JP2003135982A - 茶葉破砕機 - Google Patents

茶葉破砕機

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JP2003135982A
JP2003135982A JP2001333740A JP2001333740A JP2003135982A JP 2003135982 A JP2003135982 A JP 2003135982A JP 2001333740 A JP2001333740 A JP 2001333740A JP 2001333740 A JP2001333740 A JP 2001333740A JP 2003135982 A JP2003135982 A JP 2003135982A
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crushing
rolls
tea
tea leaves
pair
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Hiroji Atsumi
▲広▼二 渥美
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摘み取って乾燥処理した茶葉Tを、所要サイ
ズに破砕加工するにおいて、茶葉Tの品質を損うことな
く能率的に加工できる茶葉破砕機を提供する。 【解決手段】 相互に平行する軸心を有してロール外周
を近接または接合状態に横置対向配設した円柱形ロール
体の一対の破砕ロール2A・2Bから成り、破砕ロール
2A・2Bは相反方向に回転し、かつ、ロール外周速が
相互に異なる速度差回転の回転駆動部を有し、さらに、
破砕ロール2A・2Bの外周面に碁盤目状の凸条9から
なる凹凸粗面を備え、一対の破砕ロール2A・2Bによ
って茶葉Tを順次連続的に破砕加工する構造の茶葉破砕
機1が特徴である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶の木の先端部分
から摘み取った「茶の摘み芽」の茶葉を、乾燥処理して
から用途に適するサイズに細かく破砕加工するのに使用
する茶葉破砕機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】茶の木の芽は、直線状に直列植えした
「茶の木」畝に沿って「自動茶刈り機」を移動させて、
その「茶刈り機の摘み取り刃」によって枝先端の新芽部
分を順次連続的に摘み取り採集する方法が普及してお
り、その摘み取り芽の茶葉Tは2〜4枚程度の新芽をつ
けた3〜5糎程度のサイズになっている。そこで、その
摘み取り採集後に乾燥処理して10〜30粍サイズに粗
破砕し、しかるのち、茶葉破砕機によって3〜5粍サイ
ズに細かく破砕加工される。
【0003】そして、その茶葉破砕機20は(図4
(A)参照)網目ドラム体の外側ドラム21の中空部内
に、破砕爪23を外周に突設した内側ドラム22を外側
ドラム21と平行軸心にして偏芯状に組合せ装着し、そ
の外側ドラム21・内側ドラム22を同一方向に回転駆
動させる構造を有し、上方部分に存在する外側ドラム2
1と内側ドラム22間の大なる空間24から、破砕加工
すべき茶葉Tを投入して外側ドラム21・内側ドラム2
2を同一方向に回転駆動させ、内側ドラム22の破砕刃
23の刃先が外側ドラム21の内周に近接するドラム下
方部分の破砕ゾーン25において、茶葉T群を押し潰し
破砕加工するように成っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の茶葉破砕
機20による破砕処理は、茶葉Tが破砕ゾーン25にお
いて破砕刃23で強制送りされながら外側ドラム21内
周に対して摺接移動し、その破砕ゾーン25の通過を何
回も繰り返すことによって細かく破砕された破砕茶葉T
2のみを外側ドラム21のメッシュ孔を通して落下回収
する加工プロセスとなる。従って、破砕茶葉T2の葉表
・破砕面が摺擦時の摩擦熱によって白化して茶葉品質を
低下する難点があると共に、破砕処理の加工能率が劣
る。
【0005】本発明は、以上の従来技術の難点を解消す
る茶葉破砕機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の技術課題を解決す
る本発明の茶葉破砕機は「相互に平行する軸心を有して
ロール外周を近接または接合状態に横置対向配設した円
柱形ロール体の一対の破砕ロールから成り、該一対の破
砕ロールは相反方向に回転し、かつ、ロール外周速が相
互に異なる速度差回転の回転駆動部を有し、該一対の破
砕ロールの少くとも1個のロール外周面が凸条または凹
条によって碁盤目状を成す凹凸粗面にして、該一対の破
砕ロールによって茶葉を順次連続的に破砕加工する構
造」に成っている。
【0007】即ち、前記構成の本発明の茶葉破砕機は、
外周速度差を有する対向一対の破砕ロール間に、破砕す
べき茶葉群を喰い込ませて該ロール間を強制通過させる
ときに、該ロール表面が「掌間に茶葉を挟んで擦り合せ
破砕する手作業破砕」と近似した破砕加工を享受させる
思想から成るものにして、該破砕ロールのワンパス通過
によって有害な摩擦熱を発生させることなく円滑に破砕
処理する構造を特徴としている。
【0008】そして、その破砕ロールは、破砕すべき大
なるサイズの茶葉を所要サイズに剪断・破断させる剪断
刃・破砕刃として機能させる碁盤目状の凸条・凹条を少
くとも一側のロール外周に配設した凹凸粗面のロール表
面構造に形成されている。
【0009】
【作用】以上の本発明の茶葉破砕機は、一対の破砕ロー
ルのロール外周の近接・接合ポイントにおいて、速度差
を有して相対滑りする凹凸粗面の破砕ロールに茶葉が噛
み込まれて該凹凸粗面を形成する凸条・凹条が茶葉の切
断刃・破砕刃として機能するので、大なるサイズの茶葉
は概ね該碁盤目サイズ以下に「ロール間ワンパス」によ
って美麗に細かく破砕される。従って、破砕に際する摩
擦熱発生がなく、茶葉本来の特有品質を損わない高品質
加工ができる。そして、前記従来の茶葉破砕機より破砕
加工能率が特段に向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明一実施例の茶葉破砕機1を
図1〜図3を参照して詳しく説明する。即ち、この茶葉
破砕機1は(図1・図2参照)フレーム15に間隔をお
いて平行一対水平に設けた同一直径・同一長さにして同
形の円柱形状の一対の破砕ロール2A・2Bが主要部を
成し、この破砕ロール2A・2Bは相互のロール表面を
近接または接合させて、それぞれのロール中心の支承軸
3をフレーム15に支承して回転自在に装着されてい
る。
【0011】そして、この一対の破砕ロール2A・2B
は上方から供給した茶葉Tを喰い込み可能に相反方向に
自転すると共に、その破砕ロール2A・2Bのロール表
面周速がV1・V2の異なる速度で回転する駆動機構を
有している。
【0012】詳しくは、破砕ロール2A・2Bは個別に
設けた電動機6と支承軸3端のプーリー車4がベルト5
を巻き掛けして異なるロール外周速V1・V2(V1:
V2=概ね1:1.2)で図示矢印の相半方向に個別に
回転作動できる。
【0013】そして、破砕ロール2A・2Bのロール表
面は(図2(B)(C)参照)幅B=約5粍・高さH=
約3粍の凸条9を約20粍ピッチの碁盤目状に配設した
碁盤目状の凹凸粗面に成っている。
【0014】そして、その破砕ロール2A・2Bの上方
から「図4(B)に示す茶の摘み芽を乾燥処理した茶葉
T」を投入すると茶葉Tは破砕ロール2A・2Bに噛み
込まれて前記V1・V2の速度差を有する破砕ロール2
A・2Bのロール外周で摺擦・破断されて破砕され、概
ね3〜5糎サイズの破砕茶葉T2を下方に落下放出する
構造に成っている。
【0015】なお、この実施例の破砕ロール2A・2B
は200粍直径にして、長さ400粍(200粍長さの
ものを2個連結)したサイズにして、概ね毎分60〜3
00回転の回転数が必要に応じて選択され、前記の「V
1:V2=概ね1:1.2」の異なるロール外周速の速
度差で使用される。そして、ロールクリヤランスCは概
ね3〜5粍に設定される。
【0016】そして、この実施例のものは、破砕ロール
2A・2Bに付着した茶葉粉を除去するクリーニング用
ロールブラシ18が設けてあり、さらに(図2参照)破
砕ロール2A・2Bには、破砕時の混入異物による衝撃
を吸収緩和するための緩衝スプリング構造のロール緩衝
部7と、ロール間クリヤランスCを調整セットする押し
ねじ構造のロール調整部8が設けてある。なお、図中の
16は茶葉Tの投入ホッパー、17は破砕茶葉T2の受
け入れ収納バスケットである。
【0017】以上の実施例の茶葉破砕機1は、前記の作
用があり破砕ロール2A・2Bの凸条9の頂部が近接接
合して前記の速度差で相対移動して、噛み込んだ茶葉T
の切断刃として機能するので、乾燥状態の茶葉Tは容易
に破砕・破断されて、概ね3〜5粍程度の破砕茶葉T2
にロールワンパスによって能率的に加工されると共に、
その破砕時には摩擦熱が発生することなく、茶葉Tの品
質低下をもたらすことはない。
【0018】続いて、図3を参照して他の実施例を説明
する。即ち、図3に示す破砕ロール2A・2Bはロール
表面に凹条10が穿設されて約20粍ピッチで格子状に
配設した凹凸粗面形状を有している。この実施例の破砕
ロール2A・2Bは凹条10(特にコーナーエッヂ)が
切断刃・破砕刃として機能するので、前記実施例の凸条
9から成るものより、破砕作用が若干劣るものの類似し
た作用が存在する。そして、ロール表面の凹凸粗面が凸
条9のものより成形し易いメリットがある。
【0019】なお、本発明の茶葉破砕機1は前記の実施
例に限定されず破砕ローラー2A・2Bの凸条9・凹条
10からなる凹凸形態は破砕ローラー2A・2Bの少く
ともいずれか一方に存在すれば良く、必ずしも破砕ロー
ラー2A・2Bのいずれにも設ける必要はない。
【0020】そして、凸条9・凹条10による碁盤目サ
イズは茶葉Tの破砕サイズに応じて必要なサイズに設定
されると共に、その碁盤目状形状は正方形連続の厳密な
もののみではなく、長方形連続の形態も含まれる。そし
て、破砕ローラー2A2Bの凹条9・凸状10は、ロー
ラー表面の近接点で相互対向する対称形状である必要は
なく、また前記碁盤目形状のサイズは破砕ローラー2A
・2Bで異なるものでも良い。
【0021】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明の茶葉破砕
機は、茶葉を所要サイズに破砕加工するにおいて、茶葉
本来の固有品質を損うことなく、極めて能率的な加工が
可能にして、高品質・低コストの破砕茶葉が提供できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一1実施例の茶葉破砕機の正面図
【図2】図1実施例の茶葉破砕機の破砕ロールを示し、
(A)はその平面図、(B)はその部分斜視図、(C)
はその部分側面図
【図3】本発明の他の実施例の茶葉破砕機の破砕ロール
の部分斜視図
【図4】従来の茶葉破砕機を示し、(A)は構造説明
図、(B)は破砕加工する茶葉の斜視図
【符号の説明】
1 本発明の茶葉破砕機 2A・2B 破砕ロール 3 支承軸 7 ロール緩衝部 8 ロールクリヤランス調整部 9 凸条 10 凹条 C ロールクリヤランス T 茶葉 T2 破砕茶葉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に平行する軸心を有してロール外周
    を近接または接合状態に横置対向配設した円柱形ロール
    体の一対の破砕ロールから成り、該一対の破砕ロールは
    相反方向に回転し、かつ、ロール外周速が相互に異なる
    速度差回転の回転駆動部を有し、該一対の破砕ロールの
    少くとも1個のロール外周面が凸条または凹条によって
    碁盤目状を成す凹凸粗面にして、該一対の破砕ロールに
    よって茶葉を順次連続的に破砕加工する構造を特徴とす
    る茶葉破砕機。
  2. 【請求項2】 一対の破砕ロールのいずれもが、碁盤目
    状の凹凸粗面である請求項1の茶葉破砕機。
JP2001333740A 2001-10-31 2001-10-31 茶葉破砕機 Pending JP2003135982A (ja)

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Effective date: 20040706