JP2003144060A - ペットフード - Google Patents

ペットフード

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JP2003144060A
JP2003144060A JP2001352246A JP2001352246A JP2003144060A JP 2003144060 A JP2003144060 A JP 2003144060A JP 2001352246 A JP2001352246 A JP 2001352246A JP 2001352246 A JP2001352246 A JP 2001352246A JP 2003144060 A JP2003144060 A JP 2003144060A
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JP
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pet food
meat
energy
consumed
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Takako Baba
孝子 馬場
Mitsuharu Nagashima
光治 長島
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100 CLUB KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 添加物等を含まず混合により高い栄養バラン
ス性が得られ、消化性の高いペットフードを提供。 【解決手段】 焙煎した後、粉末化した玄米全粒を含む
穀物群を含有することを特徴とするペットフードであ
る。乾燥した後、粉末化した海藻を含む野菜群を含有す
ることを特徴とするペットフードである。馬の生肉を含
む肉群を含有することを特徴とするペットフードであ
る。また、前記各ペットフードを含有し、肉群から摂取
されるエネルギー配分に対する、穀物群から摂取される
エネルギー配分(穀物群から摂取されるエネルギー/肉
群から摂取されるエネルギー)が1/7〜7/7であっ
て、肉群から摂取されるエネルギー配分に対する、野菜
群から摂取されるエネルギー配分(野菜群から摂取され
るエネルギー/肉群から摂取されるエネルギー)が、
0.1/7〜2/7であることを特徴とするペットフー
ドである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、添加物等を含ま
ず、天然素材の香りを維持しつつ、消化性が高く、互い
に混合することにより、優れた栄養バランスを実現可能
なペットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ペットフードとしては、ドライフ
ードや缶詰の形態のものが主流である。しかし、飼育安
全法等の法的基準が存在する家畜の食餌とは異なり、法
的安全基準が存在しないペットフードにおいて、缶詰形
態のものには、人間の食料の基準を遥かに上回る量の合
成添加物が、人工香料、人工着色料、人工保存料等とし
て添加されているという問題があった。
【0003】また、特にドライフード形態のものは、フ
ードの個々が大量の油でコーティングされており、更に
この油の酸化を防ぐために、数種類の酸化防止剤、防腐
剤等で処理する必要があるという問題があった。これら
の酸化防止剤、防腐剤等で処理されたドライフードにお
いては、開封後には、酸化・腐廃等が一挙に進むという
問題もあった。更にドライフードには、腐りかけた肉や
病気の肉を化学薬品づけにした後、高熱処理を施してい
る事例もあり、問題があった。
【0004】また一方、犬や猫等のペット等は、人間等
に比べて消化器官が短いため、消化性の高いペットフー
ドの開発が強く望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、添加物等を含まず、天然素
材の香りを維持しつつ、混合することにより高い栄養バ
ランス性が得られ、かつ、消化性の高いペットフードを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 少なくとも、焙煎した後、粉末化した玄米全粒
を含む穀物群を含有することを特徴とするペットフード
である。 <2> 穀物群が、焙煎した後、粉末化したハト麦及び
アマランスを含む前記<1>に記載のペットフードであ
る。 <3> 玄米全粒に対する、ハト麦の含有比(ハト麦/
玄米全粒(質量比))が2/5〜4/5であって、玄米
全粒に対する、アマランスの含有比(アマランス/玄米
全粒(質量比))が、1/5〜3/5である前記<2>
に記載のペットフードである。
【0007】<4> 少なくとも、乾燥した後、粉末化
した海藻を含む野菜群を含有することを特徴とするペッ
トフードである。 <5> 野菜群が、乾燥した後、粉末化したモロヘイ
ヤ、クロレラ、及び緑茶を含む前記<4>に記載のペッ
トフードである。 <6> 海藻に対する、モロヘイヤの含有比(モロヘイ
ヤ/海藻(質量比))が1/6〜3/6であって、海藻
に対する、クロレラの含有比(クロレラ/海藻(質量
比))が0.5/6〜2/6であって、海藻に対する、
緑茶の含有比(緑茶/海藻(質量比))が、0.5/6
〜2/6である前記<5>に記載のペットフードであ
る。 <7> 前記<1>から<3>のいずれかに記載のペッ
トフードに混合して用いられる前記<4>から<6>の
いずれかに記載のペットフードである。
【0008】<8> 少なくとも、馬の生肉を含む肉群
を含有することを特徴とするペットフードである。 <9> 肉群が、七面鳥及びラムの少なくともいずれか
の肉を含む前記<8>に記載のペットフードである。 <10> 前記<1>から<7>のいずれかに記載のペ
ットフードに混合して用いられる前記<8>又は<9>
に記載のペットフードである。
【0009】<11> 焙煎した後粉末化した玄米全粒
を含む穀物群、乾燥した後粉末化した海藻を含む野菜
群、及び、馬の生肉を含む肉群、を少なくとも含有し、
肉群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分に対す
る、穀物群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分
(穀物群から摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群
から摂取されるエネルギー(カロリー))が1/7〜7
/7であって、肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)配分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー))が、0.1/7〜2/7であることを特徴とする
ペットフードである。 <12> 穀物群、野菜群、及び、肉群、を配合後、冷
凍して得られる前記<11>に記載のペットフードであ
る。 <13> 冷凍の温度が、−50〜−20℃である前記
<12>に記載のペットフードである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のペットフードには、下記の第一の態様から第四
の態様の四態様がある。本発明の第一の態様は、少なく
とも、焙煎した後、粉末化した玄米全粒を含む穀物群を
含有するペットフードである。本発明の第二の態様は、
少なくとも、乾燥した後、粉末化した海藻を含む野菜群
を含有するペットフードである。本発明の第三の態様
は、少なくとも、馬の生肉を含む肉群を含有するペット
フードである。本発明の第四の態様は、焙煎した後粉末
化した玄米全粒を含む穀物群、乾燥した後粉末化した海
藻を含む野菜群、及び、馬の生肉を含む肉群、を少なく
とも含有し、肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)配分に対する、穀物群から摂取されるエネルギー
(カロリー)配分(穀物群から摂取されるエネルギー
(カロリー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー))が1/7〜7/7であって、肉群から摂取される
エネルギー(カロリー)配分に対する、野菜群から摂取
されるエネルギー(カロリー)配分(野菜群から摂取さ
れるエネルギー(カロリー/肉群から摂取されるエネル
ギー(カロリー))が、0.1/7〜2/7であること
を特徴とするペットフードである。 [発明の詳細な説明]
【0011】以下、本発明を、順次詳細に説明する。 <第一の態様>前記第一の態様において、前記穀物群
は、少なくとも、焙煎した後、粉末化した玄米全粒を含
み、必要に応じてその他の成分を含む。前記玄米全粒
は、ビタミンB1、B2、B6、B12、パントテン
酸、及び、葉酸等のビタミンB郡を非常に豊富に含み、
更に、フェチン酸、フェノール酸、及び、ヤレン等の抗
癌成分も豊富に含むため特に好ましい。前記玄米全粒
は、焙煎後、粉末化されていることが必要である。本発
明においては、前記玄米全粒が焙煎されていることによ
り、該玄米がある程度消化された状態でペットに摂取さ
れることになるため好ましい。更に粉末化されているた
め、穀物成分の消化性が非常に高く、消化器官の短い犬
や猫等のペットフードとして特に好ましい。
【0012】前記焙煎の方法としては、特に制限はない
が、例えば、100〜120℃程度で加熱し、玄米原料
における色調が全体に変化する程度(焦がさない程度)
で加熱を止めた後、余熱で焙煎しながら50〜60℃ま
で温度を下げる方法等が好適に挙げられる。該焙煎の
後、容器内に移し冷蔵庫内で一晩寝かして冷却するのが
好ましい。該焙煎においては、他の穀物群の成分とは混
合せず、単独で焙煎するのが好ましい。
【0013】前記粉末化の方法としては、特に制限はな
いが、ピンミル、シフター等を用いて所定の粒径に粉末
化するのが好ましい。例えば、前記焙煎の後、ビンミル
に所定の大きさのスクリーンを入れて粉砕し、微粉を多
めに得た後、シフターにより篩い、10〜70メッシュ
(JIS企画)程度のパス品とするのが好ましい。該粉
末化においては、前記玄米を単独で粉末化してもよく、
ブレンダー等により下記ハト麦及びアマランス等と混合
した混合物を粉末化してもよく、後者が好ましい。尚、
ブレンダー等は、殺菌処理をした後使用するのが好まし
く、使用前にガスバーナー等によって掃除しておくのが
好ましい。
【0014】得られる玄米全粒の粉末の平均粒径として
は、10〜70μmが好ましく、20〜60μmがより
好ましく、30〜50μmが更に好ましい。前記平均粒
径が、70μm以下であれば、消化器官の短い小型犬等
においても充分な消化性が確保される。
【0015】前記第一の態様において、前記穀物群に含
まれるその他の成分としては、例えば、焙煎した後、粉
末化したハト麦及びアマランス等が挙げられる。これら
は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用しても
よい。
【0016】前記ハト麦は、ヨクイニン(ハト麦の殻を
外したもの)として含まれるのが好ましい。該ハト麦
は、タンパク質、カルシウム、鉄、カリウム、ビタミン
B等を豊富に含み、特に、このタンパク質は、良質のア
ミノ酸からなる。このため新陣代謝を活発化する作用が
極めて高く好ましい。前記アマランスは、メキシコ原産
の穀物であり、有機栽培の自然食品である。該アマラン
スは、極めて良質の植物性タンパク質や食物繊維のほ
か、全てのアミノ酸をバランス良く含み、更に、カルシ
ウム、リン、カリウム、及び鉄等のミネラルが豊富であ
るため好ましい。
【0017】前記穀物群における、前記ハト麦の含有量
としては、前記玄米全粒に対する、ハト麦の含有比(ハ
ト麦/玄米全粒(質量比))で2/5〜4/5が好まし
く、2.5/5〜3.5/5がより好ましく、3/5程
度が特に好ましい。前記含有比が、2/5〜4/5であ
ると、特に、良質のアミノ酸を含むタンパク質、カルシ
ウム、鉄、カリウム、及び、ビタミンB等が更に豊富に
なり、より新陣代謝を活発にする作用がバランス良く付
与される。
【0018】前記穀物群における、前記アマランスの含
有量としては、前記玄米全粒に対する、アマランスの含
有比(アマランス/玄米全粒(質量比))で、1/5〜
3/5が好ましく、1.5/5〜2.5/5がより好ま
しく、2/5程度が特に好ましい。前記含有比が、1/
5〜3/5であると、特に、極めて良質の植物性タンパ
ク質、植物繊維のほか、他のアミノ酸、カルシウム、リ
ン、カリウム、鉄分、及び、ミネラル等がより豊富にバ
ランス良く配合される。
【0019】前記ハト麦及びアマランスは、前記玄米全
粒の場合と同様の理由により、焙煎の後、粉末化の処理
がされている必要がある。該焙煎及び粉末化の方法、粉
末における平均粒径等については、前記玄米全粒と全て
同様である。
【0020】前記穀物群においては、アミノ酸のバラン
スが良好となり、栄養効率が強化される点で、前述のよ
うに、玄米全粒単独ではなく、ハト麦、アマランス等の
複数の穀物同士をミックスさせるのが特に好ましい。
【0021】前記第一の態様のペットフードは、栄養バ
ランスの点で、後述する本発明の第二の態様、及び、第
三の態様のペットフードと、所定の摂取エネルギー(カ
ロリー)配分となるように適宜配合されるのが好まし
い。
【0022】<第二の態様>前記第二の態様において、
前記野菜群は、少なくとも乾燥した後、粉末化した海藻
を含み、必要に応じてその他の成分を含む。前記野菜群
は、生肉や穀類から摂取した脂肪、炭水化物、及びタン
パク質の3大栄養素を、効果的に機能させる重要な役割
を果たす。
【0023】前記海藻は、微量元素を多種含むことか
ら、ミネラルの宝庫とされている。特に、ヨウ素の含有
量は極めて高く、ビタミンAの前駆となり得るフコキサ
ンチンを多量に含んでおり、更に、ビタミンB群、C
群、及びE群に富むため好ましい。
【0024】前記海藻は、乾燥後、粉末化されているこ
とが必要である。本発明においては、前記海藻が、この
ように処理されていることにより、前記穀物群の場合と
同様に、成分の消化性が高く、消化器官の短い犬や猫等
のペットフードとして特に好ましい。
【0025】前記海藻としては、特に制限はないが、褐
藻等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、栄養
価が高い点で、褐藻等が特に好ましい。
【0026】前記乾燥の方法としては、特に制限はな
く、公知の乾燥方法が総て好適に挙げられる。例えば、
ブレードヒーター、スプレードライヤー等により乾燥さ
せる方法が挙げられる。
【0027】前記粉末化の方法、粉末における平均粒径
等については、前記第一の態様で述べたのと全て同様で
ある。
【0028】前記第二の態様において、前記野菜群に含
まれるその他の成分としては、例えば、乾燥した後、粉
末化したモロヘイヤ、クロレラ、及び緑茶等が挙げられ
る。これらは1種単独で使用してもよく、2種以上を併
用してもよい。
【0029】前記モロヘイヤは、食物繊維の含有量が非
常に多く、体内において有害物質を排除し、排便をスム
ースにさせる機能を有する。又、カロチン含有量も高
く、抗酸化作用を有するため好ましい。
【0030】前記野菜群における、前記モロヘイヤの含
有量としては、前記海藻に対するモロヘイヤの含有比
(モロヘイヤ/海藻(質量比))で、1/6〜3/6が
好ましく、1.5/6〜2.5/6がより好ましく、2
/6程度が更に好ましい。前記含有比が、1/6〜3/
6であると、植物繊維のほか、カロチン等がより豊富
に、かつ、バランス良く配合される。
【0031】前記クロレラは、タンパク質、葉緑素(ク
ロロフィル)を多量に含み、更に、カルシウム、マグネ
シウム、鉄等のミネラル、ビタミンA、B1、B2、B
6、B12、C、E、及び、ナイアシン等を豊富に含
み、バランス性が高いため好ましい。
【0032】前記野菜群における、前記クロレラの含有
量としては、前記海藻に対するクロレラの含有比(クロ
レラ/海藻(質量比))で、0.5/6〜2/6が好ま
しく、0.8/6〜1.5/6がより好ましく、1/6
程度が更に好ましい。前記含有比が、0.5/6〜2/
6であると、タンパク質、葉緑素(クロロフィル)、カ
ルシウム、マグネシウム、鉄等のミネラル、ビタミン
A、B1、B2、B6、B12、C、E、及び、ナイア
シン等を、豊富に、かつ、よりバランス良く配合可能と
なる。
【0033】前記緑茶は、ビタミンC、E、のほか、各
種のミネラルを含む。該緑茶は、タンニンの1種である
カテキンには強い抗酸化作用があり、癌の発症や転移を
抑制する機能を有するため好ましい。
【0034】前記野菜群における、前記緑茶の含有量と
しては、前記海藻に対する緑茶の含有比(緑茶/海藻
(質量比))で、0.5/6〜2/6が好ましく、0.
8/6〜1.5/6がより好ましく、1/6程度が更に
好ましい。前記含有比が、0.5/6〜2/6である
と、ビタミンC、E、ミネラルをより豊富に、かつ、バ
ランス良く配合させることが可能となり、癌の発症や転
移の抑制効果がより高くなる。
【0035】前記モロヘイヤ、クロレラ、及び、緑茶
は、乾燥の後、前記海藻の場合と同様に、粉末化の処理
がされている必要がある。該乾燥及び粉末化の方法、粉
末における平均粒径等については、前記海藻と全て同様
である。
【0036】前記野菜群においては、より栄養価が高
く、3大栄養素がより効果的に機能される点で、前述の
ように、海藻単独ではなく、モロヘイヤ、クロレラ、及
び緑茶等の複数の野菜同士をミックスさせるのが特に好
ましい。
【0037】前記第二の態様のペットフードは、栄養バ
ランスの点で、前記本発明の第一の態様、及び、後述す
る本発明の第三の態様のペットフードと、所定の摂取エ
ネルギー(カロリー)配分となるように適宜配合される
のが好ましい。
【0038】<第三の態様>前記第三の態様において、
前記肉群は、少なくとも馬の生肉を含み、必要に応じて
その他の成分を含む。
【0039】前記馬の肉は、高タンパクでかつ低カロリ
ーであるため、栄養価の点で特に好ましい。該馬の種類
としては、特に制限はないが、肉質が柔らかく、くさみ
が無く、更に、抗生物質やホルモン剤等が用いられてい
ない点で、独自の穀物飼料を与え、食肉用として飼育さ
れた、ベルジャン・ドラフト種等が好ましい。前記馬の
肉としては、アミノ酸、酵素等の栄養素を維持し得る点
で、生肉が好ましい。尚、生肉を使用する場合には、寄
生虫等による病気が懸念されるが、馬は他の動物に比べ
て体温が高いため問題はない。
【0040】前記馬の生肉は、ミンチ処理を行なった
後、ペットに与えるまでの間、冷凍状態で保存されるの
が好ましい。該冷凍の温度としては、特に制限はない
が、通常、−50〜−20℃程度が好ましい。
【0041】前記第三の態様において、前記肉群に含ま
れるその他の成分としては、例えば、七面鳥及びラム等
の肉が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0042】前記第三の態様のペットフードは、栄養バ
ランスの点で、前記本発明の第一の態様、及び、第二の
態様のペットフードと、所定の摂取エネルギー(カロリ
ー)配分となるように適宜配合されるのが好ましい。
【0043】<第四の態様>前記第四の態様は、焙煎し
た後粉末化した玄米全粒を含む穀物群、乾燥した後粉末
化した海藻を含む野菜群、及び、馬の生肉を含む肉群、
を少なくとも含有する。
【0044】前記焙煎した後粉末化した玄米全粒を含む
穀物群、乾燥した後粉末化した海藻を含む野菜群、及
び、馬の生肉を含む肉群としては、前記本発明の第一か
ら第三の態様において述べたのと総て同様である。
【0045】前記第四の態様においては、肉群から摂取
されるエネルギー(カロリー)配分に対する、穀物群か
ら摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀物群から
摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から摂取され
るエネルギー(カロリー))が1/7〜7/7であっ
て、肉群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分に
対する、野菜群から摂取されるエネルギー(カロリー)
配分(野菜群から摂取されるエネルギー(カロリー/肉
群から摂取されるエネルギー(カロリー))が、0.1
/7〜2/7であることが必要である。このような配分
とすることにより、摂取される栄養素のバランス性が高
くなる。
【0046】また、前記第四の態様では、ペットの年齢
・種類等により、前記肉群、穀物群、及び野菜群のエネ
ルギー(カロリー)配分を適宜選択するのが好ましい。
例えば、幼犬用のペットフードの場合には、肉群から摂
取されるエネルギー(カロリー)配分に対する、穀物群
から摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀物群か
ら摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から摂取さ
れるエネルギー(カロリー))としては、1.7/7〜
3.7/7が好ましく、2.7/7程度がより好まし
い。また、肉群から摂取されるエネルギー(カロリー)
配分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー(カロ
リー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリー))と
しては、0.1/7〜1/7が好ましく、0.3/7程
度がより好ましい。
【0047】成犬用のペットフードの場合には、肉群か
ら摂取されるエネルギー(カロリー)配分に対する、穀
物群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀物
群から摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から摂
取されるエネルギー(カロリー))としては、2.5/
6〜4.5/6が好ましく、3.5/6程度がより好ま
しい。また、肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)配分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー))としては、0.1/6〜1/6が好ましく、0.
5/6程度がより好ましい。
【0048】老犬用のペットフードの場合には、肉群か
ら摂取されるエネルギー(カロリー)配分に対する、穀
物群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀物
群から摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から摂
取されるエネルギー(カロリー))としては、3.4/
5〜5.4/5が好ましく、4.4/5程度がより好ま
しい。また、肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)配分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー))としては、0.1/5〜1/5が好ましく、0.
6/5程度がより好ましい。
【0049】また猫用のペットフードの場合には、肉群
から摂取されるエネルギー(カロリー)配分に対する、
穀物群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀
物群から摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から
摂取されるエネルギー(カロリー))としては、0.7
/8〜2.7/8が好ましく、1.7/8程度がより好
ましい。また、肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー)配分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー
(カロリー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリ
ー))としては、0.1/8〜0.5/8が好ましく、
0.3/8程度がより好ましい。
【0050】前記第四の態様のペットフードの調製方法
としては、例えば、前記本発明の第一の態様にて述べた
「穀物群」及び第二の態様で述べた「野菜群」の粉末を
計量し、ぬるま湯にてゆるいペースト状に練った後、必
要により冷凍等で保存されていた肉群(第三の態様にて
既述)を適宜解凍した後、これらを混合し、再度冷凍す
る方法等が好適に挙げられる。このように調製すること
により、ペットフードの鮮度が良好に保たれると共に、
より低コストにてペットフードを提供可能となる。
【0051】前記「穀物群」、「野菜群」及び「肉群」
を混合後、冷凍する際の条件としては、特に制限はない
が、ペットフードの鮮度を維持可能な点で、急速冷凍が
好ましい。急速冷凍の温度としては、−50〜−20℃
程度が好ましく、−40〜−30℃程度がより好まし
い。尚、前記調製において、サプリメンツを配合させる
場合には、前記「穀物群」及び「野菜群」に、更に「サ
プリメンツ」を加え、これらを共にペースト状に練るの
が好ましい。
【0052】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限定されるも
のではない。
【0053】(実施例1) −穀物群の調製− 玄米全粒(50g)、ハト麦(30g)、及び、アマラ
ンス(20g)について、各々110℃にて加熱し、原
料の色調が全体的に変化した段階で加熱を止め、余熱に
より焙煎しながら温度を下げ、50℃程度まで下げた
後、冷蔵庫にて一晩寝かして完全に冷却させた。その
後、殺菌処理を行ったブレンダーにより混合し、スクリ
ーン1.5ミリを入れたピンミルにてゆっくりと粉砕し
た後、32メッシュ(JIS企画;0.5ミリ/線経
0.29ミリ)のシフターにより篩い、平均粒径が32
μmの粉末状の穀物群(玄米全粒/ハト麦/アマランス
の質量比:5/3/2)を得た。
【0054】−野菜群の調製− ブレードヒーターにより充分乾燥させた海藻(褐藻)
(60g)、モロヘイヤ(20g)、クロレラ(10
g)、及び、緑茶(10g)を充分に混合後、スクリー
ン1.5ミリを入れたピンミルにてゆっくりと粉砕し4
0メッシュ(JIS企画)にて粉末化し、平均粒径が4
0μmの粉末状の野菜群(海藻/モロヘイヤ/クロレラ
/緑茶の質量比:6/2/1/1)を得た。
【0055】−肉群の調製− ミンチ処理後、−35℃にて冷凍保存した馬の生肉(1
50g)を充分に解凍した。
【0056】−幼犬用ペットフードの調製− 得られた穀物群(7.7g)及び野菜群(2.8g)の
粉末を用い、ぬるま湯(20℃)にてゆるいペースト状
に練った後、これに肉群(70g)を混合し、幼犬用ペ
ットフードを調製した。
【0057】−成犬用ペットフードの調製− 得られた穀物群(20g)及び野菜群(9.2g)の粉
末を用い、ぬるま湯(20℃)にてゆるいペースト状に
練った後、これに肉群(120g)を混合し、成犬用ペ
ットフードを調製した。
【0058】−老犬用ペットフードの調製− 得られた穀物群(25g)及び野菜群(11.5g)の
粉末を用い、ぬるま湯(20℃)にてゆるいペースト状
に練った後、これに肉群(100g)を混合し、老犬用
ペットフードを調製した。
【0059】<栄養バランスの評価>得られた各ペット
フードにおける栄養バランスの評価を行なった。結果を
表1に示す。表1より、幼犬用ペットフード、成犬用ペ
ットフード、及び、老犬用ペットフードのいずれにおい
ても、各々の基準を満たしていることがわかる。
【0060】<消化性・添加物等の評価>得られた各ペ
ットフードを、それぞれ幼犬、成犬、及び、老犬に一週
間与え続けたところ、特に異常はなく、総て完全に食べ
られていた。
【0061】(比較例1)市販のペットフード(ドライ
フード)を用い、実施例1と同様にして各評価を行なっ
た。「栄養バランスの評価」では、コーティング用の油
成分が多く、表1に示すように栄養バランスがよくなか
った。また「消化性・添加物等の評価」では、一週間後
には、完全に食べられていなかったり、下痢を起こす犬
等があった。添加物の存在、及び、コーティング用の油
の酸化等により、これらの現象が現れたものと考えられ
る。
【0062】
【表1】
【0063】(実施例2)実施例1で調製した幼犬用ペ
ットフード、成犬用ペットフード、及び、老犬用ペット
フードを、各々−35℃で急速冷凍し、この条件で60
日間保存した後、実施例1と同様の各評価を行ったとこ
ろ、実施例1で得られたのと同様の優れた結果が得られ
た。これより、鮮度保持性に優れていることがわかっ
た。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、添加物等を含まず、天
然素材の香りを維持しつつ、混合することにより高い栄
養バランス性が得られ、かつ、消化性の高いペットフー
ドを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B005 AA05 AA06 2B150 AA06 AB01 AB03 AE01 CD02 CE01 CE04 CE18 CE26 DD44 DD48

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、焙煎した後、粉末化した玄
    米全粒を含む穀物群を含有することを特徴とするペット
    フード。
  2. 【請求項2】 穀物群が、焙煎した後、粉末化したハト
    麦及びアマランスを含む請求項1に記載のペットフー
    ド。
  3. 【請求項3】 玄米全粒に対する、ハト麦の含有比(ハ
    ト麦/玄米全粒(質量比))が2/5〜4/5であっ
    て、玄米全粒に対する、アマランスの含有比(アマラン
    ス/玄米全粒(質量比))が、1/5〜3/5である請
    求項2に記載のペットフード。
  4. 【請求項4】 少なくとも、乾燥した後、粉末化した海
    藻を含む野菜群を含有することを特徴とするペットフー
    ド。
  5. 【請求項5】 野菜群が、乾燥した後、粉末化したモロ
    ヘイヤ、クロレラ、及び緑茶を含む請求項4に記載のペ
    ットフード。
  6. 【請求項6】 海藻に対する、モロヘイヤの含有比(モ
    ロヘイヤ/海藻(質量比))が1/6〜3/6であっ
    て、海藻に対する、クロレラの含有比(クロレラ/海藻
    (質量比))が0.5/6〜2/6であって、海藻に対
    する、緑茶の含有比(緑茶/海藻(質量比))が、0.
    5/6〜2/6である請求項5に記載のペットフード。
  7. 【請求項7】 請求項1から3のいずれかに記載のペッ
    トフードに混合して用いられる請求項4から6のいずれ
    かに記載のペットフード。
  8. 【請求項8】 少なくとも、馬の生肉を含む肉群を含有
    することを特徴とするペットフード。
  9. 【請求項9】 肉群が、七面鳥及びラムの少なくともい
    ずれかの肉を含む請求項8に記載のペットフード。
  10. 【請求項10】 請求項1から7のいずれかに記載のペ
    ットフードに混合して用いられる請求項8又は9に記載
    のペットフード。
  11. 【請求項11】 焙煎した後粉末化した玄米全粒を含む
    穀物群、乾燥した後粉末化した海藻を含む野菜群、及
    び、馬の生肉を含む肉群、を少なくとも含有し、肉群か
    ら摂取されるエネルギー(カロリー)配分に対する、穀
    物群から摂取されるエネルギー(カロリー)配分(穀物
    群から摂取されるエネルギー(カロリー)/肉群から摂
    取されるエネルギー(カロリー))が1/7〜7/7で
    あって、肉群から摂取されるエネルギー(カロリー)配
    分に対する、野菜群から摂取されるエネルギー(カロリ
    ー)配分(野菜群から摂取されるエネルギー(カロリ
    ー)/肉群から摂取されるエネルギー(カロリー))
    が、0.1/7〜2/7であることを特徴とするペット
    フード。
  12. 【請求項12】 穀物群、野菜群、及び、肉群、を配合
    後、冷凍して得られる請求項11に記載のペットフー
    ド。
  13. 【請求項13】 冷凍の温度が、−50〜−20℃であ
    る請求項12に記載のペットフード。
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