JP2017138083A - 復水器、復水器の制御方法、及び冷却水システム - Google Patents

復水器、復水器の制御方法、及び冷却水システム Download PDF

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光 宇野
長谷川 学
Manabu Hasegawa
学 長谷川
幸策 恒吉
Kosaku Tsuneyoshi
幸策 恒吉
三上 義治
Yoshiharu Mikami
義治 三上
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Abstract

【課題】水室内に堆積した異物を排出可能な復水器を提供する。
【解決手段】本実施形態に係る復水器は、一方の開口部を介して管内に流入される海水を他方の開口部から流出する第1冷却管であって、管内に流入される海水との熱交換により蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第1冷却管と、第1冷却管の他方の開口部が設けられ、他方の開口部から流入される前記海水を折り返す折り返し水室と、折り返し水室内に一方の開口部が設けられ、折り返し水室から一方の開口部を介して管内に流入される海水を他方の開口部から流出する第2冷却管であって、管内に流入される海水との熱交換により蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第2冷却管と、折り返し水室内の排出口部を介して折り返し水室内の海水を排出する排出管と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、復水器、復水器の制御方法、及び冷却水システムに関する。
一般に、蒸気タービン発電プラントの復水器には、冷却水として海水が使用されている。この海水には海洋生物等の異物が含まれるので、復水器の冷却管内を通る海水の清浄度が悪化し、復水器における冷却性能の低下および出入口温度差の拡大が生じ得る。このため、復水器への異物流入および堆積を防止する対策として、復水器入口への除塵装置の設置、海水電解装置による次亜塩素酸ナトリウムの注入、および冷却管内にスポンジ状ボールを通過させて洗浄するボール洗浄などが行われている。
また、このような復水器の例として、1パス型の復水器と、2パス型の復水器とが知られている。図7Aに示すように、1パス型の復水器は、入口水室と出口水室とが冷却管で直線状に接続され、入口水室に流入した海水は冷却管内を通り出口水室へと流出する。一方で、一定の水量でタービンからの蒸気を効率よく凝縮させるべく、図7Bに示すように、2パス型の復水器がある。これは、入口水室と出口水室との間に折り返し水室を有する。この入口水室に流入した海水は最初の冷却管内を通り折り返し水室へと流出し、折り返し水室に流入した海水は折り返され、次の冷却管内を通り出口水室へと流出する。しかしながら、2パス型の復水器の場合、上述の洗浄などを行っても、折り返し水室内に流入される海洋生物等の異物が堆積する場合があり、冷却水を折り返す意味が薄れる。そのため折り返し水室内に堆積する異物を排出する必要がある。
特開2002−81890号公報
そこで、本実施形態は、このような点を考慮してなされたものであり、折り返し水室内に滞留或いは堆積する異物を排出可能な復水器を提供することを目的とする。
本実施形態に係る復水器は、一方の開口部を介して管内に流入した海水が他方の開口部から流出する第1冷却管であって、前記管内に流入した海水との熱交換により蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第1冷却管と、
前記第1冷却管の前記他方の開口部が設けられ、当該他方の開口部から流入した前記海水を折り返す折り返し水室と、
前記折り返し水室内に一方の開口部が設けられ、当該折り返し水室から当該一方の開口部を介して管内に流入した海水が他方の開口部から流出する第2冷却管であって、当該管内に流入した海水との熱交換により前記蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第2冷却管と、
前記折り返し水室内の排出口部を介して当該折り返し水室内の海水を排出可能にする排出管と、
を備えることを特徴とする。
本実施形態に係る復水器の制御方法は、第1冷却管から流入した海水を第2冷却管へと流出させる折り返し水室と、前記折り返し水室内の排出口部を介して海水を排出する排出管と、前記排出管から排出される海水の流路を開閉する排出弁と、を有する復水器の制御方法であって、
前記第1冷却管内及び前記第2冷却管内にスポンジ状ボールを投入する工程と、
前記スポンジ状ボールの投入の停止に応じて前記排出弁を開ける工程と、を備えることを特徴とする。
本実施形態に係る冷却水システムは、第1冷却管から流入した海水を第2冷却管へと流出させる折り返し水室と、前記折り返し水室内の排出口部を介して海水を排出する排出管と、前記排出管から排出される海水の流路を開閉する排出弁と、前記排水弁の開閉を制御する制御部と、を有する復水器と、
前記第1冷却管内及び前記第2冷却管内にスポンジ状ボールを投入するボール洗浄装置と、
を備える冷却水システムであって、
前記制御部は、前記スポンジ状ボールの投入を前記ボール洗浄装置が停止するタイミングに基づき、前記排出弁を開けさせることを特徴とする。
折り返し水室内に滞留或いは堆積する異物を排出可能な復水器を提供することができる。
第1実施形態に係る冷却水システムの構成図。 第1実施形態に係る冷却水システムの変形例を示す構成図。 第2実施形態に係る冷却水システムの構成図。 第3実施形態に係る冷却水システムの構成図。 第4実施形態に係る冷却水システムの構成図。 第5実施形態に係る冷却水システムの構成図。 1パス型復水器の構成図。 2パス型復水器の構成図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
本実施形態に係る復水器は、折り返し水室内の排出口部を介して折り返し水室内に滞留或いは堆積する異物を排出可能にする排出管を設けることで、折り返し水室内に異物が堆積することを回避しようとしたものである。より詳しく、以下に説明する。
図1に基づいて第1実施形態に係る冷却水システム1の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る冷却水システム1の構成図である。また、図1は、平面図であり、復水器200の水平断面が概略的に示されている。この図1に示すように、冷却水システム1は、発電プラント内の蒸気タービンから供給される蒸気を海水により冷却するシステムであり、循環水ポンプ100と、取水管120と、復水器200と、放水管300と、除塵装置400と、ボール洗浄装置500と、を備えて構成されている。
循環水ポンプ100は、取水管120に接続され、取水した海水を取水管120に送水する。取水管120は、循環水ポンプ100と復水器200とに接続され、循環水ポンプ100から送水された海水を復水器200に供給する。
復水器200は、取水管120を介して流入する海水との熱交換により、蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する。復水器200の詳細な構造は後述する。
放水管300は、復水器200に接続され、復水器200から流入した海水を放水路に放水する。除塵装置400は、取水管120の管路途中に設置され、取水管120の中を流れる海水中の海洋生物や異物を捕集する。この除塵装置400の詳細な構造についても後述する。
ボール洗浄装置500は、取水管120内にスポンジ状ボールを放出し、復水器200の内部を洗浄する。このスポンジ状ボールは、復水器200の内部を通って、放水管300を介してボール洗浄装置500に回収される。このボール洗浄装置500の詳細な構造についても後述する。
次に、復水器200の詳細な構成を説明する。この復水器200は、入口水室202と、第1冷却管204と、折り返し水室206と、第2冷却管208と、出口水室210と、第1排出管212と、第1排水弁214とを、備えて構成されている。
入口水室202には、取水管120と第1冷却管204とが接続されている。この入口水室202は、その内部に第1冷却管204の一方の開口部204aが設けられている。これにより、取水管120の中を通って入口水室202の内部に流入した海水が、開口部204aを介して第1冷却管204の中へと流出する。
第1冷却管204は、複数の細管で構成されるが、図1は便宜上、1本の管で表してあり、入口水室202と折り返し水室206とに接続されている。これにより、第1冷却管204の中には、入口水室202の内部における開口部204aを介して海水が流入する。そして、第1冷却管204の中へ流入した海水は、他方の開口部204bを介して、折り返し水室206の内部へと流出する。また、蒸気タービンから供給される蒸気は、第1冷却管204の中を流れる海水との熱交換により冷却される。
折り返し水室206には、第1冷却管204と第2冷却管208とが接続されている。この折り返し水室206は、その内部に第1冷却管204の他方の開口部204bと第2冷却管208の一方の開口部208aとが設けられている。これにより、第1冷却管204の中に流入した海水が、折り返し水室206の内部へと流出する。そして、折り返し水室206の中部へ流入した海水は折り返され、一方の開口部208aを介して第2冷却管208の中へと流出する。また、折り返し水室206には、海水を排出する排出口部206aが設けられている。
第2冷却管208は、複数の細管で構成されているが、便宜上、1本の管で表してあり、折り返し水室206と出口水室210とに接続されている。この第2冷却管208の中には、その一方の開口部208aを介して、折り返し水室206の内部における海水が流入する。そして、第2冷却管208の中へ流入した海水は、その他方の開口部208bを介して、出口水室210の内部へと流出する。また、蒸気タービンから供給される蒸気は、第2冷却管208の中を流れる海水との熱交換により冷却される。
出口水室210は、その内部に第2冷却管208の開口部208bが設けられている。これにより、第2冷却管208の中に流入した海水が開口部208bを介して出口水室210の内部へと流出する。
排出管212は、その一方の開口部212aが折り返し水室206の内部における排出口部206aと接続されている。これにより、排出管212は、排出口部206aを介して、折り返し水室206の内部における滞留或いは堆積する異物を海水と共に排出可能にする。また、排出管212は、その他方の開口部212bを介して放水管300に接続されている。
一般に、折り返し水室206の内部における海洋生物、例えば貝は、開口部204bの付近に付着し繁殖する。この貝などの死骸やその他異物は、折り返し水室206の内部における海水の流れにより、開口部204b側から開口部208a側に運ばれ堆積する。このため、図1に示すように、開口部204b側よりも開口部208a側に寄った位置に排出口部206aが設けられている。このように、排出口部206aを異物が滞留或いは堆積し易い箇所に設けることで、折り返し水室206の内部に滞留或いは堆積する異物をより効率的に排出することが可能である。また、折り返し水室206の底部、紙面の奥側に海水の淀みができるので、折り返し水室206の底部に排出口部206aを設けることで、滞留或いは堆積する異物などをより効率的に排出口部206aから排出することが可能である。
排出弁214は、排出管212の管路途中に設けられ、排出管212からの海水の排出をモータの駆動で開閉制御する。つまり、排出弁214は、排出管212の中に流入する海水の流路を開閉する。また、折り返し水室206の内部における水圧の方が放水管300の中における水圧よりも高い。このため、排出弁214が開かれると、水圧の差により折り返し水室206の内部において滞留或いは堆積する異物などが、排出口部206aを介して排出管212の中へと排出される。なお、本実施形態においては、排出管212が、折り返し水室206内の排出口部206aを介して、折り返し水室206内の海水を排出する排出管を構成しており、排水弁214が、排出管212の管路途中に設けられる排出弁を構成している。
次に、除塵装置400の詳細な構成を説明する。この除塵装置400は、フィルタ402と、差圧計404と、排出管406と、第2排出弁408と、を備えて構成されている。フィルタ402は、取水管120内を流れる海水中の海洋生物や異物を捕集する。差圧計404は、フィルタ402の海水流入側の水圧と、フィルタ402の海水流出側の水圧との差圧を検出する。この差圧計404は、設定された差圧を検出すると、開信号を出力する。また、排出管406は、放水管300とフィルタ402とに接続されている。
排出弁408は、排出管406の管路途中に設置され、モータの駆動により弁を開閉する。排出弁408が差圧計404の開信号に従い弁を開くと、フィルタ402で捕集された異物が排出管406の中を通り、放水管300の中に排出される。
次に、ボール洗浄装置500の詳細な構成を説明する。ボール洗浄装置500は、第1冷却管204の中および第2冷却管208の中にスポンジ状ボールを放出し、第1冷却管204および第2冷却管208の中を洗浄する。このボール洗浄装置500は、ボール送り管502と、ボール回収部504と、ボール戻り管506と、捕集器508と、ボール止め弁510、512とを、備えて構成されている。ボール送り管502は、取水管120とボール回収部504とに接続されている。
ボール回収部504は、ボール送り管502を介して、スポンジ状ボールを投入すると共に、ボール戻り管506を介して戻ったスポンジ状ボールを回収する。ボール戻り管506は、ボール回収部504と捕集器508とに接続されている。
ここで、スポンジ状ボールの大きさは、第1冷却管204を構成する細管及び第2冷却管208を構成する細管の直径に基づき定められている。すなわち、スポンジ状ボールの直径は、細管の直径よりも大きく、且つ圧縮された状態で細管の中を流れる程度の直径とされている。これにより、スポンジ状ボールが細管の内壁を擦りつつ流れることにより、第1及び第2冷却管204、208の中における異物などが洗浄されるのである。
ボール止め弁510は、ボール送り管502の管路途中に設置されている。このボール止め弁510が開くことにより、スポンジ状ボールがボール回収部504からボール送り管502を介して取水管120に放出される。捕集器508は、放水管300の管路途中に設置され、放水管300の中を流れるスポンジ状ボールを捕集する。
ボール止め弁512は、ボール戻り管506の管路途中に設置されている。このボール止め弁512が開くことにより、捕集器508で捕集されるスポンジ状ボールがボール戻り管506を介してボール回収部504に回収される。
以上が本実施形態に係る冷却水システム1の構成の説明であるが、次に冷却水システム1の動作例を説明する。
まず、ここでは、通常時の動作を説明する。循環水ポンプ100から送水された海水は、取水管120を介して入口水室202の内部へ流入し、入口水室202の内部から第1冷却管204の中へと流出する。第1冷却管204の中へ流入した海水は、タービンから排出される蒸気と熱交換し、折り返し水室206の内部へと流出する。続いて、折り返し水室206の内部に流入した海水は折り返され、折り返し水室206の内部から第2冷却管208の中へと流出する。第2冷却管208の中へ流入した海水は、タービンから排出された蒸気と熱交換し、出口水室210の内部へと流出する。そして、出口水室210の内部に流入した海水は、出口水室210の内部から放水管300の中へと流出し、放水路へと放出される。排出弁214は、通常時には、閉状態にされている。
また、除塵装置400は、取水管120を流れる海水中の海洋生物や異物をフィルタ402で捕集する。そして、差圧計404が設定された差圧を検出すると、排出弁408が開かれる。これにより、フィルタ402で捕集された異物が排出管406の中を通り、放水管300の中へと排出される。ボール洗浄装置500は通常時には停止している。
次に、ボール洗浄装置500の駆動時の動作について説明する。ボール洗浄装置500は、操作者の指示に従い、任意の時間に起動される。まず、発電プラントの運転中に、ボール回収部504が、ボール送り管502を介して、スポンジ状ボールを投入する。続いて、ボール回収部504が、捕集器508及びボール戻り管506を介して戻ったスポンジ状ボールを回収すると共に、ボール送り管502を介して、スポンジ状ボールを再投入する。このように、スポンジ状ボールが、取水管120、入口水室202、第1冷却管204、折り返し水室206、第2冷却管208、出口水室210、及び放水管300を順に通過し、捕集器508で捕集され、循環を繰り返す。続いて、第1ボール止め弁510を閉状態にし、且つ第2ボール止め弁512を開状態で維持し、循環しているスポンジ状ボールをボール回収部504に回収する。さらに続いて、全てのスポンジ状ボールを回収した後に、第2ボール止め弁512を閉状態にしてボール洗浄装置500の駆動を停止する。
次に、排出弁214をスポンジ状ボールを用いて第1冷却管204及び第2冷却管208の中を洗浄した後に開状態にする。これにより、折り返し水室206の内部における異物が排出管212を通り、放水管300の中に排出される。このため、スポンジ状ボールが循環している間に取り除かれた異物などが、折り返し水室206の内部から外部に排出される。更に、全てのスポンジ状ボールは、ボール回収部504に回収されているので、排出管212を介して放水路に放出されることが回避されている。続いて、排出弁214を閉状態にし、通常時の動作に戻る。
これらのことから分かるように、スポンジ状ボールが第1冷却管204、第2冷却管208、及び折り返し水室206を通過している間は、排出弁214が閉じられている。このため、スポンジ状ボールが排出管212を介して放水路に放出されることが回避されている。しかしながら、折り返し水室206で成長した貝などは洗浄しきれずに、折り返し水室206でに溜まってしまう従来の課題があったが、本実施形態では、スポンジ状ボールを用いて第1冷却管204及び第2冷却管208の中を洗浄した後に排出弁214を開くことで、洗浄で発生した異物や浮遊する海洋生物などを排出管212の中に排出できる。これにより、洗浄で発生した異物などを折り返し水室206の内部からより効率的に排出できる。
以上のように、本実施形態に係る復水器200によれば、排出口部206a及び排出管212を介し、折り返し水室206の内部に滞留或いは堆積する第2の冷却管を通れない大きな異物を折り返し水室206の外部に排出させることとした。これにより、折り返し水室206内に異物などが堆積することを回避できる。さらにまた、排出管212の管路に排出弁214を設けることにより、排出管212を介し、折り返し水室206の内部に滞留或いは堆積する異物などを任意の時間に排出することができる。
(変形例)
図2に基づいて第1実施形態に係る冷却水システム1の変形例を説明する。図2は、第1実施形態に係る冷却水システム1の変形例を示す構成図である。この図2に示すように、排出弁214が折り返し水室206に直接接続されることで、第1実施形態に係る冷却水システム1と相違する。つまり、排出弁214が折り返し水室206の排出口部206aを塞ぐように設けられており、排出弁214を閉じても排出口部206aにポケット状の窪みができないように構成されている。このため、排出弁214を閉じた場合に、堆積物が排出口部206aに堆積されることが回避される。
以上のように、変形例に係る復水器200によれば、折り返し水室206の排出口部206aを塞ぐように排出弁214を設けることとした。これにより、排出弁214を閉じた場合に、堆積物が排出口部206aに堆積されることが回避される。
(第2実施形態)
本実施形態に係る復水器は、ボール洗浄装置の制御動作に基づき、排出弁に対して制御を行う制御部を設けることで、ボール洗浄のタイミングに合わせて、折り返し水室の内部に滞留或いは堆積する異物を排出管から排出するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図3に基づいて第2実施形態に係る冷却水システム1の構成を説明する。図3は、第2実施形態に係る冷却水システム1の構成図である。この図3に示すように、復水器200は、制御部215を更に備えることで、第1の実施形態に係る冷却水システム1と相違する。第1の実施形態に係る冷却水システム1と同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
制御部215にはボール洗浄装置500の動作信号が入力されている。この制御部215は、ボール洗浄装置500の動作信号に基づいて排出弁214を制御する。
次に、制御部215の制御動作例を説明する。ここでは、ボール洗浄装置500の駆動時の動作について説明する。まず、ボール洗浄装置500は、予め定められた期間T1の間、ボール回収部504からスポンジ状ボールを放出する。この場合、ボール洗浄装置500は、スポンジ状ボールを循環させていることを示す信号を制御部215に出力する。制御部215は、この信号が入力される場合に、排出弁214が開いていれば、排出弁214を閉じさせる制御を行う。
次に、ボール洗浄装置500は、予め定められた期間T2の間、ボール止め弁510を閉状態にし、且つボール止め弁512を開状態で維持し、循環している全てのスポンジ状ボールをボール回収部504に回収させる。さらに続いて、ボール洗浄装置500は、全てのスポンジ状ボールを回収した後に第2ボール止め弁512を閉状態にすると共に、制御部215に、スポンジ状ボールの投入を停止したことを示す信号を出力する。
制御部215は、スポンジ状ボールの投入を停止したことを示す信号が入力されると、予め定められた期間T3の間、排出弁214を開状態にする。これにより、水室内に滞留或いは堆積する異物が排出管212内を通り、放水管300内に排出される。そして、期間T3の経過後に、排出弁214を閉状態にする。ここで、T1>T3である。
このように、ボール洗浄装置500における停止のタイミングに合わせて、排出弁214を開くことで、より効率的に折り返し水室206の内部における異物などを排出管212に排出することができる。つまり、ボール洗浄装置500の停止直後は、第1冷却管204の中、及び第2冷却管208の中に付着した海洋生物が脱落したタイミングであり、より効率的に滞留する異物などを排出管212に排出することが可能である。また、第1冷却管204の中及び第2冷却管208の中にボール洗浄装置500がスポンジ状ボールを通過させている間は、排出弁214が閉じられている。これにより、スポンジ状ボールが排出管212から排出されることが回避される。
以上のように、本実施形態に係る復水器200によれば、制御部215が、ボール洗浄装置500における停止のタイミングに合わせて、排出弁214を開くこととした。これにより、折り返し水室206内に滞留或いは堆積する異物などをより効率的に排出することができる。また、制御部215が、第1冷却管204内及び第2冷却管208内にボール洗浄装置500がスポンジ状ボールを通過させている間、排出弁214を閉じさせることとした。これにより、スポンジ状ボールが排出管212から排出されることが回避される。
(第3実施形態)
本実施形態に係る復水器は、第1排出管の他方の開口部を捕集器の上流側に接続することで、折り返し水室内の海水を第1排出管から常に排出するようにしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図4に基づいて第3実施形態に係る冷却水システム1の構成を説明する。図4は、第3実施形態に係る冷却水システム1の構成図である。この図4に示すように、排出管212の開口部212bが放水管300に接続される位置が、捕集器508の上流側であることで、第1の実施形態に係る冷却水システム1と相違する。第1の実施形態に係る冷却水システム1と同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。排出管212の開口部212bが捕集器508の上流側に接続されるので、スポンジ状ボールが、排出管212に流入した場合でも、放水路に放出されることが回避される。このため、排出弁214を排出管212の管路に設けなくとも、スポンジ状ボールが放水路に放出されることが回避可能である。これにより、折り返し水室206の内部における海水を、排出管212を介して常に排出できるので、スポンジ状ボールで洗浄中にも、折り返し水室206の内部に滞留或いは堆積する異物が蓄積されるのを防ぐことができる。また、折り返し水室206の内部における排出口部206aにスポンジ状ボールの進入を防ぐネットなどを設けてもよい。
以上のように、本実施形態に係る復水器200によれば、排出管212の接続位置を捕集器508の上流位置とした。これにより、折り返し水室206の内部に滞留或いは堆積する異物を排出管212を介して常に排出できるので、折り返し水室206の内部に異物などが蓄積されるのをより効率的に防ぐことができる。
(第4実施形態)
本実施形態に係る復水器は、第1排出管の管路にエグゼクタを設けることにより、エグゼクタの吸引力で、水室の内部に滞留或いは蓄積する異物などをより効率的に排出するようにしたものである。以下、上述した第2実施形態と異なる部分を説明する。
図5に基づいて第4実施形態に係る冷却水システム1の構成を説明する。図5は、第4実施形態に係る冷却水システム1の構成図である。この図5に示すように、排出管212の開口部212bがピット、やな場等に接続され、復水器200が遮断弁216と、エゼクタ218と、を更に備えることで、第2の実施形態に係る冷却水システム1と相違する。第2の実施形態に係る冷却水システム1と同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
用水管220は、排出管212に接続されている。遮断弁216は、用水管220の管路を開閉する。エゼクタ218は、排出管212と用水管220との合流位置に設置されている。エゼクタ218は、折り返し水室206からの海水を吸引し、排出管212に噴射する。
制御部215は、遮断弁216と、エゼクタ218とを更に制御する。これにより、排出弁214の開動作に合わせて遮断弁216を開くことで、用水がエゼクタ218に流入し、折り返し水室206の内部における異物の排出を促進することができる。また、ボール洗浄装置500の停止に応じて、制御部215が排出弁214と遮断弁216とを開くことで、より効率的に折り返し水室206の内部に滞留或いは蓄積する異物などをピット、やな場等に排出することができる。
以上のように、本実施形態に係る復水器200によれば、排出管212の管路にエグゼクタ218を設けることとした。これにより、エグゼクタ218の吸引力で、折り返し水室206の内部に滞留或いは蓄積する異物などをより効率的に排出できると共に、異物などをやな場などに排出できる。
(第5実施形態)
本実施形態に係る復水器は、第1排出管の管路に排水ポンプを設けることにより、排水ポンプの排水力で、水室の内部に滞留或いは蓄積する異物などをより効率的に排出するようにしたものである。以下、上述した第2実施形態と異なる部分を説明する。
図6に基づいて第5実施形態に係る冷却水システム1の構成を説明する。図6は、第5実施形態に係る冷却水システム1の構成図である。この図6に示すように、排出管212の開口部212bがピット、やな場等に接続され、復水器200が排水ポンプ222を更に備えることで、第2の実施形態に係る冷却水システム1と相違する。第2の実施形態に係る冷却水システム1と同一の構成には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
制御部215は、更に排水ポンプ222を制御する。これにより、排出弁214の開動作に合わせて排水ポンプ222を起動することで、一定の時間内に折り返し水室206の内部における異物をより遠くのピット、やな場等に排出することができる。
以上のように、本実施形態に係る復水器200によれば、排出管212の管路に排水ポンプ222を設けることとした。これにより、排水ポンプ222の排水力で、折り返し水室206の内部に滞留或いは蓄積する異物などをより効率的に排出できると共に、異物などをやな場などに排出できる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置、方法、およびシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置、方法、およびシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:冷却水システム、200:復水器、204:第1冷却管、206:折り返し水室、208:第2冷却管、212:第1排出管、214:第1排水弁、215:制御部、216:遮断弁、218:エゼクタ、222:排水ポンプ、300:放水管、500:ボール洗浄装置、508:捕集器

Claims (12)

  1. 一方の開口部を介して管内に流入した海水が他方の開口部から流出する第1冷却管であって、前記管内に流入した海水との熱交換により蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第1冷却管と、
    前記第1冷却管の前記他方の開口部が設けられ、当該他方の開口部から流入した前記海水を折り返す折り返し水室と、
    前記折り返し水室内に一方の開口部が設けられ、当該折り返し水室から当該一方の開口部を介して管内に流入した海水が他方の開口部から流出する第2冷却管であって、当該管内に流入した海水との熱交換により前記蒸気タービンから供給される蒸気を冷却する第2冷却管と、
    前記折り返し水室内の排出口部を介して当該折り返し水室内の海水を排出可能にする排出管と、
    を備えることを特徴とする復水器。
  2. 前記排出口部は、前記折り返し水室の底部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の復水器。
  3. 前記排出管の管路途中に設けられ、前記排出管からの海水の排出を開閉制御する排出弁を更に備えるとことを特徴とする請求項1又は2に記載の復水器。
  4. 前記折り返し水室に設けられ、前記排出管からの海水の排出を前記排出口部において開閉制御する排出弁を更に備えるとことを特徴とする請求項1又は2に記載の復水器。
  5. 前記排出弁における開閉動作の制御を行う制御部を更に備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の復水器。
  6. 前記制御部は、前記第1冷却管及び前記第2冷却管内にスポンジ状ボールが通過させられる期間において、前記排出弁を閉じる制御を行うことを特徴とする請求項5に記載の復水器。
  7. 前記制御部は、前記第1冷却管及び前記第2冷却管内を通過させられるスポンジ状ボールの通過が停止させられた時に基づき、前記排出弁を開ける制御を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の復水器。
  8. 前記第2冷却管から流出した海水を放水する放水管にボール洗浄装置の捕集器が設けられており、
    前記排出管は、一方の開口部が前記排出口部に接続され、他方の開口部が
    前記放水管における前記捕集器の上流側に接続されることを特徴とする請求項1に記載の復水器。
  9. 前記排出管に用水を噴出する用水管の管路を開閉する遮断弁と、
    前記排出管と前記用水管の合流する位置に設置されるエゼクタと、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記排出弁及び前記遮断弁を開けている期間において、前記エゼクタを起動させる制御を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の復水器。
  10. 前記排出管内の海水を排水する排水ポンプを更に備え、
    前記制御部は、前記排出弁を開けている期間において、前記排水ポンプを起動させる制御を行うことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の復水器。
  11. 第1冷却管から流入した海水を第2冷却管へと流出させる折り返し水室と、前記折り返し水室内の排出口部を介して海水を排出する排出管と、前記排出管から排出される海水の流路を開閉する排出弁と、を有する復水器の制御方法であって、
    前記第1冷却管内及び前記第2冷却管内にスポンジ状ボールを投入する工程と、
    前記スポンジ状ボールの投入の停止に応じて前記排出弁を開ける工程と、を備えることを特徴とする復水器の制御方法。
  12. 第1冷却管から流入した海水を第2冷却管へと流出させる折り返し水室と、前記折り返し水室内の排出口部を介して海水を排出する排出管と、前記排出管から排出される海水の流路を開閉する排出弁と、前記排水弁の開閉を制御する制御部と、を有する復水器と、
    前記第1冷却管内及び前記第2冷却管内にスポンジ状ボールを投入するボール洗浄装置と、
    を備える冷却水システムであって、
    前記制御部は、前記スポンジ状ボールの投入を前記ボール洗浄装置が停止するタイミングに基づき、前記排出弁を開けさせることを特徴とする冷却水システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109186140A (zh) * 2018-09-03 2019-01-11 珠海格力电器股份有限公司 冷凝器、冷水机组及空调系统

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