JP2003139677A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

Info

Publication number
JP2003139677A
JP2003139677A JP2001334637A JP2001334637A JP2003139677A JP 2003139677 A JP2003139677 A JP 2003139677A JP 2001334637 A JP2001334637 A JP 2001334637A JP 2001334637 A JP2001334637 A JP 2001334637A JP 2003139677 A JP2003139677 A JP 2003139677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
scanning probe
image
curve
probe microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001334637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3939128B2 (ja
Inventor
Kazunori Ando
和徳 安藤
Amiko Saito
亜三子 齋藤
Nobuaki Okubo
信明 大久保
Yoshiaki Shikakura
良晃 鹿倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2001334637A priority Critical patent/JP3939128B2/ja
Publication of JP2003139677A publication Critical patent/JP2003139677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3939128B2 publication Critical patent/JP3939128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査型プローブ顕微鏡において、測定する試
料のやわらかい、かたいという粘弾性特性を正確に測定
することができようにすること。 【解決手段】 較正試料で測定系全体の時間的遅れを測
定し、次に測定したい試料により測定したい試料と測定
系全体との時間的遅れの合計を測定し、較正試料での測
定系全体の時間的遅れ分を差し引くことで、測定したい
試料だけの時間的遅れを求め、試料の粘弾性特性を正確
に測定するようにした。またカンチレバーまたは試料一
定周期で振動させるときに、入力信号に対する出力信号
の時間遅れ具合からAcos信号とAsin信号を作成
し、遅れ具合をtan=Asin/Acosで代表させ
ることで、試料の粘弾性特性を正確に測定するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端に微小な探針
を有するカンチレバーとカンチレバーの変位を検出する
手段と、カンチレバーまたは試料を一定周期で所望の振
幅で振動させる手段と、試料を移動させる試料移動手段
とからなり、カンチレバーまたは試料を振動する入力信
号に対する出力信号により、試料の粘弾性特性を測定す
ることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の走査型プローブ顕微鏡は、先端に
微小な探針を有するカンチレバーとカンチレバーの変位
を検出する手段と、カンチレバーまたは試料を一定周期
で所望の振幅で振動させる手段と、試料を移動させる試
料移動手段とからなる走査型プローブ顕微鏡において、
検出される出力信号の振幅の大小で試料のかたい、やわ
らかいといった粘弾性特性が測定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査型プローブ
顕微鏡では、検出される出力信号の振動の大小で試料の
かたい、やわらかいといった粘弾性特性が測定されてい
るため、カンチレバーへのレーザ照射の調整時に出力信
号量が変化する欠点があった。またカンチレバーは消耗
品で、別レバーに交換すると使用するカンチレバーのレ
ーザ反射面にコーティングされた膜特性(反射率)によ
り出力信号量が変化するという欠点もあった。そのた
め、試料のやわらかい、かたいの判断が正確にできない
という欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明では、較正試料で測定系全体の入力信号
に対する出力信号の時間的遅れを測定し、次に測定した
い試料により測定したい試料の時間的遅れと測定系全体
の時間的遅れとの合計を測定し、測定系全体の時間的遅
れ分を差し引くことにより、測定したい試料だけの時間
的遅れを求め、試料の粘弾性特性を測定するようにし
た。また、カンチレバーと試料間の距離を一定周期で所
望の振幅で振動させるときに、入力信号と出力信号の時
間遅れ具合からAcos信号とAsin信号を作成し、
遅れ具合をtan=Asin/Acosで代表させるこ
とにより、カンチレバーのレーザ反射率の違いなどでA
cos信号、Asin信号の出力信号量の変化があって
も無次元化を図ることで、試料の粘弾性特性を測定する
ようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、図に示すように、較正
試料により測定系全体の入力信号に対する出力信号の時
間的遅れを測定し、次に測定したい試料により測定した
い試料の時間的遅れと測定系全体の時間的遅れとの合計
を測定し、測定系全体の時間的遅れ分を差し引くことで
測定したい試料だけの時間的遅れを求め、試料の粘弾性
特性を測定することを可能とした。またカンチレバーま
たは試料を一定周期で所望の振幅で振動させるときに、
入力信号と出力信号の時間遅れ具合からAcos信号と
Asin信号を作成し、遅れ具合をtan=Asin/
Acosで代表させることにより、カンチレバーのレー
ザ反射率の違いなどでAcos信号、Asin信号の出
力信号量の変化があっても無次元化を図ることで、試料
の粘弾性特性を正確に測定することも可能とした。
【0006】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1,図2,図3は、走査型プローブ顕微鏡の測定におけ
る本発明の方式の模式図である。
【0007】カンチレバーまたは試料を一定周期で所望
の振幅で振動させる手段として、試料移動手段に内蔵す
る上下動作をモジュレーション入力として利用し試料を
振動させる場合を図1で説明する。カンチレバー1の先
端には探針2があり、試料3と接触している。試料は試
料台4の上に設置されている。試料台は試料移動手段5
に設置されている。試料移動手段は上下方向の動作と平
面方向の動作が可能である。上下方向に動作させること
で探針を試料面に対して押し付け、離しの繰り返しの振
動を与えることができる。平面方向の動作では探針と試
料面接触位置を相対的に移動させることができる。試料
の振動は、試料移動手段に内蔵する上下動作によりモジ
ュレーション入力6として与えられる。カンチレバーに
はレーザ7が照射されていて反射光は変位検出手段8に
到達する。変位検出手段の到達位置によりカンチレバー
の変位が出力信号9として得られる。
【0008】モジュレーション入力には一般に正弦波が
利用され、出力信号の波形は入力波形に対して時間的に
遅れる特性となる。またモジュレーション入力の振幅を
A0とすると出力信号の振幅はA1となる。
【0009】遅れる要因は、試料移動手段の動作に使用
されている圧電素子の材質、電極容量、形状などで決ま
る遅れ分がある。また試料台は重量も持っていることに
よる慣性遅れ分がある。さらにレバー自身のコーティン
グを含めた粘性遅れ分もある。これらの遅れ分と測定し
たい試料(本来これのみ測定したい)の遅れ分が合計さ
れる形で、入力波形に対する出力波形の時間遅れが決ま
る。
【0010】時間的遅れ具合をベクトルで表示したもの
を図2で示す。入力波形に対して出力波形に時間的遅れ
が無ければ、ベクトルがAcos軸上に存在する。しか
し実際には、較正試料を測定したとしても、試料移動手
段、試料台、カンチレバーなどの遅れ要因があるため、
測定系全体のベクトルは、tan原点の位置となる。角
度表示をするとδ1(度)のところにくる。測定したい
試料が完全にかたいものであれば試料自身の遅れ分は無
いため、かたい試料で測定したときのδ1(度)が測定
系のtan原点となる。またtan原点でのベクトルの
長さ(大きさ)が振幅A1に相当する。
【0011】次にやわらかい試料を測定すると、試料自
身の遅れ分が発生するので、ベクトルは測定試料のδ2
(度)となる。δ2は測定系全体の遅れ分と試料自身の
遅れ分の合計となる。δ2からδ1を差し引くことで較
正ができ、試料自身の遅れ分δ3を求めることができ
る。なお測定試料のベクトルの長さ(大きさ)は振幅A
2となる。振幅A2は、測定試料がやわらかければ較正
試料のときの振幅A1より小さくなる。つまり試料がや
わらかいほど入力振幅を吸収して出力振幅は小さく、ベ
クトルは左回転(δ角度が大きく)していく。
【0012】較正の手順をフロチャートで図3に示す。
較正試料でδ1を測定、記憶する。カンチレバーの探針
の材質は、Si、Si3N4などである。較正試料とし
て探針のかたさと同等以上のマイカ、Si、HOPG
(グラファイト)などを使用する。次に測定したい試料
でδ2を測定、記憶する。δ2からδ1を差し引くこと
でδ3を計算、表示し、試料自身の遅れ分として較正す
る。モジュレーション入力に対して出力信号の時間的遅
れかたは、試料がやわらかいほどカンチレバーの探針が
試料面にもぐり込むので大きくなる。δ3の大小で試料
の粘弾性特性を把握することができる。
【0013】実際に信号処理では、入力波形に対する出
力波形の時間的遅れは、ロックインアンプなどによりA
cos信号、Asin信号に分離して取り込まれる。較
正試料で取り込めば、tan(δ1)=Asin/Ac
osでδ1(度)を求めることができる。ここで振幅A
は振幅A1である。測定した試料で取り込めば、tan
(δ2)=Asin/Acosでδ2(度)を求めるこ
とができる。ここで振幅Aは振幅A2である。δ2
(度)は測定全体の遅れ分と試料のみの遅れ分の合計で
ある。差を求めることで試料のみのδ3が得られる。
【0014】本発明では、カンチレバーまたは試料を一
定周期で所望の振幅で振動させるときに、入力信号と出
力信号の時間遅れ具合からAcos信号とAsin信号
を作成し、遅れ具合をtan=Asin/Acosで代
表させることを特徴としている。Acos信号量、As
in信号量そのものの生データは、カンチレバーのレー
ザ反射面のコート面反射率で大きく変わってしまう。ま
たレ−ザ調整などによっても出力信号の大きさは大きく
変わってしまう。Asin信号とAcos信号の比をと
ることで無次元としたtanで代表させることで別個の
複数試料の比較を容易に、再現よくすることができる。
【0015】なおカンチレバーまたは試料を一定周期で
所望の振幅で振動させる手段として、カンチレバー側の
別の振動手段10にるカンチレバーの上下動作をモジュ
レーション入力として利用してもよい。
【0016】次に測定したい試料のみの粘性、弾性特性
を較正する説明を図4に示す。初期の座標軸としてAc
os(初期軸)、Asin(初期軸)があり、較正試料
で求めたときのベクトルをAcos(基準座標軸)と
し、直交する方向をAsin(基準座標軸)とする。測
定したい試料でのベクトルをAcos(基準座標軸)に
転写したAcosを作成する。同じくAsin(基準座
標軸)に転写したAsinを作成する。ここで基準座標
軸系から見た転写Acosは、試料自身の弾性成分を代
表し、転写Asinは試料自身の粘性成分を代表してい
る。転写Acos、転写Asinを求めることで、試料
成分の弾性、粘性のどちらが支配的な特性なのかがわか
る。また試料のtan(δ3)は、δ2−δ1で求める
代わりに、転写Asin/転写Acosとして比から求
めてもよい。
【0017】次に試料面上の定点で測定する例を図5に
示す。まず較正試料を試料台4上に乗せる。カンチレバ
ー1の探針2は、試料面の定点(1点)に接触してい
る。カンチレバー1にはレーザ7が照射されていて、反
射光は変位検出手段8に到達している。試料移動手段5
に内蔵された機能でモジュレーション入力6を与える
と、レーザ反射光の到達位置は変化しカンチレバーの変
位(振幅)として出力信号9が得られる。出力信号波形
からは、Acos信号とAsin信号が得られ、tan
(δ1)=Asin/Acosとして測定系の基準とな
るδ1(角度)を求めることができる。引き続き、測定
したい試料に乗せ変えて同様の手順を行う。測定したい
試料では、別の出力信号波形からAcos信号とAsi
n信号が得られ、tan(δ2)=Asin/Acos
として測定系全体の時間的遅れ分と試料のみの遅れ分の
合計としてδ2(角度)が得られる。δ2とδ1の差を
求めてδ3とする。δ3は試料のみの時間的遅れ分であ
り、測定したい試料の粘弾性特性を反映している。
【0018】次に試料面上でライン走査して測定する例
を図6に示す。まず較正試料を試料台4上に乗せる。カ
ンチレバー1には、レーザ7が照射されていて反射光は
変位検出手段8に到達している。試料移動手段5に内蔵
された機能でモジュレーション入力6を与えながら、同
じく試料移動手段に内蔵された機能であるライン走査4
1を行う。探針は試料表面の凹凸をなぞりながら往復の
ライン走査を繰り返す。レーザ反射光の到達位置は変化
しカンチレバーの変位(振幅)として出力信号9が得ら
れる。出力信号波形からAcos信号とAsin信号が
得られ、tan(δ1)=Asin/Acosとして測
定系の基準となるδ1(角度)を求めることができる。
引き続き、測定したい試料に乗せ換えて同様の手順を行
う。測定したい試料では、別の出力信号波形からAco
s信号とAsin信号が得られ、tan(δ2)=As
in/Acosとして測定系全体の時間的遅れ分と試料
のみの遅れ分の合計としてδ2(角度)が得られる。δ
2とδ1の差を求めてδ3とする。δ3は試料のみの時
間的遅れ分であり、測定したい試料の粘弾性特性を反映
している。
【0019】次に試料面上の領域を2次元的に走査して
測定する例を図7に示す。まず較正試料を試料台4上に
乗せる。カンチレバー1にはレーザ7が照射されていて
反射光は変位検出手段8に到達している。試料移動手段
5に内蔵された機能でモジュレーション入力6を与えな
がら、同じく試料移動手段に内蔵された機能であるX軸
走査51、Y軸走査52を行う。X軸走査を繰り返しな
がらY軸走査を少しずつ変化させていけば、ある領域内
の2次元(平面)走査となる。探針は試料表面の凹凸を
なぞりながら、X軸走査、Y軸走査を繰り返す。レーザ
反射光の到達位置は変化し、カンチレバーの変位(振
幅)として出力信号9が得られる。出力信号波形からA
cos信号とAsin信号が得られる。出力信号は2次
元的な像となる。
【0020】出力信号は測定した領域内の場所により異
なり、強度分布で表示すると図8となる。Acos信号
の分布、Asin信号の分布から例えば平均値として代
表させる。各平均値を代表値Acosと代表値Asin
として、tan(δ1)=Asin/Acosとして測
定系の基準となるδ1(角度)を求めることができる。
なお各最大値を代表値としてδ1を求めてもよい。引き
続き、測定したい試料に乗せ換えて同様の手順を行う。
測定したい試料では、別の出力信号波形からAcos信
号とAsin信号が得られる。領域内を走査することで
Acos信号の分布、Asin信号の分布から代表値を
求める。tan(δ2)=Asin/Acosとして測
定系全体の時間的遅れ分と試料のみの遅れ分の合計とし
てδ2(角度)が得られる。δ2とδ1の差を求めてδ
3とする。δ3は試料のみの時間的遅れ分であり、測定
したい試料の粘弾性特性を反映している。
【0021】また領域内を走査するときAcos信号、
Asin信号と同時にtanδも表示する例を図9に示
す。X軸走査、Y軸走査に伴って領域内の出力信号をマ
ッピングしていけばAcos分布像、Asin分布像が
得られる。途中のデータ取り込みごとにAcos信号と
Asin信号からtanδを計算し表示していけばta
nδ分布像もリアルタイムで得られる。較正試料でta
n(δ1)像をマッピングする。測定したい試料でta
n(δ2)像をマッピングする。tanδの強度分布を
図10に示す。tan(δ1)像の強度分布から平均値
あるいは最大値を代表値として代表δ1とし、tan
(δ2)像の強度分布から同じく代表δ2とし、差とし
て試料のみのδ3とする。また較正試料でのδ1を求め
たあと記憶させることで、tan(δ2)像をリアルタ
イムで表示する代わりに記憶されたδ1で較正後のta
n(δ3)像をリアルタイムで表示してもよい。
【0022】図11に本発明の別の実施例を示す。真空
容器61内に探針2を所有するカンチレバー1、試料
3、試料台4、試料移動手段5が配置されている。真空
容器61には真空排気手段62が接続されている。真空
容器61の上部にはウインドウ63で真空気密性が確保
されていて測定したい位置を目視で確認できるようにな
っている。レーザ7はウインドウ63を介して真空容器
内に導入されカンチレバー1に照射される。照射された
レーザ反射光はウインドウ63を介して大気側に戻され
変位検出手段8に到達する。試料は、例えばやわらかい
部分3aとかたい部分3bで構成される。試料は試料台
上に設置される。試料台には加熱冷却手段を内蔵させて
いる。試料台は試料移動手段に設置される。試料移動手
段は上下方向動作とX軸走査(紙面左右方向)、Y軸走
査(紙面垂直方向)の動作が可能である。探針を例えば
試料のかたい部分3a上に接触させた状態で、カンチレ
バー1と試料間に試料移動手段5に内蔵する上下方向動
作によりモジュレーション入力として振動が導入され
る。振動に応じてレーザ反射光の変位検出手段への到達
位置により、振幅が出力信号波形として得られる。探針
がやわらかい部分3b上に接触させた状態では、別の出
力信号波形が得られる。モジュレーション入力と出力信
号との関係を求めることで、試料の粘弾性特性を測定す
る手順は前述の通りである。
【0023】また、試料を加熱あるいは冷却しながら試
料移動手段によりカンチレバーの探針との関係を相対的
に試料表面方向にずらしていくことで、試料のある温度
における粘弾性特性の分布を得ることもできる。
【0024】また真空容器にはガス導入64が配置さ
れ、真空容器内を真空排気した後、所望のガスを導入し
て大気圧に戻し、一連の粘弾性特性の測定をしてもよ
い。またガス導入は、大気圧になる手前の負圧状態で中
止し、同じく一連の粘弾性特性の測定をしてもよい。ま
た導入するガスに湿度を含ませて同じく一連の粘弾性特
性の測定をしてもよい。また真空排気せず、真空容器内
へガスあるいは湿度を含めたガスを常時流し続けて1気
圧状態で測定してもよい。
【0025】またモジュレーション入力は試料移動手段
に内蔵する機能で行う代わりに、カンチレバー1側の別
の振動手段10でおこなってもよい。
【0026】図12に本発明の別の実施例を示す。レー
ザおよび変位検出手段の代わりにカンチレバー自身に変
位検出部72を有するカンチレバー71を使用する。モ
ジュレーション入力は、試料移動手段5に内蔵する上下
動作でもカンチレバー側の別の振動手段10を利用して
もよい。出力信号はカンチレバー自身の変位検出部の出
力波形として得られる。測定の手順は前述の通りであ
る。
【0027】振動周波数を一定に決め、試料の粘弾性特
性として試料の温度依存を求める場合を図13に示す。
較正試料で温度の関数としてtan(δ1)曲線を求め
る。次に測定した試料で温度の関数としてtan(δ
2)曲線を求める。tan(δ2)とtan(δ1)の
差を求めて較正後の試料のみのtan(δ3)曲線を得
ることができる。なおtan(δ1)曲線は初期に一度
だけ求めて記憶させておき、tan(δ2)を求める際
に自動で計算させてtan(δ3)曲線をリアルタイム
で表示させてもよい。同様にAcosの温度依存曲線を
図14、Asinの温度依存曲線を図15に示す。また
試料のみの特性として較正後のAcos(弾性成分代表
値)、Asin(粘性成分代表値)、tan(δ3)を
表示する例を図16に示す。試料温度の変化に伴い、リ
アルタイムで表示させてもよい。
【0028】測定したい領域内の分布を測定する例を図
17に示す。表面凹凸像、Acos像、Asin像、t
anδ像を同時にリアルタイムで表示する。またtan
δ像は、Acos像とAsin像を測定後一括で変換計
算してtanδ像としてもよい。また表面凹凸像、Ac
os像、Asin像、tanδ像は、較正前のマッピン
グ像でも較正後のマッピング像でもよい。
【0029】次に、試料温度を一定に決め、試料の粘弾
性特性として試料の周波数依存を求める場合を図18に
示す。較正試料で周波数の関数としてtan(δ1)曲
線を求める。次に測定した試料で周波数の関数としてt
an(δ2)曲線を求める。tan(δ2)とtan
(δ1)の差を求めて較正後の試料のみのtan(δ
3)曲線を得ることができる。なおtan(δ1)曲線
は初期に一度だけ求めて記憶させておき、tan(δ
2)を求める際に自動で計算させてtan(δ3)曲線
をリアルタイムで表示させてもよい。同様にAcosの
周波数依存曲線を図19、Asinの周波数依存曲線を
図20に示す。また試料のみの特性として較正後のAc
os(弾性成分代表値)、Asin(粘性成分代表
値)、tan(δ3)を表示する例を図21に示す。周
波数の変化に伴い、リアルタイムで表示させてもよい。
【0030】測定したい領域内の測定ポイントでの特性
を測定する例を図22に示す。周波数依存を測定する例
で説明する。まず表面凹凸像を測定する。周波数特性を
測定したい位置としてポイントAに探針を移動させ、周
波数を変化させるとポイントAでの周波数特性がグラフ
として得られる。さらに探針をポイントBに移動させ
て、同じく周波数を変化させるとポイントBでの周波数
特性がグラフとして得られる。ポイントA、Bでのグラ
フは単独でも同時に表示させてもよい。またポイント
C,D,…と繰り返していけば試料表面上の複数の場所
での周波数特性の違いを同時表示させて比較することも
できる。同様に探針を移動させた後、たわみ量を変化さ
せることで探針の試料面への押し付け具合を変化させる
ことができ、たわみ量依存特性のグラフが得られ複数ポ
イントの比較が可能である。同様に振動振幅を変化させ
れば振幅依存特性のグラフが得られる。同様に温度を変
化させれば温度依存特性のグラフが得られる。なおta
nδは較正前でも較正後でもよい。またtanδの代わ
りにAcos、Asinで比較してもよい。
【0031】次に試料温度ごとにAcos像(弾性成分
像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tanδ
像)をマッピングして記憶させ、試料温度ごとの一連の
マッピング像内の一部の領域を指定することで、該当部
分のAcos曲線、Asin曲線、tanδ曲線の温度
依存特性がグラフで表示できるようにする別の実施例を
図23、図24に示す。ある試料温度で表面凹凸像、A
cos像(弾性成分像)、Asin像(粘性成分像)、
tan像(tanδ像)をマッピングして記憶する。次
に別の試料温度にして同じくマッピング像を測定、記憶
する。試料温度ごとに繰り返していけば一連のマッピン
グ像が記憶される。記憶されたマッピング像のうち、例
えばtanδ像の一部の領域を指定すれば、該当領域の
温度変化に伴うtanδ特性の変化を自動でグラフ表示
する。指定領域C、指定領域Dをtanδ像の中で指定
することで、各領域における温度依存の特性のグラフが
得られる。同じくAcos像の中で領域指定すればAc
os(弾性成分)の温度依存特性のグラフが得られる。
同じくAsin像の中で領域指定すればAsin(粘性
成分)の温度依存特性のグラフが得られる。なお領域の
指定は、ポイントでも正方形でも長方形でも円でもよ
い。また複数の領域を指定して温度依存の特性グラフを
多数同時に表示させてもよい。
【0032】以上は試料温度ごとにマッピング像を測定
し、記憶させてマッピング像の中で領域指定する場合を
説明した。同様に以上の手順は周波数ごとでも、たわみ
量ごとでも、振幅ごとでも、湿度ごとでもかまわない。
同じく領域指定することで、周波数依存、たわみ量依
存、振幅依存、湿度依存の特性グラフが得られる。
【0033】次に試料の温度依存と周波数依存を一連で
測定するようにした別の実施例を図25に示す。温度を
階段状に上昇あるいは下降させる。階段状の温度が一定
になったところで周波数を変化させる。その温度におけ
る試料の周波数特性が得られる。周波数特性としては、
tanδでもAcos(弾性成分代表値)でもAsin
(粘性成分代表値)でもよい。別の階段状の温度が一定
になったところでも同様に周波数を変化させ、周波数特
性が得られる。そして、温度と周波数の関係として3次
元の特性曲線を得ることができ、装置のデイスプレイに
3次元曲線を表示させる。また3次元曲線の周波数の軸
に直交する断面を選択することで、周波数一定での温度
依存曲線を表示させてもよい。また温度の軸に直交する
断面を選択することで、温度一定での周波数依存曲線を
表示させてもよい。
【0034】また階段状の温度一定になったところで、
周波数のかわりに、たわみ量、振幅量、湿度を変化させ
てもよい。周波数の軸のかわりに、たわみ量、振幅量、
湿度の軸とした3次元の特性曲線が得られる。同様に温
度の軸とたわみ量、振幅量、湿度の軸とした3次元の特
性曲線においていずれかの軸上の一点を選択することで
該当する軸と直交する断面となる2次元断面プロファイ
ルの特性曲線を表示させてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】先端に微小な探針を有するカンチレバーと
カンチレバーの変位を検出する手段と、カンチレバーま
たは試料を一定周期で所望の振幅で振動させる手段と、
振動させる入力信号と検出される出力信号の時間的遅れ
を求める手段と、試料を移動させる試料移動手段とから
なる走査型プローブ顕微鏡において、較正試料で測定系
全体の時間的遅れを測定し、次に測定したい試料により
測定したい試料の時間的遅れと測定系全体の時間的遅れ
との合計を測定し、測定系全体の時間的遅れ分を差し引
くことで、測定したい試料だけの時間的遅れを求め、試
料の粘弾性特性を測定することを可能とした。
【0037】またカンチレバーまたは試料を一定周期で
所望の振幅で振動させるときに、入力信号と出力信号の
時間遅れ具合からAcos信号とAsin信号を作成
し、遅れ具合をtan=Asin/Acosで代表させ
ることでカンチレバーのレーザ反射率の違いなどでAc
os信号、Asin信号の出力信号量の変化があっても
無次元化を図ることで、試料の粘弾性特性を正確に測定
することも可能とする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は走査型プローブ顕微鏡で粘弾性特性を
測定するときの本発明の模式図、(b)は入力信号に対
する出力信号の時間的遅れを説明する模式図。
【図2】時間的遅れ具合δ(角度)をベクトル表示した
ときを説明する模式図。
【図3】試料のみの粘弾性特性得る順序の説明図。
【図4】測定系の基準座標軸と測定した試料の弾性成
分、粘性成分、tanδを示す説明図。
【図5】走査型プローブ顕微鏡で定点にて測定する際の
実施例を示す模式図。
【図6】走査型プローブ顕微鏡でライン走査にて測定す
る際の実施例を示す模式図。
【図7】走査型プローブ顕微鏡で領域内を測定する場合
の実施例を示す模式図。
【図8】走査型プローブ顕微鏡で領域内を測定する場合
の出力信号の分布を示す模式図。
【図9】走査型プローブ顕微鏡で領域内を測定する場合
の出力信号を2次元像として表示する実施例を示す模式
図。
【図10】走査型プローブ顕微鏡で領域内を測定する場
合のtanδの分布を示す模式図。
【図11】走査型プローブ顕微鏡で真空環境にて測定す
る際の実施例を示す模式図。
【図12】走査型プローブ顕微鏡により真空環境で測定
する際にカンチレバー自身に変位検出部を有するカンチ
レバーを使用するときの実施例を示す模式図。
【図13】走査型プローブ顕微鏡でtanδについて試
料の温度依存を得る実施例を示す模式図。
【図14】走査型プローブ顕微鏡でAcosについて試
料の温度依存を得る実施例を示す模式図。
【図15】走査型プローブ顕微鏡でAsinについて試
料の温度依存を得る実施例を示す模式図。
【図16】走査型プローブ顕微鏡でtanδ、Aco
s、Asinについて試料の温度依存を同時に表示する
実施例を示す模式図。
【図17】走査型プローブ顕微鏡で測定領域内について
表面凹凸像、Acos像、Asin像、tanδ像をマ
ッピングする実施例を示す模式図。
【図18】走査型プローブ顕微鏡でtanδについて試
料の周波数依存を得る実施例を示す模式図。
【図19】走査型プローブ顕微鏡でAcosについて試
料の周波数依存を得る実施例を示す模式図。
【図20】走査型プローブ顕微鏡でAsinについて試
料の周波数依存を得る実施例を示す模式図。
【図21】走査型プローブ顕微鏡でtanδ、Aco
s、Asinについて試料の周波数依存を同時に表示す
る実施例を示す模式図。
【図22】走査型プローブ顕微鏡で表面凹凸像を測定
し、測定したいポイントに探針を移動させて粘弾性特性
を測定比較する実施例を示す模式図。
【図23】走査型プローブ顕微鏡で測定して記憶した像
の中で領域を指定することの実施例を示す模式図。
【図24】走査型プローブ顕微鏡で測定して記憶した像
の中で領域を指定することで該当領域の特性変化をグラ
フ表示する実施例を示す模式図。
【図25】走査型プローブ顕微鏡で温度を階段状に上昇
あるいは下降させ、温度一定になったところで周波数を
変化させ、粘弾性特性と温度依存と周波数依存の関係を
3次元表示する実施例を示す模式図。
【符号の説明】
1 カンチレバー 2 探針 3 試料 4 試料台 5 試料移動手段 6 モジュレーション入力 7 レーザ 8 変位検出手段 9 出力信号 10 別の振動手段 A0 入力振幅 A1 出力振幅(較正試料のとき) A2 出力振幅(測定したい試料のとき) δ1 測定系の時間的遅れ(角度) δ2 測定系と試料の時間的遅れの合計(角度) δ3 試料のみの時間的遅れ(角度) 41 ライン走査 51 X軸走査 52 Y軸走査 61 真空容器 62 真空排気手段 63 ウインドウ 64 ガス導入 3a 試料のやわらかい部分 3b 試料のかたい部分 71 変位検出部を有するカンチレバー 72 変位検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 信明 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 鹿倉 良晃 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に微小な探針を有するカンチレバー
    と、該カンチレバーの変位を検出する手段と、前記カン
    チレバーまたは試料を一定周期で所望の振幅に振動させ
    る手段と、該振動させる入力信号に対する前記検出され
    る出力信号の時間的遅れを求める手段と、試料を移動さ
    せる試料移動手段とからなり、測定系全体の時間的遅れ
    を較正試料により測定し、測定したい試料の時間的遅れ
    を前記測定系全体の時間的遅れを含んだ値として測定
    し、前記測定したい試料の時間的遅れから前記較正試料
    の測定で得られる測定系全体の時間的遅れ分を差し引く
    ことで、測定したい試料だけの時間的遅れを求め、試料
    の粘弾性特性を測定することを特徴とする走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記カンチレバーまたは試料を一定周期
    で所望の振幅で振動させるときに、入力信号と出力信号
    の時間遅れ具合からAcos信号とAsin信号を作成
    し、遅れ具合をtan=Asin/Acosで代表させ
    ることを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記測定系全体の時間的遅れを測定する
    際に、マイカ、HOPG(グラファイト)、Si、セラ
    ミックスなどカンチレバーの探針のかたさと同等以上の
    前記較正試料を用いることとした、請求項1または請求
    項2記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記測定系全体の時間的遅れを前記較正
    試料でtan(δ1)=Asin/Acosとして求
    め、次に測定系全体の時間的遅れと測定したい試料の時
    間的遅れの合計をtan(δ2)=Asin/Acos
    として求め、δ2とδ1の差を求めることで測定したい
    試料のみの時間的遅れδ3を求めることにより対象試料
    のみの粘弾性特性を求めるようにした、請求項3記載の
    走査型プローブ顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記較正試料での時間的遅れを測定した
    際のAcos信号、Asin信号を基準座標軸とし、測
    定系全体と測定したい試料の合計時のAcos信号を基
    準座標軸のAcos軸に転写したときの値を弾性成分代
    表値とし、測定系全体と測定したい試料の合計時のAs
    in信号を基準座標軸のAsin軸に転写したときの値
    を粘性成分代表値とし、基準座標軸からの角度差を測定
    試料のtan(δ3)とした、請求項4記載の走査型プ
    ローブ顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記カンチレバーの探針を測定したい試
    料表面上の定点で止め、そのポイントにおけるAcos
    信号、Asin信号からtanδを求めるようにした、
    請求項1、2、3、4または5記載の走査型プローブ顕
    微鏡。
  7. 【請求項7】 前記カンチレバーの探針を測定したい試
    料表面上の1ライン方向を往復させ、そのラインにおけ
    るAcos信号、Asin信号の平均値からtanδを
    求めるようにした、請求項1、2、3、4または5記載
    の走査型プローブ顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記カンチレバーの探針を測定したい試
    料表面上の所望の領域を走査させて、その領域内におけ
    るAcos信号、Asin信号の平均値からtanδを
    求めるようにした、請求項1、2、3、4または5記載
    の走査型プローブ顕微鏡。
  9. 【請求項9】 大気中で測定するようにした、請求項
    6、7または8記載の走査型プローブ顕微鏡。
  10. 【請求項10】 真空容器と排気の手段を有し、真空環
    境で測定するようにした請求項6、7または8記載の走
    査型プローブ顕微鏡。
  11. 【請求項11】 一度真空にしてから真空容器をガス置
    換してガス雰囲気中で測定できるようにした、請求項
    6、7または8記載の走査型プローブ顕微鏡。
  12. 【請求項12】 測定環境の周囲に容器を有し、ガスを
    導入する際に所望の湿度を含ませて湿度雰囲気中で測定
    できるようにした、請求項6、7または8記載の走査型
    プローブ顕微鏡。
  13. 【請求項13】測定試料を加熱あるいは冷却する機能を
    有し、加熱あるいは冷却中に測定するようにした、請求
    項9、10、11または12記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  14. 【請求項14】 カンチレバーまたは試料を振動する周
    波数を一定にし、試料温度とtan曲線(較正後tan
    δ)を測定するようにした、請求項13記載の走査型プ
    ローブ顕微鏡。
  15. 【請求項15】 前記周波数を一定に決め、試料温度を
    変化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のt
    an曲線と、測定したい試料を含めてのtan曲線と、
    較正後のtan曲線を同時に表示するようにした、請求
    項14記載の走査型プローブ顕微鏡。
  16. 【請求項16】 前記周波数を一定に決め、試料温度と
    Acos曲線(弾性成分代表値)を表示するようにし
    た、請求項13記載の走査型プローブ顕微鏡。
  17. 【請求項17】前記周波数を一定に決め、試料温度を変
    化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のAc
    os曲線と測定したい試料を含めてのAcos曲線と較
    正後のAcos曲線を同時に表示するようにした、請求
    項16記載の走査型プローブ顕微鏡。
  18. 【請求項18】 前記周波数を一定に決め、試料温度と
    Asin曲線(粘性成分代表値)を表示するようにし
    た、請求項13記載の走査型プローブ顕微鏡。
  19. 【請求項19】 前記周波数を一定に決め、試料温度を
    変化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のA
    sin曲線と測定したい試料を含めてのAsin曲線と
    較正後のAsin曲線を同時に表示するようにした、請
    求項18記載の走査型プロ−ブ顕微鏡。
  20. 【請求項20】 前記周波数を一定に決め、前記較正試
    料での較正後のAcos曲線、Asin曲線、tan曲
    線を試料温度の曲線として同時に表示するようにした、
    請求項15,17または19記載の走査型プロ−ブ顕微
    鏡。
  21. 【請求項21】 前記周波数を一定に決め、ある試料温
    度で測定したい領域内を測定することで表面凹凸像、A
    cos像、Asin像、tan像をマッピングするよう
    にした、請求項13記載の走査型プローブ顕微鏡。
  22. 【請求項22】 前記周波数を一定に決め、ある試料温
    度のとき、前記較正試料により補正することで、較正後
    のAcos像(弾性成分像)、Asin像(粘性成分
    像)、tan像(tanδ像)を所望の試料温度でマッ
    ピング表示するようにした請求項21記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡。
  23. 【請求項23】 カンチレバーまたは試料を所望の振幅
    で振動させるときに周波数を変化させる機能を有し、該
    周波数を変化させて測定し、各周波数について記憶する
    ようにした、請求項9、10、11、12または13記
    載の走査型プローブ顕微鏡。
  24. 【請求項24】 試料温度を一定に決め、前記周波数と
    tan曲線(較正後tanδ)を測定するようにした、
    請求項23記載の走査型プローブ顕微鏡。
  25. 【請求項25】 試料温度を一定に決め、前記周波数を
    変化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のt
    an曲線と測定したい試料を含めてのtan曲線と較正
    後のtan曲線を同時に表示するようにした、請求項2
    4記載の走査型プローブ顕微鏡。
  26. 【請求項26】 試料温度を一定に決め、前記周波数と
    Acos曲線(弾性成分代表値)を測定するようにし
    た、請求項23記載の走査型プローブ顕微鏡。
  27. 【請求項27】 試料温度を一定に決め、前記周波数を
    変化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のA
    cos曲線と測定したい試料を含めてのAcos曲線と
    較正後のAcos曲線を同時に表示するようにした、請
    求項26記載の走査型プローブ顕微鏡。
  28. 【請求項28】 試料温度を一定に決め、前記周波数と
    Asin曲線(粘性成分代表値)を測定するようにし
    た、請求項23記載の走査型プローブ顕微鏡。
  29. 【請求項29】 試料温度を一定に決め、前記周波数を
    変化させて測定するとき、前記較正試料での測定系のA
    sin曲線と測定したい試料を含めてのAsin曲線と
    較正後のAsin曲線を同時に表示するようにした、請
    求項28記載の走査型プローブ顕微鏡。
  30. 【請求項30】 試料温度を一定に決め、前記較正試料
    での較正後のAcos曲線、Asin曲線、tan曲線
    を前記周波数の曲線として同時に表示するようにした、
    請求項25、27または29記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  31. 【請求項31】 試料温度を一定に決め、ある周波数で
    測定したい領域内を測定することで、表面凹凸像、Ac
    os像、Asin像、tan像をマッピングするように
    した、請求項23記載の走査型プローブ顕微鏡。
  32. 【請求項32】 試料温度を一定に決め、前記較正試料
    で補正することで、較正後のAcos像(弾性成分
    像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tanδ
    像)をマッピング表示するようにした、請求項31記載
    の走査型プローブ顕微鏡。
  33. 【請求項33】 表面凹凸像を測定後、探針を測定した
    いポイントに移動させて、Acos(弾性成分)、As
    in(粘性成分)、tanδの各特性について、温度依
    存、周波数依存、振幅依存、たわみ量(押し付け量)依
    存の曲線を求めるようにした、請求項9、10、11、
    12または13記載の走査型プローブ顕微鏡。
  34. 【請求項34】 ある測定したいポイントでの特性曲線
    を測定後、別の場所に探針を移動させて、同じく別の場
    所のポイントでの特性を測定することで、試料表面内の
    場所の違いによる粘弾性特性を同時に表示、比較するよ
    うにした、請求項33記載の走査型プローブ顕微鏡。
  35. 【請求項35】 試料温度ごとにAcos像(弾性成分
    像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tanδ
    像)をマッピングして記憶させ、試料温度ごとの一連の
    マッピング像内の一部のエリアを指定することで該当部
    分のAcos曲線、Asin曲線、tanδ曲線の温度
    依存特性がグラフで表示できるようにした、請求項9、
    10、11、12または13記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  36. 【請求項36】 前記周波数ごとにAcos像(弾性成
    分像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tan
    δ像)をマッピングして記憶させ、前記周波数ごとの一
    連のマッピング像内の一部のエリアを指定することで該
    当部分のAcos曲線、Asin曲線、tanδ曲線の
    周波数依存特性がグラフで表示できるようにした、請求
    項9、10、11、12または13記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  37. 【請求項37】 たわみ量(探針の試料面への押し付け
    具合)ごとにAcos像(弾性成分像)、Asin像
    (粘性成分像)、tan像(tanδ像)をマッピング
    して記憶させ、たわみ量ごとの一連のマッピング像内の
    一部のエリアを指定することで該当部分のAcos曲
    線、Asin曲線、tanδ曲線のたわみ量依存特性が
    グラフで表示できるようにした、請求項9、10、1
    1、12または13記載の走査型プローブ顕微鏡。
  38. 【請求項38】 振幅ごとにAcos像(弾性成分
    像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tanδ
    像)をマッピングして記憶させ、該振幅ごとの一連のマ
    ッピング像内の一部のエリアを指定することで該当部分
    のAcos曲線、Asin曲線、tanδ曲線の振幅依
    存特性がグラフで表示できるようにした、請求項9、1
    0、11、12または13記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  39. 【請求項39】 湿度ごとにAcos像(弾性成分
    像)、Asin像(粘性成分像)、tan像(tanδ
    像)をマッピングして記憶させ、該湿度ごとの一連のマ
    ッピング像内の一部のエリアを指定することで該当部分
    のAcos曲線、Asin曲線、tanδ曲線の湿度依
    存特性がグラフで表示できるようにした、請求項9、1
    0、11、12または13記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  40. 【請求項40】 試料温度を階段状に上昇あるいは下降
    させ、階段状の温度一定になった部分で前記周波数を変
    化させることにより試料の粘弾性特性を求める際に、試
    料の温度依存と周波数依存を測定するようにした、請求
    項9、10、11、12または13記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  41. 【請求項41】 試料温度を階段状に上昇あるいは下降
    させ、階段状の温度一定になった部分でたわみ量を変化
    させることにより試料の粘弾性特性を求める際に、試料
    の温度依存とたわみ量依存を測定するようにした、請求
    項9、10、11、12または13記載の走査型プロー
    ブ顕微鏡。
  42. 【請求項42】 試料温度を階段状に上昇あるいは下降
    させ、階段状の温度一定になった部分で振幅を変化させ
    ることにより試料の粘弾性特性を求める際に、試料の温
    度依存と振幅量依存を測定するようにした、請求項9、
    10、11、12または13記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  43. 【請求項43】 試料温度を階段状に上昇あるいは下降
    させ、階段状の温度一定になった部分で湿度を変化させ
    ることにより試料の粘弾性特性を求める際に、試料の温
    度依存と湿度依存を測定するようにした、請求項9、1
    0、11、12または13記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  44. 【請求項44】 試料温度を階段状に上昇あるいは下降
    させ、階段状の温度一定になった部分で周波数、たわみ
    量、振幅、湿度を変化させることにより試料の粘弾性特
    性を求める際に、試料の温度依存と周波数依存、たわみ
    量依存、振幅依存、湿度依存のいずれかを3次元表示を
    するようにした、請求項9、10、11、12または1
    3記載の走査型プローブ顕微鏡。
  45. 【請求項45】 3次元表示の中で周波数を指定するこ
    とで、試料の粘弾性特性と温度依存の関係を2次元断面
    プロファイルとして表示することとした、請求項44記
    載の走査型プローブ顕微鏡。
  46. 【請求項46】 前記3次元表示の中で、たわみ量を指
    定することにより試料の粘弾性特性と温度依存の関係を
    2次元断面プロファイルとして表示することとした、請
    求項44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  47. 【請求項47】 前記3次元表示の中で、振幅を指定す
    ることにより試料の粘弾性特性と温度依存の関係を2次
    元断面プロファイルとして表示することとした、請求項
    44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  48. 【請求項48】 前記3次元表示の中で、湿度を指定す
    ることにより試料の粘弾性特性と温度依存の関係を2次
    元断面プロファイルとして表示することとした、請求項
    44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  49. 【請求項49】 前記3次元表示の中で、温度を指定す
    ることにより試料の粘弾性特性と周波数依存の関係を2
    次元断面プロファイルとして表示することとした、請求
    項44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  50. 【請求項50】 前記3次元表示の中で、温度を指定す
    ることにより試料の粘弾性特性とたわみ量依存の関係を
    2次元断面プロファイルとして表示することとした、請
    求項44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  51. 【請求項51】 前記3次元表示の中で温度を指定する
    ことで、試料の粘弾性特性と振幅依存の関係を2次元断
    面プロファイルとして表示することとした、請求項44
    記載の走査型プローブ顕微鏡。
  52. 【請求項52】 前記3次元表示の中で、温度を指定す
    ることにより試料の粘弾性特性と湿度依存の関係を2次
    元断面プロファイルとして表示することとした、請求項
    44記載の走査型プローブ顕微鏡。
  53. 【請求項53】 先端に微小な探針を有するカンチレバ
    ーと、該カンチレバーの変位を検出する手段と、前記カ
    ンチレバーまたは試料を一定周期で所望の振幅量に振動
    させる手段と、該振動させる入力信号に対する前記検出
    される出力信号の時間的遅れを求める手段と、試料を移
    動させる試料移動手段とからなり、前記振動させる入力
    信号に対する前記検出される出力信号の時間的遅れを求
    め、前記時間的遅れの大小より試料の粘弾性特性を測定
    することを特徴とする、走査型プローブ顕微鏡。
JP2001334637A 2001-10-31 2001-10-31 走査型プローブ顕微鏡 Expired - Lifetime JP3939128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334637A JP3939128B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 走査型プローブ顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001334637A JP3939128B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 走査型プローブ顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003139677A true JP2003139677A (ja) 2003-05-14
JP3939128B2 JP3939128B2 (ja) 2007-07-04

Family

ID=19149736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001334637A Expired - Lifetime JP3939128B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 走査型プローブ顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3939128B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300387A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Mitsutoyo Corp 微細表面性状検出装置
JP2006284363A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyobo Co Ltd プローブ顕微鏡及び物性測定方法
JP2007017388A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Jeol Ltd 走査形プローブ顕微鏡
JP2008191062A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Jeol Ltd 走査型プローブ顕微鏡
JP2008304211A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Jeol Ltd カンチレバの自動チューニング方法
JP2009109377A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Jeol Ltd 走査プローブ顕微鏡

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300387A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Mitsutoyo Corp 微細表面性状検出装置
JP4555594B2 (ja) * 2004-04-13 2010-10-06 株式会社ミツトヨ 微細表面性状検出装置
JP2006284363A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Toyobo Co Ltd プローブ顕微鏡及び物性測定方法
JP4557773B2 (ja) * 2005-03-31 2010-10-06 東洋紡績株式会社 プローブ顕微鏡及び物性測定方法
JP2007017388A (ja) * 2005-07-11 2007-01-25 Jeol Ltd 走査形プローブ顕微鏡
JP2008191062A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Jeol Ltd 走査型プローブ顕微鏡
JP2008304211A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Jeol Ltd カンチレバの自動チューニング方法
JP2009109377A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Jeol Ltd 走査プローブ顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP3939128B2 (ja) 2007-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kim et al. Accurate determination of spring constant of atomic force microscope cantilevers and comparison with other methods
Nouira et al. Characterization of the main error sources of chromatic confocal probes for dimensional measurement
JPH09503065A (ja) 表面形状を測定する干渉計測方法及び装置
JPS63100302A (ja) 物体を検査し、合成映像デ−タを発生する方法および物体検査装置
GB1601890A (en) Apparatus and method for indicating stress in an object
Klapetek et al. Methods for determining and processing 3D errors and uncertainties for AFM data analysis
CN1847783A (zh) 确定表面特征的装置和方法
KR850700273A (ko) 정밀 주사형 전자 현미경 측정을 위한 방법 및 장치
JP4557773B2 (ja) プローブ顕微鏡及び物性測定方法
JP2013538347A (ja) デバイス用の傾斜センサ及びデバイスの傾斜を決定するための方法
US20110252891A1 (en) Method and Apparatus for Determining Topography of an Object
JP2003139677A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
Chen et al. Full-field wafer level thin film stress measurement by phase-stepping shadow Moire/spl acute
Martarelli et al. Automated modal analysis by scanning laser vibrometry: problems and uncertainties associated with the scanning system calibration
CN109073358A (zh) 用于基于电磁辐射和/或机械波确定成像的分辨率的制品
Stedman Mapping the performance of surface-measuring instruments
RU2442131C1 (ru) Устройство для измерения параметров рельефа поверхности и механических свойств материалов
Heikkinen et al. Step height standards based on self-assembly for 3D metrology of biological samples
Haitjema et al. Surface texture metrological characteristics
Albertazzi et al. A radial in-plane interferometer for espi measurement
JP3713695B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
Costa et al. Residual stress measurement in PVD optical coatings by microtopography
JP2006284598A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
KR102442240B1 (ko) 거리 센서, 배치 시스템 및 방법
NO322717B1 (no) System og fremgangsmate for maling av egenskaper i eller under overflaten til et materiale, samt anvendelse av dette

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040304

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20040526

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070320

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091108

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250