JP2003144061A - 食品包装材 - Google Patents
食品包装材Info
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Abstract
どガス成分の移動が可能で、かつ作業性の良い食品包装
材を提供する。 【解決手段】繊維径が3〜20ミクロンの繊維からな
り、目付けが5〜50g/m2の不織布に、厚みが5〜
50ミクロンの透湿防水性膜を複合したことを特徴とす
る食品包装材及び 繊維径が3〜20ミクロンで複合繊
維を含む繊維からなる目付けが5〜50g/m2の不織
布が、平滑カレンダー処理されてなり、かつ通気度が0
〜20cc/cm2・秒の透湿防水性シートであること
を特徴とする食品包装材である。
Description
布資材に関する。さらに詳しくは、取り扱い性にすぐ
れ、食品の加熱処理あるいは燻製製造に好適に用いられ
る食品包装材に関するものである。
などが広く用いられている。食品の加工処理方法は種々
様々であり、本発明の主たる目的のひとつである食材の
加熱処理あるいは燻製食品製造用資材としては、従来、
コラーゲンのフィルムやセルロース系フィルムなどが用
いられてきた。最近、欧州で狂牛病や口蹄疫などが問題
となっており、食品関連用途に用いられるコラーゲンの
使用の安全性に疑問視される場合が出てきた。一方、セ
ルロース系フィルムの製造に関しては、環境問題意識の
たかまりから廃水処理基準も厳しくなりつつあり、製造
により生じる廃液処理の問題から製造が容易ではなくな
ってきた。
などの多孔質材料を用いることも、場合により可能であ
る。しかしながら、水分の多い食材を加熱処理あるいは
燻製処理する際に水分の移動をできるだけ抑制したい場
合には、このような素材を用いることは容易ではない。
例えば、含水率の高い調味料を含ませた肉を燻製処理し
た場合には、肉汁を含む液体が必要以上に多孔質材料を
通過して包装材の内部や表面まで浸透した状態で固化し
てしまい、包装材を除去するとスモークによる着色層が
いっしょに剥離してしまうために着色やフレーバー成分
が製品にあまり残らないなどの問題を生じる場合が少な
くなかった。
た場合には、燻製処理に用いた場合にスモーク成分の透
過が不十分であり、色づきや香りの付与が不十分になる
という問題点があった。
の移動を抑制するがスモーク成分などガス成分の移動が
可能な食品包装材を提供することを課題とする。
ため、本発明では安価で作業性のよい食品包装材を提供
することを目的として以下の手段をとる。
0ミクロン、目付けが5〜50g/m2の不織布に、厚
みが5〜50ミクロンの透湿防水性膜を複合したことを
特徴とする食品包装材である。第2の発明は、繊維径が
3〜20ミクロンで複合繊維を含む繊維からなる目付け
が5〜50g/m2の不織布が、平滑カレンダー処理さ
れてなり、かつ通気度が0〜20cc/cm2・秒の透
湿防水性シートであることを特徴とする食品包装材。
ドセグメントとソフトセグメントよりなるブロック共重
合ポリエステルよりなることを特徴とする第1に記載の
食品包装材である。さらに第4の発明は、透湿度が50
〜20000g/m2・24時間、耐水圧が50〜20
000mmAqの間にあることを特徴とする第1〜3の
いずれかに記載の食品包装である。
が、エチレンテレフタレート、トリメチレンテレフタレ
ート及びブチレンテレフタレートのうちの繰り返し単位
の少なくとも1種を有するホモポリマーまたはコポリマ
ー及びこれらのポリマーのブレンド物からなる群から選
ばれるポリマーであることを特徴とする第1〜4のいず
れかに記載の食品包装材である。そして第6の発明は、
前記不織布があらかじめカレンダー加工処理されてお
り、厚みが0.03〜0.5mmであることを特徴とす
る第1〜4のいずれかに記載の食品包装材である。
前記透湿防水性膜の表面の少なくとも何れか1箇所に、
着色剤あるいはスパイス成分を印刷したことを特徴とす
る第1〜6のいずれかに記載の食品包装材である。そし
て第8の発明はスモーク処理に用いられることを特徴と
する第1〜7のいずれかに記載の食品包装材である。
する透湿防水性膜は、適度な透湿性、すなわちガス成分
の通過が可能であり、かつ過度の水分の移動を抑制する
ことが可能であるため使用される。該透湿防水性膜は、
透湿性が高くかつ耐水圧を高くできるために無孔の膜で
あることが好ましいが、有孔タイプでも良く、使用条件
に合わせた素材を選定することが可能である。
リマーは、ハードセグメントとソフトセグメントよりな
るブロック共重合ポリエステルよりなることが好まし
い。ブロック共重合ポリエステルよりなる無孔膜はソフ
トセグメント部に水分子を吸着させ、アモルファス樹脂
層内部を水分子が浸透あるいは拡散していくことより透
湿性が得られるものと推定される。例えばソフトセグメ
ントとして、グリコール成分を共重合する量を増やして
いくことで透湿度は向上していくが、樹脂自身の強度は
低下していく。共重合ポリエステルのハードセグメント
成分としては、芳香族ポリエステルあるいは脂環族ポリ
エステルあるいはそれらの誘導体あるいはそれらの混合
物などから選択され、ソフトセグメント成分としてはポ
リテトラメチレングリコール、ポリ(エチレン/プロピ
レン)ブロックポリグリコール、脂肪族ポリエステルな
どから選択される事が好ましい。また、ブロック共重合
体ポリエステルは弾性があり伸びが比較的大きいために
食材の形への追随性が良くなる場合が多く、この観点か
らも好ましい。
0〜10000g/m2・24時間の間にあることが好
ましく、特に好ましくは2000〜10000g/m2
・24時間、更に好ましくは3000〜10000g/
m2・24時間である。また、耐水圧は50〜2000
0mmAqであることが好ましく、より好ましくは20
0〜20000mmAqであり、特に好ましくは500
〜20000mmAqである。
囲に設定するためにブロック共重合ポリエステルよりな
る無孔フィルムである場合には、膜厚みが5〜50ミク
ロンである。膜厚みが50ミクロンより厚いと耐水圧を
高くすることが可能であるが透湿性に劣るという問題点
を生じやすい。一方、膜厚みが5ミクロンより薄いと水
圧がかかった際に膜の破壊が生じるために耐水圧を高く
取ることが困難となる。また、膜が薄すぎるとハンドリ
ング時や使用状態において膜の破壊が起こりやすいとい
う問題がある。なお、包装材に処理される食品を入れる
際に穴あけ加工をして気泡の抜けをよくすることがある
が、本発明で規定する透湿度や耐水圧は加工以前の値を
意味するものであり、すでに穴明きがある場合はその孔
を適当な樹脂などで孔を埋めて測定を行う。
して好適に用いられる、ハードセグメントとソフトセグ
メントよりなるブロック共重合ポリエステルは、融点1
50〜230℃の間にあり、メルトフローレイト(MF
R)が230℃で10〜150g/10分の間にあるこ
とが好ましい。ポリエステルの融点はソフトセグメント
の構造と構成比率により決定されるが、耐水圧や透湿度
を所望の値に設定するためにはこの温度域にあることが
好ましい。また、MFRが230℃で10〜150g/
10分前後であることが好ましい。本発明で使用される
共重合ポリエステルは180〜230℃前後で加工する
ことが膜の加工性の観点から特に好ましい。つまり、膜
の厚みや幅の変動を小さくするためにはこの範囲のMF
Rにあることが好ましい。MFRが150g/10分よ
り高くなるとサージングなどの影響により幅の変動が大
きくなりやすい場合がありあまり好ましくなく、MFR
が小さくなりすぎると膜を本発明の目的とする薄さに成
形することが困難であった。
材となる不織布と接合される。この不織布の繊維径は3
〜20ミクロンであることが好ましく、より好ましくは
5〜16ミクロンである。繊維径を細くすることで膜の
破壊や剥離を生じにくくすることが可能となる。膜の厚
みが平均繊維径の1/2より薄くなると、膜が破れたり
あるいは繊維層から剥離するという問題を生じやすい傾
向がある。一方、繊維径が3ミクロンより細い場合には
補強効果が小さくなるという問題を生じやすい。なお、
繊維径は平均値を代表値として考えることが、嵩高性や
伸縮性を出すためにそれより太い繊維を重量分率で30
%程度までなら混合しても本発明の目的を阻害しない。
従って,平均繊維径は全体の繊維の中で細い方から70
%だけを取り出して計算すればよい。太い繊維が過度に
混合されると、包装材の表面の平滑性が悪くなるためあ
まり好ましくない。
ル系不織布であることが強度や耐熱性の観点から好まし
い。ここで、不織布を構成するポリエステルは、エチレ
ンテレフタレート、トリメチレンテレフタレート及びブ
チレンテレフタレートのうちの繰り返し単位の少なくと
も1種を有するホモポリマーまたはコポリマー及びこれ
らのポリマーのブレンド物からなる群から選ばれるポリ
マーである。具体的例としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのホモポリマーやこれらの共重合
物あるいはブレンド物が挙げられる。ポリエステル系不
織布はブロック共重合ポリエステル膜と積層接着して用
いる場合に接着性が良く、接合の前に特別な表面処理な
どをして接着性を改善するなどの必要がないため好まし
い。膜との接着性の観点からより好ましくは、膜を形成
するブロック共重合ポリエステルである。これは、湿潤
下において透湿性の高いブロック共重合ポリエステルが
膨潤しやすいことから、基材である不織布と膨潤率が異
なり剥離を生じる場合があるという問題の解決につなが
るものである。あるいは、化学的な結合力を高めるため
には、ブロック共重合体の構成モノマーのうちから、一
種あるいは複数のモノマーを選択して重合させたもので
あることが特に好ましい。一方、ポリオレフィン系の不
織布では接着力が弱く、使用中に剥離の問題を生じる場
合があり、慎重な素材の選択が重要となる。ポリエステ
ル系不織布は、必要に応じてコロナ処理などを行うこと
により、さらに接着性を改善することも推奨される。ま
た、不織布の原料には、適当な酸化防止剤や耐候材、滑
材、着色剤などを混合することも可能である。
特に規定されるものではないが、長繊維不織布が強度特
性に優れており、表面が平滑であるため膜との密着性が
よくなることから接合状態が良くなり特に好ましい。短
繊維を用いた場合には風合いが柔らかくなり包装材がし
なやかになるため、食品が柔らかい場合に特に好ましい
形態のひとつである。
とが好ましく、これにより低融点成分のみを溶融させて
フィルム化させることが可能となり、食品との剥離性や
着色剤やスパイスなどの印刷性を向上させることが可能
である。エンボス加工により部分接着された不織布は、
透湿防水性膜の貼り付けの有無に係わらず、食品に凹凸
がつくったり、印刷の均一性があまりよくなかったりす
る可能性があるため、再度平滑カレンダー処理をするこ
とが好ましい。食品と接触する面の不織布層のエンボス
の深さが0.5mmより深いとその傾向が顕著となりあ
まり好ましくない。
である。目付けが小さすぎると補強効果が十分得られに
くいため好ましくなく、目付けが高すぎると本発明の目
的である薄くて軽量な透湿防水シートとならないだけで
なく、シートが硬くなりすぎて折り曲げ時に骨立ちが生
じて、透湿膜層の破壊が起こりやすいという問題点が生
じやすい。
いることが望ましい。より好ましくは、厚みが0.03
〜0.35mmになるように平滑化されていることが好
ましい。カレンダー加工処理されることで、シートの表
面平滑性をあげ、透湿防水性膜との接着強度をあげた
り、食品と包装材の剥離性を大幅に向上させたりするこ
とができる。カレンダー加工処理以外には、風合いを柔
らかくしたり、繊維の交絡を良くしたりする目的で、ニ
ードルパンチ加工や水流交絡加工を行うことも好ましい
形態のひとつであるが、不織布表面があまり毛羽立つと
膜との接着性がるので注意が必要である。樹脂などのバ
インダーにより不織布と膜の接着性を上げることも可能
であるが、膜との接着性に考慮する必要がある。シート
の厚みは厚すぎると膜との密着性が悪くなり、薄すぎる
とペーパーライクな硬い風合いになるためあまり好まし
くない。特に、厚みが大きすぎたり風合いが硬すぎたり
下場合には、食品を包装材で包み込んだ際の末端固定部
での皺が入りやすくなるなどの問題がありので好ましく
ない。
規定されないが、押し出しラミネート法で積層接着処理
されることが、接着強度やコストなどの観点から特に好
ましい形態のひとつである。ここで押し出しラミとは、
Tダイより透湿性の樹脂を補強不織布とほぼ同じ幅で押
し出してフィルム状の膜にして5〜30cmくらいのオ
フセットで補強不織布と接触させたのにローラで挟み込
んで接着をさせると同時に膜を冷却する手法をいう。本
発明で好適に用いるブロック共重合ポリエステルの場合
には粘着性が高いためにロールからの剥離性が悪くなる
ことから工程通過性悪くなる場合があるため、少なくと
も膜と接触させる側のロールはPTFEなど離型性の良
い樹脂でコーティングされていること、あるいはマット
加工されていることが好ましい。
ルよりなる膜層を用いる場合には、結晶構造を安定化さ
せて伸長回復性や寸法安定性を改善する目的で100〜
180℃の間の温度で1〜120分程度熱処理を行うこ
とも好ましい。これにより引っ張り変形などを受けた際
の膜の伸長回復性や形態安定性を改善することが可能で
ある。
透湿防水シートを得る場合は、繊維径が3〜20ミクロ
ン、目付けが5〜50g/m2であり、かつ複合繊維を
含む不織布を平滑カレンダー処理して、フラジール通気
度が0〜20cc/cm2・秒になるよう設定する方法
がある。不織布に複合繊維を含ませてカレンダー平滑化
させることが、通気度のコントロールの観点からも必要
である。また、この平滑化処理により、食品との剥離性
がよくなる。複合繊維としては、芯鞘型の繊維が好まし
く、特に好ましくは芯成分がポリエステルあるいはポリ
プロピレンであることが好ましく、鞘成分はポリエステ
ルあるいはポリエチレンあるいはその共重合物であるこ
とが好ましい。これらの成分を用いることにより耐熱性
や表面平滑性を良くすることが可能であった。通気度
は、0〜20cc/cm2・秒の間にあることが、食品
加工性の観点から好ましく、さらに好ましくは0.1〜
10cc/cm2・秒であり、特に好ましくは2〜10
cc/cm2・秒あった。通気度が小さすぎると、スモ
ーク成分の移動が抑制されてあまり好ましくない。通気
度が大きすぎると、肉汁などが過度に通過することによ
り、包装材除去時に色成分もいっしょに剥離除去されて
しまいあまり好ましくない。通気度が0〜0.1である
場合には、不織布の繊維自身が透湿防水性のあるもの、
例えば本発明の膜の構成材料として用いられるブロック
共重合ポリエステルなど、であることが好ましい。
〜20000g/m2・24時間、耐水圧が100〜2
0000mmAqであることが好ましい。透湿度が前記
の間にあると、ガス成分の移動が阻害されることがない
ため好ましい。透湿度が20000g/m2・24時間
以上でもあまり問題はないが、熱や紫外線などに対する
耐久性が低下しやすいのであまり好ましくない。耐水圧
が20000mmAqを超えることはあまり問題ないが
一般的に風合いが硬くなる場合が多くなる。
も何れか1箇所に、食紅などの着色剤あるいはコショウ
などのスパイス成分を印刷することも好ましい。スパイ
ス成分や着色成分などが転写されることで外観を良くし
たり、味の改善を図ったりすることが可能となる。ま
た、透湿防水性膜を用いない場合には、肉汁などの液体
の透過を制御することにもなり好ましい。また、食品と
包装材の剥離性の改善にも役立つ場合が多く好ましい。
透湿防水性膜を用いない場合には、印刷を行うことによ
り印刷成分層が肉汁などの液体移動の抑制にも役立つこ
とから特に好ましい。
込む際に空気抜けを促進して密着性をあげるために孔あ
け加工をおこなうことも好ましい。この場合は直径が約
1mm以下の孔を0.1〜10mmピッチくらいであけ
ることが特に好ましい。
発明で使用される測定法は以下のとおりである。 (透湿度)JIS−L1099の[4.1.1(A−1
法)塩化カルシウム使用、φ70mm]により測定し
た。 (耐水圧)JIS−L1902の[5.1 B法(高水
圧法)]により測定を行った。
倍率で写真撮影を行い、ランダムに繊維を20〜200
程度選んで各繊維の側面間の距離を測定した。撮影倍率
より換算して円断面を仮定して繊維径を測定した。繊維
径の分布は一般的に釣り鐘型の正規分布に準じた形とな
るが、異なった繊維径の繊維が混合された場合などはピ
ークが複数存在するため、繊維径が細いほうから70%
に相当する分だけ選択して平均値を計算した。 (通気度)JIS L 1096 A法(フラジール
法)に準じて、1.27mmAqの差圧下での空気通過
量を測定した。
グメントよりなるブロック共重合ポリエステルである東
洋紡績株式会社製ペルプレン樹脂GP550(230℃
のMFR34、融点174℃)を230℃でTダイによ
り押し出し、15cmのオフセットをおいて20g/m
2の東洋紡績株式会社製ポリエステル製スパンボンド不
織布(エクーレ、平均繊維径14ミクロン)と接触させて
平均12ミクロンの厚みになるようにして貼り合わせ
た。得られた不織布の透湿度8400g/m2・24時
間、耐水圧は1500mmAqであった。該包装材に気
泡抜きを目的として約2mmピッチで直径約0.2mm
の孔をあけた後、ハム工場で液体状の調味料を添加した
肉を包んで燻製処理を行ってハムを製造したところ、色
づきやフレーバーの付与がうまく行われた。コラーゲン
フィルムを用いたのと同じ外観や味が得られ全く問題が
なかった。
グメントよりなるブロック共重合ポリエステルである東
洋紡績株式会社製共重合ポリエステル樹脂のペルプレン
P40H(190℃のMFR10、融点172℃)を2
05℃でTダイにより押し出し、15cmのオフセット
をおいて実施例に用いたスパンボンド不織布と接触させ
て平均12ミクロンの厚みになるようにして貼り合わせ
た。得られた不織布の透湿度3300g/m2・24時
間、耐水圧は2700mmAqであった。実施例1と同
じ方法でハムを製造したが、良好な着色性、フレーバー
付与が可能であった。
(東洋紡績株式会社製GP550)を鞘部、ポリエチレ
ンテレフタレートを芯成分とする平均繊維径が14ミク
ロンの複合繊維100%よりなり、カレンダー処理によ
り目付け15g/m2、厚み0.06mmに調整した短
繊維不織布を作成した。得られた不織布の透湿度193
00g/m 2・24時間、耐水圧は120mmAqであ
った。表面に着色層を印刷して後、実施例と同じ方法に
てハムを製造した。良好な着色性、フレーバー付与が確
認された。
る樹脂を低密度ポリエチレンとして、205℃でTダイ
により押し出し、15cmのオフセットをおいて20g
/m2の接触させて平均12ミクロンの厚みになるよう
にして張り合わせた。得られた不織布の透湿度34g/
m2・24時間、耐水圧は3800mmAqであった。
実施例1と同じ方法でハムを製造したが、着色は全く認
められず、フレーバーも極わずかで問題であった。
るがスモーク成分などガス成分の移動が可能で取り扱い
性にすぐれ、食品の加熱処理あるいは燻製製造に好適に
用いられる食品包装材を提供することを可能となる。ま
た、本発明の不織布は衣料用途や各種殺菌包装用資材、
ルーフィング材、ハウスラップ材、調湿膜などの工業資
材、マルチシートなどの農業資材などの用途にも利用可
能である。
Claims (8)
- 【請求項1】 繊維径が3〜20ミクロンの繊維からな
り、目付けが5〜50g/m2の不織布に、厚みが5〜
50ミクロンの透湿防水性膜を複合したことを特徴とす
る食品包装材。 - 【請求項2】 繊維径が3〜20ミクロンで複合繊維を
含む繊維からなる目付けが5〜50g/m2の不織布
が、平滑カレンダー処理されてなり、かつ通気度が0〜
20cc/cm2・秒の透湿防水性シートであることを
特徴とする食品包装材。 - 【請求項3】 前記透湿防水性膜が、ハードセグメント
とソフトセグメントよりなるブロック共重合ポリエステ
ルよりなることを特徴とする請求項1に記載の食品包装
材。 - 【請求項4】 透湿度が50〜20000g/m2・2
4時間、耐水圧が50〜20000mmAqであること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の食品包装
材。 - 【請求項5】 前記不織布の材料が、エチレンテレフタ
レート、トリメチレンテレフタレート及びブチレンテレ
フタレートのうちの繰り返し単位の少なくとも1種を有
するホモポリマーまたはコポリマー及びこれらのポリマ
ーのブレンド物からなる群から選ばれるポリマーである
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食品
包装材。 - 【請求項6】 前記不織布があらかじめカレンダー加工
処理されており、厚みが0.03〜0.5mmであるこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の食品包
装材。 - 【請求項7】 前記不織布あるいは前記透湿防水性膜の
表面の少なくとも何れか1箇所に、着色剤あるいはスパ
イス成分を印刷したことを特徴とする請求項1〜6のい
ずれかに記載の食品包装材。 - 【請求項8】 スモーク処理に用いられることを特徴と
する請求項1〜7のいずれかに記載の食品包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001343597A JP3952261B2 (ja) | 2001-11-08 | 2001-11-08 | 食品包装材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003144061A true JP2003144061A (ja) | 2003-05-20 |
JP3952261B2 JP3952261B2 (ja) | 2007-08-01 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142831A (ja) * | 2004-11-23 | 2006-06-08 | Reifenhaeuser Gmbh & Co Kg Maschinenfabrik | 少なくとも三つの層から成る積層品及び少なくとも三つの層から成る積層品の製造方法 |
WO2007077836A1 (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 面状発熱体 |
JP2019025798A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 王子ホールディングス株式会社 | 断熱シート |
-
2001
- 2001-11-08 JP JP2001343597A patent/JP3952261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007077836A1 (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 面状発熱体 |
JP2019025798A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | 王子ホールディングス株式会社 | 断熱シート |
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