JP2003135364A - 粘着クリーナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープのロールの着脱がしやすく、壁際
や狭い場所でも使いやすく、コンパクトで美観に富み、
常時身近においても抵抗感がなく、粘着テープの使用済
みの部分が切り取りやすい粘着クリーナーを得る。 【解決手段】 半円筒形の曲面板の凹面をなす内側の一
側にブラケット２を設け、ブラケット２を介して片持ち
式に取り付けた回転軸７とローラー８を曲面板で覆って
なる本体１と、該本体１に勘合する収納ケース１０を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は粘着クリーナーに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種のクリーナーとしては、ロー
ラーにＴ字型に柄を設けたものや、柄付きブラシのよう
に直線的に柄を設けたものが知られ、柄を廃したものと
しては本発明の出願者と同一の出願者による粘着クリー
ナーが実用新案登録（第３０８１１６４号）されてい
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の粘着クリーナー
はコンパクトさや美観に欠け、いかにも清掃用具然とし
ているので常時身近においておくには抵抗感があり、家
具のあいだや自家用車の車内などの狭い場所では柄が邪
魔して使いにくく、ローラーが固定しにくいために粘着
テープの使用済みの部分が切り取りにくいという問題が
あった。

【０００４】また前記実用新案登録第３０８１１６４号
の粘着クリーナーは、ローラーが両持ち式に嵌め込まれ
ているのでロールの着脱がやや面倒で、両側の軸受けに
妨げられてテープの粘着部が壁際に届きにくいという問
題があった。

【０００６】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、粘着テープのロールの着脱がしやすく、壁際や狭
い場所でも使いやすく、コンパクトで美観に富み、常時
身近においても抵抗感がなく、テープの使用済みの部分
が切り取りやすい粘着クリーナーを提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における粘着クリーナーは、半円筒形の曲面
板の凹面をなす内側の一側にほぼ半円形のブラケット２
を設け、ブラケット２を介して片持ち式に取り付けた回
転軸７とローラー８を曲面板で覆ってなる本体１と、該
本体１に勘合する収納ケース１０を設けてある。

【０００８】曲面板はローラー８に装着された粘着テー
プのロール９の上面を覆うとともに、本発明を使用する
さいの持ち手となる。

【０００９】片持ち式に取り付けられたローラー８は粘
着テープのロール９の開放側からの着脱を容易にし、テ
ープの粘着部をより壁際まで近づけ、収納ケース１０は
本体１に勘合してローラー８に装着された粘着テープの
ロール９を格納する。

【００１０】以上のように構成された本発明を使用する
ときは、本体１の曲面板部分を掴んでローラー８に装着
した粘着テープのロール９を前後又は左右に転がせばよ
い。粘着テープの使用済みの部分は、本体１を保持した
手の親指でロール９を固定して切り取る。使用後は本体
１を収納ケース１０に嵌め込んで格納する。

【００１１】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図１に示す実施例では、
本体１は半円筒形の曲面板の凹面をなす内側の一側にほ
ぼ半円形のブラケット２を設け、ブラケット２の中央部
の上端と下端に貫通孔Ａ３と貫通孔Ｂ４を、曲面板の内
側にソケット６を設けて適切な合成樹脂で成型する。曲
面板の開放側はローラー８に装着されたロール９の端面
より突出しないものとし、先端は適宜丸める。貫通孔Ａ
３とソケット６を結ぶ曲面板の内側と、貫通孔Ａ３と貫
通孔Ｂ４を結ぶブラケット２の外面に固定軸５を導入す
る溝を設けてもよい。

【００１２】回転軸７は適切な金属棒を用いて横長のコ
の字型に成型し、平行する横棒の一方を固定軸５、他方
を回転軸７として、固定軸５をブラケット２の貫通孔Ａ
３に、回転軸７を貫通孔Ｂ４にそれぞれ外側から通し、
固定軸５を曲面板の内側に設けたソケット６に圧入して
嵌め殺しにすることによって、回転軸７を片持ち式に固
定して設ける。回転軸７にはローラー８を回転自在に取
り付ける。

【００１３】収納ケース１０は本体１に勘合してローラ
ー８に装着された粘着テープのロール９を格納する箱体
をなすように適切な合成樹脂で成型する。

【００１４】図２示す実施例では、回転軸７は適切な金
属棒を用いてＬ字型に形成し、Ｌ字に屈曲した金属棒の
一方を固定軸５、他方を回転軸７として、固定軸５をブ
ラケット２の小口に設けた縦穴１１に圧入し、回転軸７
を横振れ防止用の軸受け１２で固定して設ける。

【００１５】本発明は主として標準サイズの粘着テープ
のロールを用いることを狙いとするが、これを小型化し
て携帯用とする場合は、回転軸７を同一の素材で本体１
と一体に成型してもよい。

【００１６】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、つぎに記載する効果を奏する。

【００１７】柄がないのでコンパクトで見た目がよく、
抵抗感がないので身近なところに常備していつでも気軽
に使える。

【００１８】縦横自在に本体を持ち替えることができる
ので、粘着テープのロールを前後左右に転がして使うこ
とができ、狭い場所でも使いやすい。

【００１９】本体を保持した手の親指でローラーを固定
できるので、粘着テープの使用済みの部分が切り取りや
すく、不潔な部分に極力触れずにすむ。

【００２０】ローラーが片持ち式に取り付けられている
ので粘着テープのロールの着脱がしやすく、テープの粘
着部が壁際の近くまで届く。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項２の実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】本発明の請求項３の実施例を示す本体の断面図
である。

【符号の説明】

１ 本体 ２ ブラケット ３ 貫通孔Ａ ４ 貫通孔Ｂ ５ 固定軸 ６ ソケット ７ 回転軸 ８ ローラー ９ 粘着テープのロール １０ 収納ケース １１ 縦穴 １２ 軸受け

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 半円筒形の曲面板の凹面をなす内側の一
   側にブラケット（２）を設け、該ブラケット（２）を介
   して片持ち式に取り付けた回転軸（７）とローラー
   （８）を上記曲面板で覆ってなる本体（１）と、該本体
   （１）に勘合する収納ケース（１０）とからなる粘着ク
   リーナー。
2. 【請求項２】 回転軸（７）が横長のコの字型に形成さ
   れた金属棒からなり、平行する２本の横棒の一方を固定
   軸（５）、他方を回転軸（７）として、ブラケット
   （２）中央部の上端に設けた貫通孔Ａ（３）に固定軸
   （５）を、下端に設けた貫通孔Ｂに回転軸（７）を通
   し、固定軸（５）側を曲面板の内側に固定してなる請求
   項１記載の粘着クリーナー。
3. 【請求項３】 回転軸（７）がＬ字型に形成された金属
   棒からなり、Ｌ字に屈曲した金属棒の一方を固定軸
   （５）、他方を回転軸（７）として、固定軸（５）をブ
   ラケット（２）の小口に設けた縦穴（１１）に圧入し、
   回転軸（７）を軸受け（１２）で固定してなる請求項１
   記載の粘着クリーナー。
4. 【請求項４】 金属棒からなる回転軸（７）が埋め込み
   式に本体１と一体に成型されてなる請求項１の粘着クリ
   ーナー。
5. 【請求項５】 本体（１）と同一の素材からなる回転軸
   （７）が本体（１）と一体に成型されてなる請求項１記
   載の粘着クリーナー。