JP2003144365A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003144365A
JP2003144365A JP2001350375A JP2001350375A JP2003144365A JP 2003144365 A JP2003144365 A JP 2003144365A JP 2001350375 A JP2001350375 A JP 2001350375A JP 2001350375 A JP2001350375 A JP 2001350375A JP 2003144365 A JP2003144365 A JP 2003144365A
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Masamichi Une
正道 宇根
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Toshiba TEC Corp
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Toshiba TEC Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動送風機の回転の的確な低減を容易にでき
る電気掃除機を提供する。 【解決手段】 カーテンなどの異物を吸い込んだ場合に
は、電動送風機による吸気風の風量が2秒以内に急激に
低下する。電動送風機に流れる電流値がA点から3つ以
上の閾値χ,…を飛び越えて急激にB点ま
で増加する。電動送風機に流れる電流値が2秒以内に3
つ以上の閾値を越えて増加した場合には、大きな異物が
詰まった異常状態と判断して、回路基板が電動送風機の
回転数を急激に低減する。電動送風機による回転数が小
さくなり、電動送風機による吸込力が小さくなる。大き
な異物を容易に取り除けるから、使用者の使い勝手を向
上できる。電動送風機への負荷を低減でき、電動送風機
による電力消費を低減できるから、電動送風機の回転の
的確な低減を容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動送風機の回転
数を制御手段で制御する電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気掃除機としては、電
動送風機が内部に収容された掃除機本体を備えている。
この掃除機本体の前側には、この掃除機本体内に収容さ
れた電動送風機の吸気側に連通した本体吸込口が開口さ
れている。この本体吸込口には、ホース体の基端が着脱
可能に連通接続されている。さらに、このホース体の先
端には、先端に吸込口が開口された吸込口体としての床
ブラシが先端に着脱可能に連通接続された延長管の基端
が着脱可能に連通接続されている。
【0003】一方、掃除機本体の内部には、電動送風機
の回転数を制御する制御手段としての回路基板が収容さ
れている。この回路基板は、電動送風機の状態量である
この電動送風機の電流を検出し、この検出された電流値
により電動送風機の回転数を制御する。さらに、この回
路基板は、電動送風機を駆動させている際に床ブラシに
誤って異物が吸い付いた場合には、電動送風機の電流が
所定時間に急激に小さくなるから、この電動送風機の電
流の急激な低下を検出して、この電動送風機の回転数を
低減させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電気掃除機では、電動送風機の駆動時に、異物ではな
い少し大きな塵埃を床ブラシから吸い込んだ場合であっ
ても、この電動送風機の電流が小さくなるおそれがある
から、この場合にも回路基板にて電動送風機の回転数を
低減させてしまうおそれがある。
【0005】このため、電動送風機の回転数を低減させ
る電流値を大きく設定することも考えられるが、このよ
うにこの電流値を大きくした場合には、床ブラシがある
程度閉塞されない限り、電動送風機の電流値が設定値以
上とならないので、電動送風機の回転数を適切に低減さ
せることが容易にではないから、この電動送風機の回転
数の的確な低減を容易にできないという問題を有してい
る。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、電動送風機の回転数の的確な低減を容易にできる
電気掃除機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機は、掃除機本体と、この掃除機本体内に収容された電
動送風機と、この電動送風機の吸気側に設けられ、塵埃
を集塵する集塵室と、前記電動送風機の回転数を制御す
る制御手段とを備え、この制御手段は、前記電動送風機
の状態量を検出し、この検出された状態量により前記電
動送風機の回転数を段階的に増減させるとともに、所定
時間内に前記電動送風機の回転数が所定段階上がったら
異常状態と判断してこの電動送風機の回転数を低減させ
るものである。
【0008】そして、例えば集塵室内の集塵量が増加し
た場合には、電動送風機の状態量を制御手段で検出し、
この検出された状態量により電動送風機の回転数を段階
的に増加させる。さらに、異物などを吸い込んでしまっ
た場合には、電動送風機の回転数が所定時間内に所定段
階上がるので、制御手段が異常状態と判断して電動送風
機の回転数を低減させる。このため、制御手段にて電動
送風機の回転数が低減された際に、吸い込んだ異物を取
り除けば、この異物が取り除きやすいので、使い勝手が
向上する。また、電動送風機の回転数が所定段階上がっ
た際に、この電動送風機の回転数を低減させるので、こ
の電動送風機への負荷を低減できるとともに、この電動
送風機による電力の消費を低減できるから、この電動送
風機の回転数の的確な低減が容易になる。
【0009】請求項2記載の電気掃除機は、請求項1記
載の電気掃除機において、制御手段は、電動送風機の電
流を検出し、この検出された電流値により前記電動送風
機の回転数を制御するものである。
【0010】そして、電動送風機の電流を検出しこの検
出された電流値により電動送風機の回転数を制御手段で
制御することにより、電気送風機の回転数が所定時間内
に所定段階上がったら異常状態と判断して電動送風機の
回転数を低減させる制御手段の構成が簡略になるので、
この制御手段の製造性が向上する。
【0011】請求項3記載の電気掃除機は、請求項1記
載の電気掃除機において、制御手段は、電動送風機の吸
気側の圧力を検出し、この検出された圧力値により前記
電動送風機の回転数を制御するものである。
【0012】そして、電動送風機の吸気側の圧力を検出
しこの検出された圧力値により電動送風機の回転数を制
御手段で制御するので、電動送風機の回転数が所定時間
内に所定段階上がった際における電動送風機の回転数の
低減をより的確にできる。このため、この電動送風機の
回転数の的確な低減がより容易になる。
【0013】請求項4記載の電気掃除機は、請求項1記
載の電気掃除機において、制御手段は、電動送風機の回
転数を検出し、この検出された回転数により前記電動送
風機の回転数を制御するものである。
【0014】そして、電動送風機の回転数を検出しこの
検出された回転数により電動送風機の回転数を制御手段
で制御するので、電動送風機の回転数が所定時間内に所
定段階上がった際における電動送風機の回転数の低減を
より的確にできる。このため、この電動送風機の回転数
の的確な低減がより容易になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の第1
の実施の形態の構成を図1ないし図3を参照して説明す
る。
【0016】図1ないし図3において、1は掃除機本体
で、この掃除機本体1は、内部に収容された電動送風機
2の吸気風を、この電動送風機2の前側における掃除機
本体1内に着脱可能に収容された袋状の集塵フィルタと
しての集塵パック3内を通過させて、この集塵パック3
にて塵埃を集塵する掃除機である。
【0017】また、この掃除機本体1は、上面を開口し
た下部ケース4、およびこの下部ケース4の後部上面を
閉塞する上部ケース5が、前面を含む周縁にバンパ6を
挟持して接合されて前側上面部を開口したケース体とし
ての本体ケース7を有している。この本体ケース7に
は、前側上面部の開口を開閉自在に閉塞する開閉蓋とし
ての蓋体8を回動自在に軸支して形成されている。
【0018】そして、本体ケース7の進行方向における
前側下面には、旋回自在かつ回転自在な図示しない旋回
輪が取り付けられている。また、本体ケース7の後側側
面には、回転自在な大径の従動後輪9がそれぞれ設けら
れている。よって、掃除機本体1は、旋回輪と従動後輪
9とにて被掃除面としての床面上を走行可能である。
【0019】さらに、掃除機本体1の前側略中央には、
外部から空気を吸引する本体吸込口11が開口されてい
る。この本体吸込口11には、湾曲可能な細長略円筒状の
接続管としてのホース体12が連通接続されている。この
ホース体12の先端には、電動送風機2の動作モードが選
択可能な手許操作部13が設けられている。この手許操作
部13には、掃除機本体1内の電動送風機2の駆動状態を
所定の状態に設定する複数の設定ボタン14が設けられて
いるとともに、掃除する際に作業者が把持する把持部15
が基端側に向けて突設されている。
【0020】また、この手許操作部13の先端には、伸縮
可能な細長略円筒状の延長管16が着脱可能に連通接続さ
れている。この延長管16の先端には、例えば室内の絨毯
上などの被掃除面上に設置させて、この被掃除面上の塵
埃を吸い込む吸込口体としての床ブラシ17が着脱可能に
連通接続されている。
【0021】一方、本体吸込口11に連通した掃除機本体
1内には、集塵パック3が着脱可能に取り付けられて収
容される図示しない集塵室が区画形成されている。この
集塵室は、本体吸込口11に連通しており、本体ケース7
に対する蓋体8の回動で開口する。また、この集塵室の
排気側である後側における掃除機本体1の内部には、こ
の集塵室に連通し内部に電動送風機2が収容される図示
しない電動送風機室が区画形成されている。よって、電
動送風機2の駆動にて本体吸込口11から吸気された吸気
風は、集塵室を通過した後、電動送風機2に吸気されて
この電動送風機2から外部へと排気される。
【0022】さらに、電動送風機室の後側である掃除機
本体1内には、この電動送風機室内に収容された電動送
風機2の駆動状態、例えば回転数などを制御する制御手
段としての回路基板18が収容されている。この回路基板
18は、電動送風機2の吸引力、すなわちパワーが低下し
ないように、この電動送風機2への電力の供給量を制御
して、この電動送風機2の回転数を段階的に増減させ
る。すなわち、この回路基板18は、電動送風機2に供給
される電流値を検知する図示しない検知手段を備えてお
り、この検知手段にて電動送風機の状態量、例えば電動
送風機2に流れる電流値を検知して、この電流値が所定
の値、すなわち各閾値χ,…,χとなった場合
にのみ、この電流値を所定の値Y,Y,…,Yへと
それぞれ増加させる。
【0023】ここで、この回路基板18による電動送風機
2の制御について説明する。
【0024】まず、電動送風機2の駆動を開始させた際
に、この電動送風機2による吸気風の風量とこの電動送
風機2に流れる電流との関係から図1に示すA点に位置
する場合には、この状態から電動送風機2を駆動させて
掃除をすることにより、掃除機本体1内の集塵パック3
内に塵埃が集塵されていくので、図1に示すように、こ
の電動送風機2による吸気風の風量が低下して、この電
動送風機2に流れる電流値がA点から閾値χ点に向け
て徐々に低下していく。
【0025】そして、この電動送風機2に流れる電流値
が、図1に示すχ点と一致した場合には、この電動送
風機2に流れる電流値を予め定めた値であるYまで移
行、すなわち増加させる(1段目)。
【0026】さらに、この状態から電動送風機2を駆動
し続けて掃除をすることにより、掃除機本体1内に装着
した集塵パック3内にさらに塵埃が集塵されていくの
で、この電動送風機2による吸気風の風量が再び低下し
て、この電動送風機2に流れる電流値が閾値χ点に向
けて徐々に低下していく。
【0027】そして、この電動送風機2に流れる電流値
が、図1に示す閾値χ点に一致した場合には、この電
動送風機2に流れる電流値を予め定めた値であるY
で増加させる(2段目)。
【0028】すなわち、電動送風機2を駆動させて掃除
をし、集塵パック3内に塵埃を集塵させることにより、
電動送風機2による吸気風の風量が低下して、この電動
送風機2に流れる電流値が各閾値χ,…,χ
いずれかと一致した場合には、この電動送風機2に流れ
る電流量を予め定めた値であるY,Y,…,Yへと
段階的に順次増加させる(1〜n段目)。
【0029】ここで、閾値χ,…,χおよびY
,Y,…,Yそれぞれは、互いに異なる値に設定さ
れている。また、これらχ,…,χおよびY,
,…,Yは、χm+1>χ(m=1〜n−1)およ
びYm+1>Y(m=1〜n−1)の関係を有してい
る。また、これらχ,…,χおよびY,Y,
…,Yは、χ<Y(m=1〜n)およびχm+1
(m=1〜n−1)の関係を有している。
【0030】さらに、電動送風機2に流れる電流値を最
終段であるYへと増加させた後は、掃除機本体1内の
集塵パック3内に十分な塵埃が集塵されたと検出して、
図1に示すように、電動送風機2に流れる電流値を徐々
に低下させる。
【0031】また、電動送風機2を駆動させた状態で、
吸い込むことが不可能な大きな異物が床ブラシ17などに
吸い付いて、この床ブラシ17が詰まってしまった場合に
は、この電動送風機2による吸気風の風量が所定時間、
すなわち2秒以内に急激に低下するので、この電動送風
機2に流れる電流値がA点から複数の閾値χ点、χ
点およびχ点それぞれを飛び越えて急激に図1に示す
4段目の点Bまで増加する。
【0032】すると、回路基板18は、電動送風機2の回
転数が所定時間内に所定段階以上上がったので異常状態
と判断、すなわち掃除機本体1に異物が詰まったと検出
して、電動送風機2に流れる電流値を点Bから図1に示
す点Cまで急激に低下させる。
【0033】なお、電動送風機2に流れる電流値が、所
定時間内に例えば2段目から5段目まで急激に増加した
場合も同様に、この電動送風機2に流れる電流値が3段
階以上増加したこととなるので、回路基板18が電動送風
機2に流れる電流値を図1に示す点Cまで急激に低下さ
せる。
【0034】ここで、この回路基板18による電動送風機
2に流れる電流値を急激に低下させる制御について図2
を参照して詳細に説明する。
【0035】まず、電動送風機2を駆動させると、この
電動送風機2に流れる電流値を回路基板18が検出して、
この電動送風機2の駆動が開始時であるかを回路基板18
にて検出する(ステップ1)。
【0036】そして、この回路基板18による検出により
電動送風機2の駆動が開始時であることを検出した場合
には、この電動送風機2に流れる電流値の段階が所定時
間、たとえば2秒間固定するまで、この電動送風機2の
回転数を低減させない(ステップ2)。
【0037】すなわち、集塵パック3内にある程度の塵
埃が溜まった状態で電動送風機2を起動させると、この
電動送風機2に流れる電流値を回路基板18が2秒以内に
3段階以上上昇させるおそれがある。このため、この制
御をしないと、集塵パック3内に塵埃が溜まっている状
態で、電動送風機2を起動させると、回路基板18により
常に電動送風機2の回転数が低減されてこの電動送風機
2の吸込力が落ちてしまうからである。
【0038】また、ステップ1にて電動送風機2の駆動
が開始時ではなかった場合や、ステップ2にて電動送風
機2の駆動が開始時でありこの電動送風機2に流れる電
流値の段階が2秒間以上固定した場合には、この電動送
風機2に流れる電流値が1段階上昇、すなわちアップし
たかを回路基板18にて検出する(ステップ3)。
【0039】ここで、このステップ3にて電動送風機2
に流れる電流値が1段階アップしたことを検出できない
場合には、このステップ3を再び繰り返す。
【0040】さらに、このステップ3にて電動送風機2
に流れる電流値が1段階アップしたことを検出できた場
合には、計測時間を初期状態、すなわちt=0とした
後、この電動送風機2に流れる電流値の段階の上昇の計
測を開始する(ステップ4)。
【0041】すなわち、ステップ4による計測を開始し
てから2秒以内に、電動送風機2に流れる電流値が3段
階以上アップしたかを計測する(ステップ5)。
【0042】そして、このステップ5により電動送風機
2に流れる電流値が2秒以内に3段階以上アップしたか
った場合には、ステップ3へと戻る。
【0043】さらに、ステップ5により電動送風機2に
流れる電流値が2秒以内に3段階以上アップした場合に
は、床ブラシ17などに異物が吸い付いたと検知して、こ
の電動送風機2に流れる電流値を低減させて、この電動
送風機2の回転数を低減させる(ステップ6)。
【0044】この後、この電動送風機2の回転数を低減
させた際におけるこの電動送風機2に流れる電流値I
を回路基板18にて記憶、すなわちメモリする(ステップ
7)。
【0045】さらに、このステップ7の後、電動送風機
2に流れる電流値Iを再び検出した後(ステップ8)、こ
のステップ8にて検出した電流値Iが、ステップ7にて
記憶した電流値Iに、図1に示す予め定めた所定の値
Δiを加えた値(I+Δi)であるかを検出する(ステ
ップ9)。
【0046】そして、ステップ8にて検出した電流値I
が、ステップ7にて記憶した電流値IにΔiを加えた
値(I+Δi)より小さい場合には、ステップ8へと戻
る。
【0047】さらに、ステップ8にて検出した電流値I
が(I+Δi)以上である場合、すなわち図1に示す点
Dの場合には、床ブラシ17などに吸い付いた異物が取り
除かれたと回路基板18が検知して、電動送風機2に流れ
る電流値を1段目に戻した後(ステップ10)、ステップ2
へと戻る。
【0048】次に、上記第1の実施の形態の掃除動作に
ついて説明する。
【0049】まず、掃除機本体1の本体ケース7に対し
て蓋体8を回動させて、この掃除機本体1の集塵室を開
口させ、この集塵室に集塵パック3を取り付けた後、蓋
体8を回動させて集塵室を閉塞する。
【0050】また、掃除機本体1の本体吸込口11にホー
ス体12の基端を接続するとともに、このホース体12の手
許操作部13の先端に延長管16を接続し、さらに、この延
長管16の先端に床ブラシ17を接続する。
【0051】そして、掃除機本体1から導出された図示
しないプラグを、壁面などに設けられた図示しないコン
セントに差し込んだ後、手許操作部13の把持部15を把持
し、この手許操作部13の所定の設定ボタン14をオンす
る。
【0052】すると、掃除機本体1内の電動送風機2が
駆動して、床ブラシ17の先端から外気が吸気されるとと
もに、この床ブラシ17から吸気された吸気風は、延長管
16およびホース体12を順次通過した後、本体吸込口11か
ら集塵室内の集塵パック3内へと吸気される。
【0053】このとき、この集塵パック3により、本体
吸気口11から空気とともに吸引された塵埃がこの空気か
ら分離されて、この分離された塵埃が集塵パック3内に
集塵される。
【0054】そして、この集塵パック3を通過した吸気
風は、電動送風機2へと吸気された後、この電動送風機
2により排気風として排気される。
【0055】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、図1に示すA点の状態で、電動送風機2を駆動
させて掃除をしている際に、床ブラシ17などにて大きな
異物、例えばカーテンや蒲団などを吸い込み、この異物
が床ブラシ17などの風路に詰まってしまった場合には、
電動送風機2による吸気風の風量が2秒以内に急激に低
下して、この電動送風機2に流れる電流値がA点から3
つ以上の閾値χ ,…それぞれを飛び越えて
急激にB点まで増加する。
【0056】このため、電動送風機2に流れる電流値が
2秒以内に3つ以上の閾値を越えて増加した場合には、
床ブラシ17などに大きな異物が詰まったと判断して、回
路基板18にて電動送風機2に流れる電流値を急激に低下
させることにより、この電動送風機2による回転数が小
さくなり、この電動送風機2による吸込力が小さくなる
ので、床ブラシ17などに詰まった大きな異物を容易に取
り除くことができるから、使用者の使い勝手を向上でき
る。
【0057】また、床ブラシ17などに大きな異物が詰ま
った際には、電動送風機2の駆動による吸気量が少なく
なるから、この電動送風機2への負荷が大きくなるが、
このとき、電動送風機2に流れる電流値を急激に低下さ
せて、この電動送風気2の回転数を小さくするので、こ
の電動送風機2への負荷を低減できるとともに、この電
動送風機2による電力消費を低減できるから、この電動
送風機2の回転の的確な低減を容易にできる。
【0058】さらに、電動送風機2に流れる電流値を回
路基板18にて検出して、この電流値に基づいて電動送風
機2に流れる電流値を制御して、この電動送風機2の回
転を制御しているので、この電気送風機2の回転が2秒
以内に3段階以上アップした際にこの電動送風機2の回
転を低減させる回路基板18の構成を簡略にできるので、
この回路基板18の製造性を向上できる。
【0059】またさらに、電動送風機2を駆動させて掃
除機本体1内の集塵パック3にて塵埃を集塵する掃除を
する場合には、この集塵パック3内に徐々に塵埃が集塵
されていくので、電動送風機2に流れる電流値は、回路
基板18により時間をおいて1段階ずつ上昇されて、この
電動送風機2の回転数が徐々に増加されるので、通常の
掃除の際におけるこの電動送風機2の回転数の低減を防
止できる。
【0060】さらにまた、電動送風機2に流れる電流値
を急激に低下させる目安となるこの電動送風機2の電流
変化検出量を設定する必要がなくなるので、回路基板18
による制御をより容易にできるとともに、電動送風機2
の回転を確実かつ容易に低減できるから、この電動送風
機2の回転を的確に低減させる回路基板18の実現を容易
にできる。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図4および図5を参照して説明する。
【0062】この図4および図5に示す電気掃除機は、
基本的には図1ないし図3に示す電気掃除機と同様であ
るが、電動送風機2の状態量であるこの電動送風機2の
吸気側の集塵室の内部の圧力を回路基板18の検知手段で
検知して、この圧力値が各閾値χ,…,χとな
った場合にのみ、この電流値を所定の値Y,Y,…,
へとそれぞれ増加させる。
【0063】ここで、これらχ,…,χおよび
,Y,…,Yは、χ<Y(m=1〜n)および
χm+1>Y(m=1〜n−1)の関係を有している。
【0064】そして、この回路基板18は、図1ないし図
3に示す電気掃除機におけるステップ1からステップ4
までと同様のステップ11からステップ14までの制御をし
た後に、図5に示すステップ15により集塵室内の圧力値
が2秒以内に3段階以上アップした場合には、床ブラシ
17などに異物が吸い付いたと検知して、電動送風機2に
流れる電流値を低減させて、この電動送風機2の回転数
を低減させる(ステップ16)。
【0065】この後、この回路基板18は、電動送風機2
の回転数を低減させた際における集塵室内の圧力値H
を回路基板18にて記憶、すなわちメモリした後(ステッ
プ17)、集塵室内の圧力値Hを再び検出し(ステップ1
8)、このステップ18にて検出した圧力値Hが、ステップ
17にて記憶した電流値Hに、図5に示す予め定めた所
定の値ΔHを減じた値(H−ΔH)であるかを検出する
(ステップ19)。
【0066】そして、この回路基板18は、ステップ18に
て検出した圧力値Hが、ステップ17にて記憶した電流値
からΔHを減じた値(H−ΔH)より大きい場合に
はステップ18へと戻し、さらに、ステップ18にて検出し
た圧力値Hが(H−ΔH)以下である場合、すなわち図
4に示す点Dの場合には電動送風機2に流れる電流値を
1段目に戻した後(ステップ20)、ステップ12へと戻す。
【0067】このため、この図4および図5に示す電気
掃除機は、集塵室内の圧力値が2秒以内に3段階以上ア
ップ場合に、床ブラシ17などに大きな異物が詰まったと
判断して、回路基板18にて電動送風機2の回転数を低減
させるので、図1ないし図3に示す電気掃除機と同様の
作用効果を奏することができる。
【0068】さらに、集塵室内の圧力値を検出して、こ
の圧力値に基づいて電動送風機2の回転を回路基板18に
て段階的に増減させるので、集塵室内の圧力値が2秒以
内に3段階以上アップした際に、電動送風機2の回転を
回路基板18にてより的確に低減できるから、この電動送
風機2の回転の的確な低減をより容易かつ正確にでき
る。
【0069】次に、本発明の第3の実施の形態の構成を
図6および図7を参照して説明する。
【0070】この図6および図7に示す電気掃除機は、
基本的には図4および図5に示す電気掃除機と同様であ
るが、電動送風機2の状態量であるこの電動送風機2の
回転数を回路基板18の検知手段で検知して、この回転数
が各閾値χ,…,χとなった場合にのみ、この
回転数を所定の値Y,Y,…,Yへとそれぞれ増加
させる。
【0071】そして、この回路基板18は、図1ないし図
3に示す電気掃除機におけるステップ1からステップ4
までと同様のステップ21からステップ24までの制御をし
た後に、図7に示すステップ25により電動送風機2の回
転数が2秒以内に3段階以上アップした場合には、床ブ
ラシ17などに異物が吸い付いたと検知して、この電動送
風機2に流れる電流値を低減させて、この電動送風機2
の回転数を低減させる(ステップ26)。
【0072】この後、この回路基板18は、電動送風機2
の回転数を低減させた際におけるこの電動送風機2の回
転数χを回路基板18にて記憶、すなわちメモリした後
(ステップ27)、この電動送風機2の回転数χを再び検出
し(ステップ28)、このステップ28にて検出した回転数χ
が、ステップ27にて記憶した電流値χに、図5に示す
予め定めた所定の値Δχを減じた値(χ−Δχ)である
かを検出する(ステップ29)。
【0073】そして、この回路基板18は、ステップ28に
て検出した回転数χが、ステップ27にて記憶した回転数
χからΔχを減じた値(χ−Δχ)より大きい場合に
はステップ28へと戻し、さらに、ステップ28にて検出し
た回転数χが(χ−Δχ)以下である場合、すなわち図
6に示す点Dの場合には電動送風機2に流れる電流値を
1段目に戻した後(ステップ30)、ステップ22へと戻す。
【0074】このため、この図6および図7に示す電気
掃除機は、電動送風機2の回転数が2秒以内に3段階以
上アップ場合に、床ブラシ17などに大きな異物が詰まっ
たと判断して、回路基板18にて電動送風機2の回転数を
低減させるので、図4および図5に示す電気掃除機と同
様の作用効果を奏することができる。
【0075】さらに、電動送風機2の回転数を検出し
て、この回転数に基づいて電動送風機2の回転を回路基
板18にて段階的に増減させるので、この電気送風機2の
回転数が2秒以内に3段階以上アップした際に、この電
動送風機2の回転を回路基板18にてより的確に低減でき
るから、この電動送風機2の回転の的確な低減をより容
易かつ正確にできる。
【0076】なお、上記各実施の形態では、集塵パック
3にて集塵するキャニスタ型の電気掃除機について説明
したが、電動送風機2の排気風を掃除機本体1の本体吸
込口11に循環させる循環式の電気掃除機や、サイクロン
式の電気掃除機でもよく、アップライト型、ハンディ型
およびキャニスタ型のいずれの電気掃除機でも適応させ
て使用できる。
【0077】また、電動送風機2に流れる電流値や、集
塵室内の圧力値、電動送風機2の回転数を検出し、これ
ら検出結果に基づいて電動送風機2の回転を段階的に増
減させたが、所定時間内における所定の段階以上のアッ
プで電動送風機2の回転を確実に低減できれば、どのよ
うな電動送風機2の状態量の検出結果に基づいて電動送
風機2の回転数を制御してもよい。
【0078】さらに、所定時間を2秒とし所定段を3段
階として、2秒以内に3段階以上アップした際に電動送
風機2の回転数を低減させたが、適応させる電気掃除機
に合わせて適宜、所定時間および所定段を設定できる。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機によれば、電
動送風機の回転数が所定時間内に所定段階上がったら異
常状態と判断してこの電動送風機の回転数を制御手段が
低減するから、吸い込んだ異物が取り除きやすく使い勝
手を向上でき、また、電動送風機への負荷を低減できる
とともに、この電動送風機による電力の消費を低減でき
るので、この電動送風機の回転数の的確な低減を容易に
できる。
【0080】請求項2記載の電気掃除機によれば、請求
項1記載の電気掃除機の効果に加え、電動送風機の電流
を検出しこの検出された電流値により電動送風機の回転
数を制御手段で制御するので、電気送風機の回転数が所
定時間内に所定段階上がったら異常状態と判断して電動
送風機の回転数を低減させる構成が簡略になるから、制
御手段の製造性を向上できる。
【0081】請求項3記載の電気掃除機によれば、請求
項1記載の電気掃除機の効果に加え、電動送風機の吸気
側の圧力を検出しこの検出された圧力値により電動送風
機の回転数を制御手段で制御するので、電動送風機の回
転数が所定時間内に所定段階上がった際における電動送
風機の回転数の低減をより的確にできるから、この電動
送風機の回転数の的確な低減をより容易にできる。
【0082】請求項4記載の電気掃除機によれば、請求
項1記載の電気掃除機の効果に加え、電動送風機の回転
数を検出しこの検出された回転数により電動送風機の回
転数を制御手段で制御するので、電動送風機の回転数が
所定時間内に所定段階上がった際における電動送風機の
回転数の低減をより的確にできるから、この電動送風機
の回転数の的確な低減をより容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の第1の実施の形態の制御
を示すグラフである。
【図2】同上電気掃除機の制御を示すフローチャートで
ある。
【図3】同上電気掃除機を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の制御を示すグラフ
である。
【図5】同上制御を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態の制御を示すグラフ
である。
【図7】同上制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 掃除機本体 2 電動送風機 18 制御手段としての回路基板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掃除機本体と、 この掃除機本体内に収容された電動送風機と、 この電動送風機の吸気側に設けられ、塵埃を集塵する集
    塵室と、 前記電動送風機の回転数を制御する制御手段とを備え、 この制御手段は、前記電動送風機の状態量を検出し、こ
    の検出された状態量により前記電動送風機の回転数を段
    階的に増減させるとともに、所定時間内に前記電動送風
    機の回転数が所定段階上がったら異常状態と判断してこ
    の電動送風機の回転数を低減させることを特徴とした電
    気掃除機。
  2. 【請求項2】 制御手段は、電動送風機の電流を検出
    し、この検出された電流値により前記電動送風機の回転
    数を制御することを特徴とした請求項1記載の電気掃除
    機。
  3. 【請求項3】 制御手段は、電動送風機の吸気側の圧力
    を検出し、この検出された圧力値により前記電動送風機
    の回転数を制御することを特徴とした請求項1記載の電
    気掃除機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、電動送風機の回転数を検出
    し、この検出された回転数により前記電動送風機の回転
    数を制御することを特徴とした請求項1記載の電気掃除
    機。
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Cited By (3)

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