JP2003145345A - 鋸等の目立て用ヤスリホルダー - Google Patents

鋸等の目立て用ヤスリホルダー

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JP2003145345A
JP2003145345A JP2001341891A JP2001341891A JP2003145345A JP 2003145345 A JP2003145345 A JP 2003145345A JP 2001341891 A JP2001341891 A JP 2001341891A JP 2001341891 A JP2001341891 A JP 2001341891A JP 2003145345 A JP2003145345 A JP 2003145345A
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Japan
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saw
holding
guide surface
holder
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JP2001341891A
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Mitsuo Minagawa
三夫 皆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手引き鋸や丸鋸(チップソー)等の再目立て
を、素人でも確実に且つ容易に実施できるヤスリホルダ
ーを提供する。 【解決手段】 挟持本体1とヤスリ抑え体2とからなる
挟持部を備え、一縁側にヤスリ体Aの一側表裏面を露出
させて挟持すると共に、ヤスリ露出側端にガイド面部1
1を設け、挟持部の両端に把手体を連結してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手引き鋸や丸鋸(チッ
プソー)等の再目立てに使用するヤスリホルダーに関す
るものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】手引き鋸
の目立ては、鋸製造時に回転砥石によって機械的に行わ
れている。切れ味が落ちてくると、替え刃鋸の場合には
そのまま廃棄して新品の替え刃と取り替える。替え刃式
以外は、再目立てを実施して切れ味を回復し、再使用に
供する。
【0003】この再目立て作業は、目立て職人の熟練し
た手作業で実施されるもので、本格的な目立てがなされ
る。しかし僅かな切れ味の低下は、鋸の上目を再研削
(修正)することで容易に回復するものである。
【0004】そこで本発明は、使用者が自ら容易に再目
立て作業を実施することができるヤスリホルダーを提案
したものである。
【0005】またチップソーの場合も同様で、再目立て
は専門業者によって実施されるが、ダイヤモンド砥面を
備えたヤスリを使用すると、手作業による上目修正のみ
の再目立てが可能である。そこでチップソーの再目立て
にも使用できるヤスリホルダーを提案したものである。
【0006】
【課題を解決する手段】本発明に係る鋸等の目立て用ヤ
スリホルダーは、長尺ヤスリ体の一側を表裏で挟持する
と共に、一縁側にヤスリ体の一側表裏面を露出させて固
定する長尺の挟持本体とヤスリ抑え体とを備え、挟持本
体又はヤスリ抑え体の一方又は双方のヤスリ露出側端に
ガイド面部を設け、挟持本体及びヤスリ抑え体で構成さ
れる挟持部の両端に把手体を連結してなることを特徴と
するものである。
【0007】従ってヤスリを挟持本体とヤスリ抑え体と
で挟持して挟持部とヤスリとを一体とし、適宜な鋸ホル
ダーに鋸板或いはチップソーを所定の傾斜角度をもって
固定し、把手体を握持してガイド面部を隣接鋸刃又は当
該鋸刃(チップソーの場合)に添わせてヤスリを水平移
動させることで、一定角度による上目の修正が可能とな
る。この修正は表刃のみが実施されるもので、裏刃の修
正のためには、鋸板を表裏逆にして行うことになる。
【0008】また本発明は、更に挟持本体又はヤスリ抑
え体の一方又は双方のガイド面部を焼き入れ処理してな
ることを特徴とするものであるから、前記の特にチップ
ソーの目立て作業に際して、ガイド面部の摩滅を防止す
る。
【0009】
【実施の形態】次に本発明の実施の形態について説明す
る。実施形態に示したヤスリホルダーは、基本的に鋸用
ホルダーであり、挟持部を構成する挟持本体1及びヤス
リ抑え体2と、把手体3で形成される。
【0010】挟持本体1は、長尺板状で、一側縁を定規
状のガイド面部11に形成し、挟持対向面におけるガイ
ド面部側に、ヤスリ体Aを係止する係止段部12を備え
た挟持面部13を形成してなる。更にヤスリ体Aを挟持
するための表裏面を貫通するボルト孔14を穿設し、端
縁に把手装着用の螺孔15を設けてなる。
【0011】ヤスリ抑え体2は、挟持本体1と対面する
長尺板状であって、挟持本体1のガイド面部11と対応
する側縁を嘴状にし、先端縁にガイド面部21を備える
と共に、当該ガイド面部21を形成した箇所に高周波焼
き入れを施して硬くしてなる。またボルト孔14と対応
する位置に螺孔22を設けてなる。
【0012】把手体3は、一端に螺孔15に螺合するボ
ルト軸31を付設し、長尺の挟持部の延長に位置するよ
うに連結装着するものである。特に把手体3は、研削作
業時の研削圧力となるように適宜な重量を備えさせてな
る。
【0013】而してヤスリ体(市販の長尺ヤスリ、表面
をダイヤモンド砥粒としたダイヤモンドヤスリが最適)
Aを挟持面部13に当接してヤスリ抑え体2を重ね合わ
せ、緊締ボルト4を以て挟持本体1とヤスリ抑え体2と
を挟圧して挟持部とヤスリ体Aを一体とする。
【0014】そこで鋸板Bを所定の角度(上目のなげし
角)で傾斜して保持する保持具Cを使用して、鋸板Bを
固定する。次に表刃aの上目b部分に、ヤスリ本体Aの
研削面を上目傾斜角度に当接すると共に、挟持本体1の
ガイド面部11を隣接する鋸刃(裏刃c)の下刃dに当
て、前記下刃dをガイドとし、両把手体3又は手前側の
把手体3を握持して当該上目b上をヤスリ体Aで水平に
擦り、上目の研削を行う。
【0015】保持された鋸板Bの各表刃aの各上目bの
研削が終了すると、鋸板Bを表裏逆にして保持具Cに保
持させ、裏刃で研削されなかった刃が逆に表刃となるの
で、この表刃を研削して目立てを終了する。
【0016】特に把手体3を両端に設け、把手体3の保
持する手を持ち変えることで、ヤスリ本体Aの同一研削
面と同一ガイド面部11で、全ての刃を研削することが
できる。勿論逆にガイド面部21を使用するとヤスリ体
Aの使用面も逆になる。更に把手体3を両手に持って研
削作業を行う他、手前側の把手体3のみを片手で保持し
て研削作業を行っても良い。片手保持での作業に於いて
は、先方の把手体3が重りとなって適切な研削圧力が加
わることになって、研削作業が容易になし得ることとな
る。
【0017】またヤスリ体Aとしてダイヤモンド砥石を
使用すると、インパルス焼き入れを行っている替え刃鋸
の鋸刃の再研削も可能である。
【0018】このように上目bをヤスリ体Aで研削する
ことで、最も摩耗し、切れ味を落とす上目bと下刃dの
峰刃が研ぎ直されることになり、鋸の切れ味を回復させ
ることができる。そして特に前記の再目立て作業は、目
立て作業について素人である鋸使用者でも容易に行うこ
とができ、鋸の切れ味の回復を図って鋸の利用率を高め
ることができる。
【0019】図3(ロ)及び図6乃至8はチップソーD
の再目立てに使用する第二実施形態を示すもので、特に
前記第一実施形態と相違するのはヤスリ抑え体2aで、
ガイド面部21aの幅を厚くしたものである。そして特
にこの厚くしたガイド面部21aは焼き入れを行って硬
く形成してある。
【0020】またチップソーの保持具5は、図6に例示
するように、基台51に傾斜支持部52で傾斜支持され
る傾斜板部53に、チップソーDの軸孔が嵌合される突
部を備えた受け部54を設け、前記受け部54に止着部
55を装着するようにしてなるものである。
【0021】そして受け部54の突部にチップソーDの
軸孔を嵌合し、受け部54に止着部55を装着してチッ
プソーDを受け部54と止着部55とで挟持し、チップ
ソーDを保持具5に固定する。この固定に際して、チッ
プソーDの超硬チップeが傾斜板部53の上端から突出
するようにしておく。
【0022】そこで所定の角度で傾斜板部53の上端か
ら突出した超硬チップeの上面fを、本発明保持具(第
二実施形態)で保持したヤスリ体(ダイヤモンド砥石)
Aで研削するもので、特に前記の研削に際して、ガイド
面部21aを当該超硬チップeの掬い面gに沿って移動
させることで、上面fの正確な研削作業ができる。
【0023】従って上面fをヤスリ体Aで研削すること
で、上面fと掬い面gの峰刃が研ぎ直されることにな
り、チップソーDの切れ味を回復させることができる。
【0024】尚本発明は前記実施形態に限定されるもの
ではなく、把手体は、挟持本体への装着の他ヤスリ抑え
体に装着するようにしても良いし、またガイド面部の形
成箇所並びに同部の焼き入れの有無についても任意であ
る。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、挟持本体とヤス
リ抑え体とからなる挟持部を備え、一縁側にヤスリ体の
一側表裏面を露出させて挟持すると共に、ヤスリ露出側
端にガイド面部を設け、挟持部の両端に把手体を連結し
てなる再目立て用ヤスリホルダーで、目立て作業につい
て素人である鋸使用者でも、容易に且つ確実に鋸やチッ
プソーの再目立てを行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の要部分解斜視図。
【図2】同平面図。
【図3】同断面図で、(イ)は第一実施形態、(ロ)は
第二実施形態を示す。
【図4】同使用状態の説明図(詳細図)。
【図5】同使用状態の説明図(全体図)。
【図6】本発明の第二実施形態に使用するチップソー保
時具の分解側面図。
【図7】同使用状態の説明図(全体図)。
【図8】同使用状態の説明図(詳細図)。
【符号の説明】
1 挟持本体 11 ガイド面部 12 係止段部 13 挟持面部 14 ボルト孔 15 螺孔 2,2a ヤスリ抑え体 21,21a ガイド面部 22 螺孔 3 把手体 31 ボルト軸 4 緊締ボルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺ヤスリ体の一側を表裏で挟持すると
    共に、一縁側にヤスリ体の一側表裏面を露出させて固定
    する長尺の挟持本体とヤスリ抑え体とを備え、挟持本体
    又はヤスリ抑え体の一方又は双方のヤスリ露出側端にガ
    イド面部を設け、挟持本体及びヤスリ抑え体で構成され
    る挟持部の両端に把手体を連結してなることを特徴とす
    る鋸等の目立て用ヤスリホルダー。
  2. 【請求項2】 挟持本体又はヤスリ抑え体の一方又は双
    方のガイド面部を焼き入れ処理してなる請求項1記載の
    鋸等の目立て用ヤスリホルダー。
JP2001341891A 2001-11-07 2001-11-07 鋸等の目立て用ヤスリホルダー Pending JP2003145345A (ja)

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