JP2003137287A - 板状物用梱包具 - Google Patents

板状物用梱包具

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JP2003137287A
JP2003137287A JP2001334748A JP2001334748A JP2003137287A JP 2003137287 A JP2003137287 A JP 2003137287A JP 2001334748 A JP2001334748 A JP 2001334748A JP 2001334748 A JP2001334748 A JP 2001334748A JP 2003137287 A JP2003137287 A JP 2003137287A
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frame
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glass plate
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JP2001334748A
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English (en)
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Taku Yamamoto
卓 山本
Toshinori Kobayashi
憲紀 小林
Tsutomu Takeuchi
勉 武内
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OSAKA EKON KENTETSU KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
OSAKA EKON KENTETSU KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス板の梱包及び取出作業を容易に行
え、、輸送中の振動等に対しても、良好な梱包状態を維
持できるガラス板用梱包具を提供する。 【解決手段】 本発明は、背枠30に立て掛けるように
ベース枠20上に載置したガラス板Gを、前枠40の押
え装置50により背枠側に押圧した態に保持するように
したガラス板用梱包具を対象とする。押え装置10が、
前枠40の下端が回転自在に取り付けられて傾倒可能な
アーム54と、アーム上端に取り付けられた押え具56
と、前枠40に上下方向にスライド自在に取り付けられ
たロック部材52とを有する。ベース枠上にガラス板G
を載置した状態で、アーム54を背枠側に傾倒させると
ともに、ロック部材52を降下させることにより、ロッ
ク部材52を前枠40及びアーム54間に係合状態に介
在させて、押え具56をガラス板Gの板面に押圧させ
て、その押圧状態にガラス板Gを保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばガラス板
等の板状物を輸送したり保管したりする際に、板状物を
梱包するための板状物用梱包具に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス板を輸送したり保管したりするよ
うな場合には、複数枚のガラス板を梱包具によって梱包
しておくのが通例である。
【0003】従来、ガラス板用の梱包具としては、例え
ばベース枠の前後両端に前枠及び背枠が立設され、前後
方向に積層された複数枚のガラス板を背枠に立て掛ける
ようにしてベース枠上に載置し、その状態で前枠に設け
られた押え装置により、ガラス板を背枠側に押え込ん
で、ガラス板を安定状態に保持するものが周知である。
【0004】このようなガラス板用梱包具の押え装置と
しては、ねじ機構を利用したものが一般的であり、例え
ばハンドルの回転操作によって押え具をガラス板の板面
に押し付けるようにしたものが主として用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のガラス板用
梱包具においては、ハンドルの回転操作により押え具を
ガラス板に押し付けて梱包するものであるが、このハン
ドル回転操作には、作業者にとって多大な労力と手間が
必要であり、梱包作業が困難になるばかりか、ガラス板
取出時においても、ガラス板に対する押圧力を解除する
ために、ハンドルを回転させるとう面倒な操作を行う必
要があり、ガラス板取出作業も困難であるという問題が
あった。
【0006】また上記従来のガラス板用梱包具において
は、ねじ機構によって押え具をガラス板に押し付けるも
のであるため、輸送中の振動等によってねじ機構部が緩
んで、押え具によるガラス板への押圧力が低下し、ガラ
ス板にがたつきや位置ずれが発生し、場合によっては荷
崩れが生じる恐れがあった。
【0007】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、ガラス板等の板状物の梱包作業及び取出作業を容易
に行えるとともに、輸送中の振動等に対しても、良好な
梱包状態を確実に維持することができ、がたつきや位置
ずれ等の発生を確実に防止することができる板状物用梱
包具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、ベース枠と、前記ベース枠の前後両端
に立設された前枠及び背枠と、前記前枠に設けられた押
え装置とを備え、前記背枠に立て掛けるようにして前記
ベース枠上に載置されたガラス板等の板状物を、前記押
え装置により背枠側に押圧した状態に保持するようにし
た板状物用梱包具であって、前記押え装置が、前記前枠
に、背枠側へ傾倒可能に取り付けられたアームと、前記
前枠に、前記アームに位置的に対応させて上下方向に沿
ってスライド自在に取り付けられたロック部材とを有
し、前記ベース枠上に板状物を載置して、前記ロック部
材を上昇位置に保持した状態において、前記アームを背
枠側に傾倒させるとともに、前記ロック部材を降下させ
ることにより、そのロック部材を前記前枠及び前記アー
ム間に係合状態に介在させて、アーム先端の押え具を、
板状物の板面に押圧させるよう構成されてなるものを要
旨としている。
【0009】本発明の板状物用梱包具においては、板状
物梱包時には、アームを傾倒させるとともに、ロック部
材を降下させて、そのロック部材をアーム及び前枠間に
係合状態に介在させることにより、押え具によって板状
物を押圧した状態に保持できる一方、板状物取出時に
は、ロック部材を上昇させてアーム及び前枠間から抜き
取って両部材間の係合を解除することにより、押え具に
よる板状物の押え込みを解除することができる。このよ
うにロック部材の昇降操作のみで、板状物の押え込みや
その解除操作を行うことができるので、押え込み操作等
を行う際に面倒なハンドル回転操作を行う必要がなく、
その分、効率良くスムーズに板状物の梱包及び取出作業
を行うことができる。
【0010】更に梱包状態においては、アーム及び前枠
間にロック部材を介在させて、アーム先端の押え具によ
り板状物の板面を押圧するものであるため、板状物を背
枠側に確実に押し付けた状態に保持することができる。
【0011】しかも、梱包具の輸送中に振動が発生した
場合、ロック部材は、自重によって降下しようとするた
め、その降下により、アームの板状物方向への回転押込
力がより強まって板状物は一層強く押え込まれた状態に
保持される。従って輸送中の振動等に対しても、安定し
た梱包状態を確実に維持することができる。
【0012】一方、本発明においては、前記アームを起
立させた状態において、前記ロック部材に設けられた係
合片を前記アームの上端に係合させることにより、前記
ロック部材が上昇位置に保持されるとともに、前記アー
ムが起立状態に保持されるよう構成されてなるものを採
用するのが好ましい。
【0013】すなわちこの場合、板状物の梱包時や取出
時に、アームやロック部材を上記のように所定位置に保
持しておくことにより、それらの不用意な移動を防止す
ることができる。
【0014】その上更に、係合片の係合により、ロック
部材を上昇させてアームを起立させた状態に保持してお
けば、板状物を押え込む際には、係合片の係合を解除す
るだけで、アームを自重により傾倒させて押え具を自動
的に板状物に当接させることができるとともに、ロック
部材を自重により降下させて自動的に前枠及びアーム間
に介在させることができ、より一層効率良くスムーズに
板状物の押え込み作業を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1ないし図7はそれぞれこの発
明の実施形態であるガラス板用梱包具を示す斜視図であ
る。これらの図に示すように、本実施形態の梱包具は、
金属製のものであって、ベース枠(20)の後端縁に背
枠(30)が立ち上がり状に設けられた梱包具本体(1
0)と、ベース枠(20)の前端縁に立ち上がり状に組
み付けられる前枠(40)と、前枠(40)の中間部両
側に設けられる一対の押え装置(50)と、前枠(4
0)及び背枠(30)間に架け渡されるように組み付け
られる架橋桟(12)(13)とを基本的な構成要素と
して備えている。
【0016】梱包具本体(10)におけるベース枠(2
0)は、複数の金属製角パイプ部材が矩形状に枠組みさ
れて形成されており、前後方向に沿う梁部材(21)上
には、弾性を有する緩衝部材(25)が取り付けられて
いる。
【0017】またベース枠(20)の前端面両側部に
は、前方及び上方に向けて開放した溝型形状の前枠取付
金具(26)が固定されている。
【0018】図4及び図7に示すように、前枠取付金具
(26)の両側壁下部間には、その間を架け渡すように
係止ピン(26a)が固定されるとともに、背面壁上部
には、前方に突出するようにして位置決めピン(26
b)が固定されている。
【0019】図1ないし図6に示すように、梱包具本体
(10)における背枠(30)は、複数の金属製角パイ
プ部材が矩形状に枠組みされて形成されており、ベース
枠(20)の後端縁に立設状態に固定されている。
【0020】背枠(30)の中間部には、後傾姿勢に配
置された複数の傾斜部材(31)が上下方向に沿って設
けられるとともに、各傾斜部材(31)の前面側には、
弾性を有する緩衝部材(35)が取り付けられている。
【0021】更に背枠(30)における上端面の両側に
は、上部架橋桟(12)を連結するための連結ピン(3
2)が突設されている。
【0022】また背枠(30)における下部両側部に、
側部架橋桟(13)を連結するための横桟(33)が取
り付けられている。
【0023】前枠(40)は、複数の金属製角パイプ部
材が矩形状に枠組みされて形成されており、中間部両側
には、上下方向に沿って配置され、かつ下方に突出する
ように支柱部材(45)が設けられている。
【0024】支柱部材(45)は、その下端突出部が、
上記ベース枠(20)の前枠取付金具(26)のコ字溝
内に収容し得るよう構成されている。
【0025】図7に示すように、支柱部材(45)の下
端内面側には、支持プレート(46)が固定されてい
る。この支持プレート(46)は、その下端部(46
a)が下方に突出するように配置されて、前枠取付金具
(26)の背面壁と係止ピン(26a)との間に挿入し
得るよう構成されるとともに、上側部には、位置決めピ
ン(26b)を挿入し得るピン挿入孔(46b)が形成
されている。
【0026】図1ないし図5に示すように、前枠(4
0)における上端面の両側には、上部架橋桟(12)を
連結するための連結ピン(42)が突設されている。
【0027】更に前枠(40)における下部両側には、
側部架橋桟(13)を連結するための横桟(43)が取
り付けられている。
【0028】前枠(40)における中間部両側には、上
下方向に沿って角パイプ製の縦桟(41)が設けられて
おり、この縦桟(41)(41)に押え装置(50)が
それぞれ取り付けられている。
【0029】図8に示すように、押え装置(50)は、
前枠(40)の縦桟(41)に外嵌されて、縦桟(4
1)に沿って上下方向にスライド自在な角パイプ製のス
ライダー(51)を有している。
【0030】スライダー(51)の内面側、つまり背枠
側には丸パイプ製のロック部材(52)が固定されると
ともに、そのロック部材(52)の下端側には、係合片
としての係合ピン(52a)が下方に突出するように固
定されている。
【0031】更にスライダー(51)の両側部には、U
字状の操作レバー(53)の両側片先端が回転自在に取
り付けられて、この操作レバー(53)を介してスライ
ダー(51)を昇降操作するよう構成されている。
【0032】また縦桟(41)の内面側におけるスライ
ダー(51)の下方には、アーム(54)の下端が回転
自在に連結されて、このアーム(54)が、その下端回
転軸を支点として、縦桟(41)に沿う起立状態と、後
方に傾斜した傾倒状態との間で回転自在に構成されてい
る。
【0033】更にアーム(54)の上端には、溝型形状
の押え具(56)の中間部が回転自在に取り付けられる
とともに、この押え具(56)の内面側(背枠側)に
は、弾性を有する緩衝部材(55)が取り付けられてい
る。
【0034】押え装置(50)は、以上のように構成さ
れており、図8(b)に示すように、アーム(54)を
起立させて前枠(40)の縦桟(41)に沿わせるよう
に配置するとともに、スライダー(51)側の係合ピン
(52a)を、アーム(54)の上端開口部に挿入して
係合させた状態では、スライダー(51)の降下が防止
されて、アーム(54)が起立状態に保持されるよう構
成されている。
【0035】一方図9に示すように、上部架橋桟(1
2)は、その両端部の一側縁側に、背枠(30)及び前
枠(40)の連結ピン(32)(42)を挿入し得る切
欠部(12a)(12a)が形成されている。
【0036】更に図1ないし図3等に示すように、側部
架橋桟(13)は、その両端部に、背枠(30)及び前
枠(40)の横桟(33)(43)を外嵌し得るコ字型
連結金具(13a)(13a)が設けられている。
【0037】なお本実施形態においては、図6に示すよ
うに、梱包具本体(10)の裏面側における背枠(3
0)の下端位置には、桟収納箱(38)が設けられてお
り、梱包具未使用時等には、その箱(38)内に上部架
橋桟(12)を収納保管しておくことにより、上部架橋
桟(12)の置き忘れ等による紛失を防止できるよう構
成されている。
【0038】更に図1及び図5に示すように、前枠(4
0)における前面下部両側には、桟差込部材(48)が
設けられており、梱包具未使用時には、その差込部材
(48)に側部架橋桟(13)を差込状態に収納保管し
ておくことにより、側部架橋桟(13)の置き忘れ等に
よる紛失を防止できるよう構成されている。
【0039】以上の構成の梱包具を用いて、ガラス板
(G)を梱包するには、図4に示すように、積層された
多数のガラス板(G)を、梱包具本体(10)のベース
枠(20)上に載置して、背枠(30)に凭れ掛けさせ
て後傾姿勢に配置する。
【0040】続いて前枠(40)をベース枠(20)の
前端に組み付ける。すなわち図7(b)に示すように、
前枠(40)における支柱部材(45)の支持プレート
(46)を、ベース枠(20)の前枠取付金具(26)
のコ字溝内における背面壁と係止ピン(26a)との間
に挿入係止する。その状態で図7(a)に示すように、
支持プレート(46)下端を支点にして前枠(40)を
背枠側に向けて回転させて起立させ、支持プレート(4
6)のピン挿入孔(46b)内に、取付金具(26)の
位置決めピン(26b)を挿入する。これにより、前枠
(40)がベース枠(20)の前端に垂直方向に沿って
起立した状態に配置される。
【0041】なお、こうして組み付けられた前枠(4
0)における押え装置(50)のアーム(54)は、図
8(b)に示すように、上端開口部にスライダー(5
1)側の係合ピン(52a)を挿入して起立状態に保持
しておく。
【0042】次に、上部架橋桟(12)及び側部架橋桟
(13)を組み付ける。
【0043】すなわち図5及び図9に示すように、上部
架橋桟(12)の切欠部(12a)(12a)に、背枠
(30)及び前枠(40)の連結ピン(32)(42)
を挿入するようにして固定する。
【0044】更に図1ないし図3に示すように、側部架
橋桟(13)の連結金具(13a)(13a)を背枠
(30)及び前枠(40)の横桟(33)(43)に外
嵌してピン止め等により固定する。
【0045】こうして背枠(30)及び前枠(40)の
上端部間及び側端部間を架け渡すようにして上部架橋桟
(12)及び側部架橋桟(13)を組み付ける。
【0046】次に図8(a)に示すように、押え装置
(50)におけるスライダー(51)を少し上方に持ち
上げて、係合ピン(52a)のアーム(54)に対する
係合を解除する。そして同図(a)の想像線に示すよう
に、アーム(54)を後方に回転させて押え具(56)
をガラス板(G)の板面に当接させるとともに、スライ
ダー(51)を自重により降下させてロック部材(5
2)を前枠(40)の縦桟(41)とアーム(54)と
の間に挿入する。更に操作レバー(53)を手で持って
スライダー(51)と共にロック部材(52)を下方に
強く引き込んで、アーム(54)の後方への回転押込力
を高めて、押え具(56)をガラス板(G)に強く圧接
させる。このとき前枠(40)の縦桟(41)とアーム
(54)との間に介装されたロック部材(52)は摩擦
によって上方への抜け出しが防止されるので、両部材
(41)(54)間が確実にロックされて、アーム(5
4)の前方への起き上がりが防止される。従って、ガラ
ス板(G)はアーム(54)を介して押え具(56)に
より背枠側に押さえ込まれた状態に保持される。
【0047】このように押え装置(50)におけるアー
ム(54)を傾倒させてスライダー(51)を降下させ
るだけで、ガラス板(G)を背枠側に強く押え付けた状
態に保持することができるので、ガラス板を押さえ付け
るためにハンドル回転操作等の面倒な作業を必要とする
ことがなく、その分、梱包作業を簡単に行うことができ
る。
【0048】また本実施形態において、梱包具の輸送中
に振動が発生した場合、押え装置(50)のロック部材
(52)は、自重によって降下しようとする。このた
め、その降下によって、アーム(54)のガラス板
(G)方向への回転押込力がより強まってガラス板
(G)は押え具(56)により一層強く押え込まれた状
態に保持される。従って輸送中の振動に対しても、ガラ
ス板(G)の梱包状態を良好に維持することができ、例
えばガラス板(G)のがたつきや位置ずれ、更には荷崩
れ等の不具合を確実に防止することができる。
【0049】一方、梱包状態のガラス板(G)を取り出
す場合には、押え装置(50)における操作レバー(5
3)を手で持ってスライダー(51)と共にロック部材
(52)を上方へ引き上げる。これによりロック部材
(52)を、前枠(40)の縦桟(41)とアーム(5
4)との間から抜き出して、両部材間のロックを解除し
た後、アーム(54)を起立させてガラス板(G)に対
する押し付けを解除する。
【0050】続いて、側部架橋桟(13)及び上部架橋
桟(12)を取り外した後、前枠(40)を取り外す。
これにより、ガラス板(G)の前面側が開放されるの
で、ガラス板(G)を取り出すことができる。
【0051】このように押え装置(50)のスライダー
(51)を上方へ引き上げるだけで、ガラス板(G)の
押し付けを解除することができるので、ハンドル回転操
作に基づく面倒な押し付け解除操作等を行う必要がな
く、その分、ガラス板取出作業を簡単に行うことができ
る。
【0052】また本実施形態においては、ロック部材
(52)に係合ピン(52a)を設けて、その係合ピン
(52a)をアーム(54)の上端開口部に係合するこ
とにより、ロック部材(52)が上昇位置に保持される
とともに、アーム(54)が起立状態に保持されるよう
構成しているため、ガラス板(G)を梱包する際や取り
出す際の他、梱包具未使用時に前枠(40)を保管する
際等に、アーム(54)やロック部材(52a)を上記
のように保持しておくことにより、それらの不用意な移
動を防止することができ、上記の梱包作業等を効率良く
スムーズに行うことができる。
【0053】その上更に、係合ピン(52a)の係合に
より、ロック部材(52)を上昇させてアーム(54)
を起立させた状態に保持しておけば、ガラス板(G)を
押え込む際に、係合ピン(52a)の係合を解除するだ
けで、アーム(54)を自重により傾倒させて押え具
(56)を自動的にガラス板(G)に当接させることが
できるとともに、ロック部材(52)を自重により降下
させて自動的に前枠(40)及びアーム(54)間に介
在させることができ、より一層効率良くスムーズにガラ
ス板(G)の押え込み作業を行うことができ、ひいては
ガラス板梱包作業をより一層簡単に行うことができる。
【0054】なお、上記実施形態においては、本発明を
ガラス板梱包用の梱包具に適用する場合について説明し
たが、本発明はそれだけに限られず、ガラス板以外の板
状物を梱包するための梱包具にも適用することができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明の板状物用梱包
具によれば、上端に板状物押え具が設けられたアームを
前枠に傾倒自在に取り付けるとともに、アーム及び前枠
間に挿脱自在なロック部材を前枠にスライド自在に取り
付けるものであるため、板状物梱包時には、アームを傾
倒させるとともに、ロック部材を降下させて、そのロッ
ク部材をアーム及び前枠間に係合状態に介在させること
により、押え具によって板状物を押圧状態に保持できる
一方、板状物取出時には、ロック部材を上昇させて、ロ
ック部材をアーム及び前枠間から抜き取って両部材間の
係合を解除することにより、押え具による板状物の押え
込みを解除することができる。このようにロック部材の
昇降操作のみで簡単に、板状物の押え込みやその解除操
作を行うことができるので、板状物の梱包及び取出作業
を簡単に行うことができる。更に梱包状態においては、
アーム及び前枠間にロック部材が介在されて、アーム先
端の押え具により板状物の板面が押圧されるため、板状
物を背枠側に押し付けた状態に確実に保持することがで
き、安定した梱包状態を得ることができる。しかも梱包
具の輸送中に振動が発生した場合、ロック部材は、自重
によって降下しようとするため、その降下によって、ア
ームの板状物方向への回転押込力がより強まって板状物
は一層強く押え込まれた状態に保持されるので、安定し
た梱包状態を維持でき、板状物のがたつきや位置ずれ等
の不具合を確実に防止することができるという効果があ
る。
【0056】本発明において、ロック部材の係合片をア
ームの上端に係合することにより、ロック部材が上昇位
置に保持されるとともに、アームが起立状態に保持され
るよう構成する場合には、板状物の梱包時や取出時に、
アームやロック部材を上記のように所定位置に保持して
おくことにより、それらの不用意な移動を防止すること
ができ、梱包及び取出作業をスムーズに行うことができ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるガラス板用梱包具を
示す斜視図である。
【図2】実施形態の梱包具を示す側面図である。
【図3】実施形態の梱包具を示す平面図である。
【図4】実施形態の梱包具における梱包具本体を示す斜
視図である。
【図5】実施形態の梱包具を梱包途中の状態で示す斜視
図である。
【図6】実施形態の梱包具における下側部を背面側から
見た状態で示す斜視図である。
【図7】実施形態の梱包具に適用されたベース枠の前枠
との取付部周辺を示す断面図であって、同図(a)は取
付完了状態を示す断面図、同図(b)は取付途中の状態
を示す断面図である。
【図8】実施形態の梱包具に適用された前枠の押え装置
周辺を示す断面図であって、同図(a)はアーム傾倒状
態を示す断面図、同図(b)はアーム起立状態を示す断
面図である。
【図9】実施形態の梱包具における上部架橋桟周辺をそ
の架橋桟の一側部を離脱させた状態で示す平面図であ
る。
【符号の説明】
20…ベース枠 30…背枠 40…前枠 50…押え装置 52…ロック部材 52a…係合ピン(係合片) 54…アーム 56…押え具 G…ガラス板
フロントページの続き (72)発明者 小林 憲紀 大阪府堺市鳳南町三丁二百番地 大阪エコ ン建鉄株式会社内 (72)発明者 武内 勉 大阪府堺市鳳南町三丁二百番地 大阪エコ ン建鉄株式会社内 Fターム(参考) 3E063 AA11 AA23 BA01 BB01 CA09 CB04 CC07 CD02 DA03 EE01 FF06 GG03 3E068 AA24 AB04 AC05 BB12 CC28 CD02 CE08 DD25 DD28 DE13 EE01 EE31 EE32 3E096 AA05 BA24 BB03 CA09 CA21 CB03 DA11 DA30 DB04 EA06X EA06Y FA09 FA10 FA26 FA27 GA03 GA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース枠と、前記ベース枠の前後両端に
    立設された前枠及び背枠と、前記前枠に設けられた押え
    装置とを備え、前記背枠に立て掛けるようにして前記ベ
    ース枠上に載置されたガラス板等の板状物を、前記押え
    装置により背枠側に押圧した状態に保持するようにした
    板状物用梱包具であって、 前記押え装置が、前記前枠に、背枠側へ傾倒可能に取り
    付けられたアームと、前記前枠に、前記アームに位置的
    に対応させて上下方向に沿ってスライド自在に取り付け
    られたロック部材とを有し、 前記ベース枠上に板状物を載置して、前記ロック部材を
    上昇位置に保持した状態において、前記アームを背枠側
    に傾倒させるとともに、前記ロック部材を降下させるこ
    とにより、そのロック部材を前記前枠及び前記アーム間
    に係合状態に介在させて、アーム先端の押え具を、板状
    物の板面に押圧させるよう構成されてなることを特徴と
    する板状物用梱包具。
  2. 【請求項2】 前記アームを起立させた状態において、
    前記ロック部材に設けられた係合片を前記アームの上端
    に係合させることにより、前記ロック部材が上昇位置に
    保持されるとともに、前記アームが起立状態に保持され
    るよう構成されてなる請求項1記載の板状物用梱包具。
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