JP2003142107A - 電池用格子の製造装置 - Google Patents

電池用格子の製造装置

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JP2003142107A
JP2003142107A JP2001338150A JP2001338150A JP2003142107A JP 2003142107 A JP2003142107 A JP 2003142107A JP 2001338150 A JP2001338150 A JP 2001338150A JP 2001338150 A JP2001338150 A JP 2001338150A JP 2003142107 A JP2003142107 A JP 2003142107A
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blade
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battery
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JP2001338150A
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Atsushi Odawara
小俵  敦史
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Japan Storage Battery Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を向上させ、かつ、変形のない電池用
格子の製造装置を提供する。 【解決手段】 間欠移動する金属シート上で、端部から
順にこの金属シートの進行方向に沿って階段状に配置さ
れた複数の上刃を上下動させることにより、この金属シ
ートに切り込みを入れて押し広げマス目を網状に形成す
る電池用格子の製造装置において、階段状に配置された
各段の上刃が、金属シートの進行方向に沿って並んだ2
枚以上の刃を備えると共に、これら各段の上刃における
刃の形状が、少なくとも隣接する刃の間で相違すること
を特徴とする電池用格子の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池等に使用
する極板の格子の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から鉛蓄電池の極板として、網状の
格子に活物質を保持させたものが用いられている。網状
の格子を形成する代表的な方法としては、鋳造による方
法と、エキスパンダによる方法とがある。エキスパンダ
は、鉛シートに機械加工を施すことによりマス目を形成
する装置であり、この鉛シートに多数の切り込みを入れ
て両側から引っ張ることによりこの切り込みを開いてマ
ス目を形成するロータリー方式のものと、この鉛シート
を間欠移動させながら上刃によって切り込みを入れ押し
広げることにより順にマス目を形成するレシプロ方式の
ものとがある。
【0003】一般に、ロータリー方式は生産性に優れる
が引っ張り時の格子交点のねじれにより格子の強度や耐
食性が比較的弱く、レシプロ式は生産性に劣るが格子の
強度や耐食性が強いと言われる。
【0004】上記レシプロ方式のエキスパンダは、図5
に示すように、1点鎖線で示す長尺な鉛シート1を下刃
金具2上において、図示矢印Vで示す方向に間欠的に移
動させながら、多数の上刃3を取り付けた上刃取付金具
4を上下動させることにより、この鉛シート1にマス目
を形成する電池用格子の製造装置である。上刃取付金具
4は、端部から順に図示矢印V方向に沿って階段状とな
る側面4aを有する金具であり、実際には図示よりも下
方、鉛シート1のすぐ上に配置されて、高速プレスによ
り繰り返し上下動を行うようになっている。上刃3は、
下端に1枚の刃3aを形成した工具であり、上刃取付金
具4の各段の側面4aにボルトによって1個ずつ取り付
け固定される。なお、図5では、図面を簡単にするため
に、上刃取付金具4の側面4aを4段のみとし、これら
の側面4aにそれぞれ上刃3を取り付けた図を示してい
るが、実際には、もっと多数の段の側面4aにそれぞれ
上刃3が取り付けられている。
【0005】下刃金具2は、上刃取付金具4と同様に、
端部から順に図示矢印V方向に沿って階段状となる側面
2aが形成された盤状の金型であり、平坦な上面の上を
鉛シート1が間欠移動することになる。鉛シート1は、
鉛合金を所定の厚さと幅に圧延して長尺な帯状としたも
のであり、コイル状に巻回されたものを図示しないコイ
ラから引き出して、下刃金具2上を間欠的に搬送するよ
うになっている。
【0006】上記エキスパンダは、鉛シート1を間欠的
に搬送しながら、高速プレスによって上刃取付金具4を
上下動させることにより、階段状に配置された各上刃3
の刃先をこの鉛シート1の両端部から斜め前方の中央部
に至るV字形の各部にそれぞれ切り込ませて下方に押し
下げる動作を繰り返す。従って、鉛シート1は、V字形
の各部がそれぞれ上刃3の刃先によって切り込まれ下方
に向かう開口部となって広がると共に、これらの開口部
が鉛シート1の間欠移動に伴って順に隣接した位置に設
けられることになり、図6に示すように、この鉛シート
1の両側の展開部に長六角形(ダイヤモンド形)の開口
部を有するマス目1aが網状に多数形成されることにな
る。つまり、図7に示す鉛シート1では、上刃取付金具
4の1回の上下動に伴って、各段の上刃3によりハッチ
ングAで示すマス目1aの図示下半分が形成され、次の
1回の上下動によってハッチングBで示すマス目1aの
下半分が形成され、さらに次の1回の上下動によってハ
ッチングCで示すマス目1aの下半分が形成される。そ
して、これらの各マス目1aは、後の上刃取付金具4の
上下動によって右上と左上に隣接するマス目1aの下半
分が形成されることにより上半分も形成され、これによ
って長六角形の開口部が形作られる。なお、実際の鉛シ
ート1は、両側の展開部が各上刃3によって下方に押し
下げられるが、図6では、この折れ曲がった展開部を起
こして平らにした状態を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記エキスパンダは、
鉛シート1をマス目1aの1ピッチ分ずつ間欠移動させ
ていたので、例えばマス目1aの1ピッチが20mmで
あり、高速プレスのプレス回転数が900回/分であっ
たとすると、毎分18m(=20mm×900回/分)
のラインスピードでしか製造されないことになる。しか
も、このラインスピードを高速化しようとしても、プレ
ス回転数を高めるには限度がある。また、ファインメッ
シュのマス目1aのように1ピッチが10mmの格子を
製造しようとすると、同じプレス回転数では、ラインス
ピードが毎分9mにしかならず、大幅な生産効率の減少
となる。
【0008】そこで、従来から上記各段に取り付ける上
刃3を、図8に示すような2枚の刃3a,3bを有する
2枚刃にして、鉛シート1を2ピッチ分ずつ間欠移動さ
せるエキスパンダの使用が検討されている。つまり、図
9に示すように、上刃取付金具4の1回の上下動に伴
い、各上刃3の2枚の刃3a,3bによってハッチング
Aで示すマス目1aの図示下半分を各段ごとに2箇所ず
つ形成し、以降も同様にしてハッチングBやハッチング
Cで示すマス目1aの下半分を各段ごとに2箇所ずつ形
成する。このような2枚刃の上刃3を用いると、マス目
1aの1ピッチが20mmであり、高速プレスのプレス
回転数が900回/分であったとしても、鉛シート1を
マス目1aの2ピッチ分ずつ間欠移動させるので、ライ
ンスピードが毎分36m(=20mm×2ピッチ×90
0回/分)となり、1ピッチ分ずつ間欠移動する場合に
比べて2倍のラインスピードで製造できるようになる。
【0009】ところが、実際にエキスパンダでこのよう
な2枚刃(同一形状、同一高さ)の上刃3を用いて製造
を行うと、隣接する2箇所のマス目1aが同時に、同じ
負荷で形成されるために、鉛シートに過大な応力がかか
り、マス目1aを構成する桟が成形過程において切断さ
れるという問題が生じていた。また、たとえ切断されな
い場合でも、マス目1aの長六角形の形状に歪みが生じ
るという問題が生じていた。歪みの例としては、図9に
示したように、最端部のマス目1aの図示下側の桟1b
が2箇所ずつ対になってハの字形に歪み、これらの桟1
bを結ぶボトムボーダーが真っ直ぐにならないことがあ
る。そして、このような桟1bの歪みが生じると、鉛シ
ート1の展開部の幅が不均一になり、格子形状に切り出
した場合の寸法誤差が大きくなるという問題が発生す
る。
【0010】なお、この問題は、エキスパンダの上刃3
を2枚刃にした場合に限らず、3枚刃以上(同一形状、
同一高さ)にして鉛シート1を3ピッチ以上で間欠移動
させるようにした場合も同様である。
【0011】本発明は、かかる事情に対処するためにな
されたものであり、各段の上刃の2枚以上の刃の形状を
相違させることにより、金属シートのマス目を構成する
桟の切断や、マス目の形状が歪むのを防止することがで
きる電池用格子の製造装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になした第1の発明は、間欠移動する金属シート上で、
端部から順にこの金属シートの進行方向に沿って階段状
に配置された複数の上刃を上下動させることにより、こ
の金属シートに切り込みを入れて押し広げマス目を網状
に形成する電池用格子の製造装置において、階段状に配
置された各段の上刃が、金属シートの進行方向に沿って
並んだ2枚以上の刃を備えると共に、これら各段の上刃
における刃の形状が、少なくとも隣接する刃の間で相違
することを特徴とする電池用格子の製造装置である。
【0013】請求項1の発明において、2枚以上の刃の
形状が、少なくとも隣接する刃の間で相違するとは図1
(B)に例示するように、上下動する上刃3の刃3a、
3bの形状が異なることを指す。このように、ひとつの
上刃3に形状の異なる2つの刃3a、3bを取り付けて
金属シートを加工した場合、図2に例示するように、ボ
トムボーダーに平行な一連のマス目(図2ハッチング部
分A、B)に、1つおきに形状の異なるマス目が形成さ
れる。ただし、ここで刃3a、3bの大きい方の刃で形
成されたマス目の方が必ずしも大きくなるわけではな
い。なお、上刃3の形状の異なる刃3a、3bを用いて
製造された格子においては、その格子の形状に特徴的な
ことがある。これはボトムボーダーに平行な一連のマス
目の各列ごとに1つ毎に形状の異なるマス目が形成され
ることである。
【0014】なお、上刃3に3つ以上の刃が取り付けら
れている場合は、刃の数毎に、あるマス目の形状が形成
され、それが各列で繰り返し形成されることになる。
【0015】第1の発明によれば、各段の上刃における
複数の刃の形状が相違するので、上刃が金属シートにマ
ス目を形成するときにかかる応力を利用して直前に形成
したマス目形状の歪みを防止することができる。このた
め、従来のように、1枚刃により異なる上下動のサイク
ルで隣接するマス目を形成する場合と同様に、これらの
隣接するマス目形状に歪みが生じるのを防止することが
できる。ここで、金属シートに大きな応力が加わるの
は、上刃の刃先が当接して切り込みができる瞬間である
が、このとき直前に形成したマス目にも無視できないほ
どの応力がかかる。これにより直前に形成したマス目の
桟部もさらに伸びることになる。この桟の伸びを利用し
て歪みを防止できる。
【0016】第2の発明は、前記各段の上刃の先端位置
が同じ高さであることを特徴とする、請求項1記載の電
池用格子の製造装置である。
【0017】第2の発明において上刃の先端位置が同じ
高さであるとは、ひとつの上刃に取り付けられた複数の
刃の刃先の先端位置がすべて同じであることを示す。
【0018】第2の発明によれば、刃先の形状により異
なるが、金属シートに接触する部分の長さの差が、長い
ほうを基準にして2〜10%のときに隣接するマス目形
状に歪が生じるのを有効に防止することができ、望まし
い数値である。
【0019】第3の発明は、前記各段の上刃の先端位置
が異なる高さであることを特徴とする、請求項1記載の
電池用格子の製造装置である。
【0020】第3の発明において上刃の先端位置が異な
る高さであるとは、ひとつの上刃に取り付けられた複数
の刃の刃先の少なくとも1つの先端位置が異なることを
示す。
【0021】第4の発明は、前記各段の上刃が、刃の形
状が相違する2枚以上の刃を一体的に形成したものであ
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の電池用
格子の製造装置である。
【0022】第4の発明によれば、各段の上刃が2枚以
上の刃を一体的に形成しているので、この上刃の作製時
に機械加工によって精度よく刃の形状を相違させること
ができ、この上刃のセッティング時の調整を容易にする
ことができる。
【0023】第5の発明は、請求項1、2、3または4
記載の電池用格子の製造装置を用いて製造された電池用
格子である。
【0024】第5の発明による電池用格子は、その活物
質保持性能や電池にしたときの放電性能、寿命性能にお
いて従来品となんら遜色ない。その上で電池用格子の生
産性が向上されている。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0026】図1〜図4は本発明の一実施形態を示すも
のであって、図1(A)は上刃取付金具4に取り付けら
れた上刃3を示す正面図、図1(B)はその要部拡大図
である。図3は下刃金具2と2枚刃の上刃3を取り付け
た上刃取付金具4とからなるエキスパンダの斜視図、図
4は2枚刃によりマス目を形成する順序を示すための鉛
シート1の平面図である。なお、図5〜図9に示した従
来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記
する。
【0027】本実施形態は、鉛シート1を2ピッチ分ず
つ間欠移動させることによりラインスピードを2倍にし
たエキスパンダについて説明する。このエキスパンダ
は、図3に示すように、1点鎖線で示す鉛シート1を下
刃金具2上で間欠的に2ピッチ分ずつ図示矢印V方向に
移動させながら、多数の上刃3を取り付けた上刃取付金
具4を上下動させることにより、この鉛シート1にマス
目を形成する電池用格子の製造装置である。上刃取付金
具4は、図5に示した1ピッチの場合のものと同様の構
成の金具であるが、階段状の各段の側面4aの幅が広く
なっている。即ち、図5に示した上刃取付金具4では、
各段の側面4aの幅が、図4に示すマス目1aの1.5
ピッチ分となっているが、本実施形態では、各段の側面
4aの幅がこのマス目1aの2.5ピッチ分となる。そ
して、この上刃取付金具4は、図5の場合と同様に、実
際には鉛シート1のすぐ上に配置され、高速プレスによ
って繰り返し上下動を行うようになっている。
【0028】上刃3は、図8に示した従来例と同様に、
下端に2枚の刃3a,3bを形成した工具であり、図3
に示すように、上刃取付金具4の各段の側面4aにボル
トによって1個ずつ取り付け固定される。なお、図3で
も、図面を簡単にするために、上刃取付金具4の側面4
aを4段として、この上刃取付金具4の両側にそれぞれ
4個ずつの上刃3を取り付けた図を示しているが、実際
には、もっと段数の多い側面4aにそれぞれ多数の上刃
3が取り付けられている。
【0029】各上刃3の下端に形成された2枚の刃3
a,3bは、図1(A)(B)に示すように、それぞれ
異なる形状の刃先を有するものが、鉛シート1の送り方
向(矢印V方向)に沿ってマス目1aの1ピッチ分だけ
ずれて、わずかな隙間を開けて並べて配置されている。
これらの刃3a,3bの刃先の形状は、矢印V方向の中
央部が水平面となり、その両側がそれぞれ上向きの傾斜
面となる逆台形状に形成されていて、これにより図4に
示す鉛シート1のマス目1aの図示下半分の形状を形成
できるようにしている。また、これら各刃3a,3bの
刃先の形状は、上刃取付金具4の最も外側の段(図1の
左端)の側面4aに取り付ける上刃3の場合には、逆台
形状の水平面の部分が他の上刃3に比べて広く形成され
(図示せず)、最も内側の段(図1の右端)の側面4a
に取り付ける上刃3の場合には、逆台形状の水平面と傾
斜面がさらに外側(図1の手前側)に向かって上方に傾
斜して形成されている。
【0030】上記各段の上刃3の2枚の刃3a,3b
は、刃の形状が相違して形成されている。即ち、ここで
は、鉛シート1の送り方向の上流側に配置された刃3a
の刃先の方が下流側の刃3bの刃先に対して、少し小さ
く形成されている。図1では、図面を分かり易くするた
めに誇張して示している。このような2枚の刃3a,3
bの刃先の形状差は、上刃3を機械加工によって作製す
る際に、容易に精度よく形成することができる。
【0031】下刃金具2も、図5に示した1ピッチの場
合のものと同様の構成の金型であるが、上刃取付金具4
と同様に、階段状の各段の側面2aの幅が広くなってい
る。また、鉛シート1は、従来例で示したものを使用し
て、下刃金具2上をマス目1aの2ピッチ分ずつ間欠的
に搬送するようになっている。
【0032】上記構成のエキスパンダも、従来例と同様
に、鉛シート1を間欠的に移動させながら、高速プレス
によって上刃取付金具4を上下動させることにより、階
段状に配置された各上刃3の刃先をこの鉛シート1にそ
れぞれ切り込ませて下方に押し下げる動作を繰り返す。
この際、図4に示すように、上刃取付金具4の1回の上
下動に伴い、最も外側の上刃3の2枚の刃3a,3bに
よってハッチングA11,A12で示す2箇所のマス目1a
の図示下半分が形成されると共に、1段内側の上刃3の
2枚の刃3a,3bによってハッチングA21,A22で示
す2箇所のマス目1aの下半分が形成され、もう1段内
側の上刃3の2枚の刃3a,3bによってハッチングA
31,A32で示す2箇所のマス目1aの下半分が形成さ
れ、以下同様に、各段の上刃3の2枚の刃3a,3bに
よって2箇所ずつのマス目1aの下半分が形成される。
また、次の1回の上下動に伴い、鉛シート1が図示右側
に2ピッチ分移動するので、最も外側の上刃3の2枚の
刃3a,3bによってハッチングB11,B12で示す2箇
所のマス目1aの下半分が形成されると共に、1段内側
の上刃3の2枚の刃3a,3bによってハッチング
21,B22で示す2箇所のマス目1aの下半分が形成さ
れ、もう1段内側の上刃3の2枚の刃3a,3bによっ
てハッチングB31,B32で示す2箇所のマス目1aの下
半分が形成され、以下同様に、各段の上刃3の2枚の刃
3a,3bによって2箇所ずつのマス目1aの下半分が
形成される。さらに、その次の1回の上下動に伴い、鉛
シート1が再び図示右側に2ピッチ分移動するので、最
も外側の上刃3の2枚の刃3a,3bによってハッチン
グC11,C12で示す2箇所のマス目1aの下半分が形成
されると共に、1段内側の上刃3の2枚の刃3a,3b
によってハッチングC21,C22で示す2箇所のマス目1
aの下半分が形成され、もう1段内側の上刃3の2枚の
刃3a,3bによってハッチングC31,C32で示す2箇
所のマス目1aの下半分が形成され、以下同様に、各段
の上刃3の2枚の刃3a,3bによって2箇所ずつのマ
ス目1aの下半分が形成される。そして、これらの各マ
ス目1aは、上刃取付金具4が次の2回の上下動に伴っ
て、右上と左上に隣接するマス目1aの下半分を形成す
ることにより、上半分も形成されて長六角形の開口部が
形作られる。また、上刃取付金具4の上下動がさらに繰
り返されることにより、これら長六角形のマス目1aが
網状に多数形成されることになる。
【0033】上記エキスパンダの動作は、図9に示した
従来例のものと全く同じである。しかし、本実施形態の
場合には、例えば上刃取付金具4の1回の上下動に伴
い、最も外側の上刃3の2枚の刃3a,3bがハッチン
グA11,A12で示す2箇所のマス目1aの下半分を形成
する際に、鉛シート1の送り方向の下流側に配置された
刃3bの方が刃の形状が長いために、鉛シート1に切り
込みを入れてハッチングA12で示すマス目1aを形成
し、その上流側に配置された刃3aが鉛シート1に切り
込みを入れてハッチングA11で示す形状差分だけ小さい
マス目1aの形成する。そして、これらの刃3a,3b
がマス目1aを形成するときに鉛シート1に加わる応力
は、刃先が当接して切り込みができる瞬間が最も大き
く、隣接するマス目にも影響を及ぼす。このため、ハッ
チングA21,A22で示すマス目1aを形成する際にハッ
チングA11,A12で示した隣接する2箇所のマス目1a
にも大きな応力が同時に加わり、マス目の桟は伸ばされ
ることになる。従って、これら2箇所のマス目1aは、
1枚刃の上刃3により異なる上下動のサイクルで別個に
形成した場合とほぼ同様の状態で形成することができる
ので、2箇所ずつ対になった歪みを発生するのを防ぐこ
とができるようになる。また、これは、より内側に配置
された各段の上刃3でも同様であり、2枚の刃3a,3
bの刃先が鉛シート1にマス目1aの大きさを変えるこ
とにより、これらの刃先によって形成される隣接する2
箇所のマス目1aの形状に歪みが生じるのを防止するこ
とができる。
【0034】この結果、本実施形態のエキスパンダによ
れば、2枚刃の上刃3を用いた場合に生じる2箇所のマ
ス目1aごとの対になった歪みの発生をなくすことがで
きるので、鉛シート1の展開部の幅を一定にして、鉛蓄
電池の格子の寸法精度を高めることができるようにな
る。
【0035】なお、上記実施形態では、工具鋼によって
一体的に作製された上刃3の下端に2枚の刃3a,3b
を形成する場合について示したが、1枚の刃3aだけを
形成した上刃3を上刃取付金具4の格段の側面4aに2
個ずつ取り付けるようにすることもできる。ただし、こ
の場合には、各段の2個の上刃3は、刃3aの刃の形状
が相違するように取り付ける必要があり、この取り付け
調整が面倒なものになる可能性がある。
【0036】また、上記実施形態では、上刃3の下流側
の刃3bの形状を小さくさせたが、2枚の刃3a,3b
の刃先の形状が異なればよいので、上流側の刃3aの刃
の形状を大きくさせるようにしてもよい。これについ
て、2種類の上刃3を試作して試したが、2枚の刃3
a,3bのいずれ側を大きくさせた場合にも、ほぼ同様
の結果が得られた。
【0037】また、上記実施形態では、2枚の刃3a,
3bを用いる場合について説明したが、上刃3を3枚刃
以上にすると共に、鉛シート1の間欠移動をマス目1a
の3ピッチ分以上にした場合にも、同様に実施可能であ
る。この場合、3枚以上の刃の形状は、全ての刃で相違
してもよいが、マス目形成後に最も応力のかかる部分に
相当する刃物だけ形状を変える等すれば、全ての刃の形
状が相違していなくてもよい。
【0038】また、上記実施形態では、鉛シート1の両
側に展開部を形成する場合について説明したが、上刃取
付金具4の片側にのみ階段状の側面4aを形成し、ここ
に上刃3を取り付けることにより、鉛シート1に片側の
展開部だけを形成することもできる。
【0039】また、上記実施形態では、鉛シート1のマ
ス目1aの形状が長六角形(ダイヤモンド形)である場
合について説明したが、このマス目形状は特に限定され
ない。しかも、下端部を除いたマス目1aの形状が全て
同じである必要もない。この場合のマス目形状の変化
は、歪みによるものとは異なるので、これによって格子
の寸法精度が低下するようなおそれは生じない。
【0040】また、上記実施形態では、鉛シート1を加
工する場合について説明したが、鉛合金以外の金属シー
トを加工する場合にも同様に実施可能であり、鉛蓄電池
に用いる鉛合金製の格子に限らず、他の種類の電池に用
いる金属製の格子を形成する場合にも同様に実施可能で
ある。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電池用格子の製造装置によれば、各段の上刃の刃先が
金属シートに切り込みを形成するマス目の大きさを変え
ることができるので、隣接するマス目が形成される際の
応力を利用してマス目の形状に歪みが生じるのを防止す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施形態を示すものであっ
て、上刃取付金具に取り付けられた上刃を示す正面図で
ある。(b)本発明の一実施形態を示すものであって、
形状が異なる刃先を示す正面図である。
【図2】上刃に形状の異なる2つの刃を取り付けて製造
したエキスパンド格子の一例である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、下刃
金具と2枚刃の上刃を取り付けた上刃取付金具とからな
るエキスパンダの斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、2枚
刃によりマス目を形成する順序を示すための鉛シートの
平面図である。
【図5】従来例を示すものであって、下刃金具と1枚刃
の上刃を取り付けた上刃取付金具とからなるエキスパン
ダの斜視図である。
【図6】従来例を示すものであって、両側の展開部にマ
ス目が網状に形成された鉛シートの平面図である。
【図7】従来例を示すものであって、1枚刃によりマス
目を形成する順序を示すための鉛シートの展開部の平面
図である。
【図8】従来例を示すものであって、2枚刃の上刃の斜
視図である。
【図9】従来例を示すものであって、2枚刃によりマス
目を形成する順序を示すための鉛シートの展開部の平面
図である。
【符号の説明】
1 鉛シート 1a マス目 3 上刃 3a 刃 3b 刃 4 上刃取付金具 4a 側面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間欠移動する金属シート上で、端部から
    順にこの金属シートの進行方向に沿って階段状に配置さ
    れた複数の上刃を上下動させることにより、この金属シ
    ートに切り込みを入れて押し広げマス目を網状に形成す
    る電池用格子の製造装置において、 階段状に配置された各段の上刃が、金属シートの進行方
    向に沿って並んだ2枚以上の刃を備えると共に、 これら各段の上刃における刃の形状が、少なくとも隣接
    する刃の間で相違することを特徴とする電池用格子の製
    造装置。
  2. 【請求項2】 前記各段の上刃の先端位置が同じ高さで
    あることを特徴とする、請求項1記載の電池用格子の製
    造装置。
  3. 【請求項3】 前記各段の上刃の先端位置が異なる高さ
    であることを特徴とする、請求項1記載の電池用格子の
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記各段の上刃が、刃の形状が相違する
    2枚以上の刃を一体的に形成したものであることを特徴
    とする請求項1、2または3記載の電池用格子の製造装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載の電池用
    格子の製造装置を用いて製造された電池用格子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007188702A (ja) * 2006-01-12 2007-07-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 鉛蓄電池用エキスパンド格子体の製造方法および鉛蓄電池

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