JP2003139485A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003139485A
JP2003139485A JP2001335007A JP2001335007A JP2003139485A JP 2003139485 A JP2003139485 A JP 2003139485A JP 2001335007 A JP2001335007 A JP 2001335007A JP 2001335007 A JP2001335007 A JP 2001335007A JP 2003139485 A JP2003139485 A JP 2003139485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性ガスによる熱交換器の腐食を未然に回
避することができる熱交換器を提供する。 【解決手段】 一対の管板30、30と、これら管板3
0、30間に配置された複数枚の熱交換用のフィン32
と、これら管板30、30及びフィン32に形成された
複数の貫通孔36に挿通され、各管板30、30に保持
された蛇行状の冷媒配管35とから熱交換器としての冷
却器8が構成され、これら管板30、30、フィン32
及び冷媒配管35の表面に塗装を施してなる冷却器8に
おいて、管板30、30に形成された貫通孔36を、冷
媒配管35を保持可能な小径孔38と小径孔38の内径
よりも大きい大径孔37とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】管板と、熱交換用のフィン
と、各管板に保持された蛇行状の冷媒配管とから構成さ
れる熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の熱交換器は、例えば一対の管板
と、これら管板間に配置された複数枚の熱交換用のフィ
ンと、これら管板及びフィンに形成された複数の貫通孔
に挿通され、各管板に保持された蛇行状の冷媒配管とか
ら構成されるものであり、通常、凝縮器や冷却器として
用いられる。
【0003】上述の如く構成される熱交換器は、凝縮器
や冷却器として例えばプレハブ低温庫(冷凍・冷蔵庫)
や業務用冷却貯蔵庫などの冷蔵庫に適用される冷却ユニ
ットや室外機などに配設される。そして、冷蔵庫は、庫
内天壁に冷却器を配置し、送風機によって天井部から庫
内に強制的に冷気を対流させる構造とされている。
【0004】一方、冷却ユニットは、外装ケース内に冷
却器及び冷却器用送風機を備えてなるものであり、この
外装ケースの前面には、吐出口が形成されている。そし
て、この吐出口にはダンパが吐出口上縁に前方に回動自
在に枢支され、吐出口を閉塞するように吊下される。冷
却器送風機が運転されることにより、外装ケースの下面
から外装ケース内に吸い込んだ冷気を冷却器を介して吐
出口に吐出し、冷蔵庫内を冷却していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】他方、近年ではパン工
場や卵製品を扱う工場においても上述した如き冷却ユニ
ットによる冷却が求められている。しかしながら、上述
の如きパン工場や卵製品を扱う工場ではイースト菌や調
理済みの卵により酢酸性ガスや亜硫酸性ガスなどの腐食
性ガスが発生するため、通常の冷却ユニットでは、鉄な
どの金属により構成される熱交換器が直ぐに腐食してし
まう問題がある。そのため、熱交換器の腐食により熱交
換器自体の劣化や冷媒配管から冷媒が漏出するおそれが
ある。
【0006】そこで、熱交換器の腐食を防止するため防
腐食材料を含有する塗料により熱交換器の塗装を行うこ
とが考えられるが、上述の如く構成される熱交換器で
は、両端の管板が圧縮機等の振動により動いてしまい、
管板のがたつきにより塗装が剥離し、塗装が剥離した部
分から腐食が生じてしまう問題があった。
【0007】そこで、本発明は、従来の技術的課題を解
決するために成されたものであり、腐食性ガスによる熱
交換器の腐食を未然に回避することができる熱交換器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱交換器は、少
なくとも一対の管板と、これら管板間に配置された複数
枚の熱交換用のフィンと、これら管板及びフィンに形成
された複数の貫通孔に挿通され、各管板に保持された蛇
行状の冷媒配管とから構成され、これら管板、フィン及
び冷媒配管の表面に塗装を施してなるものであって、管
板に形成された貫通孔を、冷媒配管を保持可能な小径孔
と、小径孔の内径よりも大きい大径孔とから構成したこ
とを特徴とする。
【0009】本発明によれば、少なくとも一対の管板
と、これら管板間に配置された複数枚の熱交換用のフィ
ンと、これら管板及びフィンに形成された複数の貫通孔
に挿通され、各管板に保持された蛇行状の冷媒配管とか
ら構成され、これら管板、フィン及び冷媒配管の表面に
塗装を施してなる熱交換器であって、管板に形成された
貫通孔を、冷媒配管を保持可能な小径孔と、小径孔の内
径よりも大きい大径孔とから構成したので、小径孔にて
冷媒配管を確実に保持することができ、冷媒配管のがた
つきを防止することができる。
【0010】また、大径孔は小径孔の内径よりも大きく
形成されているため、冷媒配管の外径と大径孔との間に
形成される隙間により、前記塗装を行う塗料が管板内方
まで浸入可能となり、熱交換器の細部まで塗装を行うこ
とが可能となる。これにより、錆の発生などにより生じ
る前記フィン、管板及び冷媒配管の腐食を未然に回避す
ることができるようになる。
【0011】請求項2の発明の熱交換器は、上記発明に
加えて、貫通孔の小径孔の数は、貫通孔の数に対し45
%〜60%を占めることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記発明に加え
て、貫通孔の小径孔の数は、貫通孔の数に対し45%〜
60%を占めるので、小径孔により、冷媒配管を安定し
て固定することができると共に、大径孔と冷媒配管との
隙間により十分に塗料を管板内方に浸入させることがで
き、十分に管板内方に塗料を塗布することができるよう
になる。
【0013】請求項3の発明の熱交換器は、上記各発明
に加えて、管板には貫通孔を複数段形成し、且つ、当該
貫通孔の大径孔と小径孔を一段置きとしたことを特徴と
する。
【0014】請求項3の発明の熱交換器によれば、上記
各発明に加えて、管板には貫通孔を複数段形成し、且
つ、当該貫通孔の大径孔と小径孔を一段置きとしたの
で、塗料が管板内方に浸入する大径孔を均一に形成する
ことができ、塗装を均一に行うことができるようにな
る。また、一段置きに小径孔が形成されているため、安
定して冷媒配管を固定することができるようになる。
【0015】請求項4の発明の熱交換器は、上記各発明
に加えて、貫通孔の小径孔の周囲にはバーリング加工を
施したことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて、貫通孔の小径孔の周囲にはバーリング加工を施し
たので、小径孔の周囲に形成されたバーリングと冷媒配
管との接触面積が拡大され、冷媒配管を面で保持するこ
とができるようになり、確実に冷媒配管を固定すること
ができるようになる。
【0017】請求項5の発明の熱交換器は、請求項4の
発明に加えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した
後、拡開させて構成されると共に、貫通孔の小径孔の内
径を、拡開後の冷媒配管の外径の105%以下の大きさ
としたことを特徴とする。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に加えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した後、拡
開させて構成されると共に、貫通孔の小径孔の内径を、
拡開後の冷媒配管の外径の105%以下の大きさとした
ので、小径孔の周囲に形成されたバーリングにより冷媒
配管を面で適切に保持することができるようになり、よ
り一層、確実に冷媒配管を固定することができるように
なる。
【0019】また、冷媒配管や管板などが搬送などによ
り振動した場合であっても、冷媒配管と小径孔のバーリ
ング部分とが面接触するため、塗装された冷媒配管の表
面を管板の端面などで傷つけることを未然に回避するこ
とができ、より一層、熱交換器の腐食を回避することが
できるようになる。
【0020】請求項6の発明の熱交換器は、上記各発明
に加えて、管板に形成され、除霜用のヒータを保持する
ためのヒータ保持部を備え、該ヒータ保持部近傍の貫通
孔を小径孔としたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて、管板に形成され、除霜用のヒータを保持するため
のヒータ保持部を備え、該ヒータ保持部近傍の貫通孔を
小径孔としたので、ヒータ保持部近傍の強度を確保する
ことができ、安定してヒータ及び冷媒配管を保持するこ
とができるようになる。
【0022】請求項7の発明の熱交換器は、上記各発明
に加えて、両管板間に渡って管板固定部材を設けたこと
を特徴とする。
【0023】請求項7の発明によれば、上記各発明に加
えて、両管板間に渡って管板固定部材を設けたので、熱
交換器を左右寸法を確定することができると共に、熱交
換器の強度を向上させることができるようになる。
【0024】請求項8の発明の熱交換器は、上記各発明
に加えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した後、拡
開させて構成されると共に、貫通孔の大径孔の内径を、
拡開後の冷媒配管の外径の120%〜135%の大きさ
としたことを特徴とする。
【0025】請求項8の発明によれば、上記各発明に加
えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した後、拡開さ
せて構成されると共に、貫通孔の大径孔の内径を、拡開
後の冷媒配管の外径の120%〜135%の大きさとし
たので、管板の強度を確保しつつ、大径孔と冷媒配管と
の隙間により十分に塗料を管板内方に浸入させることが
でき、十分に管板内方に塗料を塗布することができるよ
うになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
例を詳述する。図1は本発明を適用した冷却貯蔵庫Rの
縦断側面図、図2は本発明の熱交換器としての冷却器8
を配設した冷却ユニット1の斜視図、図3は冷却ユニッ
ト1の縦断側面図、図4は冷却ユニット1の透視正面図
をそれぞれ示している。
【0027】本発明の熱交換器としての冷却器8が配設
される冷却ユニット1は、例えばプレハブ冷凍・冷蔵庫
などの冷却貯蔵庫Rに設置される。この冷却貯蔵庫R
は、断熱箱体3によって構成されており、断熱箱体3内
には、貯蔵室2が構成されている。この断熱箱体3は隣
り合うパネルとの結合部分に凸部或いは凹部を有した断
熱パネル4を組み合わせて箱状に構成されている。
【0028】また、断熱箱体3の前壁には貯蔵食品等の
物品を出し入れする物品出入口及びこの物品出入口の一
側を回動自在に枢支し開閉自在に閉塞すると共に、貯蔵
室2を密閉化する断熱扉5が設けられている。
【0029】前記冷却ユニット1は、例えば断熱箱体3
の貯蔵室2側の天井面3Aに設置されており、前面にダ
ンパ6を形成した外装ケース7内に、図示しない別置き
の室外機内に配設される圧縮機や凝縮器などによって構
成される冷却装置と周知の冷凍サイクルを構成する熱交
換器としての冷却器8と、ダンパ6側である冷却器8に
冷気を吐出する冷却用送風機9とを有している。尚、本
発明の熱交換器としての冷却器8の詳細な構成について
は後述する。
【0030】また、冷却器8は、ダンパ6側に配設され
ると共に、冷却器用送風機9は、冷却器8の側方であっ
て冷却ユニット1の後部に配設されているものとする。
図中において、14は、前記冷却器用送風機9下方に設
けられたファンケースである。
【0031】そして、この冷却器8の下方には、板状部
材の外周縁を上部に略直角に折曲することにより上面に
開口を有するドレンパン16が後方、即ちダンパ6とは
反対側の冷却器用送風機9側に低く傾斜して設けられて
いる。このドレンパン16の後壁には、図示しない排水
孔が形成され、係る排水孔には図3及び図4に示す如き
ドレンパイプ17が取り付けられている。そして、この
ドレンパイプ17には、ドレンパン16上に受容された
ドレン水を外部に排水するためのドレンホース18が接
続されている。また、このドレンパン16の下面には、
ドレンパン16上に貯留されたドレン水を暖めるための
ホットガスパイプ19が設けられている。
【0032】一方、図2及び図3に示す如く前記外装ケ
ース7は例えばアルミニウムなどの板状部材により、両
側面と下面及び前面に開口を有する本体10と、この本
体10の下面開口を開閉自在に閉塞するフレームカバー
11と、本体10の両側面をそれぞれ閉塞する側板1
2、12とから構成される。
【0033】尚、外装ケース7の前面に形成される開口
は、前記冷却器用送風機9から吐出された冷気を吐出す
るための吐出口6Aとされる。また、図3において15
は、冷却器8とダンパ6との間に位置して吐出口6Aの
下部、即ち、冷却器8の下部前方に設けられた風向板で
ある。また、フレームカバー11の後部に形成される開
口は、冷却器用送風機9により貯蔵室2内の冷気を冷却
ユニット1内に吸い込むための冷気吸込口13とされ
る。
【0034】また、側板12の上端は、外周が内方に折
曲したフランジ22が形成されている。図2において1
2Bは、冷却ユニット1を貯蔵室2天面に固定する図示
しないねじ部材を保持するための保持部である。側板1
2は、左右対称に形成されており、両側の側板12を共
通の部材として構成されているものとする。これによ
り、側板12の部品点数を削減することができ、コスト
の削減を図ることができる。
【0035】次に、前述の如き本発明の熱交換器として
の冷却器8の構造について図5乃至図8を参照して説明
する。図5は冷却器8の斜視図、図6は管板30の正面
図、図7は管板30の側面図、図8は管板30の天面図
である。
【0036】本発明の熱交換器としての冷却器8は、一
対の管板30、30と、複数枚の熱交換用のフィン32
と、冷媒配管35とから構成される。尚、本実施例で
は、係る管板30、30等で構成された熱交換器を連結
部材33により並列に二つ接続して冷却器8が構成され
ているものとする。
【0037】冷媒配管35は、鉄などの金属材料により
構成された素管により構成されており、係る素管を例え
ば長手方向にU字状に成形した図示しない管状部材と、
当該管状部材の端部を閉塞する図示しないU字部材とか
ら構成されている。そして、これら複数の管状部材とU
字部材とを互い違いに係合させることにより、冷媒配管
35が蛇行状に形成される。前記冷媒配管35を構成す
る素管は、詳細は後述する管板30、30の貫通孔36
及び熱交換用のフィン32の貫通孔に挿通した後、拡開
されるものとする。
【0038】熱交換用のフィン32は、肉薄に形成され
た板状のアルミニウム板により構成されており、このフ
ィン32には、それぞれ複数図示しない貫通孔が形成さ
れている。尚、この貫通孔はそれぞれ同じ位置となるよ
うに形成されていると共に、後述する管板30に形成さ
れる貫通孔36と同じ位置となるように形成されている
ものとする。また、このフィン32に形成される貫通孔
は、冷媒配管35の外径より少許大きいものであるもの
とする。
【0039】一方、前記管板30は、例えば鉄などの金
属製の板状部材により構成されており、図6に示す如く
一側端、即ち、内方に位置する一側端には、内方から管
板30中央に向かって水平に切り欠かれたヒータ保持部
34が上下に2つ形成されている。このヒータ保持部3
4は、冷却器8の除霜時に冷却器8の加熱を行うための
図示しない除霜用ヒータを保持するためのものである。
【0040】そして、この管板30のヒータ保持部34
が形成されていない外周縁は、外方に向けて略直角に折
曲されたフランジ部30Aが形成されている。尚、管板
30の側面を構成するフランジ部30Aは、図7に示す
如く当該冷却器8を冷却ユニット1の外装ケース7に固
定するための図示しない固定ネジと着脱自在に固定可能
とする固定部材30Bが複数取り付けられている。
【0041】また、この管板30には、複数の貫通孔3
6が形成されている。この貫通孔36は、前述した如き
冷媒配管35を貫通して保持するものであり、冷媒配管
35を保持可能な小径孔38と、小径孔38の内径より
も大きい大径孔37とから構成される。
【0042】前記大径孔37の内径は、前記冷媒配管3
5を構成する素管の拡開後の外径の120%〜135
%、本実施例では約130%となる大きさに形成されて
いる。また、前記小径孔38の内径は、冷媒配管35を
構成する素管の拡開後の外径の105%以下、本実施例
では約102%となる大きさに形成されている。
【0043】また、小径孔38の外周縁には、バーリン
グ38Aが施されており、本実施例では、このバーリン
グ38Aは、冷却器8内方、即ち熱交換用のフィン32
側に突出するように形成されている。そのため、この小
径孔38のバーリング38Aにより、管板30と熱交換
用フィン32との間隔を保持することができる。
【0044】そして、上記貫通孔36は、管板30に図
6に示す如く複数段、本実施例では9段形成されてお
り、このとき、大径孔37及び小径孔38は、上下に渡
って一段置きに、上段から順に小径孔38、大径孔3
7、小径孔38・・と形成される。尚、管板30に予め
形成されるヒータ保持部34付近の貫通孔36は、大径
孔37の段である場合であっても小径孔38が形成され
ているものとする。
【0045】これにより、ヒータ保持部34に除霜用の
ヒータを保持した場合であっても管板30の強度が確保
され、安定したヒータの保持を行うことができる。
【0046】また、管板30に形成される全貫通孔36
の数に対し、小径孔38の数は45%〜60%を占める
ように小径孔38が形成されているものとする。尚、本
実施例では、管板30に形成される全貫通孔36の数が
40個であるのに対し、全小径孔38の数は22個であ
り、小径孔38は全体の貫通孔36の55%を占めてい
る。
【0047】以上の構成により、本発明の熱交換器とし
ての冷却器8の組み立て手順について説明する。先ず、
管板30、30を対向させた後、この管板30、30間
に複数の前記熱交換用のフィン32を配置する。尚、こ
のとき、図5に示す如く複数の熱交換用のフィン32の
間に、中間管板40を配置しても良いものとする。
【0048】その後、冷媒配管35の管状部材(素管)
を一方の管板30の貫通孔36から複数の熱交換用のフ
ィン32に形成された貫通孔を挿通し、更に、他方の管
板30に形成された貫通孔36にまで挿通させる。そし
て、図示しない冷媒配管の拡管手段にて冷媒配管35の
管状部材が拡管される。その後、冷媒配管35の複数の
U字部材をそれぞれの管状部材の端部に冷媒配管35が
蛇行状となるように取り付け、バーナーなどの熱により
溶着する。
【0049】その後、管板30と、熱交換用のフィン3
2と、冷媒配管35により構成された冷却器8は、耐酢
酸性ガスや耐亜硫酸ガスの防腐食材料により構成される
塗料を所謂カチオン電着塗装により塗装する。
【0050】ここで、管板30に形成された小径孔38
は、上述の如く拡管された管状部材の外径の105%以
下、本実施例では102%の内径となるように形成され
ているため、管板30の小径孔38にて確実に冷媒配管
を保持することができるようになり、冷媒配管35のが
たつきを防止することができるようになる。
【0051】また、管板30に形成された大径孔37
は、上述の如く拡管された管状部材の外径の120%〜
135%、本実施例では130%の内径となるように形
成されているため、管板30の強度を確保しつつ、大径
孔37と冷媒配管35の管状部材との隙間により十分に
塗料を管板30内方に浸入させることができるようにな
り、冷却器8の細部まで十分に塗装することができるよ
うになる。
【0052】更に、大径孔37が拡管された管状部材の
外径の約130%の内径に形成されていることから、管
状部材の端部にU字部材を取り付け、バーナーなどによ
り溶着を行った場合であっても、バーナーの火が管板3
0内部にまで延出し、熱交換用のフィン32を変形させ
てしまう不都合を未然に回避することができる。
【0053】これにより、パン工場や卵製品を扱う工場
などイースト菌や調理済みの卵により酢酸性ガスや亜硫
酸性ガスなどの腐食性ガスの発生する場所に冷却ユニッ
ト1が設置された場合であっても、冷却器8の熱交換用
のフィン32や、冷媒配管35や管板30に錆などが発
生し、腐食し、劣化することを未然に回避することがで
きるようになる。また、冷媒配管35の腐食を防止する
ことができるため、冷媒の漏出を未然に回避することが
できるようになる。
【0054】また、この小径孔38の数は、管板30に
形成された全貫通孔36の数に対し、45%〜60%、
本実施例では55%を占めていると共に、小径孔38
は、大径孔37と一段置きに形成されているため、冷媒
配管35全体を安定して固定することができるようにな
る。また、大径孔37が一段置きに形成されているた
め、管板30内方へ均一に塗料を回り込ませることがで
き、塗装を均一に行うことができるようになる。
【0055】更に、この小径孔38は、バーリング38
Aが形成されているため、冷媒配管35との接触面積が
拡大され、バーリング38Aの面で冷媒配管35を保持
することができるようになり、より一層確実に冷媒配管
35を保持することができるようになる。また、冷媒配
管35が振動した場合であっても、冷媒配管35と小径
孔38のバーリング38Aとが面接触するため、塗装さ
れた冷媒配管35の表面を管板30の端面などで傷つけ
ることを未然に回避することができ、より一層、冷却器
8の腐食の発生を回避することができるようになる。
【0056】ここで、図9を参照して前記管板30を固
定するための管板固定部材31について説明する。図9
は冷却器8及び管板固定部材31の斜視図を示してい
る。この管板固定部材31は、鋼板製の板状部材であ
り、冷却器8の長手方向に渡って長く延在している。
【0057】この管板固定部材31の両端が下方に向け
て略直角に折曲された後、更に外方に向けて略直角に折
直された固定部31Aが形成されており、この固定部3
1A以外の部分は本体31Bを構成している。そして、
この本体31Bは、例えば側端部が上方に折曲した断面
L字状を形成しており、当該管板固定部材31の強度の
向上を図っている。
【0058】また、本実施例では、管板30、30間に
中間管板40が取り付けられているため、この中間管板
40を回避するために、管板固定部材31の本体31B
には、中間管板40に対応する位置に回避部31Cが形
成されている。
【0059】以上の構成により、前述の塗装を行う以前
に、冷却器8の下方から管板固定部材31を宛い、固定
部31Aを管板30、30の下面にネジ止めにより固定
を行う。これにより、冷却器8の左右寸法を管板固定部
材31にて確定することができるようになる。また、冷
却器8に管板固定部材31が取り付けられることによ
り、冷却器8自体の強度を向上させることができるよう
になる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、少な
くとも一対の管板と、これら管板間に配置された複数枚
の熱交換用のフィンと、これら管板及びフィンに形成さ
れた複数の貫通孔に挿通され、各管板に保持された蛇行
状の冷媒配管とから構成され、これら管板、フィン及び
冷媒配管の表面に塗装を施してなる熱交換器であって、
管板に形成された貫通孔を、冷媒配管を保持可能な小径
孔と、小径孔の内径より大きい大径孔とから構成したの
で、小径孔にて冷媒配管を確実に保持することができ、
冷媒配管のがたつきを防止することができる。
【0061】また、大径孔は小径孔の内径よりも大きく
形成されているため、冷媒配管の外径と大径孔との間に
形成される隙間により、前記塗装を行う塗料が管板内方
まで浸入可能となり、熱交換器の細部まで塗装を行うこ
とが可能となる。これにより、錆の発生などにより生じ
る前記フィン、管板及び冷媒配管の腐食を未然に回避す
ることができるようになる。
【0062】請求項2の発明によれば、上記発明に加え
て、貫通孔の小径孔の数は、貫通孔の数に対し45%〜
60%を占めるので、小径孔により、冷媒配管を安定し
て固定することができると共に、大径孔と冷媒配管との
隙間により十分に塗料を管板内方に浸入させることがで
き、十分に管板内方に塗料を塗布することができるよう
になる。
【0063】請求項3の発明の熱交換器によれば、上記
各発明に加えて、管板には貫通孔を複数段形成し、且
つ、当該貫通孔の大径孔と小径孔を一段置きとしたの
で、塗料が管板内方に浸入する大径孔を均一に形成する
ことができ、塗装を均一に行うことができるようにな
る。また、一段置きに小径孔が形成されているため、安
定して冷媒配管を固定することができるようになる。
【0064】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて、貫通孔の小径孔の周囲にはバーリング加工を施し
たので、小径孔の周囲に形成されたバーリングと冷媒配
管との接触面積が拡大され、冷媒配管を面で保持するこ
とができるようになり、確実に冷媒配管を固定すること
ができるようになる。
【0065】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
に加えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した後、拡
開させて構成されると共に、貫通孔の小径孔の内径を、
拡開後の冷媒配管の外径の105%以下の大きさとした
ので、小径孔の周囲に形成されたバーリングにより冷媒
配管を面で適切に保持することができるようになり、よ
り一層、確実に冷媒配管を固定することができるように
なる。
【0066】また、冷媒配管や管板などが搬送などによ
り振動した場合であっても、冷媒配管と小径孔のバーリ
ング部分とが面接触するため、塗装された冷媒配管の表
面を管板の端面などで傷つけることを未然に回避するこ
とができ、より一層、熱交換器の腐食を回避することが
できるようになる。
【0067】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて、管板に形成され、除霜用のヒータを保持するため
のヒータ保持部を備え、該ヒータ保持部近傍の貫通孔を
小径孔としたので、ヒータ保持部近傍の強度を確保する
ことができ、安定してヒータ及び冷媒配管を保持するこ
とができるようになる。
【0068】請求項7の発明によれば、上記各発明に加
えて、両管板間に渡って管板固定部材を設けたので、熱
交換器を左右寸法を確定することができると共に、熱交
換器の強度を向上させることができるようになる。
【0069】請求項8の発明によれば、上記各発明に加
えて、冷媒配管は、素管を貫通孔に挿通した後、拡開さ
せて構成されると共に、貫通孔の大径孔の内径を、拡開
後の冷媒配管の外径の120%〜135%の大きさとし
たので、管板の強度を確保しつつ、大径孔と冷媒配管と
の隙間により十分に塗料を管板内方に浸入させることが
でき、十分に管板内方に塗料を塗布することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した冷却貯蔵庫の縦断側面図であ
る。
【図2】本発明を適用した冷却ユニットの斜視図であ
る。
【図3】冷却ユニットの縦断側面図である。
【図4】冷却ユニットの透視正面図である。
【図5】熱交換器としての冷却器の斜視図である。
【図6】管板の正面図である。
【図7】管板の側面図である。
【図8】管板の天面図である。
【図9】熱交換器としての冷却器及び管板固定部材の斜
視図である。
【符号の説明】
R 冷却貯蔵庫 1 冷却ユニット 8 冷却器(熱交換器) 30 管板 31 管板固定部材 31A 固定部 31B 本体 31C 回避部 32 フィン 33 連結部材 34 ヒータ保持部 35 冷媒配管 36 貫通孔 37 大径孔 38 小径孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の管板と、これら管板間
    に配置された複数枚の熱交換用のフィンと、これら管板
    及びフィンに形成された複数の貫通孔に挿通され、前記
    各管板に保持された蛇行状の冷媒配管とから構成され、
    これら管板、フィン及び冷媒配管の表面に塗装を施して
    なる熱交換器において、 前記管板に形成された貫通孔を、前記冷媒配管を保持可
    能な小径孔と、前記小径孔の内径よりも大きい大径孔と
    から構成したことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔の小径孔の数は、前記貫通孔
    の数に対し45%〜60%を占めることを特徴とする請
    求項1の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記管板には前記貫通孔を複数段形成
    し、且つ、当該貫通孔の大径孔と小径孔を一段置きとし
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔の小径孔の周囲にはバーリン
    グ加工を施したことを特徴とする請求項1、請求項2又
    は請求項3の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記冷媒配管は、素管を前記貫通孔に挿
    通した後、拡開させて構成されると共に、前記貫通孔の
    小径孔の内径を、拡開後の前記冷媒配管の外径の105
    %以下の大きさとしたことを特徴とする請求項4の熱交
    換器。
  6. 【請求項6】 前記管板に形成され、除霜用のヒータを
    保持するためのヒータ保持部を備え、該ヒータ保持部近
    傍の前記貫通孔を小径孔としたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5の熱交
    換器。
  7. 【請求項7】 前記両管板間に渡って管板固定部材を設
    けたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5又は請求項6の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記冷媒配管は、素管を前記貫通孔に挿
    通した後、拡開させて構成されると共に、前記貫通孔の
    大径孔の内径を、拡開後の前記冷媒配管の外径の120
    %〜135%の大きさとしたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6又は請求項7の熱交換器。
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