JP2003139731A - サーモグラフィ装置及びその測定方法並びに構造物調査・診断システム - Google Patents

サーモグラフィ装置及びその測定方法並びに構造物調査・診断システム

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JP2003139731A JP2001334918A JP2001334918A JP2003139731A JP 2003139731 A JP2003139731 A JP 2003139731A JP 2001334918 A JP2001334918 A JP 2001334918A JP 2001334918 A JP2001334918 A JP 2001334918A JP 2003139731 A JP2003139731 A JP 2003139731A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモグラフィ装置を用いてコンクリート構
造物の表面を撮像することでコンクリート中の鉄筋や鉄
骨位置(被り厚)と鉄筋の腐食或は非腐食の有無並びに
コンクリート構造物中のひび割れを計測可能にする。 【解決手段】 被測定物であるコンクリート構造物表面
の初期温度をサーモグラフィ装置で計測し、露出させた
鉄筋に強制加熱を行なって、コンクリート構造物の温度
履歴を熱画像時間履歴としてメモリに格納し、コンピュ
ータを用いて熱画像時間履歴に基づいて熱伝導解析を行
なうことで a 鉄筋の腐食の有無 b 鉄筋位置(コンクリートの鉄筋までの被り厚さ) c コンクリート中のひび割れ を高精度に計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサーモグラフィ装置
で撮像した熱画像データを介して、コンクリート内の腐
食した鉄筋或は鉄骨の有無とその度合及び位置並びにコ
ンクリート内のひび割れを検知する様に成したサーモグ
ラフィ装置及びその測定方法並びに構造物調査・診断シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ビルディングやトンネル、切
通しの傾斜面等の土木建築物に用いられるコンクリート
の劣化時の剥離、亀裂、空洞等の診断には種々の方法が
用いられている。例えば、超音波、放射線、レーダ波、
音響信号等をコンクリートの被測定面に照射し、その反
射波を電気信号に変換して可視化させる超音波法、放射
線透過法、レーダ法、アコーステック・エミッション
(AE)法等が知られている。又、赤外線を用いて被測
定物の表面温度を赤外線放射温度計で測定し、熱画像を
LCD等の表示装置に表示させる様にしたサーモグラフ
ィ装置もよく知られている。
【0003】通常サーモグラフィ装置は、放射温度計に
走査機能を付加したもので走査方法には機械的走査方法
と2次元アレイを用いた電気的走査方法が用いられてい
る。
【0004】上記した各種の被測定物の診断方法ではサ
ーモグラフィ装置の小型化が図られ携帯にも便利で土木
建築現場で多用され、例えば「昭和60年第10号、赤
外線技術「赤外計測によるコンクリート剥離の検出」新
井他」等にタイルの剥離状態の計測方法等が記載されプ
ラント等の各種設備や構造物の監視診断等に応用研究が
進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のサーモグラフィ
装置による従来のコンクリート構造物の劣化或は耐久性
診断では例えば鉄筋コンクリート(Reinforce
d Concrete:以下RCと記す)造り或は鉄骨
鉄筋コンクリート(Steel Reinforced
Concrete:以下SRCと記す)造りの主に壁
面、(例えば、磁器タイル)の浮きや空洞の測定のみに
留まっていた。即ち、RC造り、或はSRC造りの建物
躯体内の鉄筋や鉄骨の位置(コンクリートの被り厚さ)
や腐食の有無、コンクリートのひび割れ状態を検知する
様に成したものは未だ提案されていない。
【0006】一方、鉄筋或は鉄骨の腐食位置や部位の測
定を非破壊試験方法で行なう従来方法は、主に、腐食位
置と非腐食位置との微量な電位差を測定する自然電位法
が知られている。
【0007】この自然電位法は被りコンクリート厚(鉄
筋或は鉄骨位置からコンクリート部表面までの距離)が
水で飽和されているという仮定の基に於ける水の通電性
を利用し、腐食部位と非腐食部位の微量な電位差を測定
するものであり測定精度に大きな問題があった。
【0008】また、コンクリート内のひび割れ等の診断
は、主に打音や目視によるため、例えば、高層建築物の
様に診断者が近づくことが出来ず、打音や目視が出来な
い箇所では調査・診断が不可能であった。
【0009】更に、鉄筋或は鉄骨の位置を測定する非破
壊試験方法としては前記した入射波と反射波の位相差か
ら鉄筋位置等を求めるAE法やレーダ法があるがコンク
リート内部にひび割れや大きな空洞があると、これら部
位で反射を生じて測定精度を劣化させる課題があった。
【0010】本発明は叙上の課題を解消するために成さ
れたもので、発明が解決しようとする課題はサーモグラ
フィ装置でRC造り或はSRC造りのコンクリート構造
物の劣化度及び耐久性能の調査・診断に於いてコンクリ
ート内部の鉄筋或は鉄骨の腐食の有無及び度合、それら
のコンクリート表面からの位置及びコンクリートへのひ
び割れ度合や位置を測定可能なサーモグラフィ装置及び
その測定方法並びに構造物の調査・診断システムを得よ
うとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は被測定物の表面を撮像して熱画像情報を得ることで被
測定物1の欠陥を検知するサーモグラフィ装置5であっ
て、被測定物1内の金属物体2に熱を加える加熱手段6
と、加熱手段6により加熱された金属物体2からの熱画
像情報をサーモグラフィ装置5を介して導出し、金属物
体2及び被測定物1の熱伝導解析を行なうことで金属物
体2の欠陥部位を得る熱伝導解析手段7a(ST6 )と
を具備して成ることを特徴とするサーモグラフィ装置と
したものである。
【0012】請求項2に係わる本発明は被測定物1がコ
ンクリート構造物であり、金属物体2がコンクリート構
造物中の鉄筋或いは鉄骨であり、金属物体2の腐食度合
による温度差に基づく、熱画像情報の時間履歴から金属
物体の腐食状態或はその位置を検知する様に成したこと
を特徴とする請求項1記載のサーモグラフィ装置とした
ものである。
【0013】請求項3に係わる本発明は被測定物1がコ
ンクリート構造物であり、金属物体2がコンクリート構
造物中の鉄筋或は鉄骨であり、鉄筋或は鉄骨近傍に生じ
たコンクリートのひび割れ8或は鉄筋或は鉄骨との剥離
状態をコンクリート及び鉄筋或は鉄骨との温度差に基づ
く熱画像情報の時間履歴から検知して成ることを特徴と
する請求項1又は請求項2記載のサーモグラフィ装置と
したものである。
【0014】請求項4に係わる本発明は被測定物1の表
面をサーモグラフィ装置5を介して撮像して、被測定物
1の欠陥を検知するサーモグラフィ装置5の測定方法で
あって、被測定物1内の金属物体2に熱を加える加熱プ
ロセスST2 と、この加熱プロセスST2 により加熱さ
れた金属物体2からの熱画像情報をサーモグラフィ装置
5を介して導出し、金属物体2及び被測定物1の熱伝導
解析を行なうことで、金属物体2の欠陥部位を得る熱伝
導解析プロセスST6 とにより成ることを特徴とするサ
ーモグラフィ装置5の測定方法としたものである。
【0015】請求項5に係わる本発明は被測定物1の金
属物体2がコンクリート構造物中の鉄筋或は鉄骨であ
り、鉄筋或は鉄骨の腐食度合による温度差に基づく前記
熱画像情報の時間履歴から該鉄筋或は鉄骨の腐食状態又
はその位置を検知して成ることを特徴とする請求項4記
載のサーモグラフィ装置の測定方法としたものである。
【0016】請求項6に係わる本発明はコンクリート等
の構造物の表面をサーモグラフィ装置5を介して撮像し
て構造物の欠陥を調査、或は診断する構造物調査・診断
システムであって、コンクリート構造物中の鉄筋或は鉄
骨を加熱する加熱システムST2 と、加熱システムST
2 で加熱したコンクリート構造物をサーモグラフィ装置
5で撮像して得た所定時間毎の複数の熱画像情報中の鉄
筋或は鉄骨の熱画像情報の熱伝導解析を行なう熱伝導解
析システムST6 とを有し、熱伝導解析システムST6
で得た上記鉄筋或は鉄骨の腐食度合による温度差に基づ
く上記熱画像情報の時間履歴から該鉄筋或は鉄骨の腐食
或は非腐食状態又はこれら位置を検知して成ることを特
徴とする構造物調査・診断システムとしたものである。
【0017】斯かる、請求項1乃至請求項6に係わる本
発明のサーモグラフィ装置及びその測定方法並びに構造
物の調査・診断システムによればコンクリート構造物中
の金属物体、例えば鉄筋や鉄骨の腐食状態は腐食領域で
熱伝導率が大幅に低下することで非腐食部分より低温と
なる部分を検出することで腐食或は非腐食度合及びその
有無を高精度に検出可能となる。
【0018】又、コンクリート表面から鉄筋までのコン
クリートの被り厚さ(鉄筋位置)も熱画像の時間履歴に
基づく熱伝導率の解析から高精度に検出することが出来
る。
【0019】更に、コンクリートのひび割れ箇所に於い
ては、ひび割れ箇所や鉄筋とコンクリート間の隙間には
空気や水が存在することで熱伝導率や熱容量はひび割れ
のないコンクリートに比べ小さいためひび割れ箇所は高
温部となるのでこの高温部を検出することでひび割れや
空隙部分を検出することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によってコンクリー
ト構造物等の被測定物をサーモグラフィ装置で取得した
熱画像情報に基づいてコンクリート構造物中の鉄筋或は
鉄骨等の金属物体の腐食状態(腐食度合及び腐食の有
無):腐食位置(コンクリート被り厚さ)並びにコンク
リート内のひび割れ位置及び性状を検知するサーモグラ
フィ装置及びその測定方法並びに構造物の調査・診断シ
ステムを図面によって詳記する。
【0021】図1は本発明のサーモグラフィ装置及びそ
の測定方法並びにコンクリート等の構造物の調査・診断
システムの原理構成を示す模式図を示すものである。
【0022】図1に於いて、被測定物1としてはコンク
リート構造物の如き建物躯体を考える。この建物躯体内
のコンクリートにはRC造り、或はSRC造りの金属物
体2である鉄筋或は鉄骨等が例えば、配筋図にしたがっ
て配筋されている。
【0023】上述のコンクリート構造物1中に配筋され
た鉄筋2が図1に示す様に非腐食部2aと腐食部2b
と、鉄筋の存在しない領域2c部分より成り、コンクリ
ート構造物1にひび割れ部分8を有しているものとす
る。
【0024】本発明では加熱手段6で加熱した鉄筋2を
サーモグラフィ装置5を介して、コンクリート構造物1
の表面の所定領域をX及びY軸方向に所定の時間間隔毎
に走査撮像した熱画像データDH をコンピュータ(CP
U)7aを介し記憶手段としての例えばフレームメモリ
7dに格納し、これら格納データを基に加熱した鉄筋を
熱源としてコンクリート中に伝達される熱伝導解析を行
なうことでコンクリートの被り厚(鉄筋2からコンクリ
ート構造物1の表面までの位置)Tを同定すると共に、
鉄筋2の腐食の有無或はその度合並びにひび割れの発生
度合その位置を測定可能と成したものである。
【0025】以下、本発明の1形態例を図2乃至図4を
用いて説明する。
【0026】図2に於いて、サーモグラフィ装置5はX
−Y走査部3と放射温度計4で構成される。X−Y走査
部3内には例えば被測定物であるコンクリート構造物1
の表面の所定領域をX軸及びY軸方向に走査する垂直走
査鏡3aと水平走査鏡3bを有し、これら垂直及び水平
走査鏡3a及び3bはガルバノアクチェータ等で機械的
にY−Y軸及びX−X軸方向に走査される。垂直走査鏡
3a及び水平走査鏡3bを介して得られた赤外光はレン
ズ等の光学系3cを経て赤外検出器3dに入射する。こ
れらX−Y走査部3の赤外検出器3dは単素子からなる
1次元アレイでなく、電気的にX及びY軸方向に走査可
能な2次元アレイであってもよい。この場合は機械的走
査でなく電気的にX軸及びY軸方向の走査が成される。
【0027】赤外検出器3dに入射した赤外光は電気信
号に変換され、増幅器4aを介して増幅された後に信号
処理部4bで各種の信号処理を施した後にLCD等の表
示部4cに赤外線画像を温度に対応した色で表示する熱
画像を出力する。尚、信号処理部4bからの出力は熱伝
導解析手段7を構成するCPU7aのインタフェース7
bにも供給されている。
【0028】熱伝導解析手段7内にはCPU7aを有
し、このCPU7aは通常のROM及びRAM7c等の
記憶手段の他に記憶容量の大きいビデオメモリ、或はフ
ィールドメモリ7d等の記憶手段を有し、バス7gには
CRT等の表示装置7eやキーボード7f等の操作部が
接続されている。
【0029】以下、図2に示したサーモグラフィ装置5
によって、コンクリート構造物内の鉄筋や鉄骨の腐食の
有無及び腐食の度合及びコンクリート内のひび割れ部や
ひび割れ位置を検知する場合の動作を図3の熱画像デー
タを基に説明する。
【0030】図3(a)〜(c)は簡単な試験体に対す
る本発明の適用例を示す熱画像を示すもので、試験体と
しては図3(d)に示す如き略長方形状のコンクリート
ブロック内に非腐食部2aより成る鉄筋2と腐食した鉄
筋2bを2本並設し、手前側の腐食した鉄筋2(2b)
の左半分は研摩して非腐食部2aとなし右半分はそのま
まにした腐食部2bとしたブロックに成型し、平面部に
鉄筋2に到る0.3mmφの透孔を模擬的ひび割れ8と
して形成した。尚コンクリートの被り厚T=50mmと
した。
【0031】本例では鉄筋2に加熱手段6を介して所定
の熱を加える。加熱方法としては適宜方法をとることが
出来る。コンクリート構造物等では配筋図を参照してコ
ンクリートの数箇所をはつり取りして鉄筋を剥き出した
後に電流を流すこと又はヒータであぶる等で強制加熱す
ることで鉄筋2を熱源として、所定の時間間隔で被測定
物としてのコンクリート構造物1のコンクリート表面を
サーモグラフィ装置5で走査して熱画像データを取得す
る。
【0032】図3(a)は強制加熱を行なう前のコンク
リート構造物1の平面側から視たサーモグラフィ装置の
撮像による初期熱画像を示している。この初期熱画像で
は図3(d)に示された鉄筋2を見ることは出来ない。
実際の鉄筋位置と鉄筋の非腐食部2aと腐食部2bの部
位を楕円状の破線で囲って示している。
【0033】図3(b)は鉄筋2に加熱手段6を介して
加熱を行ない、この鉄筋2に加えた熱を熱源として、鉄
筋2を介してコンクリート構造体1の表面に熱が伝達
し、所定時間経過時の図3(d)に示すコンクリート構
造物1の平面側からのサーモグラフィ装置5により、図
3(a)位置と同一領域を撮像した場合の熱画像を示し
ている。
【0034】図3(b)の熱画像を見ると、上側の鉄筋
2の非腐食部2aでは赤から黄色(25.2℃〜24.
3℃)の温度で示され、下側の鉄筋2の研摩した非腐食
部2aで赤色(25.2℃〜24.9℃)の温度で示す
状態として表され、腐食部2bでは緑色から空色(2
4.0℃〜22.8℃)の温度で示されている。
【0035】このことは、次の様に考えることが出来
る。鉄筋2の腐食部2bでは熱伝導が殆ど無く、逆に非
腐食部2aでは腐食部2bに比べて遥かに大きい熱伝導
率を有しているため、熱源である鉄筋2からコンクリー
ト部に伝達される非腐食部2aでの熱伝導率は大きく、
腐食部2bでの熱伝導率は小さい。従って、コンクリー
ト構造物1の表面の温度は或る所定時間経過時の熱画像
に於いて、腐食部は低温を示し、非腐食部は高温を示す
ので鉄筋中の温度及び温度の高低勾配から腐食部2bと
非腐食部2aの有無を視覚的に容易に見分けることが可
能となる。
【0036】この場合、互に隣接する腐食部2bと非腐
食部2aがあった時に非腐食部2aの鉄筋からの熱がコ
ンクリートに伝達する際にコンクリート内に3次元的に
熱を伝達させ、腐食部2bの表面コンクリート温度も変
化するが、これらはコンクリートの温度解析によって、
これらの影響を除いた熱画像を映出することが可能であ
る。
【0037】又、図1及び図2に示した様にコンクリー
ト構造物1の鉄筋2に鉄筋2が存在しない領域2cも当
然考えられる。
【0038】この様な鉄筋が存在しない領域2cでは腐
食部2bと同じ様に温度が上昇せず低温を示すため、鉄
筋2の腐食部2bであるか、鉄筋2の存在しない領域2
cであるのかの判別がつかない場合が生ずる可能性があ
る。
【0039】この場合は鉄筋の存在しない領域2cには
熱源が存在しないことにより近傍のコンクリートからの
熱伝導のみの影響を受けるため、その領域におけるコン
クリート温度は低い値となる。従って、サーモグラフィ
装置5により精度良い温度測定を行なうことによって、
後述すると同じ解析手法により統一的に評価可能とな
る。
【0040】更に、鉄筋2の腐食部2bは鉄筋2の存在
しない領域2cのコンクリート部に比べて熱伝導率は大
きいこと及び鉄筋2の非腐食部2aでは熱を与えた後に
短時間でコンクリート部へ熱伝導することに対し、腐食
部2bでは遅れて熱伝導するので、これら時間の履歴を
所定時間毎に同一領域の熱画像データを取得して、時間
毎の熱画像データを解析すること並びに、加熱後の放置
状態では非腐食部2aは急激に温度低下が生ずるが腐食
部2bではそれほど低下しない点等の時間の履歴を考慮
した熱画像解析によって、非腐食部2aと腐食部2bと
コンクリート部の有無状態を統一的に評価することが可
能となる。
【0041】さらに、実際のコンクリート構造物1にお
いては、基本的にコンクリートを数箇所をはつり取り
し、鉄筋2を剥き出しにした後に強制加熱する。鉄筋2
は、配筋図に沿って配筋されていると仮定すると、コン
クリートの表面温度が上昇しない箇所においては腐食部
2bとなる可能性がある。しかし、配筋図通りに配筋さ
れていないとすると、鉄筋2の腐食部2bか或は鉄筋が
存在しない領域2cになるもので、その際には、その箇
所の鉄筋の有無を非破壊検査にて実施し、鉄筋が存在す
る場合には鉄筋の腐食、鉄筋が存在しない場合には配筋
図通りではないとい様な検査を行なう様にしてもよい。
この場合でも信頼性の向上が図れる。
【0042】次に、鉄筋2の腐食度合は熱伝導率との間
で高い相関関係があるため熱画像履歴とそれに基づく後
述する熱伝導解析によって鉄筋2の腐食領域の熱伝導率
を求め、それによって鉄筋の腐食度合を測定する様にす
ればよい。この場合、鉄筋腐食部と腐食度合の相関性を
求めるため鉄筋位置、腐食領域、度合等をパラメータと
したデータを用いることになる。
【0043】次にコンクリート構造物1中のひび割れ8
について、図3(c)の熱画像を基に説明する。
【0044】図3(c)の熱画像では図3(d)に示す
様に鉄筋2に達する透孔を模擬的ひび割れとしたが、こ
のひび割れ8箇所では、空気或は水分が存在しており、
それらの熱伝導率はコンクリート部(コンクリートの熱
伝導率≒0.9w/mk)に比べて非常に小さい(空気
の熱伝導率≒0.0241w/mk、水の熱伝導率≒
0.63w/mk)が、このひび割れ8部分では加熱し
た鉄筋2(鉄の熱伝導率≒75.36w/mk)を介し
てひび割れ8部分の空気或は水への熱伝達の影響を受け
易い。
【0045】更に、単位体積ボリュームのひび割れ8部
分に存在する空気や水の温度を1℃上昇させるために必
要な熱量はコンクリートの場合に比べて遥かに小さいた
め、ひび割れ8部分に水分が存在していたとしてもひび
割れ8部分は非常に小さな熱量で温度が短時間に上昇す
る。
【0046】従って、コンクリート内のひび割れ8部分
での熱伝導率はコンクリート部(ひび割れていない箇
所)10に比べて非常に大きく、高温(図3(c)では
ひび割れ8部分の温度は赤色から黄色(25.7℃〜2
4.8℃)の高温であるのに対し、コンクリート10部
分の温度は低温で空色から藍色(図3(c)ではコンク
リート10部分の24.2℃〜23.3℃)となり、こ
の温度差及び温度勾配によってひび割れ8位置をコンク
リート構造物1の表面からサーモグラフィ装置を介して
可視化することが可能となる。
【0047】次に鉄筋位置(コンクリート被り厚さT)
を同定する方法を図2のブロック図及び図4のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0048】先ず、図2に示すサーモグラフィ装置5に
よって、被測定物であるコンクリート構造物1の表面の
所定領域をX軸及びY軸方向に走査して、熱伝導解析手
段7のCPU7aを介してフレームメモリ7d内に取り
込む(第1ステップST1 )。
【0049】第2ステップST2 ではコンクリート構造
物の配筋図を基に鉄筋の一部をはつり取って露出した鉄
筋2部分より加熱手段6を介して強制加熱する。
【0050】第3ステップST3 ではCPU7aは所定
時間経過したか否かを判断する。この間、鉄筋に強制加
熱を与えることによって、熱伝導率の違いから鉄筋2に
熱伝導が発生し、その後コンクリート10の内部への熱
伝導が発生する。時間の経過とともに、この現象は強制
加熱を与えた鉄筋2の熱源(経過時間がゼロ時点)が徐
々にコンクリート10の内部に存在する鉄筋網全域に広
がるとともに、それに追随してコンクリート10内部へ
の熱伝導およびコンクリート10表面への熱伝導に進展
することになる。
【0051】コンクリート2の表面温度は、強制加熱に
よる鉄筋2の熱伝導(熱源の拡散)と熱源である鉄筋2
からコンクリート10への熱伝導およびコンクリート1
0の内部の熱伝導によって決定される。その決定的要因
は、コンクリート10の熱的物性値(熱伝導率、比熱
等)が任意位置において同じであるとすれば、時間と鉄
筋2への強制加熱量(熱伝導方程式中の発熱量Q:既知
量)および鉄筋位置(発熱位置:未知量)である。
【0052】従って、第3ステップST3 後に第4ステ
ップST4 の如く、サーモグラフィ装置5を介し、コン
クリート構造物の表面の初期撮像領域と同一領域を所定
時間間隔で撮像した複数の熱画像データを取得し、夫々
をフレームメモリ7d内に格納する。
【0053】第5ステップST5 ではCPU7aは所定
回数の撮像が終了したか否かを判断して、第6ステップ
ST6 に進められる。
【0054】第6ステップST6 では3次元熱伝導解析
手段を介してフレームメモリ7dに格納された熱画像デ
ータの同時刻における所定領域内のコンクリート構造物
1の表面の時刻履歴温度及び操作用のキーボード7fを
介して入力される。コンクリート及び鉄筋の熱伝導率、
コンクリートの熱伝達率、コンクリート及び鉄筋の比
熱、外気温度等の熱的物性値を入力データ11としてC
PU7aに供給することで時間と空間領域において定義
される下式(1)に示す3次元熱伝導方程式によって3
次元熱伝導解析(逆解析)が行なわれ、第7ステップS
7 に示す様に鉄筋2の位置(被り厚さT)の同定が終
了する。
【0055】以下に3次元熱伝導に関する偏微分方程式
を示す。 上式において 又、上記した、ひび割れ8箇所の表面温度はコンクリー
ト表面温度よりも高く、サーモグラフィ装置5により既
知量であるため、3次元熱伝導解析にひび割れ8の存在
(空気の存在)を入力することによって統一的に評価可
能となる。
【0056】
【発明の効果】本発明のサーモグラフィ装置及びその測
定方法並びに構造物の調査・診断システムによればコン
クリート構造物中の金属物体、例えば鉄筋や鉄骨の腐食
状態は腐食領域で熱伝導率が大幅に低下することで非腐
食部分より低温となる部分を検出することで腐食或は非
腐食度合及びその有無を高精度に検出可能となる。
【0057】又、コンクリート表面から鉄筋までのコン
クリートの被り厚さ(鉄筋位置)も熱画像の時間履歴に
基づく熱伝導率の解析から高精度に検出することが出来
る。
【0058】更に、コンクリートのひび割れ箇所に於い
ては、ひび割れ箇所や鉄筋とコンクリート間の隙間には
空気や水が存在することで熱伝導率はひび割れのないコ
ンクリートに比べ小さいがひび割れ箇所は高温部となる
のでこの高温部を検出することでひび割れや空隙部分を
検出することが可能となる。
【0059】本発明によれば従来の鉄筋腐食や鉄筋位置
の非破壊測定或は目視等によるひび割れ診断は診断者が
診断対称箇所に直接手を触れなければないないため高層
階では診断が困難であったが、縦横無尽に配置されてい
る鉄筋の熱伝導性の良さを利用した本手法では、高層階
においても容易に診断可能である。又建物建造時に予め
本システムを導入することにより、大規模な劣化診断や
耐久性診断を行なう必要が無いため診断等に係る費用の
削減が期待される。更に鉄筋への強制加熱を行なうこと
により、壁面の浮き(磁器タイル等)や磁器タイル等の
亀裂が現状の手法(単に、自然環境下でのサーモグラフ
ィ装置の撮像)よりも精度良く測定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す模式図である。
【図2】本発明のサーモグラフィ装置及びその測定方法
を示すブロック図である。
【図3】本発明のサーモグラフィ装置によって撮像した
熱画像を示す図である。
【図4】本発明のサーモグラフィ装置の鉄筋位置同定時
のフローチャートである。
【符号の説明】
1‥‥被測定物(コンクリート構造物)、2‥‥金属物
体(鉄筋、鉄骨)、2a‥‥非腐食部、2b‥‥腐食
部、2c‥‥鉄筋の存在しない領域、3‥‥X−Y走査
部、4‥‥放射温度計、7‥‥熱伝導解析手段、7a‥
‥コンピュータ(CPU)、7d‥‥フレームメモリ、
8‥‥ひび割れ、10‥‥コンクリート
フロントページの続き (72)発明者 塚本 雄二 東京都立川市曙町1丁目25−12 エヌイー シー三栄株式会社内 (72)発明者 大下 英吉 東京都文京区春日2丁目2番2号 Fターム(参考) 2G040 AA06 AB08 BA08 BA14 DA06 EA01 HA02 2G066 AC09 BC15 BC21 CA02 CA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の表面を撮像して熱画像情報を
    得ることで該被測定物の欠陥を検知するサーモグラフィ
    装置であって、 上記被測定物内の金属物体に熱を加える加熱手段と、 上記加熱手段により加熱された上記金属物体からの熱画
    像情報を上記サーモグラフィ装置を介して導出し、該金
    属物体及び上記被測定物の熱伝導解析を行なうことで該
    金属物体の欠陥部位を得る熱伝導解析手段とを具備して
    成ることを特徴とするサーモグラフィ装置。
  2. 【請求項2】 前記被測定物がコンクリート構造物であ
    り、前記金属物体が該コンクリート構造物中の鉄筋或い
    は鉄骨であり、該金属物体の腐食度合による温度差に基
    づく、前記熱画像情報の時間履歴から該金属物体の腐食
    状態或はその位置を検知する様に成したことを特徴とす
    る請求項1記載のサーモグラフィ装置。
  3. 【請求項3】 前記被測定物がコンクリート構造物であ
    り、前記金属物体が該コンクリート構造物中の鉄筋或は
    鉄骨であり、該鉄筋或は鉄骨近傍に生じた該コンクリー
    トのひび割れ或は該鉄筋或は鉄骨との剥離状態を該コン
    クリート及び該鉄筋或は鉄骨との温度差に基づく前記熱
    画像情報の時間履歴から検知して成ることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のサーモグラフィ装置。
  4. 【請求項4】 被測定物の表面をサーモグラフィ装置を
    介して撮像して、該被測定物の欠陥を検知するサーモグ
    ラフィ装置の測定方法であって、 上記被測定物内の金属物体に熱を加える加熱プロセス
    と、 上記加熱プロセスにより加熱された上記金属物体からの
    熱画像情報を上記サーモグラフィ装置を介して導出し、
    該金属物体及び上記被測定物1の熱伝導解析を行なうこ
    とで、該金属物体の欠陥部位を得る熱伝導解析プロセス
    とにより成ることを特徴とするサーモグラフィ装置の測
    定方法。
  5. 【請求項5】 前記被測定物の前記金属物体がコンクリ
    ート構造物中の鉄筋或は鉄骨であり、該鉄筋或は鉄骨の
    腐食度合による温度差に基づく前記熱画像情報の時間履
    歴から該鉄筋或は鉄骨の腐食状態又はその位置を検知し
    て成ることを特徴とする請求項4記載のサーモグラフィ
    装置の測定方法。
  6. 【請求項6】 コンクリート等の構造物の表面をサーモ
    グラフィ装置を介して撮像して該構造物の欠陥を調査、
    或は診断する構造物調査・診断システムであって、 上記コンクリート構造物中の鉄筋或は鉄骨を加熱する加
    熱システムと、 上記加熱システムで加熱した上記コンクリート構造物を
    上記サーモグラフィ装置で撮像して得た所定時間毎の複
    数の熱画像情報中の上記鉄筋或は鉄骨の熱画像情報の熱
    伝導解析を行なう熱伝導解析システムとを有し、 上記熱伝導解析システムで得た上記鉄筋或は鉄骨の腐食
    度合による温度差に基づく上記熱画像情報の時間履歴か
    ら該鉄筋或は鉄骨の腐食或は非腐食状態又はこれら位置
    を検知して成ることを特徴とする構造物調査・診断シス
    テム。
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