JP2003144328A - 電磁調理用アルミニウム製器物底板および該底板を備えた器物 - Google Patents

電磁調理用アルミニウム製器物底板および該底板を備えた器物

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JP2003144328A
JP2003144328A JP2001348730A JP2001348730A JP2003144328A JP 2003144328 A JP2003144328 A JP 2003144328A JP 2001348730 A JP2001348730 A JP 2001348730A JP 2001348730 A JP2001348730 A JP 2001348730A JP 2003144328 A JP2003144328 A JP 2003144328A
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aluminum
bottom plate
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cooking
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JP2001348730A
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English (en)
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Takeshi Moriyama
武 森山
Jun Kusui
潤 楠井
Masatoshi Nanba
正敏 南波
Shigeru Okaniwa
茂 岡庭
Atsushi Inoue
厚 井上
Michio Nagashima
道夫 長嶋
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Toyo Aluminum KK
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Toyo Aluminum KK
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ステンレス鋼をクラッドした電磁調理用アル
ミニウム製器物の軽量化を図り、高齢者にも容易に利用
できるようにすると共に、長期間使用しても剥離、変形
などが生じない電磁調理用器物を提供する。 【解決手段】 アルミニウム微小体(例えばアルミニュ
ームをアトマイズ法で粉末化したもの)と扁平体の強磁
性微小体(例えば,ステンレス鋼など)の混合物を、焼
結などの高温圧縮成形して底板を作る。この底板を電磁
調理用アルミニウム製器物本体の外面底部にろう付けあ
るいは圧着などの手段で固着する。これにより電磁誘導
により発熱する底板が熱膨張差の影響を受け難く、強固
に結合される磁調理用アルミニウム製器物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウム(本明
細書においては、特に断らない場合はアルミニウム合金
を含む)からなる調理器物本体と電磁誘導により発熱す
る底板が熱膨張差の影響を受け難く、強固に結合される
電磁調理用アルミニウム製器物の底板および該底板を低
部に具備し、軽量化された電磁調理用アルミニウム製器
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁誘導によって発熱体が発熱
し、この熱によって食材が調理されるこの種の調理用器
物には、鋼製の器物または軽く熱伝導性のよいアルミニ
ウム本体の外面底部に、ろう剤を介在させて強磁性材料
であるステンレス鋼をクラッド形成したものが使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステンレス鋼をクラッ
ド形成した前記電磁調理用器物は上記のようにアルミニ
ウム本体を用いたものであっても重くなり、特に高齢者
には不向きであって操作性に劣るものとならざるを得な
い。即ち、本発明においては上記のようなクラッド製品
におけるステンレス鋼に相当した部分を軽量化して前記
問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は発熱体とな
る底板がアルミニウム製であれば、前記問題点は解消す
るものであることに着目し、種々検討を重ねた結果、該
底板をアルミニウム粉体と電磁誘導によって発熱する素
子とを混合させた混合成形体とした場合には、前記問題
点が解消する知見を得て、本発明を完成したものであ
る。即ち第1の発明は、アルミニウムからなる本体の外
面底部に具備される底板であって、該底部は、アルミニ
ウム微小体と強磁性微小体の混合成形体からなることを
特徴とする電磁調理用アルミニウム器物の底板である。
【0005】即ち、発熱体となる底体をアルミニウム微
小体と強磁性微小体の混合成形体とすることにより、強
磁性微小体が電磁誘導によって発熱し、混合成形体はア
ルミニウムベースであるから軽量化が図られる。また強
磁性微小体の種類の選択ならびに混合割合を任意に定め
ることができるので、透磁率を電磁誘導発生装置に適し
た値のものとすることができ、設計の自由度が増す効果
がある。
【0006】前記した強磁性微小体が扁平体であると電
磁誘導加熱機から発せられる磁力による発熱効果が高い
効果があり、またアルミニウム微小体と強磁性微小体の
混合成形体が、高温圧縮成形体であると、強磁性微小体
で発熱した熱のアルミニウム微小体への熱伝達が良好と
なる効果がある。更に高温圧縮成形体が燒結体である
と、前記効果が一層高くなる効果がある。
【0007】前記したような底板を、アルミニウム微小
体と強磁性微小体の混合成形体からなり、しかも該強磁
性微小体は扁平体であり、かつ前記混合成形体は燒結さ
れた高温圧縮成形体とすることにより前記したような効
果が確実に得られる。
【0008】また本発明は前記した底板のいずれか1つ
を、前記したアルミニウム本体外面底部に具備している
ことを特徴とする電磁調理用アルミニウム製器物にも関
し、このような器物は底板がアルミニウムベースである
から、軽い調理用器物として有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、アルミニウムか
らなる本体は1000系アルミニウム合金でもよいが、
傷が付きにくいように強度が求められるので3000
系、5000系等のアルミニウム合金が好ましい。本体
の形状は調理の内容により板状体から鍋状のものまで任
意のものが適用できる。
【0010】本発明におけるアルミニウム微小体とは、
アルミニウムを例えばアトマイズ法で粉末化したもの、
あるいは切削粉等であって、その大きさについては略0.
01〜1.0mmφのものが適当である。材質としては、1
000系アルミニウム合金若しくは6000系アルミニ
ウム合金等何れのものでもよい。
【0011】また本発明において、強磁性微小体とは、
前記アルミニウム微小体と同様にアトマイズ法で粉末化
したもの、あるいは切削粉等であって、大きさにして略
0.01〜1.0mmφのものが適当である。材質としては、
強磁性体であれば発熱量高く何れのものでもよいが、経
済的見地から鉄、ステンレス鋼、珪素鋼、パーマロイ、
フェライト等が適している。これらの粉末は、アトマイ
ズままの粒子状形状でも良いが発熱効率を上げるために
は、これを更にボールミルなどの塑性加工によって扁平
状にしたものが望ましい。
【0012】上記したようなアルミニウム微小体と強磁
性微小体との混合は常法でよく、混合体は圧縮成形する
必要がある。特に熱間押出法による圧縮成形は、フレー
ク状の強磁性微小体を一定方向に整列させることがで
き、発熱効率上好ましい結果が得られる。該混合体はア
ルミニウム本体の外面底部に形成されるが、形成法はろ
う付け、加圧圧接等が適宜用いられる。厚さは薄い方が
好ましいが、傷等による性能低下防止のために0.3〜2
mm程度が好ましい。また該底板は一枚ものでもよいが、
複数枚を器物底部に隙間なくろう付け等で平面的に張り
合わせた場合は、底板の電気抵抗が増して発熱量が多く
なり好ましい方法である。
【0013】前述したアルミニウム微小体と強磁性微小
体との混合割合は、強磁性微小体の重量%が20wt%以
上あることが強磁性微小体の発熱量の見地から好まし
い。また発熱量およびアルミニウム本体との固着の見地
から好ましくは30〜40wt%である。
【0014】電磁誘導による発熱量は発熱体の磁力線に
直角方向の距離に大きく依存することから、前記強磁性
微小体が扁平体であると発熱量が高くなり好ましい。強
磁性微小体の扁平体化は、例えば微小体をボールミルで
粉砕、ロール間で圧延あるいは槌で鍛造することで容易
に得ることができる。
【0015】前記アルミニウム微小体と強磁性微小体の
混合体は、高温圧縮成形体たとえば混合体を400〜5
50℃の温度で高温押出成形、もしくは高温プレス成形
して板状に加工すると、微小体が一定方向を向いて整列
し、発熱効率が向上して好ましい。高温押出成形に際し
ては、混合体をビレット状にCIP成形し、該ビレット
を500〜620℃程度の温度で加熱真空脱ガスし、次
いで誘導加熱後該ビレットを400〜550℃の温度で
板状に押出成形すると、各微小体、特にアルミニウム微
小体が塑性変形を受けて酸化皮膜が破壊し、微小体同士
が燒結し緊密な成形体とすることができて好ましい。前
記CIPに代りアルミニウム缶内に充填し不活性ガス雰
囲気中で加熱脱ガス後板状に押出成形しても同様の効果
が得られる。
【0016】このようにして得られた前記底板は、板状
または鍋状に加工されたアルミニウム本体の外面底部
に、ろう付けあるいは圧着等の手段で固着して電磁調理
用アルミニウム製器物とする。あるいは逆に前記底板を
アルミニウム本体に固着後器物に加工してもよい。該底
板はアルミニウム微小体を多く含有しているので、アル
ミニウム本体の外面には公知のAl−Si系ろう合金、Al−
Si−Zn系ろう合金等が使用できる。また高圧で圧着する
方法等が利用できる。なおこれらの固着工程において
は、アルミニウム本体表面ならびに底板表面のエッチン
グ乃至洗浄は相互の固着を確実なものとするので好まし
い。また本体底部に底板を固着した後、防食の見地から
少なくとも底板を含む範囲にZn乃至Zn合金を溶射し、さ
らに塗装してもよい。
【0017】なお、本発明に係る底板は、アルミニウム
微小体と強磁性微小体の混合だけでなく、その他温度変
化により比較的低い温度領域でその磁気特性を変えるフ
ェライト、例えばMn−Zn系、Ni−Zn系、Mg−Zn系、Mg−
Zn系フェライト(キューリー点110〜130℃)を添
加混合した成形体は、この磁性変化を読取り電流量の切
替え乃至電流のオン、オフに接続すれば食材の調理が確
実となり、また安全も確保できる。またフェライトばか
りでなくセラミックでも温度依存性のある物理特性を使
用すれば同様の効果が得られる。
【0018】
【実施例】本発明によるものの具体的な実施例について
説明すると、アトマイズ法で製造した1000系アルミ
ニウム合金の微小体(微小体の80wt%が10〜100
μm径の範囲内にある)と、同方法で製造しその後ボー
ルミルによる後加工をしたSi含有量5wt%の偏平珪素鋼
微小体(微小体の80wt%が10〜100μm径の範囲
内にある)を準備し、上記アルミニウム合金の微小体6
5wt%と上記偏平珪素鋼微小体35wt%の混合粉をCI
P成形し、得られたビレットを600℃の温度に2時間
保持して焼結し、該ビレットを450℃の温度に加熱し
て押出加工して幅15cm×厚さ1mmの混合粉成形板を得
た。この板を直径15cm×厚さ0.8mmの円板に加工し、
重量を測定した。重量は63.7gであった。一方同じ寸
法のステンレス鋼の重量は109.1gで、45.4gの軽量
化が達成できた。
【0019】なお上記した直径15cmの円板をアルミニ
ウム製鍋底に弗化物系ろう付け用フラックスを用いてろ
う付けし、電磁調理器(出力1.3kW)を用いて煮炊試験
をしたところ、十分な発熱量が得られた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるもの
は、アルミニウムベースの底板をアルミニウム製電磁調
理用器物に使用したもので、好ましい軽量化を図り、操
作性に優れた調理用器体を提供せしめ、従ってまた底板
と器物がアルミニウムであるから、長年使用していても
熱膨張差に起因する底板の剥離ないし熱歪変形の危惧が
なく、調理に不都合をきたすことがないなどの効果を有
しており、工業的にその効果の大きい発明である。
フロントページの続き (72)発明者 楠井 潤 大阪府大阪市中央区久太郎町三丁目6番8 号 東洋アルミニウム株式会社内 (72)発明者 南波 正敏 東京都品川区東品川二丁目2番20号 日本 軽金属株式会社内 (72)発明者 岡庭 茂 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 (72)発明者 井上 厚 東京都品川区東品川二丁目2番20号 日本 軽金属株式会社内 (72)発明者 長嶋 道夫 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社グループ技術センター 内 Fターム(参考) 4B055 AA09 BA28 BA35 CA03 CB17 CC46 CC52 DB14 FB01 FB02 FC06 FD10 FE05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムからなる本体の外面底部に
    具備される底板であって、該底板はアルミニウム微小体
    と強磁性微小体の混合成形体からなることを特徴とする
    電磁調理用アルミニウム製器物底板。
  2. 【請求項2】 強磁性微小体は扁平体であることを特徴
    とする請求項1に記載の電磁調理用アルミニウム製器物
    底板。
  3. 【請求項3】 混合成形体は高温圧縮成形体であること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁調理用アルミニウム
    製器物底板。
  4. 【請求項4】 高温圧縮成形体は燒結体であることを特
    徴とする請求項3に記載の電磁調理用アルミニウム製器
    物底板。
  5. 【請求項5】 アルミニウムからなる本体の外面底部に
    具備される底板であって、該底板はアルミニウム微小体
    と強磁性微小体の混合成形体から成り、しかも該強磁性
    微小体は扁平体であり、かつ前記混合成形体は燒結され
    た高温圧縮成形体であることを特徴とする電磁調理用ア
    ルミニウム製器物底板。
  6. 【請求項6】 請求項1から5の何れか1つに記載の電
    磁調理用アルミニウム製器物底板がアルミニウム本体外
    面底部に具備されていることを特徴とする電磁調理用ア
    ルミニウム製器物。
JP2001348730A 2001-11-14 2001-11-14 電磁調理用アルミニウム製器物底板および該底板を備えた器物 Pending JP2003144328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100746442B1 (ko) 2006-03-31 2007-08-03 쿠쿠전자주식회사 전기 유도 가열 밥솥의 내솥 및 그 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100746442B1 (ko) 2006-03-31 2007-08-03 쿠쿠전자주식회사 전기 유도 가열 밥솥의 내솥 및 그 제조방법

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