JP2003140377A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

Info

Publication number
JP2003140377A
JP2003140377A JP2001338437A JP2001338437A JP2003140377A JP 2003140377 A JP2003140377 A JP 2003140377A JP 2001338437 A JP2001338437 A JP 2001338437A JP 2001338437 A JP2001338437 A JP 2001338437A JP 2003140377 A JP2003140377 A JP 2003140377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
dispersion
particles
developing
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001338437A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamada
博 山田
Yuji Yamashita
裕士 山下
Shinko Watanabe
真弘 渡邊
Koshin Sugiyama
恒心 杉山
Shinichiro Yagi
慎一郎 八木
Masami Tomita
正実 冨田
Shigeru Emoto
茂 江本
Toshiki Minamitani
俊樹 南谷
Tadao Takigawa
唯雄 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001338437A priority Critical patent/JP2003140377A/ja
Publication of JP2003140377A publication Critical patent/JP2003140377A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小粒径重合法等の水中造粒トナーにおいて、
ブレードクリーニング方式等のクリーニングの際に、ト
ナークリーニングが容易で、感光体等の像担持体上の静
電荷像を忠実に再現する高画質なトナーを提供する。 【解決手段】 有機溶媒中に活性水素と反応可能な変性
ポリエステル系樹脂および着色剤を含有するトナー組成
分を溶解または分散させて形成した溶解物または分散物
を水系媒体中で架橋剤及び/又は伸長剤と反応させ、得
られた分散液から溶媒を除去して得られた着色剤を含有
する樹脂粒子からなり、該樹脂粒子の平均円形度が0.
920から0.960であることを特徴とする電子写真
用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真、静電記
録、静電印刷等に於ける静電荷像を現像する為の現像剤
に使用されるトナー及び現像装置に関する。更に詳しく
は直接または間接電子写真現像方式を用いた複写機、レ
ーザープリンター及び、普通紙ファックス等フルカラー
複写機、フルカラーレーザープリンター及びフルカラー
普通紙ファックス等に使用される電子写真用トナー及び
それを用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真、静電記録、静電印刷等に於い
て使用される現像剤は、その現像工程において、例え
ば、静電荷像が形成されている感光体等の像担持体に一
旦付着され、次に転写工程において感光体から転写紙等
の転写媒体に転写された後、定着工程において紙面に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像する為の現像剤として、キャリアとトナーから成
る二成分系現像剤及び、キャリアを必要としない一成分
系現像剤(磁性トナー、非磁性トナー)が知られてい
る。二成分系現像剤の場合はキャリアとの接触によっ
て、一成分系現像剤の場合は現像スリーブへトナーを供
給するための供給ローラとの接触や、現像スリーブ上で
トナー層を均一化するための層厚規制ブレードなどとの
接触によって摩擦帯電が行われる。感光体等の像担持体
上の静電荷像を忠実に再現するためには、現像工程から
転写工程でのトナーの収支が重要である。しかしなが
ら、現像されたトナーがすべて転写されることは難し
く、感光体等の像担持体をクリーニングする手段を設け
ることで転写残トナーを除去している。そのためトナー
の帯電性、形状は重要である。粉砕法によるトナーでは
通常、円形度の粒径依存性はなく、平均円形度が0.9
10〜0.930程度であり、クリーニング手段を用い
て転写残トナーを除去する試みが種々行われている。粉
砕法に比べ、円形度の高いトナーの製造方法として重合
法等に代表される水中でトナー成分を分散造粒し、油水
界面で生じる表面張力を利用した球形トナーが検討され
ている。しかしながら、重合法等の水中造粒による小粒
径、球形トナーは、いくつかの問題点があることが知ら
れている。特開2001−34016号、特開2001
−117262号の公報では、トナーの平均円形度の分
布を表す指標として円形度標準偏差SDを規定され、例
えばSDの値が0.04以下であるとき粒度分布がシャ
ープであり、画質等に優れるとの提案がされている。ま
た特開2001−3068号、特開2001−2212
4号の公報では、粉砕法によるトナーに熱処理を加え球
形化し、前述と同様に円形度標準偏差SDを規定した提
案がされている。しかしながら、最も重要な問題とし
て、像担持体表面の転写残トナーのクリーニング手段に
よる完全除去が困難で、クリーニング不良が発生するこ
とである。特に、ブレードクリーニング方式において
は、クリーニング時にトナーが像担持体とクリーニング
ブレードの接触部間で最密充填状態に近くなり、像担持
体に対して強い付着力を持っている1層目トナーと次の
2層目トナーとの間でトナーが滑り、一層目トナーがク
リーニング不良として像担持体上に残ってしまう。つま
り、重合法等の水中造粒による小粒径の球形トナーは、
一様に正規分布に近い形状分布をした平均円形度および
標準偏差SDをもっているため、実用上のクリーニング
が不十分であるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小粒径重合
法等の水中造粒トナーにおいて、ブレードクリーニング
方式等のクリーニングの際に、トナークリーニングが容
易で、感光体等の像担持体上の静電荷像を忠実に再現す
る高画質なトナーを提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、少なくと
も重合体、着色剤からなるトナー組成物を有機溶剤に溶
解または分散させ、該溶解物または分散物を水系媒体中
で分散せしめて重付加反応を行った後、この乳化分散液
の溶媒を除去して得られた着色剤を含有する樹脂粒子の
平均円形度が0.920から0.960とすることで上
記課題を解決できることを見出した。特に、その樹脂粒
子の平均円形度が0.920から0.960であって、
かつ個数平均粒子径をDnとしたとき、Dn未満の粒子
を選択して得られる平均円形度XとDn以上の粒子を選
択して得られる平均円形度Yの間にX>Y+0.2の関
係が成り立つ時、その効果がさらに発揮できることを見
出した。乳化分散液の溶剤を除去する工程において、詳
細な理由は明らかでないが、乳化分散液の固形分濃度、
脱溶剤速度、攪拌速度等によって形状に変化が見られ、
粒径の小さいものは球形になりやすく、粒径の大きいも
のほど紡錘型の異形になりやすいという傾向があること
がわかった。紡錘型に異形化したトナーを大粒径側に多
く含むほどブレードクリーニング性が向上することを見
出した。即ち、本発明によれば、以下に示すトナー及び
現像装置が提供される。 (1)有機溶媒中に活性水素と反応可能な変性ポリエス
テル系樹脂および着色剤を含有するトナー組成分を溶解
または分散させて形成した溶解物または分散物を水系媒
体中で架橋剤及び/又は伸長剤と反応させ、得られた分
散液から溶媒を除去して得られた着色剤を含有する樹脂
粒子からなり、該樹脂粒子の平均円形度が0.920か
ら0.960であることを特徴とする電子写真用トナ
ー。 (2)有機溶媒中に活性水素と反応可能な変性ポリエス
テル系樹脂および着色剤を含有するトナー組成分を溶解
又は分散させ形成した溶解物又は分散物を水系媒体中で
架橋剤及び/又は伸長剤と反応させ、得られた分散液か
ら溶媒を除去して得られた着色剤を含有する樹脂粒子か
らなり、該樹脂粒子の平均円形度が0.920から0.
960であって、かつ個数平均粒子径をDnとしたと
き、Dn未満の粒子を選択して得られる平均円形度Xと
Dn以上の粒子を選択して得られる平均円形度Yの間に
X>Y+0.2の関係が成り立つことを特徴とする電子
写真用トナー。 (3)該分散液から溶媒を除去する工程が、減圧および
/もしくは加熱の条件下で行われることを特徴とする前
記(1)〜(2)のいずれかに記載の電子写真用トナ
ー。 (4)該分散液から溶媒を除去する工程が、濾過により
行われることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれ
かに記載の電子写真用トナー。 (5)該変性ポリエステル系樹脂が少なくともイソシア
ネート基含有プレポリマーを含むことを特徴とする前記
(1)〜(4)のいずれかに記載の電子写真用トナー。 (6)該イソシアネート基含有プレポリマーの構成主成
分がポリエステル系樹脂であることを特徴とする前記
(5)に記載の電子写真用トナー。 (7)該イソシアネート基含有プレポリマーと活性水素
基含有化合物とを伸長反応および/または架橋反応させ
ることを特徴とする前記(5)〜(6)のいずれかに記
載の電子写真用トナー。 (8)該活性水素基含有化合物が、アミノ基、水酸基、
メルカプト基及び、カルボキシル基の中から選ばれる少
なくとも1種の基を含有する化合物、もしくは水と反応
してこれらの基を発生させ得る化合物、又は水であるこ
とを特徴とする前記(7)に記載の電子写真用トナー。 (9)現像ロールおよび該現像ロール上に供給する現像
剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備えた複数の
現像装置によって、感光体上に形成された各色に分割さ
れた静電潜像をそれぞれの色に対応するトナーを含む現
像剤により現像する装置において、該トナーが前記
(1)〜(8)のいずれかに記載の電子写真用トナーで
あることを特徴とする現像装置。 (10)現像ロールおよび該現像ロール上に供給する現
像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備えた複数
の現像装置によって、感光体上に形成された各色に分割
された静電潜像をそれぞれの色に対応するトナーを含む
現像剤により現像する装置において、該トナーが前記
(2)〜(8)のいずれかにに記載の電子写真用トナー
であることを特徴とする現像装置。 (11)該感光体に当接するクリーニングブレード有す
ることを特徴とする前記(9)又は(10)に記載の現
像装置。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる活性水素と反応可
能な反応性変性ポリエステル系樹脂(RMPE)として
は、例えば、イソシアネート基を有するポリエステルプ
レポリマー(A)などが挙げられる。このプレポリマー
(A)としては、ポリオール(PO)とポリカルボン酸
(PC)との重縮合物で、かつ活性水素を有するポリエ
ステルをさらにポリイソシアネート(PIC)と反応さ
せたもの等が挙げられる。上記ポリエステルの有する活
性水素を含む基としては、水酸基(アルコール性水酸基
およびフェノール性水酸基)、アミノ基、カルボキシル
基、メルカプト基などが挙げられ、これらのうち好まし
いものはアルコール性水酸基である。
【0006】前記イソシアネート基を有するポリエステ
ルプレポリマー(A)に架橋剤及び伸長剤としてアミン
類(B)を反応させて得られるウレア変性ポリエステル
等の変性ポリエステルはその高分子成分の分子量を調節
しやすく、乾式トナー、特にオイルレス低温定着特性
(定着用加熱媒体への離型オイル塗布機構のない広範な
離型性及び定着性)を確保するのに好都合である。特に
ポリエステルプレポリマーの末端をウレア変性したもの
は未変性のポリエステル樹脂自体の定着温度域での高流
動性、透明性を維持したまま、定着用加熱媒体への接着
性を抑制することができる。
【0007】ポリオール(PO)としては、ジオール
(DIO)および3価以上のポリオール(TO)が挙げ
られ、DIO単独、またはDIOと少量のTOとの混合
物が好ましい。
【0008】ジオールとしては、アルキレングリコール
(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレン
エーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール
(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビス
フェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上
記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド
など)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキ
サイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。こ
れらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレ
ングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキ
サイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノー
ル類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素
数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3
価以上のポリオール(1−2)としては、3〜8価また
はそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノ
ール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラッ
ク、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリ
フェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げ
られる。
【0009】ポリカルボン酸(PC)としては、ジカル
ボン酸(DIC)および3価以上のポリカルボン酸(T
C)が挙げられ、DIC単独、およびDICと少量のT
Cの混合物が好ましい。ジカルボン酸としては、アルキ
レンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸
など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマ
ール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)
などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素
数4〜20のアルケニレンジカルボン酸および炭素数8
〜20の芳香族ジカルボン酸である。3価以上のポリカ
ルボン酸としては、炭素数9〜20の芳香族ポリカルボ
ン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)などが挙
げられる。なお、ポリカルボン酸としては、上述のもの
の酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステ
ル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用
いてポリオールと反応させてもよい。
【0010】ポリオールとPOポリカルボン酸の比率
は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当
量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/
1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは
1.3/1〜1.02/1である。
【0011】ポリイソシアネート(PIC)としては、
脂肪族ポリイソシアネート(テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジ
イソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイ
ソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘ
キシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシ
アネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネー
ト(α、α、α’、α’−テトラメチルキシリレンジイ
ソシアネートなど);イソシアヌレート類;前記ポリイ
ソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラ
クタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上
の併用が挙げられる。ポリイソシアネートの比率は、イ
ソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエス
テルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]と
して、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2
/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1であ
る。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が
悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、変性ポリ
エステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセッ
ト性が悪化する。末端にイソシアネート基を有するプレ
ポリマー(A)中のポリイソシアネート構成成分の含有
量は、通常0.5〜40重量%、好ましくは1〜30重
量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。0.5
重量%未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとと
もに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利にな
る。また、40重量%を超えると低温定着性が悪化す
る。イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマ
ー(A)中の1分子当たりに含有するイソシアネート基
は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さ
らに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子
当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステル等の変性
ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット
性が悪化する。
【0012】アミン類(B)としては、ジアミン(B
1)、3価以上のポリアミン(B2)、アミノアルコー
ル(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸
(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックした
もの(B6)などが挙げられる。ジアミン(B1)とし
ては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチル
トルエンジアミン、4,4’ジアミノジフェニルメタン
など);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,
3’ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロ
ヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジ
アミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、
ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価
以上のポリアミン(B2)としては、ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミ
ノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒ
ドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメル
カプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタ
ン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。ア
ミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノ
カプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基を
ブロックしたもの(B6)としては、前記B1〜B5の
アミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化
合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これら
アミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1
と少量のB2の混合物である。さらに、必要により伸長
停止剤を用いてウレア変性ポリエステル等の変性ポリエ
ステルの分子量を調整することができる。伸長停止剤と
しては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミ
ン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれ
らをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げら
れる。
【0013】アミン類(B)の比率は、イソシアネート
基を有するプレポリマー(A)中のイソシアネート基
[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NHx]
の当量比[NCO]/[NHx]として、通常1/2〜
2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好
ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/
[NHx]が2を超えたり1/2未満では、ウレア変性
ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット
性が悪化する。本発明においては、ウレア結合で変性さ
れたポリエステル中に、ウレア結合と共にウレタン結合
を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結
合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であ
り、好ましくは80/20〜20/80、さらに好まし
くは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモ
ル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化す
る。
【0014】本発明で用いる架橋剤や伸長剤としては、
前記イソシアネート基等の反応性基と反応し得る活性水
素化合物、好ましくは前記アミン類(B)を用いること
ができる。
【0015】着色剤としては公知の染料及び顔料が全て
使用でき、例えば、カーボンブラック、ニグロシン染
料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(1
0G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化
鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイル
イエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピ
グメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、G
R)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファ
ストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノ
リンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イ
ソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カド
ミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アン
チモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファ
イセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッ
ド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントフ
ァストスカーレット、ブリリアントカーミンBS、パー
マネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、
F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファ
ストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソール
ルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアント
カーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー
5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2
K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルー
ンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ロ
ーダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレ
ーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、
オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッ
ド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジ
ンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバ
ルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレー
キ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレー
キ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブル
ー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(R
S、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブ
ルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレ
ーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレッ
ト、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジ
ンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグ
リーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーン
B、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラ
カイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アン
トラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及
びそれらの混合物が使用できる。使用量は一般にバイン
ダー樹脂100重量部に対し0.1〜50重量部であ
る。
【0016】本発明で用いる着色剤は樹脂と複合化され
たマスターバッチとして用いることもできる。マスター
バッチの製造またはマスターバッチとともに混練される
バインダー樹脂としては、変性、未変性ポリエステル樹
脂の他にポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリ
ビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合
体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン
−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重
合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン
−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共
重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ア
クリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体
などのスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレー
ト、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウ
レタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアク
リル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪
族叉は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化
パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独
あるいは混合して使用できる。
【0017】本マスターバッチはマスターバッチ用の樹
脂と着色剤とを高せん断力をかけて混合、混練してマス
ターバッチを得る事ができる。この際着色剤と樹脂の相
互作用を高めるために、有機溶剤を用いる事ができる。
またいわゆるフラッシング法と呼ばれる着色剤の水を含
んだ水性ペーストを樹脂と有機溶剤とともに混合混練
し、着色剤を樹脂側に移行させ、水分と有機溶剤成分を
除去する方法も着色剤のウエットケーキをそのまま用い
る事ができるため乾燥する必要がなく、好ましく用いら
れる。混合混練するには3本ロールミル等の高せん断分
散装置が好ましく用いられる。
【0018】本発明では、トナー自身に離型性を持たせ
るために製造される現像剤の中にワックスを含有させる
ことが好ましい。前記ワックスは、その融点が40〜1
20℃のものであり、特に50〜110℃のものである
ことが好ましい。ワックスの融点が過大のときには低温
での定着性が不足する場合があり、一方融点が過小のと
きには耐オフセット性、耐久性が低下する場合がある。
なお、ワックスの融点は、示差走査熱量測定法(DS
C)によって求めることができる。すなわち、数mgの
試料を一定の昇温速度、例えば(10℃/min)で加
熱したときの融解ピーク値を融点とする。
【0019】本発明に用いることができるワックスとし
ては、例えば固形のパラフィンワックス、マイクロワッ
クス、ライスワックス、脂肪酸アミド系ワックス、脂肪
酸系ワックス、脂肪族モノケトン類、脂肪酸金属塩系ワ
ックス、脂肪酸エステル系ワックス、部分ケン化脂肪酸
エステル系ワックス、シリコーンワニス、高級アルコー
ル、カルナウバワックスなどを挙げることができる。ま
た低分子量ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィンなども用いることができる。特に、環球法による
軟化点が70−150℃のポリオレフィンが好ましく、
さらには当該軟化点が120〜150℃のポリオレフィ
ンが好ましい。
【0020】本発明で用いる水系媒体中で製造された着
色剤を含有する樹脂粒子とは、(1)溶剤等を利用して
トナー組成物を水系媒体中でトナー粒子サイズに分散し
て製造する方法、(2)重合性モノマー中に着色剤等が
分散されたものを水系媒体中で分散して重合するいわゆ
る懸濁重合法、(3)水系媒体中で乳化重合してできた
微少な重合体粒子を着色剤等とともに集合、凝集させて
トナー粒子サイズに成長させる乳化重合凝集法、(4)
モノマー溶液中から不溶な粒子を析出させる分散重合法
などが代表例であるが、これらに限定されるものではな
い。
【0021】本発明における帯電制御剤粒子としては、
公知のものが全て使用でき、例えばニグロシン系染料、
トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、
モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコ
キシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級ア
ンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体また
は化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系
活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金
属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロ
ン03、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、
含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ
酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−
84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエン
ト化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯
体のTP−302、TP−415やジルコニウム化合物
のTN−105(以上、保土谷化学工業社製)、第四級
アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP203
8、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第
四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2
036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘ
キスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR
−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、
ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン
酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基
を有する高分子系の化合物が挙げられる。好ましくは結
晶性化合物で、応力等により1μmの微細な粒子に解砕
されやすいものがより好ましい。これら帯電制御剤粒子
は帯電性の補強のために着色剤が含まれる樹脂粒子内部
にあらかじめ入れておくこともできる。着色剤が含まれ
る樹脂粒子とともに攪拌処理する帯電制御剤粒子の量は
着色剤が含まれる樹脂粒子100重量部に対し、好まし
くは0.01から2重量部、さらに好ましくは0.05
から1重量部、最も好ましくは0.1から0.5重量部
用いることができる。
【0022】本発明における外添剤粒子としては、無機
微粒子を好ましく用いることができる。この無機微粒子
の一次粒子径は、0.005μm〜2μmであることが
好ましく、特に0.005μm〜0.5μmであること
が好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜
500m2/gであることが好ましい。この無機微粒子
の使用割合は、トナーの0.01〜5重量%であること
が好ましく、特に0.01〜2.0重量%であることが
好ましい。無機微粒子の具体例としては、例えばシリ
カ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン
酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロ
ンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲
母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウ
ム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、
酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸
カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げること
ができる。このほか、重合体(高分子)微粒子、たとえ
ばソープフリー乳化重合や懸濁重合、分散重合によって
得られるポリスチレン、メタクリル酸エステルやアクリ
ル酸エステル共重合体やシリコーン、ベンゾグアナミ
ン、ナイロンなどの重縮合系、熱硬化性樹脂による重合
体粒子が挙げられる。このような外添剤は表面処理を行
って、疎水性を上げ、高湿度下においても流動特性や帯
電特性の悪化を防止することができる。例えばシリコー
ンオイル、シランカップリング剤、シリル化剤、フッ化
アルキル基を有するシランカップリング剤、有機チタネ
ート系カップリング剤、アルミニウム系のカップリング
剤などが好ましい表面処理剤として挙げられる。
【0023】また、本発明における外添剤粒子には、感
光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去す
るためのクリーニング性向上剤も含まれる。例えばステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸
など脂肪酸金属塩、ポリエチレン、ポリプロピレンなど
のポリマー微粒子などの滑剤粒子を挙げることかでき
る。ポリマー微粒子は比較的粒度分布が狭く、体積平均
粒径が0.01〜1μmのものが好ましい。
【0024】本発明でトナーバインダーとして用いるウ
レア変性ポリエステル(UMPE)等の変性ポリエステ
ルの重量平均分子量は、通常1万以上、好ましくは2万
〜1000万、さらに好ましくは3万〜100万であ
る。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウ
レア変性ポリエステル等の変性ポリエステルの数平均分
子量は、後述の変性されていないポリエステル(PE)
を用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量
平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。変
性ポリエステル単独の場合は、その数平均分子量は、通
常20000以下、好ましくは1000〜10000、
さらに好ましくは2000〜8000である。2000
0を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた
場合の光沢性が悪化する。
【0025】本発明においては、前記変性ポリエステル
(MPE)は単独使用だけでなく、このMPEと共に、
変性されていないポリエステル(PE)をトナーバイン
ダー成分として含有させることもできる。PEを併用す
ることで、低温定着性およびフルカラー装置に用いた場
合の光沢性が向上し、単独使用より好ましい。PEとし
ては、前記UMPE等の変性ポリエステルに用いられた
のと同様なポリオール(PO)とポリカルボン酸(P
C)との重縮合物などが挙げられ、好ましいものも変性
ポリエステルの場合と同様である。また、PEは無変性
のポリエステルだけでなく、ウレア結合以外の化学結合
で変性されているものでもよく、例えばウレタン結合で
変性されていてもよい。MPEとPEは少なくとも一部
が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット
性の面で好ましい。従って、MPEのポリエステル成分
とPEは類似の組成が好ましい。PEを含有させる場合
のMPEとPEの重量比は、通常5/95〜80/2
0、好ましくは5/95〜30/70、さらに好ましく
は5/95〜25/75、特に好ましくは7/93〜2
0/80である。MPEの重量比が5%未満では、耐ホ
ットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低
温定着性の両立の面で不利になる。PEのピーク分子量
は、通常1000〜30000、好ましくは1500〜
10000、さらに好ましくは2000〜8000であ
る。1000未満では耐熱保存性が悪化し、10000
を超えると低温定着性が悪化する。PEの水酸基価は5
以上であることが好ましく、さらに好ましくは10〜1
20、特に好ましくは20〜80である。5未満では耐
熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。PEの
酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価
を持たせることで負帯電性となりやすい傾向がある。
【0026】本発明において、トナーバインダーのガラ
ス転移点(Tg)は、通常50〜70℃、好ましくは5
5〜65℃である。50℃未満ではトナーの耐熱保存性
が悪化し、70℃を超えると低温定着性が不十分とな
る。変性ポリエステル系樹脂の共存により、本発明の乾
式トナーにおいては、公知のポリエステル系トナーと比
較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾
向を示す。トナーバインダーの貯蔵弾性率としては、測
定周波数20Hzにおいて10000dyne/cm2
となる温度(TG’)が、通常100℃以上、好ましく
は110〜200℃である。100℃未満では耐ホット
オフセット性が悪化する。トナーバインダーの粘性とし
ては、測定周波数20Hzにおいて1000ポイズとな
る温度(Tη)が、通常180℃以下、好ましくは90
〜160℃である。180℃を超えると低温定着性が悪
化する。すなわち、低温定着性と耐ホットオフセット性
の両立の観点から、TG’はTηより高いことが好まし
い。言い換えるとTG’とTηの差(TG’−Tη)は
0℃以上が好ましい。さらに好ましくは10℃以上であ
り、特に好ましくは20℃以上である。差の上限は特に
限定されない。また、耐熱保存性と低温定着性の両立の
観点から、TηとTgの差は0〜100℃が好ましい。
さらに好ましくは10〜90℃であり、特に好ましくは
20〜80℃である。
【0027】(製造方法)トナーバインダーは以下の方
法などで製造することができる。ポリオール(PO)と
ポリカルボン酸(PC)を、テトラブトキシチタネー
ト、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒
の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧
としながら生成する水を溜去して、水酸基を有するポリ
エステルを得る。次いで40〜140℃にて、これにポ
リイソシアネート(PIC)を反応させ、イソシアネー
ト基を有するプレポリマー(A)を得る。さらにこのA
にアミン類(B)を0〜140℃にて反応させ、ウレア
結合で変性されたポリエステルを得る。PICを反応さ
せる際およびAとBを反応させる際には、必要により溶
剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳
香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンな
ど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)および
エーテル類(テトラヒドロフランなど)などのイソシア
ネートに対して不活性なものが挙げられる。ウレア結合
で変性されていないポリエステル(PE)を併用する場
合は、水酸基を有するポリエステルと同様な方法でPE
を製造し、これを前記UMPEの反応完了後の溶液に溶
解し、混合する。
【0028】本発明の乾式トナーは以下の方法で製造す
ることができるが、勿論これらに限定されることはな
い。 (水系媒体中でのトナー製造法)本発明に用いる水系媒
体としては、水単独でもよいが、水と混和可能な溶剤を
併用することもできる。混和可能な溶剤としては、アル
コール(メタノール、イソプロパノール、エチレングリ
コールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフ
ラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケ
トン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などが挙
げられる。トナー粒子は、水系媒体中でイソシアネート
基を有するポリエステルプレポリマー(A)からなる分
散体を、アミン類(B)と反応させて形成することがで
きる。水系媒体中でプレポリマー(A)を安定して形成
させる方法としては、水系媒体中にプレポリマー(A)
からなるトナー原料の組成分を加えて、せん断力により
分散させる方法などが挙げられる。プレポリマー(A)
と他のトナー組成分である(以下トナー原料と呼ぶ)着
色剤、着色剤マスターバッチ、離型剤、荷電制御剤、未
変性ポリエステル樹脂などは、水系媒体中で分散体を形
成させる際に混合してもよいが、あらかじめトナー原料
を混合した後、水系媒体中にその混合物を加えて分散さ
せたほうがより好ましい。また、本発明においては、着
色剤、離型剤、荷電制御剤などの他のトナー原料は、必
ずしも、水系媒体中で粒子を形成させる時に混合してお
く必要はなく、粒子を形成せしめた後、添加してもよ
い。たとえば、着色剤を含まない粒子を形成させた後、
公知の染着の方法で着色剤を添加することもできる。
【0029】分散の方法としては特に限定されるもので
はないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧
ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。分
散体の粒径を2〜20μmにするために高速せん断式が
好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数
は特に限定はないが、通常1000〜30000rp
m、好ましくは5000〜20000rpmである。分
散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常
0.1〜5分である。分散時の温度としては、通常、0
〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃であ
る。高温なほうが、変性ポリエステルやプレポリマー
(A)からなる分散体の粘度が低く、分散が容易な点で
好ましい。プレポリマー(A)を含むトナー組成分10
0部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000
重量部、好ましくは100〜1000重量部である。5
0重量部未満ではトナー組成分の分散状態が悪く、所定
の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を
超えると経済的でない。また、必要に応じて、分散剤を
用いることもできる。分散剤を用いたほうが、粒度分布
がシャープになるとともに分散が安定である点で好まし
い。
【0030】プレポリマー(A)からウレア変性ポリエ
ステル等の変性ポリエステルを合成する工程は、水系媒
体中でトナー組成分を分散する前にアミン類(B)を加
えて反応させても良いし、水系媒体中に分散した後にア
ミン類(B)を加えて粒子界面から反応を起こしても良
い。この場合、製造されるトナー表面に優先的に変性ポ
リエステルが生成し、粒子内部で濃度勾配を設けること
もできる。トナー組成分が分散された油性相を水が含ま
れる液体に乳化、分散するための分散剤として、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、リン酸エステルなどの陰イオン界面活性荊、アルキ
ルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミ
ン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、ア
ルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルア
ンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩
化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩型の陽イオ
ン界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘
導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデ
シルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノ
エチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルア
ンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられ
る。
【0031】また、フルオロアルキル基を有する界面活
性剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげ
ることができる。好ましく用いられるフルオロアルキル
基を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜
10のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パ
ーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウ
ム、3−[オメガ−フルオロアルキル(C6〜C11)
オキシ]−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナト
リウム、3−[オメガ−フルオロアルカノイル(C6〜
C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸
ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カル
ボン酸及び金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸
(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキ
ル(C4〜C12)スルホン酸及びその金属塩、パーフ
ルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、Nープ
ロピル−N−(2ヒドロキシエチル)パーフルオロオク
タンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C
10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム
塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチ
ルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル
(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられ
る。商品名としては、サーフロンS−111、S−11
2、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−9
3、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M
社製)、ユニダインDS−101、DS−102、(ダ
イキン工業社製)、メガファックF−110、F−12
0、F−113、F−191、F−812、F−833
(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、10
3、104、105、112、123A、123B、3
06A、501、201、204、(ト−ケムプロダク
ツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオ
ス社製)などが挙げられる。
【0032】また、カチオン界面活性剤としては、フル
オロアルキル基を右する脂肪族一級、二級もしくは二級
アミン酸、パーフルオロアルキル(C6−C10)スル
ホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂
肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベ
ンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、
商品名としてはサーフロンS−121(旭硝子社製)、
フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダイン
DS−202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−
150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップ
EF−132(ト−ケムプロダクツ社製)、フタージェ
ントF−300(ネオス社製)などが挙げられる。
【0033】また、水に難溶の無機化合物分散剤として
リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コ
ロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイトなども用いる事
が出来る。
【0034】また、高分子系保護コロイドにより分散液
滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリ
ル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸
または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含
有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸β
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸
β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸γ−ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸γ−ヒドロキシプロピル、アクリ
ル酸3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリ
コールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコール
モノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸
エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−
メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリル
アミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコール
とのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニル
エチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、または
ビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物の
エステル類、例えば酢酸ピニル、プロピオン酸ピニル、
酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール
化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライ
ドなどの酸クロライド類、ピニルビリジン、ビニルピロ
リドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの窒
素原子、またはその複素環を有するものなどのホモポリ
マーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシ
プロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリ
オキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
アルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミ
ド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチ
レンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン
系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類など
が使用できる。
【0035】なお、分散安定剤としてリン酸カルシウム
塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、
塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、
水洗するなどの方法によって、微粒子からリン酸カルシ
ウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作に
よっても除去できる。分散剤を使用した場合には、該分
散剤がトナー粒子表面に残存したままとすることもでき
るが、伸長および/または架橋反応後、洗浄除去するほ
うがトナーの帯電面から好ましい。
【0036】さらに、トナー組成分を含む液体の粘度を
低くするために、ウレア変性ポリエステル等の変性ポリ
エステルやプレポリマー(A)が可溶の溶剤を使用する
こともできる。溶剤を用いたほうが粒度分布がシャープ
になる点で好ましい。該溶剤は沸点が100℃未満の揮
発性であることが除去が容易である点から好ましい。該
溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼ
ン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチ
リデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以
上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシ
レン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジ
クロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン
化炭化水素が好ましい。プレポリマー(A)100部に
対する溶剤の使用量は、通常0〜300部、好ましくは
0〜100部、さらに好ましくは25〜70部である。
溶剤を使用した場合は、伸長および/または架橋反応
後、常圧または減圧下にて加温し除去する。
【0037】伸長および/または架橋反応時間は、プレ
ポリマー(A)等の活性水素を有するプレポリマーと架
橋剤や伸長剤としてのアミン類(B)との組み合わせに
よる反応性により選択されるが、通常10分〜40時
間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通
常、0〜150℃、好ましくは40〜98℃である。ま
た、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。
具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラ
ウレートなどが挙げられる。得られた乳化分散体から有
機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に昇温し、液
滴中の有機溶媒を完全に蒸発除去する方法を採用するこ
とができる。あるいはまた、乳化分散体を乾燥雰囲気中
に噴霧して、液滴中の非水溶性有機溶媒を完全に除去し
てトナー微粒子を形成し、合せて水系分散剤を蒸発除去
することも可能である。乳化分散体が噴霧される乾燥雰
囲気としては、空気、窒素、炭酸ガス、燃焼ガス等を加
熱した気体、特に使用される最高沸点溶媒の沸点以上の
温度に加熱された各種気流が一般に用いられる。スプレ
イドライアー、ベルトドライアー、ロータリーキルンな
どの短時間の処理で十分目的とする品質が得られる。
【0038】乳化分散時の粒度分布が広く、その粒度分
布を保って洗浄、乾燥処理が行われた場合、所望の粒度
分布に分級して粒度分布を整えることができる。分級操
作は液中でサイクロン、デカンター、遠心分離等によ
り、微粒子部分を取り除くことができる。もちろん乾燥
後に粉体として取得した後に分級操作を行っても良い
が、液体中で行うことが効率の面で好ましい。得られた
不要の微粒子、または粗粒子は再び混練工程に戻して粒
子の形成に用いることができる。その際微粒子、または
粗粒子はウェットの状態でも構わない。用いた分散剤は
得られた分散液からできるだけ取り除くことが好ましい
が、先に述べた分級操作と同時に行うのが好ましい。得
られた乾燥後のトナーの粉体と離型剤微粒子、帯電制御
性微粒子、流動化剤微粒子、着色剤微粒子などの異種粒
子とともに混合したり、混合粉体に機械的衝撃力を与え
ることによって表面で固定化、融合化させ、得られる複
合体粒子の表面からの異種粒子の脱離を防止することが
できる。具体的手段としては、高速で回転する羽根によ
って混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中に混合物
を投入し、加速させ、粒子同士または複合化した粒子を
適当な衝突板に衝突させる方法などがある。装置として
は、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミル
(日本ニューマチック社製)を改造して、粉砕エアー圧
カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム(奈
良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎重工
業社製)、自動乳鉢などがあげられる。
【0039】本発明のトナーを2成分系現像剤に用いる
場合には、磁性キャリアと混合して用いれば良く、現像
剤中のキャリアとトナーの含有比は、キャリア100重
量部に対してトナー1〜10重量部が好ましい。磁性キ
ャリアとしては、粒子径20〜200μm程度の鉄粉、
フェライト粉、マグネタイト粉、磁性樹脂キャリアなど
従来から公知のものが使用できる。また、被覆材料とし
ては、アミノ系樹脂、例えば尿素−ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂等があげられる。ま
たポリビニルおよびポリビニリデン系樹脂、例えばアク
リル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリアクリ
ロニトリル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアル
コール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン
樹脂およびスチレンアクリル共重合樹脂等のポリスチレ
ン系樹脂、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化オレフィン樹
脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂およびポリブチレ
ンテレフタレート樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ弗化ビニル
樹脂、ポリ弗化ビニリデン樹脂、ポリトリフルオロエチ
レン樹脂、ポリヘキサフルオロプロピレン樹脂、弗化ビ
ニリデンとアクリル単量体との共重合体、弗化ビニリデ
ンと弗化ビニルとの共重合体、テトラフルオロエチレン
と弗化ビニリデンと非弗化単量体とのターポリマー等の
フルオロターポリマー、およびシリコーン樹脂等が使用
できる。また必要に応じて、導電粉等を被覆樹脂中に含
有させてもよい。導電粉としては、金属粉、カーボンブ
ラック、酸化チタン、酸化錫、酸化亜鉛等が使用でき
る。これらの導電粉は、平均粒子径1μm以下のものが
好ましい。平均粒子径が1μmよりも大きくなると、電
気抵抗の制御が困難になる。また、本発明のトナーはキ
ャリアを使用しない1成分系の磁性トナー或いは、非磁
性トナーとしても用いることができる。
【0040】(円形度および円形度分布)本発明におけ
るトナーは特定の形状と形状の分布を有すことが重要で
あり、平均円形度が0.920未満の球形からあまりに
離れた不定形の形状のトナーでは、満足した転写性やチ
リのない高画質画像が得られない。また0.960以上
の球形のトナーは、満足したクリーニング性が得られな
い。特に、その樹脂粒子の平均円形度が0.920から
0.960であって、かつ個数平均粒子径をDnとした
とき、Dn未満の粒子を選択して得られる平均円形度X
とDn以上の粒子を選択して得られる平均円形度Yの間
にX>Y+0.2の関係が成り立つ時、高画質とクリー
ニング性を満たす。X≦Y+0.2のとき、クリーニン
グ性が不十分になる。粉砕法で得られるトナーはランダ
ムに粉砕界面を形成するため、粒径による円形度の違い
は小さく、ランダムな円形度の分布を示すため、X≦Y
+0.2を満たす。なお、形状の計測方法としては粒子
を含む懸濁液を平板上の撮像部検知帯に通過させ、CC
Dカメラで光学的に粒子画像を検知し、解析する光学的
検知帯の手法が適当である。この手法で得られる投影面
積の等しい相当円の周囲長を実在粒子の周囲長で除した
値である平均円形度はフロー式粒子像分析装置FPIA
−2000(東亜医用電子株式会社製)により計測でき
る。具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形
物を除去した水100〜150ml中に分散剤として界
面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスフォン酸塩を
0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.
5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器
で約1〜3分間分散処理を行ない、凝集物を解砕し、分
散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によ
りトナーの形状及び分布を測定することによって得られ
る。凝集物、とくに複数の粒子が線状に合着したものを
測定すると粒径が大きいものほど円形度が低下するた
め、本発明の形状分布と区別するため、測定に注意を要
する。また粒径クラス別の粒子の画像を確認することで
合着の確認を簡便に行うことができる。
【0041】更に、樹脂粒子の個数平均粒子径をDnと
したとき、Dn未満の粒子を選択して得られる平均円形
度XとDn以上の粒子を選択して得られる平均円形度Y
の測定は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000
(東亜医用電子株式会社製)の測定粒径の幅、いわゆる
粒径限定を選択して算出することにより簡便に行うこと
ができる。
【0042】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げて本発明に
ついて具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例
のみに限定されるものではない。また、以下の例おい
て、部および%は、特に断りのない限り重量基準であ
る。
【0043】実施例1 (トナーバインダーの合成)冷却管、攪拌機および窒素
導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレン
オキサイド2モル付加物682部、ビスフェノールAプ
ロピレンオキサイド2モル付加物81部、テレフタル酸
283部、無水トリメリット酸22部およびジブチルチ
ンオキサイド2部を入れ、常圧230℃で8時間反応
し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した
中間体ポリエステル(1)を得た。中間体ポリエステル
(1)は数平均分子量2100、重量平均分子量950
0、Tg55℃、酸価0.5、水酸基価49であった。
次に、冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽
中に中間体ポリエステル(1)411部、イソフォロン
ジイソシアネート89部、酢酸エチル500部を入れ1
00℃で5時間反応し、イソシアネート含有プレポリマ
ー(1)を得た。冷却管、攪拌機および窒素導入管の付
いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド
2モル付加物67部、ビスフェノールAプロピレンオキ
サイド2モル付加物575部、ビスフェノールAプロピ
レンオキサイド3モル付加物84部、テレフタル酸27
4部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧
下、230℃で8時間重縮合し、次いで10〜15mm
Hgの減圧で5時間反応して、変性されていないポリエ
ステル(a)を得た。変性されていないポリエステル
(a)は数平均分子量2100、重量平均分子量560
0、Tg58℃であった。
【0044】(ケチミン化合物の製造例)攪拌棒および
温度計のついた反応槽中にイソホロンジアミン30部と
メチルエチルケトン70部を仕込み、50℃で5時間反
応を行いケチミン化合物(1)を得た。 (シアンマスターバッチの作成) Pigment Blue 15:3 40部 ポリエステル樹脂(RS−801 三洋化成社製 酸価10、Mw20000Tg64℃) 60部 水 30部 をヘンシェルミキサーにて混合し、顔料凝集体中に水が
染み込んだ混合物を得た。これをロール表面温度130
℃に設定した2本ロールにより45分間混練を行い、パ
ルペライザーで1mmφの大きさに粉砕し、シアンマス
ターバッチ顔料(1)を得た。
【0045】(トナーの製造例)ビーカー内にイソシア
ネート基含有プレポリマー(1)15部、変性されてい
ないポリエステル(a)60部、酢酸エチル130部を
入れ、攪拌し溶解した。次いで、カルナバワックス(分
子量1800、酸価2.5、針進入度1.5mm/40
℃)を10部、シアンマスターバッチ顔料(1)10部
を入れ、ビーズミル(ウルトラビスコミル、アイメック
ス社製)を用いて、送液速度1kg/時、ディスク周速
度6m/秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%
充填、3パスの条件で溶解、分散させ油相液を得、最後
に、ケチミン化合物(1)2.7部を加え溶解させた。
これをトナー材料溶液(1)とする。予めビーカー内に
イオン交換水306部、リン酸三カルシウム10%懸濁
液265部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
0.2部を入れ均一に溶解し水相液を得、TK式ホモミ
キサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー
材料溶液(1)を投入し10分間攪拌し乳化スラリーを
得た。その乳化スラリーを蒸留できる攪拌棒および温度
計付のコルベンに500g計量して移し、攪拌周速20
m/分で攪拌しながら30℃、減圧下の条件下12時間
で溶剤を除去した。ついで濾別、洗浄、乾燥した後、着
色粉体の母体粒子を得た。さらに、着色紛体の母体粒子
100部に疎水性シリカ0.5部と、疎水化酸化チタン
0.5部をヘンシェルミキサーにて混合して、本発明の
トナー(1)を得た。その評価結果を表1に示す。
【0046】実施例2 (トナーの製造例)ビーカー内にイソシアネート基含有
プレポリマー(1)15部、変性されていないポリエス
テル(a)60部、酢酸エチル180部を入れ、攪拌し
溶解した。次いで、カルナバワックス(分子量180
0、酸価2.5、針進入度1.5mm/40℃)を10
部、シアンマスターバッチ顔料(1)10部を入れ、ビ
ーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を
用いて、送液速度1kg/時、ディスク周速度6m/
秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3
パスの条件で溶解、分散させ油相液を得、最後に、ケチ
ミン化合物(1)2.7部を加え溶解させた。これをト
ナー材料溶液(2)とする。予めビーカー内にイオン交
換水306部、リン酸三カルシウム10%懸濁液265
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を
入れ均一に溶解し水相液を得、TK式ホモミキサーで1
2000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液
(2)を投入し10分間攪拌し乳化スラリーを得た。そ
の乳化スラリーを蒸留できる攪拌棒および温度計付のコ
ルベンに500g計量して移し、攪拌周速20m/分で
攪拌しながら30℃、減圧下の条件下12時間で溶剤を
除去した後、着色粉体の母体粒子を得た。以下、実施例
1と同様にして、本発明のトナー(2)を得た。その評
価結果を表1に示す。
【0047】実施例3 (トナーの製造例)ビーカー内にイソシアネート基含有
プレポリマー(1)15部、変性されていないポリエス
テル(a)60部、酢酸エチル180部を入れ、攪拌し
溶解した。次いで、カルナバワックス(分子量180
0、酸価2.5、針進入度1.5mm/40℃)を10
部、シアンマスターバッチ顔料(1)10部を入れ、ビ
ーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を
用いて、送液速度1kg/時、ディスク周速度6m/
秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3
パスの条件で溶解、分散させ油相液を得、最後に、ケチ
ミン化合物(1)2.7部を加え溶解させた。これをト
ナー材料溶液(3)とする。予めビーカー内にイオン交
換水306部、リン酸三カルシウム10%懸濁液265
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を
入れ均一に溶解し水相液を得、TK式ホモミキサーで1
3000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液
(3)を投入し20分間攪拌し乳化スラリーを得た。そ
の乳化スラリーを蒸留できる攪拌棒および温度計付のコ
ルベンに500g計量して移し、攪拌周速20m/分で
攪拌しながら30℃、減圧下の条件下12時間で溶剤を
除去した後、着色粉体の母体粒子を得た。以下、実施例
1と同様にして、本発明のトナー(3)を得た。その評
価結果を表1に示す。
【0048】実施例4 (トナーの製造例)ビーカー内にイソシアネート基含有
プレポリマー(1)15部、変性されていないポリエス
テル(a)60部、酢酸エチル180部を入れ、攪拌し
溶解した。次いで、カルナバワックス(分子量180
0、酸価2.5、針進入度1.5mm/40℃)を10
部、シアンマスターバッチ顔料(1)10部を入れ、ビ
ーズミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を
用いて、送液速度1kg/時、ディスク周速度6m/
秒、0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3
パスの条件で溶解、分散させ油相液を得、最後に、ケチ
ミン化合物(1)2.7部を加え溶解させた。これをト
ナー材料溶液(4)とする。予めビーカー内にイオン交
換水306部、リン酸三カルシウム10%懸濁液265
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を
入れ均一に溶解し水相液を得、TK式ホモミキサーで1
0000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液
(4)を投入し10分間攪拌し乳化スラリーを得た。そ
の乳化スラリーを蒸留できる攪拌棒および温度計付のコ
ルベンに500g計量して移し、攪拌周速25m/分で
攪拌しながら30℃、減圧下の条件下12時間で溶剤を
除去した後、着色粉体の母体粒子を得た。以下、実施例
1と同様にして、本発明のトナー(4)を得た。その評
価結果を表1に示す。
【0049】 比較例1 ポリエステル樹脂(RS−801 三洋化成社製 酸価10、Mw20000Tg64℃) 100部 シアンマスターバッチ顔料(1) 3部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、 オリエント化学社製) 0.75部 カルナウバワックス(分子量1800、酸価2.5、 針進入度1.5mm/40℃) 5部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルのロール
表面温度150℃で溶融混練し、混練物を圧延冷却し
た。その後ジェットミルによる衝突板方式の粉砕機(I
式ミル;日本ニューマチック工業社製)(圧縮空気圧6
kg/cm2)と旋回流による風力分級(DS分級機;
日本ニューマチック工業社製)を行い着粉体の母体粒子
を得た。以下、実施例1と同様にして、比較のトナー
(1)を得た。その評価結果を表1に示す。
【0050】 比較例2 ポリエステル樹脂(RS−801 三洋化成社製 酸価10、Mw20000Tg64℃) 100部 シアンマスターバッチ顔料(1) 3部 サリチル酸亜鉛誘導体(ボントロンE84、 オリエント化学社製) 0.75部 ライスWAX(融点83℃) 4部 上記材料をミキサーで混合後、2本ロールミルのロール
表面温度150℃で溶融混練し、混練物を圧延冷却し
た。その後ジェットミルによる衝突板方式の粉砕機(I
式ミル;日本ニューマチック工業社製)(圧縮空気圧6
kg/cm2)と旋回流による風力分級(DS分級機;
日本ニューマチック工業社製)を行い着粉体の母体粒子
を得た。以下、実施例1と同様にして、比較のトナー
(2)を得た。その評価結果を表1に示す。
【0051】比較例3 (トナーの製造例)ビーカー内にイソシアネート基含有
プレポリマー(1)15部、変性されていないポリエス
テル(a)60部、酢酸エチル75部を入れ、攪拌し溶
解した。次いで、カルナバワックス(分子量1800、
酸価2.5、針進入度1.5mm/40℃)を10部、
シアンマスターバッチ顔料(1)10部を入れ、ビーズ
ミル(ウルトラビスコミル、アイメックス社製)を用い
て、送液速度1kg/時、ディスク周速度6m/秒、
0.5mmジルコニアビーズを80体積%充填、3パス
の条件で溶解、分散させ油相液を得、最後に、ケチミン
化合物(1)2.7部を加え溶解させた。これをトナー
材料溶液(5)とする。予めビーカー内にイオン交換水
306部、リン酸三カルシウム10%懸濁液265部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.2部を入れ
均一に溶解し水相液を得、TK式ホモミキサーで100
00rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液(5)
を投入し10分間攪拌し乳化スラリーを得た。その乳化
スラリーを蒸留できる攪拌棒および温度計付のコルベン
に500g計量して移し、攪拌周速20m/分で攪拌し
ながら40℃、減圧下の条件下8時間で溶剤を除去した
後、着色粉体の母体粒子を得た。以下、実施例1と同様
にして、比較のトナー(3)を得た。その評価結果を表
1に示す。
【0052】表1には、得られたトナーの体積平均粒子
径、体積平均粒子径、全粒子の平均円形度、体積平均粒
子径未満の平均円形度、体積平均粒子径以上の平均円形
度、トナーの実機での評価結果を示す。
【0053】1)粒径 トナーの平均粒径及び粒度分布はカーコールターカウン
ター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置として
は、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチ
サイザーII(いずれもコールター社製)があげられる。
本発明においてはコールターカウンターTA−II型を用
い個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日
科技研)及びPC9801パーソナルコンピューター
(NEC製)接続し測定した。 2)円形度 形状の計測方法としては粒子を含む懸濁液を平板上の撮
像部検知帯に通過させ、CCDカメラで光学的に粒子画
像を検知し、解析する光学的検知帯の手法が適当であ
る。この手法で得られる投影面積の等しい相当円の周囲
長を実在粒子の周囲長で除した値である。この値はフロ
ー式粒子像分析装置FPIA−2000(シスメックス
(株)製)により平均円形度として計測した値である。
具体的な測定方法としては、容器中の予め不純固形物を
除去した水100〜150ml中に分散剤として界面活
性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩を
0.1〜0.5ml加え、更に測定試料を0.1〜0.
5g程度加える。試料を分散した懸濁液は超音波分散器
で約1〜3分間分散処理を行ない、凝集物を解砕し、分
散液濃度を3000〜1万個/μlとして前記装置によ
りトナーの形状及び分布を測定することによって得られ
る。凝集物、とくに複数の粒子が線状に合着したものを
測定すると粒径が大きいものほど円形度が低下するた
め、本発明の形状分布と区別するため、測定に注意を要
する。
【0054】3)画質(ラン時細線再現性) リコー社製イマジオNeo450にて専用チャート(5
%画像面積)のA4紙を1万枚ランニングした後に、6
00dpiの細線画像を出力させ、細線のにじみ度合い
を段階見本と比較した。ランク1が最低、ランク5が最
高である。 4)地肌汚れ リコー社製イマジオNeo450にて専用チャート(5
%画像面積)のA4紙を1万枚ランニングした後に、白
紙画像を現像中に停止させ、現像後の感光体上のトナー
をテープ転写し、未転写のテープの画像濃度との差を9
38スペクトロデンシトメーター(X−Rite社製)
により測定。 5)クリーニング性 リコー社製イマジオNeo450にて専用チャート(5
%画像面積)のA4紙を1万枚ランニングした後に、全
面黒ベタ画像を10枚連続出力させ、10枚目に現像中
に停止させ、感光体上のクリーニングブレード以降のト
ナーをテープ転写し、テープの汚れ度合いを5段階の段
階見本と比較して評価(5がクリーニング不良全くな
し、1が最低)
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術に比較して、
実機での適正なクリーニング性と地肌汚れの少ない、高
画質を与える電子写真用トナーが提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 真弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 杉山 恒心 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 八木 慎一郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 冨田 正実 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 江本 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 南谷 俊樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 滝川 唯雄 愛知県新城市川治字藤波13 Fターム(参考) 2H005 AA15 AB03 AB06 CA08 EA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒中に活性水素と反応可能な変性
    ポリエステル系樹脂および着色剤を含有するトナー組成
    分を溶解または分散させて形成した溶解物または分散物
    を水系媒体中で架橋剤及び/又は伸長剤と反応させ、得
    られた分散液から溶媒を除去して得られた着色剤を含有
    する樹脂粒子からなり、該樹脂粒子の平均円形度が0.
    920から0.960であることを特徴とする電子写真
    用トナー。
  2. 【請求項2】 有機溶媒中に活性水素と反応可能な変性
    ポリエステル系樹脂および着色剤を含有するトナー組成
    分を溶解又は分散させ形成した溶解物又は分散物を水系
    媒体中で架橋剤及び/又は伸長剤と反応させ、得られた
    分散液から溶媒を除去して得られた着色剤を含有する樹
    脂粒子からなり、該樹脂粒子の平均円形度が0.920
    から0.960であって、かつ個数平均粒子径をDnと
    したとき、Dn未満の粒子を選択して得られる平均円形
    度XとDn以上の粒子を選択して得られる平均円形度Y
    の間にX>Y+0.2の関係が成り立つことを特徴とす
    る電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 該分散液から溶媒を除去する工程が、減
    圧および/もしくは加熱の条件下で行われることを特徴
    とする請求項1〜2のいずれかに記載の電子写真用トナ
    ー。
  4. 【請求項4】 該分散液から溶媒を除去する工程が、濾
    過により行われることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の電子写真用トナー。
  5. 【請求項5】 該変性ポリエステル系樹脂が少なくとも
    イソシアネート基含有プレポリマーを含むことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真用トナ
    ー。
  6. 【請求項6】 該イソシアネート基含有プレポリマーの
    構成主成分がポリエステル系樹脂であることを特徴とす
    る請求項5に記載の電子写真用トナー。
  7. 【請求項7】 該イソシアネート基含有プレポリマーと
    活性水素基含有化合物とを伸長反応および/または架橋
    反応させることを特徴とする請求項5〜6のいずれかに
    記載の電子写真用トナー。
  8. 【請求項8】 該活性水素基含有化合物が、アミノ基、
    水酸基、メルカプト基及び、カルボキシル基の中から選
    ばれる少なくとも1種の基を含有する化合物、もしくは
    水と反応してこれらの基を発生させ得る化合物、又は水
    であることを特徴とする請求項7に記載の電子写真用ト
    ナー。
  9. 【請求項9】 現像ロールおよび該現像ロール上に供給
    する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備え
    た複数の現像装置によって、感光体上に形成された各色
    に分割された静電潜像をそれぞれの色に対応するトナー
    を含む現像剤により現像する装置において、該トナーが
    請求項1〜8のいずれかに記載の電子写真用トナーであ
    ることを特徴とする現像装置。
  10. 【請求項10】 現像ロールおよび該現像ロール上に供
    給する現像剤の層厚を均一に規制する現像ブレードを備
    えた複数の現像装置によって、感光体上に形成された各
    色に分割された静電潜像をそれぞれの色に対応するトナ
    ーを含む現像剤により現像する装置において、該トナー
    が請求項2〜8のいずれかにに記載の電子写真用トナー
    であることを特徴とする現像装置。
  11. 【請求項11】 該感光体に当接するクリーニングブレ
    ード有することを特徴とする請求項9又は10に記載の
    現像装置。
JP2001338437A 2001-11-02 2001-11-02 電子写真用トナー Pending JP2003140377A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338437A JP2003140377A (ja) 2001-11-02 2001-11-02 電子写真用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001338437A JP2003140377A (ja) 2001-11-02 2001-11-02 電子写真用トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003140377A true JP2003140377A (ja) 2003-05-14

Family

ID=19152932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001338437A Pending JP2003140377A (ja) 2001-11-02 2001-11-02 電子写真用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003140377A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221567A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP7494542B2 (ja) 2020-04-10 2024-06-04 株式会社リコー トナー、現像剤、トナー収容ユニット及び画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207116A (ja) * 1996-06-27 1998-08-07 Fuji Xerox Co Ltd 静電潜像現像剤用トナー、その製造方法、静電潜像現像剤及び画像形成方法
JPH11133666A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナー
JPH11149179A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナーおよびその製法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207116A (ja) * 1996-06-27 1998-08-07 Fuji Xerox Co Ltd 静電潜像現像剤用トナー、その製造方法、静電潜像現像剤及び画像形成方法
JPH11133666A (ja) * 1997-10-31 1999-05-21 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナー
JPH11149179A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナーおよびその製法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005221567A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Ricoh Co Ltd プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4536390B2 (ja) * 2004-02-03 2010-09-01 株式会社リコー プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP7494542B2 (ja) 2020-04-10 2024-06-04 株式会社リコー トナー、現像剤、トナー収容ユニット及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5448247B2 (ja) トナーとその製造方法、現像剤、現像剤収容容器および画像形成方法
JP4829489B2 (ja) トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法
JP4213067B2 (ja) 画像形成用トナーおよび現像剤とその製造方法、並びにこれらを用いた画像形成方法、画像形成装置
JP4676890B2 (ja) トナーの製造方法及びトナー
JP3631468B2 (ja) カラートナー及びその製造方法
JP2004191890A (ja) 負帯電性トナー及び現像剤並びに画像形成方法と画像形成装置
JP2003280269A (ja) 静電荷像現像用トナー及び現像剤並びに画像形成方法と画像形成装置
JPWO2002056116A1 (ja) 電子写真用トナー
JP4871170B2 (ja) トナーの製造方法
JP2012032829A (ja) トナー、現像剤、画像形成装置及び画像形成方法
JP5434344B2 (ja) トナーとその製造方法、現像剤、現像剤収容容器および画像形成方法
JP2003167382A (ja) 乾式トナー及びそれを用いる画像形成方法
JP2003177568A (ja) 乾式トナー及びその製造方法、並びに現像方法、転写方法
JP2005181839A (ja) 画像形成用トナーおよびその製造方法、並びにそれを用いた静電潜像現像剤、画像形成方法、画像形成装置、プロセスカートリッジ
JP5417796B2 (ja) トナーの製造方法
JP2004037516A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2003140395A (ja) 電子写真用乾式トナー
JP2010097201A (ja) トナーおよび画像形成方法
JP2003140391A (ja) 電子写真用トナー
JP4307857B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
JP2005077776A (ja) 静電荷像現像用トナーの製造方法およびトナー
JP2003195554A (ja) 静電荷像現像用トナー
JP3947194B2 (ja) 電子写真用トナーの製造方法
JP2003167383A (ja) 乾式トナー
JP2005010208A (ja) 乾式トナー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040610

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051011