JP2003143602A - 復号装置,復号方法,復号プログラム,および復号プログラム記録媒体 - Google Patents

復号装置,復号方法,復号プログラム,および復号プログラム記録媒体

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JP2003143602A
JP2003143602A JP2002228573A JP2002228573A JP2003143602A JP 2003143602 A JP2003143602 A JP 2003143602A JP 2002228573 A JP2002228573 A JP 2002228573A JP 2002228573 A JP2002228573 A JP 2002228573A JP 2003143602 A JP2003143602 A JP 2003143602A
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和由 堀池
Shigeki Fujii
茂樹 藤井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 例えばBSデジタル放送、CSデジタル放
送、110°CSデジタル放送など複数の映像・音声
を、見かけ上同時に復号することが可能な復号装置、復
号方法、復号プログラム、記録媒体を提供する。 【解決手段】 デコード回路103の複数の状態を待避
・復元するデコード状態保持回路102を設け、デコー
ド回路103は、複数のビットストリームのうち、復号
対象となるビットストリームを選択して復号し、デコー
ド状態保持回路102に対してデコード回路の状態の待
避・復元を行い、復号した複数の復号結果結果をそれぞ
れに対応した所定の期間内に完了するようにデコードを
行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復号装置,復号方
法,復号プログラム,および復号プログラム記録媒体に
関するものであり、特に、デジタルの映像や音声などの
データを圧縮して生成されるビットストリームについ
て、1つの復号装置で複数の圧縮データを見かけ上同時
に復号する処理を可能にした複数データ同時復号装置、
およびこの復号装置に相当する機能を実現するための復
号方法,復号プログラム,および復号プログラム記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルの映像や音声などのデー
タを圧縮したビットストリームを復号する場合、例え
ば、図56に示す復号装置などによってその処理が行わ
れている。ここでは図56の復号装置を例としてその動
作を説明する。図56に従来の復号装置のブロック図、
図57に図56のブロック図を実現する、より詳細なブ
ロック構成の一例を示す。図56の復号装置は、 ユー
ザ情報設定回路1110によりシステム制御回路109
0に指示したチャネルIDあるいはシステム制御回路1
090に保存したチャネルIDに基づいて、システム制
御回路1090がビットストリーム出力回路108にい
ずれの放送を受信し、放送中のどのビットストリームを
出力するかを指示する。ビットストリーム出力回路10
8内では、図57に示すデジタル放送受信回路1081
とデータ分離回路1082とによって、受信した放送か
らデコード回路101での復号対象となるオーディオビ
ットストリームおよびビデオビットストリームを出力す
る。
【0003】まず図57のデジタル放送受信回路108
1では、システム制御回路1090の指示に基づいて復
号の対象となる放送を受信して通信路復号化を行いビッ
トストリームBSTを出力する。データ分離回路1082
ではシステム制御回路1090の指示に基づいてビット
ストリーム中のデコード対象となるオーディオビットス
トリームAST,ビデオビットストリームVSTを分離して出
力する。ビットストリーム出力回路108が出力したオ
ーディオビットストリームとビデオビットストリームと
を格納するオーディオビットストリームバッファ104
2とビデオビットストリームバッファ1041とをフレ
ームメモリ104内に確保し、それぞれをFIFOメモ
リとして機能させてデコード回路101に出力する。こ
こで、これらストリームバッファ1042および104
1をFIFOメモリとして機能させるために、ビットス
トリーム出力回路108、フレームメモリ104、デコ
ード回路101等によってバッファ残量の管理とストリ
ーム入出力の制御を行う。
【0004】デコード回路101では、フレームメモリ
104からオーディオビットストリーム,ビデオビット
ストリームの供給を受け、それぞれオーディオデコード
回路1012,ビデオデコード回路1011で復号化を
行い、復号結果をフレームメモリ104内に確保したオ
ーディオデータバッファ1044,ビデオデータバッフ
ァ1043に出力する。ここでデコード回路101にお
いて実時間の処理を保証するためには符号化されたデー
タの単位に対応した処理時間内に処理を完了する必要が
ある。このことをビデオの復号処理を例にとって図5
8,図59に図示する。
【0005】図58,図59のいずれについてもビデオ
はフレームを単位として符号化されているとする。ここ
では480i、即ち、走査線480本のインターレース映
像、を符号化していると想定すると、このときビデオの
復号処理VDPはフレームの時間F内(フレームの時間
の半分がフィールドの時間で、ビデオブランキングから
次のビデオブランキングまでの間隔であるV期間の2回
分に相当する)に処理が完了すればよく、これを示すの
が図58である。逆に図59はビデオの復号処理がフレ
ームの時間内に完了しない場合を示し、結果として復号
処理中にコマ落ちが発生したり、途中までしか復号され
ていない映像が出画されたりといった不正な映像が出力
されることになる。従って、不正な映像を出力しないよ
うにデコード回路から正常にデコードを完了した映像を
出力する制御を行う。なお、この図56ではいずれの映
像を出力するかの制御はデコード回路101で判断を行
い、いずれの映像を出力するかをシステム制御回路10
90を経て合成回路1000に通知しているが、デコー
ド回路101から直接、合成回路1000に通知しても
よい。
【0006】復号したオーディオデータはオーディオデ
ータバッファ1044からオーディオ・ビデオ出力回路
1100に出力され、オーディオD/A変換回路1101
aではアナログオーディオ出力aに変換し、オーディオ
データ信号変換回路11011aではデジタルオーディ
オ出力daに変換して出力する。また、システム制御回
路1090では静止画やオンスクリーンディスプレイを
生成し、フレームメモリ内の静止画用領域Still
0,Still1(s0,s1)およびオンスクリーン
ディスプレイ用領域OSD0,OSD1(o0,o1)等
に格納する。
【0007】合成回路1000ではビデオデータバッフ
ァに格納したビデオデータと静止画用領域Still
0、Still1(s0、s1)等に格納した静止画お
よびオンスクリーンディスプレイ用領域OSD0、OS
D1(o0、o1)等に格納したオンスクリーンディスプ
レイ画面のそれぞれをシステム制御回路1090から指
示される合成パラメータSPに基づいて合成し合成ビデオ
データを出力する。合成ビデオデータは合成回路100
0からオーディオ・ビデオ出力回路1100に出力さ
れ、ビデオD/A変換回路1101vではアナログビデオ
出力vに変換し、ビデオデータ信号変換回路11011
vではデジタルビデオ出力dvに変換して出力する。以
上のように、図56の復号装置はビットストリームから
映像と音声とを復号する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術による復号
装置は、上記のように構成されており、1つのビットス
トリームからそれぞれ1つの映像と音声とを復号するこ
とを前提としている。従って、例えばBS(Broadcasti
ng Satellite)デジタル放送,CS(Communication Sa
tellite)デジタル放送,110゜CSデジタル放送
(東経110゜に打ち上げられたCSによるデジタル放
送)などの複数のビットストリームから映像・音声を同
時に復号するには、復号しようとするビットストリーム
と同数分の復号装置を必要とした。本発明は、かかる事
情に鑑みてなされたものであり、1つの復号処理で見か
け上同時に複数の映像・音声を復号することが可能な復
号装置,復号方法,復号プログラム,および復号プログ
ラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1にかかる復号装置は、複数の符
号化データを入力し、復号して出力するデコード部と、
前記デコード部の複数の状態を退避・復元するデコード
状態保持部とを備え、前記デコード部は、復号すべき複
数の符号化データの中の、復号対象となる符号化データ
を選択して復号するとともに、前記デコード状態保持部
に対して、自らの状態の退避・復元を行い、復号した複
数の復号結果をそれぞれに対応した出力先に出力すると
ともに、一連の処理を各々の符号化データに対応した所
定の期間内に完了するようにしたものである。
【0010】また、本発明の請求項2にかかる復号装置
は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード部
は、符号化単位の境界で符号化データの入力を、復号中
の符号化データから他の符号化データに変更して複数の
符号化データを復号化するようにしたものである。
【0011】また、本発明の請求項3にかかる復号装置
は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード部
は、各々の符号化データに記された情報に基づいて、復
号結果を出力すべき順序を求め、求めた順序に従って符
号化データを選択して復号化するようにしたものであ
る。
【0012】また、本発明の請求項4にかかる復号装置
は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化
データを復号するデコード部と、その復号結果を格納す
るメモリと、いずれの符号化データを復号するかを指示
するシステム制御部と、前記メモリに格納した復号結果
を出力する出力制御部とを備え、前記システム制御部の
指示に基づいて復号する符号化データを変更し、前記出
力制御部は、前記変更に伴って前記フレームメモリ中の
デコード結果を格納する配置が変更になる場合に、所定
の出力を行うようにしたものである。
【0013】また、本発明の請求項5にかかる復号装置
は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化
データを復号するデコード部と、その復号結果を格納す
るメモリと、前記メモリに格納した復号結果を出力する
出力制御部とを備え、前記出力制御部は、各符号化デー
タの復号結果を出力する際に、共通の時間指標に基づい
て出力を制御するようにしたものである。
【0014】また、本発明の請求項6にかかる復号装置
は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化
データを復号するデコード部と、その復号結果を格納す
るメモリと、前記メモリに格納した復号結果を出力する
出力制御部とを備え、前記出力制御部は、各符号化デー
タの復号結果の出力を制御する際に、所定のタイミング
で時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号化デー
タに対応した時間指標を求め、前記各符号化データに対
応した時間指標に基づいて出力を制御するようにしたも
のである。
【0015】また、本発明の請求項7にかかる復号装置
は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード部
は、各符号化データに記された情報から求めた符号化単
位を復号化する際に許容される時間と復号化する符号化
データの数に基づいて、各符号化データを復号化する際
に使用する最大の復号化時間を求め、各符号化データを
復号化する際に、前記最大の復号化時間に到達した場合
には当該符号化データの符号化単位の復号化処理を終了
するようにしたものである。
【0016】また、本発明の請求項8にかかる復号装置
は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード部
は、任意の符号化データの符号化単位について正常な復
号化が行えなかった場合、同符号化単位の符号化の種類
に基づいて復号化を再開する位置を決定するようにした
ものである。
【0017】また、本発明の請求項9にかかる復号装置
は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード部
は、各符号化データの復号化を開始する位置を検索する
際に、符号化データに記された情報に基づいて求めたタ
イミングで符号化単位ごとに検索を行うようにしたもの
である。
【0018】また、本発明の請求項10にかかる復号装
置は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード
部は、各符号化データの復号処理を、復号処理の種類を
単位として切り替えるようにしたものである。
【0019】また、本発明の請求項11にかかる復号装
置は、請求項1記載の復号装置において、前記デコード
部は、復号を開始するタイミングを、各符号化データに
記された情報に基づいて決定するようにしたものであ
る。
【0020】また、本発明の請求項12にかかる復号方
法は、符号化データを入力し、復号して出力する復号方
法において、復号対象である符号化データの復号を中断
する際に、復号を行うデコード部の状態を待避し、復号
対象である符号化データを他の符号化データに切り換え
て復号を行い、復号を中断した符号化データの復号の再
開は、待避したデコード部の状態を復元した後に行うよ
うにしたものである。
【0021】また、本発明の請求項13にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する復号方法であって、前記復号は、符
号化単位の境界で符号化データの入力を復号中の符号化
データから他の符号化データに変更して複数の符号化デ
ータを復号化するようにしたものである。
【0022】また、本発明の請求項14にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する復号方法であって、前記復号は、各
々の符号化データに記された情報に基づいて、出力すべ
き順序を求め、求めた順序に従って符号化データを選択
して復号化するようにしたものである。
【0023】また、本発明の請求項15にかかる復号方
法は、複数の符号化データ中の復号すべき符号化データ
を指示に基づいて変更し、前記復号すべき符号化データ
を復号し、復号結果をメモリに格納し、前記指示による
復号すべき符号化データの変更に伴って前記メモリ中の
デコード結果を格納する配置が変更になる場合に、所定
の出力を行うようにしたものである。
【0024】また、本発明の請求項16にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号し、その復号結果をメモリに格納し、前
記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間指標に
基づいて出力を制御するようにしたものである。
【0025】また、本発明の請求項17にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号し、その復号結果をメモリに格納し、前
記から復号結果を出力する際、所定のタイミングで時間
指標を読み込み、前記時間指標から各符号化データに対
応した時間指標を求め、前記各符号化データに対応した
時間指標に基づいて出力を制御するようにしたものであ
る。
【0026】また、本発明の請求項18にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する際、各符号化データに記された情報
から求めた符号化単位を復号化する際に許容される時間
と復号化する符号化データの数に基づいて、各符号化デ
ータを復号化する際に使用する最大の復号化時間を求
め、各符号化データを復号化する際に、前記最大の復号
化時間に到達した場合には当該符号化データの符号化単
位の復号化処理を終了するようにしたものである。
【0027】また、本発明の請求項19にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する際、任意の符号化データの符号化単
位について正常な復号化が行えなかった場合、同符号化
単位の符号化の種類に基づいて復号化を再開する位置を
決定するようにしたものである。
【0028】また、本発明の請求項20にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する際、各符号化データの復号化を開始
する位置を検索する際に、符号化データに記された情報
に基づいて求めたタイミングで符号化単位ごとに検索を
行うようにしたものである。
【0029】また、本発明の請求項21にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する際、各符号化データの復号処理を、
復号処理の種類を単位として切り替えるようにしたもの
である。
【0030】また、本発明の請求項22にかかる復号方
法は、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号
化データを復号する際、復号を開始するタイミングを、
各符号化データに記された情報に基づいて決定するよう
にしたものである。
【0031】また、本発明の請求項23にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、符号化データを
入力し、復号して出力する復号方法であって、復号対象
である符号化データの復号を中断する際に、復号を行う
デコード部の状態を待避し、復号対象である符号化デー
タを他の符号化データに切り換えて復号を行い、復号を
中断した符号化データの復号の再開は、待避したデコー
ド部の状態を復元した後に行うようにしたものである。
【0032】また、本発明の請求項24にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する復
号方法であって、前記復号は、符号化単位の境界で符号
化データの入力を復号中の符号化データから他の符号化
データに変更して複数の符号化データを復号化するよう
にしたものである。
【0033】また、本発明の請求項25にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する復
号方法であって、前記復号は、各々の符号化データに記
された情報に基づいて、出力すべき順序を求め、求めた
順序に従って符号化データを選択して復号化するように
したものである。
【0034】また、本発明の請求項26にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータ中の復号すべき符号化データを指示に基づいて変更
し、前記復号すべき符号化データを復号し、復号結果を
メモリに格納し、前記指示による復号すべき符号化デー
タの変更に伴って前記メモリ中のデコード結果を格納す
る配置が変更になる場合に、所定の出力を行うようにし
たものである。
【0035】また、本発明の請求項27にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号し、そ
の復号結果をメモリに格納し、前記メモリから復号結果
を出力する際、共通の時間指標に基づいて出力を制御す
るようにしたものである。
【0036】また、本発明の請求項28にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号し、そ
の復号結果をメモリに格納し、前記メモリから復号結果
を出力する際、所定のタイミングで時間指標を読み込
み、前記時間指標から各符号化データに対応した時間指
標を求め、前記各符号化データに対応した時間指標に基
づいて出力を制御するようにしたものである。
【0037】また、本発明の請求項29にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する
際、各符号化データに記された情報から求めた符号化単
位を復号化する際に許容される時間と復号化する符号化
データの数に基づいて、各符号化データを復号化する際
に使用する最大の復号化時間を求め、各符号化データを
復号化する際に、前記最大の復号化時間に到達した場合
には当該符号化データの符号化単位の復号化処理を終了
するようにしたものである。
【0038】また、本発明の請求項30にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する
際、任意の符号化データの符号化単位について正常な復
号化が行えなかった場合、同符号化単位の符号化の種類
に基づいて復号化を再開する位置を決定するようにした
ものである。
【0039】また、本発明の請求項31にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する
際、各符号化データの復号化を開始する位置を検索する
際に、符号化データに記された情報に基づいて求めたタ
イミングで符号化単位ごとに検索を行うようにしたもの
である。
【0040】また、本発明の請求項32にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する
際、各符号化データの復号処理を、復号処理の種類を単
位として切り替えるようにしたものである。
【0041】また、本発明の請求項33にかかる復号プ
ログラムは、コンピュータに復号方法を実行させる復号
プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符号化デ
ータを入力して、それぞれの符号化データを復号する
際、復号を開始するタイミングを、各符号化データに記
された情報に基づいて決定するようにしたものである。
【0042】また、本発明の請求項34にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、符号化データを入力し、復号して出力する
復号方法であって、復号対象である符号化データの復号
を中断する際に、復号を行うデコード部の状態を待避
し、復号対象である符号化データを他の符号化データに
切り換えて復号を行い、復号を中断した符号化データの
復号の再開は、待避したデコード回路の状態を復元した
後に行うようにしたものである。
【0043】また、本発明の請求項35にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する復号方法であって、前記復号
は、符号化単位の境界で符号化データの入力を復号中の
符号化データから他の符号化データに変更して複数の符
号化データを復号化するようにしたものである。
【0044】また、本発明の請求項36にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する復号方法であって、前記復号
は、各々の符号化データに記された情報に基づいて、出
力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号化データ
を選択して復号化するようにしたものである。
【0045】また、本発明の請求項37にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データ中の復号すべき符号化
データを指示に基づいて変更し、前記復号すべき符号化
データを復号し、 復号結果をメモリに格納し、前記指
示による復号すべき符号化データの変更に伴って前記メ
モリ中のデコード結果を格納する配置が変更になる場合
に、所定の出力を行うようにしたものである。
【0046】また、本発明の請求項38にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号し、その復号結果をメモリに格納
し、前記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間
指標に基づいて出力を制御するようにしたものである。
【0047】また、本発明の請求項39にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号し、その復号結果をメモリに格納
し、前記メモリから復号結果を出力する際、所定のタイ
ミングで時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号
化データに対応した時間指標を求め、前記各符号化デー
タに対応した時間指標に基づいて出力を制御するように
したものである。
【0048】また、本発明の請求項40にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データに記され
た情報から求めた符号化単位を復号化する際に許容され
る時間と復号化する符号化データの数に基づいて、各符
号化データを復号化する際に使用する最大の復号化時間
を求め、各符号化データを復号化する際に、前記最大の
復号化時間に到達した場合には当該符号化データの符号
化単位の復号化処理を終了するようにしたものである。
【0049】また、本発明の請求項41にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、任意の符号化データの符
号化単位について正常な復号化が行えなかった場合、同
符号化単位の符号化の種類に基づいて復号化を再開する
位置を決定するようにしたものである。
【0050】また、本発明の請求項42にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データの復号化
を開始する位置を検索する際に、符号化データに記され
た情報に基づいて求めたタイミングで符号化単位ごとに
検索を行うようにしたものである。
【0051】また、本発明の請求項43にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データの復号処
理を、復号処理の種類を単位として切り替えるようにし
たものである。
【0052】また、本発明の請求項44にかかる復号プ
ログラム記録媒体は、コンピュータに復号方法を実行さ
せる復号プログラムを記録した記録媒体において、前記
復号方法は、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、復号を開始するタイミン
グを、各符号化データに記された情報に基づいて決定す
るようにしたものである。
【0053】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1による復号装置は、デコード状態保持回路によって
デコード回路の状態を退避・保持し、デコード回路の処
理するビットストリームの変更に応じて状態を復元する
ことで、1つのデコード回路で見かけ上同時に複数のビ
ットストリームをデコードできるようにしたものであ
る。図1は本実施の形態1による復号装置(請求項1に
対応)の構成を示すブロック図である。図示するよう
に、本実施の形態1による復号装置は、従来例に比べ主
に以下の2つの部分が異なる。1点目は新たにデコード
状態保持回路を備えた点であり、2点目は合成回路のか
わりに出力制御回路を備えた点である。
【0054】図1において、108は複数のビットスト
リームを出力するビットストリーム出力回路、107は
ビットストリーム出力回路108からの複数のビットス
トリームをフレーム単位で蓄積できるフレームメモリ
(メモリ)、103は複数のビットストリームのデコー
ドを行う1つのデコード回路(デコード部)、102は
デコード回路103のデコード状態を保持するデコード
状態保持回路(デコード状態保持部)、110は複数の
各ビットストリームのデコードされた出力であるビデオ
出力v1,v2,…,オーディオ出力a1,a2,…、
デジタルビデオ出力v11,v12,…,デジタルオー
ディオ出力a11,a12,…等を出力するオーディオ
・ビデオ出力回路、106はオーディオ・ビデオ出力回
路110に対する出力制御を行う出力制御回路(出力制
御部)、109はこの復号装置を制御するシステム制御
回路(システム制御部)、111はシステム制御回路1
09に対しユーザ情報を設定するユーザ情報設定回路で
ある。なお、デコード回路103は専用ハードウエアで
構成されるものでも、DSP(Digital Signal Process
or)等のコンピュータのソフトウエアで実現されるもの
でもよい。
【0055】この実施の形態1の復号装置の全体の動作
は次のようになる。即ち、HDTV(High-Definition
TV)1チャンネル分の帯域はSDTV(Standard-Defin
ition TV)複数チャンネル分の帯域に相当する。例えば
SDTV3チャンネル分の情報を含んだ放送電波BRは
ビットストリーム出力回路108に入力され、その内部
のフロントエンド(図示しない)で復調される。ビット
ストリーム出力回路108は、その復調結果としてSD
TVのチャンネル1,2,3を取り出し、フレームメモ
リ107に出力する。フレームメモリ107に蓄積され
た、各チャンネルのSDTV放送に対応するビットスト
リームは、システム制御回路109の制御により、例え
ばSDTVのチャンネル1がデコード回路103により
デコードされ、その1フレーム分等の所定のデータ量の
デコードが完了した段階で、デコード回路103の状態
がデコード状態保持回路102に待避され、次のSDT
Vのチャンネル2がデコード回路103によりデコード
され、同様に1フレーム分等の所定のデータ量のデコー
ドが完了した段階で、デコード回路103の状態がデコ
ード状態保持回路102に待避される…、という動作を
巡回的に、例えばチャンネル1→チャンネル2→チャン
ネル3→チャンネル1→…などのように繰り返す。
【0056】デコード回路103は1フレーム分の動作
が完了した段階で、その状態がデコード状態保持回路1
02に保持されているため、以上のような動作が一巡し
て元のチャンネルに戻った段階で、前のフレームのデコ
ードが終了した時点の状態をデコード状態保持回路10
2から呼び戻すため、途中でデコードしているチャンネ
ルが変わっても、元のチャンネルに戻った時点で次のフ
レームのデコードに支障なく移行できる。オーディオ・
ビデオ出力回路110は、出力制御回路106により出
力された各チャンネル毎のデコード結果に基づき、ビデ
オ出力v1,v2,…デジタルビデオ出力v11,v1
2,…オーディオ出力a1,a2,…デジタルオーディ
オ出力a11,a12,…を外部に出力する。そして、
こうした動作をSDTVの各チャンネルに対するデコー
ドを、SDTV1チャンネルのみデコードする場合に要
求される速度の3倍以上の速度で行うことにより、1つ
の復号装置を時分割で動作させることができ、みかけ上
3チャンネルの復調を同時に行うことができる。
【0057】次に本復号装置を入力部,デコード部,出
力部の3つに分けて各部の動作をそれぞれ説明する。 [入力部]ビットストリーム出力回路108は複数のデ
ジタル放送を含んだ放送電波BRを受信し、システム制
御回路109より指示を受けた複数のチャネルのオーデ
ィオビットストリームとビデオビットストリームとをフ
レームメモリ107に格納する。ビットストリーム出力
回路108の構成例を図2に示す。図2に示すように、
ビットストリーム出力回路108は、デジタル放送受信
回路1081とデータ分離回路1082とで回路を構成
している。ここでデジタル放送受信回路1081は複数
のデジタル放送を含んだ放送電波BRを受信して、図3
に示すようにそれぞれの放送のビットストリームBST
0,BST1,BST2からなるビットストリームBS
Tを出力する。この複数のデジタル放送を含んだ放送電
波BRは、1つのHDTVの帯域を分割して同一時間帯
に複数のSDTV番組が放送されるものでもよい。ま
た、1つの放送局から番組ごとに異なる放送方式で放送
されるものであってもよい。これは、例えば番組AはH
DTVで放送され、番組Aに続いて放送される番組Bは
SDTVで放送される場合などで、このような放送方式
の混在は、番組の著作権者が放送方式の変換を許可しな
い場合などで生じる。また、これらビットストリームB
ST0,BST1,BST2のいくつかは、D−VHS
(登録商標)ビデオデッキ等によりタイムシフトした放
送内容であってもよい。
【0058】図3の例では、各放送ビットストリームB
STはそれぞれ3つのデータから構成され、各データは
パケットにより構成されている。データ分離回路108
2は図4に示すように、複数のビットストリームBST
から、システム制御回路109からの指示を受けたオー
ディオビットストリームAST(オーディオビットスト
リームAST0,AST1,AST2)とビデオビット
ストリームVST(ビデオビットストリームVST0,
VST1,VST2)とを出力し、互いに連動するセレ
クタSL2,SL1により選択したフレームメモリ10
7のそれぞれ対応するオーディオビットストリームバッ
ファ1070a,1071a,1072aとビデオスト
リームバッファ1070v,1071v,1072vと
に格納する。これにより、図4のビットストリーム0の
例では、放送0データ00に属するパケットが選択され
てオーディオビットストリームAST0となり、放送0
データ01に属するパケットが選択されてビデオビット
ストリームVST0となる。
【0059】ビットストリーム出力回路の構成例として
は図5、図6、図10、図11等がある。図5はビット
ストリーム出力回路の構成例として、従来例と同様のデ
ジタル放送受信回路10810,10811,1081
2,…とデータ分離回路10820,10821,10
822,…とをそれぞれ直列接続した回路を、ビットス
トリームと同数分用意して互いに並列に配置し、これら
複数の直列回路の出力をフレームメモリに出力するため
の複数のデータ分離バッファ10830,10831,
10832,…を設けたものである。これらのバッファ
はデータ分離回路に対応して同数設けられ、その出力が
セレクタs1により切り替えられて1つのフレームメモ
リ107に出力される。この図5のビットストリーム出
力回路は、従来例と同様の回路により構成が可能である
ので、構築が容易である。
【0060】図6はビットストリーム出力回路の他の構
成例として、従来例と同様のデジタル放送受信回路10
810,10811,10812,…と、データ多重バ
ッファ10840,10841,10842,…とをそ
れぞれ直列接続した回路を、ビットストリームと同数分
用意して互いに並列に配置し、各データ多重バッファか
ら出力したビットストリームを1つのデータ多重回路1
0850により多重化して図7に示すようなパケットが
シリアルに配置された1つのビットストリームMとした
後、データ分離回路1082により対象となるオーディ
オビットストリームとビデオビットストリームを抽出す
る。
【0061】各デジタル放送受信回路とデータ多重回路
との間にそれぞれデータ多重バッファを設けたのは、多
重化して1つのビットストリームを生成するために、デ
ータ多重回路10850において単純にパケットの多重
化を行うのみでは各ビットストリームが使用している時
間情報や各オーディオストリーム・ビデオストリームを
示す指示情報にそれぞれ不整合が発生するが、こうした
不整合が生じないように修正を行うためである。
【0062】例えば、時間情報に関しては1つのビット
ストリームを基準として、ある時点での基準のビットス
トリームと他のビットストリームの時間情報の差分を求
め、基準以外のビットストリームの時間情報に対して、
求めた差分の値だけ修正する。図8の例では、D01は
ビットストリームBST0とビットストリームBST1
との間の時間情報の差分、D02はビットストリームB
ST0とビットストリームBST2との間の時間情報の
差分である。この処理はビットストリームが示す時間指
標だけでなく、デコードしたオーディオを出力する時間
指標およびデコードした映像を出画する時間指標などビ
ットストリーム中に含まれるすべての時間情報に対して
行う必要がある。また、図9に示すように、各オーディ
オストリーム・ビデオストリームの指示情報については
修正前の指示情報di0と修正後の指示情報di1とが
お互いに重複しない値になるように変更する。
【0063】なお、図6のデジタル放送受信回路108
10〜10812、データ多重バッファ10840〜1
0842、およびデータ多重回路10850からなるデ
ジタル放送受信回路については、その出力のビットスト
リームをデジタル放送送信回路に接続することで、デジ
タル放送受信回路10810〜10812により受信し
た放送をデジタルCATV等を用いて再送するのに利用
することができる。
【0064】図10のビットストリーム出力回路は図6
のビットストリーム出力回路をベースとしているが、こ
れと異なる点は、それぞれのデジタル放送受信回路10
810,10811,10812,…とデータ多重バッ
ファ10840,10841,10842,…との間
に、従来例と同様のデータ分離回路10820,108
21,10822,…を挿入したことである。これによ
り不要なチャネルのデータを以降の回路に送ることがな
くなり、このビットストリーム出力回路以降で多重化さ
れたストリームに対して必要とされる帯域幅の条件が緩
和される。
【0065】図11のビットストリーム出力回路は、デ
ジタル放送受信回路10810,10811,1081
2,…を従来例と同様、複数のビットストリームと同数
分、配置し、各デジタル放送受信回路10810,10
811,10812,…と1つのデータ分離回路108
2との間に、ビットストリームを供給するためのデータ
分離バッファ10830,10831,10832,…
をビットストリームと対応させて同数分設け、データ分
離回路1082側にこれらデータ分離バッファ1083
0,10831,10832,…からの複数のビットス
トリームを分離する機能を持たせたものである。
【0066】以上、ビットストリーム出力回路につい
て、いずれもデジタル放送受信回路のみをビットストリ
ームのソースとする構成を示したが、図12に示すよう
に、他のデジタル機器からのビットストリームを取り込
むためのデジタルインターフェイス10860,108
61,…や、デジタルデータを記憶しているデジタルデ
ータ記憶回路10870,…をソースとして用いてもよ
く、これらデジタルインターフェイスやデジタルデータ
記憶回路の出力をセレクタSL3,SL4,SL5によ
り選択し、デジタル放送受信回路10810,1081
1,10812,…の出力に代えてデータ分離バッファ
10830,10831,10832,…に取り込むこ
とができる。
【0067】また、1つのHDTV帯域を使用して3つ
のSDTVを放送する場合のように、同一放送のストリ
ーム中に複数のビットストリームが含まれる放送を復号
する場合は、図13のようにビットストリーム出力回路
108を1つのデジタル放送受信回路1081とデータ
分離回路1082とで構成したものにより実現が可能で
ある。ここではデータ分離回路1082の前段にデジタ
ル放送受信回路を設けることで実現した例を示したが、
例えばDVDのような記録メディアからビットストリー
ムを供給することも可能である。
【0068】[デコード部]次に、フレームメモリ、デ
コード回路、デコード状態保持回路の内部構成の一例を
図14に示す。基本的にはフレームメモリ107は各々
のビデオビットストリームバッファ1070v,107
1v,1072v,…をセレクタSL11で、オーディ
オビットストリームバッファ1070a,1071a,
1072a,…をセレクタSL21で、それぞれ選択し
てビデオビットストリームVST、オーディオビットス
トリームASTを読み出し、ビデオデータおよびオーデ
ィオデータをそれぞれビデオデコード回路1031およ
びオーディオデコード回路1032で復号し、その結果
をセレクタSL11,SL21とそれぞれ連動するセレ
クタSL12,SL22により対応するビデオデータバ
ッファ10710v,10711v,10712v,…
オーディオデータバッファ10710a,10711
a,10712a,…、を選択して格納する。このとき
いずれのバッファをデコード対象とするかはシステム制
御回路109の設定に基づいて決定し、どのタイミング
で処理対象のバッファを切り替えるかは各デコード回路
1031,1032にて決定し、その決定結果を示すビ
デオバッファ番号指示信号VBDおよびオーディオバッ
ファ番号指示信号ABDをセレクタSL11,SL12
およびセレクタSL21,SL22bに伝送する。
【0069】ここで、処理の切り替えについて図16な
いし図24の例を用いて説明する。なお、説明の簡略化
のためビデオの処理についてのみ説明するが、オーディ
オの処理に関しても同様の説明が成り立つ。図15は図
14のビデオの復号に関する部分のみを記したものであ
る。各ビデオビットストリームバッファ1070v,1
071v,1072vからビデオデコード回路1031
に供給するビデオビットストリームVST0,VST
1,VST2の概要を図16に示す。図16の例では、
ビデオストリームVST0はヘッダ0−0,ビデオスト
リーム0−0,ヘッダ0−1,ビデオストリーム0−
1,ヘッダ0−2,ビデオストリーム0−2がこの順で
配置される。これらのビデオビットストリームをビデオ
デコード回路1031で処理するが、各々のビデオスト
リームに記述された情報に基づいて出力すべき順序を求
め、求めた順序に従ってデータを選択してデコードし
(請求項3,14,25,36に対応)、MPEG2に
おけるスライスのヘッダ等、所定のタイミングで処理の
対象となるビデオビットストリームをセレクタSL11
で切り替える。これにより、所定のタイミング以外のタ
イミングで切り替えを行った場合の複雑なデコード処理
が不要となり、処理性能が低い場合であっても1つのデ
コード回路により複数の符号化データを同時に復号でき
る。
【0070】この処理の例を図17に示す。ここではビ
デオビットストリーム0,1,2の順でデコード処理を
巡回して行うものとしている。まず、ビデオビットスト
リーム0のデコード処理を行い、フレームやスライスの
区切り等の処理を中断すべき箇所dpxgまでのデコー
ドが終了すれば、ビデオビットストリーム0の途中でデ
コード処理を中断し、次に処理対象を切り替えてビデオ
ビットストリーム1のデコードを行う。デコード結果は
セレクタSL21を切り替えて、ビデオデータバッファ
10710v,10711vにそれぞれ出力する。この
切り替えに先だってビデオビットストリーム0の以降の
処理に用いる情報を保存し、再度ビデオビットストリー
ム0を中断した位置からデコード処理を再開する際にこ
の待避した情報を読み込む必要がある。
【0071】このときの情報を保存するための回路がビ
デオデコード状態保持回路1020v,1021v,1
022vである。保存する情報の例としては、ヘッダ情
報やビデオストリームをデコード中の状態、即ち、回路
内の状態遷移やメモリ内容などがある。今ここで、デコ
ード対象のビデオビットストリームがMPEG2に準拠
したものであるとすると、回路の状態遷移等を除いて保
存しなければならない情報の例としては、MPEG2フ
ォーマットのシンタックス上に現れる情報(Qmatrix情
報や映像がプログレッシブであるか否かの情報、どの順
序でDCT係数が符号化されているかを示す情報等)や
シンタックス上に現れない情報(DCTのDC成分の予
測符号化のために保持した情報や動きベクトルの予測符
号化のために保持した情報、フレーム間予測に用いる参
照フレームがいずれであるかを示す情報等)がある。
【0072】そして、例えば図17に示すデコード中断
時点dr0,デコード再開時点dr1では、ビデオビッ
トストリーム0のデコード状態をビデオデコード状態保
持回路1020vに保存した後、セレクタSL30を切
り替えビデオデコード状態保持回路1021vから先の
ビデオビットストリーム1のデコード状態を復元して処
理をビデオビットストリーム1に移行する。以上の処理
を繰り返して複数のビデオビットストリームを処理単位
時間内にデコードすることで、1つのデコード回路で複
数のビデオビットストリームの同時デコードを行うこと
が可能になる。
【0073】図18はこれら一連の処理を示すフローチ
ャートである(請求項12,23,34に対応)。ま
ず、フレームメモリ107よりビットストリームデータ
を読み込む(ステップS101参照)。次に、このビッ
トストリームデータをデコード回路103によりデコー
ドし(ステップS102参照)、ビデオストリームの途
中のスライスの終端等、デコードを中断すべき位置に到
達するまで、処理を続ける(ステップS103参照)。
このデコードを中断すべき位置に到達すると、デコード
状態保持回路102に状態を保持し(ステップS104
参照)、デコードすべきビットストリームを切り換える
(ステップS105参照)。この時、デコード対象であ
るビットストリームの各符号化単位の全てのデコードが
完了しているか否かを判定し、完了していなければ(ス
テップS106参照)、切り換えが一巡以上しているか
否かを判定する(ステップS107参照)。一巡以上し
ていれば、デコード状態保持回路102に保持している
デコードの状態をデコード回路103に戻し(ステップ
S108参照)、フレームメモリ107のアドレスをデ
コード処理を中断した位置に戻し(ステップS109参
照)、ステップS101に戻る。これに対し、切り換え
が一巡以上に達していなければ、ステップS108,S
109をスキップしてステップS101に戻る。
【0074】また、処理の切り替えをビデオストリーム
の途中では行わず、図20のように次のビデオストリー
ムのヘッダとの境界部分でデコードの中断(切り替え)
を行えば(請求項2,13,24,35に対応)、この
切り替え箇所dpxgではビデオストリーム自体につい
ては1つの処理単位が完了しているため、ビデオデコー
ド状態保持回路にて保存すべき情報量を削減することが
できる。図20ではビデオストリーム終了後の時点dr
0と次のヘッダの開始前の時点dr1との間でデコード
処理を切り替えているが、ビデオストリームと次のヘッ
ダを連続して処理し、次のヘッダと次のビデオストリー
ムの間で処理を切り替えてもよい。この場合、次のビデ
オストリームのヘッダ情報が予め得られるので、次のビ
デオストリームのデコード開始前にデコードのための前
処理を行うことが可能になる。
【0075】また、上記では回路実装的な観点から説明
したが、例えば図19に示すようなDSP等によるソフ
トウェア実装を行った場合、ビデオデコード状態保持回
路はDSP200内部のメモリ202で実現可能であ
り、その場合、状態の退避・復帰処理はポインタ(図示
せず)が指示するメモリのアドレスを変更することで実
現可能となる。但し、DSP内部にデコードのためのハ
ードウェアアクセラレータを搭載している場合、その構
成によってはハードウェアアクセラレータ部分の状態退
避・復帰処理が別途必要になる。
【0076】なお、図19において、201はプログラ
ムメモリ、203はDMA,外部メモリインターフェー
スユニット、204はタイマ,シリアルポート、205
1は制御レジスタ、2052は制御ロジック、2053
は割り込み回路、2054はプログラムフェッチ、20
55は命令ディスパッチ、2056は命令デコード、2
057はレジスタファイルA、2058はレジスタファ
イルB、2059は命令実行ユニットA、2060は命
令実行ユニットBである。
【0077】また更に、ビデオデコード状態保持回路を
DSP内部のメモリのみで実現するのではなく、一部あ
るいはすべてをフレームメモリ内に確保した領域で実現
することも可能である。但し、処理時間的にフレームメ
モリへのアクセスはDSP内部のメモリへのアクセスに
比べ多くの時間を必要とするので、処理時間が増大して
も支障をきたさないのであれば、DSP内部に確保する
デコード状態保持用のメモリ容量を削減することが可能
である。
【0078】また更に、ソフトウェア実装の場合、オー
ディオデコード処理についてもビデオデコード処理と同
様に、オーディオの符号化単位の処理時間内に対象とな
る複数のチャネルのデコードを完了することで、デコー
ド回路はビデオデコード回路とオーディオデコード回路
とに分離することなく1つの回路で実装し、オーディオ
・ビデオを複数同時に復号可能となる。但し、符号化単
位の違いからオーディオとビデオのデコード処理の管理
(オーディオの処理対象チャネル切り替えとビデオの処
理対象チャネル切り替えに関する管理)は分離して行
い、オーディオ・ビデオ間の処理の切り替えは例えばビ
デオデコード処理中でハードウェアアクセラレータの処
理完了待ちの間にオーディオデコード処理を行うなどビ
デオデコード処理の待機中の期間に行わせる、などによ
り実現する。
【0079】[出力部]次にデコード結果の出力にかか
わるフレームメモリ、出力制御回路、システム制御回路
の構成例を図21に示す。前述のオーディオデコード回
路およびビデオデコード回路によりデコードした結果が
それぞれオーディオデータバッファ10710a,10
711a,10712a,・・・、ビデオデータバッフ
ァ10710v, 10711v,10712v,・・
・に格納されており、これらを如何に出力するかを制御
する。
【0080】オーディオ出力生成回路1061はシステ
ム制御回路109の指示に基づいてオーディオデータバ
ッファ10710a,10711a,10712a,・
・・の出力を制御し、オーディオD/A変換回路110
1a,1102a,1103a,・・・からオーディオ
出力a1,a2,a3,・・・を、オーディオデータ信
号変換回路11011a,11012a,11013
a,・・・からデジタルオーディオ出力a11,a1
2,a13,・・・をそれぞれ出力する。
【0081】このとき図21ではシステム制御回路10
9の指示に基づいてオーディオD/A変換回路1101
a,1102a,1103a,・・・、オーディオデー
タ信号変換回路11011a,11012a,1101
3a,・・・、が動作しているが、これに代えてオーデ
ィオ出力生成回路1061からの指示で動作してもよ
い。
【0082】図22はこれら一連の処理を示す。オーデ
ィオ出力生成回路1061は、システム制御回路109
からの指示がオーディオデータバッファ(1070aな
いし1072aのいずれか)に対するものであれば(ス
テップS201参照)、オーディオデータバッファ(1
070aないし1072aのいずれか)からオーディオ
データを取得し(ステップS202参照)、そうでなけ
ればシステム制御回路109またはデコード回路103
により、例えば無音用のデータ等の所定のオーディオデ
ータを生成する(ステップS203参照)。これを全て
のチャネルについて繰り返し(ステップS204参
照)、取得したオーディオデータまたは生成した所定の
オーディオデータに基づきデジタル信号処理を行ってオ
ーディオ出力を生成し、オーディオD/A変換回路11
01aないし1103aおよびオーディオ信号変換回路
11011aないし11013aよりそれぞれオーディ
オ出力およびデジタルオーディオ出力を得る(ステップ
S205参照)。
【0083】ビデオ出力制御回路1062は、システム
制御回路109の指示に基づいてビデオデータバッファ
10710v,10711v,10712v,・・・お
よびオンスクリーンディスプレイ用領域OSD0 o0,OS
D 1 o1,・・・、静止画用領域still0 s0,still
1 s1,・・・から出力映像を生成し、出画バッファ
1077に出力する。出画バッファ1077に格納した
映像をビデオ出力生成回路1063はシステム制御回路
109に基づいてビデオD/A変換回路1101v,1
102v,1103v,…およびビデオデータ信号変換
回路11011v,11012v,11013v,…に
出力し、ビデオD/A変換回路1101v,1102
v,1103v,…およびビデオデータ信号変換回路1
1011v,11012v,11013v,…からはそ
れぞれビデオ出力v1,v2,v3,…、デジタルビデ
オ出力v11,v12,v13,…、を出力する。
【0084】図23はこれら一連の処理を示す。ビデオ
制御回路1062は、システム制御回路109からの指
示がビデオデータバッファ(1070vないし1072
vのいずれか)に対するものであれば(ステップS30
1参照)、ビデオデータバッファ(1070vないし1
072vのいずれか)からビデオデータを取得し(ステ
ップS302参照)、そうでなければシステム制御回路
109またはデコード回路103により例えばブルース
クリーン用等の、所定のビデオデータを生成する(ステ
ップS303参照)。これを全てのチャネルについて繰
り返す(ステップS304参照)。
【0085】また、出力制御回路1062は、システム
制御回路109からの指示がOSDに対するものであれ
ば(ステップS305参照)、OSD領域(o0,o1
のいずれか)からビデオデータを取得し(ステップS3
06参照)、そうでなければシステム制御回路109ま
たはデコード回路103により所定のビデオデータを生
成する(ステップS307参照)。これを全てのチャネ
ルについて繰り返す(ステップS308参照)。
【0086】さらに、出力制御回路1062は、システ
ム制御回路109からの指示がstillに対するもの
であれば(ステップS309参照)、still領域
(s0,s1のいずれか)からビデオデータを取得し
(ステップS310参照)、そうでなければシステム制
御回路109またはデコード回路103により所定のビ
デオデータを生成する(ステップS311参照)。これ
を全てのチャネルについて繰り返す(ステップS312
参照)。
【0087】そして、このようにして得たビデオデータ
を一旦出画バッファ1077に蓄積した後、デジタル信
号処理を行ってビデオ出力を生成し、ビデオD/A変換
回路1101vないし1103vおよびビデオ信号変換
回路11011vないし11013vよりそれぞれビデ
オ出力およびデジタルビデオ出力を得る(ステップS3
13参照)。
【0088】図21の説明では複数のオーディオビット
ストリーム、ビデオビットストリームをデコードした結
果をそれぞれ独立して出力しているが、要求に応じて構
成を変更することが可能である。図21の場合は、1台
のデジタルチューナを複数の出力デバイス(テレビ等)
で共用し、出力デバイスごとに異なる映像・音声を視聴
する場合に有効であるが、 例えば、1台の出力デバイ
スに複数の異なる映像を合成して1つの映像として出力
する場合などは、出力制御回路にて映像の合成や重ね合
わせの処理を行いまた出力する音声の合成や選択等を行
って、出力を1系統にすることでオーディオ・ビデオ出
力回路の簡略化が可能である。
【0089】また、デコードした映像・音声を選択して
1台の出力デバイスに出力している場合、同時にデコー
ドしている映像・音声間であれば高速に出力を切り替え
ることが可能となる。これは通常、出力を切り替える場
合には、実際に出力が得られるまでにデコード処理(ビ
ットストリームの選択、バッファへの蓄積、デコード
等)の時間を要するためである。ここまでの説明では複
数の映像・音声をデコードする場合について述べたが、
映像のみのデコード、音声のみのデコードであっても、
また映像と音声のデコードする数が異なってもよい。
【0090】以上、本装置で同時に複数の映像・音声を
デコードする場合の動作について説明したが、1つの映
像と音声をデコードする場合は図24、図25、図26
のようになる。このとき、複数の映像・音声をデコード
する場合と異なるのはフレームメモリ内に確保する各バ
ッファ(オーディオビットストリームバッファH、ビデ
オビットストリームバッファH、オーディオデータバッ
ファH、ビデオデータバッファH)に関してである。この
ように、複数の映像・音声をデコードする場合と1つの
映像・音声をデコードする場合でバッファの確保の仕方
が異なるのは1つの映像・音声で必要とするバッファ容
量が大きい場合に対応するためである。例えば複数の映
像を復号する場合に扱える映像の最大サイズはNTSC程度
の映像までで、1つの映像を復号する場合に扱える映像
の最大サイズはハイビジョン程度の映像まで、といった
ことが考えられる。
【0091】このことから、複数の映像を復号する処理
と、より大きなサイズの1つの映像を復号する処理が連
続した場合、フレームメモリ内部の各バッファの配置が
変更となる。このときの配置変更により出画に関するバ
ッファへの影響が考えられるので、乱れた出画を抑制す
るために、配置変更後正常な出力が可能になるまで背景
色を出力する、あるいは配置変更の影響を受けない出画
用バッファを設け、出画用バッファの内容を出画するこ
とで不正な出力を抑制する等が考えられる(請求項4,
15,26,37に対応)。
【0092】これは、複数の符号化データを入力した場
合、即ち、複数の符号化データが入力される状況から単
一の符号化データが入力される状況に推移した場合ある
いは単一の符号化データが入力される状況から複数の符
号化データが入力される状況に推移した場合について述
べているが、メモリ内のデコード結果の配置が変更にな
る場合であれば、符号化データが単一の場合であって
も、同様の処理を適用することが可能である。
【0093】例えば、入力の符号化データの内容がHD
TVからSDTVを符号化したものに推移する場合やそ
の逆の場合など、符号化映像のサイズに変更が伴う場合
が挙げられる。このとき、HDTV用のメモリ内の配置
をそのままSDTVの復号に利用することも可能である
が、SDTV用の配置を別途設けることで、機能を向上
することが可能となる。具体的には、メモリ内の配置を
変更することによりメモリの効率的な利用が可能とな
り、SDTV復号時にはHDTVの復号時に比べ多くの
空き領域を、例えば追加のOSD(On Screen Displa
y)や静止画の処理等、別の処理のために使用すること
ができる。
【0094】例えば、図27(a)に示すように、HD
TV放送用の領域107aの一部にNTSC用領域10
7bを設ける場合は、OSD(On Screen Display)用
領域として1つの領域107cのみしか持つことができ
ないが、図27(b)に示すように、HDTV放送用領
域を設けることなくNTSC用領域107dのみを配置
すれば、OSD用領域として2つの領域107e,10
7fを持つことができ、機能を向上することができる。
【0095】このような、メモリ内の配置の変更は、例
えば、 i) 図1のビットストリーム出力回路108が、ビット
ストリームを解析し、その解析結果をシステム制御部1
09に通知してフレームメモリ107における記憶領域
を切り替える。 ii) 図1のシステム制御部109がビットストリームを
解析して、ビットストリームの種類を判断し、フレーム
メモリ107における記憶領域を切り替える。 iii) システム制御部109が、ビットストリームとは
別に存在する、放送規格に定められた信号情報、すなわ
ち、現在の放送がHDTVかSDTVであるか等を示す
情報、に基づいて全体の動作を切り替える。 iv) システム制御部109がデコード回路103の復号
結果、特にヘッダ情報に基づいて切り替える。 のいずれかにより実現できる。
【0096】このように、符号化データの特性に応じて
メモリ内の配置を変更することが考えられるが、配置が
変更になる場合には、出画の乱れを抑制するために、例
えばブルースクリーンを出力する等の処理を行う。この
ブルースクリーンの出力は、例えば、出力制御回路10
6内で青を示す所定の値の信号を生成してもよいし、シ
ステム制御回路109によりフレームメモリ107の1
画面の領域全面に青色を示す信号を書き込むことで実現
できる。なお、ここで、SDTV用の配置は、上述のよ
うにSDTV専用線の領域を別途設けた配置、あるい
は、複数の符号化データを復号する場合に設ける複数の
領域の配置のうちの1つを使用する配置、のいずれであ
ってもよい。以上が本装置の基本的な動作である。以
降、本装置の動作上で特に注目すべき点(出画制御・デ
コード順制御・デコード期間管理・デコード再開処理・
デコード処理最適化)を述べる。
【0097】[出画制御]まず、出力制御回路において
行う出画映像決定に関して図28ないし図38の例を用
いて説明する。図28は1つの映像に対して出画する映
像を決定dし、その映像opを出画する場合の処理につ
いて時間軸に対応して記したものであり、図34は3つ
の映像を復号して出画する場合を示している。いずれも
各ビデオブランキングblgの終了と開始の間で出画を
行い、その出画に用いる映像をその出画開始までに決定
する。この出画映像の決定は、本来出画すべき映像が正
常に復号されているか、また復号した映像が出画するタ
イミングにあるか(後述)等に基づいて行う。図35は
出画タイミングに基づいて出画する映像を決定する場合
について1つの映像の例と3つの映像の例を示してい
る。以下ではまず1つの映像の例について説明し、その
後3つの映像の例について説明する。
【0098】映像が1つの場合には、図29に示すよう
に、ビットストリーム中に記述された値を基に回路内で
生成した時間指標を読み込み(ステップS401,S4
02参照)、その値から次の出画タイミングの時間指標
を算出する(ステップS403参照)。この値と出画順
にある映像に対応したビットストリーム中に記述があっ
た出画の時間指標とを比較し(ステップS404参
照)、出画すべき範囲内であれば(ステップS405参
照)出画順にある映像を選択する(ステップS406参
照)。出画順にある映像が出画に適していない場合には
以下のスキップ処理あるいはフリーズ処理のうちのいず
れかを行う(ステップS407参照)。
【0099】1.スキップ処理 図30に示すように、出画順にある映像の出画の時間指
標が出画タイミングの時間指標と比較して、出画すべき
範囲内でなく、小さい場合は(ステップS501参
照)、この映像は出画せずに出画順でより以降の映像の
出画を試みる処理を行う(ステップS502参照)。も
し既に出画に適した映像がデコード済みであれば(ステ
ップS503参照)その映像を出画し(ステップS50
4参照)、デコード済みの映像の中に出画に適した映像
がない場合には、出画に適した映像をデコードするまで
デコードを可能なだけ先行する処理を行う(ステップS
505参照)。ただし、デコードが出画に間に合わない
場合にはデコード済みの映像のうちいずれかを選択して
出画するかあるいはデコードした映像を使用せず背景色
を出力し、以降のデコード処理に関しては引き続き出画
に適した映像をデコードするまで処理を可能なだけ先行
する。このとき処理を先行させるために必要でない映像
はデコードせずに読み飛ばしてもよい。
【0100】2.フリーズ処理 図31に示すように、出画順にある映像の出画の時間指
標が出画タイミングの時間指標と比較して、出画すべき
範囲内でなく、大きい場合は(ステップS601参
照)、出画に適したデコード済みの映像の有無を判定し
(ステップS602参照)、出画に適したデコード済み
の映像があればその映像を選択するか(ステップS60
3参照)、無ければデコード済みの映像のうち最も出画
の時間指標が近い映像を選択し、適切な時間指標になる
まで同映像の選択を続ける(ステップS604参照)。
このときデコード処理も中断するかあるいは可能なだけ
デコードを先行した後デコード処理を中断する。ここ
で、デコードが先行可能な範囲はまだ出画していないデ
コード済みの映像を格納しているバッファと今後のデコ
ード処理で参照の可能性がある映像を格納しているバッ
ファを除いたビデオデータバッファに対してデコードし
た映像を格納可能な範囲である。
【0101】以上の時間指標の比較に関しては、各映像
の出画の時間指標が信頼できる場合についてである。各
映像の出画の時間指標に誤りが発生する可能性がある場
合には、別途誤りに対する耐性を設ける必要がある。例
えば、連続する出画の時間指標は基本的に大きく外れた
値はとらないので、例えば、半日程度の大きく外れた値
は、図32に示すように信用せず(ステップS701参
照)、既に取得している値から予測する(ステップS7
03参照)、あるいは大きく外れた値が連続しかつそれ
らの相互の値が大きく外れていない場合には(ステップ
S702参照)、出画の時間指標の基準が変更されたと
見なして、これらの時間指標を信頼できる値として採用
する(ステップS704参照)。なお、時間情報の誤り
は、例えば、出画対象となるか否かを判定した映像の時
間情報と、現在出画しようとする映像の時間情報との差
分を求め、差分が1時間等の一定値以上である場合には
誤りであると判定する。
【0102】また、時間指標の読み込みについては図3
6に示したように特定のタイミングTで行うことが望ま
しい。これは読み込みのタイミングが一定でない場合、
時間指標を読み込むタイミングと次の出画タイミングま
での時間を把握しなければならず、次の出画タイミング
の時間指標を算出する手順が複雑になる、あるいは算出
した時間指標が適切でないことが考えられるためであ
る。従って、時間指標の読み込みは例えばビデオブラン
キングの開始あるいは終了時点等の出画タイミングと一
定の時間差にある部分で行うことにより適切な処理を行
うことが可能である。またソフトウェアにより実装する
場合、出画タイミングと一定の時間差にある部分で割り
込みを発生させるなどして時間指標の読み込みルーチン
を呼び出せばよい。
【0103】次に映像が3つの場合について説明する。
映像が3つの場合でも、各映像について映像が1つの場
合とほぼ同様の処理を行えばよい。但し、時間指標の読
み込みについては注意が必要となる。図35は時間指標
の読み込みについても、映像が1つの場合の映像pと3
つの映像p1,p2,p3とで同様に行う処理を示して
いる。この場合各々の映像の出画決定処理で時間指標が
読み込まれるため、各映像で出画タイミングが異なるこ
ととなる。ところが図35に示すように、3つの映像を
1つの出画デバイスに出力する場合、実際の出画タイミ
ングは各映像で共通となるため、各映像の出画映像決定
処理で求めた出画タイミングは不適切なものとなる。従
って、映像が3つの場合には、時間指標の読み込みにつ
いては各映像の出画映像決定処理で行うのではなく、図
36、図37に示すように映像が1つの場合と同様に特
定の時間Tに読み込み(図33のステップS801参
照)(請求項5,16,27,38に対応)、各映像の
出画映像決定処理d0,d1,d2では予めメモリに読
み込んだ時間指標を採用することにより(図33のステ
ップS802参照)(請求項6,17,28,39に対
応)出力の制御を、適切な処理で行うことが可能であ
る。このことは特に、同時に複数のアングルから撮影し
て生成した符号化データを復号して1つの映像に合成し
て出画する場合に有効である。
【0104】[デコード順制御]次に、図38ないし図
43を用いて3つの映像をデコードする場合の処理時間
に関して説明する。図38は3つの480iの映像をデコー
ドした場合の処理時間を示す例である。各映像はフレー
ム単位で符号化されているとする。従来例と同様に各映
像のデコード処理がフレームの時間内に完了すればよ
く、図38は正常にデコードが行われている状況をあら
わす。
【0105】図39、図40は3つの映像のうち2つが
480iの映像で、1つが480p、即ち、走査線480本のプ
ログレッシブの映像、をデコードした場合を表わしてい
る。いずれの映像もフレームを単位として符号化されて
いるとすると、フレームの期間内にデコードを完了すれ
ばよい。但し、480iではフレームの期間は2Vの期間に
相当し、480pでは1V期間に相当する。従って、480pの
映像は480iの半分の時間内にデコードを完了しなければ
ならない。図39は正常にデコードが行われている場合
を表しているが、図40の状況では480pの映像のデコー
ドを行っているチャネル2の復号処理がフレームの期間
内に完了していない。このことから、複数の符号化され
たデータを復号する場合、デコード処理を早期に完了す
る必要があるものがあるか否かを判定し(図41のステ
ップS901参照)、早期に完了する必要があるものを
優先的に処理することにより(図41のステップS90
2,S903参照)、必要とする処理能力を削減可能で
あるといえる。なお、デコード順序を早期に完了する必
要があるか否かの判定には、出画順やフレームの期間が
どれくらいであるかを示す情報、およびデコードを行う
時間指標などから行う。また、デコード処理を早期に完
了する必要がない場合、デコード処理は通常の所定の順
序、即ち、復号処理の種類を単位として行う(図41の
ステップS904参照)。これにより、複数の符号化デ
ータを1つのデコード回路で復号することがより少ない
資源で可能となる。
【0106】また、ここではデコードの順序を、映像が
早期にデコードする必要があるか否かに基づいて決定す
る方法について述べたが、ユーザ情報設定回路からシス
テム制御回路に映像の優先順を設定し、この優先順に基
づいて決定してもよい。これにより視聴者によりいずれ
の符号化データを優先して復号するかが選択可能にな
る。また放送の運用規定で放送時のチャネルによる優先
順位づけ(ハイビジョンの放送と複数のNTSCの放送
が連続的に放送された場合に、複数のNTSCチャネル
のうちデフォルトで選択して復号を継続するものを優先
順の先頭とする)に基づいてシステム制御回路に映像の
優先順を設定することも可能である。また更に、ビット
ストリーム中にチャネルの優先順が記載されている場合
についても、ビットストリーム出力回路により優先順を
抽出し、システム制御回路により映像の優先順を設定す
ることで優先順に基づいた複数の映像の復号が可能であ
る。
【0107】[デコード期間管理]図42は3つの480i
の映像をデコードし、うち1つのデコードが正常でない
場合をあらわしている。1つの映像のデコードがフレー
ムの期間内に完了しなかった場合、他の映像のデコード
にも影響が波及することがある。例えばデコード順で3
つの映像のうち、チャネル0の復号処理dp0のように
最初の映像で処理が所定の期間内に完了しなかった場
合、チャネル1,2の復号処理dp1,dp2のように
残りの2つの映像が仮に通常にデコードできる状態にあ
ったとしても、結果として所定の期間内にデコードを完
了することができず、すべての映像がデコードできなか
ったことになる。これを改善するものが図43である。
1つの映像のデコード処理に通常よりも多くの時間を要
する場合を記している。
【0108】図44はこの場合の一連の処理を示す。デ
コード処理(ステップS1001参照)が所定の期間内
に終了しない場合(ステップS1002参照)、強制終
了処理fcによりデコードを強制終了し(ステップS1
003参照)、デコード順で最後のチャネルの処理を完
了していれば(ステップS1004参照)、デコード回
路の状態を退避し(ステップS1006参照)他のチャ
ネルに処理を移す(ステップS1004参照)(請求項
7,18,29,40に対応)。一方、デコード順で最
後のチャネルの処理を完了していなければ(ステップS
1004参照)、デコード回路の状態を退避・復元し
(ステップS1005参照)、当初のデコード処理(ス
テップS1001)に戻る。
【0109】この処理では、他の映像のデコードに影響
を与えないために、デコードする各映像に対してそれぞ
れデコードに許容する最大の時間を設定し、この時間内
にデコードが完了しない場合には強制的にデコード処理
を終了することで他の映像のデコードへの影響を抑制す
る。この処理は、例えば、タイマなどを利用することに
より実現が可能である。これにより、1つの符号化デー
タの復号処理で不具合が発生した場合でも他の符号化デ
ータの復号処理を正常に行うことが可能となり、正常な
映像のデコードは他の映像のデコードによる影響を受け
ることなくデコードが可能となる。
【0110】[デコード再開処理]一方、強制的にデコ
ード処理を終了した映像に関してはデコードの復帰処理
を行う。図45に示すように、デコード中の映像に関し
て完全にデコード回路の状態を退避・復元可能であれば
(ステップS1101参照)、デコード処理の強制終了
を含む各チャネルのデコード処理後に、強制終了を行っ
たチャネルのデコードを再度試みるために、対象となる
チャネルのデコード順序を決定し(ステップS1102
参照)デコードを行うチャネルのデコード回路の状態を
復元し(ステップS1103参照)、デコード処理を行
う(ステップS1104参照)。その際、許容される最
大限の時間(例えばフレーム期間の最大)までデコード
処理に費やすことができ(ステップS1105参照)、
正常な復号化が行えなかった符号化データに関しても復
号化を再開することが可能になる。これに対し許容され
る最大限の時間に到達せずデコード処理を完了した場合
には、デコード回路の状態を退避してデコード対象のチ
ャネルを切り替える(ステップS1106参照)。これ
らステップS1103ないしS1106の処理を繰り返
すことにより、全てのチャネルについてデコードを行う
ことができる(ステップS1107参照)。またデコー
ドの再開処理を行う際に、複数の映像で強制的なデコー
ド処理の終了を実施していた場合、デコードの再開処理
を行うチャネルの順番の決定はもとのデコード順を優先
するあるいはバッファ残量等の他の要因を考慮してデコ
ード可能性を判断して決定した優先順位に基づくなどに
より行う。但し、強制的なデコード処理の終了を行った
場合は、次に示すデコード処理の再開位置の変更と同じ
処理を行う。
【0111】これに対し、デコード中の映像に関しての
状態の退避・復元をサポートしていない場合(ステップ
S1101参照)、あるいは再度デコードを行ってもデ
コード処理が正常に終了しなかった場合、デコード対象
の映像は破棄することになる。またこの場合、デコード
の再開処理が必要になる(ステップS1108参照)。
破棄した映像が後の映像を復号する際に参照されるか否
かによって、デコード処理を再開する位置を変更する
(請求項8,19,30,41に対応)。これは復号化
で参照する映像が存在しない場合、適切な復号化ができ
ないために乱れた映像を出画する可能性があるためであ
る。まず破棄した映像が後のデコードで参照される可能
性がない場合、デコード処理の再開は直後の映像から可
能である。他方破棄した映像が後のデコードで参照され
る可能性がある場合、画面内符号化の映像の位置あるい
は映像シーケンスの先頭をあらわす位置からデコード処
理を再開する。ここでは破棄した映像の種類に基づいて
デコードの再開する位置を変更する方法について述べた
が、要望に応じて変更することが望ましい。例えば画面
内符号化の映像や映像シーケンスの先頭が頻繁に挿入さ
れている場合には、デコード処理の再開が直後の映像か
ら可能でありながら、画面内符号化の映像や映像シーケ
ンスの先頭の位置からデコードを再開しても、視聴者に
とってこの時間差は大した問題では無いと考えられる。
このような場合には処理を簡略化し、破棄した映像の種
類によらず、デコード処理の再開は常に画面内符号化の
映像の位置や映像シーケンスの先頭の位置とすることが
できる。
【0112】次にデコードを開始・再開する場合のデコ
ード開始位置の検索について説明する。図46が典型的
なデコード開始の例である。まず、図47に示すよう
に、デコードを開始する映像を決定して、その映像に対
応したヘッダ情報をヘッダサーチhs処理により検索す
る(ステップS1201参照)。対象となる映像のヘッ
ダ情報を発見した段階でデコードを開始する(ステップ
S1202参照)。これが基本的な考え方であるが、図
48を用いてもう少し具体的な例で説明を行う。デコー
ド開始の対象となるヘッダの種類としてはレベル0,
1,2が存在するとし、現状ではデコーダが読み込む位
置cspはヘッダ0で、ビデオビットストリームバッフ
ァにはビデオストリーム1の途中までが格納されている
とする。このとき、図48に示すように、デコードを開
始する対象をレベル0のヘッダとすると、レベル0のヘ
ッダとして最初に出現するヘッダ3の先頭dspからデ
コードを開始することになる。このときの動作は図49
に示す通り、まず、次のヘッダを検出し(ステップS1
301参照)、このヘッダが検出単位に対するヘッダか
否かを判断する(ステップS1302参照)。この判断
が否であればステップS1301に戻る。一方、検出単
位に対するヘッダであればデコード対象となるヘッダか
否かを判断する(ステップS1303参照)。検出単位
に対するヘッダであればデコード処理を行う(ステップ
S1304参照)が、否であれば連続的に検出処理を実
施するか否かを判断する(ステップS1305参照)。
ここで、連続的に検出処理を行うのであれば、ステップ
S1301に戻る。
【0113】ところで、図48に示すように、ビデオス
トリームバッファに格納されている末尾の位置lpがビ
デオストリーム1の途中であるとすると、ヘッダ3が見
つかるまで検索を続けた場合、まだビデオビットストリ
ームバッファに格納されていないデータに対しても連続
的に検索処理を行うことになる。具体的には、通常ビッ
トストリーム出力回路からのデータ供給よりも、デコー
ド回路による検索処理のデータ消費の方が速いので、ビ
デオビットストリームバッファに格納されていないデー
タのほとんどに対して検索処理はデータの供給待ちとな
る。即ち、この期間Aでは、ヘッダサーチでストリーム
を連続的に読み込んだ場合、アンダーフローの状態でサ
ーチを続けることになる。この結果、検索処理を行い、
対象となるヘッダを発見後に続けてデコード処理を行う
場合、予定した期間内にデコード処理が完了することは
保証できない。即ち、期間Bでは、必ずしも所定の期間
内にビデオストリーム3のデコードが完了するとは限ら
ない。これを改善する方法として、所定の期間内にデコ
ード処理が完了しない場合でもデコードを継続する、ま
た(不具合が無い限り)検出処理を連続的に行わず、図
49に示すように、デコード処理が予定の期間内に完了
可能であることを保証する(ステップS1306参
照)、などの方法がある。また、デコード対象となるヘ
ッダを検出し、1つの符号化単位を復号した後は通常の
デコード動作となる。ただし、デコード処理が完了しな
い場合でもデコードを継続する方法では複数の映像をデ
コードする場合には前述したようにデコードに許容する
最大の時間を設けるため機能の整合がとれない。デコー
ド処理が予定の期間内に完了可能であることを保証する
方法(ステップS1306参照)の例としてはヘッダサ
ーチを連続的に行わずに映像単位で行うなどがある(図
50参照)(請求項9,20,31,42に対応)。フ
レームを単位とする映像の場合にはフレーム期間に1度
ヘッダサーチを行う。1フレームに2つのヘッダが存在
する場合には、1度のヘッダサーチで2つのヘッダを読
み込む。デコードすべき時刻等に基づいてヘッダサーチ
を実施するタイミングを決定するが、1フレーム期間に
1回に限定する等、特定の条件下では簡略化が可能であ
る。このとき映像単位がフレームで符号化単位がフィー
ルドである場合には、図51に示すように、検索対象で
ない映像に対しては1度のヘッダサーチで2つのヘッダ
を読み飛ばすことになる(ステップS1401参照)。
また、ビデオビットストリーム中にデコード映像を繰り
返し表示する指示があった場合は、出画順で表示を繰り
返すことを考慮して、ヘッダサーチの実施間隔を制御す
る。また符号化した映像に出画の時間指標だけでなくデ
コードタイミングの時間指標が付随する場合には、ヘッ
ダサーチのタイミングをこれに同期させてもよく(請求
項11,22,33,44に対応)、これにより、適切
なタイミングで復号化を開始することが可能となる。ま
たビデオビットストリーム中にバッファに関する情報が
適切に付加されている場合には、バッファに関する情報
に基づいて算出したバッファ残量分のビデオビットスト
リームがビデオビットストリームバッファに入力される
タイミングでデコードを再開してもよい(請求項11,
22,33,44に対応)。またこの場合はデコード開
始位置の検索を従来の方法で行うことができる。
【0114】[デコード処理最適化]次に、デコード回
路の状態退避・復帰とソフトウェア実装時のプログラム
ロードの観点からデコードの処理順について説明する。
図52はこれまでの複数映像のデコード処理に加え、各
映像のデコードを制御する部分dcを追記したものであ
る。これに更にソフトウェア実装時のプログラムのロー
ドを記入したものが図53になる。この手順は図54に
示すように、デコード回路の状態待避を復帰するタイミ
ングか否かを判定し(ステップS1501参照)、復帰
するタイミングTRであればロード動作cplにより制
御プログラムをロードし(ステップS1502参照)、
デコード回路の状態復帰を行う(ステップS1503参
照)。次いで、デコード制御を実施し(ステップS15
04参照)、ロード動作dplによりデコードプログラ
ムをロードして(ステップS1505参照)、実際のデ
コード処理を行った後(ステップS1506参照)、デ
コードするチャネルを切り換える(ステップS1507
参照)。これより、デコード回路の状態退避・復帰の観
点からは、デコード処理順としてデコードの制御と実際
のデコード処理を連続して行うことで処理を削減するこ
とができる。ところが、ソフトウェア実装時のプログラ
ムロードの観点からは、このデコード処理順は適してい
るとはいえない。次に、ソフトウェア実装時について述
べる。
【0115】デコード回路をDSPなどにより実現する
場合、デコード処理はプログラムにより実装されること
になり、プログラムを格納する内部のメモリ容量を削減
することが望まれる。映像のデコードをプログラムによ
り実装した場合、実際にデコードの処理を行う部分とデ
コードの処理を制御する部分等、復号処理の種類により
プログラムの分離が可能な場合が多い。これを利用し
て、各分離したプログラムを必要なときにロードするこ
とにより格納するメモリ量を削減することができる。こ
のときプログラムロードの観点から改善したデコード処
理順が図55である(請求項10,21,32,43に
対応)。この場合プログラムロードの観点からは処理が
削減されているが、デコード回路の状態退避・復帰の観
点では処理が増えている。
【0116】このように、状態退避・復帰に関わる処理
量とプログラムロードの処理量はトレードオフの関係に
あり、それぞれの処理に要する性能によっていずれを優
先するかを選択することが望ましい。またデコード処理
を行うDSPを設計する場合には、状態退避・復帰用の
メモリおよびプログラム用のメモリをどの程度の容量ま
で内蔵するか等を性能の観点から最適化を行うことがで
きる。なお、ここではプログラムをデコード制御と実際
のデコード処理の2つに分離する例をあげたが、起動時
の初期化部分や、エラー時の処理等、プログラムの分離
が可能であればどのように分離してもよい。例えば、通
常のデコードでは発生頻度が少ないことが期待されるエ
ラーやスキップ等の処理を行うプログラムを分離し、エ
ラー等の発生時に別途ロードすることで、さらにプログ
ラムサイズをコンパクトにすることができる。
【0117】
【発明の効果】以上のように、請求項1の復号装置によ
れば、符号化データを入力し、復号して出力するデコー
ド部を有する復号装置において、符号化データを入力
し、復号して出力するデコード部の複数の状態を退避・
復元するデコード状態保持部と、複数の符号化データの
うち、復号対象となる符号化データを選択して復号し、
デコード状態保持部に対して、前記デコード部の状態の
退避・復元を行い、復号した複数の復号結果をそれぞれ
に対応した出力先に出力し、一連の処理を各々の符号化
データに対応した所定の期間内に完了するデコード部と
を備えるようにしたので、デコードすべき複数の符号化
データに対し時分割でデコードを行うことが可能とな
り、1つのデコード部により複数の符号化データをみか
け上同時に復号することが可能となる。
【0118】また、請求項2の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部を有する復号装置において、符号化
単位の境界で符号化データの入力を変更して複数の符号
化データを復号化するデコード部を備えるようにしたの
で、符号化単位の境界以外でデコードすべき符号化デー
タを切り替えるよりも、デコード処理の負荷が軽くな
り、1つのデコード部により複数の符号化データをみか
け上同時に復号することが容易な処理で可能となる。
【0119】また、請求項3の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部を有する復号装置において、各々の
符号化データに記された情報に基づいて、出力すべき順
序を求め、求めた順序に従って符号化データを選択して
復号化するデコード部を備えるようにしたので、MPE
G2におけるスライスのヘッダ等、所定のタイミングで
処理の対象となるビデオストリームを切り替えることが
でき、復号する順序を適切にすることで、処理性能が低
い場合であっても1つのデコード回路で複数の符号化デ
ータを同時にデコードでき、1つのデコード部により複
数の符号化データをみかけ上同時に復号することが、よ
り低い処理性能で実現可能となる。
【0120】また、請求項4の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部と、復号結果を格納するメモリと、
いずれの符号化データを復号するかを指示するシステム
制御部と、メモリに格納した復号結果を出力する出力制
御部とを備え、出力制御部は、システム制御部の指示に
基づいて復号する符号化データを変更し、前記変更に伴
ってメモリ中のデコード結果を格納する配置が変更にな
る場合に、所定の出力を行うようにしたので、例えば複
数の映像を復号する処理と、より大きなサイズの1つの
映像を復号する処理が連続した場合、フレームメモリ内
部の各バッファの配置が変更になり、出画に関するバッ
ファへの影響が考えられるので、配置変更後、正常な出
力が可能になるまで背景色を出力することにより、復号
対象を変更した場合にも不正な出力を抑制することが可
能となる。
【0121】また、請求項5の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部と、復号結果を格納するメモリと、
メモリに格納した復号結果を出力する出力制御部とを備
え、出力制御部は各符号化データの復号結果を出力する
際に、共通の時間指標に基づいて出力を制御するように
したので、例えば3つの映像を1つの出画デバイスに出
力する場合等で、時間指標の読み込みを映像が1つの場
合と同様に特定の時間に読み込むことにより、出力の制
御を適切に行うことが可能となる。
【0122】また、請求項6の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部と、復号結果を格納するメモリと、
メモリに格納した復号結果を出力する出力制御部とを備
え、出力制御部は各符号化データの復号結果の出力を制
御する際に、所定のタイミングで時間指標を読み込み、
前記時間指標から各符号化データに対応した時間指標を
求め、前記各符号化データに対応した時間指標に基づい
て出力を制御するようにしたので、それぞれの映像の時
間指標が異なる場合に、1つのチャンネルに対する時間
指標を保持して他のチャンネルはその時間差分を記憶し
ておくことで時間指標の算出が可能となり、各チャンネ
ルで時間指標が異なる符号化データに対しても、対応し
た時間指標を求めて出力の制御を適切に行うことが、容
易な処理で可能となる。
【0123】また、請求項7の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード部を有する復号装置において、各符号
化データに記された情報から求めた符号化単位を復号化
する際に許容される時間と復号化する符号化データの数
に基づいて、各符号化データを復号化する際に使用する
最大の復号化時間を求め、各符号化データを復号化する
際に、前記最大の復号化時間に到達した場合には当該符
号化データの符号化単位の復号化処理を終了するデコー
ド部を備え、デコード処理が所定の時間内に終了しない
場合はデコードを強制終了するようにしたので、1つの
符号化データの復号処理で不具合が発生した場合でも他
の符号化データの復号処理を正常に行うことが可能とな
る。
【0124】また、請求項8の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード回路を有する復号装置において、任意
の符号化データの符号化単位について正常な復号化が行
えなかった場合、同符号化単位の符号化の種類に基づい
て復号化を再開する位置を決定するデコード部を備える
ようにしたので、復号化で参照する映像が存在しない場
合に適切な復号化ができないために乱れた映像を出画す
る可能性があり、廃棄した映像が後の映像を復号する際
に参照されるか否かによってデコード処理を再開する位
置を変更するようにしたので、正常な復号化が行えなか
った符号化データに関しても、復号化を再開することが
可能となる。
【0125】また、請求項9の復号装置によれば、複数
の符号化データを入力して、それぞれの符号化データを
復号するデコード回路を有する復号装置において、各符
号化データの復号化を開始する位置を検索する際に、符
号化データに記された情報に基づいて求めたタイミング
で符号化単位ごとに検索を行うデコード部を備えるよう
にしたので、ヘッダーサーチを連続的に行わずに映像単
位で行うことにより、復号化の開始を適切に行うことが
可能となる。
【0126】また、請求項10の復号装置によれば、複
数の符号化データを入力して、それぞれの符号化データ
を復号するデコード部を有する復号装置において、各符
号化データの復号処理を復号処理の種類を単位として切
り替えるデコード部を備えるようにしたので、デコード
回路の行う処理を複数に分け、それぞれの段階に適した
処理を行うように実装することで、複数の符号化データ
を1つのデコード部で復号することがより少ない資源で
可能となる。
【0127】また、請求項11の復号装置によれば、複
数の符号化データを入力して、それぞれの符号化データ
を復号するデコード部を有する復号装置において、復号
を開始するタイミングは各符号化データに記された情報
に基づいて決定するデコード部を備えるようにしたの
で、符号化した映像に出画の時間指標だけでなくデコー
ドタイミングの時間指標が付随する場合は、ヘッダーサ
ーチのタイミングをこれに同期させてもよく、適切なタ
イミングで復号化を開始することが可能となる。
【0128】また、請求項12の復号方法によれば、符
号化データを入力し、復号して出力する復号方法におい
て、復号対象である符号化データの復号を中断する際
に、復号を行うデコード部の状態を待避し、復号対象で
ある符号化データを他の符号化データに切り換えて復号
を行い、復号を中断した符号化データの復号の再開は、
待避したデコード部の状態を復元した後に行うようにし
たので、デコードすべき複数の符号化データに対し時分
割でデコードを行うことが可能となり、1つのデコード
処理により複数の符号化データをみかけ上同時に復号す
ることが可能となる。
【0129】また、請求項13にかかる復号方法によれ
ば、複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化
データを復号する復号方法であって、前記復号は、符号
化単位の境界で符号化データの入力を復号中の符号化デ
ータから他の符号化データに変更して複数の符号化デー
タを復号化するようにしたので、符号化単位の境界以外
でデコードすべき符号化データを切り替えるよりも、デ
コード処理の負荷が軽くなり、1つのデコード処理によ
り複数の符号化データをみかけ上同時に復号することが
容易な処理で可能となる。
【0130】また、本発明の請求項14にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する復号方法であって、前記復号
は、各々の符号化データに記された情報に基づいて、出
力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号化データ
を選択して復号化するようにしたので、MPEG2にお
けるスライスのヘッダ等、所定のタイミングで処理の対
象となるビデオストリームを切り替えることができ、復
号する順序を適切にすることで、処理性能が低い場合で
あっても1つのデコード回路で複数の符号化データを同
時にデコードでき、1つのデコード処理により複数の符
号化データをみかけ上同時に復号することが、より低い
処理性能で実現可能となる。
【0131】また、本発明の請求項15にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データ中の復号すべき符号化
データを指示に基づいて変更し、前記復号すべき符号化
データを復号し、復号結果をメモリに格納し、前記指示
による復号すべき符号化データの変更に伴って前記メモ
リ中のデコード結果を格納する配置が変更になる場合
に、所定の出力を行うようにしたので、例えば複数の映
像を復号する処理と、より大きなサイズの1つの映像を
復号する処理が連続した場合、フレームメモリ内部の各
バッファの配置が変更になり、出画に関するバッファへ
の影響が考えられるので、配置変更後、正常な出力が可
能になるまで背景色を出力することにより、復号対象を
変更した場合にも不正な出力を抑制することが可能とな
る。
【0132】また、本発明の請求項16にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号し、その復号結果をメモリに格納
し、前記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間
指標に基づいて出力を制御するようにしたので、例えば
3つの映像を1つの出画デバイスに出力する場合等で、
時間指標の読み込みを映像が1つの場合と同様に特定の
時間に読み込むことにより、出力の制御を適切に行うこ
とが可能となる。
【0133】また、本発明の請求項17にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号し、その復号結果をメモリに格納
し、前記メモリから復号結果を出力する際、所定のタイ
ミングで時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号
化データに対応した時間指標を求め、前記各符号化デー
タに対応した時間指標に基づいて出力を制御するように
したので、それぞれの映像の時間指標が異なる場合に、
1つのチャンネルに対する時間指標を保持して他のチャ
ンネルはその時間差分を記憶しておくことで時間指標の
算出が可能となり、各チャンネルで時間指標が異なる符
号化データに対しても、対応した時間指標を求めて出力
の制御を適切に行うことが、容易な処理で可能となる。
【0134】また、本発明の請求項18にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データに記され
た情報から求めた符号化単位を復号化する際に許容され
る時間と復号化する符号化データの数に基づいて、各符
号化データを復号化する際に使用する最大の復号化時間
を求め、各符号化データを復号化する際に、前記最大の
復号化時間に到達した場合には当該符号化データの符号
化単位の復号化処理を終了するようにしたので、デコー
ド処理が所定の時間内に終了しない場合はデコードが強
制終了するため、1つの符号化データの復号処理で不具
合が発生した場合でも他の符号化データの復号処理を正
常に行うことが可能となる。
【0135】また、本発明の請求項19にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、任意の符号化データの符
号化単位について正常な復号化が行えなかった場合、同
符号化単位の符号化の種類に基づいて復号化を再開する
位置を決定するようにしたので、復号化で参照する映像
が存在しない場合に適切な復号化ができないために乱れ
た映像を出画する可能性があり、廃棄した映像が後の映
像を復号する際に参照されるか否かによってデコード処
理を再開する位置を変更するようにしたので、1つの符
号化データの復号処理で不具合が発生した場合でも他の
符号化データの復号処理を正常に行うことが可能とな
る。
【0136】また、本発明の請求項20にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データの復号化
を開始する位置を検索する際に、符号化データに記され
た情報に基づいて求めたタイミングで符号化単位ごとに
検索を行うようにしたので、ヘッダーサーチを連続的に
行わずに映像単位で行うことにより、復号化の開始を適
切に行うことが可能となる。
【0137】また、本発明の請求項21にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、各符号化データの復号処
理を、復号処理の種類を単位として切り替えるようにし
たので、デコード回路の行う処理を複数に分け、それぞ
れの段階に適した処理を行うように実装することで、複
数の符号化データを1つのデコード部で復号することが
より少ない資源で可能となる。
【0138】また、本発明の請求項22にかかる復号方
法によれば、複数の符号化データを入力して、それぞれ
の符号化データを復号する際、復号を開始するタイミン
グを、各符号化データに記された情報に基づいて決定す
るようにしたので、符号化した映像に出画の時間指標だ
けでなくデコードタイミングの時間指標が付随する場合
は、ヘッダーサーチのタイミングをこれに同期させても
よく、適切なタイミングで復号化を開始することが可能
となる。
【0139】また、本発明の請求項23にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、符号化デ
ータを入力し、復号して出力する復号方法であって、復
号対象である符号化データの復号を中断する際に、復号
を行うデコード部の状態を待避し、復号対象である符号
化データを他の符号化データに切り換えて復号を行い、
復号を中断した符号化データの復号の再開は、待避した
デコード部の状態を復元した後に行うようにしたので、
デコードすべき複数の符号化データに対し時分割でデコ
ードを行うことが可能となり、1つのデコード処理によ
り複数の符号化データをみかけ上同時に復号することが
可能となる。
【0140】また、本発明の請求項24にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する復号方法であって、前記復号は、符号化単位の境界
で符号化データの入力を復号中の符号化データから他の
符号化データに変更して複数の符号化データを復号化す
るようにしたので、符号化単位の境界以外でデコードす
べき符号化データを切り替えるよりも、デコード処理の
負荷が軽くなり、1つのデコード処理により複数の符号
化データをみかけ上同時に復号することが容易な処理で
可能となる。
【0141】また、本発明の請求項25にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する復号方法であって、前記復号は、各々の符号化デー
タに記された情報に基づいて、出力すべき順序を求め、
求めた順序に従って符号化データを選択して復号化する
ようにしたので、MPEG2におけるスライスのヘッダ
等、所定のタイミングで処理の対象となるビデオストリ
ームを切り替えることができ、復号する順序を適切にす
ることで、処理性能が低い場合であっても1つのデコー
ド回路で複数の符号化データを同時にデコードでき、1
つのデコード処理により複数の符号化データをみかけ上
同時に復号することが、より低い処理性能で実現可能と
なる。
【0142】また、本発明の請求項26にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データ中の復号すべき符号化データを指示に基づい
て変更し、前記復号すべき符号化データを復号し、復号
結果をメモリに格納し、前記指示による復号すべき符号
化データの変更に伴って前記メモリ中のデコード結果を
格納する配置が変更になる場合に、所定の出力を行うよ
うにしたので、例えば複数の映像を復号する処理と、よ
り大きなサイズの1つの映像を復号する処理が連続した
場合、フレームメモリ内部の各バッファの配置が変更に
なり、出画に関するバッファへの影響が考えられるの
で、配置変更後、正常な出力が可能になるまで背景色を
出力することにより、復号対象を変更した場合にも不正
な出力を抑制することが可能となる。
【0143】また、本発明の請求項27にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
し、その復号結果をメモリに格納し、前記メモリから復
号結果を出力する際、共通の時間指標に基づいて出力を
制御するようにしたので、例えば3つの映像を1つの出
画デバイスに出力する場合等で、時間指標の読み込みを
映像が1つの場合と同様に特定の時間に読み込むことに
より、出力の制御を適切に行うことが可能となる。
【0144】また、本発明の請求項28にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
し、その復号結果をメモリに格納し、前記メモリから復
号結果を出力する際、所定のタイミングで時間指標を読
み込み、前記時間指標から各符号化データに対応した時
間指標を求め、前記各符号化データに対応した時間指標
に基づいて出力を制御するようにしたので、それぞれの
映像の時間指標が異なる場合に、1つのチャンネルに対
する時間指標を保持して他のチャンネルはその時間差分
を記憶しておくことで時間指標の算出が可能となり、各
チャンネルで時間指標が異なる符号化データに対して
も、対応した時間指標を求めて出力の制御を適切に行う
ことが、容易な処理で可能となる。
【0145】また、本発明の請求項29にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する際、各符号化データに記された情報から求めた符号
化単位を復号化する際に許容される時間と復号化する符
号化データの数に基づいて、各符号化データを復号化す
る際に使用する最大の復号化時間を求め、各符号化デー
タを復号化する際に、前記最大の復号化時間に到達した
場合には当該符号化データの符号化単位の復号化処理を
終了するようにしたので、デコード処理が所定の時間内
に終了しない場合はデコードが強制終了するため、1つ
の符号化データの復号処理で不具合が発生した場合でも
他の符号化データの復号処理を正常に行うことが可能と
なる。
【0146】また、本発明の請求項30にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する際、任意の符号化データの符号化単位について正常
な復号化が行えなかった場合、同符号化単位の符号化の
種類に基づいて復号化を再開する位置を決定するように
したので、復号化で参照する映像が存在しない場合に適
切な復号化ができないために乱れた映像を出画する可能
性があり、廃棄した映像が後の映像を復号する際に参照
されるか否かによってデコード処理を再開する位置を変
更するようにしたので、正常な復号化が行えなかった符
号化データに関しても、復号化を再開することが可能と
なる。
【0147】また、本発明の請求項31にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する際、各符号化データの復号化を開始する位置を検索
する際に、符号化データに記された情報に基づいて求め
たタイミングで符号化単位ごとに検索を行うようにした
ので、ヘッダーサーチを連続的に行わずに映像単位で行
うことにより、復号化の開始を適切に行うことが可能と
なる。
【0148】また、本発明の請求項32にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する際、各符号化データの復号処理を、復号処理の種類
を単位として切り替えるようにしたので、デコード回路
の行う処理を複数に分け、それぞれの段階に適した処理
を行うように実装することで、複数の符号化データを1
つのデコード処理で復号することがより少ない資源で可
能となる。
【0149】また、本発明の請求項33にかかる復号プ
ログラムによれば、コンピュータに復号方法を実行させ
る復号プログラムにおいて、前記復号方法は、複数の符
号化データを入力して、それぞれの符号化データを復号
する際、復号を開始するタイミングを、各符号化データ
に記された情報に基づいて決定するようにしたので、符
号化した映像に出画の時間指標だけでなくデコードタイ
ミングの時間指標が付随する場合は、ヘッダーサーチの
タイミングをこれに同期させてもよく、適切なタイミン
グで復号化を開始することが可能となる。
【0150】また、本発明の請求項34にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、符号化データを入力し、復号して
出力する復号方法であって、復号対象である符号化デー
タの復号を中断する際に、復号を行うデコード部の状態
を待避し、復号対象である符号化データを他の符号化デ
ータに切り換えて復号を行い、復号を中断した符号化デ
ータの復号の再開は、待避したデコード部の状態を復元
した後に行うようにしたので、デコードすべき複数の符
号化データに対し時分割でデコードを行うことが可能と
なり、1つのデコード部により複数の符号化データをみ
かけ上同時に復号することが可能となる。
【0151】また、本発明の請求項35にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する復号方法であって、
前記復号は、符号化単位の境界で符号化データの入力を
復号中の符号化データから他の符号化データに変更して
複数の符号化データを復号化するようにしたので、符号
化単位の境界以外でデコードすべき符号化データを切り
替えるよりも、デコード処理の負荷が軽くなり、1つの
デコード部により複数の符号化データをみかけ上同時に
復号することが容易な処理で可能となる。
【0152】また、本発明の請求項36にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する復号方法であって、
前記復号は、各々の符号化データに記された情報に基づ
いて、出力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号
化データを選択して復号化するようにしたので、MPE
G2におけるスライスのヘッダ等、所定のタイミングで
処理の対象となるビデオストリームを切り替えることが
でき、復号する順序を適切にすることで、処理性能が低
い場合であっても1つのデコード回路で複数の符号化デ
ータを同時にデコードでき、1つのデコード部により複
数の符号化データをみかけ上同時に復号することが、よ
り低い処理性能で実現可能となる。
【0153】また、本発明の請求項37にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データ中の復号すべ
き符号化データを指示に基づいて変更し、前記復号すべ
き符号化データを復号し、 復号結果をメモリに格納
し、前記指示による復号すべき符号化データの変更に伴
って前記メモリ中のデコード結果を格納する配置が変更
になる場合に、所定の出力を行うようにしたので、例え
ば複数の映像を復号する処理と、より大きなサイズの1
つの映像を復号する処理が連続した場合、フレームメモ
リ内部の各バッファの配置が変更になり、出画に関する
バッファへの影響が考えられるので、配置変更後、正常
な出力が可能になるまで背景色を出力することにより、
復号対象を変更した場合にも不正な出力を抑制すること
が可能となる。
【0154】また、本発明の請求項38にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号し、その復号結果をメモ
リに格納し、前記メモリから復号結果を出力する際、共
通の時間指標に基づいて出力を制御するようにしたの
で、例えば3つの映像を1つの出画デバイスに出力する
場合等で、時間指標の読み込みを映像が1つの場合と同
様に特定の時間に読み込むことにより、出力の制御を適
切に行うことが可能となる。
【0155】また、本発明の請求項39にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号し、その復号結果をメモ
リに格納し、前記メモリから復号結果を出力する際、所
定のタイミングで時間指標を読み込み、前記時間指標か
ら各符号化データに対応した時間指標を求め、前記各符
号化データに対応した時間指標に基づいて出力を制御す
るようにしたので、それぞれの映像の時間指標が異なる
場合に、1つのチャンネルに対する時間指標を保持して
他のチャンネルはその時間差分を記憶しておくことで時
間指標の算出が可能となり、各チャンネルで時間指標が
異なる符号化データに対しても、対応した時間指標を求
めて出力の制御を適切に行うことが、容易な処理で可能
となる。
【0156】また、本発明の請求項40にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する際、各符号化データ
に記された情報から求めた符号化単位を復号化する際に
許容される時間と復号化する符号化データの数に基づい
て、各符号化データを復号化する際に使用する最大の復
号化時間を求め、各符号化データを復号化する際に、前
記最大の復号化時間に到達した場合には当該符号化デー
タの符号化単位の復号化処理を終了するようにしたの
で、デコード処理が所定の時間内に終了しない場合はデ
コードが強制終了するため、1つの符号化データの復号
処理で不具合が発生した場合でも他の符号化データの復
号処理を正常に行うことが可能となる。
【0157】また、本発明の請求項41にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する際、任意の符号化デ
ータの符号化単位について正常な復号化が行えなかった
場合、同符号化単位の符号化の種類に基づいて復号化を
再開する位置を決定するようにしたので、復号化で参照
する映像が存在しない場合に適切な復号化ができないた
めに乱れた映像を出画する可能性があり、廃棄した映像
が後の映像を復号する際に参照されるか否かによってデ
コード処理を再開する位置を変更するようにしたので、
正常な復号化が行えなかった符号化データに関しても、
復号化を再開することが可能となる。
【0158】また、本発明の請求項42にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する際、各符号化データ
の復号化を開始する位置を検索する際に、符号化データ
に記された情報に基づいて求めたタイミングで符号化単
位ごとに検索を行うようにしたので、ヘッダーサーチを
連続的に行わずに映像単位で行うことにより、復号化の
開始を適切に行うことが可能となる。
【0159】また、本発明の請求項43にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する際、各符号化データ
の復号処理を、復号処理の種類を単位として切り替える
ようにしたので、デコード回路の行う処理を複数に分
け、それぞれの段階に適した処理を行うように実装する
ことで、複数の符号化データを1つのデコード処理で復
号することがより少ない資源で可能となる。
【0160】また、本発明の請求項44にかかる復号プ
ログラム記録媒体によれば、コンピュータに復号方法を
実行させる復号プログラムを記録した記録媒体におい
て、前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、
それぞれの符号化データを復号する際、復号を開始する
タイミングを、各符号化データに記された情報に基づい
て決定するようにしたので、符号化した映像に出画の時
間指標だけでなくデコードタイミングの時間指標が付随
する場合は、ヘッダーサーチのタイミングをこれに同期
させてもよく、適切なタイミングで復号化を開始するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同時データ復号装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の同時データ復号装置の入力部分の具体
的な構成を示すブロック図である。
【図3】複数のビットストリームを説明するための図で
ある。
【図4】複数のビットストリームを分離した結果を説明
するための図である。
【図5】ビットストリーム出力回路の構成例1を示すブ
ロック図である。
【図6】ビットストリーム出力回路の構成例2を示すブ
ロック図である。
【図7】ビットストリーム出力回路の構成例2の中で生
成されるビットストリームを示す図である。
【図8】ビットストリームを生成する際の時間情報の修
正を示す図である。
【図9】ビットストリームを生成する際の指示情報の修
正を示す図である。
【図10】ビットストリーム出力回路の構成例3を示す
ブロック図である。
【図11】ビットストリーム出力回路の構成例4を示す
ブロック図である。
【図12】ビットストリーム出力回路の構成例5を示す
ブロック図である。
【図13】ビットストリーム出力回路の構成例6を示す
ブロック図である。
【図14】本発明の同時データ復号装置のデコード部分
の具体的な構成を示すブロック図である。
【図15】図14のデコード部分のうちビデオの復号に
関する部分のみ抽出した図である。
【図16】ビデオビットストリームの例を示す図であ
る。
【図17】複数のビデオビットストリームを1つのデコ
ード回路で時分割して処理する例を示す図である。
【図18】複数のビデオビットストリームを1つのデコ
ード回路で時分割して処理する場合の処理の流れを表す
フローチャートを示す図である。
【図19】DSPの内部構造を示すブロック図である。
【図20】図17の時分割するタイミングを変更した例
を示す図である。
【図21】本発明の同時データ復号装置の出力部分の具
体的な構成を示すブロック図である。
【図22】オーディオ出力を生成する場合の処理の流れ
を表すフローチャートを示す図である。
【図23】ビデオ出力を生成する場合の処理の流れを表
すフローチャートを示す図である。
【図24】本発明の同時データ復号装置により1つの映
像と音声をデコードする場合の入力部分を示すブロック
図である。
【図25】本発明の同時データ復号装置により1つの映
像と音声をデコードする場合のデコード部分を示すブロ
ック図である。
【図26】本発明の同時データ復号装置により1つの映
像と音声をデコードする場合の出力部分を示すブロック
図である。
【図27】入力の符号データが変化する場合にメモリ配
置を変更する場合の一例を示す図である。
【図28】1つの映像を出画する場合の処理を示す図で
ある。
【図29】1つの映像を出画する場合の処理の流れを表
すフローチャートを示す図である。
【図30】スキップ処理の流れを表すフローチャートを
示す図である。
【図31】フリーズ処理の流れを表すフローチャートを
示す図である。
【図32】各映像の出画の時間指標に誤りが発生する可
能性がある場合の処理の流れを表すフローチャートを示
す図である。
【図33】映像が複数の場合の時間指標の読み込み動作
を表すフローチャートを示す図である。
【図34】3つの映像を出画する場合の処理を示す図で
ある。
【図35】出画映像決定タイミングについて説明するた
めの図である。
【図36】出画映像決定タイミングに用いる時間指標に
ついて説明するための図である。
【図37】図40の時間指標に基づいて出画映像を決定
する例を示す図である。
【図38】3つの480i映像を正常にデコードしてい
る例を示す図である。
【図39】2つの480i映像と1つの480p映像を
正常にデコードしている例を示す図である。
【図40】2つの480i映像と1つの480p映像を
正常にデコードできない例を示す図である。
【図41】デコードに要する時間が異なる映像をデコー
ドする例を表すフローチャートを示す図である。
【図42】3つの映像のデコードが正常に行えない例を
示す図である。
【図43】デコードの処理を強制終了させる例を示す図
である。
【図44】複数の映像の中に所定の期間内にデコードを
完了することができないものが存在する場合の処理の流
れを表すフローチャートを示す図である。
【図45】デコードの復帰処理の流れを表すフローチャ
ートを示す図である。
【図46】ヘッダサーチに続けてデコードを行う処理を
示す図である。
【図47】デコード開始位置の検索を表すフローチャー
トを示す図である
【図48】ヘッダサーチに続けてデコードを行う処理の
詳細を示した図である。
【図49】デコード開始位置の検索をより具体的に表す
フローチャートを示す図である。
【図50】ヘッダサーチを映像単位に行う例を示した図
である。
【図51】デコード処理が予定の期間内に完了可能であ
ることを保証する手法の一例を表すフローチャートを示
す図である。
【図52】複数映像デコードにおいてデコード制御の処
理を明記した図である。
【図53】複数映像デコードをプログラムロードの観点
でみた図である。
【図54】デコード回路の状態待避を復帰するソフトウ
エア実装を表すフローチャートを示す図である。
【図55】複数映像デコードの処理でプログラムロード
の処理を削減した図である。
【図56】従来の復号装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図57】従来の復号装置の具体的な構成を示すブロッ
ク図である。
【図58】1チャネルデコードを正常な処理時間内に完
了することを説明するための図である。
【図59】1チャネルデコードを正常な処理時間内に完
了できない場合を説明するための図である。
【符号の説明】
101 デコード回路 102 デコード状態保持回路 103 デコード回路 104 フレームメモリ 105 システム制御回路 106 出力制御回路 107 フレームメモリ 108 ビットストリーム出力回路 109 システム制御回路 110 オーディオ・ビデオ出力回路 111 ユーザ情報設定回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK00 MA00 MA05 MA23 NN21 RB09 RB10 RC04 RE02 SS20 TA00 TB00 TB06 TC00 TC27 TC36 TD02 TD11 TD14 UA05 UA32 UA36 UA38 5J064 AA02 CA02 CB12 CB14 CC07

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の符号化データを入力し、復号して
    出力するデコード部と、 前記デコード部の複数の状態を退避・復元するデコード
    状態保持部とを備え、 前記デコード部は、復号すべき複数の符号化データの中
    の、復号対象となる符号化データを選択して復号すると
    ともに、前記デコード状態保持部に対して、自らの状態
    の退避・復元を行い、復号した複数の復号結果をそれぞ
    れに対応した出力先に出力するとともに、一連の処理を
    各々の符号化データに対応した所定の期間内に完了す
    る、 ことを特徴とする復号装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、符号化単位の境界で符号化データの
    入力を、復号中の符号化データから他の符号化データに
    変更して複数の符号化データを復号化する、 ことを特徴とする復号装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、各々の符号化データに記された情報
    に基づいて、復号結果を出力すべき順序を求め、求めた
    順序に従って符号化データを選択して復号化する、 ことを特徴とする復号装置。
  4. 【請求項4】 複数の符号化データを入力して、それぞ
    れの符号化データを復号するデコード部と、 その復号結果を格納するメモリと、 いずれの符号化データを復号するかを指示するシステム
    制御部と、 前記メモリに格納した復号結果を出力する出力制御部と
    を備え、 前記システム制御部の指示に基づいて復号する符号化デ
    ータを変更し、 前記出力制御部は、前記変更に伴って前記メモリ中のデ
    コード結果を格納する配置が変更になる場合に、所定の
    出力を行う、 ことを特徴とする復号装置。
  5. 【請求項5】 複数の符号化データを入力して、それぞ
    れの符号化データを復号するデコード部と、 その復号結果を格納するメモリと、 前記メモリに格納した復号結果を出力する出力制御部と
    を備え、 前記出力制御部は、各符号化データの復号結果を出力す
    る際に、共通の時間指標に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号装置。
  6. 【請求項6】 複数の符号化データを入力して、それぞ
    れの符号化データを復号するデコード部と、 その復号結果を格納するメモリと、 前記メモリに格納した復号結果を出力する出力制御部と
    を備え、 前記出力制御部は、各符号化データの復号結果の出力を
    制御する際に、所定のタイミングで時間指標を読み込
    み、前記時間指標から各符号化データに対応した時間指
    標を求め、前記各符号化データに対応した時間指標に基
    づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、各符号化データに記された情報から
    求めた符号化単位を復号化する際に許容される時間と復
    号化する符号化データの数に基づいて、各符号化データ
    を復号化する際に使用する最大の復号化時間を求め、各
    符号化データを復号化する際に、前記最大の復号化時間
    に到達した場合には当該符号化データの符号化単位の復
    号化処理を終了する、 ことを特徴とする復号装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、任意の符号化データの符号化単位に
    ついて正常な復号化が行えなかった場合、同符号化単位
    の符号化の種類に基づいて復号化を再開する位置を決定
    する、 ことを特徴とする復号装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、各符号化データの復号化を開始する
    位置を検索する際に、符号化データに記された情報に基
    づいて求めたタイミングで符号化単位ごとに検索を行
    う、 ことを特徴とする復号装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、各符号化データの復号処理を、復号
    処理の種類を単位として切り替える、 ことを特徴とする復号装置。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の復号装置において、 前記デコード部は、復号を開始するタイミングを、各符
    号化データに記された情報に基づいて決定する、 ことを特徴とする復号装置。
  12. 【請求項12】 符号化データを入力し、復号して出力
    する復号方法において、 復号対象である符号化データの復号を中断する際に、復
    号を行うデコード部の状態を待避し、 復号対象である符号化データを他の符号化データに切り
    換えて復号を行い、 復号を中断した符号化データの復号の再開は、待避した
    デコード部の状態を復元した後に行う、 ことを特徴とする復号方法。
  13. 【請求項13】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、符号化単位の境界で符号化データの入力を
    復号中の符号化データから他の符号化データに変更して
    複数の符号化データを復号化する、 ことを特徴とする復号方法。
  14. 【請求項14】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、各々の符号化データに記された情報に基づ
    いて、出力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号
    化データを選択して復号化する、 ことを特徴とする復号方法。
  15. 【請求項15】 複数の符号化データ中の復号すべき符
    号化データを指示に基づいて変更し、 前記復号すべき符号化データを復号し、 復号結果をメモリに格納し、 前記指示による復号すべき符号化データの変更に伴って
    前記メモリ中のデコード結果を格納する配置が変更にな
    る場合に、所定の出力を行う、 ことを特徴とする復号方法。
  16. 【請求項16】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間指標
    に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号方法。
  17. 【請求項17】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、所定のタイミン
    グで時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号化デ
    ータに対応した時間指標を求め、前記各符号化データに
    対応した時間指標に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号方法。
  18. 【請求項18】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する際、 各符号化データに記された情報から求めた符号化単位を
    復号化する際に許容される時間と復号化する符号化デー
    タの数に基づいて、各符号化データを復号化する際に使
    用する最大の復号化時間を求め、 各符号化データを復号化する際に、前記最大の復号化時
    間に到達した場合には当該符号化データの符号化単位の
    復号化処理を終了する、ことを特徴とする復号方法。
  19. 【請求項19】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する際、任意の符号化データ
    の符号化単位について正常な復号化が行えなかった場
    合、同符号化単位の符号化の種類に基づいて復号化を再
    開する位置を決定する、ことを特徴とする復号方法。
  20. 【請求項20】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する際、各符号化データの復
    号化を開始する位置を検索する際に、符号化データに記
    された情報に基づいて求めたタイミングで符号化単位ご
    とに検索を行う、ことを特徴とする復号方法。
  21. 【請求項21】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する際、各符号化データの復
    号処理を、復号処理の種類を単位として切り替える、こ
    とを特徴とする復号方法。
  22. 【請求項22】 複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する際、復号を開始するタイ
    ミングを、各符号化データに記された情報に基づいて決
    定する、ことを特徴とする復号方法。
  23. 【請求項23】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、前記復号方法は、符号化デー
    タを入力し、復号して出力する復号方法であって、復号
    対象である符号化データの復号を中断する際に、復号を
    行うデコード部の状態を待避し、復号対象である符号化
    データを他の符号化データに切り換えて復号を行い、復
    号を中断した符号化データの復号の再開は、待避したデ
    コード部の状態を復元した後に行う、 ことを特徴とする復号プログラム。
  24. 【請求項24】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、符号化単位の境界で符号化データの入力を
    復号中の符号化データから他の符号化データに変更して
    複数の符号化データを復号化する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  25. 【請求項25】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、各々の符号化データに記された情報に基づ
    いて、出力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号
    化データを選択して復号化する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  26. 【請求項26】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データ中の復号すべき符号化データを指示
    に基づいて変更し、 前記復号すべき符号化データを復号し、 復号結果をフレームメモリに格納し、 前記指示による復号すべき符号化データの変更に伴って
    前記フレームメモリ中のデコード結果を格納する配置が
    変更になる場合に、所定の出力を行う、 ことを特徴とする復号プログラム。
  27. 【請求項27】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間指標
    に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  28. 【請求項28】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、所定のタイミン
    グで時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号化デ
    ータに対応した時間指標を求め、前記各符号化データに
    対応した時間指標に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  29. 【請求項29】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データに記された情報から求めた符号化単位を
    復号化する際に許容される時間と復号化する符号化デー
    タの数に基づいて、各符号化データを復号化する際に使
    用する最大の復号化時間を求め、 各符号化データを復号化する際に、前記最大の復号化時
    間に到達した場合には当該符号化データの符号化単位の
    復号化処理を終了する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  30. 【請求項30】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 任意の符号化データの符号化単位について正常な復号化
    が行えなかった場合、同符号化単位の符号化の種類に基
    づいて復号化を再開する位置を決定する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  31. 【請求項31】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データの復号化を開始する位置を検索する際
    に、符号化データに記された情報に基づいて求めたタイ
    ミングで符号化単位ごとに検索を行う、 ことを特徴とする復号プログラム。
  32. 【請求項32】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データの復号処理を、復号処理の種類を単位と
    して切り替える、 ことを特徴とする復号プログラム。
  33. 【請求項33】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムにおいて、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 復号を開始するタイミングを、各符号化データに記され
    た情報に基づいて決定する、 ことを特徴とする復号プログラム。
  34. 【請求項34】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、符号化データを入力し、復号して出力
    する復号方法であって、 復号対象である符号化データの復号を中断する際に、復
    号を行うデコード部の状態を待避し、 復号対象である符号化データを他の符号化データに切り
    換えて復号を行い、 復号を中断した符号化データの復号の再開は、待避した
    デコード部の状態を復元した後に行う、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  35. 【請求項35】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、符号化単位の境界で符号化データの入力を
    復号中の符号化データから他の符号化データに変更して
    複数の符号化データを復号化する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  36. 【請求項36】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、複数の符号化データを入力して、それ
    ぞれの符号化データを復号する復号方法であって、 前記復号は、各々の符号化データに記された情報に基づ
    いて、出力すべき順序を求め、求めた順序に従って符号
    化データを選択して復号化する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  37. 【請求項37】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データ中の復号すべき符号化データを指示
    に基づいて変更し、 前記復号すべき符号化データを復号し、 復号結果をメモリに格納し、 前記指示による復号すべき符号化データの変更に伴って
    前記メモリ中のデコード結果を格納する配置が変更にな
    る場合に、所定の出力を行う、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  38. 【請求項38】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、共通の時間指標
    に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  39. 【請求項39】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号し、 その復号結果をメモリに格納し、 前記メモリから復号結果を出力する際、所定のタイミン
    グで時間指標を読み込み、前記時間指標から各符号化デ
    ータに対応した時間指標を求め、前記各符号化データに
    対応した時間指標に基づいて出力を制御する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  40. 【請求項40】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データに記された情報から求めた符号化単位を
    復号化する際に許容される時間と復号化する符号化デー
    タの数に基づいて、各符号化データを復号化する際に使
    用する最大の復号化時間を求め、 各符号化データを復号化する際に、前記最大の復号化時
    間に到達した場合には当該符号化データの符号化単位の
    復号化処理を終了する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  41. 【請求項41】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 任意の符号化データの符号化単位について正常な復号化
    が行えなかった場合、同符号化単位の符号化の種類に基
    づいて復号化を再開する位置を決定する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  42. 【請求項42】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データの復号化を開始する位置を検索する際
    に、符号化データに記された情報に基づいて求めたタイ
    ミングで符号化単位ごとに検索を行う、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  43. 【請求項43】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 各符号化データの復号処理を、復号処理の種類を単位と
    して切り替える、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
  44. 【請求項44】 コンピュータに復号方法を実行させる
    復号プログラムを記録した記録媒体において、 前記復号方法は、 複数の符号化データを入力して、それぞれの符号化デー
    タを復号する際、 復号を開始するタイミングを、各符号化データに記され
    た情報に基づいて決定する、 ことを特徴とする復号プログラム記録媒体。
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