JP2003141988A - シャドウマスク板の製造方法及びシャドウマスク板用保護フィルム - Google Patents

シャドウマスク板の製造方法及びシャドウマスク板用保護フィルム

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JP2003141988A
JP2003141988A JP2001334553A JP2001334553A JP2003141988A JP 2003141988 A JP2003141988 A JP 2003141988A JP 2001334553 A JP2001334553 A JP 2001334553A JP 2001334553 A JP2001334553 A JP 2001334553A JP 2003141988 A JP2003141988 A JP 2003141988A
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Hidemi Matsunaga
秀実 松永
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程内での加熱や乾燥による粘着力の昂進に
起因する重剥離現象の発生が殆どないので、特別な設備
上の工夫や加熱等を要することなく、シャドウマスク素
材から剥離する際のスリップ&スティック現象に起因す
る剥離力のバラツキや振動の発生等を殆ど来さず、従っ
て生産ラインにおける機械適性に優れる保護フィルムを
用いることによる効率的且つ簡便なシャドウマスク板の
製造方法、及び、上記シャドウマスク板用保護フィルム
を提供する。 【解決手段】 前後2段エッチングによりシャドウマス
ク板を製造するシャドウマスク板の製造方法において、
非エッチング面を保護するために用いられる保護フィル
ムが、レジスト膜への初期粘着力が2N/25mm以上
であり、エッチング工程終了後の剥離力が0.1〜3N
/25mmであることを特徴とするシャドウマスク板の
製造方法、及び、上記初期粘着力及び剥離力を示すこと
を特徴とするシャドウマスク板用保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像用のブ
ラウン管内で使用されるシャドウマスク板の製造方法及
びシャドウマスク板用保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー受像用のブラウン管内
で使用される電子線の線束矯正用のシャドウマスク板を
製造する工程において、シャドウマスク素材の一方の面
にエッチング加工を施す際に、シャドウマスク素材の他
方の面(非エッチング加工面)をマスキング(保護)す
るために保護フィルムが使用されている。
【0003】上記保護フィルムとしては、例えば、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル等からなるフィルム(シートも含
む)を支持体とし、その一方の面に粘着剤層が形成され
てなる保護フィルムが一般的に用いられている。
【0004】このような保護フィルムは、工場の生産ラ
インの中で量産を図るために、巻重体からの巻き戻し
(展開)、シャドウマスク素材への貼着、用済み後にお
けるシャドウマスク素材からの剥離等が自動機械を用い
て行われているので、優れた機械適性が要求される。
【0005】ところが、従来の保護フィルムは、シャド
ウマスク素材に貼着された後、工程内での加熱や乾燥に
よって粘着力(接着力)が昂進して、いわゆる重剥離現
象が発生するため、用済み後にシャドウマスク素材から
剥離するのが困難となり、剥離時にシャドウマスク素材
と保護フィルムとの間でいわゆるスリップ&スティック
現象(パラ剥離現象)が発生して、剥離力のバラツキが
大きくなるため、機械適性が不十分であるという問題点
がある。又、スリップ&スティック現象の発生に伴って
振動も発生するため、シャドウマスク素材に変形、損
傷、切断等の不具合が起こりがちであり、この振動を打
ち消すために、特別な設備上の工夫を要するという問題
点もある。
【0006】シャドウマスク素材からの保護フィルムの
剥離性を向上させるために、例えば、特開平5−114
357号公報には、保護フィルムの剥離工程において、
保護フィルムを加熱してシャドウマスク素材のエッチン
グ抵抗層との粘着力を弱めた後、保護フィルムを剥離す
るシャドウマスク板の製造方法が開示されている。
【0007】しかし、上記公報に開示されている製造方
法の場合、保護フィルムの剥離時に加熱を要するため、
工程が煩雑になったり、エネルギーコスト的にも不利に
なるという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑み、工程内での加熱や乾燥による粘着力の昂
進に起因する重剥離現象の発生が殆どないので、特別な
設備上の工夫や加熱等を要することなく、シャドウマス
ク素材から剥離する際のスリップ&スティック現象に起
因する剥離力のバラツキや振動の発生等を殆ど来さず、
従って生産ラインにおける機械適性に優れる保護フィル
ムを用いることによる効率的且つ簡便なシャドウマスク
板の製造方法、及び、上記シャドウマスク板用保護フィ
ルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のシャドウマスク
板の製造方法は、所定パターンに従って部分的に金属面
を露出させているレジスト膜が両面に形成されたシャド
ウマスク素材の第1の面に保護フィルムを貼着した後、
第1の面の他面である第2の面からエッチングを行っ
て、第2の面の金属露出部分に凹部を形成する第一エッ
チング工程と、この第2の面のレジスト膜を剥離し又は
剥離することなく第2の面にエッチング抵抗剤を塗布し
てエッチング抵抗層を形成し、このエッチング抵抗層上
に保護フィルムを貼着する保護層形成工程と、上記保護
層形成工程に引き続き、第1の面から保護フィルムを剥
離した後、この第1の面からエッチングを行って、第1
の面側に上記第2の面に形成された凹部に連通する凹孔
を形成する第二エッチング工程と、上記凹孔を形成した
後、第2の面のエッチング抵抗層上の保護フィルムを剥
離すると共にエッチング抵抗層及び要すればレジスト膜
を除去するエッチング抵抗層除去工程とを備えるシャド
ウマスク板の製造方法において、上記保護フィルムは、
レジスト膜への初期粘着力が2N/25mm以上であ
り、エッチング工程終了後の剥離力が0.1〜3N/2
5mmであることを特徴とする。
【0010】本発明のシャドウマスク板の製造方法で用
いられるシャドウマスク素材とは、巻取りロールから供
給された長尺帯状の金属素材であり、上記シャドウマス
ク素材は、所定パターンに従って部分的に金属面を露出
させているレジスト膜が両面に形成されている。
【0011】上記レジスト膜の形成は、例えば、長尺帯
状のシャドウマスク素材の両面に先ず感光膜を形成し、
その両面の感光膜のそれぞれにネガ原版を密着して露光
し、現像して、ネガ原版のパターンに対応するパターン
からなるレジスト膜を形成すれば良い。
【0012】次に、上記レジスト膜が両面に形成された
シャドウマスク素材の第1の面(一方の面)に後述する
保護フィルムを貼着した後、第1の面の他面である第2
の面(他方の面)からエッチングを行って、第2の面の
金属露出部分に凹部を形成する(第一エッチング工
程)。
【0013】次に、上記第2の面に例えばエポキシ樹脂
などからなるエッチング抵抗剤を塗布してエッチング抵
抗層を形成した後、このエッチング抵抗層上に保護フィ
ルムを貼着して保護層を形成する(保護層形成工程)。
尚、上記エッチング抵抗剤の塗布は、第2の面のレジス
ト膜を剥離した後に行っても良いし、レジスト膜を剥離
することなく行っても良い。
【0014】次に、上記保護層の形成に引き続き、第1
の面から保護フィルムを剥離した後、この第1の面から
エッチングを行って、第1の面側に上記第一エッチング
工程において第2の面に形成された凹部に連通する凹孔
を形成して電子ビーム通過孔を得る(第二エッチング工
程)。
【0015】次に、第2の面のエッチング抵抗層上の保
護フィルムを剥離した後、露出したエッチング抵抗層に
例えば水酸化ナトリウム水溶液のような苛性アルカリ水
溶液をスプレーしてエッチング抵抗層を膨潤させ、更に
温水をスプレーして、その膨潤したエッチング抵抗層を
除去する(エッチング抵抗層除去工程)。
【0016】次いで、第1の面のレジスト膜を剥離する
と共に、必要であれば第2の面のレジスト膜を剥離する
ことにより、所望のシャドウマスク板を製造することが
できる。
【0017】本発明の製造方法で用いられる保護フィル
ムは、レジスト膜への初期粘着力が2N/25mm以上
であり、エッチング工程終了後の剥離力が0.1〜3N
/25mmであることが必要である。尚、本発明で言う
初期粘着力及び剥離力とは、JIS Z−0237「粘
着テープ・粘着シート試験方法」に準拠して測定された
180度引きはがし粘着力を意味する。
【0018】保護フィルムのレジスト膜への初期粘着力
が2N/25mm未満であると、レジスト膜に対する保
護フィルムの密着性が不十分となって、非エッチング面
を十分に保護できなくなる。
【0019】又、保護フィルムのエッチング工程終了後
の剥離力が0.1N/25mm未満であると、シャドウ
マスク板の製造工程において、保護フィルムがシャドウ
マスク素材から自然剥離し、非エッチング面を保護でき
なくなり、逆に3N/25mmを超えると、用済み後の
保護フィルムをシャドウマスク素材から剥離する際に重
剥離現象やそれに伴うスリップ&スティック現象が発生
して、シャドウマスク素材に変形、損傷、切断等の不具
合が生じたり、作業性が悪くなる。
【0020】次に、本発明のシャドウマスク板用保護フ
ィルム(以下、単に「保護フィルム」と略記する)は、
上記初期粘着力及び剥離力を示すことを特徴とする。
【0021】本発明の保護フィルムは、上記初期粘着力
及び剥離力を示すので、シャドウマスク板の製造工程に
おいて極めて好適に用いられる。
【0022】本発明の保護フィルムは、保護フィルムを
レジスト膜から一定の剥離速度で剥離する際に、剥離さ
れた保護フィルムの任意の0.2m区間における剥離力
のバラツキが最大値−最小値≦1N/25mmであるこ
とが好ましく、より好ましくは最大値−最小値≦0.5
N/25mmである。
【0023】保護フィルムの上記最大値−最小値が1N
/25mmを超えると、用済み後の保護フィルムをシャ
ドウマスク素材から剥離する際に重剥離現象やそれに伴
うスリップ&スティック現象が発生して、シャドウマス
ク素材に変形、損傷、切断等の不具合が生じたり、作業
性が悪くなることがある。
【0024】又、本発明においては、上記一定の剥離速
度は特に限定されるものではないが、実生産のラインス
ピードを考慮すれば、1〜30m/分であることが好ま
しく、より好ましくは10m前後/分である。1m/分
未満であると、シャドウマスク板の生産性に対応でき
ず、逆に30m/分を超えると、シャドウマスク素材に
変形、損傷、切断等の不具合が生じる。
【0025】即ち、本発明の保護フィルムは、前記本発
明のシャドウマスク板の製造方法におけるレジスト膜へ
の初期粘着力が2N/25mm以上であり、エッチング
工程終了後の剥離力が0.1〜3N/25mmであり、
且つ、保護フィルムをレジスト膜から好ましくは1〜3
0m/分、より好ましくは10m前後/分の一定の剥離
速度で剥離する際に、剥離された保護フィルムの任意の
0.2m区間における剥離力のバラツキが好ましくは最
大値−最小値≦1N/25mm、より好ましくは最大値
−最小値≦0.5N/25mmである特性を有するもの
が最も好ましい。
【0026】本発明の保護フィルムは、上記特性を発現
し得るものであれば如何なる保護フィルムであっても良
いが、なかでも支持体の一方の面に粘着剤層が形成され
てなる巻重体状の保護フィルムであることが好ましい。
【0027】保護フィルムを構成する支持体は、如何な
る材質からなる支持体であっても良いが、なかでもポリ
オレフィン系樹脂からなる支持体であることが好まし
い。
【0028】上記ポリオレフィン系樹脂としては、例え
ば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンと
エチレン以外のα−オレフィンとのエチレンを主体とす
る共重合体などのポリエチレン系樹脂;ポリプロピレン
系樹脂;エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチ
レン−n−ブチルアクリレート共重合体、エチレン−メ
チルメタクリレート共重合体などのエチレン−アルキル
(メタ)アクリレート共重合体;エチレン−酢酸ビニル
共重合体等が挙げられるが、なかでも、強度や耐熱性に
優れることから、ポリプロピレン系樹脂が好適に用いら
れる。上記共重合体は、ランダム共重合体であっても良
いし、ブロック共重合体であっても良い。又、これらの
ポリオレフィン系樹脂は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0029】上記ポリプロピレン系樹脂としては、例え
ば、プロピレンの単独重合体、プロピレンとプロピレン
以外のα−オレフィンとのプロピレンを主体とするラン
ダム共重合体、プロピレンとプロピレン以外のα−オレ
フィンとのプロピレンを主体とするブロック共重合体等
が挙げられる。これらのポリプロピレン系樹脂は、単独
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。
【0030】上記プロピレン以外のα−オレフィンとし
ては、例えば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテ
ン、1−オクテン等が挙げられる。これらのプロピレン
以外のα−オレフィンは、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0031】上記ポリプロピレン系樹脂は、特に限定さ
れるものではないが、重量平均分子量(Mw)が8万〜
60万であるものが好ましい。ポリプロピレン系樹脂の
Mwが8万未満であると、得られる支持体や保護フィル
ムの強度や耐熱性が不十分となることがあり、逆に60
万を超えると、得られる支持体や保護フィルムの柔軟性
やシャドウマスク素材の凹凸への追従性が不十分となる
ことがある。
【0032】支持体を構成するポリオレフィン系樹脂の
好ましい例としては、例えば、Mwが8万〜60万のポ
リプロピレン系樹脂50〜99.9重量%及びポリプロ
ピレン系樹脂以外の前記ポリオレフィン系樹脂0.1〜
50重量%が含有されてなるポリオレフィン系樹脂組成
物が挙げられる。
【0033】上記ポリオレフィン系樹脂組成物中におけ
るポリプロピレン系樹脂の含有量が50重量%未満であ
るか、ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹
脂の含有量が50重量%を超えると、得られる支持体や
保護フィルムの強度や耐熱性が不十分となることがあ
り、逆にポリプロピレン系樹脂の含有量が99.9重量
%を超えるか、ポリプロピレン系樹脂以外のポリオレフ
ィン系樹脂の含有量が0.1重量%未満であると、得ら
れる支持体や保護フィルムの柔軟性やシャドウマスク素
材の凹凸への追従性が不十分となることがある。
【0034】支持体を構成するポリオレフィン系樹脂に
は、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、例えば、透明性や光沢性を向上させるためにベンジ
リデンソルビトールのような結晶核剤や、充填剤、増量
剤、軟化剤(可塑剤)、界面活性剤、カップリング剤、
酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外
線吸収剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種
添加剤の1種類もしくは2種類以上が添加されていても
良い。
【0035】支持体の成形方法としては、例えば、ポリ
オレフィン系樹脂及び必要に応じて添加される各種添加
剤からなるポリオレフィン系樹脂組成物を常法により予
め調製した後、このポリオレフィン系樹脂組成物を押出
機にて溶融混練して押出し、Tダイやサーキュラーダイ
等を用いて、フィルム状(シート状も含む)に成形する
方法や、ポリオレフィン系樹脂組成物を有機溶剤などの
溶媒に溶解もしくは分散させた後、キャスト方式でフィ
ルム状に成形する方法、又、ポリオレフィン系樹脂組成
物と後述する粘着剤層を形成するために用いられる粘着
剤との共押出を行って、支持体の成形と粘着剤層の形成
とを同時に一括して行う方法等が挙げられ、いずれの方
法が採られても良いが、生産性に優れることから、共押
出法を採ることが好ましい。
【0036】こうして得られる支持体は、単層構成であ
っても良いし、2層以上の複層構成であっても良い。
【0037】又、支持体の厚みは、特に限定されるもの
ではないが、20〜150μmであることが好ましい。
支持体の厚みが20μm未満であると、得られる保護フ
ィルムの強度や用済み後の剥離性が不十分となることが
あり、逆に150μmを超えると、得られる保護フィル
ムの柔軟性やシャドウマスク素材の凹凸への追従性が不
十分となることがある。
【0038】保護フィルムを構成する粘着剤層の形成に
用いられる粘着剤としては、例えば、ゴム(エラストマ
ー)系粘着剤、アクリル系粘着剤、エチレン−酢酸ビニ
ル系粘着剤、ポリビニルエーテル系粘着剤、シリコーン
系粘着剤等が挙げられる。これらの粘着剤は、単独で用
いられても良いし、2種以上が併用されても良い。
【0039】上記粘着剤は、それぞれの主成分であるゴ
ムや合成樹脂に対して、本発明の課題達成を阻害しない
範囲で必要に応じて、例えば、粘着性付与樹脂、剥離性
調整剤、架橋剤、充填剤、増量剤、軟化剤(可塑剤)、
界面活性剤、カップリング剤、酸化防止剤(老化防止
剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、滑
剤、帯電防止剤、難燃剤等の各種添加剤の1種類もしく
は2種類以上が添加されてなるものであっても良い。
【0040】上記粘着剤の形態は、特に限定されるもの
ではなく、例えば、溶剤型粘着剤、エマルジョン型粘着
剤、ホットメルト型粘着剤、光重合型粘着剤等のいずれ
の形態であっても良い。又、上記粘着剤は、非架橋型粘
着剤であっても良いし、架橋型粘着剤であっても良く、
1液型粘着剤であっても良いし、2液以上の多液型粘着
剤であっても良い。
【0041】本発明の保護フィルムにおいては、上記粘
着剤のなかでもゴム系粘着剤が好適に用いられる。上記
ゴム系粘着剤としては、例えば、天然ゴム;スチレン−
ブタジエン共重合ゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴ
ムなどの合成ゴム;スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−ス
チレンブロック共重合体(SIS)、これらの共役ジエ
ン部分に水素添加して得られるスチレン−エチレン−ブ
チレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)やスチ
レン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合
体(SEPS)などのA−B−A型ブロック共重合体;
スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SB)、スチ
レン−イソプレンブロック共重合体(SI)、これらの
共役ジエン部分に水素添加して得られるスチレン−エチ
レン−ブチレンブロック共重合体(SEB)やスチレン
−エチレン−プロピレンブロック共重合体(SEP)な
どのA−B型ブロック共重合体等を主成分とする粘着剤
が挙げられるが、なかでも上記A−B−A型ブロック共
重合体又はA−B−A型ブロック共重合体とA−B型ブ
ロック共重合体との混合物を主成分とする粘着剤が好適
に用いられる。これらのゴム系粘着剤は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0042】上記A−B−A型ブロック共重合体及びA
−B型ブロック共重合体において、Aはスチレン系重合
体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブロックもし
くはイソプレン重合体ブロック又はこれらを水素添加し
て得られるオレフィン系重合体ブロックを示す。
【0043】上記スチレン系重合体ブロック(A)は、
特に限定されるものではないが、そのMwが1万2千〜
10万程度であるものが好ましく、そのガラス転移温度
(Tg)が20℃以上であるものが好ましい。
【0044】又、上記ブタジエン重合体ブロックもしく
はイソプレン重合体ブロック又はこれらを水素添加して
得られるオレフィン系重合体ブロック(B)は、特に限
定されるものではないが、そのMwが1万〜30万程度
であるものが好ましく、そのTgが−20℃以下である
ものが好ましい。
【0045】上記A−B−A型ブロック共重合体及びA
−B型ブロック共重合体において、AブロックとBブロ
ックとの構成割合は、特に限定されるものではないが、
重量比で、A/B=5/95〜50/50であるものが
好ましく、より好ましくはA/B=10/90〜30/
70のものである。
【0046】上記A−B−A型ブロック共重合体又はA
−B−A型ブロック共重合体とA−B型ブロック共重合
体との混合物を主成分とする粘着剤の好ましい例として
は、例えば、A−B−A型ブロック共重合体又はA−B
−A型ブロック共重合体とA−B型ブロック共重合体と
の混合物100重量部に対して、粘着性付与樹脂10〜
200重量部(好ましくは20〜150重量部、より好
ましくは20〜100重量部)及び高級アルキル基が導
入されたポリエチレンイミン0.01〜5重量部(好ま
しくは0.1〜2重量部、より好ましくは0.2〜1.
2重量部)が含有されてなる粘着剤が挙げられる。
【0047】上記粘着剤においては、主成分として、A
−B−A型ブロック共重合体のみが用いられても良い
し、A−B−A型ブロック共重合体とA−B型ブロック
共重合体との混合物が用いられても良い。
【0048】A−B−A型ブロック共重合体とA−B型
ブロック共重合体との混合割合は、特に限定されるもの
ではないが、重量比で、A−B−A型ブロック共重合体
/A−B型ブロック共重合体=99/1〜20/80で
あることが好ましく、より好ましくは、A−B−A型ブ
ロック共重合体/A−B型ブロック共重合体=99/1
〜50/50である。
【0049】上記粘着性付与樹脂としては、上記ブロッ
ク共重合体中のブタジエン重合体ブロックもしくはイソ
プレン重合体ブロック又はこれらを水素添加して得られ
るオレフィン系重合体ブロック(B)に選択的に相溶す
るものが好ましく、例えば、脂肪族系石油樹脂、脂環族
系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、ロジン系樹脂、テルペ
ン系樹脂、クマロンインデン系樹脂及びこれらの水素添
加物等が挙げられる。これらの粘着性付与樹脂は、単独
で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良
い。
【0050】上記粘着剤において、A−B−A型ブロッ
ク共重合体又はA−B−A型ブロック共重合体とA−B
型ブロック共重合体との混合物100重量部に対する上
記粘着性付与樹脂の含有量が10重量部未満であると、
得られる保護フィルム(粘着剤層)の粘着性(タック)
や粘着力が不十分となることがあり、逆に200重量部
を超えると、粘着剤層の凝集力が弱くなって、得られる
保護フィルムの粘着力や用済み後の剥離性が阻害される
ことがある。
【0051】上記高級アルキル基が導入されたポリエチ
レンイミンは、いわゆる剥離性調整剤として機能し、保
護フィルム(粘着剤層)の粘着性(タック)や粘着力を
適正な水準に維持しつつ、用済み後の保護フィルムをシ
ャドウマスク素材から剥離する際の剥離性向上に寄与す
る。
【0052】上記高級アルキル基としては、一般に炭素
数が12以上のアルキル基が好ましく、なかでもオクタ
デシル基が特に好ましい。又、上記ポリエチレンイミン
としては、数平均分子量が1千〜2万のものが好まし
い。
【0053】ポリエチレンイミンに高級アルキル基を導
入する方法としては、例えば、ポリエチレンイミンに過
剰の高級アルキルイソシアネート化合物を加えて付加反
応させる方法が挙げられ、このような方法を採ることに
より、ポリエチレンイミンに高級アルキル基を容易に導
入することができる。
【0054】高級アルキル基の導入量は、特に限定され
るものではないが、ポリエチレンイミンのイミン基に対
して、高級アルキル基0.5〜1.0当量であることが
好ましく、より好ましくは0.7〜1.0当量である。
【0055】上記粘着剤において、A−B−A型ブロッ
ク共重合体又はA−B−A型ブロック共重合体とA−B
型ブロック共重合体との混合物100重量部に対する上
記高級アルキル基が導入されたポリエチレンイミンの含
有量が0.01重量部未満であると、得られる保護フィ
ルム(粘着剤層)の粘着力が工程内での加熱や乾燥によ
って上昇し、用済み後の剥離が困難となることがあり、
逆に5重量部を超えると、高級アルキル基が導入された
ポリエチレンイミンが粘着剤層の表面に多量にブリード
アウトして、保護フィルム(粘着剤層)の粘着性(タッ
ク)や粘着力が阻害されたり、シャドウマスク素材の表
面を汚染する等の不具合が生じることがある。
【0056】本発明で用いられる粘着剤の調製方法は、
特に限定されるものではなく、例えば、ミキサー、ニー
ダー、ロール、押出機等の通常の攪拌混練機を用いて、
粘着剤の主成分として用いられる前記ゴムや合成樹脂の
各所定量と必要に応じて添加される前記各種添加剤の1
種類もしくは2種類以上の各所定量とを、常温下もしく
は加温下で、均一に攪拌混練することにより、所望の粘
着剤を得ることができる。
【0057】保護フィルムの作製方法としては、例え
ば、ロールコーター等の通常の塗工機を用いて、前記支
持体の所定の面に粘着剤を直接的に塗工し、必要に応じ
て乾燥、冷却、光照射等の工程を経て、粘着剤層を形成
した後、必要に応じて離型紙や離型フィルム等の離型材
の離型処理面を粘着剤層に積層する直接塗工法、離型材
の離型処理面に上記と同様の方法で粘着剤層を形成した
後、この粘着剤層を支持体の所定の面に積層して、粘着
剤層を支持体の所定の面に転写する転写法、支持体用の
例えばポリオレフィン系樹脂と粘着剤層用の粘着剤との
共押出を行って、支持体の成形と粘着剤層の形成とを同
時に一括して行う共押出法等が挙げられ、いずれの方法
が採られても良いが、生産性に優れることから、共押出
法を採ることが好ましい。尚、支持体の所定の面には、
粘着剤層の密着性をより高めるために、予めコロナ放電
処理、プラズマ放電処理、プライマー塗工等の表面処理
が施されていても良い。
【0058】上記粘着剤層の厚みは、特に限定されるも
のではないが、3〜50μmであることが好ましく、よ
り好ましくは5〜30μmである。粘着剤層の厚みが3
μm未満であると、得られる保護フィルムの粘着性(タ
ック)や粘着力が不十分となることがあり、逆に50μ
mを超えると、得られる保護フィルムをシャドウマスク
素材から用済み後に剥離する際の剥離性が阻害された
り、得られる保護フィルムのコストが高くなることがあ
る。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0060】(実施例1)支持体用のポリオレフィン系
樹脂としてポリプロピレン系樹脂{商品名「J215
W」、密度:0.91g/cm3 、メルトフローレート
(MFR):9g/10分(230℃)、グランドポリ
マー社製}を準備した。又、A−B−A型ブロック共重
合体からなるSEBS(商品名「タフテックH105
2」、旭化成工業社製)100部、粘着性付与樹脂とし
て脂環族系水添石油樹脂(商品名「アルコンP10
0」、荒川化学工業社製)20部及び高級アルキル基が
導入されたポリエチレンイミンとしてオクタデシルイソ
シアネートをイミン基に対して0.8当量付加反応させ
たポリエチレンイミン(数平均分子量:1万)1部から
なる粘着剤層用の粘着剤ペレットを調製した。
【0061】次いで、共押出機を用いて、支持体用のポ
リプロピレン系樹脂「J215W」と上記で得られた粘
着剤層用の粘着剤ペレットとの2層共押出を行って、支
持体の厚みが30μm、粘着剤層の厚みが10μm、全
厚みが40μmの保護フィルムを作製した。
【0062】(実施例2)支持体用のポリオレフィン系
樹脂としてポリプロピレン系樹脂「J215W」80部
及び直鎖状低密度ポリエチレン(商品名「M12」、三
井化学社製)20部からなるポリオレフィン系樹脂組成
物を用いたこと以外は実施例1の場合と同様にして、保
護フィルムを作製した。
【0063】(実施例3及び比較例1,2)支持体用の
ポリオレフィン系樹脂として実施例2で用いたポリオレ
フィン系樹脂組成物を用い、粘着剤層用の粘着剤ペレッ
トを表1に示す組成としたこと以外は実施例1の場合と
同様にして、保護フィルムを作製した。
【0064】(比較例3)支持体用のポリオレフィン系
樹脂として実施例2で用いたポリオレフィン系樹脂組成
物を用い、粘着剤層用として、スチレン−ジエン系炭化
水素ランダム共重合体の水素添加物(商品名「ダイナロ
ン1910P」、ジェイエスアール社製)100部、脂
環族系水添石油樹脂「アルコンP100」20部及びオ
クタデシルイソシアネートをイミン基に対して0.8当
量付加反応させたポリエチレンイミン1部からなる粘着
剤ペレットを用いたこと以外は実施例1の場合と同様に
して、保護フィルムを作製した。
【0065】(比較例4)支持体用のポリオレフィン系
樹脂として実施例2で用いたポリオレフィン系樹脂組成
物を用い、粘着剤層用の粘着剤ペレットを表1に示す組
成としたこと以外は実施例1の場合と同様にして、保護
フィルムを作製した。
【0066】実施例1〜実施例3、及び、比較例1〜比
較例4で得られた保護フィルムの性能(初期粘着力、
加熱後剥離力、剥離力のバラツキ、機械適性、
エッチング性)を以下の方法で評価した。その結果は表
1に示した。
【0067】初期粘着力 被着体としてJIS Z−0237に規定するステンレ
ス板、及び、表面が平滑なアルミキルド低炭素鋼板(板
厚:0.13mm)にポリビニルアルコール系レジスト
剤を塗布乾燥してレジスト膜を形成したレジスト鋼板の
2種類を用い、巻重体から巻き戻した保護フィルムをラ
ミネーターで上記2種類の被着体のそれぞれに貼り付
け、23℃の雰囲気下に30分間放置した後、同雰囲気
下で、JISZ−0237に準拠して、剥離速度10m
/分で180度引きはがし粘着力を測定した。
【0068】加熱後剥離力 巻重体から巻き戻した保護フィルムをラミネーターで上
記2種類の被着体のそれぞれに貼り付け、80℃で30
分間加熱した後、23℃の雰囲気下に30分間放置し、
同雰囲気下で、JIS Z−0237に準拠して、剥離
速度10m/分で180度引きはがし粘着力を測定し
た。
【0069】剥離力のバラツキ 巻重体から巻き戻した保護フィルムをラミネーターで上
記レジスト鋼板に貼り付け、80℃で30分間加熱した
後、23℃の雰囲気下に30分間放置し、同雰囲気下
で、JIS Z−0237に準拠して、剥離速度1m/
分及び2〜30m/分の場合の180度引きはがし粘着
力を測定し、下記方法で剥離力のバラツキを求めた。 (1)剥離速度1m/分:予め1m/分の剥離速度で保
護フィルムをレジスト鋼板から連続的に剥離し、剥離さ
れた保護フィルムの任意の0.2m区間における剥離力
をアナログ的に読み取り、データの最大値−最小値を代
表値とした。 (2)剥離速度2〜30m/分:予め2m/分の剥離速
度で保護フィルムをレジスト鋼板から連続的に剥離し、
剥離された保護フィルムの任意の0.2m区間における
剥離力をアナログ的に読み取り、データの最大値−最小
値をR2とする。同様の方法で、剥離速度3〜30m/
分の1m/分刻みの各々について、最大値−最小値(R
3〜R30)を求め、得られたR2〜R30の29個の
データの内、最大のものを代表値とした。
【0070】機械適性 JIS Z−0237に規定されている標準状態におい
て、貼付試験機(型式「98−50型」、西村工機社
製)を用い、上記レジスト鋼板の長さ10mに予め保護
フィルムを貼り付けた。次に、上記保護フィルムが貼り
付けられたレジスト鋼板を80℃のオーブン内で10分
間加熱した後、23℃の雰囲気下に30分間放置した。
次いで、同雰囲気下で、上記貼付試験機を用いて、剥離
速度10m/分で保護フィルムを剥離し、(1)スリッ
プ&スティック現象の発生の有無、(2)レジスト鋼板
の変形の有無、(3)レジスト鋼板の損傷の有無を目視
で観察した。
【0071】エッチング性 上記保護フィルムが貼り付けられたレジスト鋼板を70
℃に温調したボーメ濃度45の塩化第二鉄水溶液に3分
間浸漬し、エッチング不良の有無を目視で観察した。
【0072】
【表1】
【0073】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のシャドウマ
スク板の製造方法によれば、工程内での加熱や乾燥によ
る粘着力の昂進に起因する重剥離現象の発生が殆どない
ので、シャドウマスク素材から剥離する際のスリップ&
スティック現象に起因する剥離力のバラツキや振動の発
生等を殆ど来さず、従って生産ラインにおける機械適性
に優れる保護フィルムを用いるので、特別な設備上の工
夫や加熱等を要することなく、効率的且つ簡便にシャド
ウマスク板を製造することができる。
【0074】又、本発明の保護フィルムは、工程内での
加熱や乾燥による粘着力の昂進に起因する重剥離現象の
発生が殆どないので、シャドウマスク素材から剥離する
際のスリップ&スティック現象に起因する剥離力のバラ
ツキや振動の発生等を殆ど来さず、従って生産ラインに
おける機械適性に優れるので、シャドウマスク板用の保
護フィルムとして好適に用いられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定パターンに従って部分的に金属面を
    露出させているレジスト膜が両面に形成されたシャドウ
    マスク素材の第1の面に保護フィルムを貼着した後、第
    1の面の他面である第2の面からエッチングを行って、
    第2の面の金属露出部分に凹部を形成する第一エッチン
    グ工程と、この第2の面のレジスト膜を剥離し又は剥離
    することなく第2の面にエッチング抵抗剤を塗布してエ
    ッチング抵抗層を形成し、このエッチング抵抗層上に保
    護フィルムを貼着する保護層形成工程と、上記保護層形
    成工程に引き続き、第1の面から保護フィルムを剥離し
    た後、この第1の面からエッチングを行って、第1の面
    側に上記第2の面に形成された凹部に連通する凹孔を形
    成する第二エッチング工程と、上記凹孔を形成した後、
    第2の面のエッチング抵抗層上の保護フィルムを剥離す
    ると共にエッチング抵抗層及び要すればレジスト膜を除
    去するエッチング抵抗層除去工程とを備えるシャドウマ
    スク板の製造方法において、上記保護フィルムは、レジ
    スト膜への初期粘着力が2N/25mm以上であり、エ
    ッチング工程終了後の剥離力が0.1〜3N/25mm
    であることを特徴とするシャドウマスク板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の初期粘着力及び剥離力
    を示すことを特徴とするシャドウマスク板用保護フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 保護フィルムをレジスト膜から一定の剥
    離速度で剥離する際に、剥離された保護フィルムの任意
    の0.2m区間における剥離力のバラツキが最大値−最
    小値≦1N/25mmであることを特徴とする請求項2
    に記載のシャドウマスク板用保護フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂からなる支持体の
    一方の面に粘着剤層が形成されてなる巻重体状の保護フ
    ィルムであって、上記粘着剤層は、A−B−A型ブロッ
    ク共重合体又はA−B−A型ブロック共重合体とA−B
    型ブロック共重合体との混合物(但し、Aはスチレン系
    重合体ブロックを示し、Bはブタジエン重合体ブロック
    もしくはイソプレン重合体ブロック又はこれらを水素添
    加して得られるオレフィン系重合体ブロックを示す)1
    00重量部に対して、粘着性付与樹脂10〜200重量
    部及び高級アルキル基が導入されたポリエチレンイミン
    0.01〜5重量部が含有されてなる粘着剤から形成さ
    れていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    のシャドウマスク板用保護フィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008222830A (ja) * 2007-03-12 2008-09-25 Nitto Denko Corp マスキングシート
JP2013194061A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Denki Kagaku Kogyo Kk 粘着テープ
JP2014136746A (ja) * 2013-01-17 2014-07-28 Nitto Denko Corp 薬液処理用保護シート
JP2018202634A (ja) * 2017-05-31 2018-12-27 三菱製紙株式会社 曲面へのパターン形成方法

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