JP2003143807A - ギヤドモータ及びギヤドモータのシリーズ - Google Patents

ギヤドモータ及びギヤドモータのシリーズ

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JP2003143807A
JP2003143807A JP2001335401A JP2001335401A JP2003143807A JP 2003143807 A JP2003143807 A JP 2003143807A JP 2001335401 A JP2001335401 A JP 2001335401A JP 2001335401 A JP2001335401 A JP 2001335401A JP 2003143807 A JP2003143807 A JP 2003143807A
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gear box
pinion
shaft
geared
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JP2001335401A
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English (en)
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Yasushi Mineshima
靖 峯嶋
Takao Shigemi
貴夫 重見
Masanori Egawa
正則 江川
Tetsushi Isozaki
哲志 磯崎
Seiji Minegishi
清次 峯岸
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザの要求にきめ細かに合理的に対応でき
るギヤドモータを提供する。 【解決手段】 ハイポイドギヤドモータGMにおいて、
モータフレーム21の歯車箱1側の端部にモータカバー
22を歯車箱1と別体で設けることにより、モータ軸2
4の側にハイポイドピニオン13を残した状態でモータ
Mと歯車箱1とを分離可能とし、異なるモータのモータ
軸に対してピニオンを共通化するという発想により、同
一枠番で同一減速比の歯車箱1に対して複数種のモータ
Mを連結可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば物流システ
ムのコンベヤ等の駆動系に使用され、モータに、ギヤセ
ットを内蔵する歯車箱を組み合わせたギヤドモータ及び
そのシリーズに関する。
【0002】
【従来の技術】特許2866247号公報に示されるよ
うに、歯車箱を相手機械に据え付けるための取り合い寸
法或いは許容トルクが同一(枠番が同一)であって、低
減速比から高減速比まで複数の減速比が用意されるサブ
シリーズを有するギヤドモータのシリーズが知られてい
る。即ち、このシリーズの場合、枠番は強度(許容トル
ク)に対応して種々の大きさのものが複数種用意されて
おり(当然、歯車箱内部の歯車等も枠番に対応して大き
くなる)、更に、各枠番ごとに複数の減速比が用意され
た構成とされている。つまり枠番の数に相当するサブシ
リーズが集合して全体としてより大きなシリーズが構成
されている。
【0003】なお、枠番の大小を規定する概念には、例
えば、 (1)歯車箱の相手機械への取り付け寸法を規定するフ
ランジ寸法 (2)出力軸の径と長さ (3)相手機械との結合の際の案内となるインロー部の
大きさ (4)相手機械との実際の結合の際に用いられるボルト
取付孔の位置やサイズ (5)同ノックピンの位置やサイズ 等がある。同一の枠番ではこれらのうち、少なくとも一
つが共通とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のギヤド
モータは、前述したように、各枠番ごと、即ち歯車箱の
大きさ(許容トルク)ごとにそれぞれ減速比が異なる複
数のギヤドモータが提供されていたため、シリーズとし
ては、大きさの面でも、また減速比の面でもニーズに応
じて任意のギヤドモータを提供できていると考えられて
いた。
【0005】しかしながら、発明者らが周到に従来のギ
ヤドモータのシリーズを吟味したところ、従来のシリー
ズでは、技術的に任意の状況(ニーズ)に柔軟に対応で
きるようなシリーズには必ずしもなっていなかったこと
が判明した。
【0006】本発明は、この知見に基づいてなされたも
ので、特にモータの変更要求に対してより合理的に且つ
柔軟に対応することのできるギヤドモータのシリーズを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータフレー
ム及びモータ軸を有するモータと、出力軸を有する歯車
箱とを備え、且つ、該歯車箱中に、前記モータ軸と一体
回転するピニオンと、前記モータ軸と所定のオフセット
量だけ軸心をずらせた軸に取り付けられ前記ピニオンと
噛合するギヤとからなるギヤセットを内蔵したギヤドモ
ータにおいて、前記モータフレームの前記歯車箱側の端
部に、モータカバーを該歯車箱と別体に設けると共に、
該モータカバーを前記モータフレームに組み付けた状態
で、且つ、前記モータ側に前記ピニオンを残した状態
で、前記モータと歯車箱とを分離可能とし、前記モータ
を、伝達容量と、ロータ及びステータを含む断面の直径
は異なるが、ピニオンは同一としたモータ群で構成し、
前記歯車箱に対し、前記モータ群から選択されたモータ
の何れをも連結可能としたことにより、上記目的を達成
したものである。
【0008】又、本発明は、モータフレーム及びモータ
軸を有するモータと、出力軸を有する歯車箱とを備え、
且つ、該歯車箱中に、前記モータ軸と一体回転するピニ
オンと、前記モータ軸と所定のオフセット量だけ軸心を
ずらせた軸に取り付けられ前記ピニオンと噛合するギヤ
とからなるギヤセットを内蔵したギヤドモータのシリー
ズにおいて、前記モータフレームの前記歯車箱側の端部
に、モータカバーを該歯車箱と別体に設けると共に、該
モータカバーを前記モータフレームに組み付けた状態
で、且つ、前記モータ側に前記ピニオンを残した状態
で、前記モータと歯車箱とを分離可能とし、更に、相手
機械に据え付けるための取り合い寸法に代表される歯車
箱の許容トルクの大小を枠番の相違という形で規定した
ときに、前記歯車箱を、該枠番が同一であって、低減速
比から高減速比までの複数の減速比が用意される歯車箱
群で構成し、前記モータを、伝達容量と、ロータ及びス
テータを含む断面の直径は異なるが、ピニオンは同一と
したモータ群で構成し、前記枠番が同一であって、且
つ、減速比が同じ歯車箱に対し、前記モータ群から選択
されたモータの何れをも連結可能としたことにより、同
じく上記目的を達成したものである。
【0009】本発明では、従来のギヤドモータのシリー
ズにおける不合理な点を見いだしたこと自体にその創案
の大きな意義を有している。
【0010】先ず、前記従来のシリーズにおけるギヤド
モータは、モータ側にピニオンを残したまま歯車箱と分
離可能にはなっていなかった。又、小容量のモータ領域
を除いて、同一枠番の同一減速比には1種類(同一容
量)のモータしか取り付けられていなかった。そのため
若干の不具合が生じていた。
【0011】なお、本明細書において、小容量のモータ
領域とは、(伝達容量が小さいため)伝達容量に関わら
ず、ロータ及びステータを含む断面の直径(以下、単に
モータ径と呼ぶ)が同じに設計されるようなモータ領域
と定義する。一般的にモータ軸径はモータ径と密接な関
係があり、モータ径が大きくなるとモータ軸径が大きく
なり、モータ径が同じであればモータ軸径も同じにな
る。従って、先に定義した小容量のモータ領域ではモー
タ径が同じなので、モータ軸径も同じになり、つまると
ころ、モータピニオンも同一にすることは通常行われて
いた。これに対して、モータ径が異なる大容量領域では
当然にそれぞれモータ軸径が異なり、これらを同一減速
比になるようにピニオンを形成すると、ピニオン径が異
なってしまい(軸心等を含めたギヤセットが異なってし
まい)、当然に異なる枠番にしか結合することができな
かった。従って、大容量のモータ領域においては、同一
枠番の同一減速比には1種類(同一容量)のモータしか
取り付けられていなかった。本発明はこの領域に係るギ
ヤドモータの改良に係る。
【0012】不具合の説明に戻って、ギヤドモータの利
用分野においては、例えばコンベヤの搬送物(負荷)の
変更等により、今までのギヤドモータに対して、減速比
(具体的には例えばコンベヤの搬送速度)は変えずに伝
達トルク(具体的には例えばコンベヤの搬送トルク)の
みを大きくしたい場合や、逆に伝達トルクのみを小さく
したい場合(それほどの伝達容量はいらないので、ラン
ニングコストを下げるためにモータを小さくする場合)
等がときに生じることがある。
【0013】このような場合、減速比を変えずに伝達容
量を変えるにはモータを交換する必要があるが、前述し
たように大容量の領域では、モータ径(モータ伝達容
量)が異なるとピニオンも異なるため、今まで使用して
いた枠番の歯車箱を使用することができず、モータ径に
対応した枠番の歯車箱を用意する必要があった。
【0014】そうなると、相手機械の取り合いも異なる
ため、再度、取り合いの調整をする必要があり、何より
も新たに歯車箱を用意しなければならず、コストアップ
に繋がっていた。この伝達トルクの変更に対する要求
は、既設のコンベヤの仕様変更時だけに生じるものでは
なく、新設時にも当然に生じ得る問題である。
【0015】これらの不合理性については後に詳述する
が、本発明にあっては、この不合理性を解消するべく、
モータ径が異なってもピニオンを同一にするという発想
により、枠番、減速比を変えずに伝達トルクのみを変え
ることが可能となり、この結果、ピニオン付きのモータ
を所望の容量のものに交換するだけで客先の幅広いニー
ズに柔軟に対応することができるようになった。
【0016】本発明の好ましい実施形態は、シリーズ中
の各ギヤドモータの前記モータカバーが、歯車箱側の取
り合い寸法が共通で前記ギヤに対するピニオンの前記オ
フセット量が一定とされ、且つ、モータ側の取り合い寸
法がモータの伝達容量に応じて異なっており、一方、シ
リーズ中の各ギヤドモータの前記モータ軸が、モータの
伝達容量に応じて複数種用意され、且つ、その先端に形
成されているピニオンが各モータ軸において共通とされ
ている構成とすることである。これにより、同一の枠
番、同一の減速比で、異なる伝達容量のモータを支障な
く、且つ可能な限り部品を共有する形で、自由に組み合
わせることができるようになる。
【0017】本発明の他の好ましい実施形態は、シリー
ズ中の各ギヤドモータが、各々の前記モータカバー内で
前記モータ軸を支持しているベアリング又はオイルシー
ルを嵌入する部分の内径が同一とされている構成とする
ことである。これにより、一層の部品の共通化を実現で
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0019】図1は実施形態のハイポイドギヤドモータ
シリーズのうち、減速機が同一の条件を満たすサンプル
を取り出して示すものである。又、図2は1サンプルで
あるハイポイドギヤドモータの拡大側面図、図3はその
要部の平断面図である。
【0020】まず、図2、図3を用いてハイポイドギヤ
ドモータGMの具体的構成を説明する。
【0021】このハイポイドギヤドモータGMは、ハイ
ポイド式の1段型減速機GとモータMとを合体したもの
である。この減速機Gは、外殻体としての歯車箱1を有
し、モータMは、外殻体としてのモータケーシング2を
有する。モータケーシング2は、外殻体の主体をなす円
筒形状のモータフレーム21と、前部モータカバー22
及び後部モータカバー23とからなる。前部モータカバ
ー22は、モータフレーム21の減速機G側の端部に配
置されている。
【0022】減速機GとモータMは、モータケーシング
2の前部モータカバー22を歯車箱1の側面開口部にイ
ンロー嵌合した状態で、前部モータカバー22と歯車箱
1をボルト3で結合することにより、互いに強固に一体
化されている。
【0023】モータMは、モータ軸24を、前部モータ
カバー22に嵌合した前部軸受25と後部モータカバー
23に嵌合した後部軸受26とで回転自在に支持し、モ
ータ軸24に回転動力を与えるように構成したものであ
る。前部モータカバー22に嵌合した前部軸受25より
も前方側には、2段のオイルシール27が設けられてお
り、減速機G側から潤滑油がモータM側に侵入しないよ
うになっている。
【0024】減速機Gは、モータ軸24と一体になった
入力軸11と、この入力軸11と所定のオフセット量e
だけ軸心をずらせて直交させて配置されたホローシャフ
ト(中空軸)よりなる出力軸12と、入力軸11に直接
形成されたハイポイドピニオン13及び出力軸12に軸
装されたハイポイドギヤ14からなるハイポイドギヤセ
ット15と、出力軸12をハイポイドギヤ14を挟んだ
軸方向両側の位置で回転自在に支持する2つの軸受1
6、17と、これら2つの軸受16、17を嵌合保持す
る前記歯車箱1とを備えている。
【0025】この構成において、モータMの前部モータ
カバー22は減速機Gの歯車箱1とは別体に構成されて
いるので、モータ軸24の側にハイポイドピニオン13
を残した状態で、モータMと歯車箱1とは分離可能とな
っている。
【0026】これにより、後述するように、枠番を同一
に維持したまま、各減速比においてモータMを複数種類
選択的に連結できる。また、歯車箱1、モータMとも独
立性が高まるため、在庫管理が容易となり、又、モータ
M単独での回転試験等も問題なく行えるようになる。
【0027】更には、モータMと歯車箱1を分離した際
にハイポイドピニオン13がモータ軸24側に残存する
ため、モータMと歯車箱1とを分離してもハイポイドピ
ニオン13がその支持体を失ってモータM、歯車箱1の
いずれとも分離してしまうのを防止でき、又、そうなる
のを防止するためにモータMと分離したときにハイポイ
ドピニオン13を歯車箱内に支持しておくためのベアリ
ング等を別途設けたりする必要もなくなり、コンパクト
性も維持できる。
【0028】次に、このような構造の減速機Gとモータ
Mの組み合わせによって構成されるハイポイドギヤドモ
ータのシリーズについて説明する。なお、各要素の符号
については、相互に区別を要するときには個別符号
(A、B、Cを追加した符号)を用い、特に区別を要し
ないときには図2、図3で示した符号(A、B、Cを追
加しない符号)を用いる。又、説明文中に出てこない要
素についても、区別して示す必要のあるもには、図中
A、B、Cを追加した符号で示す。
【0029】このシリーズにおいては、相手機械に据付
けるための取り合い寸法に代表される歯車箱の伝達容量
の大小の概念を「枠番」の相違という形で規定してお
り、各枠番ごとに低減速比から高減速比までの複数の減
速比を用意している。
【0030】そして、このシリーズの中には、枠番が同
一で、且つモータ軸24側のハイポイドピニオン13と
歯車箱1内のハイポイドギヤ14とが噛合したときに同
一の減速比を形成する歯車箱1に対して、複数種のモー
タMを連結可能としたサブシリーズが含まれている。
【0031】図1はそのサブシリーズの中のサンプルを
示し、同一のハイポイド減速機G2に対して異なる伝達
容量のモータM1、M2、M3を結合して得た、3種類
のハイポイドギヤドモータGM21、GM22、GM2
3を示している。
【0032】このサブシリーズは、ギヤドモータの枠番
が同一であり、モータ軸24(24A、24B、24
C)側のハイポイドピニオン13と歯車箱1内のハイポ
イドギヤ14とが噛合したときに同一の減速比を形成す
る歯車箱1に対し、複数種の伝達容量の異なるモータM
(M1、M2、M3)を連結できるようになっている。
【0033】そのため、このサブシリーズ中のモータM
(M1、M2、M3)における前部モータカバー22
(22A、22B、22C)は、歯車箱1側の取り合い
寸法が共通で、ハイポイドギヤ14に対するハイポイド
ピニオン13のオフセット量eが一定とされ、且つ、モ
ータM(M1、M2、M3)側の取り合い寸法がモータ
M(M1、M2、M3)の伝達容量に応じて異なってい
る。
【0034】一方、モータ軸24(24A、24B、2
4C)は、モータM(M1、M2、M3)の伝達容量に
応じて複数種用意され、且つ、その先端に形成されてい
るハイポイドピニオン13が、各モータ軸24(24
A、24B、24C)において共通とされている。又、
モータ軸24(24A、24B、24C)は複数種用意
されているものの、前部モータカバー22内でモータ軸
24(24A、24B、24C)を支持している前部軸
受(ベアリング)25及びオイルシール27は共通とさ
れている。
【0035】なお、この実施形態ではハイポイドピニオ
ン13は入力軸11、即ちモータ軸24に直接形成する
ようにし、剛性の強化、組付け精度の向上及び組付け工
数の低減を図るようにしているが、本発明では、必ずし
も両者13、24の一体化を必須とするものではなく、
別体とされていてもよい。むしろ、後述するように、本
発明では異なるモータ軸のモータMに対して共通のハイ
ポイドピニオン13を用意するのをその大きな特徴とし
ているものであるため、ハイポイドピニオン13は、モ
ータ軸24とは別体である方が、部品の共用化を促進で
きる点では優れる。
【0036】なお、A、B、Cの追加符号は各図におい
て便宜的に付したものであるから、図1と図2、3にお
ける各要素、特にモータ軸24(24A、24B、24
C)や前部モータカバー22(22A、22B、22
C)は、必ずしも同じ符号のものが同じ構造のものであ
るとは限らない。
【0037】次に、従来のギヤドモータシリーズと比較
しながら本発明の実施形態のギヤドモータシリーズの内
容を説明する。
【0038】まず、従来のシリーズである特許第286
6247号において提案されたハイポイドギヤドモータ
のシリーズの持つ不具合について説明する。
【0039】図5は、上記特許第2866247号にお
いて提案されたハイポイドギヤドモータのシリーズにお
いて実現され得る枠番と減速比、及び当該枠番と減速比
に対応して組付けられるモータの伝達容量の関係を示し
ている。
【0040】図5において、横軸のA、B、… は枠番
を示し、この順に伝達容量が順次大きくなっている。一
方、縦軸の5、7、… は減速比の「呼び(分母の
値)」を示している。即ち、「5」は減速比「1/
5」、「7」は減速比「1/7」のことである。なお、
この明細書では、以降減速比についてはこの「呼び」の
方を使用する。このマトリクスにおける各セル中に記載
された、0.4、0.75、…等の数値は、枠番と減速
比が決定されたときに連結されるモータの伝達容量を示
している。単位はkwである。
【0041】今、例えば、枠番Cの列に着目してみる。
枠番Cにおいて減速比が5の場合、伝達容量1.5kw
のモータが組み合わされる。減速比が7の場合は、伝達
容量0.75kwのモータが組み合わされる。
【0042】これは、大容量のモータに対しては低減速
比のハイポイドギヤセット、小容量のモータに対しては
高減速比のハイポイドギヤセットをそれぞれ対応させ、
シリーズ全体における歯車箱とモータとの共用化をでき
るだけ可能にする、というこのシリーズの構築指針に基
づくもので、基本的には合理的なものである。
【0043】このシリーズにおいて、例えば、枠番Cに
おける減速比7、伝達容量0.75kwのハイポイドギ
ヤドモータを用いてコンベヤを駆動していた場合に、事
情により当該コンベヤの駆動トルクを若干高めたいとい
う要請があったとする。
【0044】このような場合、従来のシリーズにおいて
は、枠番Cより1ランク上の枠番Dのハイポイドギヤド
モータを選択することによってこれに対応する。枠番D
では同じ減速比7で1.5kwのモータが使用されてい
る。逆に言うならば、枠番をCからDに切り換えること
でこのような事態にも柔軟に対応できるのであるから、
従来のシリーズは、その構築上、特に問題はないと考え
られていたものである。
【0045】しかしながら、枠番Cから枠番Dに切り換
えると、必然的に、ハイポイドギヤセットを収容してい
る歯車箱の方もこれに伴って大きくなってしまう。歯車
箱が大きくなるというのは、相手機械との取り合い寸法
も大きくなるということである。これは、これまで駆動
してきた(現に存在する)コンベヤに新しいハイポイド
ギヤドモータをそのまま取り付けることができないこと
を意味する。
【0046】即ち、コンベヤの駆動力を若干増強しよう
とした場合には、ハイポイドギヤドモータの変更に伴っ
て、コンベヤ本体側の駆動系との取り合いをも変更しな
ければならないことになり、極めて大がかりな改造を余
儀なくされ、改造コストも大幅に増大する。
【0047】一方、この場合に、枠番Cにおいてモータ
容量を1.5kwのものに変えようとすると今度は(選
択の余地なく)減速比が5に変更されてしまう。ところ
が、実際の現場においては、コンベヤの速度は他のコン
ベア等との関係があり、これまでと同じ速度を維持した
いという要求が現実にはある。
【0048】ここで、本発明の利点をより理解しやすく
するために、横軸にモータの伝達容量、縦軸に減速比を
とったマトリックスにより、従来シリーズと本発明に係
るシリーズとを比較してみる。
【0049】図6は従来のシリーズを当該マトリックス
にまとめたものである。減速比を7に維持したまま駆動
力も増強するべくモータの伝達容量を1.5kwに変更
しようとすると、枠番はDに移行せざるを得ない。
【0050】それに対し、本発明に係るシリーズにあっ
ては、図4(A)、(B)に示すように、この不合理性
を解消するべく、例えば枠番はCのまま、即ち相手機械
に対する取り合い寸法は同一に維持したまま、各減速比
においてモータ容量を複数種類選択できるようにしてい
るのである。この事情は、枠番Dの各減速比においても
同様である。
【0051】例えば、Cの枠番において、減速比が7の
とき、モータは、0.4kw、0.75kw、1.5k
wの中から自由に選べるようになっている。又、モータ
側から見た場合、例えば、0.4kwのモータは、減速
比7、10、12のいずれの場合にも使用できるように
なっている。
【0052】この結果、同一の大きさ(同一相手機械)
に対して同一減速比(同一コンベア速度)で、より高駆
動力(高伝達容量)のモータが求められる状況や、搬送
物がより軽くなった等の理由により、より低駆動力(小
消費電力)のモータが求められるような状況に合理的に
対応できるようになる。
【0053】例えば、図4のマトリックスにおいて、枠
番に○印を付けた位置の組み合わせを採用することによ
り、「減速比及び歯車箱の大きさは同じでもモータはよ
り大きめ」、という趣旨で組み合わせることができる。
【0054】逆に、図4のマトリクッスにおいて、枠番
に□印を付けた位置の組み合わせを採用することによ
り、「減速比及び歯車箱の大きさは同じでもモータはよ
り小さめ」という趣旨で組み合わせることができる。こ
の組み合わせは、同一モータ容量且つ同一減速比で敢え
てより大きい枠番を選択することでもあり、ハイポイド
ギヤセットに「構造上の余裕」を与え、点検や交換の困
難な状況や場所など、より耐久性の求められるような場
合にも対応できるようになる。
【0055】一般に、モータはすぐに調達、或いは交換
できることが多いものの、ハイポイドギヤセットは簡単
には調達できないことがあるため、こうした対応を敢え
てすることも現実問題としては少なくない。
【0056】なお、本発明は必ずしも全ての枠番或いは
全ての減速比に対して複数のモータが用意されている必
要は必ずしもなく、例えば、需要の多い枠番の特定の減
速比に対してだけ本発明に係るモータの複数選択ができ
るようになっているだけでもよい。
【0057】また、上記実施形態では、1段型のハイポ
イド減速機を使用したギヤドモータについて例示した
が、ハイポイドギヤセットに平行軸ギヤセットを連結し
た複数段型のハイポイド減速機を使用するギヤドモータ
のシリーズにも本発明は適用することができ、更には、
ハイポイドギヤセットでなくても、例えば平行軸ギヤセ
ットでも適応できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、モータ径が異なっても
ピニオンを同一にするという発想により、枠番、減速比
を変えずに伝達トルクのみを変えることが(ピニオン付
きモータを所望の容量のものに交換するだけで)可能と
なり、考え得るさまざまな用途や状況に対してよりきめ
細かに、且つ合理的に対応することができ、低コストで
無駄のないハイポイドギヤドモータを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のシリーズの中のハイポイド
ギヤドモータのサンプルを示す図
【図2】1つのサンプルとして示すハイポイドギヤドモ
ータの拡大側面図
【図3】同要部の平断面図
【図4】本発明のシリーズ内容を示すマトリックス
【図5】従来のシリーズ内容を示すマトリックス
【図6】従来のシリーズを別の形でまとめたマトリック
【符号の説明】
G,G1,G2,G3…ハイポイド減速機 M,M1,M2,M3…モータ GM,GM1,GM2,GM3…ハイポイドギヤドモー
タ e,e1,e2,e3…オフセット量 1,1A,1B,1C…歯車箱 11…入力軸 12,12A,12B,12C…出力軸 13,13A,13B,13c…ハイポイドピニオン 14,14A,14B,14C…ハイポイドギヤ 15,15A,15B,15C…ハイポイドギヤセット 20…モータケーシング 21,21A,21B,21C…モータフレーム 22,22A,22B,22C…前部モータカバー 24,24A,24B,24C…モータ軸 25…軸受 27…オイルシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江川 正則 愛知県大府市朝日町六丁目1番地 住友重 機械工業株式会社名古屋製造所内 (72)発明者 磯崎 哲志 愛知県大府市朝日町六丁目1番地 住友重 機械工業株式会社名古屋製造所内 (72)発明者 峯岸 清次 愛知県大府市朝日町六丁目1番地 住友重 機械工業株式会社名古屋製造所内 Fターム(参考) 3J009 DA12 DA18 EA18 EA23 EA32 EB24 FA14 5H605 AA08 BB05 CC02 CC08 CC10 EB10 EB16 GG04 GG06 5H607 AA12 BB01 BB14 CC03 DD03 DD17 DD19 EE31 EE36 EE54 GG01 JJ05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータフレーム及びモータ軸を有するモー
    タと、出力軸を有する歯車箱とを備え、且つ、該歯車箱
    中に、前記モータ軸と一体回転するピニオンと、前記モ
    ータ軸と所定のオフセット量だけ軸心をずらせた軸に取
    り付けられ前記ピニオンと噛合するギヤとからなるギヤ
    セットを内蔵したギヤドモータにおいて、 前記モータフレームの前記歯車箱側の端部に、モータカ
    バーを該歯車箱と別体に設けると共に、該モータカバー
    を前記モータフレームに組み付けた状態で、且つ、前記
    モータ側に前記ピニオンを残した状態で、前記モータと
    歯車箱とを分離可能とし、 前記モータを、伝達容量と、ロータ及びステータを含む
    断面の直径は異なるが、ピニオンは同一としたモータ群
    で構成し、 前記歯車箱に対し、前記モータ群から選択されたモータ
    の何れをも連結可能としたことを特徴とするギヤドモー
    タ。
  2. 【請求項2】モータフレーム及びモータ軸を有するモー
    タと、出力軸を有する歯車箱とを備え、且つ、該歯車箱
    中に、前記モータ軸と一体回転するピニオンと、前記モ
    ータ軸と所定のオフセット量だけ軸心をずらせた軸に取
    り付けられ前記ピニオンと噛合するギヤとからなるギヤ
    セットを内蔵したギヤドモータのシリーズにおいて、 前記モータフレームの前記歯車箱側の端部に、モータカ
    バーを該歯車箱と別体に設けると共に、該モータカバー
    を前記モータフレームに組み付けた状態で、且つ、前記
    モータ側に前記ピニオンを残した状態で、前記モータと
    歯車箱とを分離可能とし、 更に、相手機械に据え付けるための取り合い寸法に代表
    される歯車箱の許容トルクの大小を枠番の相違という形
    で規定したときに、前記歯車箱を、該枠番が同一であっ
    て、低減速比から高減速比までの複数の減速比が用意さ
    れる歯車箱群で構成し、 前記モータを、伝達容量と、ロータ及びステータを含む
    断面の直径は異なるが、ピニオンは同一としたモータ群
    で構成し、 前記枠番が同一であって、且つ、減速比が同じ歯車箱に
    対し、前記モータ群から選択されたモータの何れをも連
    結可能としたことを特徴とするギヤドモータのシリー
    ズ。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記シリーズ中の各ギヤドモータの前記モータカバー
    は、歯車箱側の取り合い寸法が共通で前記ギヤに対する
    前記ピニオンの前記オフセット量が一定とされ、且つ、
    モータ側の取り合い寸法がモータの伝達容量に応じて異
    なっており、一方、 シリーズ中の各ギヤドモータの前記モータ軸は、モータ
    の伝達容量に応じて複数種用意され、且つ、その先端に
    形成又は取り付けられる前記ピニオンが各モータ軸にお
    いて共通とされていることを特徴とするギヤドモータの
    シリーズ。
  4. 【請求項4】請求項1又は2において、 シリーズ中の各ギヤドモータは、各々の前記モータカバ
    ー内における前記モータ軸を支持しているベアリング又
    はオイルシールを嵌入する部分の内径が同一とされてい
    ることを特徴とするギヤドモータのシリーズ。
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