JP2001232455A - 溶融金属を鋳込むための方法と装置 - Google Patents

溶融金属を鋳込むための方法と装置

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JP2001232455A
JP2001232455A JP2000403419A JP2000403419A JP2001232455A JP 2001232455 A JP2001232455 A JP 2001232455A JP 2000403419 A JP2000403419 A JP 2000403419A JP 2000403419 A JP2000403419 A JP 2000403419A JP 2001232455 A JP2001232455 A JP 2001232455A
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mold cavity
molten metal
casting
chamber
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Furla Claudio
フルラ クラウディオ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム合金やマグネシウム合金の鋳込
み方法であって、現在市販されている他の周知の装置を
用いて得られるものよりも優れた機械特性を持つ鋳造品
を得ることができ、しかも生産性の高い方法を提供す
る。 【解決手段】 モールドキャビティとこの当該モールド
キャビティに連絡していてこのモールドキャビティの下
方に配置された少なくとも1つの構成チャンバ内に溶融
金属を流し込む段階と、加圧状態の下で前記モールドキ
ャビティに溶融金属を供給して溶融金属の充填を終え、
同時に固化過程に際しチャンバに圧力を加える段階と、
固化過程の途中に前記モールドキャビティの上側から金
属に高圧の圧縮力を加える段階と、前記モールドキャビ
ティから鋳造されたパーツを取り出す段階とを連続して
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を鋳込む
ための方法、とりわけアルミニウム合金やマグネシウム
合金の溶融金属を鋳込むための方法と、この方法を実施
するための装置に係る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムおよび/またはマグネシウ
ム合金、あるいはこれらに類似した合金を金型に鋳込ん
で成形品を製造する様々な方式が知られている。こうし
た方式のうちでも最も汎用されているものに、例えば重
力式鋳込み法がある。この重力式鋳込み法によれば金属
は供給圧を加えないでダイに鋳込まれ、鋳込みを円滑に
行うのに必要な圧力は押湯を用いて加えている。他の方
式には、ランナーを通じてほぼ0.6バールを越えない
供給圧を加える低圧鋳込み法がある。この方法では、炉
内に収容された液状金属の表面に圧力が加えられてい
る。またこうした方式とは別にこの分野に広く用いられ
ているものに、高圧の下で合金をダイに注入する加圧ダ
イカスト法がある。
【0003】また実際に用いられている方式の中には、
低圧鋳込み法を発展させた平衡圧鋳込み法(counter-pr
essure casting)や、鋳込み中にダイを回転させる遠心
鋳造法がある。
【0004】さらに、ダイの一部に適当量の液状アルミ
ニウムを充填しておき、引き続いてダイ自体にダイの雄
エレメントを押し込む「押し型鋳造法」と呼ばれている
ものもある。
【0005】製造する物品の種類に応じ、また使用する
合金に合わせて使われるこれら鋳込み方式は、品質上お
よび/または機械的な観点から常に理想的な結果が得ら
れるとは限らない。
【0006】例えば、加圧ダイカスト法によれば、ダイ
に含まれる空気のすべてを排出することのできない高速
注入が行われるため、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金はある割合で空気/ガスを含有するようにな
る。しかし溶融金属内に入り込んだガスの微粒子により
構造体には引張力が残留し、出来上がったパーツに壊れ
易い部分が形成される。
【0007】また、重力式鋳込み法では生地内に引張力
が残留するようなことはないが、量産には不向きであ
り、また細かい構造のものを鋳造することが難しく、微
細な巣の多く残る構造となる。生産性が低いのはダイ内
部でアルミニウム合金またはマグネシウム合金の冷却に
長時間を要するためであり、また材料の固化の過程で材
料を押湯によって供給するために、どうしても大まかな
構造の細かい巣の多い鋳造品になってしまっている。押
湯は鋳造コストの面からあまり大きなものを用意するこ
とができず、小型の押湯による材料供給では適切な鋳込
み操作を行えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明のねらいは、ア
ルミニウム合金やマグネシウム合金の鋳込み方法と、そ
の方法を実施するための装置を提供することにある。こ
の装置によれば、現在市販されている他の周知の装置を
用いて得られるものよりも優れた機械特性を持つ鋳造品
を得ることができ、しかも装置の生産性を高めることが
できる。
【0009】こうしたねらいの範囲内において、本発明
の目的は、従来方式よりも生産性を飛躍的に高めること
ができ、コストを下げしかも製造時間を短縮することの
できる、ダイを使用した新たな装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、今までのものよりも
構造が単純であり、しかも同じような周知の機械よりも
経済性に優れている、本発明の方法を実施するための装
置を提供することにある。この装置を用いれば、優れた
機械特性を持つパーツ製品を大量生産することができ
る。
【0011】こうした本発明のねらい、前述した目的並
びにその他の目的は以下の説明から明らかであり、後述
する溶融金属の鋳造方法によって実現することができ
る。この方法は、溶融金属、とりわけアルミニウム合金
やマグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための方法にし
て、モールドキャビティに、また当該モールドキャビテ
ィに連絡していてこのモールドキャビティの下方に配置
された少なくとも1つのチャンバ内に溶融金属を流し込
む段階と、加圧状態の下で前記モールドキャビティに溶
融金属を供給して溶融金属の充填を終え、同時に固化過
程に際しチャンバに圧力を加える段階と、固化過程の途
中に前記モールドキャビティの上側から金属に高圧の圧
縮力を加える段階と、前記モールドキャビティから鋳造
されたパーツを取り出す段階とを連続して有しているこ
とを特徴としている。
【0012】本発明に係る方法は、モールドキャビティ
を形成する鋳込みダイ・ホルダ構造体を備えた装置によ
り実施することができる。当該装置は、前記モールドキ
ャビティに連結され前記ダイの下方に配置されている1
つまたはそれ以上の下側チャンバを有しており、当該下
側チャンバが、前記モールドキャビティ内部の前記金属
に圧力を加える第1の圧力供給・圧縮手段を備えている
ことを特徴としている。
【0013】本発明のその他の特徴並びに利点は、本発
明に係る好ましい非限定例並びにこの方法を実施する装
置についての説明から明らかである。図面に示す実施例
は単に一例を示したに過ぎない。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照する。本発明に係る方
法は、実質的には、溶融金属、とりわけアルミニウム合
金またはマグネシウム合金の溶融金属をランナー10を
通じてダイ6内に流し込む段階、好ましくは、予めダイ
6を傾けておく段階、流込みを行いながらこのダイを直
立した姿勢までゆっくり戻していく段階から構成されて
いる。
【0015】ダイ6は下側チャンバ12に連結されてい
る。この下側チャンバ12にも同じように溶融金属が充
填され、内部を圧力供給エレメント11がスライドする
ようになっている。この圧力供給エレメント11は、充
填操作を終えた直後かまたは充填操作を行っている間に
作動される。圧力供給エレメント11はモールドキャビ
ティ内の溶融金属を圧縮し、比較的高圧の下でしかも圧
力供給エレメントをかなりゆっくり動かしながらモール
ドキャビティの充填を終え、溶融金属に含まれるガスを
モールドキャビティ上部に設けた適当な排気孔から放出
することができる。
【0016】加圧状態でモールドキャビティを完全に充
填した後、金属が柔らかい状態のうちに、上側圧力エレ
メント23,21を用いて金属の一部にさらに圧力が加
えられる。この加圧作用は、上側圧力エレメントにより
比較的高速で行われる。製品の固化温度まで冷えればダ
イ6を開き、上側圧力エレメント作動用の手段を用いて
先ずダイの雄エレメント8が取り出される。
【0017】次いでダイ6のハーフ・シェル7が開き、
圧力供給エレメント11を取外し装置として利用し、出
来上がったパーツ製品が取り出される。
【0018】本発明に係る方法を実施するにあたり、全
体を参照番号1で表した装置を使用することができる。
この装置は、一部分だけが図面に示されている下側ダイ
・ホルダ構造体2、上側ダイ・ホルダ構造体3、下側液
圧シリンダ4、およびダイ6の載っているダイベース5
を備えている。またダイ6は、ベース6a、2つのハー
フ・シェル7および雄エレメント8から構成されてい
る。2つのハーフ・シェル7は2つのシリンダ26,2
6aにより作動される。上側ダイ・ホルダ構造体3は、
シリンダ27により、またはその他の装置、例えばグリ
ップ・トグルやラックねじ等を用いて作動される。
【0019】図面に示したダイは車のホイール製造用の
ものとして使用されているが、製造するパーツ製品に応
じてその他の各種のダイを使用することができる。
【0020】雄エレメント8は上側ダイ・ホルダ構造体
3に連係し、また上側ダイ・ホルダ構造体3には楔状エ
レメント9が付属している。楔状エレメント9は、2つ
のハーフ・シェル7の圧力供給・圧縮過程においてダイ
が開くのを防止している。こうしたダイの動きは、シリ
ンダ27を以下に説明するように高圧で作動させる場合
に起きることがある。
【0021】ダイ6のモールドキャビティ13を充填す
るにあたり、溶融金属は先ずランナー10内に注ぎ込ま
れる。このランナー10は、シリンダ26,26aによ
り操作されるハーフ・シェル7に設置されている。この
装置は、図示してはいないが周知のようにして、水平な
軸線、好ましくはランナー10の入口を通り抜ける軸線
を中心として回転させ、以下に説明するようにダイの充
填箇所が変化するのを防ぐこともできる。
【0022】ダイ6の下方には、ダイベース5に対し縦
方向にスライドすることができしかも下側シリンダ4に
よって制御される圧力供給エレメント11が位置してい
る。この圧力供給エレメントは、図示の例では、複数の
ピストンから構成すると都合がよい。これらピストン
は、ダイベース6aに形成されモールドキャビティ13
に連結された連係する下側チャンバ12内を軸方向にス
ライドすることができる。また圧力供給エレメントは図
示のものにのみ限定されるわけではなく、製造するパー
ツ製品の種類に応じたその他の形状を備えることもでき
る。圧力供給エレメントは、例えば、ダイのほぼ周囲部
分に配置されていて、シリンダ4以外の装置、例えばラ
ックねじ、グリップ・トグル等を用いて作動させる一連
のシリンダから構成することもできる。
【0023】圧力供給エレメント11は、ロッド14を
通じて下側シリンダ4に連結されている。ロッド14は
ダイベース5を通り抜け、圧力供給エレメント11をシ
リンダ4の上側部分に固定したプレート15に連結して
いる。
【0024】圧力供給エレメント11にも下側ピストン
16を設置しておくと都合がよい。下側ピストン16は
下側シリンダ4の中心軸線に沿って配置され、プレート
15に取り付けられている。ピストン16は、モールド
キャビティ13の下方に配置された円筒状の下側チャン
バ17内をスライドする。
【0025】シリンダ27により操作される上側ダイ・
ホルダ構造体3は可動支持体18を備えている。この可
動支持体18は前記構造体3に対しスライド可能であ
り、またロッド25を介して液圧装置19により操作さ
れる。可動支持体18は雄エレメント8を下向きに支持
し、また2つのハーフ・シェル7に設けた機械的ストッ
パにより閉鎖ストローク運動の範囲を定めている。閉鎖
ストローク運動は、低圧で作動させるシリンダ27によ
って行われる。こうした構造によれば、鋳造品から雄エ
レメント8を取り外したり、また金属の固化の過程でロ
ッド24と中央ピストン20を介してシリンダ27によ
り金属を高圧で圧縮することができる。可動支持体18
と雄エレメント8は中央軸線に沿って円筒状の取付け座
を備えている。この円筒状の取付け座の内部にはピスト
ン20がスライド可能に配置され、またこのピストン2
0は上側構造体3に強固に取付けられている。ピストン
20は、製造するパーツ製品に見合った形の端部21を
備えている。この端部21は中央区域の雄エレメント8
の一部を構成し、また雄エレメントに対して移動するこ
とができる。
【0026】雄エレメント8と2つのハーフ・シェル7
の間にあって、モールドキャビティ13の上側周縁部に
は1つまたはそれ以上の上側チャンバ22が形成されて
いる。この上側チャンバ22には付属のピストン23が
収容されている。ピストン23は縦軸線に沿ってチャン
バ22内をスライドすることができ、ロッド24を介し
て上側構造体3に強固に連結されている。ピストン23
は、ダイの形状に見合う様々な形をしたエレメントで置
き換えることができ、また違った形態に配置することも
できる。
【0027】鋳込み方法は以下のようにして行われる。
【0028】先ず、鋳込み操作の準備を終えた装置は2
つのハーフ・シェル7が横向きに閉じられている。シリ
ンダ27により作動される上側構造体3は低圧の状態で
降下し、雄エレメント8はシリンダ19に対する降下位
置にあってダイ6を閉じ、また下側シリンダ4は図1に
示すような降下位置にある。この状態では、モールドキ
ャビティ13、チャンバ12およびチャンバ22は空の
ままである。
【0029】装置は適当な角度にわたり回転可能であ
り、ダイへの溶融金属の充填を適切に行うことができる
(図2)。装置をこうした姿勢にしておいて、ランナー
10から必要量の溶融金属がモールドキャビティ内に注
ぎ込まれる。
【0030】充填過程の途中に装置を回転させて立った
姿勢まで戻すようにする。この装置の回転は溶融金属の
注ぎ込み操作と同時に行うことが好ましく、このため回
転の水平軸をランナーの入口に一致させるようにすると
都合がよい。ランナーの入口がダイに注ぎ込まれるアル
ミニウムの供給量の目安となっている。
【0031】下側シリンダ4はゆっくりとした運動を行
うように操作され、ピストン11と下側ピストン16を
上向きに押すようになっている。これらピストンは、そ
れぞれがチャンバ12と下側チャンバ17内の溶融金属
をモールドキャビティに向けて押し、必要に応じて溶融
金属の充填を終えると同時に、図3に示すように、鋳込
んだ液状アルミニウムに圧縮力を加えている。
【0032】こうした金属の供給操作により、比較的高
圧でしかも下側シリンダ4をゆっくりと動かして固化過
程の鋳物に金属を供給し、鋳物の収縮を補償している。
ダイの上側部分には適当な排気孔が設けてあり、モール
ドキャビティ内のガスを排出するようにしている。
【0033】供給操作は鋳込み操作と同時に行うことが
できる点に注目する必要がある。例えば、下側シリンダ
4の上向きの運動は溶融金属の流込みおよび装置の回転
と同時に始めることができる。
【0034】圧力の供給は、装置を回転させて元の立っ
た姿勢に戻す数秒前に、常にシリンダ4によって始めら
れている。
【0035】モールドキャビティへの充填を終え、金属
が固まりつつある状況の下で、図4に示すように、ピス
トン23と上側ピストン20の端部21を介しピストン
27は鋳造パーツに高圧の圧縮力を加えるようになって
いる。
【0036】前述したように上側シリンダのピストン2
7を高圧で作動して圧縮力を働かせ、ピストン23とピ
ストン20の組立体を下向きに動かしている。その際、
雄エレメント8はピストン20と上側支持体3に対して
スライド可能であり、そのままの状態を保っている。
【0037】製品の固化温度まで冷えれば、装置はダイ
から鋳造パーツ製品を取り出す準備がされる。この操作
は以下のようにして行われる。
【0038】最初の段階では、シリンダ19を上向きに
作動して鋳物から雄エレメント8が離される。
【0039】第2の段階では、上側シリンダのピストン
27を作動して、雄エレメント8、ピストン20および
可動支持体18を支えている上側構造体3の間隔が開け
られる。
【0040】第3の段階では、2つのシリンダ26と2
6aにより2つのハーフ・シェル7が開かれる。
【0041】ダイのベースからパーツ製品を取り出す作
業は、ピストン11と16により行われる。すなわち、
下側シリンダ4を再び作動させてピストン11と出来上
がったパーツ製品を上向きに押すピストン16とを持ち
上げるようにしている。出来上がったパーツ製品は周知
の方法で掴み、装置から取り除くことができる。
【0042】このようにして鋳造が行われ、装置は新た
な鋳造のための準備がされる。シリンダ26と26aに
より2つのハーフ・シェル7は再び閉じられ、上側シリ
ンダ27のピストンを降下させ、ハーフ・シェル7の間
に雄エレメント8を挿入し、楔状エレメント9を2つの
ハーフ・シェル7に宛がい、シリンダ4を降下させ、ま
たシリンダ19を図1に示すように配置する。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る方法によれば、周知の方法
のものより機械的特性に優れしかも生産性が高く、より
経済的なパーツ製品、とりわけアルミニウム合金やマグ
ネシウム合金からなるパーツ製品を製造できることが判
明した。また本発明の方法によればさらに細かい精密鋳
造を行うことができ、微孔を生じることもほとんどな
い。
【0044】下側加圧チャンバを通じての供給操作が高
圧で行われるため、ダイは適切に充填され、非常に緻密
な鋳物が得られ、鋳物自身の強度が高まり、しかも製造
過程における冷却時間を短縮することができる。こうし
た利点は、金属に圧力を加えるため鋳物の分子構造の分
子間距離が狭められることによる。同時に、ダイの充填
がゆっくり行われるためキャビティ13の内部には通気
孔を設けなくてもすむ。また鋳物の固化中に、ピストン
11と16によりチャンバから加圧液状アルミニウムが
鋳造品に向けて押し出されるため、固化の過程で鋳物に
微孔や噴気孔が生じない。
【0045】ダイ内の鋳物の養生時間が短く冷却時間を
短縮できるため、単位時間当たりのパーツ製品の製造数
量を増やすことができる。
【0046】こうしたことから、ダイの寿命を伸ばすこ
とのできる他の重要な利点も奏される。一般にスチール
や鋳物から作られているダイは液状アルミニウムと化学
反応を起こすため、ダイ内部における溶融金属の滞留時
間が長くなるとそれだけダイの寿命も短くなることが知
られている。
【0047】また新たに取出し装置を装備していなくて
も、パーツ部品の全周縁に沿って均等に作用する下側ピ
ストン11と16を使用してパーツ部品の取出しを行え
る利点もある。これらピストンはパーツ製品の全周縁に
沿って均等に作用し、局部的に力が働いてパーツ製品を
損傷する危険性はない。
【0048】上側シリンダ27のピストンは、通常時の
ダイの開閉作用の他に、固化中の金属に仕上げ圧縮力を
加える働きもしている。こうした機能により、低圧での
ダイの閉鎖と高圧による圧縮作用を行うことができる。
【0049】さらに本発明の装置によれば、形状の異な
るダイを使用する場合にでも交換を要するエレメントの
数が少ないため、非常に広範囲の用途に使用することが
できる。
【0050】また装置は構造が単純なため、高い生産性
のものでも比較的低コストで作れる利点もある。
【0051】さらに本発明によれば、単一の炉を使用し
て複数の装置に溶融金属を供給できる別の重要な利点も
奏される。
【0052】このようにして行われる方法とこの方法を
実施する装置は、本発明の権利範囲内で様々に修正しま
た変更を加えることができる。また箇々の構造は、技術
的に均等な構成エレメントで交換することもできる。例
えば、図示の実施例における上側と下側の液圧シリンダ
は、掴みトグル、ラックシリンダ、スクリューねじ等の
機械作動手段で置き換えることもできる。
【0053】実際には、使用した材料および寸法は箇々
の設備並びに用途条件に応じて適宜選択することができ
る。
【0054】特許請求の範囲に特定した技術的な特徴部
分には参照番号を付してある。これら参照番号は、特許
請求の範囲の理解を助けるために使用したに過ぎず、こ
うした参照番号が実施例に明らかにした箇々のエレメン
トの概念を特定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車のホイール用のダイを装着した、本発明に係
る方法を実施するための装置の縦断面図である。
【図2】鋳込み過程における装置の概略縦断面図にし
て、図示の例では装置自体を傾斜させて鋳込み操作が行
われている。
【図3】圧力を供給している過程での装置の概略縦断面
図である。
【図4】最終的な圧縮過程における装置の概略縦断面図
である。
【図5】圧力供給エレメントの拡大詳細図である。
【図6】圧縮エレメントの拡大詳細図である。
【図7】装置に取付けられるダイの平面図である。
【図8】一方のダイ作動シリンダの概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1……鋳込み装置 2,3……下側と上側のダイ・ホルダ構造体 4……下側液圧シリンダ 5……ダイベース 6……ダイ 6a……ベース 7……2つのハーフ・シェル 8……雄エレメント 10……ランナー 11,16……下側圧力エレメント 12……下側チャンバ 13……モールドキャビティ 14……ロッド 15……シリンダ上側部分に固定したプレート 19……上側シリンダ 20……中央ピストン 22……上側チャンバ 21,23……上側圧力エレメント 24,25……ロッド 26,26a……ハーフ・シェル用のシリンダ 27……上側ピストン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月26日(2001.1.2
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 溶融金属を鋳込むための方法と装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を鋳込む
ための方法、とりわけアルミニウム合金やマグネシウム
合金の溶融金属を鋳込むための方法と、この方法を実施
するための装置に係る。
【0002】
【従来の技術】アルミニウムおよび/またはマグネシウ
ム合金、あるいはこれらに類似した合金を金型に鋳込ん
で成形品を製造する様々な方式が知られている。こうし
た方式のうちでも最も汎用されているものに、例えば重
力式鋳込み法がある。この重力式鋳込み法によれば金属
は供給圧を加えないでダイに鋳込まれ、鋳込みを円滑に
行うのに必要な圧力は押湯を用いて加えている。他の方
式には、ランナーを通じてほぼ0.6バールを越えない
供給圧を加える低圧鋳込み法がある。この方法では、炉
内に収容された液状金属の表面に圧力が加えられてい
る。またこうした方式とは別にこの分野に広く用いられ
ているものに、高圧の下で合金をダイに注入する加圧ダ
イカスト法がある。
【0003】また実際に用いられている方式の中には、
低圧鋳込み法を発展させた平衡圧鋳込み法(counter-pr
essure casting)や、鋳込み中にダイを回転させる遠心
鋳造法がある。
【0004】さらに、ダイの一部に適当量の液状アルミ
ニウムを充填しておき、引き続いてダイ自体にダイの雄
エレメントを押し込む「押し型鋳造法」と呼ばれている
ものもある。
【0005】製造する物品の種類に応じ、また使用する
合金に合わせて使われるこれら鋳込み方式は、品質上お
よび/または機械的な観点から常に理想的な結果が得ら
れるとは限らない。
【0006】例えば、加圧ダイカスト法によれば、ダイ
に含まれる空気のすべてを排出することのできない高速
注入が行われるため、アルミニウム合金またはマグネシ
ウム合金はある割合で空気/ガスを含有するようにな
る。しかし溶融金属内に入り込んだガスの微粒子により
構造体には引張力が残留し、出来上がったパーツに壊れ
易い部分が形成される。
【0007】また、重力式鋳込み法では生地内に引張力
が残留するようなことはないが、量産には不向きであ
り、また細かい構造のものを鋳造することが難しく、微
細な巣の多く残る構造となる。生産性が低いのはダイ内
部でアルミニウム合金またはマグネシウム合金の冷却に
長時間を要するためであり、また材料の固化の過程で材
料を押湯によって供給するために、どうしても大まかな
構造の細かい巣の多い鋳造品になってしまっている。押
湯は鋳造コストの面からあまり大きなものを用意するこ
とができず、小型の押湯による材料供給では適切な鋳込
み操作を行えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明のねらいは、ア
ルミニウム合金やマグネシウム合金の鋳込み方法と、そ
の方法を実施するための装置を提供することにある。こ
の装置によれば、現在市販されている他の周知の装置を
用いて得られるものよりも優れた機械特性を持つ鋳造品
を得ることができ、しかも装置の生産性を高めることが
できる。
【0009】こうしたねらいの範囲内において、本発明
の目的は、従来方式よりも生産性を飛躍的に高めること
ができ、コストを下げしかも製造時間を短縮することの
できる、ダイを使用した新たな装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、今までのものよりも
構造が単純であり、しかも同じような周知の機械よりも
経済性に優れている、本発明の方法を実施するための装
置を提供することにある。この装置を用いれば、優れた
機械特性を持つパーツ製品を大量生産することができ
る。
【0011】こうした本発明のねらい、前述した目的並
びにその他の目的は以下の説明から明らかであり、後述
する溶融金属の鋳造方法によって実現することができ
る。この方法は、溶融金属、とりわけアルミニウム合金
やマグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための方法にし
て、モールドキャビティに、また当該モールドキャビテ
ィに連絡していてこのモールドキャビティの下方に配置
された少なくとも1つのチャンバ内に溶融金属を流し込
む段階と、加圧状態の下で前記モールドキャビティに溶
融金属を供給して溶融金属の充填を終え、同時に固化過
程に際しチャンバに圧力を加える段階と、固化過程の途
中に前記モールドキャビティの上側から金属に高圧の圧
縮力を加える段階と、前記モールドキャビティから鋳造
されたパーツを取り出す段階とを連続して有しているこ
とを特徴としている。
【0012】本発明に係る方法は、モールドキャビティ
を形成する鋳込みダイ・ホルダ構造体を備えた装置によ
り実施することができる。当該装置は、前記モールドキ
ャビティに連結され前記ダイの下方に配置されている1
つまたはそれ以上の下側チャンバを有しており、当該下
側チャンバが、前記モールドキャビティ内部の前記金属
に圧力を加える第1の圧力供給・圧縮手段を備えている
ことを特徴としている。
【0013】本発明のその他の特徴並びに利点は、本発
明に係る好ましい非限定例並びにこの方法を実施する装
置についての説明から明らかである。図面に示す実施例
は単に一例を示したに過ぎない。
【0014】
【発明の実施の形態】図面を参照する。本発明に係る方
法は、実質的には、溶融金属、とりわけアルミニウム合
金またはマグネシウム合金の溶融金属をランナー10を
通じてダイ6内に流し込む段階、好ましくは、予めダイ
6を傾けておく段階、流込みを行いながらこのダイを直
立した姿勢までゆっくり戻していく段階から構成されて
いる。
【0015】ダイ6は下側チャンバ12に連結されてい
る。この下側チャンバ12にも同じように溶融金属が充
填され、内部を圧力供給エレメント11がスライドする
ようになっている。この圧力供給エレメント11は、充
填操作を終えた直後かまたは充填操作を行っている間に
作動される。圧力供給エレメント11はモールドキャビ
ティ内の溶融金属を圧縮し、比較的高圧の下でしかも圧
力供給エレメントをかなりゆっくり動かしながらモール
ドキャビティの充填を終え、溶融金属に含まれるガスを
モールドキャビティ上部に設けた適当な排気孔から放出
することができる。
【0016】加圧状態でモールドキャビティを完全に充
填した後、金属が柔らかい状態のうちに、上側圧力エレ
メント23,21を用いて金属の一部にさらに圧力が加
えられる。この加圧作用は、上側圧力エレメントにより
比較的高速で行われる。製品の固化温度まで冷えればダ
イ6を開き、上側圧力エレメント作動用の手段を用いて
先ずダイの雄エレメント8が取り出される。
【0017】次いでダイ6のハーフ・シェル7が開き、
圧力供給エレメント11を取外し装置として利用し、出
来上がったパーツ製品が取り出される。
【0018】本発明に係る方法を実施するにあたり、全
体を参照番号1で表した装置を使用することができる。
この装置は、一部分だけが図面に示されている下側ダイ
・ホルダ構造体2、上側ダイ・ホルダ構造体3、下側液
圧シリンダ4、およびダイ6の載っているダイベース5
を備えている。またダイ6は、ベース6a、2つのハー
フ・シェル7および雄エレメント8から構成されてい
る。2つのハーフ・シェル7は2つのシリンダ26,2
6aにより作動される。上側ダイ・ホルダ構造体3は、
シリンダ27により、またはその他の装置、例えばグリ
ップ・トグルやラックねじ等を用いて作動される。
【0019】図面に示したダイは車のホイール製造用の
ものとして使用されているが、製造するパーツ製品に応
じてその他の各種のダイを使用することができる。
【0020】雄エレメント8は上側ダイ・ホルダ構造体
3に連係し、また上側ダイ・ホルダ構造体3には楔状エ
レメント9が付属している。楔状エレメント9は、2つ
のハーフ・シェル7の圧力供給・圧縮過程においてダイ
が開くのを防止している。こうしたダイの動きは、シリ
ンダ27を以下に説明するように高圧で作動させる場合
に起きることがある。
【0021】ダイ6のモールドキャビティ13を充填す
るにあたり、溶融金属は先ずランナー10内に注ぎ込ま
れる。このランナー10は、シリンダ26,26aによ
り操作されるハーフ・シェル7に設置されている。この
装置は、図示してはいないが周知のようにして、水平な
軸線、好ましくはランナー10の入口を通り抜ける軸線
を中心として回転させ、以下に説明するようにダイの充
填箇所が変化するのを防ぐこともできる。
【0022】ダイ6の下方には、ダイベース5に対し縦
方向にスライドすることができしかも下側シリンダ4に
よって制御される圧力供給エレメント11が位置してい
る。この圧力供給エレメントは、図示の例では、複数の
ピストンから構成すると都合がよい。これらピストン
は、ダイベース6aに形成されモールドキャビティ13
に連結された連係する下側チャンバ12内を軸方向にス
ライドすることができる。また圧力供給エレメントは図
示のものにのみ限定されるわけではなく、製造するパー
ツ製品の種類に応じたその他の形状を備えることもでき
る。圧力供給エレメントは、例えば、ダイのほぼ周囲部
分に配置されていて、シリンダ4以外の装置、例えばラ
ックねじ、グリップ・トグル等を用いて作動させる一連
のシリンダから構成することもできる。
【0023】圧力供給エレメント11は、ロッド14を
通じて下側シリンダ4に連結されている。ロッド14は
ダイベース5を通り抜け、圧力供給エレメント11をシ
リンダ4の上側部分に固定したプレート15に連結して
いる。
【0024】圧力供給エレメント11にも下側ピストン
16を設置しておくと都合がよい。下側ピストン16は
下側シリンダ4の中心軸線に沿って配置され、プレート
15に取り付けられている。ピストン16は、モールド
キャビティ13の下方に配置された円筒状の下側チャン
バ17内をスライドする。
【0025】シリンダ27により操作される上側ダイ・
ホルダ構造体3は可動支持体18を備えている。この可
動支持体18は前記構造体3に対しスライド可能であ
り、またロッド25を介して液圧装置19により操作さ
れる。可動支持体18は雄エレメント8を下向きに支持
し、また2つのハーフ・シェル7に設けた機械的ストッ
パにより閉鎖ストローク運動の範囲を定めている。閉鎖
ストローク運動は、低圧で作動させるシリンダ27によ
って行われる。こうした構造によれば、鋳造品から雄エ
レメント8を取り外したり、また金属の固化の過程でロ
ッド24と中央ピストン20を介してシリンダ27によ
り金属を高圧で圧縮することができる。可動支持体18
と雄エレメント8は中央軸線に沿って円筒状の取付け座
を備えている。この円筒状の取付け座の内部にはピスト
ン20がスライド可能に配置され、またこのピストン2
0は上側構造体3に強固に取付けられている。ピストン
20は、製造するパーツ製品に見合った形の端部21を
備えている。この端部21は中央区域の雄エレメント8
の一部を構成し、また雄エレメントに対して移動するこ
とができる。
【0026】雄エレメント8と2つのハーフ・シェル7
の間にあって、モールドキャビティ13の上側周縁部に
は1つまたはそれ以上の上側チャンバ22が形成されて
いる。この上側チャンバ22には付属のピストン23が
収容されている。ピストン23は縦軸線に沿ってチャン
バ22内をスライドすることができ、ロッド24を介し
て上側構造体3に強固に連結されている。ピストン23
は、ダイの形状に見合う様々な形をしたエレメントで置
き換えることができ、また違った形態に配置することも
できる。
【0027】鋳込み方法は以下のようにして行われる。
【0028】先ず、鋳込み操作の準備を終えた装置は2
つのハーフ・シェル7が横向きに閉じられている。シリ
ンダ27により作動される上側構造体3は低圧の状態で
降下し、雄エレメント8はシリンダ19に対する降下位
置にあってダイ6を閉じ、また下側シリンダ4は図1に
示すような降下位置にある。この状態では、モールドキ
ャビティ13、チャンバ12およびチャンバ22は空の
ままである。
【0029】装置は適当な角度にわたり回転可能であ
り、ダイへの溶融金属の充填を適切に行うことができる
(図2)。装置をこうした姿勢にしておいて、ランナー
10から必要量の溶融金属がモールドキャビティ内に注
ぎ込まれる。
【0030】充填過程の途中に装置を回転させて立った
姿勢まで戻すようにする。この装置の回転は溶融金属の
注ぎ込み操作と同時に行うことが好ましく、このため回
転の水平軸をランナーの入口に一致させるようにすると
都合がよい。ランナーの入口がダイに注ぎ込まれるアル
ミニウムの供給量の目安となっている。
【0031】下側シリンダ4はゆっくりとした運動を行
うように操作され、ピストン11と下側ピストン16を
上向きに押すようになっている。これらピストンは、そ
れぞれがチャンバ12と下側チャンバ17内の溶融金属
をモールドキャビティに向けて押し、必要に応じて溶融
金属の充填を終えると同時に、図3に示すように、鋳込
んだ液状アルミニウムに圧縮力を加えている。
【0032】こうした金属の供給操作により、比較的高
圧でしかも下側シリンダ4をゆっくりと動かして固化過
程の鋳物に金属を供給し、鋳物の収縮を補償している。
ダイの上側部分には適当な排気孔が設けてあり、モール
ドキャビティ内のガスを排出するようにしている。
【0033】供給操作は鋳込み操作と同時に行うことが
できる点に注目する必要がある。例えば、下側シリンダ
4の上向きの運動は溶融金属の流込みおよび装置の回転
と同時に始めることができる。
【0034】圧力の供給は、装置を回転させて元の立っ
た姿勢に戻す数秒前に、常にシリンダ4によって始めら
れている。
【0035】モールドキャビティへの充填を終え、金属
が固まりつつある状況の下で、図4に示すように、ピス
トン23と上側ピストン20の端部21を介しピストン
27は鋳造パーツに高圧の圧縮力を加えるようになって
いる。
【0036】前述したように上側シリンダのピストン2
7を高圧で作動して圧縮力を働かせ、ピストン23とピ
ストン20の組立体を下向きに動かしている。その際、
雄エレメント8はピストン20と上側支持体3に対して
スライド可能であり、そのままの状態を保っている。
【0037】製品の固化温度まで冷えれば、装置はダイ
から鋳造パーツ製品を取り出す準備がされる。この操作
は以下のようにして行われる。
【0038】最初の段階では、シリンダ19を上向きに
作動して鋳物から雄エレメント8が離される。
【0039】第2の段階では、上側シリンダのピストン
27を作動して、雄エレメント8、ピストン20および
可動支持体18を支えている上側構造体3の間隔が開け
られる。
【0040】第3の段階では、2つのシリンダ26と2
6aにより2つのハーフ・シェル7が開かれる。
【0041】ダイのベースからパーツ製品を取り出す作
業は、ピストン11と16により行われる。すなわち、
下側シリンダ4を再び作動させてピストン11と出来上
がったパーツ製品を上向きに押すピストン16とを持ち
上げるようにしている。出来上がったパーツ製品は周知
の方法で掴み、装置から取り除くことができる。
【0042】このようにして鋳造が行われ、装置は新た
な鋳造のための準備がされる。シリンダ26と26aに
より2つのハーフ・シェル7は再び閉じられ、上側シリ
ンダ27のピストンを降下させ、ハーフ・シェル7の間
に雄エレメント8を挿入し、楔状エレメント9を2つの
ハーフ・シェル7に宛がい、シリンダ4を降下させ、ま
たシリンダ19を図1に示すように配置する。
【0043】好ましい実施態様は次のとおりである。
【0044】1.溶融金属、とりわけアルミニウム合金
やマグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための方法にし
て、ダイ(6)内に形成されたモールドキャビティ(1
3)に、また当該モールドキャビティに連絡していてこ
のモールドキャビティの下方に配置された少なくとも1
つのチャンバ(12)内に溶融金属を流し込む段階と、
前記モールドキャビティに溶融金属を加圧供給して溶融
金属の充填を終え、同時に固化過程に際しチャンバに圧
力を加える段階と、固化過程の途中に前記モールドキャ
ビティの上側から金属に高圧の圧縮力を加える段階と、
前記モールドキャビティから鋳造されたパーツを取り出
す段階とを連続して有していることを特徴とする溶融金
属を鋳込むための方法。
【0045】2.溶融金属を前記モールドキャビティ
(13)内に流し込む前記段階は、緩慢に、しかも先ず
前記ダイ(6)を傾斜させ、引き続いてこのダイを真っ
直ぐにして行われることを特徴とする前記1記載の方
法。
【0046】3.前記圧力供給段階が、前記モールドキ
ャビティ(13)とチャンバとに溶融金属を流し込む前
記段階の終了前に始められることを特徴とする前記1記
載の方法。
【0047】4.前記圧力供給段階が、溶融金属を前記
モールドキャビティ(13)とチャンバ(12)とに流
し込む前記段階の終了時に始められることを特徴とする
前記1記載の方法。
【0048】5.溶融金属、とりわけアルミニウム合金
やマグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための、モール
ドキャビティ(13)を形成する鋳込みダイ・ホルダ構
造体(2,3)を備えた装置にして、当該装置は、前記
モールドキャビティに連絡していて前記ダイ(6)の下
方に配置されている少なくとも1つの下側チャンバ(1
2)を有しており、当該下側チャンバが、前記モールド
キャビティ内部の前記金属に圧力を加える第1の圧力供
給・圧縮手段(11)を備えていることを特徴とする溶
融金属を鋳込むための装置。
【0049】6.前記モールドキャビティの上方に配置
され、当該モールドキャビティ内部に圧力を加える第2
の圧縮手段(23)を有していることを特徴とする前記
5記載の装置。
【0050】7.前記第1の供給手段は、前記モールド
キャビティ(13)に連絡している前記下側チャンバ
(12)内を軸方向にスライド可能な周囲ピストンエレ
メント(11)と、前記ダイ(6)のほぼ中心軸線に沿
ってこのダイの下方に配置されている第1のピストンエ
レメント(16)とを有し、第1の作動手段(4)が前
記第1の圧縮手段のために設けてあることを特徴とする
前記5記載の装置。
【0051】8.前記周囲ピストンエレメントが、前記
ダイの下方に配置された連係するチャンバ内をスライド
可能な複数の周囲ピストンを有していることを特徴とす
る前記7記載の装置。
【0052】9.前記第2の圧縮手段が、前記モールド
キャビティ(13)の上方に形成されていてこのモール
ドキャビティに連絡している連係する上側チャンバ(2
2)内を軸方向にスライド可能な複数の上側ピストン
(23)と、前記ダイ(6)のほぼ中心軸線に沿ってこ
のダイの上方に配置されている第2のピストンエレメン
ト(20)とを有し、第2の作動手段が前記第2の圧縮
手段のために設けてあることを特徴とする前記6記載の
装置。
【0053】10.前記第2の作動手段(19,25)
は前記ダイ(6)の上側部分を形成している雄ダイエレ
メント(8)に連結され、当該雄エレメントに作用する
前記第2の作動手段により、出来上がったパーツから雄
エレメントを取り外せることを特徴とする前記6記載の
装置。
【0054】11.前記第1の供給・圧縮手段(11)
は、前記ダイ(6)を開く際に出来上がったパーツを取
り出すようになっていることを特徴とする前記6記載の
装置。
【0055】12.前記第2と第1の作動手段は、それ
ぞれが上側シリンダ(3)の少なくとも1つのピストン
と下側シリンダ(4)により構成されていることを特徴
とする前記6記載の装置。
【0056】13.前記雄ダイエレメント(8)は第3
の作動手段(19)を介して前記第2の作動手段(2
7)に連結されており、当該第3の作動手段により前記
雄ダイエレメント(8)は前記第2の圧縮手段(23)
に対しほぼ縦方向に相対的にスライドできるようになっ
ていることを特徴とする前記6記載の装置。
【0057】14.前記第3の作動手段が液圧式である
ことを特徴とする前記8記載の装置。
【0058】15.前記第1の圧力供給・圧縮手段が、
ほぼ環状の形をした前記下側チャンバ内を軸方向にスラ
イド可能な第1のリング状エレメントを有していること
を特徴とする前記5記載の装置。
【0059】16.前記第2の圧縮手段が、ほぼ環状の
形をした前記チャンバ内をスライド可能な第2のリング
状エレメントを有していることを特徴とする前記6記載
の装置。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る方法によれば、周知の方法
のものより機械的特性に優れしかも生産性が高く、より
経済的なパーツ製品、とりわけアルミニウム合金やマグ
ネシウム合金からなるパーツ製品を製造できることが判
明した。また本発明の方法によればさらに細かい精密鋳
造を行うことができ、微孔を生じることもほとんどな
い。
【0061】下側加圧チャンバを通じての供給操作が高
圧で行われるため、ダイは適切に充填され、非常に緻密
な鋳物が得られ、鋳物自身の強度が高まり、しかも製造
過程における冷却時間を短縮することができる。こうし
た利点は、金属に圧力を加えるため鋳物の分子構造の分
子間距離が狭められることによる。同時に、ダイの充填
がゆっくり行われるためキャビティ13の内部には通気
孔を設けなくてもすむ。また鋳物の固化中に、ピストン
11と16によりチャンバから加圧液状アルミニウムが
鋳造品に向けて押し出されるため、固化の過程で鋳物に
微孔や噴気孔が生じない。
【0062】ダイ内の鋳物の養生時間が短く冷却時間を
短縮できるため、単位時間当たりのパーツ製品の製造数
量を増やすことができる。
【0063】こうしたことから、ダイの寿命を伸ばすこ
とのできる他の重要な利点も奏される。一般にスチール
や鋳物から作られているダイは液状アルミニウムと化学
反応を起こすため、ダイ内部における溶融金属の滞留時
間が長くなるとそれだけダイの寿命も短くなることが知
られている。
【0064】また新たに取出し装置を装備していなくて
も、パーツ部品の全周縁に沿って均等に作用する下側ピ
ストン11と16を使用してパーツ部品の取出しを行え
る利点もある。これらピストンはパーツ製品の全周縁に
沿って均等に作用し、局部的に力が働いてパーツ製品を
損傷する危険性はない。
【0065】上側シリンダ27のピストンは、通常時の
ダイの開閉作用の他に、固化中の金属に仕上げ圧縮力を
加える働きもしている。こうした機能により、低圧での
ダイの閉鎖と高圧による圧縮作用を行うことができる。
【0066】さらに本発明の装置によれば、形状の異な
るダイを使用する場合にでも交換を要するエレメントの
数が少ないため、非常に広範囲の用途に使用することが
できる。
【0067】また装置は構造が単純なため、高い生産性
のものでも比較的低コストで作れる利点もある。
【0068】さらに本発明によれば、単一の炉を使用し
て複数の装置に溶融金属を供給できる別の重要な利点も
奏される。
【0069】このようにして行われる方法とこの方法を
実施する装置は、本発明の権利範囲内で様々に修正しま
た変更を加えることができる。また箇々の構造は、技術
的に均等な構成エレメントで交換することもできる。例
えば、図示の実施例における上側と下側の液圧シリンダ
は、掴みトグル、ラックシリンダ、スクリューねじ等の
機械作動手段で置き換えることもできる。
【0070】実際には、使用した材料および寸法は箇々
の設備並びに用途条件に応じて適宜選択することができ
る。
【0071】特許請求の範囲に特定した技術的な特徴部
分には参照番号を付してある。これら参照番号は、特許
請求の範囲の理解を助けるために使用したに過ぎず、こ
うした参照番号が実施例に明らかにした箇々のエレメン
トの概念を特定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車のホイール用のダイを装着した、本発明に係
る方法を実施するための装置の縦断面図である。
【図2】鋳込み過程における装置の概略縦断面図にし
て、図示の例では装置自体を傾斜させて鋳込み操作が行
われている。
【図3】圧力を供給している過程での装置の概略縦断面
図である。
【図4】最終的な圧縮過程における装置の概略縦断面図
である。
【図5】圧力供給エレメントの拡大詳細図である。
【図6】圧縮エレメントの拡大詳細図である。
【図7】装置に取付けられるダイの平面図である。
【図8】一方のダイ作動シリンダの概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】 1……鋳込み装置 2,3……下側と上側のダイ・ホルダ構造体 4……下側液圧シリンダ 5……ダイベース 6……ダイ 6a……ベース 7……2つのハーフ・シェル 8……雄エレメント 10……ランナー 11,16……下側圧力エレメント 12……下側チャンバ 13……モールドキャビティ 14……ロッド 15……シリンダ上側部分に固定したプレート 19……上側シリンダ 20……中央ピストン 22……上側チャンバ 21,23……上側圧力エレメント 24,25……ロッド 26,26a……ハーフ・シェル用のシリンダ 27……上側ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 21/04 B22D 21/04 B 23/00 23/00 A 27/11 27/11 29/04 29/04 C

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融金属、とりわけアルミニウム合金や
    マグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための方法にし
    て、ダイ(6)内に形成されたモールドキャビティ(1
    3)に、また当該モールドキャビティに連絡していてこ
    のモールドキャビティの下方に配置された少なくとも1
    つのチャンバ(12)内に溶融金属を流し込む段階と、
    前記モールドキャビティに溶融金属を加圧供給して溶融
    金属の充填を終え、同時に固化過程に際しチャンバに圧
    力を加える段階と、固化過程の途中に前記モールドキャ
    ビティの上側から金属に高圧の圧縮力を加える段階と、
    前記モールドキャビティから鋳造されたパーツを取り出
    す段階とを連続して有していることを特徴とする溶融金
    属を鋳込むための方法。
  2. 【請求項2】 溶融金属を前記モールドキャビティ(1
    3)内に流し込む前記段階は、緩慢に、しかも先ず前記
    ダイ(6)を傾斜させ、引き続いてこのダイを真っ直ぐ
    にして行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記圧力供給段階が、前記モールドキャ
    ビティ(13)とチャンバとに溶融金属を流し込む前記
    段階の終了前に始められることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  4. 【請求項4】 前記圧力供給段階が、溶融金属を前記モ
    ールドキャビティ(13)とチャンバ(12)とに流し
    込む前記段階の終了時に始められることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶融金属、とりわけアルミニウム合金や
    マグネシウム合金の溶融金属を鋳込むための、モールド
    キャビティ(13)を形成する鋳込みダイ・ホルダ構造
    体(2,3)を備えた装置にして、当該装置は、前記モ
    ールドキャビティに連絡していて前記ダイ(6)の下方
    に配置されている少なくとも1つの下側チャンバ(1
    2)を有しており、当該下側チャンバが、前記モールド
    キャビティ内部の前記金属に圧力を加える第1の圧力供
    給・圧縮手段(11)を備えていることを特徴とする溶
    融金属を鋳込むための装置。
  6. 【請求項6】 前記モールドキャビティの上方に配置さ
    れ、当該モールドキャビティ内部に圧力を加える第2の
    圧縮手段(23)を有していることを特徴とする請求項
    5記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の供給手段は、前記モールドキ
    ャビティ(13)に連絡している前記下側チャンバ(1
    2)内を軸方向にスライド可能な周囲ピストンエレメン
    ト(11)と、前記ダイ(6)のほぼ中心軸線に沿って
    このダイの下方に配置されている第1のピストンエレメ
    ント(16)とを有し、第1の作動手段(4)が前記第
    1の圧縮手段のために設けてあることを特徴とする請求
    項5記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記周囲ピストンエレメントが、前記ダ
    イの下方に配置された連係するチャンバ内をスライド可
    能な複数の周囲ピストンを有していることを特徴とする
    請求項7記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の圧縮手段が、前記モールドキ
    ャビティ(13)の上方に形成されていてこのモールド
    キャビティに連絡している連係する上側チャンバ(2
    2)内を軸方向にスライド可能な複数の上側ピストン
    (23)と、前記ダイ(6)のほぼ中心軸線に沿ってこ
    のダイの上方に配置されている第2のピストンエレメン
    ト(20)とを有し、第2の作動手段が前記第2の圧縮
    手段のために設けてあることを特徴とする請求項6記載
    の装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の作動手段(19,25)は
    前記ダイ(6)の上側部分を形成している雄ダイエレメ
    ント(8)に連結され、当該雄エレメントに作用する前
    記第2の作動手段により、出来上がったパーツから雄エ
    レメントを取り外せることを特徴とする請求項6記載の
    装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の供給・圧縮手段(11)
    は、前記ダイ(6)を開く際に出来上がったパーツを取
    り出すようになっていることを特徴とする請求項6記載
    の装置。
  12. 【請求項12】 前記第2と第1の作動手段は、それぞ
    れが上側シリンダ(3)の少なくとも1つのピストンと
    下側シリンダ(4)により構成されていることを特徴と
    する請求項6記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記雄ダイエレメント(8)は第3の
    作動手段(19)を介して前記第2の作動手段(27)
    に連結されており、当該第3の作動手段により前記雄ダ
    イエレメント(8)は前記第2の圧縮手段(23)に対
    しほぼ縦方向に相対的にスライドできるようになってい
    ることを特徴とする請求項6記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記第3の作動手段が液圧式であるこ
    とを特徴とする請求項8記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記第1の圧力供給・圧縮手段が、ほ
    ぼ環状の形をした前記下側チャンバ内を軸方向にスライ
    ド可能な第1のリング状エレメントを有していることを
    特徴とする請求項5記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の圧縮手段が、ほぼ環状の形
    をした前記チャンバ内をスライド可能な第2のリング状
    エレメントを有していることを特徴とする請求項6記載
    の装置。
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