JP2003143656A - Ｗｃｄｍａ方式通信端末およびｗｃｄｍａ方式無線通信基地局 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 輻輳により端末からメールを送信できない場
合には、通信端末ユーザは任意のタイミングで何度か再
送を試みるしか手段がなかった。 【解決手段】 ＷＣＤＭＡ方式無線通信システム（無線
基地局・端末）、およびＴＤＭＡ方式無線基地局からな
るシステムにおいて、ＷＣＤＭＡ方式の端末にＴＤＭＡ
方式パケット送信機能を実装し、異周波切替え等を行う
ために基地局を切替える手段として使われるＣｏｍｐｒ
ｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅ機能のＧａｐ期間を用いること
で、ＷＣＤＭＡ方式無線基地局から送信不可な場合にＴ
ＤＭＡ方式無線基地局を使用してパケットデータの送信
を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はＷＣＤＭＡ方式通信
端末およびＷＣＤＭＡ方式無線通信基地局に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＴＤＭＡ方式（Ｔｉｍｅ Ｄｉｖ
ｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ：時分割
多重接続）、ＷＣＤＭＡ方式（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏ
ｄｅＤｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓ
ｓ：広帯域符号分割多重接続）の無線通信システムにお
けるパケットデータ送信は、各々の方式の基地局を経由
して各々の方式の通信端末間で行われている。

【０００３】従来技術のシステム構成を図５に示す。図
５において、ＷＣＤＭＡ方式通信端末５１、５５は、Ｗ
ＣＤＭＡ方式で音声やデータ通信を行う携帯電話や携帯
情報端末である。ＷＣＤＭＡ方式基地局５２と５６はＷ
ＣＤＭＡ方式通信端末５１、５５を収容する無線基地局
であり、ディジタル通信網５４により局交換機や他の基
地局と接続される。パケットデータはＷＣＤＭＡパケッ
ト通信路５４１で送受信される。通信可能ゾーン５３は
ＷＣＤＭＡ方式基地局５２の、通信可能ゾーン５７はＷ
ＣＤＭＡ方式基地局５６の無線エリアである。

【０００４】図５の構成における従来技術の実施シーケ
ンスの一例を図６に示す。図６においてＷＣＤＭＡ方式
通信端末５１、５５の間でパケット送信を行う場合、Ｗ
ＣＤＭＡ方式通信端末５１からＷＣＤＭＡ通信端末５１
の通信可能ゾーン内の或るＷＣＤＭＡ方式基地局５２
と、ＷＣＤＭＡ方式通信端末５５の通信可能ゾーン内の
或るＷＣＤＭＡ方式基地局５６を、ディジタル通信網５
４を経由して接続し、ＷＣＤＭＡパケット通信路５４１
を使ってＷＣＤＭＡ方式通信端末５５にパケットデータ
が送信される。

【０００５】ＷＣＤＭＡ方式通信端末５１からＷＣＤＭ
Ａ方式基地局５２にパケットデータを送ることができな
い状態、即ちディジタル通信網５４内のＷＣＤＭＡパケ
ット通信路５４１で輻輳が発生した場合、ＷＣＤＭＡ方
式通信端末５１のユーザは、ディジタル通信網５４内の
ＷＣＤＭＡパケット通信路５４１の輻輳が収束し、相手
ユーザのＷＣＤＭＡ方式通信端末５５に受信されるま
で、任意のタイミングと回数でパケット送信を試行す
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】輻輳により端末からメ
ールを送信できない場合には、ＷＣＤＭＡ方式通信端末
ユーザは任意のタイミングで何度か再送を試みるしか手
段がない。しかもユーザは再送可能であるという何らか
の指標なしで、単にユーザ自身の判断で何度か試行しな
ければならない。

【０００７】上記課題に対して本発明は、輻輳によりメ
ール送信できなかった場合にユーザが意識することなく
メール再送を可能とする手段を提供することを目的とす
る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】ＷＣＤＭＡ方式通信端末
にＴＤＭＡ方式パケット送信機能を実装し、ＷＣＤＭＡ
方式無線基地局からパケット送信が行えない場合に、異
周波切替え等を行うために基地局を切替える手段として
使われるＣｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅ（以下ＣＭと
いう）機能のＧａｐ期間を利用して、ＴＤＭＡ方式無線
基地局を使用してパケットデータの送信を行う。

【０００９】そのために本発明のＷＣＤＭＡ方式無線基
地局は、本発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末からの輻輳通
知により輻輳を検出する輻輳検出機能と、対象となる本
発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末に対して本発明の基地局
が指定する任意の期間ＣＭで動作するように輻輳制御通
知を行う。

【００１０】また、本発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末
は、パケット送信が行えなかった場合これを輻輳と判断
し、ＷＣＤＭＡ方式無線基地局に対して輻輳通知を送信
する輻輳検出機能と、ＷＣＤＭＡ方式無線基地局からの
輻輳制御通知でＷＣＤＭＡ方式パケット送受信から、Ｔ
ＤＭＡ方式無線基地局を介したＴＤＭＡ方式パケットデ
ータ送受信に切替えを行うパケットデータ送受信切替え
機能を備える。

【００１１】本発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末はＣＭ動
作終了時にＴＤＭＡ方式パケット送受信からＷＣＤＭＡ
方式パケットデータ送受信の切替えを行う。

【００１２】本発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末は更に、
基地局から指定されたＣＭ動作の指定期間中Ｇａｐ期間
に同期してＴＤＭＡ方式パケットデータを送信および受
信するＴＤＭＡ方式パケットデータ送受信機能を備え
る。

【００１３】本発明のＷＣＤＭＡ方式無線端末はＣＭ実
施期間満了時にＣＭを終了する。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。

【００１５】本発明のシステム構成を図１に示す。

【００１６】図１において、１１と１６はＷＣＤＭＡ方
式通信端末であり、１２と１７はＷＣＤＭＡ方式基地局
であり、１３と１８はＴＤＭＡ方式基地局である。１４
はＷＣＤＭＡ方式通信端末１１のＷＣＤＭＡ方式通信端
末の通信可能ゾーンであり、１９はＷＣＤＭＡ方式通信
端末１６のＷＣＤＭＡ方式通信端末の通信可能ゾーンで
ある。１５はディジタル通信網であり、１５１はディジ
タル通信網１５内のＷＣＤＭＡパケット通信路であり、
１５２はディジタル通信網１５内のＴＤＭＡパケット通
信路である。

【００１７】図２は本発明におけるＷＣＤＭＡ方式通信
端末の一実施の形態の構成図である。以下、図２を参照
しながらＷＣＤＭＡ方式通信端末の構成を説明する。制
御部２４は、ＷＣＤＭＡ方式通信端末全体の動作制御を
行う。パケット送信部２２１は制御部２４から入力され
たデータをパケットデータにデータ変換し、ＳＷ２６１
に出力する。ＳＷ２６１はパケット送信部２２１が出力
するパケットデータを制御部２４からの指示に基づくパ
ケット送受信方法切替部２６の指示によってＷＣＤＭＡ
パケット送信部２２１１またはＴＤＭＡパケット送信部
２２１２のどちらか一方へ出力する。

【００１８】ＳＷ２６１は、通常ＷＣＤＭＡパケット送
信部２２１１へパケットデータを出力するように切替え
設定されている。

【００１９】送信部２２は、ＷＣＤＭＡパケット送信部
２２１１またはＴＤＭＡパケット送信部２２１２あるい
は制御データ送信部２２２から入力されたパケットある
いは制御データを基地局へ送信する。

【００２０】輻輳検出部２３は、パケット送信部２２１
からの入力でＷＣＤＭＡ方式によるパケット送信が行え
なかったときに網で輻輳が発生したと判断し、制御部２
４に輻輳発生を通知する。

【００２１】制御データ送信部２２２は制御部２４から
の支持により送信部２２を介して基地局に輻輳発生を送
信する。受信部２７はタイミング同期部２６３から指示
されたタイミングで基地局から制御データまたはパケッ
トデータを受信する。受信部２７は制御データを受信し
た場合は制御データ受信部２７２に制御データを出力
し、パケットデータを受信した場合はＳＷ２６２にパケ
ットデータを出力する。

【００２２】ＳＷ２６２は、制御部２４からの指示に基
づくパケット送受信方法切替部２６の指示によって受信
部２７が出力するパケットデータを、ＷＣＤＭＡパケッ
ト受信部２７１１またはＴＤＭＡパケット受信部２７１
２のどちらか一方に出力する。ＳＷ２６２は、通常ＷＣ
ＤＭＡパケット受信部２７１１へパケットデータを出力
するように切替え設定されている。

【００２３】パケット受信部２７１は、ＷＣＤＭＡパケ
ット受信部２７１１またはＴＤＭＡパケット受信部２７
１２、ＷＣＤＭＡパケット受信部２７１１またはＴＤＭ
Ａパケット受信部２７１２から入力されたパケットデー
タをデータ変換し制御部２４に出力する。

【００２４】制御データ受信部２７２は、基地局からの
輻輳制御指示およびＣＭ開始指示を受信してＣＭ機能部
２５によりＣＭ処理を起動し、またパケット送受信方法
切替部２６にＴＤＭＡ方式のパケット送受信への切替え
指示を出す。

【００２５】パケット送受信方法切替部２６はＳＷ２６
１にデータ出力先をＴＤＭＡパケット送信部２２１２
へ、ＳＷ２６２のデータ出力先をＴＤＭＡパケット受信
部２７１２に変更する指示を出す。

【００２６】パケット送受信方法切替部２６は、さらに
タイミング同期部２６３にＴＤＭＡパケット送受信タイ
ミングへの切替えを指示する。

【００２７】タイミング同期部２６３は、パケット送受
信方法切替部２６からの切替指示により、送信部２２お
よび受信部２７に対して切替えた方式のタイミングでパ
ケットデータの送受信を行うよう指示をする。

【００２８】制御部２４は、一定期間のＣＭ動作を終え
たことをＣＭ機能部２５により判断して、パケット送受
信方法切替部２６によってＳＷ２６１およびＳＷ２６
２、さらにタイミング同期部２６３に対してＷＣＤＭＡ
方式のパケット送受信への切替え指示を出す。

【００２９】図３は本発明のＷＣＤＭＡ方式基地局の一
実施の形態の構成図である。以下、図３を参照しながら
ＷＣＤＭＡ基地局の構成を説明する。送信部３２は、Ｗ
ＣＤＭＡ方式によるパケット送信部３２４および制御デ
ータ送信部３２３の各々を経由して、上位送信部３２１
および下位送信部３２２によ入力されたデータを端末あ
るいは制御局へ送信する。

【００３０】受信部３６は端末あるいは制御局からデー
タを受信して上位受信部３６１および下位受信部３６２
を経由して各々制御データ受信部３６３およびパケット
受信部３６４へ引き渡す。

【００３１】パケット受信部３６４は、上位受信部３６
１および下位受信部３６２からパケットデータを受信し
てこれを端末へ送信するためにパケット送信部３２４へ
引き渡す。

【００３２】輻輳検出部３３は、ＷＣＤＭＡ方式通信端
末から輻輳通知を受信することでパケット輻輳を検出
し、制御部３４に対して端末へのパケット送受信切替制
御を行うよう指示する。

【００３３】制御部３４は、輻輳検出部３３からのパケ
ット送受信切替制御指示を受信すると、ＣＭ機能部３５
に輻輳通知を発信したＷＣＤＭＡ方式通信端末に対して
一定期間ＣＭ動作を実施するように指示する。

【００３４】ＣＭ機能部３５は、制御データ送信部３２
３経由で下位送信部３２２から輻輳制御指示とともにＣ
Ｍ開始指示をＷＣＤＭＡ方式通信端末に送信する。

【００３５】ＷＣＤＭＡ方式の基地局は上記の送信部３
２および受信部３６を制御部３４とともに備えている。

【００３６】図４に本発明における実施シーケンスの一
例を示す。ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６、１１の間でパ
ケット送信を行う場合、ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６か
らＷＣＤＭＡ方式通信端末１６の通信可能ゾーン内のＷ
ＣＤＭＡ方式基地局１７と、およびＷＣＤＭＡ方式端末
１１の通信可能ゾーン内のＷＣＤＭＡ方式基地局１２
を、ディジタル通信網１５内のＷＣＤＭＡパケット通信
路１５１を経由して接続し、ＷＣＤＭＡ方式通信端末１
１にパケットデータが送信される。

【００３７】ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６からＷＣＤＭ
Ａ方式基地局１７にパケットデータを送ることができな
い状態の場合、ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６からパケッ
ト４９がパケット送信に失敗し、パケット４９の再送で
あるパケット４Aを送信して失敗した時、これを輻輳と
判断し、輻輳通知４CをＷＣＤＭＡ方式基地局１７に送
信する。

【００３８】ＷＣＤＭＡ方式基地局１７は輻輳通知４C
を受けて輻輳検出４Dと判断し、ＷＣＤＭＡ方式通信端
末１６とその接続相手であるＷＣＤＭＡ方式通信端末１
１に対して輻輳制御通知４Eを行う。

【００３９】ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６は、ＷＣＤＭ
Ａ方式基地局１７から輻輳制御通知４Eを受けて輻輳検
出を認識してＷＣＤＭＡ方式基地局１７から指定された
期間中はＣＭ動作を行い、且つパケットデータをＴＤＭ
Ａ方式基地局１８と送受信するように切替え４０１を行
う。

【００４０】また、ＷＣＤＭＡ方式通信端末１１は、Ｗ
ＣＤＭＡ方式基地局１２からの輻輳制御通知の受信によ
り輻輳検出を認識して、ＷＣＤＭＡ方式基地局１２から
指定された期間中はＣＭ動作を行い且つパケットデータ
をＴＤＭＡ方式基地局１３と送受信するように切替え４
０３を行う。

【００４１】ここで図４の説明を中断し、ＣＭ動作につ
いて図７を参照して説明する。図７はＷＣＤＭＡ無線区
間フレームを表した図である。ＷＣＤＭＡ方式基地局は
ＣＭ動作を開始すると、無線フレームに電波送出を停止
する区間をＧａｐ７１１、Ｇａｐ７１２の２区間設け
る。

【００４２】Ｇａｐは、ＷＣＤＭＡ方式基地局が指定し
た無線フレーム数、無線フレーム７１から続く無線フレ
ームにおいて繰返し設定される。図７においては無線フ
レーム７１から無線フレーム７ｎまでのｎフレームに渡
ってＣＭ動作が行われる。

【００４３】本発明のＷＣＤＭＡ方式通信端末は、この
間のＧａｐ区間を使ってＴＤＭＡ方式基地局と通信を行
う。

【００４４】図４の説明に戻る。ＷＣＤＭＡ方式通信端
末１１とＷＣＤＭＡ方式通信端末１６は、ＴＤＭＡ方式
基地局１３およびＴＤＭＡ方式基地局１８によってＴＤ
ＭＡパケット通信路１５２を使ってパケットデータの送
受信を行う。

【００４５】ＷＣＤＭＡ方式基地局１７から指定された
ＣＭ動作期間を満了した場合、ＷＣＤＭＡ方式通信端末
１１および１６、ＷＣＤＭＡ方式基地局１２および１７
はＣＭ動作を終了する。

【００４６】この時、ＷＣＤＭＡ方式通信端末１１はパ
ケットデータをＷＣＤＭＡ方式基地局１２と送受信する
ように切替え４０６を行う。また、ＷＣＤＭＡ方式通信
端末１６はパケットデータをＷＣＤＭＡ方式基地局１７
と送受信するように切替え４０４を行う。

【００４７】上記の輻輳検出４Bを認識してから、切替
え４０１あるいは切替え４０３によるＷＣＤＭＡ方式か
らＴＤＭＡ方式にパケット送受信方法への切替え、任意
期間ＣＭ動作満了後の切替え４０４および切替え４０６
によるＷＣＤＭＡ方式へのパケット送受信方法を切替え
の一連の動作を、ユーザが意識することなくＷＣＤＭＡ
方式通信端末１６およびＷＣＤＭＡ方式通信端末１１が
自動で行う。

【００４８】

【発明の効果】以上、説明したように本発明のＷＣＤＭ
Ａ方式無線端末は、ＷＣＤＭＡ方式無線基地局経由でメ
ールなどパケットデータを送信できない時に輻輳と判断
し、ＷＣＤＭＡ方式無線基地局に輻輳通知を行い、輻輳
通知を受信したＷＣＤＭＡ方式無線基地局から自側ＷＣ
ＤＭＡ無線端末および相手側ＷＣＤＭＡ無線端末へは通
信網と相手側ＷＣＤＭＡ方式無線基地局を経由してＣＭ
動作開始を指定し、自側ＷＣＤＭＡ方式無線端末及び相
手側ＷＣＤＭＡ方式無線端末はＣＭ動作中はＴＤＭＡ方
式無線基地局を介してパケットデータ通信を行えるよう
にしたので、ＷＣＤＭＡ方式無線端末ユーザは輻輳時で
も基地局の切替えを意識することなくＴＤＭＡ無線基地
局経由でパケットデータを送信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるシステム構成図

【図２】本発明における端末構成図

【図３】本発明における基地局構成図

【図４】本発明における実施シーケンスの一例を示す図

【図５】従来技術のシステム構成図

【図６】従来技術の実施シーケンスの一例を示す図

【図７】ＷＣＤＭＡ無線区間フレームを表す図

【符号の説明】

１１，１６ ＷＣＤＭＡ方式通信端末 １２，１７ ＷＣＤＭＡ方式基地局 １３，１８ ＴＤＭＡ方式基地局 １４ ＷＣＤＭＡ方式通信端末１１の通信可能なゾーン １５ ディジタル通信網 １９ ＷＣＤＭＡ方式通信端末１６の通信可能なゾーン ５１，５５ ＷＣＤＭＡ方式通信端末 ５２，５６ ＷＣＤＭＡ方式基地局 ５３ ＷＣＤＭＡ方式通信端末５１の通信可能なゾーン ５７ ＷＣＤＭＡ方式通信端末５５の通信可能なゾーン ５４ ディジタル通信網

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K022 EE01 EE21 EE31 5K028 BB06 CC02 CC05 EE08 HH00 KK12 KK32 5K033 AA05 CA11 DA17 EB06 5K067 AA28 CC08 CC10 DD57 EE04 EE10 EE23 HH28

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＷＣＤＭＡ(Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄ
   ｅ ＤｉｖｉｓｉｏｎＭｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓ
   ｓ)方式無線通信基地局に対してパケットを送信するＷ
   ＣＤＭＡパケット送信手段と、 ＴＤＭＡ(Ｔｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐ
   ｌｅ Ａｃｃｅｓｓ)方式無線通信基地局に対してパケ
   ットを送信するＴＤＭＡパケット送信手段と、 前記ＷＣＤＭＡ方式無線通信基地局からパケットを受信
   するＷＣＤＭＡパケット受信手段と、 ＷＣＤＭＡ方式によるパケット送信を任意の回数行って
   送達確認が行えなかったときこれを輻輳と判断し輻輳検
   出通知を発行する輻輳検出手段と、 前記輻輳検出通知が発行されると前記ＷＣＤＭＡ方式無
   線通知基地局に輻輳を通知する輻輳通知手段と、 前記ＷＣＤＭＡ方式無線通知基地局から輻輳制御通知を
   受信するとＣｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅを任意の期
   間実行するＣｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅ制御手段
   と、 前記Ｃｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅが実行されるとＴ
   ＤＭＡ方式への動作切替通知をまた前記Ｃｏｍｐｒｅｓ
   ｓｅｄ Ｍｏｄｅが終了すると前記ＷＣＤＭＡ方式への
   動作切替通知を発行するパケット送受信方法切替え手段
   と、 前記ＴＤＭＡ方式への前記動作切替通知を受信するとパ
   ケット送信を前記ＴＤＭＡパケット送信手段へ切替える
   パケット送信切替え手段と、 前記ＴＤＭＡ方式への前記動作切替通知を受信すると前
   記ＷＣＤＭＡ方式から前記ＴＤＭＡ方式のパケット送受
   信タイミングへ送受信動作タイミングを切替えるタイミ
   ング同期部を備えたことを特徴とするＷＣＤＭＡ方式通
   信端末。
2. 【請求項２】 ＴＤＭＡ方式無線通信基地局からパケッ
   トを受信するＴＤＭＡパケット受信手段と、 ＴＤＭＡ方式への動作切替通知を受信するとパケット受
   信をＴＤＭＡパケット受信手段へ切替えるパケット受信
   切替え手段を備えたことを特徴とする請求項１記載のＷ
   ＣＤＭＡ方式通信端末。
3. 【請求項３】 Ｃｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅの実行
   期間中Ｇａｐ期間に同期してＴＤＭＡ方式パケットデー
   タを送信および受信するＴＤＭＡ方式パケットデータ送
   受信手段を備えた請求項１記載のＷＣＤＭＡ方式通信端
   末。
4. 【請求項４】 ＷＣＤＭＡ方式によるパケット送信手段
   と、ＷＣＤＭＡ方式によるパケット送信が行えなかった
   とき及びＷＣＤＭＡ方式通信端末から輻輳通知を受信し
   たときにパケット輻輳を検出するパケット輻輳検出手段
   と、 前記パケット輻輳を検出すると前記ＷＣＤＭＡ方式通信
   端末に対して一定期間Ｃｏｍｐｒｅｓｓｅｄ Ｍｏｄｅ
   動作を実施するように指示する輻輳制御通知手段を備え
   たことを特徴とするＷＣＤＭＡ方式無線通信基地局。