JP2003145683A - 熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイルム - Google Patents

熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイルム

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JP2003145683A JP2001348558A JP2001348558A JP2003145683A JP 2003145683 A JP2003145683 A JP 2003145683A JP 2001348558 A JP2001348558 A JP 2001348558A JP 2001348558 A JP2001348558 A JP 2001348558A JP 2003145683 A JP2003145683 A JP 2003145683A
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Shoichi Satani
昭一 佐谷
Akihiko Shiraishi
明彦 白石
Masato Tayauchi
政人 田谷内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工速度が早い溶剤シールによる筒状加工が
可能で、耐熱性や断熱性のある熱収縮性発泡ポリオレフ
ィン系樹脂フイルムを提供する。 【解決の手段】 3層からなる熱収縮性発泡ポリオレフ
ィン系樹脂フイルムにおいて、ガラス転移温度が50℃
〜75℃の無発泡の環状オレフィン系樹脂で構成される
両表面層と、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂
で構成される中間発泡層とからなる複合フイルムを少な
くとも一軸方向に3倍以上延伸され、100℃の熱水浴
に30秒間浸漬した時の主収縮方向の熱収縮率が20%
以上、主収縮方向に直交する方向の熱収縮率が12%以
下であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶剤シールによる
接合によって筒状ラベルの生産が容易な熱収縮性発泡ポ
リオレフィン系樹脂フイルムおよび該フイルムから製造
された筒状ラベルが装着されたホットウォーマーボトル
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性プラスチックフイルムの筒状ラ
ベルが装着された飲料容器、特にペット製、ガラス製、
アルミニウム製の飲料ボトル等が大量に使用されてい
る。
【0003】近年、コンビニ等の販売店でホットウォー
マーによって加温された日本茶や紅茶類の飲料ボトルが
販売されている。このホットウォーマー用ボトルに使用
される熱収縮性ラベルとしては、加温ヒーターの高温に
耐える必要性から、ポリエステル系の透明熱収縮性フイ
ルムが使用されているが、断熱性がないためボトルの熱
が直に接することから、火傷をしない程度に加温さてい
る。
【0004】一方、過去に断熱性のある熱収縮性発泡ポ
リスチレン系樹脂フイルムや熱収縮性発泡ポリオレフィ
ン系樹脂フイルムが、薄肉のガラス容器の保護ラベルと
して用いられていたが、熱収縮性発泡ポリスチレン系樹
脂フイルムは、溶剤シールでフイルムを筒状に加工する
と、発泡層が溶剤で変形するため商品価値のあるラベル
が得られないという欠点があるので、超音波シールで加
工が行われ、また、熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂
フイルムは、溶剤シールができないため硬化型接着剤に
よる加工が行われている。しかしながらこれらの加工
は、加工速度が遅くて高コストとなるため殆ど生産さて
いないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】加工速度が早い溶剤シ
ールによる筒状加工が可能で、耐熱性や断熱性のある熱
収縮性発泡プラスチックフイルムを開発するため、各種
の延伸可能な樹脂を用いて検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱収縮性発泡ポ
リオレフィン系樹脂フイルムは、ガラス転移温度が50
℃〜75℃の無発泡の環状オレフィン系樹脂で構成され
る両表面層と、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする樹
脂で構成される中間発泡層とからなる3層の熱収縮性発
泡ポリオレフィン系樹脂フイルムであり、少なくとも一
軸方向に3倍以上延伸されて、100℃の熱水浴に30
秒間浸漬した時の主収縮方向の熱収縮率が20%以上、
主収縮方向に直交する方向の熱収縮率が12%以下であ
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に詳述
する。
【0008】本発明の中間発泡層を構成するポリオレフ
ィン系樹脂は、高圧法低密度ポリエチレン、エチレンと
4 〜C8 のα−オレフィンとの共重合樹脂、メタロセ
ン触媒系のL−LDPE、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂等のポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン単独重合
体、エチレン−プロピレンランダム共重合樹脂、エチレ
ン−ブテン−プロピレン共重合樹脂、ブテン−プロピレ
ンランダム共重合樹脂等のポリプロピレン系樹脂、から
選ばれた少なくとも1種の樹脂からる。熱収縮特性や発
泡性を阻害しない範囲で、その他の樹脂、石油樹脂等を
配合することができる。また、中間発泡層には、両表面
層に使用されるガラス転移温度が50℃〜75℃の環状
オレフィン系樹脂を含有することができる。好ましく
は、本発明の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイル
ムのリサイクル品を中間発泡層に配合することによっ
て、両表面層に使用されるガラス転移温度が50℃〜7
5℃の環状オレフィン系樹脂を含有させることができ
る。
【0009】中間発泡層の発泡方法は、例えば不活性ガ
ス、炭化水素等を押出機中に注入する方法、炭酸アンモ
ニウム、重炭酸ソーダなどの無機系発泡剤、ニトロソ系
発泡剤、アゾ系発泡剤等の加熱分解型発泡剤を配合する
方法等の公知の方法を用いることができる。中間発泡層
の発泡倍率は、通常、1.5〜4.5倍、好ましくは
1.7〜3.5倍の範囲である。1.5倍未満であると
断熱性が劣るようになるので好ましくなく、また、4.
5倍を超えると平滑性が劣るようになるので好ましくな
い。ここで、「発泡倍率」とは、非発泡樹脂フイルム
(発泡剤を使用しないで成形したフイルム)の密度を
D、同じ樹脂の発泡フイルム(発泡剤を使用して成形し
たフイルム)の密度をdとした場合、発泡倍率=D/d
で表される値である。
【0010】また、中間層に配合される石油樹脂として
は、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素、水素添加炭化水
素等からなり、0〜30重量%、好ましくは0〜15重
量%の範囲で配合される。30重量%を超えるとフイル
ム強度で低下するので好ましくない。
【0011】また、中間層に配合されるその他の樹脂と
しては、ポリブテン樹脂、アイオノマー樹脂等のその他
のオレフィン系樹脂や、スチレン−ブタジエンブロック
共重合樹脂、スチレン−ブチルアクリレート共重合樹
脂、アクリル系樹脂等を挙げることができる。これらの
樹脂は、30重量%以下、好ましくは15重量%以下の
量を配合することができる。
【0012】本発明の両表面層を構成する無発泡の環状
オレフィン系樹脂のガラス転移温度は、50℃〜75
℃、好ましくは55℃〜73℃の範囲である。この環状
オレフィン系樹脂は、環状オレフィンの単独重合体、炭
素数2〜20のα−オレフィンと環状オレフィンとのラ
ンダム共重合樹脂、或いはこれらのグラフト変性物を挙
げることができる。上記のガラス転移温度が75℃を超
えると、延伸温度が高くなりすぎて熱収縮性発泡ポリオ
レフィン系樹脂フイルムの熱収縮率が低下し、また50
℃未満であると自然収縮が大きくなるという欠点がでる
ので好ましくない。また、両表面層の各層の厚さは、5
〜20μm、好ましくは7〜17μmの範囲である。こ
の厚さが5μm未満であると熱収縮性ポリオレフィン系
フイルムの熱収縮率が低下し、また20μmを超えると
コストアップとなるので好ましくない。この環状オレフ
ィン系樹脂は、具体的には日本ゼオン社製「ゼオノア」
(商品名)、三井化学社製「アペル」(商品名)、チコ
ナ社製「トーパス」(商品名)として販売されており、
上記のガラス転移温度の範囲のものを使用することがで
きる。この両表面層には、上記の環状オレフィン系樹脂
に対して、溶剤シール特性やフイルムの熱収縮特性を阻
害しない範囲で、好ましくは5重量%以下範囲で、ポリ
オレフィン系樹脂や上記の範囲以外の環状オレフィン系
樹脂等を配合することができる。
【0013】本発明の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹
脂フイルムを溶剤シールして筒状に加工する際に用いら
れる溶剤としては、n−ヘキサン、n−ペンタン等の脂
肪族炭化水素系溶剤、シクロヘキサン等の脂環族炭化水
素系溶剤、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭
化水素系溶剤などが挙げられ、具体的には、シクロヘキ
サン/n−ヘキサン系混合溶剤が好ましく用いられる。
【0014】次に、熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂
フイルムの製造方法について説明する。フイルムは公知
の共押出技術、延伸技術によって製造される。例えば、
両表面層が環状オレフィン系共重合樹脂、中間発泡層が
発泡剤を配合したポリオレフィン系樹脂を主成分とする
樹脂組成物から構成された3層となるように、Tダイか
らフラット状シートを共押出し、中間層を発泡させて冷
却して引き取り、横方向に3〜7倍テンター延伸し、必
要に応じて幅方向に0〜10%弛緩させつつアニール
し、次いで巻き取ることにより熱収縮性発泡ポリオレフ
ィン系樹脂フイルムが得られる。延伸は公知の同時2軸
延伸法によってもよい。また、丸ダイからチューブ状シ
ートを共押出し、チューブ状で延伸してもよいし、シー
トを切り開いてフラット状とし、前記したように延伸し
てもよい。
【0015】本発明の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹
脂フィルムの熱収縮率は、100℃の熱水浴に30秒間
浸漬した時、主収縮方向20%以上、主収縮方向に直交
する方向12%以下で、通常、主収縮方向25%以上、
主収縮方向に直交する方向10%以下が好ましい。
【0016】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げて説明す
る。
【0017】本発明において使用した物性値の測定方法
は次の通りである。 〔熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイルムの熱収縮
率の測定〕製造されたフイルムの縦×横を100mm×
100mm角に試料を切り取る。次いで、この試料を1
00℃の熱水浴に30秒間浸漬させ、すぐに冷水で冷却
した後、縦方向及び横方向の長さL(mm)を測定す
る。そして(100−L)/100を計算し、縦方向、
横方向の熱収縮率とする。
【0018】〔熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイ
ルムの溶剤シール強度の測定〕製造されたフイルムの横
方向の両端より10mmの位置で、シクロヘキサン10
重量%、n−ヘキサン90重量%からなる混合溶剤を用
いて溶剤シールして筒状ラベルを製造した。筒状ラベル
のシール部を円周と直角方向に5mm幅に切り取り、そ
れを島津製作所製「オートグラフ型引張試験機」にセッ
トし、180°ピール試験でシール強度を引張速度20
0mm/分で測定した。評価基準は次のとおり。 ○ : 50g/5mm以上 △ : 20g/5mm以上、50g/5mm未満 × : 20g/5mm未満
【0019】実施例1 中間層を構成するポリオレフィン系樹脂を主成分とする
発泡樹脂組成物として、エチレンーαオレフィン共重合
樹脂(エボリューSP−2020、三井化学社製)80
重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(1830
H、日本ユニカー社製)20重量%からなる樹脂100
重量部に対して、発泡剤2重量部(アゾジカルボンアミ
ド、商品名:セルマイク、三協化成社製)、タルク5重
量部を混合し、また、両表面層として上記の環状オレフ
ィン系樹脂(ゼオノア750R、Tg:70℃、日本ゼ
オン社製)100重量部、白色顔料(酸化チタン、日弘
ビックス社製)5重量部を混合し、それぞれ別の押出機
に投入し、3層となるように220℃でTダイより発泡
押出し、40℃の冷却ロールで冷却固化させた後、80
℃で横方向に4倍テンター延伸し、引き続き同テンター
内で幅方向に5%弛緩させつつ、75℃×5秒間アニー
ルし、厚さが200μm、中間発泡層の発泡倍率2.2
倍の熱収縮性ポリオレフィン系フイルムを得た(各層の
厚さは15μm/170μm/15μm)。このフイル
ムの物性値を表1に示す。
【0020】実施例2 中間層を構成するポリオレフィン系樹脂を主成分とする
発泡樹脂組成物として、ポリプロピレン樹脂(FK−8
41、チッソ社製)60重量%、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂(1830H、日本ユニカー社製)20重量
%およびスチレン−ブタジエンブロック共重合樹脂(ク
リアレン430C、電気化学工業社製)20重量%から
なる樹脂100重量部に対して、発泡剤2重量部(セル
マイク、三協化成社製)、タルク5重量部を混合し、ま
た、両表面層として上記の環状オレフィン系樹脂(ゼオ
ノア750R、日本ゼオン社製)100重量部、白色顔
料(酸化チタン、日弘ビックス社製)5重量部を混合
し、それぞれ別の押出機に投入し、3層となるように2
20℃でTダイより発泡押出し、40℃の冷却ロールで
冷却固化させた後、80℃で横方向に4倍テンター延伸
し、引き続き同テンター内で幅方向に5%弛緩させつ
つ、75℃×5秒間アニールし、厚さが160μm、中
間発泡層の発泡倍率2.0倍の熱収縮性ポリオレフィン
系フイルムを得た(各層の厚さは10μm/140μm
/10μm)。このフイルムの物性値を表1に示す。
【0021】実施例3 中間層を構成するポリオレフィン系樹脂を主成分とする
発泡樹脂組成物として、エチレン−プロピレンランダム
共重合体(S−131、住友化学社製)40重量%、ブ
テン−プロピレンランダム共重合体(S−1001、住
友化学社製)40重量%、石油樹脂(アルコンP−14
0、荒川化学社製)20重量%からなる樹脂100重量
部に対して、発泡剤2重量部(セルマイク)、タルク5
重量部を混合し、また、両表面層として環状オレフィン
系樹脂(ゼオノア750R)100重量%を使用し、そ
れぞれ別の押出機に投入し、3層となるように220℃
でTダイより発泡押出し、40℃の冷却ロールで冷却固
化させた後、80℃で横方向に5倍テンター延伸し、引
き続き同テンター内で幅方向に8%弛緩させつつ、75
℃×5秒間アニールし、厚さが350μm、中間発泡層
の発泡倍率2.4倍の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹
脂フイルムを得た(各層の厚さは15μm/200μm
/15μm)。このフイルムの物性値を表1に示す。
【0022】実施例4 中間層を構成するポリオレフィン系樹脂を主成分とする
発泡樹脂組成物として、エチレン−プロピレンランダム
共重合体(S−131、住友化学社製)70重量%、エ
チレン−酢酸ビニル共重合樹脂(1830H、日本ユニ
カー社製)20重量%、石油樹脂(アルコンP−14
0、荒川化学社製)10重量%からなる樹脂100重量
部に対して、発泡剤2重量部(セルマイク)、タルク5
重量部を混合し、また、両表面層として環状オレフィン
系樹脂(ゼオノア750R)100重量%を使用し、そ
れぞれ別の押出機に投入し、3層となるように220℃
でTダイより発泡押出し、40℃の冷却ロールで冷却固
化させた後、80℃で横方向に5倍テンター延伸し、引
き続き同テンター内で幅方向に8%弛緩させつつ、75
℃×5秒間アニールし、厚さが230μm、中間発泡層
の発泡倍率2.2倍の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹
脂フイルムを得た(各層の厚さは15μm/200μm
/15μm)。このフイルムの物性値を表1に示す。
【0023】実施例5 中間層を構成するポリオレフィン系樹脂を主成分とする
発泡樹脂組成物として、エチレンーαオレフィン共重合
樹脂(エボリューSP−2020、三井化学社製)60
重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(1830
H、日本ユニカー社製)15重量%、および実施例1で
製造した熱収縮性オレフィン系フイルムの粉砕品を25
重量%からなる樹脂100重量部に対して、発泡剤2重
量部(セルマイク)、タルク4重量部を混合し、また、
両表面層として環状オレフィン系樹脂(ゼオノア750
R)100重量部、白色顔料(酸化チタン、日弘ビック
ス社製)5重量部を混合し、それぞれ別の押出機に投入
し、3層となるように220℃でTダイより発泡押出
し、40℃の冷却ロールで冷却固化させた後、80℃で
横方向に5倍テンター延伸し、引き続き同テンター内で
幅方向に5%弛緩させつつ、75℃×5秒間アニール
し、厚さが246μm、中間発泡層の発泡倍率2.2倍
の熱収縮性ポリオレフィン系フイルムを得た(各層の厚
さは18μm/210μm/18μm)。このフイルム
の物性値を表1に示す。
【0024】比較例1 実施例1で製造した熱収縮性発泡オレフィン系樹脂フイ
ルムにおいて、両表面層をエチレンーαオレフィン共重
合樹脂(エボリューSP−2020、三井化学社製)1
00重量%とし、60℃で横方向に6倍テンター延伸
し、55℃×5秒間アニールした以外は実施例1と同様
にして厚さが200μmの熱収縮性発泡ポリオレフィン
系樹脂フイルムを得た(15μm/170μm/15μ
m)。このフイルムの物性値を表1に示す。
【0025】比較例2 実施例1で製造した熱収縮性発泡オレフィン系樹脂フイ
ルムにおいて、両表面層を環状オレフィン共重合樹脂
(トーパス8007、Tg:80℃、チコナ社製)10
0重量%とし、延伸温度を90℃としたこと以外は実施
例1と同様にして厚さが200μmの熱収縮性発泡ポリ
オレフィン系樹脂フイルムを得た(各層の厚さは15μ
m/170μm/15μm)。このフイルムの物性値を
表1に示す。
【0026】実施例6 実施例1で製造した熱収縮性発泡オレフィン系樹脂フイ
ルムにおいて、中間発泡層の発泡倍率3.0倍とし、各
層の厚さを5μm/190μm/5μmとした以外は、
実施例1と同様にして厚さが200μmの熱収縮性発泡
ポリオレフィン系樹脂フイルムを得た。このフイルムの
物性値を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明の熱収縮性発泡ポリオレフィン系
樹脂フイルムは、加工速度が早い溶剤シールが可能であ
り、フイルム製造現場において不良品を中間層にリサイ
クルでき、耐熱性や断熱性があるので、ホットウォーマ
ー用の熱収縮性の筒状ラベルとして極めて利用価値が大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 23:00 B29K 23:00 105:04 105:04 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 4F100 AK02A AK02B AK02C AK03B AK04B AK07B BA03 BA06 BA10A BA10C BA15 EJ37 GB15 JA03 JA05A JA05C JA20B YY00 YY00B 4F210 AA03 AA04 AA11 AA12 AA50 AE01 AG01 AG03 AG20 RA03 RC02 RG02 RG04 RG09 RG23 RG43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス転移温度が50℃〜75℃の無発
    泡の環状オレフィン系樹脂で構成される両表面層と、ポ
    リオレフィン系樹脂を主成分とする樹脂で構成される中
    間発泡層とからなる3層の熱収縮性発泡ポリオレフィン
    系樹脂フイルムであり、少なくとも一軸方向に3倍以上
    延伸されて、100℃の熱水浴に30秒間浸漬した時の
    主収縮方向の熱収縮率が20%以上、主収縮方向に直交
    する方向の熱収縮率が12%以下であることを特徴とす
    る熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 中間発泡層のポリオレフィン系樹脂は、
    ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂から選ばれ
    た少なくとも1種の樹脂を主成分とし、発泡倍率が1.
    5〜4.5、厚さが80〜250μmであることを特徴
    とする請求項1に記載の熱収縮性発泡ポリオレフィン系
    樹脂フイルム。
  3. 【請求項3】 中間発泡層のポリオレフィン系樹脂を主
    成分とする樹脂は、ガラス転移温度が50℃〜75℃の
    環状オレフィン系樹脂を30重量%以下の量を含有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱収縮性発泡ポリオ
    レフィン系樹脂フイルム。
  4. 【請求項4】 上記の熱収縮性発泡ポリオレフィン系樹
    脂フイルムのリサイクル品を中間発泡層に配合すること
    によって、中間発泡層に環状オレフィン系共重合樹脂を
    含有することを特徴とする請求項3記載の熱収縮性発泡
    ポリオレフィン系樹脂フイルム。
  5. 【請求項5】 上記の無発泡の環状オレフィン系樹脂で
    構成される両表面層の各層の厚さが5〜20μmである
    ことをを特徴とする請求項1に記載の熱収縮性発泡ポリ
    オレフィン系樹脂フイルム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の熱
    収縮性発泡ポリオレフィン系樹脂フイルムからなる筒状
    ラベルが装着されたホットウォーマーボトル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005004017A (ja) * 2003-06-13 2005-01-06 Fuji Seal Inc 熱収縮性筒状ラベル
JP2007231192A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Japan Polypropylene Corp ポリプロピレン系発泡延伸フィルム

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