JP2003136989A - 4輪駆動車の駆動力配分方法及び配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の駆動力配分方法及び配分制御装置

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JP2003136989A
JP2003136989A JP2001334764A JP2001334764A JP2003136989A JP 2003136989 A JP2003136989 A JP 2003136989A JP 2001334764 A JP2001334764 A JP 2001334764A JP 2001334764 A JP2001334764 A JP 2001334764A JP 2003136989 A JP2003136989 A JP 2003136989A
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Masaaki Wakao
昌亮 若尾
Akira Kodama
明 児玉
Tamotsu Tsukamoto
保 塚本
Hiroshi Watanabe
比呂志 渡辺
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyoda Koki KK
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷軽減のための特別の制御データを用意す
ることなく、トランスファにかかる負荷を軽減し潤滑用
オイルの油温の上昇を抑えることができる4輪駆動車の
駆動力配分方法及び配分制御装置を提供する。 【解決手段】 ECU21は第2の4輪駆動モードで駆
動力伝達装置7を駆動制御しているときに温度検出セン
サ7が第1の基準温度を検出すると、駆動制御中の第2
の4輪駆動モードより駆動力配分の小さい第1の4輪駆
動モード又は2輪駆動モードの制御データに基づく制御
に切替えて駆動力伝達装置7を駆動制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4輪駆動車の駆動力
配分方法及び配分制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動と
を適宜切り換えるパートタイム方式、常時4輪を駆動す
るフルタイム方式の他に、必要に応じて4輪駆動状態と
2輪駆動状態との間を遷移するスタンバイ方式がある。
【0003】スタンバイ方式では、一般に、トランスミ
ッション及びトランスファを備えたトランスアクスル
は、エンジンの駆動力を左右一対のフロントアクスルを
介してそれぞれ前輪に伝達するようになっている。又、
トランスアクスルは、エンジンの駆動力をプロペラシャ
フトを介して駆動力伝達装置に伝達する。駆動力伝達装
置は、ドライブピニオンシャフトを介してリアディファ
レンシャルに連結され、そのリアディファレンシャルは
左右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に連結さ
れている。
【0004】駆動力伝達装置は、一般に、湿式多板式の
電磁クラッチ機構を備え、クラッチ機構に内蔵された電
磁コイルを通電制御することにより、各クラッチ板を互
いに摩擦係合させ、プロペラシャフトを介して伝達され
るエンジンの駆動力を、リアディファレンシャルに伝達
する。リアディファレンシャルに伝達された駆動力は左
右一対のフロントアクスルを介してそれぞれ後輪に伝達
される。このクラッチ板の摩擦係合力は、電磁コイルに
供給する電流値によって決まり、摩擦係合力が大きいほ
ど、後輪への駆動力の伝達が大きい。つまり、スタンバ
イ方式では、駆動力伝達装置が、摩擦係合力を制御する
ことによって、4輪駆動状態又は2輪駆動状態のいずれ
かを選択するとともに、4輪駆動状態において前輪と後
輪との間の駆動力配分率を制御する。
【0005】この駆動力配分率の制御、即ち、電磁クラ
ッチ機構の摩擦係合力の制御は、予め用意された差動制
限トルクマップを使用して行われる。差動制限トルクマ
ップは、その時の走行状態に対して最適な駆動力配分率
とするための摩擦係合力(目標摩擦係合力)を得るため
の電磁コイルを通電するためのデューティ比のマップテ
ーブルである。
【0006】前記走行状態は、例えば、左右一対の前輪
の平均回転速度と左右一対の後輪の平均回転速度の差動
回転数、スロットルバルブのスロットル開度、及び、速
度をパラメータとした走行状態であって、それぞれセン
サからの検出値を演算して求めることができる。つま
り、駆動力伝達装置は、マップテーブルを使ってセンサ
等で検出したパラメータからデューティ比を求め、その
求めたデューティ比でもって電磁コイルを通電制御する
ことによって、目標の電磁クラッチ機構の摩擦係合力を
実現させて、その時の走行状態における最適な駆動力配
分率にして車両の安定走行を確保する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の4
輪駆動車において、4輪駆動状態で前記トランスアクス
ルが過負荷状態になると、トランスファに充填された潤
滑用オイルの油温が上昇する。潤滑用オイルの油温の上
昇はトランスファの損傷につながる。そこで、走行に支
障しない状態で油温を低下させることが望まれる。
【0008】本発明の目的は、負荷軽減のための特別の
制御データを用意することなく、トランスファにかかる
負荷を軽減し、潤滑用オイルの油温の上昇を抑えること
ができる4輪駆動車の駆動力配分方法及び配分制御装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内燃機関の駆動力を駆動力伝達装置にトランスファ
を介して入力させ、その駆動力伝達装置にて前輪と後輪
の駆動力配分を可変制御させて2輪駆動モードと4輪駆
動モードにする4輪駆動車の駆動力配分方法において、
モード選択手段にて2輪駆動モード及び複数の4輪駆動
モードのうちいずれか1つの駆動モードを選択したと
き、記憶手段に記憶したその選択した駆動モードに対す
る駆動力伝達装置を制御するための制御データに基づい
て前記駆動力伝達装置を駆動制御するとともに、前記複
数の4輪駆動モードのうちいずれか1つの4輪駆動モー
ドで駆動力伝達装置を駆動制御しているとき、前記トラ
ンスファの温度が予め定めた基準温度になったとき、駆
動制御中の4輪駆動モードより駆動力配分の小さい前記
記憶手段に記憶した駆動モードの制御データに基づく制
御に切替えて前記駆動力伝達装置を駆動制御するように
したことをその要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、内燃機関の駆動
力を駆動力伝達装置にトランスファを介して入力させ、
その駆動力伝達装置にて前輪と後輪の駆動力配分を可変
制御させて2輪駆動モードと4輪駆動モードにする4輪
駆動車の駆動力配分制御装置において、前記2輪駆動モ
ードと複数の4輪駆動モードのいずれか1つの駆動モー
ドを選択するモード選択手段と、前記各駆動モード毎に
用意された前記駆動力伝達装置を制御するための制御デ
ータを記憶した記憶手段と、前記モード選択手段にて設
定された駆動モードに対する前記記憶手段に記憶され制
御データに基づいて前記駆動力伝達装置を駆動制御する
制御手段と、前記トランスファの温度を検出する温度検
出手段と、前記制御手段にて複数の4輪駆動モードのい
ずれか1つの4輪駆動モードで駆動力伝達装置を駆動制
御しているとき、前記温度検出手段が予め定めた基準温
度を検出したとき、駆動制御中の4輪駆動モードより駆
動力配分の小さい駆動モードの制御データに基づく制御
に切替えて駆動力伝達装置を駆動制御する第2の制御手
段とを備えたことをその要旨とする。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記第2
の制御手段は、前記温度検出手段が前記基準温度より高
い予め定めた第2の基準温度を検出したとき、最も駆動
力配分の小さい2輪駆動モードの制御データに基づく制
御に切替えて駆動力伝達装置を駆動制御するようにした
ことをその要旨とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前
記第2の制御手段は、前記温度検出手段が前記基準温度
より低い予め定めた第3の基準温度を検出したとき、前
記モード選択手段にて設定された4輪駆動モードの制御
データに基づく制御に復帰させて前記駆動力伝達装置を
駆動制御するようにしたことをその要旨とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2〜4の
いずれか1に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置に
おいて、前記温度検出手段は、トランスファ内の潤滑用
オイルの油温を検出する温度検出センサであることをそ
の要旨とする。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
複数の4輪駆動モードのうちいずれか1つの4輪駆動モ
ードで駆動力伝達装置を駆動制御しているとき、トラン
スファの温度が予め定めた基準温度になったとき、駆動
制御中の4輪駆動モードより駆動力配分の小さい記憶手
段に記憶した駆動モードの制御データに基づく制御に切
替えて前記駆動力伝達装置を駆動制御するようにした。
【0015】従って、トランスファにかかる負荷が軽減
され、潤滑用オイルの油温の上昇が抑えられる。しか
も、既存の駆動モードに切替えるため、記憶手段に負荷
軽減のための特別のマップデータを用意する必要がな
い。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、制御手段
が複数の4輪駆動モードのいずれか1つの4輪駆動モー
ドで駆動力伝達装置を駆動制御しているときに温度検出
手段が基準温度を検出すると、第2の制御手段は駆動制
御中の4輪駆動モードより駆動力配分の小さい駆動モー
ドの制御データに基づく制御に切替えて駆動力伝達装置
を駆動制御する。
【0017】従って、トランスファにかかる負荷が軽減
され、潤滑用オイルの油温の上昇が抑えられる。しか
も、既存の駆動モードに切替えるため、記憶手段に負荷
軽減のための特別のマップデータを用意する必要がな
い。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明において、温度検出手段が検出した温度が
基準温度より高い予め定めた第2の基準温度を検出した
とき、第2の制御手段は最も駆動力配分の小さい2輪駆
動モードの制御データに基づく制御に切替えて駆動力伝
達装置を駆動制御する。
【0019】従って、トランスファが高温の場合には、
トランスファ3cにかかる負荷がさらに軽減され、潤滑
用オイルの油温の上昇が抑えられる。しかも、既存の駆
動モードに切替えるため、記憶手段に負荷軽減のための
特別のマップデータを用意する必要がない。
【0020】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
又は3に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置におい
て、第2の制御手段は、温度検出手段が基準温度より低
い予め定めた第3の基準温度を検出したとき、モード選
択手段にて設定された4輪駆動モードの制御データに基
づく制御に復帰させて前記駆動力伝達装置を駆動制御す
る。
【0021】従って、ドライバはいちいち元の駆動モー
ドに復帰させるためのマニュアル操作を行う面倒な作業
はなく、しかも、駆動力伝達装置の復帰動作が安定した
状態で行われる。
【0022】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
〜4のいずれか1に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御
装置において、温度検出手段をトランスファ内の潤滑用
オイルの油温を検出する温度検出センサにした。従っ
て、油温検出センサで油温を直接検出できトランスファ
にかかる負荷状態が精度よく検出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を前輪駆動ベースの
4輪駆動車に具体化した一実施形態を図1〜図3に従っ
て説明する。
【0024】図1は、本実施形態における4輪駆動車の
概略構成図を示す。図1において、4輪駆動車1は、内
燃機関であるエンジン2及びトランスアクスル3を備え
ている。トランスアクスル3は、トランスミッション3
a、フロントディファレンシャル3b及びトランスファ
3c等を有している。前記フロントディファレンシャル
3bは左右一対のフロントアクスル4a,4bと連結さ
れ、その一対のフロントアクスル4a,4bにはそれぞ
れ左側及び右側前輪5a,5bがそれぞれ連結されてい
る。従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッショ
ン3a、フロントディファレンシャル3b及び左右一対
のフロントアクスル4a,4bを介して左側及び右側前
輪5a,5bにそれぞれトルク伝達される。
【0025】又、前記トランスファ3cはプロペラシャ
フト6に連結され、そのプロペラシャフト6は駆動力伝
達装置7に駆動連結されている。従って、エンジン2の
駆動力は、トランスミッション3a、トランスファ3c
及びプロペラシャフト6を介して駆動力伝達装置7に伝
達される。駆動力伝達装置7はドライブピニオンシャフ
ト8を介してリアディファレンシャル9に連結され、そ
のリアディファレンシャル9は左右一対のリアアクスル
10a,10bに連結されている。そして、左右一対の
リアアクスル10a,10bには、それぞれ左側及び右
側後輪11a,11bが連結されている。
【0026】駆動力伝達装置7は、湿式多板式の電磁ク
ラッチ機構を備え、同電磁クラッチ機構には電磁コイル
7a(図2参照)と互いに接離可能な複数のクラッチ板
を有している。そして、電磁コイル7aに後記する電子
制御ユニット(ECU)21からの制御信号(指令値)
に基づいて給電される電流値に応じて各クラッチ板は互
いに摩擦係合し、ドライブピニオンシャフト8にプロペ
ラシャフト6の駆動力がトルク伝達される。
【0027】詳述すると、プロペラシャフト6(エンジ
ン2)からドライブピニオンシャフト8(左側及び右側
後輪11a,11b)に伝達される駆動力は、クラッチ
板の摩擦係合力によって決まり、摩擦係合力が大きいほ
ど大きい。そして、その摩擦係合力は電磁コイル7aに
供給する電流値によって決まる。つまり、駆動力伝達装
置7は、摩擦係合力を制御することによって、4輪駆動
状態又は2輪駆動状態のいずれかを選択するとともに、
4輪駆動状態において前輪5a,5bと後輪11a,1
1bとの間の駆動力配分率を制御する。
【0028】次に、駆動力伝達装置7を駆動制御する駆
動力伝達制御回路の電気的構成について説明する。駆動
力伝達制御回路は、駆動力配分用電子制御ユニット(駆
動力配分用ECUという)21を備えている。駆動力配
分用ECU21は、CPU22、ROM23、RAM2
4及び入出力回路25を備えている。制御手段及び第2
の制御手段としてのCPU22は、記憶手段としてのR
OM23に記憶された各種プログラムにしたがって駆動
力伝達装置7を駆動制御、すなわち、電磁コイル7aを
通電制御するための各種演算処理を実行する。ROM2
3は、駆動力伝達装置7の電磁コイル7aを通電制御す
るための各種プログラム、各種のデータ及び各種のマッ
プデータを格納している。RAM24は、前記CPU2
2の演算処理結果を一時記憶したり、各種データを記憶
する。
【0029】前記ROM23に格納される各種プログラ
ムには、基本制御プログラム、油温制御等がある。基本
制御プログラムは、2輪駆動モード、第1の4輪駆動モ
ード(オートモード)及び第2の4輪駆動モード(スポ
ーツモード)の3種類のモードにおいて、その時の走行
状態に対する前記電磁コイル7aに供給する電流値を算
出し、その算出した電流値で電磁コイル7aを入出力回
路25を介して通電制御するプログラムである。
【0030】油温制御プログラムは、前記トランスファ
3cに充填された潤滑用オイルの油温tに基づいて前記
モードを切替えるプログラムである。又、前記ROM2
3に格納される各種マップデータは、前記3種類のモー
ドのうち、2輪駆動モードを除く第1の4輪駆動モード
と第2の4輪駆動モードのためのマップデータが格納さ
れている。両マップデータは、その時の走行状態に対し
て最適な駆動力配分率とするための摩擦係合力(目標摩
擦係合力)を得るための電磁コイル7aを通電するため
のデューティ比のマップデータである。走行状態は、本
実施形態では、左右一対の前輪5a,5bの平均回転速
度と左右一対の後輪11a,11bの平均回転速度の差
動回転数、スロットルバルブのスロットル開度、及び、
速度をパラメータとした走行状態である。
【0031】第1の4輪駆動モードのマップデータと第
2の4輪駆動モードのマップデータとの相違は、各走行
状態において、第2の4輪駆動モードが第1の4輪駆動
モードより摩擦係合力が大きくなるように各マップデー
タが形成されている。従って、駆動力伝達装置7が第1
の4輪駆動モードで制御されている場合と第2の4輪駆
動モードで制御されている場合とでは、トランスアクス
ル3のトランスファ3cにかかる負荷は、駆動力配分率
が小さくなる分だけ第1の4輪駆動モードほうが小さく
なる。ちなみに、駆動力伝達装置7が2輪駆動モードで
駆動制御されている場合は、摩擦係合力が0であり駆動
力配分率が0なので、トランスアクスル3のトランスフ
ァ3cにかかる負荷は、第1の4輪駆動モードより小さ
くなる。尚、2輪駆動モードでの駆動制御においては、
常に摩擦係合力が0であるため、第1及び第2の4輪駆
動モードのようにマップデータを必要としない。そのた
め、本実施形態では、その2輪駆動モードにための制御
データは前記基本制御プログラム中に組込まれている。
【0032】前記CPU22は、入出力回路25を介し
てモード選択手段としてのモード選択スイッチ31と接
続され、同スイッチ31からモード設定信号を入力す
る。モード選択スイッチ31は、本実施形態では運転室
内に設けられ、車両を2輪駆動モード、第1の4輪駆動
モード(オートモード)及び第2の4輪駆動モード(ス
ポーツモード)のいずれかを選択するためにドライバが
操作するスイッチである。
【0033】モード選択スイッチ31が2輪駆動モード
にセットされていると、CPU22はRAM24に割り
当てた駆動モードフラグに2輪駆動モードをセットし2
輪駆動モードとなる。又、モード選択スイッチ31が第
1の4輪駆動モードにセットされていると、CPU22
は駆動モードフラグに第1の4輪駆動モードをセットし
第1の4輪駆動モードとなる。さらに、モード選択スイ
ッチ31が第2の4輪駆動モードにセットされている
と、CPU22は駆動モードフラグに第2の4輪駆動モ
ードをセットし第2の4輪駆動モードとなる。
【0034】CPU22は、入出力回路25を介してス
ロットル開度センサ32と接続され、同開度センサ32
からスロットル開度信号を入力する。スロットル開度セ
ンサ32は、スロットルバルブに設けられ同バルブの開
度を検出する。CPU22は、スロットル開度センサ3
2からの検出信号に基づいてその時々のスロットルバル
ブの開度(スロットル開度)を算出する。
【0035】CPU22は、入出力回路25を介して各
前後輪輪5a,5b,11a,11bの車輪の回転を検
出する車輪速センサ33a〜33dと接続されている。
CPU22は車輪速センサ33a〜33dからの検出信
号を入力し、各検出信号に基づいてその時々の各前後輪
輪5a,5b,11a,11bの車輪速VFL,VF
R,VRL,VRRを算出する。又、CPU22は、左
右前輪5a,5bの両車輪速VFL,VFRから前輪平
均車輪速VFN(=(VFL+VFR)/2)を求める
とともに、左右後輪11a,11bの両車輪速VRL,
VRRから後輪平均車輪速VRN(=(VRL+VR
R)/2)を算出する。さらに、CPU22は、前輪平
均車輪速VFNと後輪平均車輪速VRNとから差動回転
速度ΔN(=|VFN−VRN|)を算出するようにな
っている。
【0036】CPU22は、入出力回路25を介して前
記トランスファ3cに設けられた温度検出手段としての
油温検出センサ34と接続されている。CPU22は、
油温検出センサ34からの検出信号を入力し、同検出信
号に基づいてその時々のトランスファ3cに充填された
潤滑用オイルの油温を算出するようになっている。
【0037】CPU22は、入出力回路25を介して駆
動力伝達装置7の電磁コイル7aに電流を給電する駆動
回路35に接続されている。CPU22は、駆動回路3
5に同CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに
給電するためのデューティ比制御信号を出力する。駆動
回路35は、デューティ比制御信号に基づいて駆動し、
CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電す
る。
【0038】つまり、CPU22は、第1の4輪駆動モ
ード又は第2の4輪駆動モードのための前記マップデー
タを使って前記算出したスロットル開度、差動回転速度
ΔN及び車速に対する電磁コイル7aに給電する目標電
流値をデューティ比として求める。そして、CPU22
は、その求めたデューティ比に対するデューティ比制御
信号を入出力回路25を介して駆動回路35に出力す
る。
【0039】尚、2輪駆動モードにおいては、CPU2
2は、デューティ比が「0」のデューティ比制御信号を
入出力回路25を介して駆動回路35に出力するように
なっている。そして、駆動回路35は、電磁コイル7a
への給電を遮断し前記摩擦係合力を「0」にする。
【0040】次に、上記のように構成した駆動力伝達装
置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の作用を説明す
る。さて、ドライバがモード選択スイッチ31を第2の
4輪駆動モードにセットすると、CPU22は第2の4
輪駆動モードとなる。CPU22は、第2の4輪駆動モ
ードになると、第2の4輪駆動モードのマップデータを
使ってスロットル開度、差動回転速度ΔN及び車速に対
する電磁コイル7aを通電制御して第2の4輪駆動モー
ドに基づく動力配分率制御をする。
【0041】又、ドライバがモード選択スイッチ31を
第1の4輪駆動モードにセットすると、CPU22は第
1の4輪駆動モードとなる。CPU22は、第1の4輪
駆動モードになると、第1の4輪駆動モードのマップデ
ータを使ってスロットル開度、差動回転速度ΔN及び車
速に対する電磁コイル7aを通電制御して第1の4輪駆
動モードに基づく駆動力配分率制御をする。
【0042】さらに、ドライバがモード選択スイッチ3
1を2輪駆動モードにセットすると、CPU22は2輪
駆動モードとなる。CPU22は、2輪駆動モードにな
ると、電磁コイル7aを通電を遮断して2輪駆動モード
に基づく駆動力配分率制御をする。
【0043】CPU22は、第1の4輪駆動モード又は
第2の4輪駆動モードで駆動力伝達装置7を制御してい
る時、予め定めた周期で図3で示すフローチャートに従
った油温制御のための処理動作を実行する。尚、説明の
便宜上、第2の4輪駆動モードで駆動力伝達装置7を制
御している状態ついて説明する。
【0044】図3において、CPU22は、油温検出セ
ンサ34からの検出信号を入力し、その時のトランスフ
ァ3cに充填された潤滑用オイルの油温tを検出する
(ステップS1)。続いて、CPU22は、その時の油
温tが第1の基準温度T1以上かどうか判断する(ステ
ップS2)。第1の基準温度T1は、トランスファ3c
が過負荷によって発熱し損傷につながるおそれが生じる
ほどの潤滑用オイルの温度である。この第1の基準温度
T1は、予め試験又は理論的に求めた値であって、RO
M23に記憶されている。そして、油温tが第1の基準
温度T1未満のとき(ステップS2でNO)、CPU2
2は、油温制御を終了し、次の油温制御の周期まで待機
する。又、油温tが第1の基準温度T1以上のとき(ス
テップS2でYES)、CPU22は、ステップS3に
移る。
【0045】ステップS3において、CPU22は、現
在の駆動モードが第1の4輪駆動モードか第2の駆動モ
ードか判断する。駆動モードの判断は、前記駆動モード
フラグの内容に基づいて判断される。いま、前記したよ
うに第2の駆動モードであるため、CPU22はステッ
プS4に移り、前記油温tが第2の基準温度T2以上か
どうか判断する。第2の基準温度T2は前記第1の基準
温度T1より高い温度であって、このまま第2の4輪駆
動モードで走行するとトランスファ3cがさらに加熱さ
れ発熱し損傷につながる潤滑用オイルの温度である。こ
の第2の基準温度T2は、予め試験又は理論的に求めた
値であって、ROM23に記憶されている。
【0046】そして、油温tが第2の基準温度T2未満
のとき(ステップS4でNO)、CPU22は、駆動モ
ードを第2の4輪駆動モードから第1の4輪駆動モード
に移行する(ステップS5)。つまり、CPU22は、
駆動モードフラグの内容を第2の4輪駆動モードから第
1の4輪駆動モードに書替えた後、第1の4輪駆動モー
ドとなる。そして、CPU22は、以後、第1の4輪駆
動モードのマップデータを使って第1の4輪駆動モード
に基づく駆動力配分率制御をすることになる。従って、
第2の4輪駆動モードから第1の4輪駆動モードに切替
わることによって動力配分率が小さくなることから、ト
ランスファ3cにかかる負荷は小さくなる。その結果、
油温tの温度上昇を抑えることできる。
【0047】一方、油温tが第2の基準温度T2以上の
とき(ステップS4でYES)、CPU22は駆動モー
ドを第2の4輪駆動モードから2輪駆動モードに移行す
る(ステップS6)。つまり、CPU22は、駆動モー
ドフラグの内容を第2の4輪駆動モードから2輪駆動モ
ードに書替えた後、2輪駆動モードとなる。そして、C
PU22は、以後、電磁コイル7aを通電を遮断して2
輪駆動制御(駆動力配分率が0)することになる。従っ
て、第2の4輪駆動モードから2輪駆動モードに切替わ
ることによって駆動力配分率が0となることから、トラ
ンスファ3cにかかる負荷は第2の4輪駆動モードから
第1の4輪駆動モードに切替わるのに比べて遥かに小さ
くなる。その結果、油温tの上昇を抑え低下させること
ができる。
【0048】第1の4輪駆動モード又は2輪駆動モード
に移行させた後(ステップS5又はステップS6)、C
PU22は油温tが第3の基準温度T3以下かどうか判
断する(ステップS7)。第3の基準温度T3は、前記
第1の基準温度T1(<T2)より低い温度であって、
切替えられた駆動モードをモード選択スイッチ31でセ
ットした駆動モードに復帰させるための潤滑用オイルの
温度である。この第3の基準温度T3は、ハンチングを
防止するために予め試験又は理論的に求めた第2の基準
温度T2より低い値であって、ROM23に記憶されて
いる。
【0049】この時点では、駆動モードの移行に基づい
て油温tが第3の基準温度T3以下に低下していないの
で(ステップS7でNO)、CPU22は、油温制御を
終了し、次の油温制御の周期まで待機する。
【0050】ここで、先の油温制御によって、2輪駆動
モード又は第1の4輪駆動モードに移行し制御されてい
る状態で、以後の油温制御で油温tが第3の基準温度T
3以下に低下すると(ステップS7でYES)、CPU
22は現在の駆動モードフラグの内容(この場合、2輪
駆動モード又は第2の4輪駆動モード)をモード選択ス
イッチ31がセットされている状態(第2の4輪駆動モ
ード)に書替える(ステップS8)。つまり、CPU2
2は、モード選択スイッチ31でセットした第2の4輪
駆動モードに復帰して、第2の4輪駆動モードに基づく
電磁コイル7aを通電制御して駆動力配分率制御する。
【0051】一方、先の油温制御によって、第1の4輪
駆動モードに移行し制御されている状態でも油温tが下
がらず逆に第2の基準温度T2以上に上昇した場合(ス
テップS3でNO及びステップS9でNO)、CPU2
2はステップS10に移る。CPU22は、駆動モード
フラグの内容を第1の4輪駆動モードから2輪駆動モー
ドに書替え、2輪駆動モードに移行する(ステップS
6)。そして、CPU22は、以後、電磁コイル7aを
通電を遮断して2輪駆動制御する。従って、2輪駆動モ
ードに切替わることによって動力配分率が0となること
から、トランスファ3cにかかる負荷は第1の4輪駆動
モードに比べて遥かに小さくなる。その結果、油温tの
さらなる上昇を抑え低下させることができる。
【0052】そして、2輪駆動モードに移行して制御さ
れている状態で、以後の油温制御で油温tが第3の基準
温度T3以下に低下すると(ステップS7でYES)、
前記と同様に、CPU22は、モード選択スイッチ31
でセットした第2の4輪駆動モードに復帰して、第2の
4輪駆動モードに基づく電磁コイル7aを通電制御して
駆動力配分率制御をする。
【0053】従って、モード選択スイッチ31を第2の
4輪駆動モードにセットし同第2の4輪駆動モードで駆
動力伝達装置7を駆動制御させながら4輪駆動車を走行
している状態において、油温tが第2の基準温度T2以
上になると、トランスファ3cにかかる負荷が最も軽い
2輪駆動モードに駆動力伝達装置7を移行させるように
した。又、油温tが第1の基準温度T1以上で第2の基
準温度T2未満で以上になると、トランスファ3cにか
かる負荷が第2の4輪駆動モードより軽い第1の4輪駆
動モードに移行させるようにした。
【0054】その結果、トランスファ3cにかかる負荷
によって潤滑用オイルの油温tが上昇するのを事前に抑
えることができ、油温tの上昇に基づくトランスファ3
cの損傷を未然に防止することができる。
【0055】尚、モード選択スイッチ31を第1の4輪
駆動モードにセットして同第1の4輪駆動モードで駆動
力伝達装置7を駆動制御させながら4輪駆動車を走行す
る。このとき、CPU22は油温tが第2の基準温度T
2以上になると(ステップS9でYES)、トランスフ
ァ3cにかかる負荷が最も軽い2輪駆動モードに駆動力
伝達装置7を移行させるようにしている(ステップS1
0)。従って、この場合にも、トランスファ3cにかか
る負荷によって潤滑用オイルの油温tが上昇するのを事
前に抑えることができ、油温tの上昇に基づくトランス
ファ3cの損傷を未然に防止することができる。
【0056】次に、上記のように構成した実施形態の特
徴を以下に記載する。 (1)本実施形態では、モード選択スイッチ31を備
え、同スイッチ31の操作で、すなわち、ドライバの意
思で、2輪駆動モード、第1の4輪駆動モード及び第2
の4輪駆動モードの3種類の駆動モードの走行を実現さ
せることができる。
【0057】(2)本実施形態では、4輪駆動モードで
駆動力伝達装置7を駆動制御させながら4輪駆動車を走
行している状態において、油温tが第2の基準温度T2
以上になると、トランスファ3cにかかる負荷が最も軽
い2輪駆動モードに駆動力伝達装置7を移行させるよう
にした。又、油温tが第1の基準温度T1以上で第2の
基準温度T2未満で以上になると、トランスファ3cに
かかる負荷が第2の4輪駆動モードより軽い第1の4輪
駆動モードに移行させるようにした。
【0058】従って、トランスファ3cにかかる負荷に
よって潤滑用オイルの油温tが上昇するのを事前に抑え
ることができ、油温tの上昇に基づくトランスファ3c
の損傷を未然に防止することができる。
【0059】(3)本実施形態は、トランスファ3cを
軽負荷にすべき、駆動力伝達装置7の駆動モードを切替
える際、既存の駆動モード、すなわち、モード選択スイ
ッチ31で選択できる第1の4輪駆動モード又は2輪駆
動モードに切替えるだけである。つまり、負荷軽減のた
めに特別のマップデータを用意してその特別なマップデ
ータを使って駆動力伝達装置7(電磁コイル7a)を制
御することはない。
【0060】従って、特別のマップデータを用意する必
要がないことから、特別のマップデータの作成する作業
が省略できるとともに、メモリ容量の低減を図ることが
できる。
【0061】(4)本実施形態では、油温tが第2の基
準温度T2より低い第3の基準温度T3以下に下がった
時、モード選択スイッチ31で選択した第1又は第2の
4輪駆動モードに自動的に復帰するようにしたので、ド
ライバはいちいち元の駆動モードに復帰させるためのマ
ニュアル操作を行う面倒な作業はない。
【0062】(5)本実施形態では、元の駆動モードに
復帰させるための第3の基準温度T3を第2の基準温度
T2(第1の基準温度T1)より低い温度に設定したの
で、第2の基準温度T2を境に油温tが上下して駆動モ
ードの切替わりが短時間に繰り返すいわゆるハンチング
が発生することはない。従って、駆動力伝達装置7の復
帰動作は安定した状態が行われる。
【0063】(6)本実施形態では、油温検出センサ3
4で油温tを直接検出したので、トランスファ3cにか
かる負荷状態が精度よく検出することができる。その結
果、精度の高い制御を行うことができる。
【0064】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ○上記実施形態では、第1の基準温度T1と第3の基準
温度T3を異なる値に設定したが、これを同じ値にして
実施してもよい。
【0065】○上記実施形態では、第1の基準温度T1
より低い温度の第3の基準温度T3になって初めてモー
ド選択スイッチ31によりセットされた元のモードに復
帰するように設定したが、元のモード設定が第2の4輪
駆動モードで、油温tがT2以上に上昇して2輪駆動モ
ードになった時、第1の基準温度T1から第2の基準温
度T2の間の第4の基準温度にまで油温低下したら一旦
第1の4輪駆動モードに移行し、さらに油温tが第3の
基準温度T3にまで低下すると、元のモード(第2の4
輪駆動モード)に復帰するように設定してもよい。即
ち、復帰温度を複数設定し、油温低下に応じて現在の駆
動モードよりも駆動力分配率が高いモードへ段階的に変
更しながら元のモードに復帰するようにしてもよい。
【0066】○上記実施形態では、第2の基準温度T2
未満の場合、第1の4輪駆動モードに切替えたが、これ
を直ちに2輪駆動モードに切替えてもよい。 ○上記実施形態では、第2の4輪駆動モードから2輪駆
動モードに切替えられた状態において、元の第2の4輪
駆動モードに直ちに復帰させないで、第1の2輪駆動モ
ードを経由して第2の4輪駆動モードに復帰させるよう
にしてもよい。
【0067】○上記実施形態では、第1の4輪駆動モー
ドと第2の4輪駆動モードの2種類の4輪駆動モードを
備えた4輪駆動車に具体化したが、3種類以上の4輪駆
動モードを備えた4輪駆動車に応用してもよい。この場
合、油温tに応じて駆動力配分率が小さくなる4輪駆動
モードに順次切替えるようにしたり、直ちに2輪駆動モ
ードに切替えるようにして実施してもよい。
【0068】○上記実施形態では、第1の4輪駆動モー
ドと第2の4輪駆動モードの2種類の4輪駆動モードを
備えた4輪駆動車に具体化したが、1種類の4輪駆動モ
ードを備えた4輪駆動車に応用してもよい。この場合、
油温tが上昇したとき、2輪駆動モードに切替わること
になる。
【0069】○上記実施形態では、油温検出センサ34
にて直接オイルの温度を検出するようにしたが、例えば
トランスファ3cのケースの温度を検出して実施しても
よい。
【0070】○上記実施形態では、FF(フロントエン
ジン・フロントドライブ)方式の4輪駆動車に具体化し
たが、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式も
しくはRR(リアエンジン・リアドライブ)方式の4輪
駆動車に具体化してもよい。
【0071】
【発明の効果】請求項1〜5に記載の発明によれば、負
荷軽減のための特別の制御データを用意することなく、
トランスファにかかる負荷を軽減でき、潤滑用オイルの
油温の上昇が抑えることができる。
【0072】加えて、請求項4に記載の発明によれば、
ドライバはいちいち元の駆動モードに復帰させるための
マニュアル操作を行う面倒な作業はなく、しかも、駆動
力伝達装置の復帰動作が安定した状態で行われる。
【0073】加えて、請求項5に記載の発明によれば、
トランスファにかかる負荷状態が精度よく検出すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における4輪駆動車の概略構成
図。
【図2】 本実施形態における4輪駆動車の動力伝達装
置を駆動制御する駆動力伝達制御回路図。
【図3】 本実施形態における走行時における油温制御
のフローチャート。
【符号の説明】
1…4輪駆動車 2…エンジン(内燃機関) 3…トランスアクスル 3c…トランスファ 5a,5b…前輪 6…プロペラシャフト 7…駆動力伝達装置 7a…電磁コイル 11a,11b…後輪 21…駆動力配分用電子制御ユニット(ECU) 22…CPU(制御手段、第2の制御手段) 23…ROM(記憶手段) 31…モード選択スイッチ(モード選択手段) 34…油温検出センサ(温度検出センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 明 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 塚本 保 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業 株式会社内 (72)発明者 渡辺 比呂志 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業 株式会社内 Fターム(参考) 3D043 AA07 AB01 AB17 EA02 EA18 EE02 EE03 EE07 EF17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動力を駆動力伝達装置にト
    ランスファを介して入力させ、その駆動力伝達装置にて
    前輪と後輪の駆動力配分を可変制御させて2輪駆動モー
    ドと4輪駆動モードにする4輪駆動車の駆動力配分方法
    において、 モード選択手段にて2輪駆動モード及び複数の4輪駆動
    モードのうちいずれか1つの駆動モードを選択したと
    き、記憶手段に記憶したその選択した駆動モードに対す
    る駆動力伝達装置を制御するための制御データに基づい
    て前記駆動力伝達装置を駆動制御するとともに、 前記複数の4輪駆動モードのうちいずれか1つの4輪駆
    動モードで駆動力伝達装置を駆動制御しているとき、前
    記トランスファの温度が予め定めた基準温度になったと
    き、駆動制御中の4輪駆動モードより駆動力配分の小さ
    い前記記憶手段に記憶した駆動モードの制御データに基
    づく制御に切替えて前記駆動力伝達装置を駆動制御する
    ようにしたことを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分方
    法。
  2. 【請求項2】 内燃機関の駆動力を駆動力伝達装置にト
    ランスファを介して入力させ、その駆動力伝達装置にて
    前輪と後輪の駆動力配分を可変制御させて2輪駆動モー
    ドと4輪駆動モードにする4輪駆動車の駆動力配分制御
    装置において、 前記2輪駆動モードと複数の4輪駆動モードのいずれか
    1つの駆動モードを選択するモード選択手段と、 前記各駆動モード毎に用意された前記駆動力伝達装置を
    制御するための制御データを記憶した記憶手段と、 前記モード選択手段にて設定された駆動モードに対する
    前記記憶手段に記憶され制御データに基づいて前記駆動
    力伝達装置を駆動制御する制御手段と、 前記トランスファの温度を検出する温度検出手段と、 前記制御手段にて複数の4輪駆動モードのいずれか1つ
    の4輪駆動モードで駆動力伝達装置を駆動制御している
    とき、前記温度検出手段が予め定めた基準温度を検出し
    たとき、駆動制御中の4輪駆動モードより駆動力配分の
    小さい駆動モードの制御データに基づく制御に切替えて
    駆動力伝達装置を駆動制御する第2の制御手段とを備え
    たことを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の4輪駆動車の駆動力配
    分制御装置において、 前記第2の制御手段は、前記温度検出手段が前記基準温
    度より高い予め定めた第2の基準温度を検出したとき、
    最も駆動力配分の小さい2輪駆動モードの制御データに
    基づく制御に切替えて駆動力伝達装置を駆動制御するよ
    うにしたことを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の4輪駆動車の駆
    動力配分制御装置において、 前記第2の制御手段は、前記温度検出手段が前記基準温
    度より低い予め定めた第3の基準温度を検出したとき、
    前記モード選択手段にて設定された4輪駆動モードの制
    御データに基づく制御に復帰させて前記駆動力伝達装置
    を駆動制御するようにしたことを特徴とする4輪駆動車
    の駆動力配分制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1に記載の4輪
    駆動車の駆動力配分制御装置において、 前記温度検出手段は、トランスファ内の潤滑用オイルの
    油温を検出する温度検出センサであることを特徴とする
    4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7147094B2 (en) 2003-07-09 2006-12-12 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Drive power transmission control device
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