JP2003142758A - フッ素分子レーザ装置 - Google Patents

フッ素分子レーザ装置

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JP2003142758A
JP2003142758A JP2001337205A JP2001337205A JP2003142758A JP 2003142758 A JP2003142758 A JP 2003142758A JP 2001337205 A JP2001337205 A JP 2001337205A JP 2001337205 A JP2001337205 A JP 2001337205A JP 2003142758 A JP2003142758 A JP 2003142758A
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laser device
fluorine
fluorine molecular
gas
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Kiwamu Takehisa
究 武久
Tatsumi Goto
達美 後藤
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル線幅の狭いフッ素分子レーザ装置
を提供する。 【解決手段】 フッ素を含むレーザガスを励起してレー
ザ光(21)を発振させるフッ素分子レーザ装置において、
発振するレーザ光(11)の光軸と略同一方向に主放電(50)
を行ない、フッ素を含むレーザガスを励起する主電極(1
4,15)と、前記主電極(14,15)間に挟持され、フッ素を含
むレーザガスを注入する絶縁体(12)と、絶縁体を挟んで
配置された共振器(16,18)とを備え、レーザガスの利得
曲線(R)の半値全幅(Δλ)よりも、波長で表される縦モ
ードの間隔(M(λ))が大きくなるようにしたことを、特
徴とするフッ素分子レーザ装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素分子レーザ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、フッ素分子レーザ装置が知ら
れており、例えば特開2000−216471号公報に
示されている。図12は、同公報に開示されたフッ素分
子レーザ装置101を表しており、図13は同公報に開
示されてはいないが、側面から見たフッ素分子レーザ装
置101の構成を表している。図12、図13において
フッ素分子レーザ装置101は、フッ素を含むレーザガ
スを封止するレーザチャンバ102と、主放電150に
よってレーザガスを励起する一組の主電極104,10
5とを備えている。レーザチャンバ102の所定位置に
は、矢印157で表されたレーザガスの流れを主電極1
04,105間に導く貫流ファン114と、レーザガス
を冷却する熱交換器103とが配置されている。主電極
104,105は、レーザガスを挟んで対向して配置さ
れており、高圧電源113から高圧電流を印加すること
によって、放電空間151に主放電150を起こしてレ
ーザガスを励起する。レーザチャンバ102の前後に
は、フロントミラー106とリアミラー108とがそれ
ぞれ配置されており、主放電150と垂直な図12中右
方向に、レーザ光111を発振させる。このように、主
電極104,105をレーザガスを挟んで対向させて配
置し、レーザ光111の光軸と垂直に主放電150を起
こす方式を、横励起方式と言う。
【0003】また図13に示すように、フッ素分子レー
ザ装置101においては、エキシマレーザ装置と同様に
予備電離電極110によって予備電離放電を行ない、紫
外線100を発生させて放電空間151を予備電離して
いる。これにより、主放電150が起きる前にレーザガ
スが電離し、主放電150が好適に行なわれる。これに
より、フッ素分子レーザ装置101からは波長約157
nmのレーザ光111が出射し、例えばリソグラフィ等の
露光機用の光源として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開2000−216471号公報に開示された従来技術
には、次に述べるような問題がある。
【0005】即ち、フッ素分子レーザ装置101を露光
機の光源として使用する場合、レーザ光111の波長の
スペクトル線幅を狭くし(これを狭帯域化と言う)、露
光機の光学系によって生じる色収差を小さくして、露光
の解像度を向上させる必要がある。従来のフッ素分子レ
ーザ装置101においては、レーザガスの圧力は、約
0.3〜0.4MPa(約3〜4気圧)程度となってい
る。このような高圧力のため、スペクトル線幅における
圧力広がりが大きくなり、狭帯域化を行なわない状態で
のレーザ光111のスペクトル線幅が、約1pm程度と広
くなる。その結果、露光の解像度が低下するという問題
がある。
【0006】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、スペクトル線幅の狭いフッ素分子レーザ装
置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明は、フッ素を含むレーザガ
スを励起してレーザ光を発振させるフッ素分子レーザ装
置において、レーザガスの利得曲線の半値全幅よりも、
波長で表される縦モードの間隔が大きくなるようにして
いる。これにより、利得半値幅の中に縦モードが1本の
み存在するので、発振する縦モードが1本のみの単一縦
モード発振が可能となり、非常に狭いスペクトル線幅の
レーザ光が得られる。
【0008】また本発明は、フッ素分子レーザ装置にお
いて、発振するレーザ光の光軸と略同一方向に主放電を
行ない、フッ素を含むレーザガスを励起する主電極と、
前記主電極間に挟持され、フッ素を含むレーザガスを注
入する絶縁体と、絶縁体を挟んで配置された共振器とを
備え、共振器長が、次の数式 L≦λ(P,T)/(Δλ(P)+(Δλ(P)+4Δ
λ(T))1/2) を満たしている。これにより、単一縦モード発振が実現
される。
【0009】また本発明は、フッ素分子レーザ装置にお
いて、前記絶縁体が、レーザガスを内部に注入する中空
の放電管であり、前記主電極が、放電管の両端部に配置
されている。このような構成により、低圧力のレーザガ
スで、レーザ光を発振させることが可能である。これに
より、利得幅が狭くなるので、共振器長が長くても、単
一縦モード発振が可能となる。
【0010】また本発明は、前記絶縁体の、励起される
レーザガスが触れる面と反対側の面に、導電体からなる
予備電離電極を備えている。これにより、レーザガスが
電離され、主放電が起きやすくなって安定する。
【0011】また本発明は、前記絶縁体が、内部をレー
ザ光が通過する光路孔を有する板形状であり、前記主電
極が、光路孔の両端部に配置されている。これにより、
板形状の絶縁体が、光路孔の外部で主電極同士の間に外
部放電が起きるのを防止している。従って、外部放電防
止のための絶縁板等が不要であり、共振器長を短くする
ことが可能である。
【0012】また、上記のようなフッ素分子レーザ装置
は、スペクトル線幅が非常に狭いので、レーザ光を増幅
器によって増幅することで、スペクトル線幅を狭いまま
で保ちながら、出力の大きな増幅レーザ光を得ることが
できる。
【0013】また、上記のようなフッ素分子レーザ装置
や、これを増幅した注入同期式フッ素分子レーザ装置か
らそれぞれ出射する、レーザ光や増幅レーザ光を、露光
機の光源とすることにより、解像度の高い露光が可能で
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係る実施形態を詳細に説明する。まず、ガスレーザ装
置における、圧力及び温度に基づく利得の広がりについ
て説明する。
【0015】レーザ装置において、共振器長Lと、周波
数で表したレーザ光の縦モード間隔M(ν)との間に
は、次の数式1.1のような関係があることが、よく知
られている。 M(ν)=C/2L ………… (1.1) ここでCは光の速度を示している。
【0016】また周波数ν及び周波数で表した縦モード
間隔M(ν)と、波長λ及び波長で表した縦モード間隔
M(λ)との間には、数式1.2のような関係がある。 M(λ)/λ〜M(ν)/ν ………… (1.2) 尚、上記及び以下の各数式における、〜は、ほぼ等しい
ことを示している。
【0017】従って、波長で表した縦モードM(λ)
は、次の数式1.3で表される。 M(λ)〜λ・C/(2ν・L) ………… (1.3) ν=C/λであるので、次の数式1.4が成り立つ。 M(λ)〜λ/(2L) ………… (1.4)
【0018】一方、ガスレーザ装置において、レーザガ
スの圧力P及び温度Tと、利得曲線Rの半値全幅Δλ
(P,T)(以下、これを利得半値幅Δλ(P,T)と
言う)との間には、次の数式2.1に示すような関係が
あることが、文献J. Quant. spectrosc. Radiat. Trans
fer. Vol.8.1968. pp.1379-1384(E.E.WHITING AN EMPI
RICAL APPROXIMATION TO THE VOIGT PROFILE)により知
られている。 Δλ(P,T)〜(Δλ(P)/2) +(Δλ(P)/4+Δλ(T)1/2 …………(2.1) ここで、Δλ(P)は、圧力依存性を有するローレン
ツ分布による波長幅、λ(T)は、温度依存性を有す
るガウシアン分布による波長幅である。
【0019】数式2.1において、ローレンツ分布によ
る波長幅Δλ(P)、及びガウシアン分布による波長
幅Δλ(T)については、次の数式2.2〜2.4の
関係がある。 Δλ(P)〜P/3 ………… (2.2) Δλ(T)〜λ・Δν(T)/ν0 ………… (2.3) Δν(T)=2ν・(2kT・ln(2)/(M・C))1/2 ………… (2.4)
【0020】数式2.2は、実験的に判明した関係式で
あり、数式2.3は、周波数広がりを波長の広がりに換
算した式である。また、数式2.4は、ガスレーザ装置
における波長のドップラー広がりを示している。数式
2.4において、kはボルツマン定数(=1.38×10
−23)、Mはフッ素分子の質量(=0.038/(6.02×10
23))を、それぞれ表している。
【0021】レーザ光の縦モードを1本のみ発振させる
(単一縦モード発振)と、スペクトル線幅が、極限的に
狭くなることが知られている。単一縦モードで発振させ
るためには、利得半値幅Δλ(P,T)の中に、縦モー
ドが1本だけ存在するようにすればよい。図1に、利得
曲線Rと縦モードとの関係を示す。図1において、破線
で示した利得曲線Rのように、利得半値幅Δλ(P,
T)が縦モードの間隔M(λ)よりも広い場合には、縦
モードが複数本発振する。その結果、スペクトル線幅は
広がり、このレーザ光を露光に用いた場合に、解像度が
低下する。
【0022】これに対して、単一縦モードで発振させる
には、実線で示す利得曲線Rのように、利得半値幅Δλ
(P,T)が縦モード間隔M(λ)よりも狭くなるよう
にすればよい。そのためには、Δλ(P,T)>M
(λ)である必要がある。即ち、数式1.4及び数式
2.1から、次の数式3.1が成り立つ必要がある。 λ/(2L)≧Δλ(P)/2 +(Δλ(P)/4+Δλ(T)1/2 ………… (3. 1)
【0023】数式3.1を整理すると、共振器長Lが下
の数式3.2を満たす場合に、利得半値幅Δλ(P,
T)が、縦モード間隔よりも狭くなる。その結果、縦モ
ードが1本しか発振せず、スペクトル線幅が非常に狭い
レーザ光を得ることができる。 L≦λ(P,T)/(Δλ(P) +(Δλ(P)+4・Δλ(T)1/2)…………(3. 2)
【0024】以下に、第1実施形態を説明する。図2
は、第1実施形態に係るフッ素分子レーザ装置11の構
成を示す断面図である。図2において、フッ素分子レー
ザ装置11は、フッ素(F2)をバッファガスで約0.
1%に希釈したレーザガスを、圧力を0.04MPa
(0.4気圧)で封入した放電管12を備えている。バ
ッファガスとしては、ヘリウム(He)、ネオン(N
e)、又はこれらの混合ガスが用いられる。尚、以下の
説明で封入という言葉は、放電管12の内部のみにレー
ザガスを閉じ込める場合だけではなく、後述する外部の
配管等を含めてレーザガスを内部に保持する場合をも表
している。
【0025】放電管12は、中空円筒状をしており、例
えばアルミナ等のセラミックやサファイア等、フッ素に
対する耐腐食性と絶縁性とをともに備えた材質からなっ
ている。サファイアは、ヘリウムに対する気密性が、例
えば石英ガラス等よりも優れている。また、セラミック
は、表面に小孔を有していないポアフリーであることが
望ましい。尚、以下の説明では、放電管12の長手方向
(図2中左右方向)を、光軸方向と言う。
【0026】放電管12の両端部には、リング状のアノ
ード14及びカソード15からなる主電極14,15が
それぞれ付設されている。アノード14及びカソード1
5は、例えばニッケル合金からなり、パルス状に高電圧
を印加する高圧電源23の接地(GND)側と高圧(H
V)側に、図示しない主放電回路を介してそれぞれ接続
されている。主電極14,15と放電管12との接合部
を、図3に示す。図3に示すように、放電管12の両端
部近傍の外周には、例えばニッケル等の薄膜47,47
が真空蒸着等の手段で固着されている。このように、金
属の薄膜47,47を非金属の表面に蒸着する工程を、
以下メタライズという。メタライズされた薄膜47,4
7の外周には主電極14,15が外嵌され、薄膜47,
47と主電極14,15との隙間を金又は銅のろう4
8,48でろうづけすることにより、主電極14,15
を固定するとともにレーザガスを封止している。
【0027】図2において、放電管12の外周の主電極
14,15間には、例えば銅からなる予備電離電極35
が、メタライズによって固着されている。この予備電離
電極35は、高圧電源23の高圧側HVに、図示しない
予備電離回路を介して接続されている。放電管12の両
端部の外周部には、例えば放電管12と同一材質の、円
板状の絶縁板38,38が外嵌されている。この絶縁板
38,38により、放電管12の外部で主電極14,1
5間に外部放電が起きるのを防止している。
【0028】主電極14,15の光軸方向両外側には、
リング状の共振器支持部材36,36が、ろうづけによ
って付設されている。そして、共振器支持部材36,3
6の光軸方向両外側には、フッ素分子レーザ光21(以
下、レーザ光21と言う)を全反射するリアミラー18
と、レーザ光21の一部を部分反射して他を出射するフ
ロントミラー16とが、テフロン(登録商標)等の樹脂
シート42,42を介し、図示しないボルト及び保持部
材39,39によってそれぞれ外側から押しつけられて
固定されている。以下、フロントミラー16及びリアミ
ラー18を、共振器16,18と総称する。共振器1
6,18と共振器支持部材36,36の間は、それぞれ
メタルシール37,37によって封止されている。
【0029】フロントミラー16及びリアミラー18
は、フッ化カルシウム(CaF2)からなっている。フ
ロントミラー16の、レーザガスと接しない外側(図2
中右側)の面16Aには、図示しない反射防止(AR)
コーティングが施されている。また、フロントミラー1
6の、レーザガスと接する内側の面16Bには、コーテ
ィングは施されていない。またリアミラー18の、レー
ザガスと接しない外側(図2中左側)の面18Aには、
図示しない全反射コーティングが施されている。また、
リアミラー18の、レーザガスと接する内側の面18B
には、コーティングは施されていない。本実施形態にお
いて共振器長Lという場合には、フロントミラー16の
反射防止コーティングを施した外側の面16Aと、リア
ミラー18の全反射コーティングを施した外側の面18
Aとの間の距離Lを言う。本実施形態において、共振器
長Lは3cmとなっている。
【0030】レーザ発振を行なう際には、レーザコント
ローラ29は高圧電源23に指示を出力し、予備電離電
極35にパルス状の高電圧を印加する。これにより、放
電管12の内側の放電空間51に予備電離放電と呼ばれ
るグロー放電(図示せず)が起き、放電空間51のレー
ザガスが電離されて、放電空間51内に遊離電子が供給
される。これを、予備電離放電と言う。そしてレーザコ
ントローラ29は、予備電離放電の直後に、高圧電源2
3から、主電極14,15間にパルス状の高電圧を印加
する。このときの高電圧のパルス幅は、100ns以下と
なっている。これにより、アノード14とカソード15
との間で主放電50が行なわれ、放電空間51のレーザ
ガスが励起されて、波長λが約157nmのレーザ光21
が発振する。出射したレーザ光21は、露光機25に入
射し、露光に用いられる。
【0031】以上説明したように第1実施形態によれ
ば、主電極14,15間に絶縁体からなる放電管12を
挟持し、光軸方向に主放電50を起こすことによって、
フッ素の混入したレーザガスを励起し、レーザ光21を
発振させている。このような励起方式を、軸励起方式と
言う。
【0032】軸励起方式によれば、このときの主放電5
0は、主に放電管12の内壁を伝わって起きる沿面放電
(Surface Discharge)であると考えられている。従っ
て、主電極14,15間のインピーダンスは、主電極1
4,15間に存在するレーザガスの密度で決定される。
そのため、主電極14,15間の絶縁破壊電圧が低くな
り、横励起方式に比較して、レーザガスの圧力が低い状
態で放電が開始され、かつ、安定する。
【0033】その結果、高圧のレーザガスを励起する従
来の横励起式のフッ素分子レーザ装置101に比べ、数
式3.2を満たすための条件が、非常に緩やかとなる。
図4に、ガス圧力Pと利得半値幅Δλ(P,T)との関
係をグラフで示す。図4に示すように、ガス圧力が低い
ほど、利得半値幅Δλ(P,T)は狭くなっている。従
って、低いガス圧力でレーザ発振を行なうことにより、
共振器長がある程度長くても、利得半値幅Δλ(P,
T)の中に縦モードが1本しか入らないようにすること
が可能である。
【0034】図5に、数式3.2を満たす共振器長Lと
ガス圧力Pとの関係をグラフで示す。図5において、斜
線で示した領域が、数式3.2を満たす領域である。図
5に示すように、ガス圧力Pが低いほど、共振器長Lを
長くすることができ、フッ素分子レーザ装置11の製作
が容易となる。
【0035】例えば、本実施形態に係るフッ素分子レー
ザ装置11においては、レーザガスの圧力Pを約0.0
4MPa(0.4気圧)としていることから、数式2.
1より、利得半値幅Δλ(P,T)は約0.39pmとな
る。一方、本実施形態では共振器長Lを3cmとしている
ので、数式1.4より縦モード間隔M(λ)は、0.4
1pmとなり、利得半値幅Δλ(P,T)の0.39pmよ
りも広くなる。従って、縦モードが1本しか発振しなく
なり、非常にスペクトル線幅の狭いレーザ光21を得る
ことが可能である。
【0036】これに対し、例えば横励起式のフッ素分子
レーザ装置101においては、レーザガスの圧力Pがよ
り高くないと、主放電50が好適に行なわれず、圧力P
をほぼ0.3MPa(3気圧)以上とする必要がある。
この場合の利得半値幅Δλ(P,T)は、数式2.1よ
り、約1pmとなる。ところが、1pmよりも広い縦モード
間隔M(λ)を得るためには、例えば共振器長Lを1.
24cm以下とする必要があり、フッ素分子レーザ装置1
01の製作が非常に困難になる。
【0037】尚、予備電離電極35は、メタライズによ
って放電管12の外周に固着させるように説明したが、
これに限られるものではなく、例えば銅の薄膜を放電管
12の外周に巻くようにして形成してもよい。ただし、
説明したように、メタライズによれば予備電離電極35
を放電管12の外周に隙間なく密着させることができる
ので、いっそう均一に、かつ強い予備電離を行なうこと
が可能である。
【0038】次に、第2実施形態を説明する。図6は、
第2実施形態に係るフッ素分子レーザ装置11の構成図
である。図6において、放電管12両端の外周部には、
それぞれ突起部52,52が設けられ、突起部52,5
2の先端には図示しない開口が設けられて、放電管12
の内側と外側とがこの突起部52,52を介して導通し
ている。突起部52,52の外周はメタライズされてお
り、このメタライズ部にガス継手53,53がそれぞれ
ろうづけされている。ガス継手53,53には、ガス循
環配管54が接続されている。
【0039】ガス循環配管54には、レーザガスを駆動
する循環ポンプ55と、レーザガス中に混入した塵など
の不純物を除去するフィルタ56と、放電によってレー
ザガス内に発生した熱を除去する熱交換器13と、レー
ザガスを溜めておくガスチャンバ57とが接続されてい
る。ガスチャンバ57には、レーザガス配管44を介し
てレーザガスボンベ45が接続されており、必要に応じ
てレーザガスを供給できるようになっている。
【0040】フッ素分子レーザ装置11を運転する際に
は、ポンプを駆動してレーザガスを例えば矢印58の向
きに流し、放電管12内のレーザガスを常に新鮮なもの
と入れ替える。そして、高圧電源23から予備電離電極
35に、パルス状の高電圧を印加する。これにより、放
電管12の内側の放電空間51に予備電離放電と呼ばれ
るグロー放電(図示せず)が起き、放電空間51のレー
ザガスが電離されて、放電空間51内に遊離電子が供給
される。これを、予備電離と言う。
【0041】そして、予備電離放電の直後に高圧電源2
3から、主電極14,15間にパルス状の高電圧を印加
する。このときの高電圧のパルス幅は、100ns以下と
なっている。これにより、アノード14とカソード15
との間で主放電50が行なわれ、放電空間51のレーザ
ガスが励起されてレーザ光21が発振する。出射したレ
ーザ光21は、露光機25に入射し、露光に用いられ
る。
【0042】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、レーザガスを循環させている。これにより、放電管
12内部に不純物が発生しても、これらの不純物を除去
することができる。また、放電管12内部のレーザガス
が放電によって劣化し、フッ素が減少しても、レーザガ
スボンベ45より補われる。
【0043】従って、常に新鮮なレーザガスに対して主
放電50を起こし、レーザ光21を発振させることが可
能なので、レーザ光21のパルスエネルギーの低下が起
きにくい。そして、このときのガス圧力Pを約0.04
MPa(0.4気圧)、共振器長Lを3cmとすることに
より、第1実施形態と同様に、単一縦モード発振が可能
である。
【0044】次に、第3実施形態を説明する。図7に、
第3実施形態に係るフッ素分子レーザ装置11の構成断
面図を示す。図7において、フッ素分子レーザ装置11
は、放電管12と同様の材質からなる、絶縁性の円盤7
3を備えている。
【0045】図8に、円盤73の斜視図を示す。図7、
図8に示すように、円盤73の直径方向略中心部には、
レーザ光21を通過させる直径1mm程度の光路孔74
が、厚み方向(図7中左右方向)に貫通している。ま
た、円盤73の端面の、厚み方向略中央部には、レーザ
ガスを通すレーザガス孔75が直径方向(図7中上下方
向)に貫通している。レーザガス孔75の一端部から
は、矢印81に示すように、図示しない配管を介してレ
ーザガスが送り込まれ、他端部へと抜ける。
【0046】また円盤73には、レーザガス孔75及び
光路孔74と略垂直に予備電離孔82,82が設けら
れ、棒状の予備電離ピン76,76が挿入されている。
予備電離ピン76,76は、高圧電源23のHV側に接
続されている。尚、図8においては、高圧電源23のG
ND側は図示されていない。円盤73の、光路孔74の
長手方向両外側には、アノード14及びカソード15か
らなる主電極14,15が、それぞれネジ86,86に
よってさらに外側から固定されている。アノード14及
びカソード15は、高圧電源23のGND側及びHV側
に、それぞれ接続されている。主電極14,15と円盤
73との間は、Oリング80,80によって封止されて
いる。
【0047】アノード14及びカソード15には、それ
ぞれ凹部41,41が設けられ、それら凹部41,41
の内部には、リアミラー18及びフロントミラー16が
それぞれ設置されている。リアミラー18及びフロント
ミラー16は、それぞれテフロン(登録商標)等の樹脂
シート77,77を介し、ボルト78,78及び保持部
材79,79によって主電極14,15に押さえつけら
れて保持されている。リアミラー18及びフロントミラ
ー16と主電極14,15との間は、それぞれOリング
80,80によって封止されている。
【0048】フロントミラー16の、レーザガスと接し
ない外側(図7中右側)の面16Aには、図示しない反
射防止(AR)コーティングが施されており、レーザガ
スと接する内側の面16Bには、コーティングは施され
ていない。またリアミラー18の、レーザガスと接しな
い外側(図7中左側)の面18Aには、図示しない全反
射コーティングが施されており、レーザガスと接する内
側の面18Bには、コーティングは施されていない。レ
ーザ光21を発振させる際には、第1、第2実施形態と
同様に、まず予備電離ピン76,76に高電圧を印加
し、光路孔74内のレーザガスを電離させてから、主電
極14,15間に高電圧を印加し、レーザガスを励起す
る。
【0049】図7に示すように、第3実施形態における
共振器長Lは、反射防止(AR)コーティングを施した
と全反射コーティングとの間の距離で表され、約2cmで
ある。従って、数式1.4より、縦モード間隔M(λ)
は約0.62pmとなる。一方、光路孔74内部のガス圧
力Pが例えば0.1MPa(1気圧)となるようにレー
ザガスを供給するようにすれば、数式2.1より、利得
半値幅Δλ(P,T)は約0.5pmとなる。これによ
り、縦モード間隔M(λ)が利得半値幅Δλ(P,T)
よりも広くなるので、単一縦モード発振が可能となる。
出射したレーザ光21は、露光機25に入射し、露光に
用いられる。
【0050】以上説明したように第3実施形態によれ
ば、円盤73が、第1、第2実施形態における放電管1
2と、円盤73の外側での主電極14,15間の外部放
電を防止する絶縁板38の役割とを兼ねている。これに
より、絶縁板38が不要となるので、主電極14,15
間の距離を縮めることが可能となり、共振器長Lを、よ
り短くすることができる。
【0051】そして、共振器長Lが短くなったことによ
り、縦モード間隔M(λ)が広がるので、利得半値幅Δ
λ(P,T)をも広くすることができ、レーザガスのガ
ス圧力Pを高くしても、単一縦モード発振が起きる。ガ
ス圧力Pを高くすることにより、利得の大きさが増加
し、レーザ光21の出力が増加する。
【0052】図9に、第3実施形態に係るフッ素分子レ
ーザ装置11を、予備電離ピン76によって予備電離す
るのではなく、紫外線ランプ83によって予備電離する
例を示す。図9において、円盤73は、図7、図8に示
したものから、予備電離孔82及び予備電離ピン76を
除いた構成となっている。フッ素分子レーザ装置11
は、内壁が紫外線を反射する鏡となった、楕円球形の反
射鏡85の1焦点に配置されている。反射鏡85の他焦
点には、紫外線ランプ83が配置されている。円盤73
は、紫外線に対して透明なフッ化カルシウム(CaF
2)やフッ化マグネシウム(MgF2)等の材料で製作さ
れている。
【0053】紫外線ランプ83を点灯すると、紫外線ラ
ンプ83から出射した紫外線光84は、フッ素分子レー
ザ装置11の円盤73を通過して光路孔74に集光され
る。これにより、光路孔74の内部が予備電離され、主
放電50を起こすことにより、図示しないレーザ光を発
振させることが可能となる。
【0054】また、第3実施形態において、円盤73は
円盤形状に限られるものではなく、板形状であればよ
い。即ち、外側での主電極14,15間の外部放電を防
止するという役割を果たすものであればよく、例えば四
角形の板形状でもよく、楕円形の円盤形状でもよい。
【0055】次に、第4実施形態について、説明する。
図10は、第1〜第3実施形態のいずれかに示したフッ
素分子レーザ装置11をシードレーザ装置として使用し
た、注入同期(インジェクションロック)式フッ素分子
レーザ装置60の構成を示している。尚、図10におい
ては、フッ素分子レーザ装置11として、図2に示した
ものを記している。
【0056】図10に示すように、注入同期式フッ素分
子レーザ装置60は、レーザ光21を発振するフッ素分
子レーザ装置11と、このレーザ光21をシード光とし
て用いてこれを増幅する増幅器61とを備えている。フ
ッ素分子レーザ装置11は、恒温槽70の内部に設置さ
れ、所定温度±0.1度程度に温度制御されている。こ
れにより、1本のみ発振した縦モードを、所定の中心波
長で常に安定に発振させることが可能となっている。
【0057】レーザ光21は、恒温槽70に設けられた
ウィンドウ72から出射する。増幅器61は、レーザガ
スを封入した増幅チャンバ62と、増幅チャンバ62の
両端部に光軸に対してブリュースター角をなして設けら
れた増幅ウィンドウ67,69と、増幅チャンバ62の
光軸方向後方に設けられて略中央に導入孔63を有する
有孔凹面鏡68と、増幅チャンバ62の前方に設けられ
た凸面鏡66とを有している。
【0058】増幅チャンバ62の内部には、所定位置に
増幅電極64,65が対向して設置され、図示しない高
圧電源により高電圧を印加可能となっている。増幅チャ
ンバ62内には図示しないファンが配設されており、増
幅チャンバ62内のレーザガスを循環させて増幅電極6
4,65間に導いている。
【0059】図10において、フッ素分子レーザ装置1
1から発振したレーザ光21は、有孔凹面鏡68の導入
孔63から増幅ウィンドウ69を透過して増幅器61に
入射する。そして、凸面鏡66と有孔凹面鏡68との間
で数回反射し、前方の増幅ウィンドウ67を透過して、
凸面鏡66の周囲から断面がドーナツ状の増幅レーザ光
71として取り出される。
【0060】このとき、増幅チャンバ62内では、レー
ザ光21の発振にタイミングを合わせて図示しない高圧
電源から増幅電極64,65間に高電圧が印加され、図
示しない増幅放電が起きる。この増幅放電により、レー
ザ光21は、増幅チャンバ62内を通過する間に波長及
びスペクトル線幅を保ったままパルス出力を増幅され、
増幅レーザ光71として増幅器61から出射する。出射
した増幅レーザ光71は、露光機25に入射し、露光に
用いられる。
【0061】以上説明したように第4実施形態によれ
ば、軸励起方式のフッ素分子レーザ装置11をシードレ
ーザ装置として利用し、フッ素分子レーザ装置11から
発振したレーザ光21を増幅器61で増幅している。第
1〜第4実施形態で説明したように、軸励起方式のフッ
素分子レーザ装置11からは、単一縦モードの、スペク
トル線幅が非常に狭いレーザ光21が出射される。この
レーザ光21をシード光として増幅しているので、同様
にスペクトル線幅が非常に狭く、しかも、出力の大きな
増幅レーザ光71を得ることが可能である。そして、こ
のような注入同期式フッ素分子レーザ装置60を、露光
機25の光源とすることにより、非常に解像度の高い、
微細な加工が可能である。
【0062】尚、図10においては、フッ素分子レーザ
装置11と増幅器61とを直列に並べるように記載した
が、これに限られるものではない。例えば、フッ素分子
レーザ装置11と増幅器61とを並列に並べ、図示しな
い反射ミラー等によってレーザ光21をコの字型に反射
させて増幅器61に入射させるようにしてもよい。この
ようにすることにより、注入同期式フッ素分子レーザ装
置60が、コンパクトな構成となる。
【0063】尚、上記の各実施形態において、共振器1
6,18は主電極14,15の外側に配置するように説
明したが、これに限られるものではなく、少なくともい
ずれか一方の共振器16,18が、主電極14,15よ
りも内側に配置されてもよい。また、上記各実施形態に
おいては、縦モード間隔M(λ)を、利得半値幅Δλ
(P,T)よりも広くなるようにすることにより、単一
縦モードで発振させるように説明したが、これでも、微
弱な他の縦モードが発振する場合もある。従って、例え
ば図11に示すように、利得曲線Rの面積が95%以上
となるような利得幅ΔλMに対し、縦モード間隔M
(λ)がこの利得幅ΔλMよりも広くなるようにすれ
ば、より確実な単一縦モード発振が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】利得曲線と縦モードとの関係を示す説明図。
【図2】第1実施形態に係るフッ素分子レーザ装置の構
成を示す断面図。
【図3】主電極と放電管との接合部の詳細図。
【図4】ガス圧力と利得半値幅との関係を示すグラフ。
【図5】共振器長とガス圧力との関係を示すグラフ。
【図6】第2実施形態に係るフッ素分子レーザ装置の構
成図。
【図7】第3実施形態に係るフッ素分子レーザ装置の構
成図。
【図8】第3実施形態に係るフッ素分子レーザ装置にお
ける円盤の斜視図。
【図9】第3実施形態に係るフッ素分子レーザ装置を紫
外線ランプによって予備電離する例の説明図。
【図10】第4実施形態に係る注入同期式レーザ装置の
構成図。
【図11】利得曲線と縦モードとの関係を示す説明図。
【図12】従来技術に係るフッ素分子レーザ装置の構成
を示す説明図。
【図13】従来技術に係るフッ素分子レーザ装置の構成
を示す説明図。
【符号の説明】
11:フッ素分子レーザ装置、12:放電管、13:熱
交換器、14:主電極(アノード)、15:主電極(カ
ソード)、16:フロントミラー、18:リアミラー、
21:レーザ光、23:高圧電源、25:露光機、2
9:レーザコントローラ、35:予備電離電極、36:
共振器支持部材、37:メタルシール、38:絶縁板、
39:保持部材、41:凹部、42:樹脂シート、4
4:レーザガス配管、45:レーザガスボンベ、47:
薄膜、48:ろう、50:主放電、51:放電空間、5
2:突起部、53:ガス継手、54:ガス循環配管、5
5:循環ポンプ、56:フィルタ、57:ガスチャン
バ、58:ガス流、60:注入同期式フッ素分子レーザ
装置、61:増幅器、62:増幅チャンバ、63:導入
孔、64:増幅電極、65:増幅電極、66:凸面鏡、
67:増幅ウィンドウ、68:有孔凹面鏡、69:増幅
ウィンドウ、70:恒温槽、71:増幅レーザ光、7
2:ウィンドウ、73:円盤、74:光路孔、75:レ
ーザガス孔、76:予備電離ピン、77:樹脂シート、
78:ボルト、79:保持部材、80:Oリング、8
1:レーザガス流、82:予備電離孔、83:紫外線ラ
ンプ、84:紫外線光、85:反射鏡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H097 CA13 GB00 5F046 CA03 CB02 CB22 DA01 5F071 AA04 CC01 CC03 CC05 EE02 EE04 JJ10 5F072 AA04 JJ13 KK02 PP10 RR00 YY09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素を含むレーザガスを励起してレー
    ザ光(21)を発振させるフッ素分子レーザ装置において、 レーザガスの利得曲線(R)の半値全幅(Δλ)よりも、波
    長で表される縦モードの間隔(M(λ))が大きくなるよう
    にしたことを、特徴とするフッ素分子レーザ装置。
  2. 【請求項2】 フッ素分子レーザ装置において、 発振するレーザ光(11)の光軸と略同一方向に主放電(50)
    を行ない、フッ素を含むレーザガスを励起する主電極(1
    4,15)と、 前記主電極(14,15)間に挟持され、フッ素を含むレーザ
    ガスを注入する絶縁体(12)と、 絶縁体を挟んで配置された共振器(16,18)とを備え、 共振器長(L)が、レーザガスの圧力(P)、温度(T)、利得
    曲線(R)の半値全幅(Δλ(P,T))、圧力依存性を有
    するローレンツ分布による波長幅(Δλ(P))、及び
    温度依存性を有するガウシアン分布による波長幅(λ
    (T))、との関係において、次の数式 L≦λ(P,T)/(Δλ(P)+(Δλ(P)+4Δ
    λ(T))1/2) を満たすことを特徴とするフッ素分子レーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフッ素分子レーザ装置に
    おいて、 前記絶縁体が、レーザガスを内部に注入する中空の放電
    管(12)であり、 前記主電極(14,15)が、放電管(12)の両端部に配置され
    ていることを特徴とするフッ素分子レーザ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載のフッ素分子レーザ
    装置において、 前記絶縁体(12)の、励起されるレーザガスが触れる面と
    反対側の面に、導電体からなる予備電離電極(35)を備え
    たことを特徴とするフッ素分子レーザ装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のフッ素分子レーザ装置に
    おいて、 前記絶縁体が、内部をレーザ光(21)が通過する光路孔(7
    4)を有する板形状であり、 前記主電極(14,15)が、光路孔(74)の両端部に配置され
    ていることを特徴とするフッ素分子レーザ装置。
  6. 【請求項6】 注入同期式フッ素分子レーザ装置におい
    て、 請求項1〜5のいずれかに記載のフッ素分子レーザ装置
    (11)と、 フッ素分子レーザ装置(11)から発振するレーザ光(21)を
    シード光として、これを増幅する増幅器(61)とを備えた
    ことを特徴とする注入同期式フッ素分子レーザ装置。
  7. 【請求項7】 レーザ光(21)によって露光を行なう露光
    機において、 請求項1〜5のいずれかに記載のフッ素分子レーザ装置
    (11)、又は請求項6記載の注入同期式フッ素分子レーザ
    装置(60)を光源として用いたことを特徴とする露光機。
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