違えた複数種類の長さのブロックをバ
リアブルピッチで配列し、ノイズを広い周波数領域に分
散(ホワイトノイズ化)することが広く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしバリアブルピッ
チでは、前記長さの差異によりブロックに体積差が生じ
る。その結果、図12(A)、(B)に示すように、タ
イヤを加硫金型a内で加硫成形する際、短いブロックb
sが配される部分では、横主溝形成用の金型凸部a1に
よるゴムの押下げ力f1が強く作用し、又長いブロック
blが配される部分では、ブロック形成用の金型凹部a
2によるゴムの吸上げ力f2が強く作用する。そのた
め、ブレーカ等のトレッド補強層cに波打ち状の変形が
発生し、ゴム厚さを不均一化するなどユニフォミティー
や操縦安定性等を損ねるという問題がある。
【0005】そこで本発明は、ブロックの周方向長さの
種類に応じ、ブロック上面の湾曲状態、ブロックを囲む
縦主溝および横主溝の壁面の傾斜角度、横主溝の壁面の
傾斜角度およびその傾斜状態、或いは横主溝の壁面の傾
斜角度およびその溝深さ状態を夫々特定することを基本
として、ブロックの体積差を軽減でき、加硫成形時に生
じるトレッド補強層への波打ち変形を抑制し、ユニフォ
ミティーや操縦安定性等を向上しうる空気入りタイヤの
提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1発明は、タイヤ周方向にのびる縦主溝と
該縦主溝に交わる横主溝とによって区分されかつタイヤ
周方向長さが異なる複数種類のブロックをタイヤ周方向
にバリアブルピッチで配列したブロック列を有する空気
入りタイヤであって、タイヤ回転中心線と直角な周方向
断面において、前記ブロックは、ブロック上面とこのブ
ロック上面を挟む両側の横主溝の壁面とが交わる両側の
交点を通りかつタイヤ回転中心線に中心を有する基準円
弧線に対し、少なくとも前記ブロック上面の中央部は、
前記基準円弧線より半径方向内方を通るとともに、この
基準円弧線と前記中央部との間の距離dは、タイヤ周方
向長さが大なブロックほど大としたことを特徴としてい
る。
【0007】このとき、前記距離dをブロックのタイヤ
周方向長さで除した平均距離を、タイヤ周方向長さが大
なブロックほど大とするのが好ましい。
【0008】又本願の第2発明では、前記ブロックは、
前記横主溝の壁面のブロック上面に立てた法線に対する
壁面角度α、および縦主溝の壁面のブロック上面に立て
た法線に対する壁面角度βが、タイヤ周方向長さが大な
ブロックほど小としたことを特徴としている。
【0009】又本願の第3発明では、前記ブロックは、
前記横主溝の壁面のブロック上面に立てた法線に対する
壁面角度αがタイヤ周方向長さが大なブロックほど小で
あり、しかもこの壁面角度αを、前記壁面のタイヤ軸方
向両端側から中央側に減じたことを特徴としている。
【0010】又本願の第4発明では、前記ブロックは、
前記横主溝の壁面のブロック上面に立てた法線に対する
壁面角度αがタイヤ周方向長さが大なブロックほど小で
あり、しかも横主溝の溝深さを、タイヤ軸方向両端側か
ら中央側に増加したことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本願第1発明の空気
入りタイヤ1Aのトレッドパターンを略示したものであ
り、トレッド部2に、タイヤ周方向にのびる縦主溝3と
該縦主溝3に交わる横主溝4とによって区分されたブロ
ックBがタイヤ周方向に配列するブロック列Jを形成し
ている。
【0012】詳しくは、本例では、タイヤ赤道C上に配
される内のブロック列J1と、トレッドTE縁に沿って
配される外のブロック列J3と、その間に配される中の
ブロック列J2との5本のブロック列Jを形成した場合
を例示している。そして、このなかで、前記内のブロッ
ク列J1および中のブロック列J2を、夫々、タイヤ周
方向長さLが異なる複数種類のブロックBがタイヤ周方
向にバリアブルピッチで配列するバリアブルピッチのブ
ロック列JVとして形成している。
【0013】なお本例では、前記ブロック列JVが、タ
イヤ周方向長さをLl、Lm、Lsとした長中短の3種
類のブロックBl、Bm、Bsからなる場合を例示して
いるが、2種類、4種類、或いはそれ以上の種類のブロ
ックで形成することができる。なお本願でいう、ブロッ
クBの前記タイヤ周方向長さ(以下ブロック長さという
場合がある)Lは、ブロック上面Sの周方向長さを意味
する。
【0014】そして、第1発明の実施態様では、図2
(A)〜(C)に示すように、タイヤ回転中心線と直角
な周方向断面において、前記ブロックBl、Bm、Bs
の各ブロック上面Sの少なくとも中央部Scが、基準円
弧線Mより半径方向内方を通るとともに、この基準円弧
線Mと前記中央部Scとの間の距離dが、ブロック長さ
Lが大なブロックBほど大としたことを特徴としてい
る。
【0015】すなわち、前記ブロックBlにおける基準
円弧線Mと中央部Scとの距離をdl、前記ブロックB
mでの距離をdm、前記ブロックBsでの距離をdsと
したとき、dl>dm>ds としている。
【0016】ここで、前記基準円弧線Mとは、前記ブロ
ック上面Sと、このブロック上面Sを挟む両側の横主溝
4、4の各壁面Wyとが交わる両側の交点Q、Qを通り
かつタイヤ回転中心線に中心を有する円弧を意味する。
【0017】従来のタイヤでは、ブロック上面全体が、
実質的にこの基準円弧線Mと一致、すなわち基準円弧線
M上を通っている。しかし、本実施態様の前記ブロック
Bl、Bm、Bsでは、前記吸上げ力f2が最も強く作
用する中央部Scにおいて、前記距離dl、dm、ds
に相当する体積を従来のタイヤに比して減じ、ブロック
Bl、Bm、Bs間の体積差を軽減している。これによ
り吸上げ力f2自体が効果的に低減かつ均一化され、所
謂ブレーカやバンドなどのトレッド補強層の波打ち変形
を効果的に抑制できる。
【0018】なお前記距離dを確保する手段としては、
前記中央部Scを含む一部又は全部のブロック上面S
を、前記基準円弧線Mの曲率半径Rより大きい曲率半径
rl、rm、rsを有する凸の円弧面5(図2(A)〜
(C)に示す)で形成する、又はタイヤ外側に中心を有
する逆クラウン状の凹の円弧面6(図3に示す)で形成
する。なお前記中央部Scを含む一部又は全部のブロッ
ク上面Sが、平面であっても良く、このとき該平面は、
曲率半径∞の円弧面5として考えうる。
【0019】なお本例では、ブロック上面Sの全部が前
記円弧面5で形成され、かつ各曲率半径を、rl>rm
>rs とした場合を例示しているが、図4(A)、
(B)に示すように、ブロック上面Sの一部を前記円弧
面5で形成することもできる。係る場合には、ブロック
エッジで過大となる接地圧が緩和され、この接地圧の均
一化による偏摩耗の抑制効果によって、ライフ末期にな
ると悪化するユニフォミティについてもその悪化の度合
いが軽減されるため好ましい。この観点から、前記円弧
面5の巾5Kは、ブロック上面Sの巾SKの0.3〜
0.8倍の範囲が望ましい。
【0020】ここで、本実施態様では、タイヤ周方向長
さが最も短いブロックBsだけは、前記基準円弧線M上
を通る、すなわち距離ds=0とすることができ、この
ときには、前記ブロックBsにおける曲率半径rsは、
前記曲率半径Rと一致している。又タイヤ周方向長さが
最も長いブロックBlにおける前記距離dlについて
は、その上限は特に規制されないが、振動特性や乗り心
地性などの観点から、ブロック長さLlの10%以下が
好ましく、前記距離dlは、乗用車用タイヤでは通常、
0.8〜1.2mm程度が良い。
【0021】又前記波打ち変形の抑制効果を高めるため
に、前記距離dをブロック長さLで除した平均距離d/
Lを、ブロック長さLが大なブロックほど大とするのが
よい。すなわち、本例では、各ブロックBl、Bm、B
sにおける平均距離dl/Ll、dm/Lm、ds/L
sにおいて、dl/Ll>dm/Lm>ds/Lsとし
ている。なお前記抑制効果の観点から、前記平均距離d
l/Llと平均距離ds/Lsとの比(ds/ Ls)/
(dl/ Ll)を0.01〜0.80の範囲とするのも
好ましい。
【0022】なお本例では、一つのブロック列Jに配さ
れる横主溝4においては、そのトレッド面上における横
溝巾4Kおよびトレッド面からの溝深さ4Dは、互いに
略等しく、又前記交点Qにおいてブロック上面S(トレ
ッド面)に立てた法線Nに対する横主溝4の壁面角度α
が互いに略等しい場合を例示している。
【0023】次に、第2発明の空気入りタイヤ1Bのト
レッドパターンを図5に略示する。このトレッドパター
ンにおいても、同様に、内のブロック列J1および中の
ブロック列J2を、ブロック長さがLl、Lm、Lsの
3種類のブロックBl、Bm、Bsをタイヤ周方向にバ
リアブルピッチで配列するバリアブルピッチのブロック
列JVとして形成している。
【0024】そして、この第2発明の実施態様では、ブ
ロックBは、前記横主溝4の壁面Wyのブロック上面S
に立てた法線Nに対する壁面角度α(図6に示す)、お
よび縦主溝3の壁面Wgのブロック上面Sに立てた法線
Nに対する壁面角度β(図7に示す)が、タイヤ周方向
長さLが大なブロックBほど小としたことを特徴として
いる。図6、7では、便宜上、ブロック上面Sを平面と
して描いている。
【0025】すなわち、前記ブロックBlにおける前記
壁面角度をαl、βl、前記ブロックBmにおける壁面
角度をαm、βm、前記ブロックBsにおける壁面角度
をαs、βsとしたとき、αl<αm<αs、かつ β
l<βm<βs としている。これによって、ブロック
Bl、Bm、Bs間の体積差が軽減され、前記波打ち変
形抑制効果が発揮される。なおこの効果を充分に達成す
るために、前記壁面角度の角度差αs−αl、および前
記壁面角度の角度差βs−βlは夫々、1〜3度、およ
び2〜5度とするのが好ましい。
【0026】なお本例では、一つのブロック列Jに配さ
れる横主溝4において、そのトレッド面上における横溝
巾4Kおよびトレッド面からの溝深さ4Dが互いに略等
しい場合を例示している。
【0027】次に、第3発明の空気入りタイヤ1Cのト
レッドパターンを図8に略示する。このトレッドパター
ンにおいても、同様に、内のブロック列J1および中の
ブロック列J2を、ブロック長さがLl、Lm、Lsの
3種類のブロックBl、Bm、Bsをタイヤ周方向にバ
リアブルピッチで配列するバリアブルピッチのブロック
列JVとして形成している。
【0028】そして、この第3発明の実施態様では、ブ
ロックBは、前記横主溝4の壁面Wyのブロック上面S
に立てた法線Nに対する壁面角度α(図6に示す)がタ
イヤ周方向長さLが大なブロックほど小であり、しかも
この壁面角度αが、前記壁面Wyのタイヤ軸方向両端側
から中央側に向かって減じたことを特徴としている。
【0029】すなわち、前記ブロックBl、Bm、Bs
における前記壁面角度を、夫々αl、αm、αsとした
とき、αl<αm<αs とし、これによって、ブロッ
クBl、Bm、Bs間の体積差を低減している。なお壁
面角度αl、αm、αsは同一円周線上で比較する。
【0030】又ブロックBを矩形状に簡略化して示す図
9の如く、一つのブロックBにおいても、前記壁面角度
αを、タイヤ軸方向両端側の最大の角度αmax から中央
側の最小角度αmin に向かって漸減している。これは、
加硫成型時、前記タイヤ軸方向両端側では縦主溝3から
もゴム流れが発生するため、この両端側での壁面角度α
を大とすることによってゴム流れが均一化され、前記吸
上げ力f2自体が低減される。従って、前記体積差の軽
減と相俟って、前記波打ち変形抑制効果が発揮される。
そのために、角度差αmax −αmin は1〜4度の範囲が
好ましい。
【0031】なお本例では、前記縦主溝3の壁面Wgの
ブロック上面Sに立てた法線Nに対する壁面角度βを、
ブロック長さLに関係なく略一定に設定した場合を例示
しているが、該壁面角度βを、タイヤ周方向長さLが大
なブロックほど小に設定しても良く、さらにはこの壁面
角度βを、前記壁面Wgのタイヤ周方向両端側から中央
側に向かって減じることが、波打ち変形抑制のために好
ましい。
【0032】次に、第4発明の空気入りタイヤ1Dのト
レッドパターンを図10に略示する。このトレッドパタ
ーンにおいても、同様に、内のブロック列J1および中
のブロック列J2を、ブロック長さがLl、Lm、Ls
の3種類のブロックBl、Bm、Bsをタイヤ周方向に
バリアブルピッチで配列するバリアブルピッチのブロッ
ク列JVとして形成している。
【0033】そして、この第4発明の実施態様では、ブ
ロックBは、前記横主溝4の壁面Wyのブロック上面S
に立てた法線Nに対する壁面角度α(図6に示す)がタ
イヤ周方向長さLが大なブロックほど小であり、しかも
横主溝4の溝深さ4Dを、タイヤ軸方向両端側から中央
側に増加したことを特徴としている。
【0034】すなわち、前記ブロックBl、Bm、Bs
における前記壁面角度を、夫々αl、αm、αsとした
とき、αl<αm<αs とし、これによって、ブロッ
クBl、Bm、Bs間の体積差を低減している。
【0035】又ブロックBを矩形状に簡略化して示す図
11の如く、各横主溝4において、その溝深さ4Dを、
タイヤ軸方向両端側の最小深さDmin から中央側の最大
深さDmax に向かって漸増している。これによって前述
と同様に、ゴム流れが均一化され、前記吸上げ力f2自
体が低減される結果、前記体積差の軽減と相俟って、前
記波打ち変形抑制効果が発揮される。そのために、溝深
さの差Dmax −Dminは1〜3mmの範囲が好ましい。
【0036】なお本例では、前記縦主溝3の壁面Wgの
ブロック上面Sに立てた法線Nに対する壁面角度βを、
ブロック長さLに関係なく略一定に設定した場合を例示
しているが、該壁面角度βを、タイヤ周方向長さLが大
なブロックほど小に設定しても良く、さらには縦主溝3
の溝深さをタイヤ周方向両端側から中央側に増加するこ
とが、波打ち変形抑制のために好ましい。
【0037】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0038】
【実施例】図1、5、8、10に示すブロックパターン
を有するタイヤサイズ215/45ZR17のタイヤを
表1の仕様に基づき試作するとともに、各試供タイヤ
の、操縦安定性、高速耐久性、ユニフォミティーをテス
トし比較した。
【0039】(1)操縦安定性:供試タイヤを、リム
(17×7JJ)、内圧(200kPa)の下で、車両
(3000ccの国産乗用車)に装着し、ドライアスフ
ァルトのテストコースを走行した時の操縦安定性をドラ
イバーの官能評価により従来例を100とする指数で表
示している。指数の大きい方が良好である。
【0040】(2)高速耐久性:ドラム試験機を用い
て、リム(17×7JJ)、内圧(200kPa)の下
でECE30により規定された荷重/速度性能テストに
準拠して、ステップスピード方式により実施した。テス
トは、逐次走行速度を上昇させるとともに、タイヤが破
壊したときの速度を従来例を100とする指数で表示し
ている。指数の大きい方が良好である。
【0041】(3)ユニフォミティー:ラジアルフォー
スバリエーション(RFV)、ラテラルフォースバリエ
ーション(LFV)、コニシティ(CON)をSASO
に準拠して測定した。測定値は、サンプルタイヤ各50
個の平均値である。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
ブロックの体積差を軽減でき、加硫成形時に生じるトレ
ッド補強層への波打ち変形を抑制し、ユニフォミティー
や操縦安定性等を向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1発明のタイヤのトレッドパターンの一
実施例を示す平面図である。
【図2】(A)〜(C)は各ブロックのブロック上面の
周方向断面における輪郭形状を示す断面図である。
【図3】ブロック上面の輪郭形状の他の例を示す断面図
である。
【図4】(A)、(B)は、ブロックの中央部の形成状
態を説明する平面図である。
【図5】第2発明のタイヤのトレッドパターンの一実施
例を示す平面図である。
【図6】(A)〜(C)は、各ブロックの横主溝側の壁
面角度を説明する断面図である。
【図7】(A)〜(C)は、各ブロックの縦主溝側の壁
面角度を説明する断面図である。
【図8】第3発明のタイヤのトレッドパターンの一実施
例を示す平面図である。
【図9】ブロックの横主溝側壁面の傾斜状態を略示する
斜視図である。
【図10】第4発明のタイヤのトレッドパターンの一実
施例を示す平面図である。
【図11】横主溝の溝深さ状態を略示する斜視図であ
る。
【図12】(A)、(B)は従来技術の問題点を説明す
る断面図である。
【符号の説明】
3 縦主溝 4 横主溝 4D 横主溝の溝深さ 5 円弧面 6 円弧面 B、Bl、Bm、Bs ブロック d/L 平均距離 JV ブロック列 M 基準円弧線 N 法線 Q 交点 S ブロック上面 Sc 中央部 Wy 横主溝の壁面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤ周方向にのびる縦主溝と該縦主溝に
    交わる横主溝とによって区分されかつタイヤ周方向長さ
    が異なる複数種類のブロックをタイヤ周方向にバリアブ
    ルピッチで配列したブロック列を有する空気入りタイヤ
    であって、 タイヤ回転中心線と直角な周方向断面において、前記ブ
    ロックは、ブロック上面とこのブロック上面を挟む両側
    の横主溝の壁面とが交わる両側の交点を通りかつタイヤ
    回転中心線に中心を有する基準円弧線に対し、少なくと
    も前記ブロック上面の中央部は、前記基準円弧線より半
    径方向内方を通るとともに、 この基準円弧線と前記中央部との間の距離dは、タイヤ
    周方向長さが大なブロックほど大としたことを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ブロックは、前記中央部を含む一部又
    は全部のブロック上面が、前記基準円弧線の曲率半径よ
    り大きい曲率半径を有する円弧面、又はタイヤ外側に中
    心を有する逆クラウンの円弧面からなることにより、前
    記中央部が前記基準円弧線より半径方向内方を通るとと
    もに、 前記距離dをブロックのタイヤ周方向長さで除した平均
    距離は、タイヤ周方向長さが大なブロックほど大とした
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】タイヤ周方向にのびる縦主溝と該縦主溝に
    交わる横主溝とによって区分されかつタイヤ周方向長さ
    が異なる複数種類のブロックをタイヤ周方向にバリアブ
    ルピッチで配列したブロック列を有する空気入りタイヤ
    であって、 前記ブロックは、前記横主溝の壁面のブロック上面に立
    てた法線に対する壁面角度α、および縦主溝の壁面のブ
    ロック上面に立てた法線に対する壁面角度βが、タイヤ
    周方向長さが大なブロックほど小としたことを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】タイヤ周方向にのびる縦主溝と該縦主溝に
    交わる横主溝とによって区分されかつタイヤ周方向長さ
    が異なる複数種類のブロックをタイヤ周方向にバリアブ
    ルピッチで配列したブロック列を有する空気入りタイヤ
    であって、 前記ブロックは、前記横主溝の壁面のブロック上面に立
    てた法線に対する壁面角度αがタイヤ周方向長さが大な
    ブロックほど小であり、 しかもこの壁面角度αを、前記壁面のタイヤ軸方向両端
    側から中央側に減じたことを特徴とする空気入りタイ
    ヤ。
  5. 【請求項5】タイヤ周方向にのびる縦主溝と該縦主溝に
    交わる横主溝とによって区分されかつタイヤ周方向長さ
    が異なる複数種類のブロックをタイヤ周方向にバリアブ
    ルピッチで配列したブロック列を有する空気入りタイヤ
    であって、 前記ブロックは、前記横主溝の壁面のブロック上面に立
    てた法線に対する壁面角度αがタイヤ周方向長さが大な
    ブロックほど小であり、 しかも横主溝の溝深さを、タイヤ軸方向両端側から中央
    側に増加したことを特徴とする空気入りタイヤ。
JP2001347839A 2001-11-13 2001-11-13 空気入りタイヤ Expired - Fee Related JP4034550B2 (ja)

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