JP2003137311A - 使い捨て容器 - Google Patents

使い捨て容器

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JP2003137311A JP2001371999A JP2001371999A JP2003137311A JP 2003137311 A JP2003137311 A JP 2003137311A JP 2001371999 A JP2001371999 A JP 2001371999A JP 2001371999 A JP2001371999 A JP 2001371999A JP 2003137311 A JP2003137311 A JP 2003137311A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器を切り裂かなくても、内容物を取り出すこ
とができる使い捨て容器を提供する。 【解決手段】容器に開裂手段となる爪部4aと、開裂手
段に外力を伝達する外力伝達手段となる外力受け部4b
からなる容器開裂構造体4が容器内側に位置保持手段と
なるフィルム接合部2により保持されていることによ
り、外力受け部4bに外力を加えて爪部4aを動作させ
ることで容器内面側から容器のフィルムを開裂させるた
め、容器を切り裂かなくても、内容物を取り出すことが
でき、さらに位置保持手段により容器開裂構造体は高周
波融着、加熱融着等で接合しにくい材質も使用できる使
い捨て容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体または粉末調
味料、液状または粉末洗剤、液状化粧品、軟膏などの医
薬品、顆粒状のインスタントコーヒー等を密封してパッ
クした容器で、容器に外力を加えることにより、内容物
を排出させるようにした、使い捨て容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】シャンプーや調味料などの液体をシール
した従来の使い捨て容器の図12、図13を示す。図1
2は従来の使い捨て容器の開封前、図13は従来の使い
捨て容器の開封後であり、開封前の使い捨て容器10
1、接合代部100、開封用のノッチ102、開封用の
ノッチ103、開封後の使い捨て容器105、分断片1
04である。
【0003】接合代部100に、開封用のノッチ10
2、103が設けてあり、このノッチ102、103を
切り裂いて開封部を形成し、接合部100で密封された
内容物を吐出させるのが一般的である。しかしこの構造
の容器は、ノッチ102,103より切り裂くため、内
容物の液体が付着した分断片104ができるために、内
容物の液体がついた状態の分断片104をテーブルなど
におくと、テーブルに内容物の液体が付着して汚してし
まう問題点があった。
【0004】さらに液体がついた状態の小さな分断片1
04と使用済みの使い捨て容器105をそれぞれゴミ箱
の捨てなければならず、特に小さな分断片104を捨て
るのは大変面倒であった。また、内容物が調味料の場合
は、食品に調味料をふりかけるため、小さな分断片10
4を食品に落としてしまうこともあり、衛生的ではなか
った。
【0005】また切り裂いた部分の大きさが異なること
も問題であり、切り裂いた部分の大きさが小さかった場
合は、内容物を取り出す穴が小さくなり、内容物が出に
くくなる。また切り裂いた部分の大きさが、大きすぎた
場合は内容物がいきなりたくさん出てしまい、周りに飛
び散り衣服を汚してしまうという問題があった。
【0006】この問題点を解決するために、切り裂かず
に、容器に圧力を加えることにより内容物を排出する提
案が特開平5−294350、特開平6−211279
に立体形状の使い捨て容器が提案されている。この立体
形状の使い捨て容器の開裂方法は、立体容器を2つ折に
することで容器内部に圧力を加えて内容物を取り出す使
い捨て容器である。
【0007】特開平5−294350の提案の断面図を
図14に示す。図14の中心線120を中心に、左右対
称な山形状をなすシールライン120a、120b、1
20c、120dがあり、シールライン120a、12
0b、120c、120dの頂部に、乳頭状部120P
を形成している。容器を2つ折にすることで容器内部に
圧力が加わり乳頭状部120Pから剥離が始まり、剥離
開裂させて内容物を取り出す使い捨て容器である。
【0008】この提案は容器に圧力が加わると開裂する
構造なので、梱包時や搬送時に容器に荷物等の荷重が加
わった場合や、容器を落としてしまうと圧力が加わり開
裂してしまうという問題があった。
【0009】さらに立体形状であり、シールライン12
0a、120b、120c、120d乳頭状部120P
の複雑な立体構造を構成しなければならず、製造コスト
が高くなるという問題点もあった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する第1の課題は、従来品の使い捨て容器で、分断片が
でない構造を考案した、特開平5−294350、特開
平6−211279は、容器に圧力を加えることで容器
を開裂する構造のため、圧力が加わった状態で開裂する
と、内容物が急激に飛び出し、衣服や周辺を汚してしま
うことがあった。
【0011】しかし本考案は容器に圧力を加えなくても
開裂するので、内容物が急激に飛び出し、衣服や周辺を
汚してしまいことがない。
【0012】本発明が解決しようとする第2の課題は、
構造が簡単で2次元的な平面で構成が可能なため、複雑
な立体構造の容器は不要となり、複雑な金型を必要とし
ないので製造コストが安くなる。
【0013】本発明が解決しようとする第3の課題は、
容器開裂構造体をフィルムに接合しなくても、位置保持
手段により保持可能にすることで、フィルムと容器開裂
構造体が高周波融着、加熱融着等により接合しにくい材
質でも使用できるため容器開裂構造体に多種の材質を選
定でき、さらにフィルムと容器開裂構造体の接合条件の
設定は不要になる。
【0014】本発明が解決しようとする第4の課題は、
図12や図13の従来の使い捨て容器では、切り裂いた
部分の大きさが小さかった場合は、内容物を取り出す穴
が小さくなり、内容物が出にくくなる、また切り裂いた
部分の大きさが、大きすぎた場合は、内容物がいきなり
たくさん出てしまい、周りに飛び散り衣服を汚してしま
うという問題がある。
【0015】本考案は一定の大きさの開裂箇所ができる
ことで、排出量が一定となり、さらに開裂箇所から爪部
が突き出る構造により、内容物が液体の場合には、液体
の粘性により爪部を伝わり排出されることで、一定の方
向で排出することが出来る。
【0016】本発明が解決しようとする第5の課題は、
開封時に内容物が付着した分断片が出来ないため、内容
物が付着した分断片をテーブルなどに置くと、テーブル
に内容物が付着して汚してしまうことがない。さらに分
断片がないので、使用済みの使い捨て容器のみをゴミ箱
の捨てるだけでよく、小さく引きちぎられて内容物が付
着した分断片を捨てる必要がない。
【0017】本発明は、このような従来の構造が有して
いた問題点を解決するものであり、その目的とするとこ
ろは、梱包時や搬送時に使い捨て容器に圧力が加わって
も開裂せず、複雑な立体構造を必要としないため安価で
あり、さらに容器開裂構造体とフィルムを接合しないの
で、容器開裂構造体はフィルムと接合しにくい材質でも
使用でき、さらに一定の大きさの開裂箇所ができるの
で、排出量が一定となる。また、内容物が液体の場合に
は開裂箇所から突き出た爪部に内容物が伝わり排出され
ることで、一定の方向で排出することが出来る。さらに
容器を開裂するときに分断片が出ない使い捨て容器を提
供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決することを目的としてなされたもので、請求項1に
記載した本発明の内部に液体、粘度の高い液体、粉末等
の内容物を収容して密封し、開裂して内容物を取り出
す、使い捨て容器において、容器を開裂する開裂手段
と、該開裂手段に外力を伝達する外力伝達手段からなる
容器開裂構造体が位置保持手段により該容器内部に保持
されていることを特徴とした使い捨て容器からなる。
【0019】請求項1に記載した本発明では、使い捨て
容器を開裂する開裂手段と外力伝達手段が使い捨て容器
の内側に位置保持手段により保持されている構造であ
り、一定の方向に外力を、外力伝達手段に加えることに
より、使い捨て容器内部にある開裂手段が、使い捨て容
器内面側からフィルムを開裂させる。このことにより、
使い捨て容器内部の圧力を必要としないで開裂できるた
め、梱包時や搬送時に、使い捨て容器に荷重が加わり、
使い捨て容器が押しつぶされ内部の圧力が高くなって
も、開裂手段は容器内面側を押し付けないため、使い捨
て容器は開裂しない。
【0020】さらに、開裂手段により、容器内壁面側か
らフィルムを一定方向に押し付けて、開裂させ穴を広げ
ていくため、分断片が発生しない構造となる。また、爪
部により、一定の大きさの開裂箇所ができることで、排
出量が一定となり、さらに開裂箇所から爪部が突き出る
構造により、内容物が液体の場合は液体が爪部を伝わり
排出されることで、一定の方向で排出することが出来
る。さらに、容器開裂構造体が使い捨て容器の接合代部
やフィルム折り返し部に隣接することや、容器開裂構造
体の近傍に位置するフィルムを接合する構成により、容
器開裂構造体とフィルムを接合しなくても、容器開裂構
造体を所望に位置に保持することが出来るため、フィル
ムと容器開裂構造体が接合しにくい材質でも使用できる
ため多種の材質が使用でき、さらに容器開裂構造体とフ
ィルムの接合条件等の設定が不要になる。
【0021】請求項2に記載した本発明の内部に液体、
粘度の高い液体、粉末等の内容物を収容して密封し、開
裂して内容物を取り出す、使い捨て容器において、容器
を開裂する開裂手段と、該開裂手段の位置を変化させる
為の変形手段と、該開裂手段に外力を伝達する外力伝達
手段からなる容器開裂構造体が位置保持手段により該容
器内部に保持されていることを特徴とした使い捨て容器
からなる。
【0022】請求項2に記載した本発明では、変形手段
があることで、外力を加えた時に容器開裂構造体の変形
する箇所を各設計寸法で決めることが出来るため、使い
捨て容器の形状にあわせた、開裂位置と範囲をより正確
に、設定することが出来る。また、変形手段の寸法を変
えることで、変形手段部の変形力を決めることが出来る
ので、用途に合わせた変形力の調整が可能となる。
【0023】請求項3に記載した本発明の該開裂手段は
容器を開裂する凸形状、爪形状、刃形状、エッジ形状、
三角形状、棒形状であることを特徴とした請求項1,2
のいずれかに記載の使い捨て容器からなる。請求項3に
記載した本発明では、開裂手段の形状として、より効果
的な形状となる凸形状、爪形状、刃形状、エッジ形状、
三角形状、棒形状により、使い捨て容器に使用するフィ
ルムを開裂しやすくすることができる。
【0024】請求項4に記載した本発明の該外力伝達手
段は外力を伝達する板形状、棒形状、穴のあいた板形状
であることを特徴とした請求項1,2のいずれかに記載
の使い捨て容器からなる。請求項4に記載した本発明で
は、外力伝達手段の形状として、板形状、棒形状、穴の
あいた板形状にすることで、複雑な立体構造を必要とし
ないで、平面構造でも構成することができる形状とな
る。また、穴のあいた板形状の場合は、穴の内部にフィ
ルム接合部を構成することで、容器開裂構造体を保持す
ることが出来る。
【0025】請求項5に記載した本発明の該変形手段は
外力を伝達すると変形するスリット形状、部分的に厚み
の薄い形状、穴形状、溝形状、線形状であることを特徴
とした請求項2に記載した使い捨て容器からなる。請求
項5に記載した本発明では、変形手段の形状として、よ
り効果的な形状となるスリット形状、部分的に厚みの薄
い形状、穴形状、溝形状、線形状により、容器開裂構造
体が変形しやすく、変形する箇所を決めることが出来る
構造となる。
【0026】請求項6に記載した本発明の該位置保持手
段は容器開裂構造体に容器の接合代の一部又は全部が、
近傍に位置することにより保持されていることを特徴と
した請求項1,2のいずれかに記載の使い捨て容器から
なる。請求項6に記載した本発明では、容器開裂構造体
が使い捨て容器の接合代の近傍に位置する構成により、
容器開裂構造体を所望に位置に保持することが出来るた
め、フィルムと容器開裂構造体が高周波融着、加熱融着
等により接合しにくい材質でも使用できるため多種の材
質が使用でき、さらにフィルムと容器開裂構造体の接合
条件の設定は不要になる。
【0027】請求項7に記載した本発明の該位置保持手
段は該容器開裂構造体の近傍のフィルムを接合すること
により保持されることを特徴とした請求項1,2のいず
れかに記載の使い捨て容器からなる。請求項7に記載し
た本発明では、容器開裂構造体の近傍を数箇所接合する
ことにより、容器開裂構造体を所望に位置に保持するこ
とが出来るため、フィルムと容器開裂構造体が高周波融
着、加熱融着等により接合しにくい材質でも使用できる
ため多種の材質が使用でき、さらに接合条件等の設定は
不要になる。
【0028】請求項8に記載した本発明の該位置保持手
段近傍の該容器開裂構造体が曲面形状、曲線形状、円弧
形状、円形状、楕円形状であることを特徴とした請求項
1,2,6,7のいずれかに記載の使い捨て容器からな
る。請求項8に記載した、本発明では、使い捨て容器の
製造時や、搬送時の振動により、容器開裂構造体が容器
開裂構造体と位置保持手段とのクリアランス内で何度も
移動することにより、容器開裂構造体がフィルムと接触
し容器のフィルムに穴をあけ、内容物が漏れることがあ
る。そのため接合代部、フィルム接合部、フィルム折り
返し部と近傍の容器開裂構造体周辺を曲面形状、曲線形
状、円弧形状、円形状、楕円形状にすることにより、容
器開裂構造体とフィルムが接触しても、圧力が分散さ
れ、容器のフィルムに穴をあけることがなくなるという
効果がある。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の使い捨て容器の実施例1
を図1、図2、図3、図4に示す。図1は使い捨て容器
の正面図であり、位置保持手段となる接合代部1とフィ
ルム接合部2、液体等を密封する密封部3、フィルム折
り返し部7、容器開裂構造体4、開裂手段となる爪部4
a,外力伝達手段となる外力受け部4bである。図2は
図1に記載されている1zから見た断面図。図3は図1
の2zから見た断面図。図4は外力F1を加えて密封部
3を開裂させた図1の2zから見た断面図である。
【0030】図1の使い捨て容器に使用しているフィル
ムは液体を浸透させないフィルムでありフィルムは1種
又は他のフィルムを1種以上重ね合わせた多重体を構成
したフィルムでもよい。
【0031】使い捨て容器内部の容器開裂構造体4は接
合代部1の一部分とフィルム接合部2により囲まれるこ
とで保持される。容器開裂構造体4はフィルムを開裂出
来る強度のプラスチック材質だけでなく、金属、例えば
アルミ合金、ステンレス等も採用できる。接合代部1や
フィルム接合部2の接合方法は密封部3の内部の液体が
漏れない、高周波融着、加熱融着等が採用できる。
【0032】図3の断面図は開裂される前の状態であ
る。容器開裂構造体4は接合代部1にほぼ平行に保持さ
れているため密封部3の内壁のフィルム部と爪部4aも
ほぼ平行に位置するため爪部4aは内壁のフィルム部に
傷をつけることはない。
【0033】図4の断面図は開裂された状態図である。
容器開裂構造体4の外力受け部4bを外力F1の方向に
曲げることで、爪部4aが密封部3の内壁のフィルム部
と垂直方向に曲がることで、爪部4aが密封部3の内壁
側のフィルム部に接触して、開裂箇所3aが出来る。こ
の状態で密封部3の中の液体等が、開裂箇所3aから突
き出た爪部4aを伝わり排出される。
【0034】この構造により、爪部4aの形状により、
一定の大きさの開裂箇所3aができる。開裂箇所3aは
一定の大きさなので、排出量も一定となる。さらに開裂
箇所3aから爪部4aが突き出る構造により、内容物が
爪部4aを伝わり排出されることで、一定の方向で排出
することが出来る。特に内容物が液体の場合には、液体
の粘性により爪部4aに伝わるので、より安定して一定
の方向に液体を吐出することが出来る。
【0035】本発明の実施例2の正面図を図5に示す。
接合代部11、密封部13、容器開裂構造体14、開裂
手段となる爪部14a、外力伝達手段となる外力受け部
14b、容器開裂構造体14にあいている穴15、位置
保持手段となるフィルム接合部12を示す。
【0036】図5の使い捨て容器に使用しているフィル
ムは液体を浸透させないフィルムであり、フィルムは1
種又は他のフィルムを1種以上重ね合わせた多重体を構
成したフィルムでもよい。使い捨て容器の内部に容器開
裂構造体14にある穴15の内部にフィルム接合部12
があることで、容器開裂構造体14は位置を保持するこ
とができる。接合代部11やフィルム接合部12の接合
方法は密封部13の内部の液体が漏れない、高周波融
着、加熱融着等が採用できる。
【0037】この構成により、容器開裂構造体14とフ
ィルムを直接接合しなくて良い。このことにより従来、
高周波融着、加熱融着等で接合しにくい金属、例えばア
ルミ合金、ステンレス等も容器開裂構造体14の材質に
採用できる。よって、フィルムのピール強度が高いフィ
ルムにも強度の高い容器開裂構造体の材料が使用可能と
なる。また、強度の高い容器開裂構造体の材料が使用可
能となることで、容器開裂構造体の厚さも薄くできるた
め、容器も薄くできる。もちろん本発明にて高周波融
着、加熱融着等で接合しやすいプラスチック材質も容器
開裂構造体14に使用できることは説明するまでもな
い。
【0038】本発明の実施例3の正面図を図6に示す。
接合代部21、密封部23、容器開裂構造体24、開裂
手段となる爪部24a、外力伝達手段となる外力受け部
24b、変形手段となる一方の変形部25bともう一方
の変形部25cである。接合代部21の接合方法は密封
部23の内部の液体が漏れない、高周波融着、加熱融着
等が採用できる。図6は外力受け部24bに外力を加え
ると、スリット形状の変形部25bと変形部25cが変
形し、爪部24aが密封部23の内壁フィルムと垂直方
向に曲がり爪部24aが密封部23のフィルム部に接触
して開裂する。
【0039】図6の位置保持手段は、接合代部21であ
り、容器開裂構造体24の近傍に接合代部21があるこ
とで、容器開裂構造体24を所望の位置に保持してい
る。容器開裂構造体24と接合代21の近傍は円弧形状
になっていることで、製造時に容器開裂構造体24がフ
ィルムに接触しても、圧力が分散され、フィルムに傷を
付けることがない。(製造工程図は図示せず)
【0040】また、搬送時等で使い捨て容器に振動が加
わった場合など、容器開裂構造体24が容器内で振動し
てフィルム部に接触しても、接触部が曲面であることに
より、応力が分散され、フィルム部に傷や亀裂を発生さ
せることがなくなり、品質が安定する。
【0041】本発明の実施例4を図7、図8、図9に示
す。図7は実施例4の使い捨て容器の正面図であり、液
体等を密封する密封部33、容器開裂構造体34、開裂
手段となる爪部34a,外力伝達手段となる一方の外力
受け部34bともう一方の外力受け部34c、変形手段
となるスリット形状の変形部34d、位置保持手段とな
る接合代部31とフィルム接合部32から構成されてい
る。
【0042】図7の使い捨て容器に使用しているフィル
ムは液体を浸透させないフィルムでありフィルムは1種
又は他のフィルムを1種以上重ね合わせた多重体を構成
したフィルムでもよい。このフィルムを用い使い捨て容
器の内部に容器開裂構造体34が接合代部31の一部分
とフィルム接合部32により所望の位置に保持されてい
る。接合代部31やフィルム接合部32の接合方法は密
封部33の内部の液体が漏れない、高周波融着、加熱融
着等が採用できる。
【0043】この構成により、容器開裂構造体34とフ
ィルムを直接接合しないため、従来、高周波融着、加熱
融着等で接合しにくい金属、例えばアルミ合金、ステン
レス等も容器開裂構造体34の材質に採用できるため、
薄くて強度のある容器開裂構造体34が使用できるた
め、フィルムのピール強度が高いフィルムにも対応可能
となり、容器も薄くできる。もちろん高周波融着、加熱
融着等で接合しやすいプラスチック材質も容器開裂構造
体34に使用できる。
【0044】図8は図7の3Z方向から見た断面図であ
る。容器開裂構造体34は接合代部31にほぼ平行に保
持されているため密封部33の内壁のフィルム部と爪部
34aもほぼ平行に位置するため爪部34aは内壁のフ
ィルム部に傷をつけることはない。
【0045】図9は図7に外力F2、F3を加えて容器
を開裂させた時に3Z方向から見た断面図である。容器
開裂構造体34の外力受け部34bを外力F3の方向に
曲げ、外力受け部34cを外力F2の方向に曲げること
で、変形部34dが変形し、爪部34aが密封部33の
内壁のフィルム部と垂直方向に移動することで、爪部3
4aが密封部33の内壁側のフィルム部に接触して、開
裂箇所33aが出来る。
【0046】この状態で密封部33の中の液体等が、開
裂箇所33aから突き出た爪部34aを伝わり排出され
る。この構造により、一定の大きさの開裂箇所33aが
できることで、排出量が一定となり、さらに開裂箇所3
3aから爪部34aが突き出る構造により、内容物が爪
部34aを伝わり排出されることで、一定の方向で排出
することが出来る。特に内容物が液体の場合には、液体
の粘性により爪部34aに伝わるので、より安定して一
定の方向に液体を吐出することが出来る。
【0047】実施例4の変形例1を図10、変形例2を
図11に示す。図10の使い捨て容器における構成は位
置保持手段となる接合代部41とフィルム折り返し部4
7、液体等を密封する密封部43、容器開裂構造体4
4、開裂手段となる爪部44a,外力伝達手段となる一
方の外力受け部44bともう一方の外力受け部44c、
変形手段となる変形部44d、から構成されている。
【0048】容器開裂構造体44は接合代部41とフィ
ルム折り返し部47に囲まれるように構成されることで
保持される。さらに容器開裂構造体44は平面板に、く
の字状に曲がった1つの溝を構成するだけで、爪部44
a、一方の外力受け部44b、もう一方の外力受け部4
4c、変形部44dを構成できるので複雑な形状を必要
としないため、容器開裂構造体44を小型に製造できる
という効果があるため、使い捨て容器の容量が少ないタ
イプに向いている。
【0049】図11の使い捨て容器における構成は位置
保持手段となる接合代部51とフィルム折り返し部5
7、液体等を密封する密封部53、容器開裂構造体5
4、開裂手段となる爪部54a,外力伝達手段となる一
方の外力受け部54bともう一方の外力受け部54c、
変形手段となる変形部54d、足部54e、足部54f
から構成されている。
【0050】図11の位置保持手段は、接合代部51と
フィルム折り返し部57であり、容器開裂構造体54は
接合代部51の近傍に位置する足部54fと、フィルム
折り返し部57近傍に位置する足部54eが構成される
ことで、所望する位置に保持される。図11の特徴は足
部54e、足部54fにより、図10のように容器開裂
構造体44を密封部43の全面に構成しなくても、図1
1の容器開裂構造体54は保持できるので、容器開裂構
造体54の材料が少なくて良いため、使い捨て後のごみ
の重さも軽減でき、さらに容器開裂構造体54の材料が
少ない分だけ密封部53の容量も確保できる効果がある
ので、使い捨て容器の容量が多いタイプに向いている。
以上実施例を説明してきたが容器の種類により多彩な構
成が可能である。
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
り、梱包時や搬送時に容器に圧力が加わっても開裂せ
ず、複雑な立体構造を必要としないため安価であり、容
器開裂構造体とフィルムを直接接合しないため、従来、
高周波融着、加熱融着等で接合しにくい金属、例えばア
ルミ合金、ステンレス等も容器開裂構造体の材質に採用
できるため、薄くて強度のある容器開裂構造体が使用で
きるため、フィルムのピール強度が高い金属箔からなる
多層フィルムにも対応可能となり、容器も薄くでき、さ
らに容器を開裂するときに分断片がない使い捨て容器を
提供できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使い捨て容器の実施例1を示す正面図
【図2】実施例1の図1を1z方向から見た断面図
【図3】実施例1の図1を2z方向から見た断面図
【図4】実施例1の図1を開裂したときに2z方向から
見た断面図
【図5】実施例2を示す正面図
【図6】実施例3を示す正面図
【図7】実施例4を示す正面図
【図8】実施例4の図7を3Z方向から見た断面図
【図9】実施例4の図7を開裂したときに3Z方向から
見た断面図
【図10】実施例4の変形例1の正面図
【図11】実施例4の変形例2の正面図
【図12】従来の使い捨て容器の開封前を示す正面図
【図13】従来の使い捨て容器の開封後を示す正面図
【図14】従来の使い捨て容器を示す断面図
【符号の説明】
1、11、21、31、41、51、100 接合代部 3、13、23、33、43、53 内容物を密封する
密封部 4、14、24、34、44、54 容器開裂構造体 4a、14a、24a、34a、44a、54a 爪部 4b、14b、24b、34b、34c、44b、44
c、54b、54c 外力受け部 3a、33a 開裂箇所 25b、25c、34d、44d、54d 変形部 2、12、32 フィルム接合部 F1、F2、F3 外力 15 穴 54e、54f 足部 7、47、57 フィルム折り返し部 120a、120b、120c、120d シールライ
ン 120P 乳頭状部 104 分断片 102、103 開封用のノッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に液体、粘度の高い液体、粉末等の内
    容物を収容して密封し、開裂して内容物を取り出す、使
    い捨て容器において、容器を開裂する開裂手段と、該開
    裂手段に外力を伝達する外力伝達手段からなる容器開裂
    構造体が位置保持手段により該容器内部に保持されてい
    ることを特徴とした使い捨て容器。
  2. 【請求項2】内部に液体、粘度の高い液体、粉末等の内
    容物を収容して密封し、開裂して内容物を取り出す、使
    い捨て容器において、容器を開裂する開裂手段と、該開
    裂手段の位置を変化させる為の変形手段と、該開裂手段
    に外力を伝達する外力伝達手段からなる容器開裂構造体
    が位置保持手段により該容器内部に保持されていること
    を特徴とした使い捨て容器。
  3. 【請求項3】該開裂手段は容器を開裂する凸形状、爪形
    状、刃形状、エッジ形状、三角形状、棒形状であること
    を特徴とした請求項1,2のいずれかに記載の使い捨て
    容器。
  4. 【請求項4】該外力伝達手段は外力を伝達する板形状、
    棒形状、穴のあいた板形状であることを特徴とした請求
    項1,2のいずれかに記載の使い捨て容器。
  5. 【請求項5】該変形手段は外力を伝達すると変形するス
    リット形状、部分的に厚みの薄い形状、穴形状、溝形
    状、線形状であることを特徴とした請求項2に記載した
    使い捨て容器。
  6. 【請求項6】該位置保持手段は容器開裂構造体に容器の
    接合代の一部又は全部が、近傍に位置することにより保
    持されていることを特徴とした請求項1,2のいずれか
    に記載の使い捨て容器。
  7. 【請求項7】該位置保持手段は該容器開裂構造体近傍の
    フィルムを接合することにより保持されることを特徴と
    した請求項1,2のいずれかに記載の使い捨て容器。
  8. 【請求項8】該位置保持手段近傍の該容器開裂構造体が
    曲面形状、曲線形状、円弧形状、円形状、楕円形状であ
    ることを特徴とした請求項1,2,6,7のいずれかに
    記載の使い捨て容器。
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