JP2003145799A - インクカートリッジおよびそのインク注入方法 - Google Patents

インクカートリッジおよびそのインク注入方法

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JP2003145799A JP2002145160A JP2002145160A JP2003145799A JP 2003145799 A JP2003145799 A JP 2003145799A JP 2002145160 A JP2002145160 A JP 2002145160A JP 2002145160 A JP2002145160 A JP 2002145160A JP 2003145799 A JP2003145799 A JP 2003145799A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク使用時にインクタンク室からインクエ
ンド室にインクを円滑に供給することができるととも
に、印字上の安定性を確保することができるインクカー
トリッジを提供すること。 【解決手段】 記録装置用のヘッドに着脱可能に接続さ
れるインクカートリッジ1において、このインクカート
リッジ1は、ヘッド−カートリッジ接続状態において大
気中に開放するインクタンク室11と、このインクタン
ク室11に連通し、かつヘッドに至るインクエンド室
(上部第1インク収容室16等)を有する容器本体2を
備え、この容器本体2に、インクタンク室11に連通す
る第一開口部85および前記インクエンド室に連通する
第二開口部86を設けた構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置用のヘッ
ドにインクを供給するためのインクカートリッジおよび
そのインク注入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、一般にキ
ャリッジ上に搭載されて記録用紙の幅方向に移動する記
録ヘッドと、この記録ヘッドの移動方向と直交する方向
に記録用紙を相対的に移動させる紙送り手段とを備えて
いる。
【0003】このようなインクジェット式記録装置にお
いて、記録用紙に対する印刷は、印刷データに基づいて
記録ヘッドからインク滴を吐出させることにより行われ
る。
【0004】そして、キャリッジ上に例えばブラック,
イエロー,シアンおよびマゼンタの各インクを吐出可能
な記録ヘッドを搭載し、ブラックインクによるテキスト
印刷ばかりでなく、各インクの吐出割合を変えることに
より、フルカラー印刷を可能としている。
【0005】このため、記録ヘッドに各インクを供給す
るインクカートリッジが装置本体内に配設されている。
【0006】通常のインクジェット式記録装置にあって
は、前記ブラック,イエロー,シアンおよびマゼンタの
インクが貯留された各インクカートリッジがキャリッジ
上に載置され、キャリッジと共に移動する。
【0007】最近の記録装置においては、記録速度の向
上を図る目的から、キャリッジの移動を高速で行うよう
になってきている。
【0008】このような記録装置においては、キャリッ
ジの加減速に伴うインク供給チューブの伸張・屈曲によ
ってその内部インクに圧力変動が生じてしまい、記録ヘ
ッドからのインク滴の吐出を不安定にする。
【0009】このため、大気側に開放される下方インク
収容室(インクタンク室)と、この下方インク収容室に
インク流路を介して接続するヘッド接続用の上方インク
収容室(インクエンド室)とを備え、この上方インク収
容室とヘッド供給口とを結ぶ経路途中に差圧弁を配置し
てなるインクカートリッジが提案されている。
【0010】これによれば、負圧発生手段によってヘッ
ド側に負圧が発生し、これに伴い差圧弁が開放して記録
ヘッドにインクを供給するため、前記した圧力変動によ
るインクへの悪影響が少なくなり、記録ヘッドへのイン
クの供給を最適な水頭差で行うことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したイ
ンクカートリッジにおいては、インク注入用の開口部が
単一の開口部であるため、インクタンク室およびインク
エンド室の各室に要求されるインク注入条件でインクの
注入を行うことができなかった。
【0012】即ち、インクエンド室は大気が存在しない
ことおよび適正インク量であることが要求される。一
方、インクタンク室には適正インク量であることが要求
される。
【0013】したがって、異なる条件で別々の部屋にイ
ンクを注入する必要がある。
【0014】特に、インクエンド室に対してインクタン
ク室に要求されるインク注入(大気注入)条件でインク
をカートリッジ内に注入すると、インクタンク室のみな
らずインクエンド室にも空気が混入してしまう。この結
果、インク使用時にヘッドに供給されるインク中に気泡
が混入してしまい、印字上の安定性を確保することがで
きないという課題があった。
【0015】本発明は、このような技術的課題を解決す
るためになされたもので、インク使用時にヘッドに供給
されるインク中への気泡の混入を防止することができ、
もって印字上の安定性を確保することができるインクカ
ートリッジおよびそのインク注入方法を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明に係るインクカートリッジは、大
気に連通可能なインクタンク室と、このインクタンク室
に連通するインクエンド室と、このインクエンド室と連
通してインクを外部に排出するインク供給口とを備え、
前記インクタンク室に連通する第一開口部および前記イ
ンクエンド室に連通する第二開口部を設けたことを特徴
とする。
【0017】このように構成されているため、インクタ
ンク室とインクエンド室に異なる条件によりインクを充
填することができる。
【0018】ここで、インクタンク室内の大気を排出す
るための大気連通口を設けるとともに、前記インクエン
ド室を減圧吸引するための吸引口を設けることが望まし
い。
【0019】このように構成されているため、インクタ
ンク室に対しては第一開口部から大気注入条件でインク
の注入を行うことができ、一方インクエンド室に対して
は第二開口部から減圧注入条件でインクの注入を行うこ
とができる。言い換えればインクタンク室に対するイン
クの注入が大気連通口から大気を排出しながら行われ、
インクエンド室に対するインクの注入が吸引口から吸引
しながら行われる。
【0020】また、前記吸引口が、前記ヘッドにインク
を供給するためのインク供給口であることが望ましい。
【0021】このように構成されているため、記録装置
用のヘッドにインクを供給するためのインク供給口を、
インク注入時にインクエンド室を吸引するための吸引口
として使用することができる。
【0022】また、上記構成において前記インクエンド
室とインク供給口間に差圧弁が配置されていることを特
徴とする。
【0023】この構成により、インク供給口から排出さ
れるインク流れを制御する差圧弁を開いた状態でインク
をインク供給口まで充填することが可能になる。
【0024】また、前記インクタンク室とインクエンド
室は流路により接続され、この流路のインクタンク室側
連通口と対向する位置に前記第二開口部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0025】この様に構成されているため、インクタン
ク室とインクエンド室を接続する流路にもインクを効率
的に充填することができる。
【0026】また、前記大気連通口を第二開口部近傍に
形成されていることを特徴とする。
【0027】この様に構成されているため、第二開口部
をインク注入後に封止するときに同時に封止することが
できる。
【0028】本発明のインクカートリッジは、大気に連
通可能なインクタンク室と、このインクタンク室に連通
する差圧弁収容室と、差圧弁収容室と連通するインクを
外部に排出するインク供給口とを備え、前記インクタン
ク室に連通する第一開口部および前記差圧弁収容室に連
通する第二開口部を設けたことを特徴とする。
【0029】この様に構成されているため、インクタン
ク室に対しては第一開口部から大気注入条件でインクの
注入を行うことができ、一方差圧弁収容室に対しては第
二開口部から減圧注入条件でインクの注入を行うことが
できる。
【0030】したがって、差圧弁収容室に気泡の取り込
み等なくインクを効率よく充填することができる。
【0031】また、前記差圧弁収容室には、インク供給
口から吸引されながら第二開口部からインクが充填され
ることを特徴とする。
【0032】この様に構成されているため、複雑な流路
構成である差圧弁収容室にも気泡の取り込みを防止して
インクを充填することができる。
【0033】一方、本発明に係るインクカートリッジの
インク注入方法は、大気に連通可能なインクタンク室
と、このインクタンク室に連通するインクエンド室と、
このインクエンド室と連通してインクを外部に排出する
インク供給口とを備えたインクカートリッジのインク充
填方法において、前記インクタンク室に所定のインク注
入条件でインクを注入するとともに、前記インクエンド
室に前記インクタンク室へのインク注入条件と異なるイ
ンク注入条件でインクを注入することを特徴とする。
【0034】このような方法であるため、インクタンク
室およびインクエンド室の各室に要求されるインク注入
条件でインクの注入を行うことができるインクカートリ
ッジを得ることができる。
【0035】ここで、前記インクエンド室にインクを注
入するにあたり、前記インクエンド室を減圧吸引するこ
とが望ましい。
【0036】このような方法によると、インクエンド室
に気泡の取り込み等の問題を防止してインクを効率よく
充填することができる。またこれにより印字上の安定性
が確保されるインクカートリッジを得ることができる。
【0037】また、前記インクエンド室を前記インクカ
ートリッジのインク供給口から吸引することが望まし
い。
【0038】このような方法により、インク供給口に至
る流路まで効率よくインクを充填することができる。
【0039】さらに、前記インクタンク室にインクを注
入するにあたり、前記インクタンク室に大気を注入する
ことが望ましい。
【0040】このような方法によると、インクタンク室
に対しては大気注入条件でインクの注入を行うことがで
きるインクカートリッジを得ることができる。
【0041】また、前記インクエンド室をインク供給口
から吸引して減圧吸引し、インクエンド室とインク供給
口の間に配置された差圧弁を開いた状態でインクを充填
することを特徴とする。
【0042】これにより、差圧弁により区画された流路
を連通してインク供給口までインクを効率よく充填する
ことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用されたインク
カートリッジおよびそのインク注入方法につき、図に示
す実施の形態に基づいて説明する。
【0044】先ず、インクカートリッジにつき、図1〜
図11を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に
係るインクカートリッジの全体を分解して示す斜視図で
ある。図2(a)および(b)は、本発明の実施形態に
係るインクカートリッジの外観を示す斜視図である。図
3および図4は、本発明の実施形態に係るインクカート
リッジの内部構造を斜め上方と斜め下方から見た斜視図
である。図5および図6は、本発明の実施形態に係るイ
ンクカートリッジの内部構造を示す正面図と背面図であ
る。図7および図8は、本発明の実施形態に係るインク
カートリッジの負圧発生手段収容室とバルブ収容室を拡
大して示す断面図である。図9は、本発明の実施形態に
係るインクカートリッジのカートリッジホルダに対する
接続状態を示す正面図である。図10(a)および
(b)は、本実施形態に係るインクカートリッジのイン
ク注入流路を説明するために、その内部構造を模式化し
て示す断面図とインク注入孔を示す下面図である。
【0045】図2(a)および(b)に示すインクカー
トリッジ1は、一方側に開口する平面ほぼ矩形状の容器
本体(下ケース)2と、この容器本体2の開口部を封止
する蓋体(上ケース)3とを有し、その内部がインク流
路系および空気流路系(共に後述)から大略構成されて
いる。
【0046】前記容器本体2の下方部には、記録ヘッド
112のインク供給針72(共に図9に図示)に接続可
能なインク供給口4およびこのインク供給口4の側方に
並列する第一開口部(開放孔)85,第二開口部86
(共に図4および図5に図示)が設けられている。前記
インク供給口4は後述するインクエンド室(差圧弁収容
室)に連通され、前記第一開口部85はインク収容室
(インクタンク室)11に連通されている。
【0047】前記インク供給口4内には、図1に示すよ
うに、ゴム等からなる略円柱状のシール部材200が装
着されている。このシール部材200の中央部には、軸
線方向に開口する貫通孔200aが設けられている。ま
た、前記インク供給口4内には、前記インク供給針72
の挿抜によって前記貫通孔200aを開閉するスプリン
グ受け(弁体)201が配設され、さらにこのスプリン
グ受け201を前記シール部材200に付勢する圧縮コ
イルスプリング202が弾装されている。
【0048】前記第二開口部86は、図10(a)およ
び(b)に示すように、大気連通口86aを介してイン
ク収容室11に連通され、またインク注入口86bを介
してインクエンド室(上部第1インク収容室16,上部
第2インク収容室17等)に連通されている。
【0049】前記容器本体2の上方側部にはカートリッ
ジホルダに着脱可能な係止部材5,6が一体に設けられ
ている。そして、図2(a)に示すように一方の係止部
材5の下方部には回路基板(IC基板)7が配設され、
他方の係止部材6の下方部には同図(a)および(b)
に示すようにバルブ収容室8が配設されている。
【0050】なお、前記回路基板7は、インクに関する
情報データ、例えば色種,顔料/染料系インクの種別,
インク残量,シリアル番号,有効期限および対象機種等
のデータを書き込み可能に保存した記憶素子を有してい
る。
【0051】前記バルブ収容室8は、図8に示すよう
に、カートリッジ挿入側(下側)に開口する内部空間を
有し、その内部空間中を前記インクカートリッジ1に適
合する記録装置側の識別片73(図9に図示)およびバ
ルブ作動杆70が進退する。そして前記内部空間の上部
には、前記バルブ作動杆70の進退によって回動する識
別用のブロック87の操作アーム66が収容されてい
る。また前記内部空間の下部には、記録装置に対する適
否を判断するための識別用凸部68が設けられている。
そして、この識別用凸部68は、記録装置側のインク供
給針72(図9に図示)をインク供給口4に連通させる
以前(後述する大気開放弁が開弁する以前)において、
カートリッジホルダ71(図9に図示)のバルブ作用杆
70による判定を可能にする位置に配置されている。
【0052】また、バルブ収容室8(大気開放室50
1)の室壁8aには、図8に示すように、大気開放弁6
01の開閉動作によって開閉する大気導通孔としての貫
通孔60が設けられている。この貫通孔60の一方開口
部側には前記操作アーム66が配置されており、他方開
口部側には前記大気開放弁601が配置されている。前
記操作アーム66は、加圧フィルム(伸縮性フィルム)
61を押圧する操作部66bを有し、前記バルブ作動杆
70の進路に斜め上方に突出して配置され、かつ回動支
点66aを介して前記容器本体2に固定されている。
【0053】前記加圧フィルム61は、前記貫通孔60
を閉塞するように前記室壁8aに取り付けられており、
全体がゴム等の弾性シール部材によって形成されてい
る。そして、この加圧フィルム61と前記貫通孔60の
開口周縁との間に形成された内部空間は、インクタンク
室11に連通する貫通孔67(共に図5に図示)に開口
されている。
【0054】前記大気開放弁601は、図8に示すよう
に、前記貫通孔60を開閉する弁体65およびこの弁体
65を前記貫通孔60の開口周縁に常時付勢する弾性部
材(板ばね)62を有している。このうち弾性部材62
の上方端部には貫通孔62bが設けられ、この貫通孔6
2bに突起64が挿入され、前記突起64によって移動
規制(案内)される。一方、その下端部は前記容器本体
2上に突起63を介して固定されている。
【0055】なお、図1において、符号88は前記容器
本体2の上面部に前記ブロック87に対応して貼付され
る識別用のラベル、89は前記インク供給口4(貫通孔
200a)を封止するためのフィルム、90は前記第一
開口部85,第二開口部86を封止するためのフィルム
である。また、91はインク充填済みのインクカートリ
ッジ1を包むための減圧パックである。
【0056】次に、前記した容器本体2内の「インク流
路系」と「空気流路系」につき、図1〜図10を用いて
説明する。
【0057】「インク流路系」前記インクカートリッジ
1には、図1に示すように、前記容器本体2の正面側に
内フィルム(遮気性フィルム)56,502を介して前
記蓋体3を接合することにより、また前記容器本体2の
背面側に外フィルム(遮気性フィルム)57を介して保
護ラベル83を接合することにより内部空間が形成され
ている。この内部空間は、図3〜図5に示すように、前
記記録ヘッド112(図9に図示)に対するインク供給
口側が若干下方となるように延在する仕切壁10によっ
て上下に分割形成されている。この内部空間の下部領域
は、前記記録ヘッド112の接続状態において大気中に
開放するインク収容室11とされている。
【0058】前記インク収容室11には、各高さ位置が
互いに異なる二つの中間壁300,301が配設されて
いる。一方の中間壁300は、前記インク収容室11の
片側側面部と所定の間隔をもって配置されている。他方
の中間壁301は、前記インク収容室11の底面部に対
向し、前記中間壁300のインク供給口側に配置されて
いる。この中間壁301は、インク注入方向(上下)に
並列する二つの空間部11a,11bに前記インクタン
ク室11を隔成している。また、この中間壁301に
は、前記第一開口部85の軸線と同一の軸線をもつ貫通
孔301aが設けられている。
【0059】一方、前記内部空間の上部領域は、前記仕
切壁10を底面部とする枠部14によって区画されてい
る。前記枠部14の内部空間は、前記記録ヘッド112
に接続するインクエンド室(一部)を構成し、このイン
クエンド室の正面側が連通口15aを有する垂直壁15
によって左右に分割形成されている。この分割形成され
た内部空間の一方側領域は上部第1インク収容室16と
され、また他方側領域は上部第2インク収容室17とさ
れている。
【0060】前記上部第1インク収容室16には、前記
インク収容室11に連通する連通流路18が接続されて
いる。この連通流路18は、上下位置に連通口18a,
18bを有している。そして、この連通流路18は、前
記容器本体2の背面に開口して上下方向に延在する凹部
18c(図6に図示)およびこの凹部18cの開口を閉
塞して封止する遮気性フィルム(外フィルム57)によ
って形成されている。また、この連通流路18の上流側
には、前記インク収容室11内に連通する上下二つの連
通口19a,19bを有する隔壁19が設けられてい
る。一方の連通口19aは、前記インク収容室11内の
下方領域に開口する位置に配置されている。他方の連通
口19bは、前記インク収容室11内の上方領域に開口
する位置に配置されている。
【0061】一方、上部第2インク収容室17には、横
長の仕切壁22および環状の仕切壁24によって、図7
に示す差圧弁52(膜弁)を収容する差圧弁収容室33
(図6に図示)と、同じく図7に示すフィルタ55(不
織布フィルタ)を収容するフィルタ室34(図5に図
示)とが形成されている。前記仕切壁25には、前記フ
ィルタ55を通過したインクを前記フィルタ室34から
前記差圧弁収容室33に導く貫通孔25aが設けられて
いる。
【0062】前記仕切壁24の下部には前記仕切壁10
との間に連通口26aを有する仕切壁26が、またその
側方には前記枠部14との間に連通口27aを有する仕
切壁27が設けられている。そして、前記仕切壁27と
前記枠部14との間には、前記連通口27aに連通し、
かつ上下方向に延在する連通路28が設けられている。
この連通路28の上方部には、前記フィルタ室34に前
記連通口24aおよび領域31を介して連通する貫通孔
29が連設されている。
【0063】前記貫通孔29は、前記仕切壁27に連続
する仕切壁(環状壁)30によって形成されている。
【0064】前記領域31は、前記仕切壁22,24,
30および仕切壁30a(図6に図示)によって形成さ
れている。この領域31は、前記容器本体2の一方端部
(前記貫通孔29に連通する部分)が深く、他方端部
(前記フィルタ室34に連通する部分)が浅く形成され
ている。
【0065】前記差圧弁収容室33には、図7に示すよ
うに、エラストマー等の弾性変形可能な差圧弁としての
膜弁52が収容されている。この膜弁52は、貫通孔5
2cを有し、圧縮コイルスプリング50によってフィル
タ室側に付勢され、かつその外周縁が環状の厚肉部52
aを介して容器本体2に超音波溶着によって固定されて
いる。前記圧縮コイルスプリング50は、一方端部が前
記膜弁52のスプリング受け52bに、他方端部が前記
差圧弁収容室33内のスプリング受け203に支持され
ている。この圧縮コイルスプリング50と前記膜弁52
の位置精度は、この差圧弁で差圧を制御する場合に重要
な要素であり、図7に示すように、曲がりや位置ずれ等
がなく、圧縮コイルスプリング50で膜弁52の凸部を
配置する必要がある。
【0066】なお、図中符号54は、前記膜弁52の厚
肉部52aに一体に成形された枠部を示す。
【0067】前記フィルタ室34には、図7に示すよう
に、インクを通過させ、かつ塵埃等を捕捉する前記フィ
ルタ55が配置されている。このフィルタ室34の開口
部は前記内フィルム56によって、また前記差圧弁収容
室33の開口部は前記外フィルム57によって封止され
ている。そして、インク供給口4内の圧力が低下する
と、膜弁52が圧縮コイルスプリング50の付勢力に抗
して弁座部25bから離れる(貫通孔52cが開口す
る)ため、フィルタ55を通過したインクは貫通孔52
cを通過し、凹部35によって形成された流路を経てイ
ンク供給口4に流れ込むように構成されている。また、
インク供給口4内のインク圧力が所定の値に上昇する
と、膜弁52が圧縮コイルスプリング50の付勢力によ
って弁座部25bに着座し、インクの流通を遮断するよ
うに構成されている。このような動作を繰り返すことに
より、一定の負圧を維持しながらインクがインク供給口
4に供給される。
【0068】「空気流路系」前記容器本体2の背面部に
は、図6に示すように、流路抵抗を高くする蛇行溝36
および大気中に開口する幅広な凹溝37(斜線部)が、
さらには前記インク収容室11(図5に図示)に至る平
面ほぼ矩形状の凹部38(空間部)が設けられている。
前記凹部38内には枠部39およびリブ40が設けら
れ、これらに通気性フィルム84を張設して大気通気室
が形成されている。また、前記凹部38の底面部(壁
部)には貫通孔41が設けられ、前記上部第1インク収
容室16の仕切壁42(図5に図示)によって区画され
た細長い領域43に連通されている。この領域43は貫
通孔44を有し、仕切壁603によって区画された連通
溝45およびこの連通溝45に開口する貫通孔46を介
して大気開放室501(図8に図示)に連通されてい
る。この大気開放室501の開口部は、図1に示す前記
内フィルム(遮気性フィルム)502によって封止され
ている。
【0069】以上の構成により、図9に示すようにカー
トリッジホルダ71にインクカートリッジ1が装着され
ると、カートリッジホルダ71のバルブ作動杆70が図
8に示す操作アーム66に当接して凸部66b(加圧フ
ィルム61)を弁体側に移動させる。これにより、弁体
65が貫通孔60の開口周縁から離間し、図5に示すイ
ンク収容室11が貫通孔67,貫通孔60,貫通孔4
6,溝45,貫通孔44,領域43および貫通孔41等
を介して図6に示す凹部38(大気中)に開放する。ま
た、インク供給口4内の弁体201がインク供給針72
の挿入によって開弁する。
【0070】そして、インク供給口4内の弁体201が
開弁し、記録ヘッド112によってインクが消費される
と、インク供給口4の圧力が規定値以下に低下するた
め、図7に示す差圧弁収容室33内の膜弁52が開弁し
(インク供給口4の圧力が規定値以上に上昇すると、膜
弁52が閉弁する)、差圧弁収容室33内のインクがイ
ンク供給口4を介して記録ヘッド112に流れ込む。
【0071】さらに、記録ヘッド112でのインクの消
費が進行すると、インク収容室11のインクが図4に示
す連通流路18を介して上部第1インク収容室16に流
れ込む。
【0072】一方、インク消費に伴い、大気と連通した
貫通孔67(図5に図示)から空気が流入し、インク収
容室11のインク液面が下がる。さらに、インクが消費
され、インク液面が連通口19aに達すると、上部第1
インク収容室16内にインク収容室11(インク供給時
に貫通孔67を介して大気中に開放)からのインクが連
通流路18を経由して空気と共に流れ込む。そして、気
泡が浮力によって上昇するため、インクだけが垂直壁1
5下部の連通口15aを経て負圧発生手段収容室17に
流れ込み、この上部第2インク収容室17から仕切壁2
6の連通口26aを通過して連通路28を上昇し、連通
路28から領域31および連通口24aを介してフィル
タ室34の上部に流れ込む。
【0073】この後、フィルタ室34内のインクが図7
に示すフィルタ55を通過して貫通孔25aから差圧弁
収容室33に流れ込み、さらに弁座部25bから離間す
る膜弁52の貫通孔52cを通過してから、図6に示す
凹部35内を下降してインク供給口4に流れ込む。
【0074】このようにして、インクカートリッジ1か
ら記録ヘッド112にインクが供給される。
【0075】なお、異種のインクカートリッジ1がカー
トリッジホルダ71に装着される場合には、インク供給
口4がインク供給針72に到達する以前に、識別用凸部
68(図7に示す)がカートリッジホルダ71の識別片
73(図9に図示)に当接し、バルブ作用杆70の進入
が阻止される。したがって、異種インクカートリッジの
装着による不具合の発生を防止することができる。ま
た、この状態では、バルブ作動杆70が操作アーム66
にも到達しないため、弁体65が閉弁状態を維持して、
放置によるインク収容室11内のインク溶媒の蒸発が防
止される。
【0076】一方、インクカートリッジ1がカートリッ
ジホルダ71の装着位置から引き抜かれた場合には、操
作アーム66が作動杆70による支持を失って弾性復帰
し、これに伴い弁体65が弾性復帰して貫通孔60を閉
塞するため、凹部38とインク収容室11との連通が遮
断される。
【0077】次に、本実施形態に係るインクカートリッ
ジ1のインク注入方法につき、図5,図10および図1
1に基づいて説明する。なお、図11は、本発明の実施
形態に係るインクカートリッジの注入方法を説明するた
めに示す概略図である。
【0078】本実施形態におけるインクカートリッジの
インク注入方法は、インクタンク室11とインクエンド
室とに異なるインク充填条件でインクを充填できる点に
特徴がある。
【0079】すなわち、インクタンク室11内には大気
が充填された状態でインクを充填でき、かつインクエン
ド室内には大気が存在しないようにインクを充填できる
点に特徴がある。
【0080】そのため、図11に示すようなインク注入
機100が用いられる。このインク注入機100には、
インクタンク室11にインクを注入するためのノズル1
00bおよびインクエンド室(上部第1インク収容室1
6,上部第2インク収容室17等)にインクを注入する
ためのノズル100cと、さらにはインクエンド室11
内の空気を排出するために減圧吸引(真空吸引)を行う
ためのノズル100aを備えている。そして、ノズル1
00aはインク供給口4に、ノズル100bは第一開口
部85に、ノズル100cは第二開口部86に接続され
る。
【0081】ここで、前記ノズル100bは図3〜5お
よび図11に示す中間壁301の貫通孔301aよりも
カートリッジ内部に挿入配置されることが好ましい。こ
のように、ノズル100bが第一開口部85,貫通孔3
01aを挿通し、貫通孔301aより奥に(カートリッ
ジ内の奥部)にインク注入位置を配置することにより、
インク注入時のインクの泡立ち発生を防止することがで
きる。すなわち、インク注入当初はノズル100bのイ
ンク注入口とインク液面との高低差が少ないため、泡立
ちが少ない。また、インクの注入が進行するにしたが
い、インク液面が上昇すると、ノズル100bのインク
注入口は注入されたインク中に没入し、空気の巻き込み
が生じないため、泡立ちが発生しない。仮に、インク注
入時にインクの泡立ちが生じても、中間壁301によっ
てその上昇が妨げられ、中間壁301と第一開口部85
との間にインクの泡立ちが生じることはない。
【0082】そのため、インク注入後にインクカートリ
ッジ1の上下を反転(図5に示す状態)になすと、イン
クの泡立ちはインクカートリッジ1の上部に移動する。
【0083】その結果、泡立ちのないインクを連通口1
9a,19bを介して連通流路18に供給でき、最終的
にインク供給口4に供給することができる。
【0084】また、図10に矢印(実線)で示すように
第一開口部85からインクをインクタンク室11に供給
する際、同図に矢印(一点鎖線)で示すように大気連通
口86aからインクタンク室11内の大気を逃がすこと
により、ノズル100bからのインク供給を可能として
いる。すなわち、インクタンク室11は貫通孔67を介
して大気開放弁601に連通しているが、インクカート
リッジ1がカートリッジホルダ71に装着されていない
状態にあっては、大気開放弁601は閉じている。この
ため、インク注入時におけるインクタンク11内の大気
(空気)を逃がすために前記大気連通口86aが設けら
れている。
【0085】この大気連通口86aは、インク注入口8
6bと共に第二開口部86に臨んで開口している。その
ため、第二開口部86をインク注入後にフィルム90に
よって封止されることにより、大気連通口86aおよび
インク注入口86bを密閉することができる。
【0086】次に、ノズル100cによるインクエンド
室へのインク注入について、図11に基づいて説明す
る。
【0087】ノズル100cが接続される第二開口部8
6のインク注入口86bとインク供給口4との間には差
圧弁52が配置されている。そのため、インク供給口4
側の圧力が低くなければ、インク供給口4までインクを
充填することができない。
【0088】また、インクエンド室には空気の混入を防
止する必要がある。そのため、ノズル100cからイン
クを供給すると同時にインク供給口4側からノズル10
0aによって真空吸引がなされるように構成されてい
る。
【0089】さらに、第二開口部86のインク注入口8
6bに近接して連通口18aが設けられているため、ノ
ズル100cから供給されたインクは連通口18a,連
通流路18,上部第1インク収容室16,負圧発生手段
収容室17を介してインク供給口4まで空気(大気)の
混入していないインクが充填される。
【0090】次に、本実施形態におけるインク注入動作
について、図11に基づいて説明する。なお、インクカ
ートリッジとしては、フィルム89によってインク供給
口4を、またフィルム90によって第一開口部85,第
二開口部86を封止(密閉)する前の前記インクカート
リッジ1が用意される。
【0091】同図に示すように、インク注入機100の
各ノズル100a〜100cをインク供給口4,第一開
口部85,第二開口部86(インク注入口86b)に接
続した後、第一開口部85からインク収容室11にイン
クを注入するとともに、インク注入口86bからインク
エンド室(上部第1インク収容室16,上部第2インク
収容室17等)にインクを注入することにより行う。こ
の際、インク収容室11へのインク注入は、大気連通口
86a(図10に図示)からインク収容室11内の大気
を排出しながら行う。
【0092】そして、インク収容室11の容積の約50
%のインクが充填された時点でインクノズル100bに
よるインクの注入を終了する。また、インクエンド室へ
のインク注入は、インク供給口4を介して真空吸引(真
空度100%)しながら行う。この場合、気泡残り,空
気の混入を防止するために、インクをインクエンド室の
容積のほぼ100%のインクを注入することが望まし
い。なお、過剰に注入されたインクはインク供給口4か
ら排出されてもよい。
【0093】ノズル100a,100b,100cによ
るインク注入後、第一開口部85および第二開口部86
とインク供給口4とを密閉することによりインクの注入
動作は終了する。
【0094】このように、本実施形態においては、イン
クタンク室およびインクエンド室の各室に要求されるイ
ンク注入条件でインクの注入を行うことができるため、
インク使用時にヘッドに供給されるインク中への気泡の
混入を防止することができ、印字上の安定性を確保する
ことができる。
【0095】なお、本実施形態においては、インク収容
室11の大気充填率を50%とする場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、注入インク量に応じ
て適宜変更することが可能である。
【0096】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るインクカートリッジおよびそのインク注入方法によ
ると、インクタンク室からインクエンド室にインクを円
滑に供給することができるとともに、印字上の安定性を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
全体を分解して示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の実施形態に係
るインクカートリッジの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を斜め上方から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を斜め下方から見た斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を示す正面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
内部構造を示す背面図である。
【図7】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
負圧発生手段収容室を拡大して示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
バルブ収容室を拡大して示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係るインクカートリッジの
カートリッジホルダに対する接続状態を示す正面図であ
る。
【図10】(a)および(b)は、本実施形態に係るイ
ンクカートリッジのインク注入流路を説明するために、
その内部構造を模式化して示す断面図とインク注入口を
示す下面図である。
【図11】本発明の実施形態に係るインクカートリッジ
の注入方法を説明するために示す概略図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッ
ジ 2 容器本体 3 蓋体 4 インク供給口 8 バルブ収容室 11 インク収容室 15 垂直壁 15a 連通口 16 バッファ室 17 負圧発生手段収容
室 18 連通流路 18a,18b 連通口 18c 凹部 19 隔壁 19a,19b 連通口 25 仕切壁 25a 貫通孔 25b 弁座部 26 仕切壁 26a 連通口 28 連通路 29 貫通孔 31 領域 33 差圧弁収容室 34 フィルタ室 35,38 凹部 52 膜弁 51 貫通孔 55 フィルタ 56 内フィルム 57 外フィルム 85 第一開口部 86 第二開口部 86a 大気連通口 86b インク注入口 100 インク注入機 100a〜100c ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 尚志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 品田 聡 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 塚原 道也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA15 KB27 KC02 KC06 KC09 KC13 KC15 KC16 KC27 KD08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大気に連通可能なインクタンク室と、こ
    のインクタンク室に連通するインクエンド室と、このイ
    ンクエンド室と連通してインクを外部に排出するインク
    供給口とを備え、前記インクタンク室に連通する第一開
    口部および前記インクエンド室に連通する第二開口部を
    設けたことを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記インクタンク室内の大気を排出する
    ための大気連通口を設けるとともに、前記インクエンド
    室を減圧吸引するための吸引口を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載されたインクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記吸引口が、前記インク供給口である
    ことを特徴とする請求項2に記載されたインクカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 前記インクタンク室とインクエンド室は
    流路により接続され、この流路のインクタンク室側連通
    口と対向する位置に前記第二開口部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載されたインクカートリッ
    ジ。
  5. 【請求項5】 前記大気連通口が第二開口部近傍に形成
    されていることを特徴とする請求項2に記載されたイン
    クカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記インクエンド室とインク供給口間に
    差圧弁が配置されている請求項3に記載されたインクカ
    ートリッジ。
  7. 【請求項7】 大気に連通可能なインクタンク室と、こ
    のインクタンク室に連通する差圧弁収容室と、差圧弁収
    容室と連通するインクを外部に排出するインク供給口と
    を備え、前記インクタンク室に連通する第一開口部およ
    び前記差圧弁収容室に連通する第二開口部を設けたこと
    を特徴とするインクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記差圧弁収容室には、インク供給口か
    ら吸引されながら第二開口部からインクが充填されるこ
    とを特徴とする請求項7に記載されたインクカートリッ
    ジ。
  9. 【請求項9】 大気に連通可能なインクタンク室と、こ
    のインクタンク室に連通するインクエンド室と、このイ
    ンクエンド室と連通してインクを外部に排出するインク
    供給口とを備えたインクカートリッジのインク充填方法
    において、 前記インクタンク室に所定のインク注入条件でインクを
    注入するとともに、前記インクエンド室に前記インクタ
    ンク室へのインク注入条件と異なるインク注入条件でイ
    ンクを注入することを特徴とするインクカートリッジの
    インク注入方法。
  10. 【請求項10】 前記インクエンド室にインクを注入す
    るにあたり、前記インクエンド室を減圧吸引することを
    特徴とする請求項9に記載されたインクカートリッジの
    インク注入方法。
  11. 【請求項11】 前記インクエンド室を前記インクカー
    トリッジのインク供給口から減圧吸引することを特徴と
    する請求項10に記載されたインクカートリッジのイン
    ク注入方法。
  12. 【請求項12】 前記インクタンク室にインクを注入す
    るにあたり、前記インクタンク室内の大気を排出するこ
    とを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記
    載されたインクカートリッジのインク注入方法。
  13. 【請求項13】 前記インクエンド室を前記インク供給
    口から減圧吸引してインクエンド室とインク供給口の間
    に配置された差圧弁を開いた状態でインクを充填するこ
    とを特徴とする請求項9に記載されたインクカートリッ
    ジのインク注入方法。
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