JP2003136070A - 鉛含有排水の処理方法及び処理剤 - Google Patents

鉛含有排水の処理方法及び処理剤

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JP2003136070A JP2001335505A JP2001335505A JP2003136070A JP 2003136070 A JP2003136070 A JP 2003136070A JP 2001335505 A JP2001335505 A JP 2001335505A JP 2001335505 A JP2001335505 A JP 2001335505A JP 2003136070 A JP2003136070 A JP 2003136070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排水中に含まれる鉛を除去するにさいし、ア
ルカリ添加によるpH調整のみで、排水基準以下にまで
鉛を除去する方法、およびそのための薬剤を提供する。 【解決手段】 溶存鉛を含有する被処理水中に、酸化剤
と炭酸イオンの存在下でアルカリを添加して、該水中に
含まれる溶存鉛イオンを不溶性のhydrocerrussite(ヒ
ドロオキシ炭酸鉛)などのミネラル様物質として不溶化
して、分離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に含まれる鉛
イオンを低められたスラッジ量で不溶化して除去する方
法およびそのための薬剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メッキ排水、電池製造工場排水、自動車
部品工場排水、塗料工場排水等の排水に含まれる鉛イオ
ンを含む被処理水の処理は、環境保全の点から社会的な
要請が高い重要な技術である。通常、被処理水中の鉛の
濃度は、通常、0.001〜10g/Lの範囲にあると
される。これらの鉛イオンの除去には、従来から、水中
に水酸化ナトリウムや水酸化カルシウム等のアルカリ性
物質を添加して、鉛の水酸化物として沈殿させる方法が
採られてきた。しかしながら、アルカリ性物質を添加す
る場合には高いpH領域で行われ、生成する水酸化物は
両性化合物のため、過剰の水酸化物イオンと反応して金
属錯イオンとなり再溶解することが起こるために、水酸
化物として沈殿させる方法のみでは、排水基準をクリア
できないのが現状である。また、鉛の硫化物として沈殿
除去する方法も知られている。鉛イオンを含有する排水
に硫化水素を供給し、鉛硫化物を形成し除去する方法で
は、生成される鉛硫化物の溶解度が低いために、有効な
方法であるが、用いる硫化水素は毒性が強く、施設に働
く人の環境としては好ましくなく、また装置が腐食する
ために、ほとんど使用されない。近年、硫黄系重金属捕
集剤や高分子重金属捕集剤(キレート高分子)が開発さ
れ、前記の水酸化物を沈殿させた後に、残存する鉛イオ
ンを前記捕集剤で処理する二段処理も行われている。こ
の二段処理は有効であり、他の重金属と比べて、特に厳
しい鉛イオンを含有する排水処理では、初めて基準をク
リアしているのが実状である。しかし、このような方法
においては、スラッジが大量に発生し、その処分に多額
の費用がかかる等の問題があった。また、捕集剤自体の
安全性に問題があることが指摘されている。このような
ことから、鉛イオンを水酸化物として除去する方法には
限界があり、鉛水酸化物の沈殿物を生成させることな
く、鉛化合物の新たな沈殿物を生成させる方法の開発が
要望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、鉛イ
オンを含有する排水から沈殿物を生成させて、排水中に
含まれる鉛イオン含有量を、従来の処理法では得られな
い濃度にまで減少させることができる方法を提供するこ
とである。また、この処理方法では、使用する薬剤も有
害な物質を用いることなく、安定に処理を進めることが
でき、また、反応方法では発生するスラッジの発生も少
ない方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、以下の事柄を見出
して本発明を完成させた。被処理水である排水中に含ま
れる鉛イオンに対して、酸化剤と炭酸イオンの存在下
に、アルカリを添加して、該水中に含まれる鉛イオンを
hydrocerrussite(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラ
ル様物質の不溶物とすることができること、被処理水で
ある排水中に含まれる鉛イオンに対して、アルカリを添
加し、酸化剤と炭酸イオンを供給すると、該水中に含ま
れる鉛イオンをhydrocerrussite(ヒドロオキシ炭酸
鉛)などのミネラル様物質の不溶物とすることができる
ことを見出した。また、このようにすると排水中に含ま
れる鉛イオンは従来の水酸化物の場合とは相違して十分
に除去することができることを見出した。被処理水中に
アルカリを添加することにより、一般に鉛は水酸化物に
なるが、酸化剤と炭酸イオンが共存すると、hydrocerru
ssite(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラル様物質に
なり不溶化される。この物質を形成させて除去するもの
である。また、酸化剤と炭酸イオンは共存させて処理す
ることが重要であり、もし炭酸イオンだけを存在させ、
酸化剤を用いない場合は、大部分が鉛のオキシ塩化鉛が
生成し、また、酸化剤だけを用いて、炭酸イオンを存在
させないと、大部分が鉛の酸化物を生成する。このため
所期の生成物をえることができないことを見出した。
【0005】即ち、本発明によれば、以下に示す鉛含有
排水の処理方法が提供される。 (1) 鉛含有排水中に含まれる鉛イオンを除去する方
法において、排水中に酸化剤と炭酸イオンを存在させた
状態で、排水中にアルカリを添加することにより、排水
中に含まれる鉛イオンを不溶化させることにより、排水
中から分離除去することを特徴とする鉛イオンの除去方
法。 (2) 該酸化剤が、次亜塩素酸ナトリウムからなる前
記(1)の方法。 (3) 該水中に炭酸イオン発生剤を添加する前記
(1)又は(2)の方法。 (4) 該炭酸イオン発生剤が炭酸ナトリウムからなる
前記(1)から(3)のいずれかの方法。 (5)排水中に、さらに多価金属化合物を存在させる前
記(1)から(4)のいずれかの方法。 (6) 排水中に存在させる多価金属化合物が塩化第2
鉄からなる前記(1)から(5)のいずれかの方法。 (7)排水中に、凝集剤を添加する前記(1)から
(6)のいずれかの方法。 (8)前記(1)の方法において供給される酸化剤及び
存在させる炭酸イオンが薬剤として供給されるものであ
り、その薬剤が、(イ)次亜塩素酸ナトリウム、及び
(ロ)水溶性炭酸塩化合物との混合物からなることを特
徴とする薬剤。 (9)前記(1)の方法において供給される酸化剤及び
存在させる炭酸イオンが薬剤として供給されるものであ
り、その薬剤が、(イ)次亜塩素酸ナトリウム、(ロ)
水溶性炭酸塩化合物及び(ハ)水酸化ナトリウムとの混
合物からなることを特徴とする薬剤。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で処理対象とする鉛含有排
水は、鉛イオンを含む被処理水であり、被処理水中の鉛
の濃度は特に規定されないが通常の鉛含有排水の鉛濃度
は、0.001〜10g/L、特に0.002〜2g/L
の範囲にある。これ以上の濃度のものを対象にする場合
には、必要に応じて水酸化物沈殿として処理した後、本
発明の処理を行うなどの2段処理を行う方が経済的に好
ましい。被処理水の具体例としては、例えば、メッキ排
水、電池製造工場排水、自動車部品工場排水、塗料工場
排水等が挙げられる。この場合に、鉛イオン以外の金属
イオンを含む場合においても、これらの金属は水酸化物
として沈殿除去されるので、特に問題がなく、逆に共沈
効果が期待でき好ましい場合が多い。排水の中には、場
合によって、Fe、Ni、Zn、Cuなどの金属イオン
が含まれていることがあるが、これらを含んだままであ
っても処理することができる。
【0007】本発明の排水処理では、該水中に、酸化剤
と炭酸イオンを存在させること、次に、被処理水中にア
ルカリを添加して、該水中に含まれる溶存鉛イオンをhy
drocerrussite(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラル
様物質の不溶物を生成させること、または、被処理水中
にアルカリを添加して、次に酸化剤と炭酸イオンの存在
下させることにより、該水中に含まれる溶存鉛イオンを
hydrocerrussite(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラ
ル様物質の不溶物を生成させることが重要である。ま
た、不溶性のミネラル様物質には、場合によって、鉛の
水酸化物や炭酸塩の状態で含まれることがある。
【0008】酸化剤と炭酸イオンを存在させることは以
下のようにする。
【0009】本発明では酸化剤を処理しようとする排水
中に添加する。この酸化剤は、鉛水酸化物を酸化物に変
換させることができるものであり、このような酸化剤を
具体的にあげれば、次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過
塩素酸等の酸素酸及びそれらの水溶性塩、過酸化水素、
オゾン等である。これらの中では、経済性の点から、次
亜塩素酸ナトリウムを使用することが簡便であり好まし
い。
【0010】本発明で被処理水中に添加する酸化剤とし
ては、次亜塩素酸ナトリウムの使用が好ましいが、その
量は、水中の鉛イオンなどを、不溶性物質であるhydroc
errussite(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラル様物
質に変換できる量が必要であり、一般には、鉛1重量部
に対して、次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素、12%)
溶液の量は、0.1〜100重量部、好ましくは0.5
〜50重量部、より好ましくは1〜25重量部である。
【0011】本発明の実施において、被処理水中に炭酸
イオンが存在しなければならないが、炭酸イオンの量は
鉛1モルに対し、0.1〜10モル、好ましくは0.5
〜5モルである。鉛を含有する排水には酸性排水が多
く、一般には十分な炭酸イオンを含まない例が多い。こ
の場合、炭酸イオンを発生させる化合物(炭酸イオン発
生剤)を添加し、炭酸イオンを供給することが必要であ
る。
【0012】炭酸イオン発生剤としては、水中で炭酸イ
オンを発生する化合物であれば任意のものが使用可能で
ある。炭酸イオン発生剤を処理しようとする排水中に添
加する。このような炭酸イオン発生剤としては具体例と
しては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の水溶
性炭酸塩などの化合物を添加することにより行われる。
場合によって、炭酸ガス等を直接供給することによって
も行うことができる。
【0013】被処理水中に溶存する鉛を不溶化するため
のアルカリとしては、従来公知のものが用いられる。こ
れは,pH調節の役割をはたす。このようなものには、
水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムの他、水酸化マグ
ネシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ア
ンモニウム等が包含される。本発明では、特に、スラッ
ジを削減する点から水酸化ナトリウムの使用が好ましい
が、水酸化カルシウムを使用してもかまわない。
【0014】被処理水に対するアルカリの添加量は、そ
の水中に溶存する鉛が不溶化する量であればよく、一般
的には、その処理水のpHを6〜12、好ましくは7〜
10の範囲にコントロールするような量であればよい。
【0015】本発明の操作では、被処理水中に単にアル
カリのみを添加する場合には、一般に鉛は水酸化物を生
成するにすぎないが、酸化剤と炭酸イオンが共存する
と、不溶性のhydrocerrussite(ヒドロオキシ炭酸鉛)
などのミネラル様物質を生成させることができ、被処理
水液中から分離除去することができる。本発明では、酸
化剤と炭酸イオンは共存する必要があり、もし炭酸イオ
ンだけで酸化剤が存在しないと、大部分が鉛のオキシ塩
化鉛になる。また、もし酸化剤だけで炭酸イオンが存在
しないと、大部分が鉛の酸化物になるだけである。
【0016】被処理水に酸化剤を添加する時点は、特に
制約されず、アルカリを添加する以前、アルカリの添加
と同時又はアルカリを添加した後であることができる。
【0017】また、被処理水中に必要とする十分な炭酸
イオンが存在しない場合は、炭酸イオン発生剤を被処理
水に添加する。被処理水に炭酸イオン発生剤を添加する
時点は、特に制約されず、アルカリを添加する以前、ア
ルカリの添加と同時又はアルカリを添加した後であるこ
とができる。
【0018】炭酸イオン発生剤の添加時点は、特に制約
されず、酸化剤の添加前、添加時又は添加後であるが、
好ましくは酸化剤の添加直前又は添加と同時である。
【0019】本発明の実施において、被処理水中にアル
カリ添加によって水酸化物沈殿を生成させる際に、多価
金属イオンを存在させることが望ましい。多価金属イオ
ンの作用により、鉛イオンは水酸化物沈殿として共沈、
あるいは水酸化物沈殿への吸着により、生成する鉛の不
溶化物の沈殿除去を促進させることができる。
【0020】本発明では、被処理水中にあらかじめ多価
金属イオンが共存している場合にはあえて添加する必要
がない。多価金属化合物が存在しない場合、あるいは存
在しても沈降性の良いスラッジが得られない程度にしか
存在しない場合には、多価金属化合物を添加し供給する
ことが有効である。多価金属イオンの量は、沈降性が良
いスラッジが得られれば良く特に制約されないが、0.
5〜100mg/l、好ましくは1〜30mg/lであ
り、多すぎるとスラッジの量が増えるため好ましくな
い。
【0021】前記多価金属化合物を構成する金属は、一
般の排水処理に使われていて環境に対して害とならない
ものが好ましい。具体的には、このような金属としてカ
ルシウム化合物や、アルミニウム化合物、鉄化合物等が
包含される。それらの具体例としては、例えば、塩化カ
ルシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、塩化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウ
ム、ポリ塩化鉄、ポリ硫酸鉄、塩化第一鉄、塩化第二
鉄、硫酸第一鉄及び硫酸第二鉄等が挙げられる。本発明
の実施においては汎用性が高いことと、最終的にpHを
10付近に調整すること、及びコストの点から塩化第二
鉄の使用が好ましい。
【0022】本発明の酸化剤及び炭酸イオンを存在させ
るためには、以下の薬剤が用いられる。本発明の薬剤の
好ましい1つの態様(薬剤A)は、(1)次亜塩素酸ナ
トリウムと(2)炭酸ナトリウム等の水溶性炭酸塩から
なる薬剤、(1)次亜塩素酸ナトリウム、(2)炭酸ナ
トリウム等の水溶性炭酸塩、及び(3)水酸化ナトリウ
ムの混合物からなる薬剤がある。
【0023】本発明の薬剤Aを好ましく製造するには、
以下のようにする。 (イ) 先ず、有効塩素濃度8〜13%の次亜塩素酸ナ
トリウム水溶液に、これに炭酸塩を加えて溶解させる。
炭酸塩の割合は、次亜塩素酸ナトリウムの有効塩素1モ
ル当たり、0.001〜1モル、好ましくは0.01〜
0.5モルである。この場合には、水酸化アルカリが添
加されないので、結晶の析出などがおこることがある。 (ロ)先ず、有効塩素濃度8〜13%の次亜塩素酸ナト
リウム水溶液に、水酸化ナトリウムを溶解させ、これに
炭酸塩を加えて溶解させる。この場合、水酸化ナトリウ
ムの割合は、次亜塩素酸ナトリウムの有効塩素1モル当
り、0.01〜1モル、好ましくは0.1〜1モルであ
る。また、炭酸塩の割合は、次亜塩素酸ナトリウムの有
効塩素1モル当たり、0.001〜1モル、好ましくは
0.01〜0.5モルである。
【0024】本発明の薬剤Aを被処理水に添加する場
合、被処理水のpHは特に制約されないが、特に強い酸
性の排水に添加するのは、薬剤が分解されるため好まし
くない。このような排水については、あらかじめアルカ
リを添加し、被処理水のpHを2〜4付近に調整してお
くのがよい。アルカリとしては、従来公知のものが用い
られる。このようなものには、水酸化ナトリウム、水酸
化カルシウムの他、水酸化マグネシウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウム等が包含され
る。本発明では、特に、スラッジを削減する点から水酸
化ナトリウムの使用が好ましいが、水酸化カルシウムを
使用してもかまわない。
【0025】薬剤Aの添加量は、鉛1モルに対し、薬剤
Aに含まれる有効塩素量として、0.5〜50モル、好
ましくは1〜20モル、より好ましくは1〜10モルと
なる量である。
【0026】本発明においては、凝集剤を併用するのが
好ましい。この場合の凝集剤は、フロックの凝集に用い
られているものであり、このようなものには、塩化カル
シウム.0、塩化第1鉄、塩化第2鉄、硫酸第1鉄、硫酸
第2鉄、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム等の
無機系凝集剤の他、ポリアクリルアミドのカチオン化変
性物、ポリアクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、
ポリメタクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、ポリ
エチレンイミン、キトサン等のカチオン性有機系凝集
剤、ポリアクリルアミド等のノニオン性有機系凝集剤、
ポリアクリル酸、アクリルアミドとアクリル酸との共重
合体及びその塩等のアニオン性有機系凝集剤が包含され
る。本発明においては、前記多価金属化合物が無機系の
凝集剤として作用するが、フロックの成長をさらに促す
ため、必要に応じて、無機系凝集剤、さらには有機系凝
集剤を添加するのがよい。この場合、無機系の凝集剤の
添加は、被処理水に対し、薬剤の添加前、添加後のいず
れでもよい。有機系の凝集剤は、一般の水処理同様、最
後に添加するのがよい。
【0027】本発明の処理を施した後のフロックを含む
被処理水は、固液分離処理される。この場合の固液分離
方法としては、慣用の方法、例えば、濾過分離、遠心分
離、加圧浮上分離、沈降分離等が挙げられる。このよう
してにして得られる処理排水は、従来の水酸化物として
沈殿させる場合の得られる排水濃度である、0.5mg
/1以下すなわち、0.02mg/l以下とすることが
できる。これは、従来の、水酸化物の生成による除去に
比較して、オーダーが一桁下の結果が得られる。
【0028】本発明によれば、沈殿として生成された鉛
化合物は鉛水酸化物でなく、不溶性のhydrocerrussite
(ヒドロオキシ炭酸鉛)などのミネラル様物質であるた
め溶解度が低い。このため、キレート剤等による二段処
理が必要なく、本発明による処理のみで排水基準の厳し
い鉛を処理することが可能になる。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0030】参考例1 次亜塩素酸ソーダ水溶液(工業用)(有効塩素12%)
1リットルに、水酸化ナトリウム43gを溶解したもの
に、炭酸ナトリウム36gを加えて溶解させた。この溶
液を薬剤Aとする。
【0031】実施例1 純水にPbCl2結晶を溶解し、Pbの濃度が、10mg/l
のモデル排水を調製した。この液に、薬剤Aを0.1ml/l
添加し10分間攪拌後、NaOH(1N)でpH10に調整し
た。次に、高分子凝集剤AP120C(0.1%)を固形分換算で3m
g/l添加して10分静置後、Pb濃度をフレームレス原子
吸光光度法で測定したところ、0.012mg/lであ
った。
【0032】実施例2 鉛の濃度が7.7mg/lのA工場排水(pH1.8)
を、1N水酸化ナトリウムでpH3に調整した後、薬剤
Aを0.1ml/l添加し10分間攪拌後、水酸化ナト
リウムでpH10に調整した。高分子凝集剤AP805C(0.1
%)を固形分換算で1mg/l添加し10分静置後、Pb濃度を
フレームレス原子吸光光度法で測定したところ、0.0
42mg/lであった。
【0033】実施例3 実施例2の工場排水を、1N水酸化ナトリウムでpH9
に調整した後、薬剤Aを0.1ml/l添加し10分間
攪拌後、水酸化ナトリウムでpH10に調整した。高分
子凝集剤AP805C(0.1%)を固形分換算で1mg/l添加し10
分静置後、Pb濃度をフレームレス原子吸光光度法で測定
したところ、0.045mg/lであった。
【0034】実施例4 実施例2の工場排水に、工業用塩化第二鉄(37.5%)を0.1
ml/l添加後、実施例2と同様に、1N水酸化ナトリウム
でpH3に調整し、次に、薬剤Aを0.1ml/l添加
し10分間攪拌後、水酸化ナトリウムでpH10に調整
した。高分子凝集剤AP805C(0.1%)を固形分換算で1mg/l
添加し10分静置後、Pb濃度をフレームレス原子吸光光
度法で測定したところ、0.006mg/lであった。
また、塩化第二鉄を添加しない実施例2,3に比べはる
かに成長したフロックが得られることが、一瞥で確認さ
れた。
【0035】実施例5 鉛の濃度が6.2mg/lのT工場排水(pH3.1)
に、薬剤Aを0.1ml/l添加し10分間攪拌後、水
酸化ナトリウムでpH10に調整した。高分子凝集剤AP
805C(0.1%)を固形分換算で1mg/l添加し10分静置後、P
b濃度をフレームレス原子吸光光度法で測定したとこ
ろ、0.042mg/lであった。
【0036】実施例6 実施例5の工場排水に、工業用塩化第二鉄(37.5%)を0.1
ml/l添加後、実施例5と同様に、薬剤Aを0.1ml/
l添加し10分間攪拌後、水酸化ナトリウムでpH10
に調整した。高分子凝集剤AP805C(0.1%)を固形分換算で
1mg/l添加し10分静置後、Pb濃度をフレームレス原子
吸光光度法で測定したところ、0.005mg/lであ
った。また、塩化第二鉄を添加しない実施例5に比べは
るかに成長したフロックが得られることが、一瞥で確認
された。
【0037】実施例7 純水にPbCl2結晶を溶解し、Pbの濃度が、1000mg
/lのモデル排水を調製した。この液に、薬剤Aを2.
5ml/l添加し、NaOH(1N)でpH10に調整した。1
0分攪拌後、高分子凝集剤AP120C(0.1%)を固形分換算で
3mg/l添加して10分静置後、Pb濃度をフレームレス原
子吸光光度法で測定したところ、0.051mg/lで
あった。このときのスラッジの色は、明茶色で、風乾後
のX線回折からスラッジは、Pb3(CO3)2(OH)2(ヒドロオ
キシ炭酸鉛)であることが明らかになった。
【0038】比較例1 実施例2の工場排水に、薬剤Aの調製に用いたと同じ次
亜塩素酸ソーダ水溶液2.5ml/l添加し、NaOH(1N)
でpH10に調整した。10分攪拌後、高分子凝集剤AP
120C(0.1%)を固形分換算で3mg/l添加して10分静置
後、Pb濃度をフレームレス原子吸光光度法で測定したと
ころ、0.130mg/lであった。このときのスラッ
ジの色は、橙茶色で、風乾後のX線回折からスラッジ
は、Pb2O3(酸化鉛)であることが明らかになった。
【0039】比較例2 実施例2の工場排水に、3.6%炭酸ナトリウム溶液
(薬剤Aの炭酸ナトリウムと同濃度)2.5ml/l添
加し、NaOH(1N)でpH10に調整した。10分攪拌後、
高分子凝集剤AP120C(0.1%)を固形分換算で3mg/l添加し
て10分静置後、Pb濃度をフレームレス原子吸光光度法
で測定したところ、0.098mg/lであった。この
ときのスラッジの色は、白色で、風乾後のX線回折から
スラッジは、Pb4O3Cl2(オキシ塩化鉛)で、一部Pb3(CO
3)2(OH)2が含まれていることが明らかになった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、被処理水中の鉛イオン
をpH調整による一段処理で排水基準以下にまで処理で
きる。これにより、硫黄系重金属捕集剤や高分子重金属
捕集剤(キレート高分子)を使う二段処理が必要なくな
り、その分発生するスラッジの量を削減することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 恭啓 茨城県つくば市千現2−1−6三菱商事株 式会社プロジェクト開発部環境資源研究所 内 Fターム(参考) 4D015 BA19 BB08 BB12 BB16 CA17 DA02 DA04 DA05 DA12 DA13 DA15 DA16 DA22 DB02 EA35 EA39 FA12 4D038 AB74 AB81 AB82 BB16 BB18 4D050 AA13 AB64 BB02 BB06 BB07 BB09 BC10 CA16

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛含有排水中に含まれる鉛イオンを除去
    する方法において、排水中に酸化剤と炭酸イオンを存在
    させた状態で、排水中にアルカリを添加することによ
    り、排水中に含まれる鉛イオンを不溶化させることによ
    り、排水中から分離除去することを特徴とする鉛イオン
    の除去方法。
  2. 【請求項2】 該酸化剤が、次亜塩素酸ナトリウムから
    なる請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 該水中に炭酸イオン発生剤を添加する請
    求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 該炭酸イオン発生剤が炭酸ナトリウムか
    らなる請求項1〜3のいずれかの方法。
  5. 【請求項5】 排水中に、さらに多価金属化合物を存在
    させる請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 【請求項6】 排水中に存在させる多価金属化合物が塩
    化第2鉄からなる請求項1〜5のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】排水中に、凝集剤を添加する請求項1〜6
    のいずれかの方法。
  8. 【請求項8】請求項1の方法において供給される酸化剤
    及び存在させる炭酸イオンが薬剤として供給されるもの
    であり、その薬剤が、(1)次亜塩素酸ナトリウム、及
    び(2)水溶性炭酸塩化合物との混合物からなることを
    特徴とする薬剤。
  9. 【請求項9】請求項1の方法において供給される酸化剤
    及び存在させる炭酸イオンが薬剤として供給されるもの
    であり、その薬剤が、(1)次亜塩素酸ナトリウム、
    (2)水溶性炭酸塩化合物及び(3)水酸化ナトリウム
    との混合物からなることを特徴とする薬剤。
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