JP2003140621A - プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

プラズマアドレス表示装置及びその駆動方法

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JP2003140621A
JP2003140621A JP2001339150A JP2001339150A JP2003140621A JP 2003140621 A JP2003140621 A JP 2003140621A JP 2001339150 A JP2001339150 A JP 2001339150A JP 2001339150 A JP2001339150 A JP 2001339150A JP 2003140621 A JP2003140621 A JP 2003140621A
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image signal
signal
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Masayasu Hayashi
正健 林
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電パルスと画像信号データとの時間的な関
係を調整して、液晶に対する画像信号の書き込みを最適
化し、透過率の低下やコントラストの低下を抑制すると
ともに、極性に応じて放電パルスと信号データの時間的
な関係を最適化し、液晶層に対する直流成分の印加を防
止し、焼きつきを防ぐ。 【解決手段】 プラズマアドレス表示装置において、走
査回路22は、画像信号が極性の切り換わりに従って所
定のデータ電位D1になった後で放電パルスP1の印加
を開始し、放電パルスP1の時間幅tがデータ電位D1
を保持する時間幅Tより短かくなる様に放電パルスP1
の印加を終了するとともに、かかる放電パルスの印加を
画像信号が同一の極性となる水平期間に合わせて複数回
繰り返す。又、走査回路22は、正極性の画像信号と負
極性の画像信号とで、放電パルスの時間幅と該画像信号
のデータ電位を保持する時間幅とが重なり合う量を、異
なる様にすると良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示セル及びプラズ
マセルを重ねたプラズマアドレス表示装置に関する。よ
り詳しくは、プラズマセルの駆動回路構成及び駆動方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマアドレス表示装置は例えば特開
平4−265931号公報に開示されており、図4にそ
の構造を示す。図示する様に、プラズマアドレス表示装
置は表示セル1とプラズマセル2と両者の間に介在する
共通の中間シート3とからなるフラットパネル構造を有
する。中間シート3は極薄の板ガラスなどからなりマイ
クロシートと呼ばれている。プラズマセル2は中間シー
ト3に接合した下側のガラス基板4から構成されてお
り、両者の空隙に放電可能な気体が封入されている。下
側のガラス基板4の内表面にはストライプ状の放電電極
が形成されている。これらの放電電極はアノードA及び
カソードKとして機能する。放電電極はスクリーン印刷
法などにより平坦なガラス基板4に印刷できるので、生
産性や作業性に優れている。アノードA及びカソードK
を一対づつ区切る様に隔壁7が形成されており、放電可
能な気体が封入された空隙を分割して放電チャネル5を
構成する。この隔壁7もスクリーン印刷法により形成で
き、その頂部が中間シート3の一面側に当接している。
一対の隔壁7で囲まれた放電チャネル5内で、アノード
AとカソードKとの間にプラズマ放電を発生させる。な
お、中間シート3と下側のガラス基板4はガラスフリッ
トなどにより互いに接合している。
【0003】一方、表示セル1は透明な上側のガラス基
板8を用いて構成されている。このガラス基板8は中間
シート3の他面側に所定の間隙を介してシール材などに
より接着されており、間隙には電気光学物質として液晶
9が封入されている。上側のガラス基板8の内表面には
信号電極Yが形成されている。この信号電極Yと放電チ
ャネル5の交差部にマトリクス状の画素が形成される。
又、ガラス基板8の内表面にはカラーフィルタ13も設
けてあり、各画素に例えばRGB三原色を割り当てる。
係る構成を有するフラットパネルは透過型であり、例え
ばプラズマセル2が入射側に位置し、表示セル1が出射
側に位置する。又、バックライト12がプラズマセル2
側に取り付けられている。
【0004】係る構成を有するプラズマアドレス表示装
置では、プラズマ放電が行なわれる行状の放電チャネル
5を線順次で切換え走査すると共に、この走査に同期し
て表示セル1側の列状信号電極Yに画像信号を印加する
ことにより表示駆動が行なわれる。放電チャネル5内に
プラズマ放電が発生すると内部はほぼ一様にアノード電
位になり、一行毎の画素選択が行なわれる。即ち、一本
の放電チャネル5は走査線一ライン分に対応し、サンプ
リングスイッチとして機能する。プラズマサンプリング
スイッチが導通した状態で各信号電極Yに画像信号が印
加されると、サンプリングが行なわれ画素の点灯もしく
は消灯が制御できる。プラズマサンプリングスイッチが
非導通状態になった後にも画像信号はそのまま画素内に
保持される。表示セル1は画像信号に応じてバックライ
ト12からの入射光を出射光に変調し画像表示を行な
う。
【0005】図5は画素を2個だけ切り取って示した模
式図である。この図においては、理解を容易にする為に
二本の信号電極Y1,Y2と一本のカソードK1と一本
のアノードA1のみが示されている。個々の画素11
は、信号電極Y1,Y2と、液晶9と、中間シート3
と、放電チャネルとからなる積層構造を有している。放
電チャネルはプラズマ放電中ほぼ実質的にアノード電位
に接続される。この状態で各信号電極Y1,Y2に画像
信号を印加すると液晶9及び中間シート3に電荷が注入
される。一方、プラズマ放電が終了すると放電チャネル
が絶縁状態に戻る為浮遊電位となり、注入された電荷は
各画素11に保持される。所謂サンプリングホールド動
作が行なわれている。従って、放電チャネルは個々の画
素11に設けられた個々のサンプリングスイッチング素
子として機能するので模式的にスイッチングシンボルS
1を用いて表わされている。一方、信号電極Y1,Y2
と放電チャネルとの間に保持された液晶9及び中間シー
ト3は、サンプリングキャパシタとして機能する。線順
次走査によりサンプリングスイッチS1が導通状態にな
ると画像信号がサンプリングキャパシタに書き込まれ、
信号電圧レベルに応じて各画素の点灯あるいは消灯動作
が行なわれる。サンプリングスイッチS1が非導通状態
になった後にも信号電圧はサンプリングキャパシタに保
持され、表示装置のアクティブマトリクス動作が行なわ
れる。なお、実際に液晶9に印加される実効電圧は中間
シート3との容量分割により決定される。
【0006】図6は、行状の放電チャネルを順次放電さ
せる為の走査処理タイミングと、列状の信号電極に画像
信号を供給して各画素に書き込む信号処理タイミングを
模式的に表わしたタイミングチャートである。従来、1
ライン(1走査線)の選択期間中に、該当する放電チャ
ネルの放電及び該当する画素への画像信号の書き込みを
完結させるのが一般的である。例えば、XGA規格の表
示装置では、ライン数は768本であり、従って放電チ
ャネルは768本形成される。この場合、各ラインは所
定周期(水平周期、1H=20μs)で逐次選択され
る。従って、各ラインの放電チャネルに割り当てられる
放電期間は最大で1H=20μsである。図示の例で
は、1Hの間に放電チャネルの放電及び画素への画像信
号の書き込みを完了する為、放電期間は1H以下で例え
ば7μsに設定されている。即ち、1Hの前半でパルス
幅が7μsの選択パルスを印加して放電チャネルを放電
させ、1Hの後半で画像信号の書き込みを完了してい
る。例えば、ライン1に対する放電に合わせて対応する
画像信号D1を書き込む。次の水平周期ではライン2を
選択し対応する画像信号D2を書き込む。更に次の水平
周期ではライン3を選択し対応する画像信号D3を書き
込み、続いてライン4を選択し対応する画像信号D4を
書き込む。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】プラズマアドレス表示
装置における放電パルスと画像信号の時間的な関係は、
以下の条件によって規制される。第1の条件として、所
定の画像信号のデータを十分に書き込む為に必要な「放
電パルスと画像信号のオーバーラップ」を確保する必要
がある。第2に、放電パルスが解除された後、残留する
メタステーブル粒子(準安定粒子)に起因する次の画像
信号データの上書きを十分小さくする為、充分な「放電
パルス終了後のデータホールド期間」があることであ
る。放電パルスと画像信号の時間的な関係は、主として
上述した第1の条件「放電パルスと画像信号データのオ
ーバーラップ」及び第2の条件「放電パルス終了後の画
像信号データホールド期間」に主に支配される。その
他、画像信号の極性切り換えに伴う「データセットアッ
プの為の時間」も第3の条件として必要である。すなわ
ち、表示セルの電気光学物質として液晶を用いた場合、
通常1H毎に画像信号の極性を反転させる交流駆動が行
なわれるが、画像信号の極性を1H毎に切り換える為
に、データのセットアップ時間が必要になる。実際に
は、所与の一水平期間を、上述した第1、第2及び第3
条件で要求される各期間で分け合う形となる。従って、
プラズマセルに使用する放電ガスや表示セル側のライン
本数によっては、これら3つの条件を同時に十分満たす
ことができない場合がある。この時には、所望の信号電
圧が液晶セルに印加されないことになる。特に、1ライ
ン毎に液晶に印加する信号電圧の極性を反転する駆動
(ライン反転駆動)では、ノーマリブラックモードの場
合透過率の低下やコントラストの低下などの問題が発生
する。又、第1の条件及び第2の条件に画像信号の極性
に対する依存性がある場合には、液晶層に直流成分が印
加されることになり、焼きつきの発生原因になり得る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題に鑑み、本発明は放電パルスと画像信号データとの時
間的な関係を調整して、液晶に対する画像信号の書き込
みを最適化し、以って透過率の低下やコントラストの低
下を抑制することを第1の目的とする。又、極性に応じ
て放電パルスと信号データの時間的な関係を最適化し、
以って液晶層に対する直流成分の印加を防止し、焼きつ
きを防ぐことを第2の目的とする。
【0009】第1の目的を達成する為に以下の手段を講
じた。即ち、行状の放電チャネルを有するプラズマセル
及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電チ
ャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパネ
ルと、各放電チャネルに水平期間毎順次放電パルスを印
加して各放電チャネルを順次選択する走査回路と、水平
期間毎に極性が切り換わり且つ所定の時間幅でデータ電
位を保持した画像信号を、該順次選択に応じて各信号電
極に印加し、選択された放電チャネル上の画素に該デー
タ電位を書き込む信号回路とからなるプラズマアドレス
表示装置において、前記走査回路は、該画像信号が極性
の切り換わりに従って該データ電位になった後で該放電
パルスの印加を開始し、該放電パルスの時間幅が該デー
タ電位を保持する時間幅より短かくなる様に該放電パル
スの印加を終了するとともに、かかる放電パルスの印加
を該画像信号が同一の極性となる水平期間に合わせて複
数回繰り返すことを特徴とする。
【0010】第2の目的を達成する為に以下の手段を講
じた。即ち、行状の放電チャネルを有するプラズマセル
及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電チ
ャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパネ
ルと、各放電チャネルに水平期間毎順次放電パルスを印
加して各放電チャネルを順次選択する走査回路と、水平
期間毎に極性が正負で切り換わり且つ各水平期間中所定
の時間幅でデータ電位を保持した画像信号を、該順次選
択に応じて各信号電極に印加し、選択された放電チャネ
ル上の画素に該データ電位を書き込む信号回路とからな
るプラズマアドレス表示装置において、前記走査回路
は、正極性の画像信号と負極性の画像信号とで、該放電
パルスの時間幅と該画像信号のデータ電位を保持する時
間幅とが重なり合う量を、異なる様にしたことを特徴と
する。
【0011】本発明の第1面によれば、放電パルスの印
加を画像信号が同一の極性となる水平期間に合わせて複
数回繰り返している。換言すると、1本の放電チャネル
に対して複数の水平期間に亘り分割して放電パルスを印
加している。放電パルスを必要な回数だけ印加すること
で、第1の条件「放電パルスと画像データのオーバーラ
ップ」を十分に確保することができる。又、個々の放電
パルスの幅を短かくすることで、第2の条件である「放
電パルス終了後のデータホールド期間」を十分に確保す
ることが可能になる。この様に、放電パルスを複数の水
平期間に亘って分割することで、第1条件及び第2条件
を両立可能とし、以って液晶に対する画像信号データの
正しい書き込みを実現するとともに、透過率やコントラ
ストの低下を防いでいる。
【0012】本発明の第2面では、正極性の画像信号と
負極性の画像信号とで、放電パルスの時間幅と画像信号
のデータ電位を保持する時間幅とが重なり合う量を、異
なる様にしている。これにより、焼きつき発生の原因と
なる液晶に対する直流成分の印加を防ぐことが可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るプラズマ
アドレス表示装置の第1実施形態を示しており、(A)
は回路構成を表わし、(B)は動作説明の為のタイミン
グチャートを表わしている。(A)に示す様に、本プラ
ズマアドレス表示装置はパネル0を主体とし、これに加
えて周辺の信号回路21、走査回路22及び制御回路2
3を備えている。パネル0の基本的な構成は図4に示し
た従来のプラズマアドレス表示装置のパネルと同様であ
る。即ち、パネル0は画像信号に応じて入射光を出射光
に変調し画像表示を行なう表示セルと、この表示セルに
面接合しその走査を行なうプラズマセルとからなる。プ
ラズマセルは行状に配列した放電チャネル5を有し、逐
次放電して表示セルを線順次で走査する。各放電チャネ
ル5は一対の放電電極を備えており、走査回路22によ
って放電駆動される。一対の放電電極は片方がカソード
Kとして機能し、他方がアノードAとして機能する。走
査回路22はカソードK1ないしKnに順次選択パルス
を印加して表示セルの走査を行なう。一方、アノードA
1ないしAnは基準電位に接地されている。表示セルは
列状に配列した信号電極Y1ないしYmを有し、放電チ
ャネル5との交差部に画素11を形成する。信号回路2
1は前述した放電チャネル5の線順次走査に同期して画
像信号を各信号電極Y1ないしYmに印加し画素11毎
に入射光の変調を行なう。なお制御回路23は信号回路
21と走査回路22の同期制御を行なう。
【0014】本実施形態の特徴事項として、走査回路2
2は、画像信号が1H毎極性の切り換わりに従って所定
の電位になった後で放電パルスの印加を開始し、放電パ
ルスの時間幅がデータ電位を保持する時間幅より短かく
なる様に、放電パルスの印加を終了するとともに、係る
放電パルスの印加を画像信号が同一の極性となる水平期
間に合わせて複数回繰り返す。
【0015】以上の動作を(B)に示したタイミングチ
ャートに基づき、具体的に説明する。各放電チャネルの
カソードK1,K2,K3,K4,K5・・・には、順
次負極性の放電パルス(選択パルス)が印加される。こ
れに合わせて、各信号電極Yには、1H毎極性が±で反
転する画像信号を供給する。図示の例では、画像信号の
データ電位が1H毎DZ,D0,D1,D2,D3,D
4,D5・・・の様に切り換わっており、且つ極性が反
転している。第1の放電チャネル上の画素11にはデー
タ電位D1が割り当てられ、第2の放電チャネル上の画
素11には次のデータ電位D2が割り当てられている。
【0016】最初の放電チャネルに着目すると、画像信
号が極性の切り換わりに従って所定のデータ電位D1に
なった後で、放電パルスP1の印加を開始する。放電パ
ルスP1の時間幅tがデータ電位を保持する時間幅Tよ
り短かくなる様に、放電パルスP1の印加を終了する。
係る放電パルスの印加を画像信号が同一の極性となる水
平期間に合わせて複数回繰り返す。図示の例では、放電
パルスP1の印加に先立って、2H前に同様の放電パル
スPZを印加している。この様に本実施形態では、画像
信号が所定の信号電位となった後に放電パルスを印加
し、且つその放電パルスの幅tは画像信号のデータホー
ルド期間Tよりも短かくし、又画像信号のデータ電位の
極性が同一の時に合わせて放電パルスを複数回印加して
いる。図示の例では、2H毎の周期で複数回放電パルス
を印加している。第2の放電チャネルについても同様で
ある。すなわち、画像信号が負極性のデータ電位D1か
ら正極性のデータ電位D2に切り換わった後、カソード
K2に放電パルスP2を印加している。放電パルスP2
のパルス幅tはデータ電位D2のホールド期間Tよりも
短かい。放電パルスP2の印加に先立って2H前に、同
様の放電パルスP0を印加している。以下3番目以降の
放電チャネルについても同様の駆動を行なう。尚、図示
の例では、1本の放電チャネルにつき放電パルスの個数
が2であるが、本発明はこれに限られるものではなく、
必要に応じ放電パルスの幅t及び個数は最適化できる。
【0017】本発明によれば、放電パルスの個数と幅t
に応じて、第1の条件「放電パルスと画像信号のオーバ
ーラップ」を十分確保することができる。なぜなら、画
像の垂直相関性により、偶数ライン前の画像データと書
き込もうとしているラインの画像データは相関を持って
いることが多いからである。例えば、最初の放電チャネ
ルに着目すると、放電パルスPZで画像データDZを書
き込み、次の放電パルスP1で画像データD1を書き込
んでいる。画像の垂直相関性から画像データDZとD1
は強い相関を持っていることが多く、実質的には放電パ
ルスを2回印加することで、放電パルスと画像データの
オーバーラップを2倍にしていると見てよい。この様
に、放電パルスを複数の水平期間に亘って分割すること
で、若干の垂直ぼけさえ許容すれば、完全なデータ書き
込みを達成することができる。
【0018】第2の条件については「放電パルス終了後
のデータホールド期間(T−t)」を十分確保する必要
がある。この放電パルス終了後のデータホールド期間を
十分確保することで、放電終了後チャネル内に残留する
メタステーブル粒子に起因する次のデータの上書きを十
分小さくすることができる。例えば最初の放電チャネル
に着目すると、放電パルスP1が解除された後画像デー
タD1が次の画像データD2に切り換わるまでのホール
ド時間T−tを十分長く取る必要がある。この様にすれ
ば、最初の放電チャネルにメタステーブル粒子が残留し
ている間に、次の画像データD2が書き込まれる恐れが
ない。この様なホールド期間を確保する為には、放電パ
ルスの幅tを短かくすることが必要である。1個のパル
ス幅を短かくしても、全体のパルス数を増やすことで、
全放電期間を確保すれば、放電の安定性などに支障を来
すことはない。従って、本発明により第1条件及び第2
条件を独立に改善することが可能となり、透過率やコン
トラストの低下を防ぐことができる。
【0019】図2は、本発明の第2実施形態に係るプラ
ズマアドレス表示装置を示しており、(A)は全体の構
成を表わし、(B)は動作説明に供するタイミングチャ
ートを表わしている。尚、図1に示した第1実施形態と
対応する部分には対応する参照番号を付して理解を容易
にしている。(A)に示す様に、本プラズマアドレス表
示装置も、基本的にパネル0と走査回路22と信号回路
21とで構成されている。パネル0は、行状の放電チャ
ネル5を有するプラズマセル及び列状の信号電極Yを有
する表示セルを重ね、各放電チャネル5と各信号電極Y
が交差する部分に画素11を設けている。走査回路22
は、各放電チャネル5に水平期間(1H)毎順次放電パ
ルスを印加して、各放電チャネル5を順次選択する。信
号回路21は、水平期間(1H)毎に極性が正負に切り
換わり且つ各水平期間中所定の時間幅でデータ電位Dを
保持した画像信号を、該順次選択に応じて各信号電極Y
に印加し、選択された放電チャネル5上の画素11にデ
ータ電位Dを書き込む。特徴事項として、走査回路22
は、正極性の画像信号と負極性の画像信号とで、放電パ
ルスの時間幅と画像信号のデータ電位を保持する時間幅
とが重なり合う量を、異なる様に設定している。
【0020】この点につき、(B)のタイミングチャー
トを参照して具体的に説明する。最初の放電チャネルに
着目すると、対応するカソードK1に放電パルスP1が
印加され、対応する負極性の画像データD1が最初の放
電チャネル5上の画素11に書き込まれる。この時、放
電パルスP1の時間幅tと、負極性のデータ電位D1を
保持する時間幅Tとが重なり合う量を、TOL−で表わ
している。2番目の放電チャネルに移行すると、カソー
ドK2に放電パルスP2を印加することで正極性の画像
データD2を2番目の放電チャネル5上の画素11に書
き込んでいる。この時放電パルスP2の時間幅tと正極
性の画像データD2の時間幅Tとが重なり合う量をTO
L+で表わしている。図から明らかな様に、TOL−を
TOL+に比べて長く設定している。これにより、液晶
に対する直流成分の印加を相殺し、以って画像の焼き付
けを防いでいる。
【0021】TOL−を長く設定し、TOL+を短かく
設定する理由につき、図3のグラフを参照して説明す
る。図3は、横軸にオーバーラップ期間TOLを取り、
縦軸に画像データの書き込み率を取ったものである。一
般に、液晶に印加されるデータ電位の極性により、放電
中に生ずる電荷の移動速度が異なる。これにより、放電
パルスとデータパルスとの間の必要なオーバーラップ量
が極性により異なっている。これを説明するのが、図3
のグラフである。前述した様に、グラフは1Hを20μ
secとした場合の、オーバーラップ期間TOLと書き
込み率との関係を表わしている。ここで、+書き込み
率、−書き込み率としたカーブが、それぞれの極性での
画像データの書き込み率を表わしている。一方、ディケ
イロス残存率と記したカーブが、第2条件のメカニズム
によるロスの効果を表わしている。
【0022】書き込み率はオーバーラップ期間TOLが
長くなる程よくなる。一般には+書き込み率の方が−書
き込み率よりも高い。一方、ディケイロス残存率はオー
バーラップ期間が長くなるに連れ、低くなっていく。図
示の例の場合、明らかに正極性のデータの書き込みが負
極性のデータの書き込みより早く、結果的にトータルの
書き込み率も正極性データの方が高くなっている。
【0023】この例の様なパネルに対処する為、本発明
では液晶に正極性のデータを書き込む場合には、図3の
グラフで示す様にオーバーラップ期間をTOL+に設定
し、液晶に負のデータを書き込む場合にはオーバーラッ
プ期間をTOL−に設定している。この様にすること
で、どちらの極性のデータを書き込む場合でも等しい書
き込み率が得られ、液晶の完全な交流駆動が達成でき
る。従って、直流成分の印加を防止でき、焼きつき残像
などの発生を回避することが可能になる。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の第1面によ
れば、放電パルスを複数の水平期間に亘って分割するこ
とで、液晶に対する信号電圧の書き込み効率を改善でき
る。これにより、透過率やコントラストの低下を防ぐこ
とが可能になる。又、放電パルスを複数の水平期間に分
割することで、個々の水平期間が短かくなっても全体と
して十分な放電パルス幅を確保できる。従って、走査線
数を増やすことが可能となり高解像度化が達成される。
あるいは、フレーム周波数を高くすることができる。透
過率が改善できることから、バックライトの光量を抑え
ることが可能となり、ディスプレイ全体としての消費電
力を低減することができる。
【0025】本発明の第2面によれば、極性毎の書き込
み率の差異をなくし、液晶に対する直流成分の印加を防
ぐことで、完全な交流駆動を実現できる。従って、焼き
つきや残像などの発生を回避できる。又、水平期間が短
縮されても、容易に対処可能である為、走査線数を増加
し解像度を改善することが可能である。あるいはフレー
ム周波数を高くし、動的解像度を改善することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の第1
実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明に係るプラズマアドレス表示装置の第2
実施形態を示す模式図である。
【図3】第2実施形態の動作説明に供するグラフであ
る。
【図4】従来のプラズマアドレス表示装置の一例を示す
断面図である。
【図5】図4に示したプラズマアドレス表示装置の動作
説明に供する模式図である。
【図6】図4に示したプラズマアドレス表示装置の動作
説明に供するタイミングチャートである。
【符号の説明】
0・・・パネル、1・・・表示セル、2・・・プラズマ
セル、3・・・中間シート、5・・・放電チャネル、7
・・・隔壁、9・・・液晶、11・・・画素、21・・
・信号回路、22・・・走査回路、A・・・アノード、
K・・・カソード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 622D 670 670K H04N 5/66 101 H04N 5/66 101B Fターム(参考) 2H089 HA36 QA12 QA13 RA04 SA18 TA03 TA07 2H093 NA20 NA25 NA80 NC13 NC90 ND37 ND49 ND52 ND53 ND58 NE01 5C006 AC22 AC26 BB18 BB29 BC03 FA34 FA54 5C058 AA11 BA01 BA35 BB11 BB25 5C080 AA10 BB05 DD18 DD30 FF12 JJ02 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行状の放電チャネルを有するプラズマセ
    ル及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電
    チャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパ
    ネルと、各放電チャネルに水平期間毎順次放電パルスを
    印加して各放電チャネルを順次選択する走査回路と、水
    平期間毎に極性が切り換わり且つ所定の時間幅でデータ
    電位を保持した画像信号を、該順次選択に応じて各信号
    電極に印加し、選択された放電チャネル上の画素に該デ
    ータ電位を書き込む信号回路とからなるプラズマアドレ
    ス表示装置において、 前記走査回路は、該画像信号が極性の切り換わりに従っ
    て該データ電位になった後で該放電パルスの印加を開始
    し、該放電パルスの時間幅が該データ電位を保持する時
    間幅より短かくなる様に該放電パルスの印加を終了する
    とともに、かかる放電パルスの印加を該画像信号が同一
    の極性となる水平期間に合わせて複数回繰り返すことを
    特徴とするプラズマアドレス表示装置。
  2. 【請求項2】 行状の放電チャネルを有するプラズマセ
    ル及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電
    チャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパ
    ネルと、各放電チャネルに水平期間毎順次放電パルスを
    印加して各放電チャネルを順次選択する走査回路と、水
    平期間毎に極性が正負で切り換わり且つ各水平期間中所
    定の時間幅でデータ電位を保持した画像信号を、該順次
    選択に応じて各信号電極に印加し、選択された放電チャ
    ネル上の画素に該データ電位を書き込む信号回路とから
    なるプラズマアドレス表示装置において、 前記走査回路は、正極性の画像信号と負極性の画像信号
    とで、該放電パルスの時間幅と該画像信号のデータ電位
    を保持する時間幅とが重なり合う量を、異なる様にした
    ことを特徴とするプラズマアドレス表示装置。
  3. 【請求項3】 行状の放電チャネルを有するプラズマセ
    ル及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電
    チャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパ
    ネルを駆動する為に、各放電チャネルに水平期間毎順次
    放電パルスを印加して各放電チャネルを順次選択する走
    査手順と、水平期間毎に極性が切り換わり且つ所定の時
    間幅でデータ電位を保持した画像信号を、該順次選択に
    応じて各信号電極に印加し、選択された放電チャネル上
    の画素に該データ電位を書き込む書込手順とを行なうプ
    ラズマアドレス表示装置の駆動方法において、 前記走査手順は、該画像信号が極性の切り換わりに従っ
    て該データ電位になった後で該放電パルスの印加を開始
    し、該放電パルスの時間幅が該データ電位を保持する時
    間幅より短かくなる様に該放電パルスの印加を終了する
    とともに、かかる放電パルスの印加を該画像信号が同一
    の極性となる水平期間に合わせて複数回繰り返すことを
    特徴とするプラズマアドレス表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 行状の放電チャネルを有するプラズマセ
    ル及び列状の信号電極を有する表示セルを重ね、各放電
    チャネルと各信号電極が交差する部分に画素を設けたパ
    ネルを駆動する為に、各放電チャネルに水平期間毎順次
    放電パルスを印加して各放電チャネルを順次選択する走
    査手順と、水平期間毎に極性が正負で切り換わり且つ各
    水平期間中所定の時間幅でデータ電位を保持した画像信
    号を、該順次選択に応じて各信号電極に印加し、選択さ
    れた放電チャネル上の画素に該データ電位を書き込む書
    込手順とからなるプラズマアドレス表示装置の駆動方法
    において、 前記走査手順は、正極性の画像信号と負極性の画像信号
    とで、該放電パルスの時間幅と該画像信号のデータ電位
    を保持する時間幅とが重なり合う量を、異なる様にした
    ことを特徴とするプラズマアドレス表示装置の駆動方
    法。
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