JP2003135479A - 外科治療装置 - Google Patents

外科治療装置

Info

Publication number
JP2003135479A
JP2003135479A JP2001335623A JP2001335623A JP2003135479A JP 2003135479 A JP2003135479 A JP 2003135479A JP 2001335623 A JP2001335623 A JP 2001335623A JP 2001335623 A JP2001335623 A JP 2001335623A JP 2003135479 A JP2003135479 A JP 2003135479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
ultrasonic
tip
heat
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001335623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4059658B2 (ja
Inventor
Akihisa Ogawa
晶久 小川
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
裕之 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
Eiji Murakami
栄治 村上
Koji Iida
浩司 飯田
Seiichi Hosoda
誠一 細田
Kenji Noda
賢司 野田
Takeaki Nakamura
剛明 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001335623A priority Critical patent/JP4059658B2/ja
Publication of JP2003135479A publication Critical patent/JP2003135479A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4059658B2 publication Critical patent/JP4059658B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は処置部位もしくは患者に応じて適切な
凝固処置または切開処置を迅速かつ簡便に施すことがで
きると共に、安価な外科治療装置のシステムを構築する
ことができるようにすることにある。 【解決手段】本発明は、超音波処置用プローブ先端と対
となり、生体組織を把持する開閉可能なジョー11を有
し、上記プローブ先端に発熱パターン24を設け、上記
プローブ先端に設けられた発熱パターン24に通電し、
該発熱パターン24を発熱させる外科治療装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波振動により生
体組織に治療を施す外科治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波振動により生体組織を切開
あるいは凝固する治療装置、所謂、超音波凝固切開装置
は、例えば特開2000−287989号公報において
知られる。この種の超音波凝固切開装置は高周波電流な
どの電気的エネルギーを用いた治療装置、所謂、電気メ
スに比べ、比較的低温下で、生体組織の凝固または切開
を行なうことができる。従って、切開時、処置部位周辺
の正常な組織への熱的な悪影響は少ない。その一方で、
生体組織からの出血に対する凝固能力は電気メスなどの
電気的エネルギーを用いた治療装置に比べ低い。
【0003】そこで、超音波凝固切開装置が、生体組織
からの出血に対する凝固能力が低いことを補うため、超
音波凝固切開装置自体に高周波電流を通電して高周波凝
固可能な処置機能を設けたものがある。即ち、この種の
超音波凝固切開装置は処置対象部位の切開に関しては超
音波振動による処置であり、出血に対する凝固に関して
は高周波電流による処置を行なう。
【0004】また、電気的エネルギーを用いた治療装置
には上記以外にも、ヒーターのような加熱手段を用い
て、所謂、焼き鏝の原理で組織を凝固させる処置具も提
案されている(特開2001−190561号公報及び
特開2001−190564号公報)。このような加熱
手段を用いた処置具では生体組織に電流を流す必要が無
いため、生体に対して電気的な侵襲が低いことが利点で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の高周波電流を生
体組織に通電することによって生体組織を凝固する機能
を備えた超音波凝固切開装置は生体組織に高周波電流を
流すので、ペースメーカー装着者には使用できなかっ
た。また、この種の超音波凝固切開装置は高周波電流が
周囲に漏れないように処置具等に耐電圧構造を設けなく
てはならず、設計的な制約が大きかった。
【0006】一方、前述のヒーターのような加熱手段を
用いた治療装置は生体組織に対する切開能力が低く、生
体組織を切開するのに多くの時間が掛かっていた。
【0007】そこで、これらの治療装置はそれぞれの利
点を生かし、処置部位もしくは患者によって使い分けら
れていたが、複数の治療装置を予め手術室に用意してお
く必要があり、手術室内が手狭になっていた。また、複
数の治療装置を必要とすることから設備費用が嵩んでい
た。加えて、各々の治療装置を別々に直ちに使用できる
状態に準備しておく必要があり、準備作業が煩雑であっ
た。
【0008】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、処置部位もしくは患者
に応じて適切な凝固処置または切開処置を迅速かつ簡便
に施すことができると共に、安価な外科治療装置のシス
テムを構築することができるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
超音波振動子と、この超音波振動子で発生した超音波振
動を受け、この超音波振動を先端に伝えるプローブと、
上記プローブ先端と対となり、生体組織を把持する開閉
可能な押さえ部材を有した把持手段と、上記プローブ先
端に設けられた少なくとも一つの発熱素子と、上記発熱
素子と電気的につながっているプローブ側の接続部と、
上記プローブ側の接続部と電気的に着脱可能な超音波振
動子側の接続部と、上記各接続部を通じて上記プローブ
先端に設けられた発熱素子に通電し、該発熱素子を発熱
させる通電手段とを具備したことを特徴とする外科治療
装置である。
【0010】請求項2に係る発明は、上記プローブ先端
と対になる押さえ部材において生体組織を把持する面に
弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の外
科手術用鉗子である。
【0011】請求項3に係る発明は、超音波振動子と、
この超音波振動子で発生した超音波振動を受け、この超
音波振動を先端に伝えるプローブと、上記プローブ先端
と対となり、生体組織を把持する開閉可能な押さえ部材
を有した把持手段と、上記押さえ部材に設けられた少な
くとも一つの発熱素子と、上記発熱素子に通電し、発熱
素子を発熱させる通電手段とを具備したことを特徴とす
る外科治療装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図5を
参照して本発明の第1実施形態に係る熱凝固機能付き超
音波切開凝固鉗子を説明する。
【0013】図1は熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗子
1の概観を示す。この熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗
子1は外部電源装置に電気的及びメカ的に連結されるケ
ーブル2を備え、内部に超音波振動子(図示せず)を内
蔵し、かつ上記ケーブル2からの外部の熱信号を伝達す
る手段を有した振動子部3と、この振動子部3を着脱自
在に装着して固定可能であるハウジング部4と、このハ
ウジング部4に取り付けられ、可動操作可能な操作ハン
ドル5と固定ハンドル6を有したハンドル部7と、上記
ハウジング部4に回転可能に取り付けられた回転操作部
材8と、この回転操作部材8に固定的に取り付けられた
挿入管部9と、この挿入管部9の先端部位に取り付けら
れ、上記操作ハンドル5を回動することで上下に動くジ
ョー11と、上記振動子部3に固定され、超音波振動子
で作られた超音波振動を先端側へと伝達し、かつ熱信号
を先端側の発熱手段へ伝達する手段を有したプローブ1
2とから成っている。
【0014】上記挿入管部9と回転操作部材8とハウジ
ング部4にはこれらにわたり一貫した内孔が形成されて
いる。この内孔には上記振動子部3に固定されたプロー
ブ12が挿入される。そして、プローブ12を内孔に挿
入し、振動子部3をハウジング部4に嵌め込み固定した
とき、プローブ12の先端は押さえ部材としてのジョー
11と対となるように配置され、上記開閉可能なジョー
11とによって生体組織を把持する生体把持手段13を
構成する。
【0015】次に、図2、4、5に基づき、振動子部3
とプローブ12の構成を具体的に説明する。図2は振動
子部3とプローブ12を固定した状態を示す。振動子部
3の外周には弾性体から成るOリング21が装着され、
ハウジング部4に振動子部3を嵌め込んだとき、Oリン
グ21がハウジング部4の内壁と略密に当接して振動子
部3を位置決め固定する。振動子部3の先端には超音波
振動子で発生した超音波振動を増幅するホーン部22が
設けられている。ホーン部22の先端にはねじ結合によ
りプローブ12の末端が着脱自在に連結される。
【0016】上記プローブ12の先端には発熱素子とし
ての発熱パターン24が配置され、上記プローブ12の
基端には電気的接続部としての伝達端子25が配置さ
れ、さらに上記プローブ12の中間部には上記発熱パタ
ーン24と上記伝達端子25とを電気的に連絡する信号
伝達パターン26が設けられている。伝達端子25はホ
ーン部22の先端に設けられた接続部としての電気的接
点23に対して電気的につながる。
【0017】発熱パターン24のパターン幅は図3
(a)で示す如く、上記信号伝達パターン26のものよ
りも狭く、かつ発熱パターン24は複数に折り返されて
蛇行して配置されている。このため、配置領域の面積に
当りの発熱パターン24の沿線距離が長く、発熱パター
ン24の電気抵抗値が高くなっている。さらに、発熱パ
ターン24は図3(c)で示す如く、ジョー11と相対
して向き合う半周領域に配置されている。つまり、ここ
では、発熱パターン24はジョー11側に向けたプロー
ブ12の周面領域にのみ設けられている。
【0018】上記信号伝達パターン26は図4で示す如
く、第1の伝達パターン26aと第2の伝達パターン2
6bの対からなっており、伝達端子25は第1の伝達端
子25aと第2の伝達端子25bの対からなっている。
そして、第1の伝達パターン26aは第1の伝達端子2
5aへ電気的に接続され、第2の伝達パターン26bは
第2の伝達端子25bへ電気的に接続されている。各伝
達端子25a,25bはプローブ12の外周に全周にわ
たり環状に形成され、かつプローブ12の前後に隔離さ
れて電気的に絶縁された状態で設けられている。
【0019】次に、伝達端子25の構造について、図4
(b)(c)を用いて詳細に説明する。プローブ12の
外周は第1の絶縁素材35でコーティングが施され、こ
の絶縁素材35の外周上には露出して上記第1の伝達パ
ターン26aと第1の伝達端子25aが配置され、かつ
固定的に取り付けられている。また、第1の伝達端子2
5aに近接して第2の絶縁素材36が第1の伝達パター
ン26aを覆うようにプローブ12の全周にわたりコー
ティングで設けられている。第2の絶縁素材36の外周
上には上記第2の伝達端子25bが露出して環状に配置
され、固定的に取り付けられている。また、図4(c)
に示すように、第1の伝達端子25aに接続している第
1の伝達パターン26aは第2の絶縁素材36の下側を
通り、第1の伝達パターン26aと第2の伝達端子25
bの間には第2の絶縁素材36が介在し、第1の伝達パ
ターン26aと第2の伝達端子25bの短絡が防止され
る構造になっている。
【0020】上記プローブ12の末端とホーン部22の
先端を連結する構造は以下の通りである。まず、図4で
示すように、プローブ12の末端部分には雄ねじ部31
を設ける。また、図5で示すように、ホーン部22の先
端には鍔41と雌ねじ部42を設ける。雌ねじ部42は
これに上記プローブ12の末端側に設けた雄ねじ部31
をねじ込み、プローブ12を連結するものである。鍔4
1はホーン部22の先端から突き出す略半円弧筒状のも
のであって、この鍔41の内径はプローブ12の末端部
外径に見合うように形成されている。そして、プローブ
12をホーン部22に連結したとき、プローブ12の末
端外周が鍔41の内面に密に接触して位置決めされる。
【0021】尚、鍔41は外方向へ撓りを生じるような
弾性力を持たせたものでもよい。この場合には鍔41の
撓りによりその内径がプローブ12の外径と略同じ径に
なるように設計できる。このようにすれば、プローブ1
2の末端外周が鍔41の内面に圧着させて安定的に連結
することができる。
【0022】ところで、図4に示すように、プローブ1
2の末端外周に配設した第1の伝達端子25aと第2の
伝達端子25bはプローブ12の軸方向に離れた位置に
設置されている。第1の伝達端子25aはプローブ12
の末端(雄ねじ部31が始まる位置)からL1の距離の
ところに設けられ、第2の伝達端子25bは第1の伝達
端子25aからL2の距離のところに設けられている。
【0023】一方、ホーン部22の鍔41にはプローブ
12の伝達端子25a,25bに接触される上記電気的
接点23が設けられる。この電気的接点23はプローブ
12の伝達端子25における第1の伝達端子25aと第
2の伝達端子25bに対して個別的に接触する第1の接
続端子23aと第2の接続端子23bを有する。これら
の接続端子23a,23bは鍔41の全内周にわたり設
けられている。そして、接続端子23a,23bはそれ
ぞれ図5(a)で示されるように、鍔41の基端(プロ
ーブ12の基端が位置決め接合する位置)からの距離が
異なる位置に配置されている。第1の接続端子23aは
L1の距離に設けられ、また、第2の接続端子23bは
L2の距離に設けられている。ここで、距離L1、L2
は前述のプローブ12上の伝達端子25a,25bの位
置する距離L1,L2と対応一致する。
【0024】また、両接続端子46a,46bはそれぞ
れ図5(c)で示されるように、振動子部3のホーン部
22に設けた外部伝達パターン47aと第2の外部伝達
パターン47bに対して個別的に電気的接続がなされ
る。各外部伝達パターン47a,47bはそれぞれホー
ン部22に設けた連絡孔48a,48b内へと導かれ、
最終的に振動子部3内に配された上記ケーブル2に続く
配線に電気的に接続されている(この部分は図示せ
ず)。ケーブル2内の配線には振動子部3の超音波振動
子と電気的につながる超音波信号の配線と、外部伝達パ
ターン47a,47bにつながる発熱信号の配線とが存
在する。
【0025】尚、プローブ12及びホーン部22上の各
パターンは何れも絶縁コーティングされた上に設けられ
ているので、各々パターン47a,47bとプローブ1
2もしくはホーン部22とが短絡することはない。
【0026】次に、熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗子
1の生体把持手段13の構造について説明する。図3
(a)で示す如く、プローブ12は挿入管部9内を通
り、その先端が挿入管部9の先端から突き出し、ジョー
11と相対して向き合うように配置される。上記ジョー
11は図3(d)に示す如く、挿入管部9の先端両壁部
分に、ジョー11の基端両側部分を各々ピン51a,5
1bで同軸的に枢着することにより組み付けられてい
る。ジョー11の末端側には進退棒52が連結される。
進退棒52は挿入管部9の内孔を通り、ハウジング部4
に回転可能に取り付けられた操作ハンドル5と連結して
おり、操作ハンドル5を前後に回動する操作をすると、
上記進退棒52がそれに応じて進退し、ジョー11はピ
ン51a,51bを支点としてプローブ12の先端部分
に接離する上下の向きに回動する。よって、ジョー11
とプローブ12の間で生体組織を把持することが可能で
ある。
【0027】また、ジョー11の両脇には押さえ部54
a,54bが設けられている。この押さえ部54a,5
4bの突出し先端は凹凸の歯形状になっている。このよ
うな押さえ部54a,54bを設けているので、把持し
た生体組織が意図せずに外れ落ちにくい。
【0028】図3(b)で示すように、ジョー11の本
体53の両脇にはそれぞれ突き出して設けた押さえ部5
4a,54bの間に位置し、プローブ12の先端部分に
向き合う把持面部分には弾性部材55が配置され、この
弾性部材55はジョー11の本体53に固定されてい
る。
【0029】以下、熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗子
1の使用方法に関して説明する。熱凝固機能付き超音波
切開凝固鉗子1はプローブ12と、振動子部3と、それ
以外の、ジョー11を有する挿入管部9を組み付けたハ
ウジング部4側に分かれているが、使用する場合はこれ
らを組み立てる。
【0030】まず、プローブ12と振動子部3を組み付
ける。つまり、プローブ12を回転しながらプローブ1
2の雄ねじ部31をホーン部22の雌ねじ部32にねじ
込む。プローブ12がホーン部22に完全にねじ込まれ
たとき、プローブ12上の伝達端子25とホーン部22
の鍔41上に設けられた電気的接点23はそれぞれ密に
接する電気的接続状態になる。プローブ12の外径より
も鍔41の内側形状を僅かに小さくしておけば、プロー
ブ12が挿入されることによって鍔41が僅かに撓り、
更に積極的に上記伝達端子25と電気的接点23が強く
密に接触する。
【0031】また、プローブ12の末端部に設けられた
伝達端子25とホーン部22の鍔41上に設けられた電
気的接点23の位置関係について説明する。プローブ1
2がホーン部22に完全にねじ込まれ、プローブ12の
雄ねじ部31が始まる位置と鍔41の基端が一致したと
き、伝達端子25と電気的接点23の位置L1,L2も
一致し、プローブ12上の伝達端子25と鍔41上の電
気的接点23の両者は電気的に接続される。
【0032】次に、振動子部3とプローブ12を組み付
けたものを、ハウジング部4の後端から内部に差し込み
挿入する。プローブ12はハウジング部4の内孔、回転
操作部8の内孔、挿入管部9の内孔をすべて通過し、そ
の先端部分が挿入管部9の先端から外部に突き出し、ジ
ョー11に相対する位置に配される。振動子部3の先端
側部分の外周にあるOリング21は弾性体で作られてい
るのでハウジング部4の内孔に密に嵌まり変形し、その
弾性力と摩擦力により、振動子部3を固定的に位置決め
固定する。よって、プローブ12、振動子部3の部分
と、ジョー11を有する生体把持手段13の部分は一体
的な組立て状態の超音波切開凝固鉗子1となる。
【0033】次に、振動子部3の末端側のケーブル2を
外部電源装置に接続する。このとき、ケーブル2と外部
電源装置は電気的、メカ的に接続されるが、ケーブル2
の電気的接続先は超音波凝固切開信号を発信する電源装
置と熱信号を発信する電源装置である。
【0034】この状態で外科手術を始める。まず、プロ
ーブ12の先端部分とジョー11との間に処置対象部位
を挟み把持する。切開を行なう場合には超音波振動を利
用して切開を行う。このときの超音波凝固切開信号は電
源装置からケーブル2を経由して超音波振動子へ伝達さ
れる。超音波振動子で作られた超音波振動はホーン部2
2で増幅されてプローブ12へ伝わり、プローブ12の
先端部で生体組織に作用する。このとき、プローブ12
とジョー11の間で生体組織を把持していることは言う
までもない。
【0035】また、生体組織を凝固したいときは、発熱
パターン24に熱を発生させ、この熱を利用して行な
う。すなわち、熱信号は電源装置からケーブル2を経由
してホーン部22の外部伝達パターン47aからプロー
ブ12の第1の伝達パターン26aへと伝達される。こ
のとき、第1の伝達パターン26aは第2の伝達端子2
5bの下側を通るが、両者は電気的に絶縁されているた
め、短絡する事はない。第1の伝達端子25aは第1の
伝達パターン26aに電気的に接続しているので、第1
の伝達端子25aに伝達された熱信号は第1の伝達パタ
ーン26aを経由して先端の発熱パターン24へと送信
される。発熱パターン24はその送信された熱信号によ
り発熱する。ここで、伝達パターン26a,26bの幅
と発熱パターン24の幅は異なり、発熱パターン24の
幅の方が小さいので発熱パターン24における電気的な
抵抗が大きくなる。よって、発熱パターン24を熱信号
が通過するとき、伝達パターン26a,26bよりもか
なり多い熱を発する。また、発熱パターン24はその沿
線距離が長くなるように設計されているので、配置領域
の面積割合に比べて電気的な抵抗が増すので、集中的に
配置された発熱パターン24の部分からより多くの熱を
発する。この発熱パターン24で発した熱は把持中の生
体組織に作用し、その生体組織を蛋白変性し、把持中の
生体組織を凝固する。
【0036】発熱パターン24に伝達された熱信号は第
2の伝達パターン26bを経てこれに電気的に接続して
いる第2の伝達端子25bへと伝達される。第2の伝達
端子25bへ伝達した熱信号は鍔41上の第2の接続端
子23bを経て、ホーン部22の外部伝達パターン47
bを経由し、ケーブル2内の配線へ伝達され、最終的に
電源装置に戻る。
【0037】次に、ジョー11に設けられた弾性部材5
5の作用について説明する。ジョー11とプローブ12
の間で生体組織を挟んだ状態で超音波振動を起して生体
組織の切開を行った場合、生体組織の切離が終了し、最
終的にプローブ12とジョー11の弾性部材55が当接
する接触状態になる。このとき、プローブ12が超音波
振動を発信していても上記弾性部材55が、いわゆるク
ッションの役割をなすため、超音波振動によってジョー
11が破損することを極力防ぐことができる。また、プ
ローブ12上に加わる超音波振動の反撃力が緩和され、
プローブ12上に設けた発熱パターン24がその反撃さ
れる超音波振動によって破損することを極力防止でき
る。
【0038】(第2実施形態)図6から図9を参照して
本発明の第2実施形態に係る熱凝固機能付き超音波切開
凝固鉗子を説明する。
【0039】前述した第1実施形態に係る熱凝固機能付
き超音波切開凝固鉗子1では発熱パターン24による発
熱素子部をプローブ12側に設けたが、本実施形態に係
る熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗子1ではジョー11
側に発熱素子部を設けるようにした。
【0040】すなわち、図6(a)に示すように、ジョ
ー11の、プローブ12と相対する把持側の面部に発熱
パターン61を設ける。この発熱パターン61のパター
ン幅は前述した実施形態のものと同様に狭く、その両側
には前述の伝達パターンの代わりに伝達配線62が配さ
れる。
【0041】図7(a)(b)に示すように、挿入管部
9はプローブ12が挿通されるプローブ挿入孔63と、
上記進退棒52および上記配線62が挿通される貫通孔
64が別々に設けられている。ここで、進退棒52はジ
ョー11のリンク連結部65と可動可能なように組み合
っていることは言うまでもない。また、挿入管部9は図
7(b)に示すように、所謂タブルルーメン形状のもの
である。
【0042】また、図8に示すように、ハウジング部4
上の末端側には接続ピン66が設けられている。この接
続ピン66は円柱形状の部材であり、ハウジング部4の
外側へ伸びて突き出している。接続ピン66上には2つ
の接点部分を有する接点67が配されている。
【0043】この接点67の2つの接点部分は接続ピン
66上の全周にわたって設けられている。上記配線62
の末端側は回転操作部8の一部からそれぞれ外側へ延び
て上記接続ピン66に電気的メカ的に接続される。
【0044】尚、ジョー11に設ける発熱部は発熱パタ
ーンにもよるが、図9に示すような発熱素子68を用い
たものでもよい。
【0045】次に、本実施形態に係る熱凝固機能付き超
音波切開凝固鉗子1の使用例について説明する。熱信号
を発信する電源装置から接続ピン66上の接点にそれぞ
れケーブル2を配線する。その他の準備は前述の通りで
ある。
【0046】外科手術が始まり、生体組織を凝固したい
ときは電源装置から熱信号を発信させ、電源から発信さ
れた熱信号は接続ピン66の接点へ伝達され、伝達配線
62を経由して発熱パターン61に至り発熱パターン6
1を発熱させる。また、図9に示すような発熱素子67
の場合はその素子が発熱する。よって、把持した状態に
ある生体組織が熱作用によって凝固させることができ
る。
【0047】(第3実施形態)図10および図11を参
照して本発明の第3実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子を説明する。本実施形態ではプローブ1
2の先端部分に配設された発熱パターン24の破損を防
止する別の構成の例である。
【0048】本実施形態でのプローブ12はプローブ1
2の先端部分の縦断面形状が、図10(b)で示すよう
に長円形であり、プローブ12の基端側部分は縦断面形
状が図10(b)の破線で示すように円形であって、こ
の部分の外径は前述のプローブ12の外径と等しい。プ
ローブ12の長い側面に面状の発熱パターン24を設け
た。この他の構成は前述の実施形態のものと同じであ
る。
【0049】また、プローブ12または挿入管部9はそ
の中心軸回りに回動できるように取り付けられるため、
プローブ12の短面をジョー11に向けた図11(a)
で示す状態とプローブ12の長面をジョー11に向けた
図11(b)で示す状態のいずれも選択できる。振動子
部3はハウジング部4に弾性部材であるOリング21が
潰れる摩擦力のみで組み付けられているため、振動子部
3はプローブ12と共にハウジング部4に対して回転可
能であり、手元側の操作部において振動子部3を回転さ
せることによりプローブ12を軸回りに回転させ得る。
また、回転操作部8を回転して挿入管部9とその挿入管
部9の先端に設けられたジョー11を一体的に回転させ
ることによって、プローブ12を軸回りに挿入管部9を
回転させることにより行なうこともできる。
【0050】そして、超音波切開凝固鉗子1を用いて、
超音波振動によって生体組織を切開するときは、プロー
ブ12の短面をジョー11に向けた図11(a)で示す
状態にて行なう。このときの把持面には発熱パターン2
4を設けていないので超音波振動によって、ジョー11
とプローブ12の面が接触した状態でも発熱パターン2
4が破損することはない。
【0051】また、熱信号によって、生体組織の凝固を
行うときはプローブ12の長面(発熱パターン24が設
けられた面)をジョー11に向けた図11(b)で示す
状態にて行なう。
【0052】このように超音波切開時はプローブ12の
短面で切開を行い、凝固時はプローブ12の長面の発熱
パターン24で行い、状況に応じて使い分けるため、超
音波切開時に発熱パターン24を損傷することはない。
また、断面積が小さな短面で超音波切開することで、そ
の切開能が向上し、一方、断面積が大きな長面で凝固す
ることで凝固能が向上する事になる。
【0053】(第4実施形態)図12を参照して、本発
明の第4実施形態に係る超音波切開凝固鉗子を説明す
る。本実施形態は、前述した第1実施形態のものに使用
する電源装置の一例である。
【0054】本実施形態の電源装置の構成は超音波信号
を発信する超音波コントロール回路71と熱信号を発信
するヒーターコントロール回路72と両回路71,72
に電源を供給する電源回路73と、上記電源回路73か
ら上記超音波コントロール回路71へ電源を供給するた
めの電線A1と、上記電源回路73から上記ヒーターコ
ントロール回路72へ電源を供給するための電線A2か
ら成る。加えて、上記超音波コントロール回路71には
これから発信された超音波信号をプローブ12側の超音
波振動子へ伝達する信号伝達系Bが接続され、上記ヒー
ターコントロール回路72にはこれから発信された熱信
号をプローブ12側の伝達パターンへ伝達する信号伝達
部Cが接続されている。更に、超音波信号を発信させる
ための入力スイッチ74と、熱信号を発信させるための
入力スイッチ75と、操作された入力スイッチ74,7
5により制御される制御回路76が設けられている。制
御回路76は操作された入力スイッチ74,75に応じ
て超音波コントロール回路71とヒーターコントロール
回路72に駆動信号を送る。
【0055】次に、本実施形態の電源装置の使用方法を
以下に示す。例えば、第1実施形態の外科治療機のケー
ブル2を上記信号伝達系B,Cに接続する。ここで、ケ
ーブル2内の超音波振動子へ連絡する配線は信号伝達部
Aに接続し、伝達パターンへ連絡する配線は信号伝達系
Bに接続される。
【0056】外科手術が開始され、外科治療機の超音波
凝固切開能を利用したい時には入力スイッチ74を押
す。入力スイッチ74の信号は制御回路76を経由し、
超音波コントロール回路71へ伝達される。すると、超
音波コントロール回路71から超音波信号は発信され、
外科治療機の超音波振動子が作動する。最終的にプロー
ブ12が超音波振動し、生体組織を切開もしくは凝固す
ることになる。
【0057】また、外科治療機のヒーターを利用したい
時には入力スイッチ75を押す。入力スイッチ75の信
号は制御回路76を経由し、ヒーターコントロール回路
72へ伝達される。すると、ヒーターコントロール回路
72から熱信号が発信され、外科治療機のヒーターが作
動する。最終的にヒーター部が加熱され、その熱作用に
よって組織を凝固することになる。
【0058】ここで、上記両コントロール回路71,7
2には1つの電源回路73から、電線A1もしくはA2
を経由して電源が供給されることになる。このように電
源回路73を共通にすることで複数の外科用処置機能を
それぞれ駆動する異なる複数のコントロール回路71,
72を1つの装置内に設ける事ができ、システムの価格
を安価にする事が出来る。
【0059】また、本実施形態の電源装置は複数の外科
用処置具を使用する場合、上記複数の処置具を個々に駆
動する複数の駆動回路とし、上記複数の駆動回路と接続
される単一の電源回路を備える外科用治療システムとし
てもよいことは勿論である。
【0060】(第5実施形態)図13および図14を参
照して本発明の第5実施形態に係る超音波切開凝固鉗子
を説明する。本実施形態は前述した第2実施形態での電
源装置の構成に係り、特に熱信号を発信する電源装置に
ついてのものである。
【0061】本実施形態の電源装置は超音波切開凝固鉗
子1の接続ピン66に接続するための接続端子80と電
源本体81とスイッチ部82と組付け部83と伝達線8
4から成る。図13を用いて電気的な回路の説明をする
と、スイッチ部82は伝達線84により電源本体81の
内部の制御部85に電気的に接続される。制御部85は
電源本体81の内部に設けられた熱出力部86に接続さ
れ、熱出力部86は電源87と接続端子80に電気的に
接続される。
【0062】図14は電源装置の外観を示しており、前
述のスイッチ部82には組付け部83が設けられてい
る。この組付け部83はその断面がC字型となってい
る。また、その素材は弾性力を有するものである。C字
型断面の組付け部83の内径は第2実施形態のハンドル
部7における部材の外径と略同じである。ハンドル部7
における部材に組付け部83を取り付けることができ
る。
【0063】また、接続端子80と電源本体81は一体
的に組み付けられている。スイッチ部82と上記接続端
子80と電源本体81が伝達線84で繋がっていること
はいうまでもない。接続端子80は内孔を有すが、この
内孔の形状は第2実施形態の接続ピン66の外径と略同
じであるため、接続ピン66と電気的メカ的に接続可能
である。
【0064】以下に、本実施形態の使用方法について述
べる。外科手術が始まる前において、例えば、第2実施
形態のような外科治療機の接続ピン66に本実施形態の
接続端子80を組み付ける。接続端子80の内孔は接続
ピン66の外径と略同じであるため、両者を密に組み付
け得る。
【0065】次に、組付け部83をハンドル部7の部材
に組み付け固定する。組付け部83はC字形状であるた
め、その空いた部分からハンドル部7の部材をC字形状
内部に押し入れる。組付け部33は弾性部材で出来てい
るため、適度にその形状が変化し、ハンドル部7の部材
が導入可能である。また、ハンドル部7の部材の断面形
状とC字形状の内径が略同じであるため、密に固定され
る。よって、熱信号を発信する電源装置は上記外科治療
機と一体的に組み付けられる事になる。
【0066】そして、外科手術が開始され、プローブ1
2のヒーター能を利用したい時はスイッチ部82を押
す。すると、信号が伝達線84を経由して電源本体81
内の制御部85に入力される。制御部85から発信され
た信号は熱出力部86へと伝達される。ここで、熱出力
部86から熱信号が発信され、接続端子80へと伝達さ
れる。接続端子80と外科治療機側の接続ピン66は電
気的メカ的に接続されているので、熱信号を外科治療機
側へ伝達する事になる。接続ピン66に伝達された熱信
号は最終的にプローブ12のヒーター部へと伝わり、ヒ
ーター部が加熱する。よって、生体組織を熱作用により
凝固する事が可能となる。
【0067】本実施形態では熱信号を発信する電源装置
を小形化し、外科治療機と一体的に組み合わせる事で電
源装置を設置するスペースが不要となり、手術室内が電
源装置によって狭くなる事を防止する事が出来る。尚、
本発明は前述した各実施形態に限定されるものではな
い。また、上述した説明からは、複数の外科用処置具
と、上記複数の処置具を駆動する複数の駆動回路と、上
記複数の駆動回路と接続される単一の電源回路とからな
る事を特徴とする外科用治療システムが得られる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
置部位もしくは患者に応じて適切な凝固処置または切開
処置を迅速かつ簡便に施すことができると共に、安価な
外科治療装置のシステムを構築することができるように
することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る熱凝固機能付き超
音波切開凝固鉗子の外観図。
【図2】同じく第1実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子の振動子部の側面図。
【図3】(a)は図1中のA部を拡大して示す図、
(b)は(a)中のB矢視図、(c)は(a)中のC矢
視図、(d)中のD矢視図。
【図4】同じく第1実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子の振動子部の基端付近部を示し、(a)
はその側面図、(b)はその斜視図、(c)は(b)中
のBーB線に沿う横断面図。
【図5】同じく第1実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子のホーン部を示し、(a)はその側面
図、(b)はその正面図、(c)は平面図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る熱凝固機能付き超
音波切開凝固鉗子を示し、(a)はそのジョーの下面
図、(b)はそのジョーの側面図。
【図7】同じく第2実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子を示し、(a)はその先端付近部分の一
部を断面して示した側面図、(b)は(a)中のA−A
線に沿う横断面図。
【図8】同じく第2実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子のハウジング部及びハンドル部の側面
図。
【図9】同じく第2実施形態に係る熱凝固機能付き超音
波切開凝固鉗子のジョーの下面図。
【図10】本発明の第3実施形態に係る熱凝固機能付き
超音波切開凝固鉗子を示し、(a)はその先端付近部分
の側面図、(b)はそのプローブの横断面図。
【図11】本発明の第3実施形態に係る熱凝固機能付き
超音波切開凝固鉗子を示し、(a)はその先端付近部分
の斜視図、(b)はそのプローブの他の回転位置を示す
斜視図。
【図12】本発明の第4実施形態に係る超音波切開凝固
鉗子に使用する電源装置の回路図。
【図13】本発明の第5実施形態に係る超音波切開凝固
鉗子に使用する電源装置の回路図。
【図14】同じくその第5実施形態に係る電源装置の外
観図。
【符号の説明】
1…熱凝固機能付き超音波切開凝固鉗子 2…ケーブル 3…振動子部 4…ハウジング部 7…ハンドル部 9…挿入管部 11…ジョー 12…プローブ 13…生体把持手段 22…ホーン部 23a…第1の接続端子 23b…第2の接続端子 24…発熱パターン 25…伝達端子 25a…第1の伝達端子 25b…第2の伝達端子 26a…第1の伝達パターン 26b…第2の伝達パターン 35…第1の絶縁素材 36…第2の絶縁素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼橋 裕之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 村上 栄治 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 飯田 浩司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 細田 誠一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 野田 賢司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 GG06 JJ22 KK47 MM24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子と、この超音波振動子で発
    生した超音波振動を受け、この超音波振動を先端に伝え
    るプローブと、 上記プローブ先端と対となり、生体組織を把持する開閉
    可能な押さえ部材を有した把持手段と、 上記プローブ先端に設けられた少なくとも一つの発熱素
    子と、 上記発熱素子と電気的につながっているプローブ側の接
    続部と、 上記プローブ側の接続部と電気的に着脱可能な超音波振
    動子側の接続部と、 上記各接続部を通じて上記プローブ先端に設けられた発
    熱素子に通電し、該発熱素子を発熱させる通電手段とを
    具備したことを特徴とする外科治療装置。
  2. 【請求項2】 上記プローブ先端と対になる押さえ部材
    において生体組織を把持する面に弾性部材を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の外科手術用鉗子。
  3. 【請求項3】 超音波振動子と、この超音波振動子で発
    生した超音波振動を受け、この超音波振動を先端に伝え
    るプローブと、 上記プローブ先端と対となり、生体組織を把持する開閉
    可能な押さえ部材を有した把持手段と、 上記押さえ部材に設けられた少なくとも一つの発熱素子
    と、 上記発熱素子に通電し、発熱素子を発熱させる通電手段
    とを具備したことを特徴とする外科治療装置。
JP2001335623A 2001-10-31 2001-10-31 外科治療鉗子 Expired - Fee Related JP4059658B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335623A JP4059658B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 外科治療鉗子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001335623A JP4059658B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 外科治療鉗子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003135479A true JP2003135479A (ja) 2003-05-13
JP4059658B2 JP4059658B2 (ja) 2008-03-12

Family

ID=19150587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001335623A Expired - Fee Related JP4059658B2 (ja) 2001-10-31 2001-10-31 外科治療鉗子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4059658B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005122918A1 (ja) * 2004-06-15 2005-12-29 Olympus Corporation エネルギー処置具
JP2008503290A (ja) * 2004-06-23 2008-02-07 アエスキュラップ アーゲー ウント ツェーオー カーゲー 外科用器具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005122918A1 (ja) * 2004-06-15 2005-12-29 Olympus Corporation エネルギー処置具
US7909824B2 (en) 2004-06-15 2011-03-22 Olympus Corporation Energy accessory
JP4727575B2 (ja) * 2004-06-15 2011-07-20 オリンパス株式会社 エネルギー処置具
JP2008503290A (ja) * 2004-06-23 2008-02-07 アエスキュラップ アーゲー ウント ツェーオー カーゲー 外科用器具

Also Published As

Publication number Publication date
JP4059658B2 (ja) 2008-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3364896B1 (en) Surgical instrument with dual mode end effector and modular clamp arm assembly
JP4700715B2 (ja) エネルギー処置具
US9345503B2 (en) Medical manipulator
JP5148299B2 (ja) 超音波処置装置
EP2837354B1 (en) Medical manipulator
JP3999715B2 (ja) 超音波処置装置
JP5090334B2 (ja) 外科用器具装置
US20100331742A1 (en) Surgical operating apparatus
JP3255885B2 (ja) 医療用処置具
JP2000000249A (ja) 超音波処置具
EP3946093B1 (en) Ultrasonic surgical instruments for sealing, cutting, and/or sensing tissue
JP2001057985A (ja) 超音波処置具
JP2001008943A (ja) 超音波処置具
JP4104314B2 (ja) 外科手術用処置具
JP3831233B2 (ja) 外科用手術具
JP6046371B2 (ja) 医療用マニピュレータ
JP2003135479A (ja) 外科治療装置
JP2013220107A (ja) 医療用マニピュレータ
JP2000271137A (ja) 処置具
JP2001017385A (ja) 手術具
JP2013220109A (ja) 医療用マニピュレータ
US11717312B2 (en) Surgical system including blade visualization markings
JP3826141B2 (ja) 超音波切開凝固装置
US20220409232A1 (en) Energy based surgical instruments and systems
US20230149064A1 (en) Surgical instruments, systems, and methods incorporating ultrasonic, electrosurgical, and fluid delivery functionality

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071218

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4059658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees