JP2003136760A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003136760A
JP2003136760A JP2001332907A JP2001332907A JP2003136760A JP 2003136760 A JP2003136760 A JP 2003136760A JP 2001332907 A JP2001332907 A JP 2001332907A JP 2001332907 A JP2001332907 A JP 2001332907A JP 2003136760 A JP2003136760 A JP 2003136760A
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Japan
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ink
temperature
maintenance
recovery pipe
viscosity
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JP2001332907A
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English (en)
Inventor
Ryuji Tanno
龍司 丹野
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回収管内のインクの低粘度を維持し、インク
詰まりの発生を防止してインク移送を容易とすると共
に、小型ポンプでも十分インク吸引及び回収ができ、機
器の小型化、コストダウンのできるインクジェットプリ
ンタを提供する。 【解決手段】 加熱されて低粘度化した高粘度UVイン
クを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのメンテナ
ンスを行い、当該メンテナンスによって排出される廃イ
ンクを、回収管を通して回収タンクに回収するメンテナ
ンスユニットを有するインクジェットプリンタであり、
前記回収管の温度を所定温度以上に保持するようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高粘度UVインク
を吐出する記録ヘッドのメンテナンスを行い、当該メン
テナンスによって排出される廃インクを、回収管を通し
て回収タンクに回収するインクジェットプリンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷された画像が滲みにくく、明
瞭な印刷が行えるという利点から、高粘度のインク(高
粘度インク)を用いて印刷を行うインクジェットプリン
タがある。またさらに、UV(紫外線)を照射すること
により硬化する特性も持つ高粘度インク(高粘度UVイ
ンク)を用いるものがある。なお、高粘度インクは、一
般的に、温度上昇に伴って粘度が減少するという特性を
備えている。
【0003】このようなインクジェットプリンタにおい
ては、インクを紙などの記録媒体に吐出する吐出口が、
記録ヘッドの一面(ノズル面)に備えられている。この
記録ヘッドに対しては、インクの粘度の増大、インクの
固着によるインクノズルの目詰まり、あるいは吐出口に
通じる液路内に発生した気泡やごみ等による目詰まりを
回復するため、又は記録ヘッドへのインク導入のため
に、ヘッドメンテナンスが行われるようになっている。
【0004】前記ヘッドメンテナンスを行うメンテナン
スユニットは、ノズル面をキャップ部材で密閉するよう
に覆い、このキャップ部材を介して吸引ポンプで吸引す
ることにより、流路内に残留している気泡をインクとと
もに吐出口から吸引除去したり、ノズル面に付着したイ
ンクやごみ等を除去したりするメンテナンスを行うよう
になっている。そして、吸引、除去されたインク(廃イ
ンク)は、回収管を通して回収タンクに回収されるよう
になっている。
【0005】ところで、高粘度UVインクは、常温では
粘度が高く、吸引ポンプによる移送の際に、残留イン
ク、インク固着が発生しやすいため、従来は、大型ポン
プを使用して強制吸引及び回収していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大型ポ
ンプでの強制吸引及び回収では、使用環境によっては、
高粘度UVインクが高粘度化してしまい、回収管内での
残留インク、インク固着が発生することがある。この残
留インク、インク固着が続くと、インク詰まりが発生
し、回収管におけるインク移送が困難になる。また、前
記したような問題を解消すべくさらに強力な大型ポンプ
を採用すると、機器のコストが上がると共に、機器自体
の寸法も大きくなるという不具合が生じる。
【0007】さらに、高粘度UVインクは、多少でも外
部よりUVが照射されると硬化してしまうため、回収管
にUVを照射されるようなことがあると、残留インクや
インク固着が発生しやすくなり、インク移送が困難とな
る可能性があった。
【0008】本発明の課題は、回収管の温度を所定温度
以上にすると共に、回収管にUVが当たらないようにす
ることにより、回収管内のインクの低粘度を維持し、イ
ンク詰まりの発生を防止してインク移送を容易とすると
共に、小型ポンプでも十分インク吸引及び回収ができ、
機器の小型化、コストダウンのできるインクジェットプ
リンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
加熱されて低粘度化した高粘度UVインクを吐出する記
録ヘッドと、前記記録ヘッドのメンテナンスを行い、当
該メンテナンスによって排出される廃インクを、回収管
を通して回収タンクに回収するメンテナンスユニットを
有するインクジェットプリンタであって、前記回収管を
加熱する加熱手段を有することを特徴としている。
【0010】請求項1記載の発明によれば、回収管を加
熱する加熱手段を有することにより、回収管内のインク
を加熱して低粘度化させることができ、インク詰まりの
発生を防止してインク移送を容易とすると共に、小型ポ
ンプでも十分インク吸引及び回収ができ、機器の小型
化、コストダウンの可能なインクジェットプリンタとす
ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、加熱されて低粘度
化した高粘度UVインクを吐出する記録ヘッドと、前記
記録ヘッドのメンテナンスを行い、当該メンテナンスに
よって排出される廃インクを、回収管を通して回収タン
クに回収するメンテナンスユニットを有するインクジェ
ットプリンタであって、前記回収管の温度を所定温度以
上に保持するようになっていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明によれば、回収管の温
度を所定温度以上に保持することにより、回収管内のイ
ンクの低粘度を維持し、インク詰まりの発生を防止して
インク移送を容易とすると共に、小型ポンプでも十分イ
ンク吸引及び回収ができ、機器の小型化、コストダウン
の可能なインクジェットプリンタとすることができる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載のイ
ンクジェットプリンタにおいて、前記回収管の所定温度
は、当該回収管内の廃インクの粘度が50mPa・s以
下となる温度であることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、回収管内の
廃インクが低粘度を維持できる温度を設定することによ
り、確実に請求項2記載の発明の効果を得ることができ
る。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載のインクジェットプリンタにおいて、前記回収管の温
度が所定温度以上となったときに、前記メンテナンスユ
ニットが前記記録ヘッドのメンテナンス開始可能となる
ことを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明によれば、回収管の温
度が所定温度以上になるまでは、メンテナンスユニット
による記録ヘッドのメンテナンスが行われないため、回
収管が所定温度未満であるときにメンテナンスが行われ
て回収管内に高粘度のインクが入ることを防止でき、よ
り確実にインク詰まりの発生を防止できる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかひとつに記載のインクジェットプリンタにおい
て、前記メンテナンスユニットは、前記回収管内の廃イ
ンクにUVが当たらないように遮光する遮光手段を有す
ることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明によれば、回収管内の
廃インクがUVによって硬化することを防止でき、さら
に確実にインク詰まりの発生を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1及び図2の図面を参照しながら説明する。
【0020】本実施の形態で例示されるインクジェット
プリンタ10は、記録媒体に高粘度UVインクを吐出し
印刷を行い、その後、UV照射手段(図示省略)によっ
てUVを照射してインクの硬化、定着を行うものであ
る。
【0021】このインクジェットプリンタ10の印刷を
行う部分の主要構成は、図1及び図2に示すように、記
録媒体(ここでは記録紙P)を印刷時に前方へ搬送させ
る搬送手段(図示省略)と、高粘度UVインクを記録媒
体(ここでは記録紙P)に吐出する記録ヘッド(ヘッ
ド)21を複数備えたキャリッジ20と、前記記録ヘッ
ド21のメンテナンスを行うメンテナンスユニット30
と、印刷時あるいはメンテナンス時などにキャリッジ2
0を水平方向(矢印A)に沿って案内するガイドレール
80と、これら各部の制御を行い回収管温度制御手段を
有する制御部70(図2)とを備えている。
【0022】搬送手段は、印刷時において、キャリッジ
20の動作にタイミングを合わせて、記録紙Pを印刷領
域R上で搬送し、印刷の終了に応じて、記録紙Pは、印
刷領域Rから下方(矢印B)に向かって搬送される。
【0023】記録ヘッド21には、加熱されて低粘度化
した高粘度UVインクを吐出するインクノズルの吐出口
が、記録紙Pに対向する面(ノズル面22)に複数設け
られている。また、キャリッジ20には、前記記録ヘッ
ド21が、各色(ここではイエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラック)に応じて複数設けられている。
【0024】前記キャリッジ20は、ガイドレール80
に沿って水平方向Aに移動可能に構成されており、後述
するメンテナンスユニット30から印刷領域Rを経てホ
ームポジション(図示省略)までの間を移動可能となっ
ている。
【0025】ここで高粘度UVインクとしては、30℃
での粘度が50〜3000mPa・sの液体であること
が好ましい。より好ましくは、50〜1000mPa・
sであり、更に好ましくは、100〜500mPa・s
である。50mPa・s以下では、滲みやすいため明瞭
な印刷が行えない。また、3000mPa・s以上で
は、画質の平滑性が失われる。さらに、60℃での粘度
が3〜30mPa・sの液体であることが好ましい。3
mPa・s未満では高速射出に不具合を生じるおそれが
あり、また、30mPa・sを越えると射出性が劣化し
てしまうおそれがある。また、特にピエゾ素子からなる
記録ヘッドから吐出される場合、粘度は3〜30mPa
・sの液体であることが好ましい。
【0026】メンテナンスユニット30は、記録ヘッド
21のノズル面22を密閉し、吐出口を覆った状態で、
吐出口からインクを吸引する吸引キャップ31と、該吸
引キャップ31によるインクの吸引が行われた後に、ノ
ズル面22を摺擦しノズル面に残るインクを拭き取るブ
レード32と、記録ヘッド21の吐出口から空吐出され
たインクを受けるインク受け部33とを、上面(記録ヘ
ッド21の吐出口と対向する面)に、一体的に備えてい
る。
【0027】吸引キャップ31は、複数(本実施の形態
では2個)並んで設けられており、メンテナンス時にお
いて、一度に複数個の記録ヘッド21の吸引を行うこと
を可能としている。この吸引キャップ31の図における
下方には、吸引キャップ31とノズル面22により形成
された空間内部を吸引する吸引ポンプ(吸引手段)3
4、大気連通弁(図示省略)が回収管35を介して、連
結されている。そして、この吸引ポンプ34は、制御部
70によって吸引を制御されている。つまり吸引ポンプ
34は、吸引キャップ31により覆われた状態の吐出口
を、吸引キャップ31を介して吸引する。そして、吸引
ポンプ34によって吐出口から吸引されたインクは、回
収管35を通して回収タンク36に回収される。
【0028】なお、本実施の形態では、吸引手段として
吸引ポンプ34を例示しているが、インクノズルの吐出
口からインクを吸引するものであれば、如何なるもので
もよく、例えば、ピストンやシリンダなどが挙げられ
る。
【0029】ブレード32は、弾性体で形成され、イン
ク吸引の終了後に、ノズル面22および吐出口に残留す
るインクを拭き取るものであり、記録ヘッド21のノズ
ル面22を摺擦できるように立設している。
【0030】インク受け部33は、ここではメンテナン
スユニット30における吸引キャップ21とブレード3
2の間に位置している。このインク受け部33には、貯
まったインクを前記回収タンク36まで流す回収管37
が設けられている。
【0031】前記メンテナンスユニット30には、温度
センサー40及び加熱手段としてヒーター50が設けら
れており、回収管温度制御手段(ここでは制御部70に
含まれる)が、回収管35,37が所定温度(例えば、
回収管35,37内の廃インクの粘度が50mPa・s
以下になる温度)以上に保持されるように、これらを制
御している。
【0032】この実施の形態では、温度センサー40及
びヒーター50は、それぞれ3箇所ずつ設けられてい
る。このうち、第1温度センサー41及び第1ヒーター
51は、吸引キャップ31から出て吸引ポンプ34につ
ながる部分の回収管35付近に設けられ、当該部分の回
収管35が所定温度以上に保持されるように制御されて
いる。また、第2温度センサー42及び第2ヒーター5
2は、回収管37における上部(インク受け部33から
回収タンク36に至る途中まで)が所定温度以上に保持
されるように設けられ、制御されている。第3温度セン
サー43及び第3ヒーター53は、前記2つの温度セン
サー、ヒーターが担当している部分以外の回収管35,
37が所定温度以上に保持されるように設けられ、制御
されている。具体的には、吸引ポンプ34から回収タン
ク36までの回収管35と、回収管37における中部及
び下部が所定温度以上になるようにされている。なお、
温度センサー40は、回収管35,37の温度を直接測
定するものでもよいし、周囲の温度を測定してその温度
を基に回収管35,37の温度を推定するものでも良
い。
【0033】また、本実施の形態では、記録媒体にUV
照射しているときのUV照射手段から漏れるUV及び外
部からのUVによって回収管35,37内の廃インクが
硬化してしまうのを防ぐため、回収管35,37を覆う
遮光手段60を有している。ここでは、メンテナンスユ
ニット30の各部分を遮光性材質からなる遮光カバーで
覆って、遮光手段60としている。
【0034】具体的には、第1〜第4の4つの遮光カバ
ーを有しており、まず、第1遮光カバー61は、吸引キ
ャップ31から吸引ポンプ34までの回収管35と、前
記第1温度センサー41及び第1ヒーター51を覆い、
当該部分の回収管35内の廃インクにUVが当たらない
ように遮光している。また、第2遮光カバー62は、回
収管37における上部(インク受け部33から回収タン
ク36に至る途中まで)と、前記第2温度センサー42
及び第2ヒーター52を覆い、当該部分の回収管37内
の廃インクにUVが当たらないように遮光している。第
3遮光カバー63は、前記2つの遮光カバーが覆ってい
る部分以外の回収管35,37、回収タンク36と、第
3温度センサー43及び第3ヒーター53を覆い、当該
部分の回収管35,37内の廃インクにUVが当たらな
いように遮光している。第4遮光カバー64は、前記第
1遮光カバー61と第2遮光カバー62が覆っている部
分、及び、吸引キャップ31、ブレード32、インク受
け部33までを覆うように設けられている。そして、よ
り確実に、当該部分の回収管35,37内の廃インクに
UVが当たらないように遮光している。なお、符号65
は、遮光カバー同士の隙間を埋め、遮光性をより高める
ための遮光スポンジ(遮光性材質で構成されたスポン
ジ)である。
【0035】図2に示す制御部70は、インターフェイ
ス、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Acc
ess Memory)、CPU(Central Processing Unit)等
から構成され、ROM中に書き込まれている制御プログ
ラムや制御データに従いインターフェイスに接続された
各種機器を制御するようになっている。
【0036】インターフェイスには、回収管35,37
の温度を検知するための温度センサー40(第1〜第3
温度センサーで構成される)、回収管35,37を所定
温度以上に温めるための加熱手段としてのヒーター50
(第1〜第3ヒーターで構成される)などが電気的に接
続されている。
【0037】ROMには、インクジェットプリンタの各
部の動作に関する各種制御プログラムや制御データなど
が書き込まれている。
【0038】RAMは、電力が供給されている間だけ入
力されたデータを複数記憶可能であり、各種データの記
憶領域とCPUによる作業領域などが備えられている。
【0039】CPUは、ROMに格納されている各種プ
ログラムの中から指定されたプログラムを、RAM内の
作業領域に展開し、各センサーからの入力信号に応じ
て、プログラムに従った各種処理を実行する。
【0040】この制御部70は、インクジェットプリン
タ10の動作全体を制御するものであるが、ここでは、
記録ヘッド21のメンテナンスに関して行われる制御手
順について説明する。すなわち、ここでは、制御部70
の少なくとも一部が、回収管温度制御手段として動作し
ている。
【0041】記録ヘッド21のメンテナンスを開始する
際には、記録ヘッド21は、ノズル面22と吸引キャッ
プ31とが対向するように配置される。そして、制御部
70は、メンテナンスユニット30を上方(矢印C)に
移動させて、吸引キャップ31が、ノズル面22を密閉
して吐出口を覆わせて、吸引ポンプ34を動作させて、
吸引キャップ31を介して、吐出口からインクの吸引を
行う。
【0042】吸引が終了すると、制御部70は、メンテ
ナンスユニット30を下方(矢印D)に移動させて、吸
引キャップ31をノズル面22から離間させる。
【0043】吸引キャップ31の離間が完了すると、制
御部70は、メンテナンスユニット30を後方(矢印
E)に移動させる。この移動時においては、ブレード3
2は、ノズル面22を通過し記録ヘッド21のノズル面
22を摺擦し、ノズル面22に残るインクを拭き取る。
【0044】メンテナンスユニット30の移動が停止
し、記録ヘッド21のノズル面22とインク受け部33
とが対向した状態となると、制御部70は、記録ヘッド
21の吐出口からインク受け部33に向けてインクを空
吐出させて、吐出口の吐出状態を復帰させる。
【0045】このようにして排出された廃インクは、回
収管35,37を通して回収タンク36に回収される。
このとき、高粘度化によるインク詰まり等を起こさない
ように、制御部70における回収管温度制御手段によっ
て、回収管35,37が所定温度以上になるように保持
されている。
【0046】詳述すると、まず、3箇所に設けられた温
度センサー40(第1〜第3温度センサー)からは、常
に又は定期的に温度情報が制御部(回収管温度制御手
段)70に送信されている。そして、当該温度情報に応
じて、制御部70がヒーター50(第1〜第3ヒータ
ー)の出力を調整して、回収管35,37が所定温度以
上になるように制御する。なお、3箇所に設けられた温
度センサー及びヒーターは、それぞれが独立制御(各個
に温度管理を行う)されていても良いし、全体で制御
(例えば各温度センサーの中で1番温度が低いものが所
定温度以上となるように温度管理を行う等)されるよう
になっていても良い。また、温度センサーからの温度情
報は、定期的でなく、温度が所定温度未満となったとき
に情報を送信するようになっていても良い。
【0047】さらに、この実施の形態の制御部70は、
温度センサー40によって、回収管35,37の温度が
所定温度以上になったと検知されるまで、メンテナンス
を行う指示を出さないようにされており、回収管35,
37が所定温度以上になったらメンテナンス開始の指示
を出すことが可能となるようにされている。また、ここ
では、回収管35,37が所定温度以上になるまでは、
メンテナンスと共に印刷もできないようになっている。
【0048】以上のように、本実施の形態のインクジェ
ットプリンタによれば、回収管の温度を所定温度以上に
保持することにより、回収管内のインクの低粘度を維持
し、インク詰まりの発生を防止してインク移送を容易と
すると共に、小型ポンプでも十分インク吸引及び回収が
でき、機器の小型化、コストダウンの可能なインクジェ
ットプリンタとすることができる。
【0049】また、ここでは、回収管内の廃インクが低
粘度を維持できる温度を設定しており、これにより、確
実に前記の効果を得ることができる。
【0050】さらに、回収管の温度が所定温度以上にな
るまでは、メンテナンスユニットによる記録ヘッドのメ
ンテナンスが行われないため、回収管が所定温度未満で
あるときにメンテナンスが行われて回収管内に高粘度の
インクが入ることを防止でき、より確実にインク詰まり
の発生を防止できる。
【0051】また、遮光手段を設けることにより、回収
管内の廃インクがUVによって硬化することを防止で
き、さらに確実にインク詰まりの発生を防止できる。
【0052】なお、本実施の形態では、温度センサー及
びヒーターを複数設けていたが、インクジェットプリン
タのメンテナンスユニットの構成等により、温度センサ
ー及びヒーターが1のみで十分な場合もある。また、本
実施の形態では、遮光手段は、複数の遮光カバーで構成
されていたが、メンテナンスユニット全体を覆う1の遮
光カバー等で構成されていても良いし、さらに、遮光カ
バーに限らず、回収管自体が遮光性を有しているもので
も良い。
【0053】また、本実施の形態では、インクジェット
プリンタの電源をオンにしたら、すぐに回収管を加熱
し、電源をオフにするまで回収管を所定温度以上に保持
するようになっている。しかし、これに限るものではな
く、例えば印刷やメンテナンスを行う間のみ、回収管を
所定温度以上に保持する等、回収管の温度を所定温度以
上に保持する期間は、本発明の効果が損なわれない範囲
で適宜とすれば良い。
【0054】なお、今回開示された実施の形態は、すべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回収管を
加熱する加熱手段を有することにより、回収管内のイン
クを加熱して低粘度化させることができ、インク詰まり
の発生を防止してインク移送を容易とすると共に、小型
ポンプでも十分インク吸引及び回収ができ、機器の小型
化、コストダウンの可能なインクジェットプリンタとす
ることができる。
【0056】請求項2記載の発明によれば、回収管の温
度を所定温度以上に保持することにより、回収管内のイ
ンクの低粘度を維持し、インク詰まりの発生を防止して
インク移送を容易とすると共に、小型ポンプでも十分イ
ンク吸引及び回収ができ、機器の小型化、コストダウン
の可能なインクジェットプリンタとすることができる。
【0057】請求項3記載の発明によれば、回収管内の
廃インクが低粘度を維持できる温度を設定することによ
り、確実に請求項2記載の発明の効果を得ることができ
る。
【0058】請求項4記載の発明によれば、回収管の温
度が所定温度以上になるまでは、メンテナンスユニット
による記録ヘッドのメンテナンスが行われないため、回
収管が所定温度未満であるときにメンテナンスが行われ
て回収管内に高粘度のインクが入ることを防止でき、よ
り確実にインク詰まりの発生を防止できる。
【0059】請求項5記載の発明によれば、回収管内の
廃インクがUVによって硬化することを防止でき、さら
に確実にインク詰まりの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態のインクジェット
プリンタの主要部を表す側面図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタに備わる制御部
の主要制御ブロック図である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタ 20 キャリッジ 21 記録ヘッド 30 メンテナンスユニット 35,37 回収管 36 回収タンク 40 温度センサー 50 ヒーター(加熱手段) 60 遮光手段 70 制御部(回収管温度制御手段) P 記録紙(記録媒体)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱されて低粘度化した高粘度UVインク
    を吐出する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドのメンテナンスを行い、当該メンテナン
    スによって排出される廃インクを、回収管を通して回収
    タンクに回収するメンテナンスユニットを有するインク
    ジェットプリンタであって、 前記回収管を加熱する加熱手段を有することを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】加熱されて低粘度化した高粘度UVインク
    を吐出する記録ヘッドと、 前記記録ヘッドのメンテナンスを行い、当該メンテナン
    スによって排出される廃インクを、回収管を通して回収
    タンクに回収するメンテナンスユニットを有するインク
    ジェットプリンタであって、 前記回収管の温度を所定温度以上に保持するようになっ
    ていることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のインクジェットプリンタに
    おいて、 前記回収管の所定温度は、当該回収管内の廃インクの粘
    度が50mPa・s以下となる温度であることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載のインクジェットプリ
    ンタにおいて、 前記回収管の温度が所定温度以上となったときに、前記
    メンテナンスユニットが前記記録ヘッドのメンテナンス
    開始可能となることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかひとつに記載のイ
    ンクジェットプリンタにおいて、 前記メンテナンスユニットは、前記回収管内の廃インク
    にUVが当たらないように遮光する遮光手段を有するこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101007917B1 (ko) 2010-10-21 2011-01-14 삼성전기주식회사 잉크회수장치
KR101011707B1 (ko) 2008-09-29 2011-01-28 삼성전기주식회사 잉크회수장치
JP2011173056A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Nec Corp 塗布装置、及び液溜まり除去方法
JP7415482B2 (ja) 2019-11-26 2024-01-17 コニカミノルタ株式会社 インクミスト吸引装置、インクジェット記録装置及び動作維持方法

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