JP2003136733A - 圧電アクチュエータ駆動方法 - Google Patents

圧電アクチュエータ駆動方法

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JP2003136733A
JP2003136733A JP2001331220A JP2001331220A JP2003136733A JP 2003136733 A JP2003136733 A JP 2003136733A JP 2001331220 A JP2001331220 A JP 2001331220A JP 2001331220 A JP2001331220 A JP 2001331220A JP 2003136733 A JP2003136733 A JP 2003136733A
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piezoelectric actuator
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actuator
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Toshiji Sumiya
利治 住谷
Satoru Hida
悟 飛田
Yoshitaka Akiyama
佳孝 秋山
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Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電体素子の不良叩き出し検査による、静電
容量のばらつき発生を最低限にする。 【解決手段】 圧電材料と導電材料から成る複数の圧電
体素子とこれを支持する支持基板とで構成される圧電ア
クチュエータを一定時間駆動することにより初期不良の
叩き出しを行う圧電アクチュエータの検査方法におい
て、圧電アクチュエータの温度が一様となるように、中
央部と両端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュ
エータの駆動方法を異ならせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電アクチュエー
タ駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、圧電体素子を用いた圧電アク
チュエータにより、圧力室を押圧し、ノズルからインク
を吐出させるインクジェットプリントヘッドが知られて
いる。このようなインクジェットプリントヘッドに用い
られる圧電体素子は、圧電体膜を下部電極と上部電極で
挟み込んだ構造が一般的に使用され、電極に電圧を印加
することによる圧電体膜の変位を利用している。
【0003】圧電アクチュエータには柱状の圧電体素子
が複数本存在し、1本1本が圧力室を押圧し、インクを吐
出させる。圧電アクチュエータの不良はインクの吐出不
良を招くため、圧電アクチュエータの製造時に不良診断
を行っている。
【0004】圧電体素子の不良診断方法にあたっては、
全本数まとめて一定時間、圧電体素子を駆動すること
で、微小なクラックなどの欠陥がある圧電体素子を破壊
し、静電容量・インピーダンス特性を測定することで、
不良圧電体素子の判別行なっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の圧電体素子の不良叩き出し検査により、圧電体素子
の静電容量が変化し特性のばらつきを生じていた。その
理由を以下に説明する。不良叩き出し検査のために圧電
体素子の駆動を行なうと、圧電体素子が発熱し、圧電体
素子の分極が進み初期的に静電容量が上昇する。圧電ア
クチュエータ中央部と端部とでは温度上昇が異なり、温
度が高い中央部の圧電体素子内の原子の活性が高く分極
が進みやすいため、圧電アクチュエータの中央部と端部
とで静電容量にばらつきを生じる。
【0006】静電容量にばらつきを生じると、圧電体素
子に流れる電流量、および変位量にばらつきを生じ、結
果として、吐出速度のばらつきとなり、印刷品質の低下
につながる。一度ばらついた静電容量を一様にするに
は、長時間圧電アクチュエータを駆動することで、端部
の分極を進めて、中央部と端部の差を小さくする必要が
あり、作業工程が大きくなりコスト高となっていた。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
するもので、圧電体素子の不良叩き出し検査による、静
電容量のばらつき発生を最低限にする圧電アクチュエー
タ駆動方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧電材料と導電材料から成る複数の圧電体
素子とこれを支持する支持基板とで構成される圧電アク
チュエータを一定時間駆動することにより初期不良の叩
き出しを行う圧電アクチュエータの検査方法において、
圧電アクチュエータの温度が一様となるように、中央部
と両端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュエー
タの駆動方法が異なることを特徴とする。
【0009】また、本発明によれば、圧電アクチュエー
タの両端部を加熱する手段を有することを特徴とする圧
電アクチュエータ固定装置が提供される。
【0010】さらに本発明によれば、圧電アクチュエー
タ内の圧電体素子の並びが均等となるように分割駆動す
ることで、上記目的が達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により説明
する。図1に本発明の第1実施例におけるインクジェッ
トプリントヘッの主要部の斜視図を示してある。図1に
おいて、2は複数のオリフィス1を形成したオリフィス
プレートである。オリフィス1の開口形状の加工精度は
インクジェットプリントヘッドのインク吐出特性に大き
な影響を及ぼす。複数のオリフィス1間においてこれら
のオリフィス精度ばらつきを低く押さえるためオリフィ
スプレート2の製法は高い加工精度が要求される。この
ためオリフィスプレート2はステンレスの精密プレス
法、レーザ加工法あるいはニッケルの電鋳加工等により
形成される。このオリフィスプレート2に圧力室3が形
成されたチャンバプレート4、及びインク供給路10と
圧力室3とを連結し圧力室3へのインク流入を制御する
リストリクタ5を形成したリストリクタプレート6を、
位置決めして接合する。更に圧電アクチュエータ13の
圧力を効率よく圧力室に伝えるための振動板7と共通イ
ンク通路10からリストリクタ5に流入するインク中の
ゴミ等を取り除くフィルタ部8を形成したダイアフラム
プレート9と共通インク通路10を形成したハウジング
11を同じように位置決めして接合する。チャンバプレ
ート4、リストリクタプレート6、ダイアフラムプレー
ト9はステンレス材のエッチング加工法またはニッケル
材の電鋳加工法で作られる。ハウジング11はステンレ
ス材の切削加工等で形成され、外部インクタンク19か
らインクを共通インク通路10まで導くインク導入パイ
プ20が接合されている。最後に、複数の圧電体素子1
4とそれを固定する支持基板16からなる圧電アクチュ
エータ13を位置決めして接合する。圧電アクチュエー
タ13は複数の圧電体素子14からなり、各々の圧電体
素子14は圧力室の一つずつに対応するようになってい
る。更には支持基板16にはそれぞれの圧電体素子14
に外部駆動回路22から独立した電気信号を送るための
個別電極17が形成されている。外部駆動回路22から
選択的な電気信号が圧電体素子14に印加されることに
より圧電体素子14はひずみを生じる。圧電体素子14
は高剛性の支持基板16上に接合されているため、振動
板7に優先的に変位を与え圧力室3の圧力を高める。本
実施例にて説明するインクジェットプリントヘッドはこ
うした原理によってオリフィス1からインクを吐出して
記録媒体上にインク画像を形成する装置に用いられる。
【0012】なお、本実施例においては、配列ピッチは
75分の1インチで約338μmとしたが、ノズル数、
列数、及びユニット構成はどの様に組み合わせてもよ
い。圧電アクチュエータ13を製作する順序は、まず支
持基板16に圧電体素子棒を複数本並べて接着固定す
る。その後、圧電体素子棒をダイシングソー、ワイヤソ
ー等を利用した切断により分割する。分割後、圧電体素
子14に電圧を印可する。電界を印可することにより、
圧電体素子14内の誘電体内の正イオンは陰極側に、負
イオンは陽極側にシフトして分極される。電界を除いた
後も、分極が残り、圧電体素子14は誘電体コンデンサ
として電荷を蓄積する。分極は一度の電圧印可では完全
には進まず、電圧印可の繰り返しにより徐々に進む。
【0013】図2は静電容量の時間変化を示すグラフで
ある。圧電体素子14は駆動を行なうにつれて、分極が
進み静電容量が変化する。静電容量は駆動の初期に急激
に上昇し、以降ゆるやかに漸増する。分極の進む速さは
内部の原子の活性に依存し、温度により大きく異なり、
温度が高いと分極の進み方が速くなる。分極後、電圧を
印可すると圧電体素子14はひずみを生じるようにな
り、アクチュエータとして機能する。
【0014】一般に、圧電アクチュエータ13は強度的
に弱いため、製作事における切断により柱状の圧電体素
子14が折れたり、外観では判断できない内部破損が存
在する場合がある。インクジェットプリントヘッドは圧
電体素子14の変形によりインクを吐出するため、圧電
体素子14の破損は、インクの不吐出の原因となる。1
つの圧電アクチュエータ13には複数の圧電体素子14
があるため、圧電体素子14の1つでも破損があると、
該当する圧電アクチュエータ13は不良品として取り除
く必要がある。
【0015】以上の理由から、圧電体素子14の検査が
必要となる。圧電アクチュエータ13の検査では、上記
分極を行なった後、一定時間、圧電アクチュエータ13
を駆動する。なぜなら、外観では判断できない微小なク
ラックが圧電体素子14に存在する場合、圧電アクチュ
エータ13は駆動時にクラックが拡大し不良を発生しや
すいからである。したがって、検査時に、圧電アクチュ
エータ13を駆動することで、クラックのある圧電アク
チュエータ13を早期に破壊する。不良の叩き出し検査
を行なうことで、初期不良がより検出しやすくなる。
【0016】不良品かどうかを検出する1つの方法とし
て、「静電容量」および「インピーダンス」の測定を実
施することが有効である。圧電アクチュエータ13の圧
電体素子14の静電容量およびインピーダンスを測定す
ることにより、電気的な異常として、圧電体素子14の
折れなどの外観上の明白な異常だけでなく、外観では判
断できない内部破損も、検出することが可能である。
【0017】図3は圧電アクチュエータ13の不良叩き
出し検査における電気回路の概略図である。固定ジグ2
0に圧電アクチュエータ13を固定し、外部配線21を
経由して、外部駆動回路22につなぐ。外部駆動回路2
2は、波形発生部23と電力増幅部24とスイッチング
装置25からなり、波形発生部23で圧電アクチュエー
タ13を駆動する電圧波形30を生成し、電力増幅部2
4で増幅し、スイッチング装置25で選択した圧電体素
子14に電気信号を印加する。コントローラ26は波形
発生部23の波形発生命令やスイッチング装置25の制
御を行う。外部駆動回路22やコントローラ26は専用
のIC基板でもよいし、汎用の電力増幅器や任意波形発
生器、パーソナルコンピュータの組合せでもよい。
【0018】図4は従来の不良叩き出し検査における駆
動方法を示す図である。図4(a)に示すように、スイッ
チング装置25では全ての圧電体素子14を選択する。
図4(b)は圧電体素子14ごとの駆動電圧を示す。電
圧波形30は、例えば台形波のような波形で、全圧電体
素子14で同一である。圧電アクチュエータ13を一定
時間駆動することで、微小なクラックが存在する圧電体
素子14を破壊し、不良の叩き出しを行なう。
【0019】圧電アクチュエータ13を駆動すると、圧
電体素子14は発熱する。圧電体素子14内部の実効電
圧Veおよび実効電流Ieにより 電力Wh=αVe・Ie(αは誘電体損失を表す係数) が熱に変換される。また、電極抵抗Rと実効電流Ieか
ら電極でも 電力Wr=Ie・R の発熱を生じる。圧電体素子14の発熱による温度上昇
率は以下の式で表せる。 (温度上昇率)=(発熱量)/{(比熱)・(比重)・
(体積)} また、放熱による温度低下率は以下となる。 (温度低下率)=(放熱量)/{(比熱)・(比重)・(体積)} ={(熱伝達率)・(温度差)・(表面積)}/{(比熱)・(比 重)・(体積)} 圧電体素子14は「(温度上昇率)=(温度低下率)」
の平衡状態となるまで温度が上昇する。ここで、隣接す
る圧電体素子14を同時に駆動すると隣接する圧電体素
子14側の面は熱が逃げにくく放熱量が小さくなる。従
って中央部と端部では平衡状態になる温度が異なり、端
部の圧電体素子14の温度が中央部の圧電体素子14の
温度に対し低くなる。
【0020】圧電アクチュエータ13の端部では圧電体
素子14の温度上昇が中央部に対し低いため、不良叩き
出し検査の結果、圧電体素子14の静電容量の上昇は中
央部に対し低くなる。
【0021】図5は従来の不良叩き出し検査における、
不良叩き出し検査前後の圧電体素子14の静電容量の変
化を示すグラフである。横軸が1つの圧電アクチュエー
タ13における圧電体素子14の番号を示し1番と32
番が端部である。実験の結果、両端部の静電容量の上昇
率が低くばらつきを生じている。
【0022】静電容量にばらつきを生じると、圧電体素
子14に流れる電流量、および圧電体素子14の変位量
にばらつきを生じ、結果として、インク吐出速度のばら
つきとなり、印刷品質の低下につながる。一度ばらつい
た静電容量を一様にするには、長時間圧電アクチュエー
タ13を駆動することで、端部の分極を進めて、中央部
と端部の差を小さくする必要がある。
【0023】そこで本発明では、圧電体素子14の温度
が一様となるように圧電アクチュエータ13の駆動方法
を制御する。
【0024】図6は本発明の第2の実施例における、不
良叩き出し検査の電気回路の概略図である。圧電アクチ
ュエータ13の中央部の圧電体素子14とは別に、端部
の圧電体素子14を駆動する複数の波形発生部23bと
電力増幅部24bを設ける。本実施例では、波形発生部
23bおよび電力増幅部24bを1つずつ増設している
が必要に応じて、さらに増やしてもよい。なお、端部の
波形を中央部と同じとする場合、第2の波形発生部23
bは省略し、増幅率の異なる第2の電力増幅部24bだ
けでもよい。
【0025】図7は第2の実施例における不良叩き出し
検査の駆動方法を示す図である。スイッチング装置25
は中央部と端部とでは別の回路とし、全ての圧電体素子
14を選択する。別の回路とする圧電体素子14は、図
に示す両端2本に限らず、従来の駆動方法で静電容量の
ばらつきが顕著となる範囲としてよい。
【0026】図8は本実施例における電圧波形の一例で
ある。図8(a)に示すように圧電アクチュエータ13
の中央部に対し、端部の最大電圧を高くすることで、図
8(b)に示すように中央部の電圧波形31に対し端部
の電圧波形32は電圧の傾きが大きくなる。とりうる最
大電圧は中央部の電圧波形31の最大電圧Vより大き
くかつ圧電体素子14が破損しない程度の大きさとす
る。
【0027】圧電体素子14の発熱量は圧電体素子14
に流れる電流に比例する。圧電体素子14に流れる電流
Iは以下の式で表せる。
【0028】I=CΔV/Δt(ただし、Cは静電容
量、ΔVは電圧変化量、Δtは変化時間) したがって、端部の圧電体素子14を駆動する波形の傾
きを大きくすると、端部の発熱量が増大し、静電容量の
ばらつきの原因となる中央部と端部の温度差を低減する
ことができる。
【0029】図8(a)では駆動電圧をV、Vの2
段階としたが、図8(c)に示すように駆動電圧を3段
階以上に増やし、より中央部と端部の温度差を低減して
もよい。さらに、図9に示すように、駆動電圧は同じに
して、圧電アクチュエータ13端部の電圧波形32の電
圧立ち上り時間や立ち下り時間を中央部の電圧波形31
より短くすることで、電圧波形の傾きを大きくしてもよ
い。電圧の立ち上り、立ち下がり時間の最短時間は、電
力増幅部24が追従できる時間までとすればよい。
【0030】また、実効電圧Veおよび実効電流Ieは
駆動周波数の平方根に比例するため、発熱量は駆動周波
数に比例する。したがって、図10に示すように、圧電
アクチュエータ13端部の電圧波形32の駆動周波数f
(=1/T)を、中央部の電圧波形31の駆動周波
数f(=1/T)より高くしても同様の効果が得ら
れる。駆動周波数の範囲は中央部の電圧波形31の周波
数より高く、圧電体素子14が破損せずかつ電力増幅部
24が追従できる周波数とすればよい。
【0031】また、これら両端部あるいは両端部とその
付近の駆動電圧を大きくすること、立ち上がり立ち下が
り時間を短くすること、駆動周波数を高くすることを組
み合わせてもよい。
【0032】図11は本発明の第3の実施例である。圧
電アクチュエータ13を固定するジグ20に圧電体アク
チュエータ13の両端部を加熱するヒータ27を設け電
力供給部28より電力を供給する。不良の叩き出し検査
時にヒータ27にて加熱することにより、圧電アクチュ
エータ13の端部の放熱量が小さくなり、端部の圧電体
素子14の温度が上昇する。したがって、中央部と端部
の圧電体素子14の温度差を低減することができる。
【0033】ヒータ27は、圧電アクチュエータ13と
同種の圧電体素子でもよいし、電気抵抗を利用した発熱
装置でもよい。圧電体素子を用いる場合は、不良叩き出
し検査における駆動波形30を利用してもよい。
【0034】図12は本発明の第4の実施例である。圧
電体素子14の並びが均等となるように分割して駆動す
ることで、同時に駆動する圧電体素子14同士の影響を
低減し、中央部と端部の温度差を低減するものである。
本実施例では、従来一度に行なっていた駆動を、偶数番
号の圧電体素子14と奇数番号の圧電体素子14とに二
度に分けて駆動する。本例では、2分割駆動している
が、隣接して駆動する圧電体素子14の影響がより小さ
くなるよう、3分割、4分割と分割数を増やしてもよ
い。
【0035】図13は2分割駆動をした場合の、不良叩
き出し検査前後の圧電体素子14の静電容量である。不
良叩き出し検査の際に生じる静電容量のばらつきが低減
されている。
【0036】本実施例の利点は、コントローラ26のス
イッチング装置25への指令を変えるだけで、従来の装
置と、同じ構成で実施できる点である。
【0037】なお、上記の実施例では、電圧波形30は
台形波を用いたが、台形波だけでなく矩形波や三角波や
Sin波、これらが鈍った波形、さらにこれらを組合せ
た波形でもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
電アクチュエータの温度が中央部と端部とで一様となる
ようにすることにより、不良叩き出し検査によって生じ
る静電容量のばらつきを最低限にすることができる。こ
のため、静電容量のばらつきを小さくする工程を省略す
ることができ、コスト削減を計ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例であるインクジェット
プリントヘッドの主要部の斜視図である。
【図2】 静電容量の時間変化を示すグラフである。
【図3】 従来の不良叩き出し検査における電気回路の
概略図である。
【図4】 従来の不良叩き出し検査における駆動方法を
示す図である。
【図5】 従来の不良叩き出し検査における検査前後の
静電容量の変化を示すグラフである。
【図6】 本発明の第1の実施例における電気回路の概
略図である。
【図7】 本発明の第2の実施例における不良叩き出し
検査の駆動方法を示す図である。
【図8】 本発明の第1の実施例における電圧波形の例
を示す図である。
【図9】 本発明の第1の実施例における別の電圧波形
の例を示す図である。
【図10】 本発明の第1の実施例おける別の電圧波形
の例を示す図である。
【図11】 本発明の第3の実施例における電気回路の
概略図である。
【図12】 本発明の第4の実施例における不良叩き出
し検査の駆動方法を示す図である。
【図13】 本発明の第4の実施例における不良叩き出
し検査前後の静電容量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
13は圧電アクチュエータ、14は圧電体素子、16は
支持基板、21は外部配線、22は外部駆動回路、23
は波形発生部、24は電力増幅部、25はスイッチング
装置、26はコントローラ、27はヒータ、30は電圧
波形、31は中央部電圧波形、32は端部電圧波形であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AF93 AG16 AP13 AP14 AP22 AP23 AP38 AP82 AQ06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電材料と導電材料から成る複数の圧電体
    素子とこれを支持する支持基板とで構成される圧電アク
    チュエータを一定時間駆動することにより初期不良の叩
    き出しを行う圧電アクチュエータの検査方法において、
    圧電アクチュエータの温度が一様となるように、中央部
    と両端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュエー
    タの駆動方法が異なることを特徴とする圧電アクチュエ
    ータ駆動方法。
  2. 【請求項2】前記圧電アクチュエータの中央部よりも両
    端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュエータを
    駆動させる最大電圧を大きくすることを特徴とする請求
    項1記載の圧電アクチュエータ駆動方法。
  3. 【請求項3】前記圧電アクチュエータの中央部よりも両
    端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュエータを
    駆動させる電圧の立ち上り時間および立下り時間を短く
    することを特徴とする請求項1、2記載の前記圧電アク
    チュエータ駆動方法。
  4. 【請求項4】前記圧電アクチュエータの中央部よりも両
    端部あるいは両端部とその付近の圧電アクチュエータを
    駆動させる周波数を高くすることを特徴とする請求項
    1、2記載の圧電アクチュエータ駆動方法。
  5. 【請求項5】圧電材料と導電材料から成る複数の圧電体
    素子とこれを支持する支持基板とで構成される圧電アク
    チュエータを一定時間駆動することにより初期不良の叩
    き出しを行う圧電アクチュエータの検査方法において、
    圧電アクチュエータの両端部に加熱手段を有することを
    特徴とする圧電アクチュエータ駆動方法。
  6. 【請求項6】圧電材料と導電材料から成る複数の圧電体
    素子とこれを支持する支持基板とで構成される圧電アク
    チュエータを一定時間駆動することにより初期不良の叩
    き出しを行う圧電アクチュエータの検査方法において、
    圧電アクチュエータ内の圧電体素子の並びが均等となる
    ように分割駆動することを特徴とする圧電アクチュエー
    タ駆動方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023163189A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 京セラ株式会社 循環装置、印刷装置、循環方法および印刷方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023163189A1 (ja) * 2022-02-28 2023-08-31 京セラ株式会社 循環装置、印刷装置、循環方法および印刷方法
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