JP2003139172A - ディスクロータの製造装置及び製造方法 - Google Patents

ディスクロータの製造装置及び製造方法

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富幸 村山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリフォームを用いたディスクロータの製造に
際し、プリフォーム支持状態の安定化を図るとともに、
作業効率の悪化及びコスト増の抑制を図る。 【解決手段】製造装置10は下型11と上型12とを備
え、下型11は支持台13、下型本体14、傾斜ピン1
5、中子要素16及びスライダ17等を備える。プリフ
ォーム4A,5Aの支持固定に際しては、シリンダ18
を作動させることで支持台13及び下型本体14を上動
させ、この上動に際し、中子要素16及びスライダ17
を傾斜ピン15に沿って相対的に外方へスライドさせ
る。この状態でプリフォーム4A,5Aを所定部位へ案
内し、その後、支持台13及び下型本体14を下動さ
せ、この下動に際し、中子要素16及びスライダ17を
傾斜ピン15に沿って相対的に内方へスライドさせる。
この状態にあっては、プリフォーム4A,5Aが安定的
に支持固定され、キャビティの大部分が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ等
に用いられるディスクロータの製造装置及び製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクブレーキ装置に用いられ
るディスクロータは、鋳造(重力鋳造)により製造され
る。また、車両の軽量化が要求される昨今においては、
ディスクロータ用の素材として、旧来使用されていた鋳
鉄からアルミニウムへの移行が進められ、各種開発が行
われている。
【0003】ところで、ディスクロータをアルミニウム
単体で形成した場合には、強度が低い、或いは、摩耗し
やすいといった問題が生じる。かかる問題を解消するべ
く、アルミナ粒子等を加圧固化又は焼成固化等すること
により得られたリング状のプリフォームを用いるという
技術が開発されている。かかるプリフォームを用いたデ
ィスクロータの製造に際しては、金型内の所定部位にプ
リフォームが支持された状態で、金型によって形成され
たキャビティ内に金属溶湯(アルミニウム溶湯)が充填
され加圧される。このとき、プリフォームの微細な空隙
内に溶湯が含浸するため、溶湯の固化後にあっては、プ
リフォーム及びアルミニウムが一体となった鋳造品が得
られる。そして、最終製品たるディスクロータのうちの
パッドとの摺動面に相当する部分が、プリフォームの露
出した部分とされる。つまり、プリフォームによって耐
摩耗性の向上が図られ、しかも、プリフォームが補強材
としての機能を発揮し、ディスクロータ全体の強度の向
上が図られることとなる。
【0004】上記のようなディスクロータの製造に際し
ては、金型の所定部位にプリフォームを支持固定し、注
湯中においてもその支持状態を維持する必要がある。こ
のように支持状態を確保するための技術として、特開平
1−272725号公報(第1の技術)及び特開昭63
−56347号公報(第2の技術)に開示されたものが
挙げられる。第1の技術では、繊維成形体(プリフォー
ム)を金型に対して圧縮して嵌合することによりセット
し、位置ずれを防止する旨が記載されている。また、第
2の技術では、砂中子の表面にコーティング剤を塗布
し、該コーティング剤が半乾燥状態にあるときに繊維成
型体(プリフォーム)を砂中子に装着する旨が記載され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
技術を上記ディスクロータの製造に適用した場合には、
プリフォームを金型に圧縮状態で嵌合固定することか
ら、プリフォームが前記圧縮応力に耐えきれず、破損し
てしまうおそれがある。また、第2の技術を適用した場
合には、別途の作業工程が必要となり、作業効率が低下
してしまうといった問題がある。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、プリフォームを用いたディ
スクロータの製造に際し、プリフォーム支持状態の安定
化を図るとともに、作業効率の悪化及びコスト増の抑制
を図ることの可能なディスクロータの製造装置及び製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、相対的に接離可
能に設けられた第1及び第2の金型により形成されるキ
ャビティ内にプリフォームを支持固定した状態で、前記
キャビティ内に金属溶湯を充填し加圧することに基づい
てディスクロータを製造するためのディスクロータの製
造装置において、前記第1及び第2の金型のうち、少な
くとも一方は前記プリフォームの端縁部分を支持するた
めの支持部を有する支持手段を具備しており、前記支持
手段が、前記プリフォームを所定部位に案内可能な第1
の状態と、前記キャビティを形成可能な第2の状態とを
とるよう構成するとともに、前記支持手段が第2の状態
をとることで前記支持部が前記プリフォームの端縁部分
を支持するよう構成したことをその要旨としている。
【0008】上記請求項1に記載の発明によれば、相対
的に接離可能に設けられた第1及び第2の金型により形
成されるキャビティ内にプリフォームが支持固定された
状態で、キャビティ内に金属溶湯が充填され加圧される
ことに基づいてディスクロータが製造される。特に、本
発明では、第1及び第2の金型のうち、少なくとも一方
はプリフォ一ムの端縁部分を支持するための支持部を有
する支持手段を具備しており、前記支持手段が第1の状
態及び第2の状態をとる。つまり、支持手段が第1の状
態をとることで、プリフォームを所定部位に案内するこ
とができる。また、支持手段が第2の状態をとること
で、キャビティが形成可能となる。これとともに、支持
手段が第2の状態をとることで、支持部によってプリフ
ォームの端縁部分が支持される。このため、プリフォー
ムを圧縮したり、コーティングを施したりする必要のあ
った従来技術とは異なり、プリフォームに何らかの加工
等を施さなくても、プリフォームを所定部位に安定的に
支持固定することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、相対的
に接離可能に設けられた第1及び第2の金型により形成
されるキャビテイ内にプリフォームを支持固定した状態
で、前記キャビティ内に金属溶湯を充填し加圧すること
に基づいてディスクロータを製造するためのディスクロ
ータの製造装置において、前記第1及び第2の金型のう
ち、少なくとも一方は、少なくとも第1の位置と第2の
位置との間で移動可能な金型本体と、前記金型本体の移
動に伴って該移動方向に交わる方向にスライド可能な支
持手段とを具備しており、前記金型本体が第1の位置に
あるときには、前記プリフォームを所定部位に案内でき
るよう構成するとともに、前記金型本体が第2の位置に
あるときには、前記支持手段によって前記キャビティの
一部が形成され、かつ、前記プリフォームの端縁部分が
支持されるよう構成したことをその要旨としている。
【0010】上記請求項2に記載の発明によれば、第1
及び第2の金型のうち、少なくとも一方に具備された金
型本体が、少なくとも第1の位置と第2の位置との間で
移動し、その移動に伴って該移動方向に交わる方向に支
持手段がスライドしうる。そして、金型本体が第1の位
置にあるときには、プリフォームを所定部位に案内する
ことができ、金型本体が第2の位置にあるときには、支
持手段によってキャビティの一部が形成され、かつ、プ
リフォームの端縁部分が支持される。このように、金型
本体を移動させることによってプリフォームの支持固定
及び支持解除を行うことができる。従って、プリフォー
ムを圧縮したり、コーティングを施したりする必要のあ
った従来技術とは異なり、プリフォームに何らかの加工
等を施さなくても、プリフォームを所定部位に安定的に
支持固定することができる。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明では、第1
の金型と、前記第1の金型に対して接離可能に設けられ
た第2の金型とを備え、両金型により形成されるキャビ
ティ内にプリフォームを支持固定した状態で、前記キャ
ビテイ内に金属溶湯を充填し加圧することに基づいてデ
ィスクロータを製造するためのディスクロータの製造装
置において、前記第1の金型は、少なくとも第1の位置
と第2の位置との間で前記接離方向へ移動可能な金型本
体と、前記金型本体の移動方向に対し傾斜して交わる方
向に支持固定された複数本の傾斜ガイドと、前記各傾斜
ガイドに沿った挿通孔を有し該挿通孔に前記傾斜ガイド
が挿通されてなる複数個の支持手段とを具備しており、
前記金型本体が第1の位置にあるときには、前記プリフ
ォームを所定部位に案内できるよう前記支持手段が第1
の状態をとり、前記金型本体が第2の位置にあるときに
は、前記支持手段が前記キャビティの一部を形成し、か
つ、前記プリフォームの端縁部分を支持する第2の状態
をとるよう構成したことをその要旨としている。
【0012】上記請求項3に記載の発明によれば、第1
の金型に具備された金型本体が少なくとも第1の位置と
第2の位置との間で両金型の接離方向へ移動しうる。ま
た、第1の金型には、金型本体の移動方向に対し傾斜し
て交わる方向に支持固定された複数本の傾斜ガイドに沿
った挿通孔を有し該挿通孔に傾斜ガイドが挿通されてな
る複数個の支持手段が具備されており、金型本体が第1
の位置にあるときには、支持手段が傾斜ガイドに沿って
移動し、第1の状態をとる。これにより、プリフォーム
を所定部位に案内できる。また、金型本体が第2の位置
にあるときには、支持手段が傾斜ガイドに沿って移動
し、第2の状態をとる。これにより、キャビティの一部
が形成され、金属溶湯の充填が可能となるとともに、プ
リフォームの端縁部分が支持される。従って、プリフォ
ームを圧縮したり、コーティングを施したりする必要の
あった従来技術とは異なり、プリフォームに何らかの加
工等を施さなくても、プリフォームを所定部位に安定的
に支持固定することができる。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1乃至3のいずれかに記載のディスクロータの製造装
置において、前記支持手段は、互いに離間状態にある2
枚のプリフォームの端縁部分を支持可能となっているこ
とをその要旨としている。
【0014】上記請求項4に記載の発明によれば、上記
各発明により奏される作用に加えて、支持手段により、
互いに離間状態にある2枚のプリフォームの端縁部分が
支持される。従って、アウタ側及びインナ側についてプ
リフォームの露出したディスクロータを製造することが
できる。
【0015】加えて、請求項5に記載の発明では、第1
の金型に対し第2の金型を離間させた状態で、前記第1
の金型の所定部位にプリフォームを支持固定するプリフ
ォーム支持工程と、前記第1の金型に対して第2の金型
を接触させ型締めした状態で、両金型により形成される
キャビティ内に金属溶湯を充填し加圧する成形工程とを
備えたディスクロータの製造方法において、前記第1の
金型は、移動可能に設けられた金型本体と、該金型本体
に接触した状態で前記金型本体とともにキャビティを形
成しうる第2の状態、及び、該第2の状態に対し外周方
向へスライドした第1の状態をとりうる支持手段とを具
備しており、前記プリフォーム支持工程に際しては、前
記金型本体を所定位置に位置せしめることで、前記支持
手段を前記第1の状態とした上で前記プリフォームを所
定部位に案内し、その後、前記金型本体を別の所定位置
に位置せしめることで、前記支持手段を第2の状態と
し、かつ、該第2の状態にあっては、前記ディスクロー
タの端縁部が前記支持手段によって支持固定されるよう
にしたことをその要旨としている。
【0016】上記請求項5に記載の発明によれば、プリ
フォーム支持工程においては、第1の金型に対し第2の
金型が離間された状態で、第1の金型の所定部位にプリ
フォームが支持固定される。また、成形工程では、第1
の金型に対して第2の金型が接触され型締めされた状態
で、両金型により形成されるキャビティ内に金属溶湯が
充填され加圧されることでディスクロータが製造され
る。さて、本発明における第1の金型は金型本体と支持
手段とを備えており、プリフォーム支持工程に際して
は、前記金型本体を所定位置に位置せしめることで、支
持手段が外周方向へスライドした第1の状態とされる。
これにより、プリフォームの案内が可能となり、プリフ
ォームは、所定部位に案内される。その後、金型本体が
別の所定位置に位置されることで、支持手段が第2の状
態とされる。これにより、金型本体とともにキャビティ
が形成され、その後の成形が可能となる。また、これと
ともに、第2の状態にあっては、ディスクロータの端縁
部が支持手段によって支持固定されることとなる。従っ
て、プリフォームを圧縮したり、コーティングを施した
りする必要のあった従来技術とは異なり、プリフォーム
に何らかの加工等を施さなくても、金型本体を移動させ
るだけでプリフォームを所定部位に安定的に支持固定す
ることができる。
【0017】請求項6に記載の発明は、相対的に接離可
能に設けられた第1及び第2の金型により形成されるキ
ャビティ内にプリフォームを支持固定した状態で、前記
キャビテイ内に金属溶湯を充填し加圧することに基づい
てディスクロータを製造するためのディスクロータの製
造装置であって、環状に配列されラジアル方向に沿って
移動可能な分割された複数の中子要素、から構成される
中子を有し、前記中子要素の内周側に、前記複数の中子
要素が前記ラジアル方向外方に移動された前記中子の開
状態において、少なくとも一枚の前記プリフォームを、
該複数の中子要素によって囲まれた空間に挿入可能であ
り、且つ、前記複数の中子要素をラジアル方向内方に向
かって所定部位まで移動させた前記中子の閉状態におい
て、前記少なくとも一枚のプリフォームの外周部を保持
可能な支持部が形成されたことをその要旨としている。
【0018】上記請求項6に記載の発明によれば、複数
の中子要素のラジアル方向内方にプリフォームを保持し
た状態で、該複数の中子要素をラジアル方向内方に向か
って移動操作ないし集合させることにより、集合した中
子要素の各支持部にてプリフォームの外周部を支持させ
ることができる。したがって、この発明によれば、予
め、プリフォームを中子又は金型に嵌合固定しておく必
要がないため、作業効率が改善される。加えて、この発
明によれば、中子は、プリフォームの外周部に比較的小
さな力を及ぼすことによって、プリフォームを支持でき
るため、プリフォームの破損が防止される。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のディスクロータの製造装置において、前記支持部が、
前記ラジアル方向内方に突出して、円板状に形成された
前記プリフォームの両側面を挟持可能な第1突部及び第
2突部を有することをその要旨としている。
【0020】上記請求項7に記載の発明によれば、中子
に形成された第1突部及び第2突部によって、プリフォ
ームが比較的小さな力で支持される。また、第1突部及
び第2突部が中子のラジアル方向に沿って突出している
ことによって、プリフォームの、中子のラジアル方向に
直交する方向に沿ったガタツキが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明をアルミMMCディ
スクロータの製造装置及び製造方法に具体化した一実施
の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】まず、本実施の形態において製造されるア
ルミMMCディスクロータ(以下「ディスクロータ」と
いう)の構成について説明する。図2に示すように、デ
ィスクロ一タ1は全体として略円盤形状をなし、本体部
2とプリフォーム部4,5とを備えている。本体部2
は、アルミニウム又はアルミニウム合金よりなり、略円
柱状の部分と、該部分の中間位置から外周に延びるフラ
ンジ状の部分とから構成されている。本体部2のうち、
前記フランジ状の部分には、外周方向に閉口するように
して所定間隔毎に複数のフィン(空間部)6が形成され
ている。
【0023】プリフォーム部4,5は、ディスクロータ
1の使用時において図示しない車両側のインナ及びアウ
タ側の各パッドが、それぞれ当接(摺動)する部分に露
出状態で設けられている。プリフォーム部4,5は、ア
ルミナ粒子により形成されたインナプリフォーム4A及
びアウタプリフォーム5A(図3参照)を原料としてい
る。より詳しくは、本実施の形態におけるプリフォーム
4A,5A(アルミニウム含浸前)は、アルミナ粒子を
水中に分散させた上で、フィルターを備えた吸引濾過装
置を用いて吸引濾過し、リング状のアルミナ粒子体を得
た後、アルミナ粒子体を乾燥、焼成することにより得ら
れる。これら両プリフォーム4A,5Aの当初の体積率
(Vf)は例えば30%程度となっている。そして、本
実施の形態におけるプリフォーム部4,5は、前記プリ
フォーム4A,5Aの微細な空隙内に、本体部2を構成
するアルミニウム又はアルミニウム合金が含浸されるこ
とによって形成されている。かかるプリフォーム部4,
5の存在により、ディスクロータ1の強度の向上及び耐
摩耗性の向上が図られている。
【0024】次に、前記ディスクロータ1を得るための
ディスクロータ製造装置(以下「製造装置」という)の
構成について説明する。図3に示すように、製造装置1
0は、第1の金型としての下型11と、該下型11に対
して接離可能に設けられた第2の金型としての上型12
とを備えている。
【0025】前記下型11は、支持台13、下型本体1
4、傾斜ピン15、中子要素16及びスライダ17等を
備えている。支持台13の下方にはシリンダ18が設け
られている。シリンダ18には、ロッド19が出没可能
に設けられており、該ロッド19の先端部が、前記支持
台13の下部に連結されている。また、支持台13に形
成された凹部13aには下型本体14が載置固定されて
いる。下型本体14の中央上部には、外周に段差部14
aを有する成形凹部14bが形成されており、該段差部
14aにアウタプリフォーム5Aが設置されるようにな
っている。
【0026】前記下型本体14の上面には、複数個(本
実施の形態では36個)の中子要素16が環状かつ放射
状に載置されている。また、中子要素16の外側にはス
ライダ17が固着されており、中子要素16及びスライ
ダ17が一体となって、下型本体14の上面をスライド
可能となっている。なお、本実施の形態では、中子要素
16及びスライダ17によって支持手段が構成されてい
る。
【0027】中子は、環状に配列されラジアル方向に沿
って移動可能な分割された複数の中子要素16から構成
されている。前記中子要素16の内周側に、前記複数の
中子要素16が前記ラジアル方向外方に移動された前記
中子の開状態において、少なくとも一枚の前記プリフォ
ーム(後述のインナプリフォーム4A)を、該複数の中
子要素16によって囲まれた空間に挿入可能であり、且
つ、前記複数の中子要素16をラジアル方向内方に向か
って所定部位まで移動させた前記中子の閉状態におい
て、前記少なくとも一枚のプリフォームの外周部を保持
可能な支持部が形成されている。後述するように、前記
支持部は、前記ラジアル方向内方に突出して、円板状に
形成されたプリフォーム(4A)の両側面を挟持可能な
第1突部22及び第2突部23を有している。
【0028】さらに、傾斜ガイドとしての傾斜ピン15
は、前記各中子要素16に対応して複数本(本実施の形
態では36本)設けられており、図示しない固定具によ
って外方に傾斜した状態でそれぞれ移動不能に支持固定
されている。前記スライダ17には、前記傾斜ピン15
に対応する挿通孔17aが形成されており、該挿通孔1
7aに傾斜ピン15が挿通されている。なお、前記支持
台13のうち、傾斜ピン15に対応する部位には比較的
大きな長孔(図示略)が形成されており、この長孔の存
在により、支持台13の上下動が傾斜ピン15によって
妨げられることがないよう構成されている。
【0029】上記のような構成下にあっては、シリンダ
18を作動させてロッド19を上動させると、図3に示
すように、支持台13及び下型本体14が上動する。こ
のとき、スライダ17は、固定状態にある傾斜ピン15
に沿って上動することとなる。すなわち、スライダ17
及び中子(中子要素16)は、支持台13及び下型本体
14の上動に伴って、これら13,14に対し相対的に
外方へスライドさせられるようになっている。一方、ロ
ッド19が没入させられた場合には、図1に示すよう
に、支持台13及び下型本体14が下動し、スライダ1
7は傾斜ピン15に沿って下動させられる。すなわち、
スライダ17及び中子(中子要素16)は、支持台13
及び下型本体14の下動に伴って、これら13,14に
対し相対的に内方へスライドさせられるようになってい
る。
【0030】ここで、前記中子要素16の構成について
より詳しく説明する。図4は、本実施の形態で用いられ
る1個の中子要素16を示す拡大斜視図である。同図に
示すように、中子要素16はブロック状の本体部21
と、本体部21の内側面(図4の右側)に突設された第
1突部22と、第1突部22の下方において所定間隔を
隔てて内側に突設された第2突部23とを備えている。
前記所定間隔は、インナプリフォーム4Aの厚みとほぼ
同等に設定されている。また、第2突部23には、さら
に内側に向かって延びるフィン形成用突部24が一体形
成されている。
【0031】次に、上記のように構成された製造装置1
0を用いてディスクロータ1を製造する方法について説
明する。まず、下型11から上型12を離間した型開き
状態において、下型11及び上型12の温度を所定温度
(200〜500℃)に昇温させておく。
【0032】次いで、予め加熱したプリフォーム4A,
5Aを所定位置にセットする。すなわち、図3に示すよ
うに、シリンダ18を作動させることでロッド19を上
動させ、支持台13及び下型本体14を上動させる。こ
のとき、上述したように、スライダ17は固定状態にあ
る傾斜ピン15に沿って上動するため、スライダ17及
び中子(中子要素16)は、下型本体14に対し相対的
に外方へスライドさせられる。
【0033】そして、この状態で、前記下型本体14の
段差部14a上に図示しないアームを用いてアウタプリ
フォーム5Aを載置した後、そのアームをアウタプリフ
ォーム5Aから離間させるようにして上方へ移動させ
る。一方で、インナプリフォーム4Aについては、同図
に示すように、図示しないアームにて所定高さに保持せ
しめる。そして、インナプリフォーム4Aが所定高さに
保持された状態で、ロッド19を没入させる。すると、
図1に示すように、支持台13及び下型本体14が下動
し、スライダ17が傾斜ピン15に沿って下動させられ
る。そして、スライダ17及び中子(中子要素16)
は、下型本体14等の下動に伴って、下型本体14に対
し相対的に内方へスライドさせられる。
【0034】このスライドにより、アウタプリフォーム
5Aの上面端縁部が中子要素16によって押さえ付けら
れる格好となり、アウタプリフォーム5Aが支持固定さ
れることとなる。また、これと同時に、インナプリフォ
ーム4Aの端縁部が中子要素16の第1突部22の下面
及び第2突部23の上面で挟持される格好となり、これ
によりインナプリフォーム4Aが支持固定されることと
なる。このようにしてインナプリフォーム4Aを支持固
定した場合には、アームをインナプリフォーム4Aから
離間させるようにして上方へ移動させる。
【0035】プリフォーム4A,5Aが支持固定された
後、図1に示した状態からキャビティ内に図示しない注
湯機構によって、アルミニウム又はアルミニウム合金の
溶湯をキャビティに注湯する。図5に示すように、注湯
した後に上型12を下動させて、下型11に対し当接さ
せて型締めを行う。この上型12の型締めにより、キャ
ビティ内を加圧する。
【0036】その後、溶湯が固化するまで加圧を継続さ
せた後、上型12を下型11から離間させ(型開きをす
る)、更に、再度シリンダ18を作動させて支持台13
及び下型本体14を上動させ、中子要素16等を外方へ
とスライドさせることで、図2に示すディスクロータ1
が得られることになる。
【0037】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、下型11を、上記構成を有する支持台13、下型本
体14、傾斜ピン15、中子要素16及びスライダ17
等で構成することとした。そして、シリンダ18を作動
させることで支持台13及び下型本体14を上動させ、
この上動に際し、中子要素16及びスライダ17を傾斜
ピン15に沿って相対的に外方へスライドさせることと
した。このため、この状態にあっては、インナプリフォ
ーム4A及びアウタプリフォーム5Aを、中子要素16
等によって阻害されることなく、所定部位へ案内するこ
とができる。また、プリフォーム4A,5Aの案内後
は、支持台13及び下型本体14を下動させ、この下動
に際し、中子要素16及びスライダ17を傾斜ピン15
に沿って相対的に内方へスライドさせることとした。こ
のため、この状態にあっては、両プリフォーム4A,5
Aが安定的に支持固定されることとなり、しかも、キャ
ビティの大部分を形成することができる。
【0038】従って、プリフォームを圧縮したり、コー
ティングを施したりする必要のあった従来技術とは異な
り、プリフォーム4A,5Aに何らかの加工等を施さな
くても、シリンダ18の駆動制御を行うだけでプリフォ
ーム4A,5Aを所定部位に安定的に支持固定すること
ができる。その結果、作業効率が悪化してしまったり、
製造コストが増大してしまったりするといった不具合を
抑制することができる。
【0039】尚、前記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0040】(a)中子要素16の形状は、上記実施の
形態のものに限定されるものではなく、少なくとも1枚
のプリフォームを支持固定できるものであればよい。ま
た、中子要素16における第1突部22や第2突部23
等を着脱可能に構成し、プリフォーム4A,5Aやディ
スクロータ1の大きさや形状に応じて適宜交換可能とし
てもよい。
【0041】(b)前記実施の形態では、インナ側及び
アウタ側にそれぞれプリフォーム4A,5Aを設ける構
成としたが、1枚のみ、つまり片側のみに設けることと
してもよい。
【0042】(c)前記実施の形態では、所定間隔毎に
フィン6を有するディスクロータ1について具体化した
が、フィン6を有しないタイプのディスクロータにも適
用することができる。なお、この場合、中子形成用突部
24等は省略される。
【0043】(d)前記実施の形態では、傾斜ピン15
の傾斜角度を一定としたが、そのときどきの要請に応じ
て角度を変更できるような構成としてもよい。また、プ
リフォーム4A,5Aやディスクロータ1の大きさや形
状等に応じて傾斜ピン15を交換したり本数を増減した
りできるような構成としてもよい。
【0044】(e)前記実施の形態では、傾斜ガイドと
してピン形状を有する直線状の傾斜ピン15を採用した
が、必ずしも直線状でなくてもよく、例えば湾曲形状を
なしていてもよい。また、他の部材、例えばワイヤ等に
より傾斜ガイドを構成してもよい。
【0045】(f)前記実施の形態では、支持台13と
下型本体14とを別部材としたが、これらを一体的に構
成するようにしてもよい。また、中子要素16とスライ
ダ17とを一体的に構成するようにしてもよい。
【0046】(g)支持台13等を上下動させる手段と
しては、上記実施の形態で例示したシリンダ18以外の
アクチュエータ(例えばモータ等)を採用することもで
きる。
【0047】(h)中子要素16及びスライダ17、並
びに、傾斜ピン15の数は、上記実施の形態に記載の数
値に何ら限定されるものではなく、複数よりなっていれ
ばよい。
【0048】(i)金属溶湯を構成する素材としては、
アルミニウム又はアルミニウム合金以外にも、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金に炭化珪素を混入した複合材
料等を用いてもよい。
【0049】(j)プリフォーム4A,5Aとしては、
上記実施の形態において説明した製法によって製造され
たものに限定されるものではなく、例えばアルミナ粒子
を加圧固化或いは焼成固化することにより得ることとし
てもよい。また、強度向上、耐摩耗性の向上を図ること
のできる素材であれば、セラミック繊維等の他の素材に
より形成することとしてもよいし、アルミナ粒子以外の
セラミック粒子(例えば炭化珪素やアルミナ)により形
成することとしてもよい。また、プリフォームの体積率
についても、上記実施の形態の数値に何ら限定されるも
のではなく、種々の体積率を有するプリフォームを採用
しうる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のディスク
ロータの製造装置及び製造方法によれば、プリフォーム
を用いたディスクロータの製造に際し、プリフォーム支
持状態の安定化を図るとともに、作業効率の悪化及びコ
スト増の抑制を図ることができるという従来にはない優
れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるディスクロータ製造装置
を示す断面図である。
【図2】ディスクロータを示す斜視図である。
【図3】プリフォームを支持する際のディスクロータ製
造装置を示す断面図である。
【図4】中子要素を示す拡大斜視図である。
【図5】キャビティ内に溶湯を充填した状態を示すディ
スクロータ製造装置の断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 4,5 プリフォーム部 4A インナプリフォーム 5A アウタプリフォーム 10 製造装置 11 第1の金型としての下型 12 第2の金型としての上型 13 支持台 14 金型本体としての下型本体 15 傾斜ガイドとしての傾斜ピン 16 支持手段を構成する中子要素 17 支持手段を構成するスライダ 17a 挿通孔 18 シリンダ 22 支持部を構成する第1突部 23 支持部を構成する第2突部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 19/00 B22D 19/00 T (72)発明者 初山 圭司 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 アイシ ン高丘株式会社内 Fターム(参考) 3J058 AA62 BA61 CB23 DD11 EA08 EA14 4E093 QA04 QB07 QD01 QD10 VA04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対的に接離可能に設けられた第1及び第
    2の金型により形成されるキャビティ内にプリフォーム
    を支持固定した状態で、前記キャビテイ内に金属溶湯を
    充填し加圧することに基づいてディスクロータを製造す
    るためのディスクロータの製造装置において、 前記第1及び第2の金型のうち、少なくとも一方は前記
    プリフォームの端縁部分を支持するための支持部を有す
    る支持手段を具備しており、前記支持手段が、前記プリ
    フォームを所定部位に案内可能な第1の状態と、前記キ
    ャビティを形成可能な第2の状態とをとるよう構成する
    とともに、前記支持手段が第2の状態をとることで前記
    支持部が前記プリフォームの端縁部分を支持するよう構
    成したことを特徴とするディスクロータの製造装置。
  2. 【請求項2】相対的に接離可能に設けられた第1及び第
    2の金型により形成されるキャビティ内にプリフォーム
    を支持固定した状態で、前記キャビティ内に金属溶湯を
    充填し加圧することに基づいてディスクロータを製造す
    るためのディスクロータの製造装置において、 前記第1及び第2の金型のうち、少なくとも一方は、少
    なくとも第1の位置と第2の位置との間で移動可能な金
    型本体と、前記金型本体の移動に伴って該移動方向に交
    わる方向にスライド可能な支持手段とを具備しており、
    前記金型本体が第1の位置にあるときには、前記プリフ
    ォームを所定部位に案内できるよう構成するとともに、
    前記金型本体が第2の位置にあるときには、前記支持手
    段によって前記キャビティの一部が形成され、かつ、前
    記プリフォームの端縁部分が支特されるよう構成したこ
    とを特徴とするディスクロータの製造装置。
  3. 【請求項3】第1の金型と、前記第1の金型に対して接
    離可能に設けられた第2の金型とを備え、両金型により
    形成されるキャビティ内にプリフォームを支持固定した
    状態で、前記キャビティ内に金属溶湯を充填し加圧する
    ことに基づいてディスクロータを製造するためのディス
    クロータの製造装置において、 前記第1の金型は、少なくとも第1の位置と第2の位置
    との間で前記接離方向へ移動可能な金型本体と、前記金
    型本体の移動方向に対し傾斜して交わる方向に支持固定
    された複数本の傾斜ガイドと、前記各傾斜ガイドに沿っ
    た挿通孔を有し該挿通孔に前記傾斜ガイドが挿通されて
    なる複数個の支持手段とを具備しており、前記金型本体
    が第1の位置にあるときには、前記プリフォームを所定
    部位に案内できるよう前記支持手段が第1の状態をと
    り、前記金型本体が第2の位置にあるときには、前記支
    持手段が前記キャビティの一部を形成し、かつ、前記プ
    リフォームの端縁部分を支持する第2の状態をとるよう
    構成したことを特徴とするディスクロータの製造装置。
  4. 【請求項4】前記支持手段は、互いに離間状態にある2
    枚のプリフォームの端縁部分を支持可能となっているこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のディ
    スクロータの製造装置。
  5. 【請求項5】第1の金型に対し第2の金型を離間させた
    状態で、前記第1の金型の所定部位にプリフォームを支
    持固定するプリフォーム支持工程と、 前記第1の金型に対して第2の金型を接触させ型締めし
    た状態で、両金型により形成されるキャビティ内に金属
    溶湯を充填し加圧する成形工程とを備えたディスクロー
    タの製造方法において、 前記第1の金型は、移動可能に設けられた金型本体と、 該金型本体に接触した状態で前記金型本体とともにキャ
    ビティを形成しうる第2の状態、及び、該第2の状態に
    対し外周方向へスライドした第1の状態をとりうる支持
    手段とを具備しており、 前記プリフォーム支持工程に際しては、前記金型本体を
    所定位置に位置せしめることで、前記支持手段を前記第
    1の状態とした上で前記プリフォームを所定部位に案内
    し、その後、前記金型本体を別の所定位置に位置せしめ
    ることで、前記支持手段を第2の状態とし、かつ、該第
    2の状態にあっては、前記ディスクロータの端縁部が前
    記支持手段によって支持固定されるようにしたことを特
    徴とするディスクロータの製造方法。
  6. 【請求項6】相対的に接離可能に設けられた第1及び第
    2の金型により形成されるキャビティ内にプリフォーム
    を支持固定した状態で、前記キャビテイ内に金属溶湯を
    充填し加圧することに基づいてディスクロータを製造す
    るためのディスクロータの製造装置であって、 環状に配列されラジアル方向に沿って移動可能な分割さ
    れた複数の中子要素、から構成される中子を有し、 前記中子要素の内周側に、前記複数の中子要素が前記ラ
    ジアル方向外方に移動された前記中子の開状態におい
    て、少なくとも一枚の前記プリフォームを、該複数の中
    子要素によって囲まれた空間に挿入可能であり、且つ、
    前記複数の中子要素をラジアル方向内方に向かって所定
    部位まで移動させた前記中子の閉状態において、前記少
    なくとも一枚のプリフォームの外周部を保持可能な支持
    部が形成されたことを特徴とするディスクロータの製造
    装置。
  7. 【請求項7】前記支持部が、前記ラジアル方向内方に突
    出して、円板状に形成された前記プリフォームの両側面
    を挟持可能な第1突部及び第2突部を有することを特徴
    とする請求項6記載のディスクロータの製造装置。
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