JP2003140689A - 音声認識装置 - Google Patents
音声認識装置Info
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- JP2003140689A JP2003140689A JP2001337651A JP2001337651A JP2003140689A JP 2003140689 A JP2003140689 A JP 2003140689A JP 2001337651 A JP2001337651 A JP 2001337651A JP 2001337651 A JP2001337651 A JP 2001337651A JP 2003140689 A JP2003140689 A JP 2003140689A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 消費電力を低減した音声送信機及び、音声切
り出し区間の確実な検出による認識処理の高速化と、雑
音除去による認識率の向上を図る音声認識装置を提供す
る。 【解決手段】 トークスイッチを押している時間のみ音
声送信主処理部に電源を供給する音声送信機を具備する
と共に、遅延器出力の音声信号の内、受信検波部で検出
される搬送波検出区間のみ、音声信号として切り出すこ
とで雑音のない音声信号とし、併せて搬送波検出区間終
了時点で認識処理を開始し、処理の高速化を図る。
り出し区間の確実な検出による認識処理の高速化と、雑
音除去による認識率の向上を図る音声認識装置を提供す
る。 【解決手段】 トークスイッチを押している時間のみ音
声送信主処理部に電源を供給する音声送信機を具備する
と共に、遅延器出力の音声信号の内、受信検波部で検出
される搬送波検出区間のみ、音声信号として切り出すこ
とで雑音のない音声信号とし、併せて搬送波検出区間終
了時点で認識処理を開始し、処理の高速化を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線により送信さ
れた音声信号から、入力音声を認識する音声認識装置に
おいて、電池を電源とした音声送信機の消費電力を低減
し、電池の動作使用時間の拡大を図ると共に、音声認識
の高速化及び認識率の向上を図る音声認識装置に関する
ものである。
れた音声信号から、入力音声を認識する音声認識装置に
おいて、電池を電源とした音声送信機の消費電力を低減
し、電池の動作使用時間の拡大を図ると共に、音声認識
の高速化及び認識率の向上を図る音声認識装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】昨今の音声認識技術は、デジタル信号処
理技術の向上、処理LSIの高性能化、低価格化などに
より、民生機器の音声認識によるリモコン化が図られて
おり、機器の操作性向上に役立っている。
理技術の向上、処理LSIの高性能化、低価格化などに
より、民生機器の音声認識によるリモコン化が図られて
おり、機器の操作性向上に役立っている。
【0003】しかし、現状のTVやVTRなどのリモコ
ン送信機は、そのポータブルさから電池を電源としてお
り、電池寿命は約1年以上と長いが、音声認識によるリ
モコン送信機では、電池の寿命は極端に短くなる。通
常、音声認識処理は、マイクロコンピュータ、DSPな
どで処理されており、数百mAの消費電流が必要である。
ン送信機は、そのポータブルさから電池を電源としてお
り、電池寿命は約1年以上と長いが、音声認識によるリ
モコン送信機では、電池の寿命は極端に短くなる。通
常、音声認識処理は、マイクロコンピュータ、DSPな
どで処理されており、数百mAの消費電流が必要である。
【0004】一方電池の技術開発も盛んに行われてお
り、単3電池で1500mAhなどの高容量のものがある。し
かしながら、この種の電池を使用しても、数百mAの消費
電流では、数時間しか動作しないという課題を有する。
り、単3電池で1500mAhなどの高容量のものがある。し
かしながら、この種の電池を使用しても、数百mAの消費
電流では、数時間しか動作しないという課題を有する。
【0005】AC電源を使用すればこの課題は解決でき
るが、ポータブルさは損なわれ、実用性に欠ける。この
課題を解決する音声認識装置として、特開平5−181
493に示す構成が提案されている。以下図5、図6を
参照しながら音声認識装置の一例について説明する。
るが、ポータブルさは損なわれ、実用性に欠ける。この
課題を解決する音声認識装置として、特開平5−181
493に示す構成が提案されている。以下図5、図6を
参照しながら音声認識装置の一例について説明する。
【0006】図5は従来例の1形態を示すものであり、
図5において、符号20は発声された音声信号を電気信
号に変換するマイク、21は入力されたマイク信号出力
から音声の始端及び終端を検出する音声区間検出部、2
2は音声区間検出部が検出した始端及び終端の音声区間
の音声信号を受信系へ無線で送信する無線送信部であ
る。また30は無線送信部から送信された音声信号を受
信検波する無線受信部、31は無線受信部で検波された
音声アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器、32はA/D変換器でデジタル信号に変換された音
声信号を音声認識する音声認識部である。
図5において、符号20は発声された音声信号を電気信
号に変換するマイク、21は入力されたマイク信号出力
から音声の始端及び終端を検出する音声区間検出部、2
2は音声区間検出部が検出した始端及び終端の音声区間
の音声信号を受信系へ無線で送信する無線送信部であ
る。また30は無線送信部から送信された音声信号を受
信検波する無線受信部、31は無線受信部で検波された
音声アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換
器、32はA/D変換器でデジタル信号に変換された音
声信号を音声認識する音声認識部である。
【0007】以上のように構成された音声認識装置につ
いて、その動作を説明する。使用者が音声認識を利用し
て機器を制御する場合、まず、図5で構成された音声送
信機に向かって、音声認識処理できる単語を発声する。
マイク20に音声が入力されると音声区間検出部21
で、まず始端を検出し、発声が終了すると今度は終端を
検出する。
いて、その動作を説明する。使用者が音声認識を利用し
て機器を制御する場合、まず、図5で構成された音声送
信機に向かって、音声認識処理できる単語を発声する。
マイク20に音声が入力されると音声区間検出部21
で、まず始端を検出し、発声が終了すると今度は終端を
検出する。
【0008】この始端と終端の区間だけ無線送信部22
に電源を供給し、無線送信部22で入力された音声を搬
送波に乗せて送信する。送信された音声は、無線受信部
31で復調され、音声アナログ信号を得、A/D変換器
31でアナログ信号からデジタル信号に音声信号を変換
し、音声認識部32に入力させ、発声された音声に沿う
機器の制御を行い、一連の音声認識処理を完了する。
に電源を供給し、無線送信部22で入力された音声を搬
送波に乗せて送信する。送信された音声は、無線受信部
31で復調され、音声アナログ信号を得、A/D変換器
31でアナログ信号からデジタル信号に音声信号を変換
し、音声認識部32に入力させ、発声された音声に沿う
機器の制御を行い、一連の音声認識処理を完了する。
【0009】また図6は従来例の他の形態を示すもので
あり、図6において、符号20は発声された音声信号を
電気信号に変換するマイク、21は入力されたマイク信
号出力から音声の始端及び終端を検出する音声区間検出
部、22は音声区間検出部が検出した始端及び終端の音
声区間の音声信号を受信系へ無線で送信する無線送信
部、24は音声アナログ信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器、23はA/D変換器24でデジタルに変
換された音声信号を記憶するリングメモリ、25は記憶
された音声デジタル信号をアナログに変換するD/A変換
器である。
あり、図6において、符号20は発声された音声信号を
電気信号に変換するマイク、21は入力されたマイク信
号出力から音声の始端及び終端を検出する音声区間検出
部、22は音声区間検出部が検出した始端及び終端の音
声区間の音声信号を受信系へ無線で送信する無線送信
部、24は音声アナログ信号をデジタル信号に変換する
A/D変換器、23はA/D変換器24でデジタルに変
換された音声信号を記憶するリングメモリ、25は記憶
された音声デジタル信号をアナログに変換するD/A変換
器である。
【0010】また30は無線送信部から送信された音声
信号を受信検波する無線受信部、31は無線受信部で検
波された音声アナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器、32はA/D変換器でデジタル信号に変換
された音声信号を音声認識する音声認識部である。
信号を受信検波する無線受信部、31は無線受信部で検
波された音声アナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器、32はA/D変換器でデジタル信号に変換
された音声信号を音声認識する音声認識部である。
【0011】以上のように構成された第2の実施例の音
声認識装置について、その動作を説明する。
声認識装置について、その動作を説明する。
【0012】使用者が音声認識を利用して機器を制御す
る場合、まず、図6で構成された音声送信機に向かって
音声認識処理できる単語を発声する。
る場合、まず、図6で構成された音声送信機に向かって
音声認識処理できる単語を発声する。
【0013】マイク20に音声が入力されるとA/D変
換器24でデジタル信号に変換され、リングメモリ23
に順次書き込み記憶される。また音声区間検出部21は
音声が入力された始端を検出し、発声が終了すると今度
は終端を検出する。
換器24でデジタル信号に変換され、リングメモリ23
に順次書き込み記憶される。また音声区間検出部21は
音声が入力された始端を検出し、発声が終了すると今度
は終端を検出する。
【0014】この始端と終端の区間だけリングメモリ2
3から順次読み出し、D/A変換器25でアナログ信号に
変換し、無線送信部22で入力された音声を搬送波に乗
せて送信する。送信された音声は、無線受信部31で復
調され、音声アナログ信号を得、A/D変換器31でア
ナログ信号からデジタル信号に音声信号を変換し、音声
認識部32に入力させ、発声された音声に沿う機器の制
御を行い、一連の音声認識処理を完了する。
3から順次読み出し、D/A変換器25でアナログ信号に
変換し、無線送信部22で入力された音声を搬送波に乗
せて送信する。送信された音声は、無線受信部31で復
調され、音声アナログ信号を得、A/D変換器31でア
ナログ信号からデジタル信号に音声信号を変換し、音声
認識部32に入力させ、発声された音声に沿う機器の制
御を行い、一連の音声認識処理を完了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成では、音声認識処理が必要な音声区間のみ、無線
送信部22に電源を供給するので、消費電力の低減には
なるが、実用性に欠ける。
の構成では、音声認識処理が必要な音声区間のみ、無線
送信部22に電源を供給するので、消費電力の低減には
なるが、実用性に欠ける。
【0016】すなわち、第1の実施例では、音声区間検
出部21において、その始端及び終端検出の方法は、入
力される音声レベルを検出するものであり、不要な会話
雑音、電話の呼び出し音などの生活雑音によっても無線
送信部22に電源が供給されることになり、マイク感度
は微妙な設定が要求され、また誤動作も多くなる。
出部21において、その始端及び終端検出の方法は、入
力される音声レベルを検出するものであり、不要な会話
雑音、電話の呼び出し音などの生活雑音によっても無線
送信部22に電源が供給されることになり、マイク感度
は微妙な設定が要求され、また誤動作も多くなる。
【0017】第2の実施例では音声区間検出部21はデ
ジタル処理で行う方式だが、アナログ処理の第1の実施
例と同様、マイク感度の微妙な設定、誤動作問題があ
り、またデジタルに変換するA/D変換器には常に電源
が必要で、消費電力が増加し、システム構成が複雑にな
る。わざわざ手でスイッチを入れ、発声するという従来
一般的な方法より使い勝手は良くなるが、音声区間検出
部のレベル設定、雑音との切り分けなど、実用上課題が
多い。つまり、音声レベルだけで電源供給のオンオフを
させるのは、現実問題として課題が多い。
ジタル処理で行う方式だが、アナログ処理の第1の実施
例と同様、マイク感度の微妙な設定、誤動作問題があ
り、またデジタルに変換するA/D変換器には常に電源
が必要で、消費電力が増加し、システム構成が複雑にな
る。わざわざ手でスイッチを入れ、発声するという従来
一般的な方法より使い勝手は良くなるが、音声区間検出
部のレベル設定、雑音との切り分けなど、実用上課題が
多い。つまり、音声レベルだけで電源供給のオンオフを
させるのは、現実問題として課題が多い。
【0018】また、受信検波された音声信号は、A/D
変換器でアナログ信号からデジタル信号の変換され、音
声認識部に入力されて、音声認識処理されるとの記載で
あるが、通常変調送信された音声信号は、赤外線、また
は電波で送信されるが、その検波時には、搬送波検出回
路が働き、搬送波検出信号により、ミュート処理がなさ
れる。
変換器でアナログ信号からデジタル信号の変換され、音
声認識部に入力されて、音声認識処理されるとの記載で
あるが、通常変調送信された音声信号は、赤外線、また
は電波で送信されるが、その検波時には、搬送波検出回
路が働き、搬送波検出信号により、ミュート処理がなさ
れる。
【0019】しかし、このミュートオンオフ時には、雑
音が発生する。とりわけミュートオン時、すなわち、音
声送信が終了時はポツ音となって、音声認識処理部に入
力される為、認識率低下の原因につながると共に、通常
音声認識では、音声区間の終端条件検出方法として、
0.5秒程度の無音区間を検出してはじめて、その音声
単語の終端としている為、認識が常に、0.5秒程度遅
れる事になる。すなわち、音声認識処理の高速化にも課
題を有する。
音が発生する。とりわけミュートオン時、すなわち、音
声送信が終了時はポツ音となって、音声認識処理部に入
力される為、認識率低下の原因につながると共に、通常
音声認識では、音声区間の終端条件検出方法として、
0.5秒程度の無音区間を検出してはじめて、その音声
単語の終端としている為、認識が常に、0.5秒程度遅
れる事になる。すなわち、音声認識処理の高速化にも課
題を有する。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の音声認識装置は、トークスイッチの押された
時間のみ音声送信主処理部に電源を供給することで、音
声送信機の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用
時間を拡大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処
理させることで、雑音のない音声信号を音声認識処理部
に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声
認識処理の高速化及び認識率の向上が図れることを特徴
としたものである。
に本発明の音声認識装置は、トークスイッチの押された
時間のみ音声送信主処理部に電源を供給することで、音
声送信機の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用
時間を拡大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処
理させることで、雑音のない音声信号を音声認識処理部
に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声
認識処理の高速化及び認識率の向上が図れることを特徴
としたものである。
【0021】本発明によれば、音声認識の発声を行う時
は、トークスイッチを押し、周辺の雑音に影響されるこ
となく、確実に音声信号を無線で送信し、トークスイッ
チの押された時間のみ音声送信主処理部に電源を供給す
ることで、音声送信機の電源電池の消費電力の低減を図
り、動作使用時間を拡大すると共に、受信検波した音声
信号を遅延処理させることで、雑音のない音声信号を音
声認識処理部に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に
検出し、音声認識処理の高速化及び認識率の向上が図れ
る音声認識装置を提供することが可能となる。
は、トークスイッチを押し、周辺の雑音に影響されるこ
となく、確実に音声信号を無線で送信し、トークスイッ
チの押された時間のみ音声送信主処理部に電源を供給す
ることで、音声送信機の電源電池の消費電力の低減を図
り、動作使用時間を拡大すると共に、受信検波した音声
信号を遅延処理させることで、雑音のない音声信号を音
声認識処理部に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に
検出し、音声認識処理の高速化及び認識率の向上が図れ
る音声認識装置を提供することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の音声認
識装置は、トークスイッチの押された時間のみ音声送信
主処理部に電源を供給することで、音声送信機の電源電
池の消費電力の低減を図り、動作使用時間を拡大すると
共に、受信検波した音声信号を遅延処理させることで、
雑音のない音声信号を音声認識処理部に送り、かつ、音
声切り出し区間を確実に検出し、音声認識処理の高速化
及び認識率の向上が図れる音声認識を実現しうるもので
ある。
識装置は、トークスイッチの押された時間のみ音声送信
主処理部に電源を供給することで、音声送信機の電源電
池の消費電力の低減を図り、動作使用時間を拡大すると
共に、受信検波した音声信号を遅延処理させることで、
雑音のない音声信号を音声認識処理部に送り、かつ、音
声切り出し区間を確実に検出し、音声認識処理の高速化
及び認識率の向上が図れる音声認識を実現しうるもので
ある。
【0023】つぎに、本発明の請求項2に記載された音
声認識装置は、入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備する。
声認識装置は、入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備する。
【0024】さらに、前記音声送信機から出力された音
声変調波を受信検波する受信検波部と、前記受信検波部
で復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器と、前記遅延器で遅延された音声デジタル
信号を音声認識処理用データとして入力し、前記受信検
波部で変調搬送波を検出した時に出力される搬送波検出
信号を入力とした音声認識処理部で構成する。
声変調波を受信検波する受信検波部と、前記受信検波部
で復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器と、前記遅延器で遅延された音声デジタル
信号を音声認識処理用データとして入力し、前記受信検
波部で変調搬送波を検出した時に出力される搬送波検出
信号を入力とした音声認識処理部で構成する。
【0025】これによって、トークスイッチの押された
時間のみ音声送信主処理部に電源を供給し、音声送信機
の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用時間を拡
大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処理させる
ことで、雑音のない音声信号を音声認識処理部に送り、
かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声認識処理
の高速化及び認識率の向上が図れる音声認識を実現しう
るものである。
時間のみ音声送信主処理部に電源を供給し、音声送信機
の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用時間を拡
大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処理させる
ことで、雑音のない音声信号を音声認識処理部に送り、
かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声認識処理
の高速化及び認識率の向上が図れる音声認識を実現しう
るものである。
【0026】つぎに、本発明の請求項3に記載された音
声認識装置は、入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備する。
声認識装置は、入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備する。
【0027】さらに、前記音声送信機から出力された音
声変調波を受信検波する受信検波部と、前記受信検波部
で復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器と、前記遅延器で遅延された音声デジタル
信号と、前記受信検波部で変調搬送波を検出した時に出
力される搬送波検出信号のANDをとるANDゲート
と、前記ANDゲート出力を音声認識処理用データとし
て入力とし、前記搬送波検出信号を入力とした音声認識
処理部で構成する。
声変調波を受信検波する受信検波部と、前記受信検波部
で復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル
信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器と、前記遅延器で遅延された音声デジタル
信号と、前記受信検波部で変調搬送波を検出した時に出
力される搬送波検出信号のANDをとるANDゲート
と、前記ANDゲート出力を音声認識処理用データとし
て入力とし、前記搬送波検出信号を入力とした音声認識
処理部で構成する。
【0028】このようにすることで、トークスイッチの
押された時間のみ音声送信主処理部に電源を供給し、音
声送信機の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用
時間を拡大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処
理させることで、雑音のない音声信号を音声認識処理部
に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声
認識処理の高速化及び認識率の向上が図れる音声認識を
実現しうるものである。以下本発明の実施の形態につい
て、図1から図4を用いて説明する。
押された時間のみ音声送信主処理部に電源を供給し、音
声送信機の電源電池の消費電力の低減を図り、動作使用
時間を拡大すると共に、受信検波した音声信号を遅延処
理させることで、雑音のない音声信号を音声認識処理部
に送り、かつ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声
認識処理の高速化及び認識率の向上が図れる音声認識を
実現しうるものである。以下本発明の実施の形態につい
て、図1から図4を用いて説明する。
【0029】(実施の形態1)以下に、本発明の請求項
1及び請求項2に記載された発明の実施の形態につい
て、図1、図2を用いて説明する。
1及び請求項2に記載された発明の実施の形態につい
て、図1、図2を用いて説明する。
【0030】図1は、本発明の一実施例における音声認
識装置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
を示す。図1において、符号2は入力された音声信号を
電気信号に変換するマイク、3は前記マイク出力を増幅
する増幅器、4は前記増幅器で増幅された音声信号を変
調、送信する変調送信部、1はマイク2、増幅器3、変
調送信部4からなる音声送信主処理部、5は音声送信機
全体に電源を供給する電池部、6は音声発声の操作を行
うトークスイッチである。
識装置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
を示す。図1において、符号2は入力された音声信号を
電気信号に変換するマイク、3は前記マイク出力を増幅
する増幅器、4は前記増幅器で増幅された音声信号を変
調、送信する変調送信部、1はマイク2、増幅器3、変
調送信部4からなる音声送信主処理部、5は音声送信機
全体に電源を供給する電池部、6は音声発声の操作を行
うトークスイッチである。
【0031】7は前記音声送信機から出力された音声変
調波を受信検波する受信検波部、8は前記受信検波部で
復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル信
号に変換するA/D変換器、9は前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器、10は音声認識処理部である。
調波を受信検波する受信検波部、8は前記受信検波部で
復調出力された音声信号をアナログ信号からデジタル信
号に変換するA/D変換器、9は前記A/D変換器でデ
ジタル信号に変換された音声信号を一定の時間遅延処理
を行う遅延器、10は音声認識処理部である。
【0032】以上のように構成された音声認識装置につ
いて、その動作を説明する。音声認識でTVやVTRな
どの機器を動作制御する場合、図1に示す音声送信機が
使用者の近くにあり、音声信号のみを送信した方が、音
声認識全体をユニット化するより、電源の消費電力は削
減できる。
いて、その動作を説明する。音声認識でTVやVTRな
どの機器を動作制御する場合、図1に示す音声送信機が
使用者の近くにあり、音声信号のみを送信した方が、音
声認識全体をユニット化するより、電源の消費電力は削
減できる。
【0033】使用者はまず、この音声送信機のトークス
イッチ6を押し続けて、音声認識に登録されている単語
を発声する。このトークスイッチ6を押すと電池部5か
らの電池電源を、マイク2、増幅器3、変調送信部4で
構成される音声送信主処理部1に供給する。
イッチ6を押し続けて、音声認識に登録されている単語
を発声する。このトークスイッチ6を押すと電池部5か
らの電池電源を、マイク2、増幅器3、変調送信部4で
構成される音声送信主処理部1に供給する。
【0034】電源を供給された音声主処理部1は、マイ
ク2で発声者の音声を電気信号に変換し、増幅器3でそ
のレベルを増幅し、変調送信部4で発声音声を無線送信
する。変調送信部4は通常、FM変調などが一般的に利
用され、また送信媒体としては、赤外線、微少電波など
が考えられる。つまり、トークスイッチ6が押された時
間のみ音声主処理部1に電源を供給することで、電池電
源の消費を極力削減する。
ク2で発声者の音声を電気信号に変換し、増幅器3でそ
のレベルを増幅し、変調送信部4で発声音声を無線送信
する。変調送信部4は通常、FM変調などが一般的に利
用され、また送信媒体としては、赤外線、微少電波など
が考えられる。つまり、トークスイッチ6が押された時
間のみ音声主処理部1に電源を供給することで、電池電
源の消費を極力削減する。
【0035】つぎに、トークスイッチ6が押され、前記
音声送信機から出力された音声変調波は、TVやVTR
などの近くに設置または内蔵された受信検波部7で復調
され、音声信号を得る。
音声送信機から出力された音声変調波は、TVやVTR
などの近くに設置または内蔵された受信検波部7で復調
され、音声信号を得る。
【0036】検波復調された音声信号はA/D変換器8
でアナログ信号からデジタル信号に変換され、遅延器9
で一定の時間遅延処理される。遅延器9で一定の遅延処
理された音声信号は音声認識処理部10に入力される。
でアナログ信号からデジタル信号に変換され、遅延器9
で一定の時間遅延処理される。遅延器9で一定の遅延処
理された音声信号は音声認識処理部10に入力される。
【0037】また同時に前記受信検波部7で搬送波検出
信号が得られ、この搬送波検出信号も音声認識処理部1
0に入力される。
信号が得られ、この搬送波検出信号も音声認識処理部1
0に入力される。
【0038】図2は図1の各部の動作波形を示すタイム
チャートであり、今、時間t0で音声送信機のトークス
イッチ6を押し、音声単語例「イッチャンネル」を発声
し、時間t1で発声完了として、トークスイッチ6を開
放する。
チャートであり、今、時間t0で音声送信機のトークス
イッチ6を押し、音声単語例「イッチャンネル」を発声
し、時間t1で発声完了として、トークスイッチ6を開
放する。
【0039】この時の受信検波部7で出力された搬送波
検出信号は若干の時間ずれはあるが、ほぼトークスイッ
チ6を押した時間波形(a)と同じタイミングの時間波
形(c)で示され、また音声出力波形も発声波形(b)
と同じく(d)で示される。
検出信号は若干の時間ずれはあるが、ほぼトークスイッ
チ6を押した時間波形(a)と同じタイミングの時間波
形(c)で示され、また音声出力波形も発声波形(b)
と同じく(d)で示される。
【0040】しかしながら、前記受信検波部7で得られ
る音声出力は、時間t0でトークスイッチ6を押すのと
同時に、搬送波有りを検出すると、ミュートが解除され
音声信号が再生され、逆にt1でトークスイッチ6を離
すのと同時に、搬送波無しを検出し、ミュートをかける
動作を行う為、ミュートオフ、オンのたびに雑音が発生
する。
る音声出力は、時間t0でトークスイッチ6を押すのと
同時に、搬送波有りを検出すると、ミュートが解除され
音声信号が再生され、逆にt1でトークスイッチ6を離
すのと同時に、搬送波無しを検出し、ミュートをかける
動作を行う為、ミュートオフ、オンのたびに雑音が発生
する。
【0041】時間t0での雑音発生に対しては、搬送波
検出レベルを深くし、充分安定してからミュートを解除
すれば雑音発生は防げるが、ミュートをオンさせる時間
t1前には、搬送波レベルが低くなってはじめてミュー
トがかかるので、ミュートが効き始めるt1までのわず
かな時間ではあるが、雑音が発生してしまう。
検出レベルを深くし、充分安定してからミュートを解除
すれば雑音発生は防げるが、ミュートをオンさせる時間
t1前には、搬送波レベルが低くなってはじめてミュー
トがかかるので、ミュートが効き始めるt1までのわず
かな時間ではあるが、雑音が発生してしまう。
【0042】この雑音を無視させる為、(e)で示すΔ
t時間だけ、遅延器9で遅延させて、音声認識処理部1
0に入力し、また、前記受信検波部7から同時に出力さ
れる搬送波検出信号も音声認識処理部10に入力し、音
声認識処理部は、搬送波検出信号がH区間のみの音声信
号(e)を抽出して音声認識用の音声信号とする。
t時間だけ、遅延器9で遅延させて、音声認識処理部1
0に入力し、また、前記受信検波部7から同時に出力さ
れる搬送波検出信号も音声認識処理部10に入力し、音
声認識処理部は、搬送波検出信号がH区間のみの音声信
号(e)を抽出して音声認識用の音声信号とする。
【0043】これにより、いままで「イッチャンネル+
雑音」で入力されてた音声認識信号が「イッチャンネ
ル」のみの正しい音声信号が取り出せることになり、認
識率の向上につながる。通常、遅延時間Δtは数十ms
から数百ms程度である。図2中の(e)波形は本来は
デジタル信号であるが、説明の為、アナログ波形に戻し
て記述している。
雑音」で入力されてた音声認識信号が「イッチャンネ
ル」のみの正しい音声信号が取り出せることになり、認
識率の向上につながる。通常、遅延時間Δtは数十ms
から数百ms程度である。図2中の(e)波形は本来は
デジタル信号であるが、説明の為、アナログ波形に戻し
て記述している。
【0044】また、この搬送波検出信号を利用して音声
区間とすることで、通常音声認識では、音声区間の終端
条件検出方法として、0.5秒程度の無音区間を検出し
てはじめて、その音声単語の区切りとしている為、認識
が常に、0.5秒程度遅れる事になっていたが、0.5
秒待つことなく、搬送波検出信号がLになるのと同時に
音声認識処理が行え、音声認識処理の高速化にもつなが
る。
区間とすることで、通常音声認識では、音声区間の終端
条件検出方法として、0.5秒程度の無音区間を検出し
てはじめて、その音声単語の区切りとしている為、認識
が常に、0.5秒程度遅れる事になっていたが、0.5
秒待つことなく、搬送波検出信号がLになるのと同時に
音声認識処理が行え、音声認識処理の高速化にもつなが
る。
【0045】音声認識処理技術が高度化し、連続音声認
識が可能となった時には、0.5秒程度の無音部分は多
々発生し、その度に0.5秒程度の無音部を終端として
処理すると、折角の連続音声認識ができなくなるが、搬
送波検出信号で、音声の切り出しを行えば、音声の始
端、終端が正確に取り出せ、確実な音声認識を実現でき
る。
識が可能となった時には、0.5秒程度の無音部分は多
々発生し、その度に0.5秒程度の無音部を終端として
処理すると、折角の連続音声認識ができなくなるが、搬
送波検出信号で、音声の切り出しを行えば、音声の始
端、終端が正確に取り出せ、確実な音声認識を実現でき
る。
【0046】(実施の形態2)つぎに、本発明の請求項
3に記載された発明の実施の形態について、図3、図4
を用いて説明する。
3に記載された発明の実施の形態について、図3、図4
を用いて説明する。
【0047】図3は、本発明の一実施例における音声認
識装置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
を示す。
識装置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
を示す。
【0048】図3において、符号2は入力された音声信
号を電気信号に変換するマイク、3は前記マイク出力を
増幅する増幅器、4は前記増幅器で増幅された音声信号
を変調、送信する変調送信部、1はマイク2、増幅器
3、変調送信部4からなる音声送信主処理部、5は音声
送信機全体に電源を供給する電池部、6は音声発声の操
作を行うトークスイッチ、7は前記音声送信機から出力
された音声変調波を受信検波する受信検波部である。
号を電気信号に変換するマイク、3は前記マイク出力を
増幅する増幅器、4は前記増幅器で増幅された音声信号
を変調、送信する変調送信部、1はマイク2、増幅器
3、変調送信部4からなる音声送信主処理部、5は音声
送信機全体に電源を供給する電池部、6は音声発声の操
作を行うトークスイッチ、7は前記音声送信機から出力
された音声変調波を受信検波する受信検波部である。
【0049】8は前記受信検波部で復調出力された音声
信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D
変換器、9は前記A/D変換器でデジタル信号に変換さ
れた音声信号を一定の時間遅延処理を行う遅延器、11は
前記遅延器9と前記搬送波検出信号とのANDをとるA
NDゲート、10は音声認識処理部である。
信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D
変換器、9は前記A/D変換器でデジタル信号に変換さ
れた音声信号を一定の時間遅延処理を行う遅延器、11は
前記遅延器9と前記搬送波検出信号とのANDをとるA
NDゲート、10は音声認識処理部である。
【0050】以上のように構成された音声認識装置につ
いて、その動作を説明する。使用者はまず、この音声送
信機のトークスイッチ6を押し続けて、音声認識に登録
されている単語を発声する。
いて、その動作を説明する。使用者はまず、この音声送
信機のトークスイッチ6を押し続けて、音声認識に登録
されている単語を発声する。
【0051】このトークスイッチ6を押すと電池部5か
らの電池電源を、マイク2、増幅器3、変調送信部4で
構成される音声送信主処理部1に供給する。電源を供給
された音声主処理部1は、マイク2で発声者の音声を電
気信号に変換し、増幅器3でそのレベルを増幅し、変調
送信部4で発声音声を無線送信する。
らの電池電源を、マイク2、増幅器3、変調送信部4で
構成される音声送信主処理部1に供給する。電源を供給
された音声主処理部1は、マイク2で発声者の音声を電
気信号に変換し、増幅器3でそのレベルを増幅し、変調
送信部4で発声音声を無線送信する。
【0052】変調送信部4は通常、FM変調などが一般
的に利用され、また送信媒体としては、赤外線、微少電
波などが考えられる。つまり、トークスイッチ6が押さ
れた時間のみ音声主処理部1に電源を供給することで、
電池電源の消費を極力削減する。
的に利用され、また送信媒体としては、赤外線、微少電
波などが考えられる。つまり、トークスイッチ6が押さ
れた時間のみ音声主処理部1に電源を供給することで、
電池電源の消費を極力削減する。
【0053】つぎに、トークスイッチ6が押され、前記
音声送信機から出力された音声変調波は、TVやVTR
などの近くに設置または内蔵された受信検波部7で復調
され、音声信号を得る。
音声送信機から出力された音声変調波は、TVやVTR
などの近くに設置または内蔵された受信検波部7で復調
され、音声信号を得る。
【0054】検波復調された音声信号はA/D変換器8
でアナログ信号からデジタル信号に変換され、遅延器9
で一定の時間遅延処理される。遅延器9で一定の遅延処
理された音声信号と、前記受信検波部7で出力された搬
送波検出信号とを、ANDゲート11でAND処理さ
れ、AND処理出力信号を音声認識処理部10に入力さ
れる。
でアナログ信号からデジタル信号に変換され、遅延器9
で一定の時間遅延処理される。遅延器9で一定の遅延処
理された音声信号と、前記受信検波部7で出力された搬
送波検出信号とを、ANDゲート11でAND処理さ
れ、AND処理出力信号を音声認識処理部10に入力さ
れる。
【0055】また同時に前記受信検波部7で得られた搬
送波検出信号も音声認識処理部10に入力される。図4
は図3の各部の動作波形を示すタイムチャートであり、
今、時間t0で音声送信機のトークスイッチ6を押し、
音声単語例「イッチャンネル」を発声し、時間t1で発
声完了として、トークスイッチ6を開放する。
送波検出信号も音声認識処理部10に入力される。図4
は図3の各部の動作波形を示すタイムチャートであり、
今、時間t0で音声送信機のトークスイッチ6を押し、
音声単語例「イッチャンネル」を発声し、時間t1で発
声完了として、トークスイッチ6を開放する。
【0056】この時の受信検波部7で出力された搬送波
検出信号は若干の時間ずれはあるが、ほぼトークスイッ
チ6を押した時間波形(a)と同じタイミングの時間波
形(c)で示され、また音声出力波形も発声波形(b)
と同じく(d)で示される。
検出信号は若干の時間ずれはあるが、ほぼトークスイッ
チ6を押した時間波形(a)と同じタイミングの時間波
形(c)で示され、また音声出力波形も発声波形(b)
と同じく(d)で示される。
【0057】しかしながら、前記受信検波部7で得られ
る音声出力は、時間t0でトークスイッチ6を押すのと
同時に、搬送波有りを検出すると、ミュートが解除され
音声信号が再生され、逆にt1でトークスイッチ6を離
すのと同時に、搬送波無しを検出し、ミュートをかける
動作を行う為、ミュートオフ、オンのたびに雑音が発生
する。
る音声出力は、時間t0でトークスイッチ6を押すのと
同時に、搬送波有りを検出すると、ミュートが解除され
音声信号が再生され、逆にt1でトークスイッチ6を離
すのと同時に、搬送波無しを検出し、ミュートをかける
動作を行う為、ミュートオフ、オンのたびに雑音が発生
する。
【0058】時間t0での雑音発生に対しては、搬送波
検出レベルを深くし、充分安定してからミュートを解除
すれば雑音発生は防げるが、ミュートをオンさせる時間
t1前には、搬送波レベルが低くなってはじめてミュー
トがかかるので、ミュートが効き始めるt1までのわず
かな時間ではあるが、雑音が発生してしまう。
検出レベルを深くし、充分安定してからミュートを解除
すれば雑音発生は防げるが、ミュートをオンさせる時間
t1前には、搬送波レベルが低くなってはじめてミュー
トがかかるので、ミュートが効き始めるt1までのわず
かな時間ではあるが、雑音が発生してしまう。
【0059】この雑音を無視させる為、(e)で示すΔ
t時間だけ、遅延器9で遅延させて、前記受信検波部7
から出力される搬送波検出信号とのANDをとることに
より、ミュートオン時に発生する雑音を、デジタル音声
信号で除去し、音声認識処理部10に入力する。音声信
号レベルで雑音のない音声認識信号「イッチャンネル」
のみが取り出せることになり、認識率の向上につなが
る。
t時間だけ、遅延器9で遅延させて、前記受信検波部7
から出力される搬送波検出信号とのANDをとることに
より、ミュートオン時に発生する雑音を、デジタル音声
信号で除去し、音声認識処理部10に入力する。音声信
号レベルで雑音のない音声認識信号「イッチャンネル」
のみが取り出せることになり、認識率の向上につなが
る。
【0060】あわせて、はじめから雑音のない音声信号
であるので、このまま様々な前処理が可能となる。例え
ば、音声認識の認識率向上を図る各種の音声処理、レベ
ルの平均値計算などが考えられ、雑音のない音声信号が
入力されるにこしたことはない。通常、遅延時間Δtは
数十msから数百ms程度である。
であるので、このまま様々な前処理が可能となる。例え
ば、音声認識の認識率向上を図る各種の音声処理、レベ
ルの平均値計算などが考えられ、雑音のない音声信号が
入力されるにこしたことはない。通常、遅延時間Δtは
数十msから数百ms程度である。
【0061】図4中の(e)波形は本来はデジタル信号
であるが、説明の為、アナログ波形に戻して記述してい
る。
であるが、説明の為、アナログ波形に戻して記述してい
る。
【0062】また、この搬送波検出信号を利用して音声
区間とすることで、通常音声認識では、音声区間の終端
条件検出方法として、0.5秒程度の無音区間を検出し
てはじめて、その音声単語の区切りとしている為、認識
が常に、0.5秒程度遅れる事になっていたが、0.5
秒待つことなく、搬送波検出信号がLになるのと同時に
音声認識処理が行え、音声認識処理の高速化にもつなが
る。
区間とすることで、通常音声認識では、音声区間の終端
条件検出方法として、0.5秒程度の無音区間を検出し
てはじめて、その音声単語の区切りとしている為、認識
が常に、0.5秒程度遅れる事になっていたが、0.5
秒待つことなく、搬送波検出信号がLになるのと同時に
音声認識処理が行え、音声認識処理の高速化にもつなが
る。
【0063】音声認識処理技術が高度化し、連続音声認
識が可能となった時には、0.5秒程度の無音部分は多
々発生し、その度に0.5秒程度の無音部を終端として
処理すると、折角の連続音声認識ができなくなるが、搬
送波検出信号で、音声の切り出しを行えば、音声の始
端、終端が正確に取り出せ、確実な音声認識を実現でき
る。
識が可能となった時には、0.5秒程度の無音部分は多
々発生し、その度に0.5秒程度の無音部を終端として
処理すると、折角の連続音声認識ができなくなるが、搬
送波検出信号で、音声の切り出しを行えば、音声の始
端、終端が正確に取り出せ、確実な音声認識を実現でき
る。
【0064】
【発明の効果】以上のように、本発明の音声認識装置
は、トークスイッチの押された時間のみ音声送信主処理
部に電源を供給することで、音声送信機の電源電池の消
費電力の低減を図り、動作使用時間を拡大すると共に、
受信検波した音声信号を遅延処理させることで、雑音の
ない音声信号を音声認識処理部に送り、かつ、音声切り
出し区間を確実に検出し、音声認識処理の高速化及び認
識率の向上が図れる音声認識装置を提供することが可能
となる。
は、トークスイッチの押された時間のみ音声送信主処理
部に電源を供給することで、音声送信機の電源電池の消
費電力の低減を図り、動作使用時間を拡大すると共に、
受信検波した音声信号を遅延処理させることで、雑音の
ない音声信号を音声認識処理部に送り、かつ、音声切り
出し区間を確実に検出し、音声認識処理の高速化及び認
識率の向上が図れる音声認識装置を提供することが可能
となる。
【図1】本発明の第1の実施の形態における音声認識装
置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
【図2】図1の各部の動作波形図
【図3】本発明の第2の実施の形態における音声認識装
置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
置の音声送信機及び受信・認識部のブロック構成図
【図4】図3の各部の動作波形図
【図5】従来の第1実施例の音声認識装置の音声送信機
のブロック構成図
のブロック構成図
【図6】従来の第2実施例の音声認識装置の音声送信機
のブロック構成図
のブロック構成図
1 音声送信主処理部
2 マイク
3 増幅器
4 変調送信部
5 電池部
6 トークスイッチ
7 受信検波部
8 A/D変換器
9 遅延器
10 音声認識処理部
11 ANDゲート
20 マイク
21 音声区間検出部
22 無線送信部
23 リングメモリー
24 A/D変換器
25 D/A変換器
30 無線受信部
31 A/D変換器
32 音声認識部
Claims (3)
- 【請求項1】 トークスイッチの押された時間のみ音声
送信主処理部に電源を供給することで、音声送信機の電
源電池の消費電力の低減を図り、動作使用時間を拡大す
ると共に、受信検波した音声信号を遅延処理させること
で、雑音のない音声信号を音声認識処理部に送り、か
つ、音声切り出し区間を確実に検出し、音声認識処理の
高速化及び認識率の向上が図れる音声認識装置。 - 【請求項2】 入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備すると共に、前記音声送信機か
ら出力された音声変調波を受信検波する受信検波部と、
前記受信検波部で復調出力された音声信号をアナログ信
号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A
/D変換器でデジタル信号に変換された音声信号を一定
の時間遅延処理を行う遅延器と、前記遅延器で遅延され
た音声デジタル信号を音声認識処理用データとして入力
とすると共に、前記受信検波部で変調搬送波を検出した
時に出力される搬送波検出信号を入力とした音声認識処
理部で構成したことを特徴とする音声認識装置。 - 【請求項3】 入力された音声信号を電気信号に変換す
るマイクと、前記マイク出力を増幅する増幅器と、前記
増幅器で増幅された音声信号を変調、送信する変調送信
部からなる音声送信主処理部と、音声発声の操作を行う
トークスイッチと、前記トークスイッチを押している時
間のみ前記音声送信主処理部に電源を供給し、音声を送
信する音声送信機を具備すると共に、前記音声送信機か
ら出力された音声変調波を受信検波する受信検波部と、
前記受信検波部で復調出力された音声信号をアナログ信
号からデジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A
/D変換器でデジタル信号に変換された音声信号を一定
の時間遅延処理を行う遅延器と、前記遅延器で遅延され
た音声デジタル信号と、前記受信検波部で変調搬送波を
検出した時に出力される搬送波検出信号のANDをとる
ANDゲートと、前記ANDゲート出力を音声認識処理
用データとして入力とすると共に、前記搬送波検出信号
を入力とした音声認識処理部で構成したことを特徴とす
る音声認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001337651A JP2003140689A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 音声認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001337651A JP2003140689A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 音声認識装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003140689A true JP2003140689A (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=19152252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001337651A Withdrawn JP2003140689A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 音声認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003140689A (ja) |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001337651A patent/JP2003140689A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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---|---|---|---|
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|
RD01 | Notification of change of attorney |
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|
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