JP2003139491A - 復水器細管洗浄装置及び復水器細管洗浄装置用停滞異物除去装置 - Google Patents

復水器細管洗浄装置及び復水器細管洗浄装置用停滞異物除去装置

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JP2003139491A
JP2003139491A JP2001333665A JP2001333665A JP2003139491A JP 2003139491 A JP2003139491 A JP 2003139491A JP 2001333665 A JP2001333665 A JP 2001333665A JP 2001333665 A JP2001333665 A JP 2001333665A JP 2003139491 A JP2003139491 A JP 2003139491A
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condenser
thin tube
collector
compressed air
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JP2001333665A
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English (en)
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Takeo Takei
武雄 武井
Hideki Kon
英樹 今
Motoyoshi Aoki
基悦 青木
Takahiro Nakano
誉啓 中野
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Engineering and Services Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スポンジボールの通過障害が生じた場合、復水
器細管洗浄装置を停止することなく、効果的に異物を除
去できる装置を提供すること。 【解決手段】スポンジボール8を用いて復水器の細管内
壁を洗浄する洗浄装置において、ボール捕集器3の格子
11に連結されるボール取出管12と、このボール取出
管12に連通したボール取出口13と、空気圧縮機19
と、この空気圧縮機19で生成される圧縮空気を貯蔵す
る空気タンク18と、この空気タンク18とボール取出
口13との間に設けた空気供給弁17とを備え、ボール
取出口13を介してボール取出管内部に圧縮空気を導入
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力・原子力発電
プラントの構成機器の一つである復水器の保守を行うに
際し、スポンジボールを細管に通過させて洗浄を行う復
水器細管洗浄装置に係わり、特に、プラントを運転しな
がらボール捕集器のボール取出管に停滞した異物を除去
できる、停滞異物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火力・原子力発電プラントにおいては、
タービン発電機に連結される復水器の伝熱管(細管)内
には冷却用の海水が通過するため、適切な保守を行わな
いと水垢や海水生成物が前記細管内壁に付着し、冷却効
率の低下を招く。細管内壁の清浄度を所定値に維持する
目的で、通常の運転中にボール洗浄を実施している。こ
れは内部に空洞を有した柔らかい合成樹脂製(いわゆる
スポンジ)のボールを準備し、細管にこれを通過させて
内壁に付着した水垢,海水生成物等を掻き落すものであ
る。この種の洗浄装置としては特開平11−11838
9号等に記載のものがある。
【0003】例えば前記スポンジボールを使用して1日
に1回程度の洗浄運転で対応し、細管に過度の汚れが生
じると1日に2〜3回洗浄運転を行っている。この洗浄
装置として図2に示すものがある。
【0004】5が復水器細管洗浄装置で、海水を源とし
た冷却用の循環水1を取水口より取り込み、スポンジボ
ール8を経路に循環させて細管9を洗浄する。2は上部
がタービン発電機に連結される復水器、3はボール捕集
器、4はボール循環ポンプ、6はボール回収器、7はボ
ール投入管、10は循環水配管であり、細管9は復水器
2に多数本設置されている。
【0005】洗浄運転では、ボール循環ポンプ4を起動
し、ボール回収器6から排出されたスポンジボール8
を、ボール投入管7を介し循環水1中に投入して復水器
2の細管9を通過させる。この通過によって細管9の内
壁に付着した水垢や海水生成物は掻き落され、通過後は
その汚れを含んだ循環水1と共にボール捕集器3に集め
られる。循環水1の一部は出口から排出し、一部はスポ
ンジボール8と共にボール循環ポンプ4を経てボール回
収器6に戻る。以下数十分の間に数回、この循環作用を
行う。
【0006】前記ボール捕集器3の詳細は、図3に示す
ような構造である。
【0007】11は傾斜状の格子で、傾斜部に多数の孔
が設けられている。上部から循環水1がスポンジボール
8と共に流入し、循環水の一部は冷却水出口から排出さ
れる。下端にはL字状のボール取出管12が連結され、
その水平方向右側部分のボール取出口13側には、ボー
ル取出元弁14がボール循環配管15との間に設けられ
ている。ボール洗浄を行う間は、このボール取出元弁1
4は開いているが、ボール洗浄を行わない場合や、分解
・点検の作業時には閉じられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】冷却水を取り込む取水
口には、異物の進入を防止するフィルタを設置している
が、稀に循環水1,スポンジボール8と共に異物16が
流入してきた場合、図4に示すように、ボール取出管1
2の曲がり部分に停滞し、スポンジボール8の通過障害
が生じたりすることがある。
【0009】従来は効果的に異物16を除去する方法が
なく、ボール取出元弁14を閉じると共に、復水器細管
洗浄装置5の運転を停止し、したがって循環水1の流動
を停止して分解・点検を実施した後、異物16を除去す
る方法であった。
【0010】復水器細管洗浄装置5の停止に伴う復水器
2の性能低下や、循環水1の流動停止に伴う発電出力低
下をきたすため、容易に分解・点検できない状況にあっ
た。とくに原子力発電所では、出力低下に伴う社会的影
響が大きく、その作業を困難にしていた。
【0011】本発明の目的は、前記したスポンジボール
8の通過障害が生じた場合、復水器細管洗浄装置5を停
止することなく、効果的に異物を除去できるようにする
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、特許請求の範囲に記載のように構成するも
のである。一例としては、スポンジボールを用いて復水
器の細管内壁を洗浄する洗浄装置において、ボール捕集
器に設けられたボール取出管と、このボール取出管に連
通したボール取出口と、ボール捕集器の外部に設置した
空気圧縮機と、この空気圧縮機で生成された圧縮空気を
貯蔵する空気タンクと、この空気タンクとボール取出口
との間に設けた空気供給弁とを備え、ボール取出口を介
して前記ボール取出管内部に前記圧縮空気を導入するよ
うに構成する。
【0013】この例では、空気供給弁を開いた瞬間、空
気タンクから圧縮空気をボール取出管内部に一気に導入
し、ボール取出管内部に停滞していた異物を上流側の格
子に浮き上げさせ、空気供給弁を閉じ、ボール取出元弁
を開き、ボールを回収した後閉じられていた格子を開い
て異物を冷却水出口側に流動させることにより停滞異物
を除去できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明のボール捕集器の停
滞異物除去装置の一実施例である。
【0015】ボール取出管12のボール取出口13に空
気導入用の配管(圧縮空気供給管)20を接続し、空気
供給弁17,空気タンク18,空気圧縮機19を連結す
る。空気タンク18には圧縮空気を蓄えておき、空気供
給弁17が開くとボール取出管12内部へ導入できるよ
うにしておく。
【0016】異物16及びスポンジボール8の停滞,異
物16の付着が生じた場合には、ボール取出元弁14を
閉じて空気供給弁17を開く。このため、瞬時にボール
取出管12内部に圧縮空気が流入し、停滞していた異物
16及びスポンジボール8は格子11の傾斜部付近に浮
き上がる。所定時間経つと空気供給弁17が閉じ、ボー
ル取出元弁14を開いて、浮き上がったボールを回収器
側に移動させる。この時異物16は、格子11に引っ掛
かりその場に残される。ボールの回収が終われば、格子
11を点線で示すように、開いて、異物を下流に流す。
【0017】圧縮空気の注入によって浮き上がった異物
がそのあとのボール回収時に再びボール取出管12に侵
入した場合は、再び元弁14を閉じ空気供給弁17を開
いてブローを行う。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、スポンジボールの通過
障害が生じた場合、復水器細管洗浄装置を停止すること
なく、効果的に停滞異物を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボール捕集器の停滞異物除去装置を示
す図である。
【図2】本発明のボール捕集器の停滞異物除去装置が適
用される、復水器細管洗浄装置のシステム図である。
【図3】従来のボール捕集器を示す図である。
【図4】ボール捕集器に異物が停滞した状況を示す図で
ある。
【符号の説明】
2…復水器、3…ボール捕集器、5…復水器細管洗浄装
置、8…スポンジボール、9…細管、12…ボール取出
管、13…ボール取出口、16…異物、17…空気供給
弁、18…空気タンク、19…空気圧縮機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今 英樹 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 青木 基悦 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内 (72)発明者 中野 誉啓 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボールを用いて復水器の細管内壁を洗浄す
    る復水器細管洗浄装置であって、 前記復水器の細管内壁を洗浄した後のボールを捕集する
    捕集器と、該捕集器に設けられたボール取出管と、該ボ
    ール取出管に連通し前記細管内壁を洗浄した後のボール
    を回収する回収器と、該回収器に連通しかつ前記復水器
    に冷却水を供給する配管に前記回収器で回収した前記ボ
    ールを投入する投入管とを有し、 前記ボール取出管のボール取出口付近に接続する圧縮空
    気供給管と、該圧縮空気供給管に弁を介して連通する圧
    縮空気貯蔵タンクと、該圧縮空気貯蔵タンクに圧縮空気
    を供給する空気圧縮機とを有することを特徴とする復水
    器細管洗浄装置。
  2. 【請求項2】ボールを用いて復水器の細管内壁を洗浄す
    る復水器細管洗浄装置に用いられる停滞異物除去装置で
    あって、 前記復水器細管洗浄装置は、 前記復水器の細管内壁を洗浄した後のボールを捕集する
    捕集器と、該捕集器に設けられたボール取出管とを有
    し、捕集したボールを前記復水器に供給される冷却水に
    投入するようにした復水器細管洗浄装置であり、 停滞異物除去装置は、前記ボール取出管のボール取出口
    付近に接続する圧縮空気供給管と、該圧縮空気供給管に
    弁を介して連通する圧縮空気貯蔵タンクと、該圧縮空気
    貯蔵タンクに圧縮空気を供給する空気圧縮機とを有する
    ことを特徴とする復水器細管洗浄装置用停滞異物除去装
    置。
  3. 【請求項3】ボールを用いて復水器の細管内壁を洗浄す
    る復水器細管洗浄装置であって、 前記復水器の細管内壁を洗浄した後のボールを捕集する
    捕集器と、該捕集器に設けられたボール取出管と、該ボ
    ール取出管に連通し前記細管内壁を洗浄した後のボール
    を回収する回収器と、該回収器に連通しかつ前記復水器
    に冷却水を供給する配管に前記回収器で回収した前記ボ
    ールを投入する投入管とを有し、 前記ボール取出管のボール取出口付近に接続する圧縮流
    体供給管と、該圧縮流体供給管に弁を介して圧縮流体供
    給する装置を有することを特徴とする復水器細管洗浄装
    置。
  4. 【請求項4】ボールを用いて復水器の細管内壁を洗浄す
    る復水器細管洗浄装置に用いられる停滞異物除去装置で
    あって、 前記復水器細管洗浄装置は、 前記復水器の細管内壁を洗浄した後のボールを捕集する
    捕集器と、該捕集器に設けられたボール取出管とを有
    し、捕集したボールを前記復水器に供給される冷却水に
    投入するようにした復水器細管洗浄装置であり、 停滞異物除去装置は、前記ボール取出管のボール取出口
    付近に接続する圧縮流体供給管と、該圧縮流体供給管に
    弁を介して圧縮流体供給する装置を有することを特徴と
    する復水器細管洗浄装置用停滞異物除去装置。
  5. 【請求項5】ボールを用いて復水器の細管内壁を洗浄す
    る復水器細管洗浄装置であって、 前記復水器の細管内壁を洗浄した後のボールを傾斜状の
    格子で捕集する捕集器と、該捕集器に設けられたボール
    取出管と、該ボール取出管のボール取出口に設けられた
    ボール取出元弁と、該ボール取出元弁を介して前記ボー
    ル取出管と連通し前記細管内壁を洗浄した後のボールを
    回収する回収器と、該回収器に連通しかつ前記復水器に
    冷却水を供給する配管に前記回収器で回収した前記ボー
    ルを投入する投入管とを有し、 前記捕集器の格子は、開閉可能な構成となっており、 前記ボール取出口付近に接続する圧縮空気供給管と、該
    圧縮空気供給管に弁を介して連通する圧縮空気貯蔵タン
    クと、該圧縮空気貯蔵タンクに圧縮空気を供給する空気
    圧縮機とを有することを特徴とする復水器細管洗浄装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176641A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 三菱日立パワーシステムズ株式会社 熱交換器の細管洗浄装置及び方法

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