JP2003134418A - 駆動制御装置、映像表示装置、駆動制御方法及び設計資産 - Google Patents

駆動制御装置、映像表示装置、駆動制御方法及び設計資産

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JP2003134418A
JP2003134418A JP2002209348A JP2002209348A JP2003134418A JP 2003134418 A JP2003134418 A JP 2003134418A JP 2002209348 A JP2002209348 A JP 2002209348A JP 2002209348 A JP2002209348 A JP 2002209348A JP 2003134418 A JP2003134418 A JP 2003134418A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察者に視覚的な違和感や妨害感を与えない
デジタル化されたABL又はそれに相当する機能をもつ
表示装置の駆動制御装置、映像表示装置、駆動制御方法
及び設計資産を提供する。 【解決手段】 入力された映像信号S1(又は、S2)
に基づいて映像を表示する表示装置20の駆動を制御す
るための駆動制御装置30において、前記映像の平均輝
度に対応した輝度情報S6に応じて、前記表示装置20
における表示輝度を制御するための輝度制御手段(3
3、21、7)を有しており、前記輝度制御手段(3
3、21、7)は、表示映像の1フレーム走査期間内に
おいて複数回、前記表示映像の表示輝度が断続的に変化
するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
再生機、コンピュータのモニタなどの映像表示装置に用
いられる表示装置の駆動制御装置に関し、特にABL
(自動輝度制限器)或いはそれに相当する機能を実現す
る表示装置の駆動制御装置、映像表示装置、駆動制御方
法及び設計資産に関するものである。
【0002】
【従来技術】映像表示装置の中にはその表示輝度を制限
するためのABL(自動輝度制限器)を有するものがあ
る。通常、ABLは消費電力抑制等の目的で、画面の平
均表示輝度が大きくなりすぎないように制御を行う。従
来のCRTディスプレイ装置には通常CRTアノード電
流検出型ABL回路が設けられており、アナログ回路で
構成されていた。
【0003】一方、自発光型のフラットパネル表示装置
におけるABLは、特開平10−268832号公報に
記載されているように、PDPに入力されるアナログ映
像信号を処理する方法がある。また、ABL制御のデジ
タル化については、例えば、特開2000−25046
3号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のデジタルABL
制御では、1フレーム走査期間毎に輝度を調整できるよ
うに制御していた。
【0005】よって、輝度調整のためのパラメータであ
る輝度制御値の設定分解能が粗い場合には、連続する複
数のフレーム間で平均輝度がゆるやかに変化する映像や
画面の一部分の輝度が変化する映像において、ABL制
御による画面全体の輝度変化が視覚的な妨害感を感じ
る。
【0006】そこで、視覚的な妨害感を防ぐために、輝
度が滑らかに変化するように輝度制御値の変化量を小さ
くしてみた。しかしながら、この場合には、複数のフレ
ームに亘って映像の平均輝度が単調増加あるいは減少す
る映像においては、平均輝度の変化に輝度制御値の変化
が追いつかない。よって、入力映像の平均輝度に変化が
なくなっても、まだ輝度制御値が変化しつづけることと
なり、違和感を感じる。
【0007】この様子を図12を用いて説明する。図1
2(a)は、単調に増加して安定する入力映像の平均輝
度の例を示すグラフである。点線で示したのは、表示平
均輝度の上限目標であるところの輝度基準値で、あらか
じめ設定されたものである。
【0008】図12(b)は、図12(a)の映像に対
応する、輝度制御値の経時変化を示すグラフである。実
線が輝度制御値(ここでは輝度抑制係数)の目標値であ
るが、視覚的な妨害感を避けるために、フレーム間での
輝度制御値の変化量を小さく抑えているため、実際に出
力する輝度抑制係数は破線で示される。
【0009】図12(c)は、ABLを動作させた結
果、表示される平均輝度の経時変化を示すグラフであ
る。図12(b)で実線と破線が離れているところで
は、輝度の抑制が追いついていない時間帯であり、入力
画像の平均輝度が安定した後に、輝度基準値を超えてい
た輝度が徐々に抑制されて輝度基準値に落ち着くことに
なり、これが視覚的な違和感を与える原因であることが
わかった。
【0010】本発明は上記の従来技術の課題を鑑みなさ
れたもので、その目的とするところは、デジタル化され
たABL又はそれに相当する機能をもつ表示装置の駆動
制御装置、映像表示装置、駆動制御方法及び設計資産を
提供することにある。
【0011】また、本発明の別の目的は、フレーム内の
複数のタイミングで表示輝度を変化させることにより、
消費電力の増大や表示面の発熱を抑えるとともに、視覚
的な妨害感や違和感を生じない表示装置の駆動制御装
置、映像表示装置、駆動制御方法及び設計資産を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、入力された映像信号に基づいて映
像を表示する表示装置の駆動を制御するための駆動制御
装置において、前記映像の平均輝度に対応した輝度情報
に応じて、前記表示装置における表示輝度を制御するた
めの輝度制御手段を有しており、前記輝度制御手段は、
表示映像の1フレーム走査期間内において複数回、前記
表示映像の表示輝度が断続的に変化するように制御する
ことを特徴とする。
【0013】前記輝度制御手段は、デジタル信号処理回
路であることが好適である。
【0014】前記輝度制御手段は、前記輝度情報を求め
る平均輝度検出部と、前記平均輝度検出部により求めら
れた前記輝度情報に応じて輝度制御値を出力する制御部
と、前記制御部より出力された前記輝度制御値に応じて
前記表示輝度を調整する調整手段と、を備えていること
が好適である。
【0015】前記表示輝度を変化させるための制御は、
ドットクロック、及び/又は水平同期信号と同期してい
ることが好適である。
【0016】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
連続するフレーム間の平均輝度の差異に応じて、決定さ
れることが好適である。
【0017】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
1フレーム走査期間をほぼ均等に分割した時刻であるこ
とが好適である。
【0018】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
あらかじめ定められた時間間隔をもつことが好適であ
る。
【0019】前記平均輝度が大きくなる場合には、小さ
くなる場合に比べて、目標となる前記表示輝度まで早く
到達するように制御することが好適である。
【0020】前記輝度情報を、デジタル化された入力映
像信号、又は、前記入力映像信号に輝度変化をもたらす
ような信号処理がなされた映像信号から求めることが好
適である。
【0021】前記表示輝度を変化させるために、デジタ
ル化された映像信号の輝度成分、又は、前記表示装置の
画素を駆動するために印加される駆動電圧、或いは、前
記表示装置の共通電極に印加される電圧を、変更するよ
うに制御することが好適である。
【0022】前記輝度情報は、前記映像の平均輝度、又
は、前記表示装置の共通電極に流れる電流値、或いは、
これらのうち少なくともいずれか一方に基づいて決定さ
れた信号であることが好適である。
【0023】前記輝度制御手段は、前記表示輝度を調整
するための輝度制御値を算出するプログラムを実行する
マイクロコンピュータ、又は、前記輝度制御値を算出す
る信号処理回路を有することが好適である。
【0024】本発明の他の態様にあっては、入力された
映像信号に基づいて映像を表示する映像表示装置におい
て、表示装置と、前記駆動制御装置と、を有することを
特徴とする。
【0025】入力された映像信号に基づいて映像を表示
する表示装置を備えた映像表示装置において、前記映像
の平均輝度に対応した輝度情報を求める平均輝度検出部
と、前記平均輝度検出部により求められた前記輝度情報
に応じて、輝度制御値を出力する制御部と、前記制御部
により出力された前記輝度制御値に応じて、表示輝度を
調整する調整手段と、を備え、前記制御部は、表示映像
の1フレーム走査期間内において複数回、前記表示映像
の表示輝度を変化させるべく、前記輝度制御値を断続的
に変化させることを特徴とする。
【0026】また、本発明の他の態様にあっては、入力
された映像信号に基づいて映像を表示する表示装置の駆
動を制御するための駆動制御方法において、前記映像の
平均輝度に対応した輝度情報に応じて、前記表示装置に
おける表示輝度を制御するにあたり、表示映像の1フレ
ーム走査期間内において複数回、前記表示映像の表示輝
度が断続的に変化するように制御することを特徴とす
る。
【0027】更に、本発明の他の態様にあっては、前記
駆動制御方法を集積回路で実現することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0029】(第1の実施の形態)図1に第1の実施の
形態の映像表示装置の構成を示す。
【0030】図1において、1は表示パネルを示してお
り、本実施の形態では、薄型の真空容器内に、基板上に
多数の電子源、例えば、表面伝導型の冷陰極素子を配列
してなるマルチ電子源と、電子の照射により画像を形成
する画像形成部材とを対向して備えた表示パネルを用い
ている。
【0031】表面伝導型の電子放出素子が行方向配線電
極と列方向配線電極により単純マトリクス状に配線され
ており、列/行電極バイアスにより選択された電子放出
素子から放出される電子を高圧電圧により加速し蛍光体
に衝突させることで発光を得ている。
【0032】表示パネルの構成と製造法については、特
開2000−250463号公報などに詳しく開示され
ている。
【0033】3はA/Dコンバータで、入力されたアナ
ログ映像信号をデジタル映像信号に変換する。4はフレ
ームメモリであり、1フレーム分の映像信号を記憶す
る。7は信号処理部で、映像信号に輝度・色度調整やガ
ンマ処理、輪郭強調処理、文字情報合成などのオリジナ
ルの映像信号に対して平均輝度の変化をもたらすような
映像信号処理を施す。
【0034】8はPWMパルス制御部で、パルス幅変調
のために、デジタル表示信号を表示パネル1に適応した
駆動信号に変換する。10はVf制御部で、表示パネル
1に配置されている素子を駆動するための基準電圧を供
給する。11は列配線スイッチ部で、トランジスタなど
のスイッチ手段により構成され、水平走査期間(行選択
期間)ごとにVf制御部10からの列選択電圧をPWM
パルス制御部8から出力されるPWMパルス期間だけパ
ネル列電極に印加する。12は行選択制御部で、表示パ
ネル1上の素子を駆動する行選択パルスを発生する。1
3は行配線スイッチ部で、トランジスタなどのスイッチ
手段により構成され、行選択制御部12によって選択さ
れた行にVf制御部10からの行選択信号電圧を表示パ
ネル1に出力する。こうして、画素を構成する電子放出
素子には、行選択信号電圧と列選択電圧との合成による
駆動電圧が印加され、電子をPWMパルス期間だけ放出
する。14は高電圧発生部であり、蛍光体が設けられた
基板側の共通電極(ここではアノード電極)に、アノー
ド電圧を印加する。この電圧が、電子放出素子から放出
された電子を蛍光体に衝突させるために加速する加速電
圧となる。
【0035】18はタイミング制御部で、各ブロックの
動作のための各種タイミング信号を出力する。21はシ
ステム制御部で、マイクロコンピュータを内蔵し、各ブ
ロックの動作の制御を行う制御手段として機能する。3
3は映像の平均輝度に対応した輝度情報を検出するため
の平均輝度検出部である。ここでは、輝度情報として、
ローパスフィルタや積分器などを用いて検出された、入
力映像信号の平均輝度S6、いわゆるAPLを利用す
る。
【0036】信号S1はアナログ入力映像信号である。
信号S2はデジタル映像信号である。信号S3はフレー
ムメモリに書き込むデジタル映像信号である。信号S4
はフレームメモリから読み出されたデジタル映像信号で
ある。信号S6は平均輝度検出部によって計算された1
フレームの映像の平均輝度である。信号S10は信号処
理部によって加工されたデジタル表示信号である。
【0037】通常の映像表示動作時においては、入力さ
れた映像信号S1はA/D部3にて必要な階調数でデジ
タイズされてデジタル映像信号S2に変換され、いった
んフレームメモリ4に貯えられた後、信号処理部7に送
られる。信号処理部7で映像信号の輝度・色度調整やガ
ンマ処理、輪郭強調処理、文字情報合成などが行われた
デジタル表示信号S10は、PWMパルス制御部8にて
水平走査期間に相当する1周期(行選択期間)毎にシリ
アル/パラレル変換され、各列毎にPWM変調される。
PWM変調されたパルスは列駆動出力SW部11に出力
される。
【0038】表示パネル1の行選択は、行選択制御部1
2が、垂直有効表示期間の先頭に合せたスタートパルス
を水平走査期間(行選択期間)毎に順次シフトした信号
をもとに行駆動出力SW部13に選択パルスを出力する
ことにより行われる。
【0039】図2は、本実施形態においてABL処理を
行うときの、データの流れと対応する処理工程を説明す
るためのデータフローである。図2の縦軸はデータの流
れを、横軸は時間をそれぞれ意味している。以下、図1
と図2に沿って処理の説明を行う。
【0040】アナログ入力映像信号S1はA/D部3に
てデジタイズされ、デジタル映像信号S2に変換され
る。デジタル映像信号S2はフレームメモリ4への書き
込み(S3)が行われると同時に、平均輝度検出部33
によってフレームの平均輝度S6が算出される。
【0041】平均輝度S6は、制御手段であるシステム
制御部21に入力され、輝度制御値が出力される。例え
ば、本実施の形態では表示パネル1の発光輝度を映像の
平均輝度に応じて調節するための輝度抑制係数が計算さ
れる。この係数は映像の平均輝度が高ければ表示パネル
1の発光輝度を落とすような関係を持つように計算され
る。そして、システム制御部21は輝度抑制係数に対応
する輝度乗数を、信号処理部7に対して設定する。この
とき、前回設定した輝度乗数からの変化量により、フレ
ームの途中で適宜複数のタイミングで輝度乗数を変更す
る。
【0042】図2では、設定する輝度乗数の変化量が3
ステップであった場合を示している。1フレームの時間
をほぼ均等に3分割した複数のタイミングで、輝度調整
1〜3として、1ステップずつ変化した輝度乗数を信号
処理部7に設定する。
【0043】信号処理部7は調整手段として機能し、輝
度乗数に従ってフレームメモリから読み出された映像信
号S4に演算処理を施し、表示信号S10を生成するこ
とで表示パネル1の表示輝度を調整することとなる。
【0044】表示信号S10はPWMパルス制御部8に
よって表示パネル1を駆動する駆動信号へと変換され、
表示パネル1が駆動されて映像が表示される。
【0045】ここで、表示パネル1の発光輝度の輝度抑
制係数を決定する方法の例を説明する。
【0046】システム制御部21に内蔵した演算処理手
段、例えばマイクロコンピュータで実行される計算処理
プログラムのフローチャートを図3に示す。この処理
は、タイミング制御部18から供給される1フレーム走
査期間(1フィールド走査期間の意味も含む)に同期す
る垂直同期信号、および1水平走査期間に同期する水平
同期信号に、同期して起動され、垂直および水平帰線期
間内に終了する。
【0047】垂直同期時の処理では、まずステップS1
01で平均輝度検出部33によって算出される、入力映
像の平均輝度S6を入力する。図4(a)は、平均輝度
S6の変化の例を示すグラフである。平均輝度はフレー
ムごとに検出されるので、離散的な値をとる。破線で示
したのは、表示平均輝度の上限目標であるところの輝度
基準値で、これは映像表示装置の仕様として、あらかじ
め設定されている値である。
【0048】図3のステップS102では、輝度抑制係
数を計算する。現フレームの平均輝度をB(t)、輝度
基準値をBmとすると、現フレームにおける輝度抑制係
数K(t)は、式1で表される。
【0049】
【数1】
【0050】輝度抑制係数K(t)は、平均輝度B
(t)が輝度基準値Bmよりも小さいときは、1であ
り、平均輝度が明るくなると、輝度抑制係数K(t)は
小さくなる。
【0051】また、輝度抑制係数K(t)は、ABL制
御の安定性を高めるべく、ゲインG(0≦G≦1)を定
めたうえで、以下の式2を用いて求めてもよい。
【0052】
【数2】
【0053】ここで、K(t−1)は、前フレームで求
めた輝度抑制係数であり、MIN(a,b)は、aとb
のうち小さい方の値を返す関数である。
【0054】図4(b)に、同図(a)に対応する輝度
抑制係数K(t)を太線で示す。
【0055】次に図3のステップS103で、輝度乗数
の出力間隔を計算する。出力間隔Cは、表示パネル1の
表示行数をYn、輝度乗数の設定分解能をδとして、式
3で表される。
【0056】
【数3】
【0057】ここで、abs(x)は、xの絶対値を返
す関数である。そして、ステップS104で、出力間隔
カウンタに出力間隔Cを格納する。
【0058】ステップS105では、信号処理部7に対
し輝度乗数Koを出力する。輝度乗数目標値K’(t)
は、輝度抑制係数K(t)に比例し、ビット表現などを
ハードウェアの制約に合った形に変換しているだけであ
り、輝度乗数目標値K’(t)は、式4で表される。
【0059】
【数4】
【0060】例えば、輝度乗数Koが8bitのデジタ
ル値で、0〜1倍を表現する場合、設定分解能δは1/
255となる。つまり、輝度抑制係数K(t)が1倍の
とき輝度乗数目標値K’(t)は255(FFh)とな
り、輝度抑制係数K(t)が0.8倍のとき輝度乗数目
標値K’(t)は204(CCh)となる。
【0061】このとき、出力する輝度乗数Koは、式4
で求められる現フレームの輝度乗数目標値K’(t)
と、今設定している輝度乗数Knから、式5で求められ
る。
【0062】
【数5】
【0063】すなわち、輝度乗数Koは設定できる最小
単位だけ、変化し、垂直同期処理を終了する。また、
K'(t)=Knの場合は、輝度乗数Koを出力する処
理自体をスキップしてもよい。
【0064】水平同期時の処理では、ステップS201
において、ステップS104で設定した出力間隔カウン
タをデクリメントし、ステップS202で、ゼロになっ
たか否か判断する。ゼロになっていなければ、このタイ
ミングでの処理はないので、終了する。ゼロになってい
ればステップS203に移行し、ステップS104同
様、出力間隔カウンタをステップS103で求めた値に
再設定する。
【0065】そしてステップS204において、ステッ
プS105同様、式5で求められる輝度乗数Koを信号
処理部7に対して出力し、処理を終了する。
【0066】図4(b)の細い線は、輝度乗数Koの変
化を示すグラフである。縦軸の目盛りは、輝度乗数の設
定分解能を表しており、横軸の目盛りは、フレームの境
界を表している。
【0067】フレームN−1は、図4(a)に示すよう
に、平均輝度B(t)が輝度基準値Bm以下なので、輝
度抑制係数は1である。フレームNでは、平均輝度B
(t)が輝度基準値Bmを上回っているので、式1また
は式2によって、輝度抑制係数K(t)は図4(b)の
太い線で示される量になる。
【0068】このとき、フレームN−1のときの輝度抑
制係数K(N−1)とフレームNの輝度抑制係数K
(N)との差ΔKNが、輝度乗数の設定分解能(縦軸目
盛り)の9つ分に相当するので、輝度乗数の出力間隔C
は、表示パネル1の表示行数をYnとして、水平同期の
Yn/9回分になる。割り切れない場合は切り捨て、切
り上げなどを行う。この間隔で、輝度乗数Koを1ステ
ップずつ変化させることにより、フレームNのあいだに
目標の輝度抑制係数K(N)に到達する。
【0069】次のフレームN+1では、輝度抑制係数の
フレーム間差ΔKN+1が、輝度乗数の設定分解能の6つ
分に相当するので、輝度乗数の出力間隔Cは、水平同期
のYn/6回分になる。以降、同様に動作する。
【0070】これにより、輝度乗数Koは1フレーム走
査期間に複数回断続的に変化するので、表示映像も、従
来のデジタルABL制御の場合に比べて、より滑らかに
変化し、視覚的な妨害感や違和感を防ぐことができる。
【0071】輝度乗数の設定分解能δは、1段階の変化
が視覚的に認識できないレベルであることが望ましく、
具体的には表示画像データの分解能相当がよい。
【0072】なお、本実施の形態は電子源として冷陰極
素子を用いた表示装置について説明したが、PDPやL
CD、CRT、エレクトロルミネセンス(EL)などの
表示パネルにも適用できる。例えば、PDPやLCD、
CRT、ELなどの表示パネルに適用する場合には、表
示装置モジュール20をPDPモジュールや、LCDモ
ジュールなどに置換すればよい。
【0073】このように、本発明によれば、入力された
映像信号S1(又は、S2)に基づいて映像を表示する
表示装置20の駆動を制御するための駆動制御装置30
において、前記映像の平均輝度に対応した輝度情報S6
に応じて、前記表示装置20における表示輝度を制御す
るための輝度制御手段(33、21、7)を有してお
り、前記輝度制御手段(33、21、7)は、表示映像
の1フレーム走査期間内において複数回、前記表示映像
の表示輝度が断続的に変化するように制御する。
【0074】これにより、単調に明るくなるような映像
であっても、違和感を生ずることなく、映像を表示する
ことができる。つまり、視覚的な妨害感や違和感を低減
したデジタルABL処理が可能となる。
【0075】また、本実施形態によれば、輝度制御手段
(33、21、7)は、輝度情報を求める平均輝度検出
部33と、平均輝度検出部33により求められた輝度情
報S6に応じて輝度制御値Koを出力する制御部21
と、制御部21より出力された輝度制御値Koに応じて
表示輝度を調整する調整手段(7)と、により、効果的
なデジタルABL処理が可能となる。更には、表示輝度
Koを変化させるための制御を、水平同期信号と同期さ
せているので、より一層違和感のない映像を表示でき
る。
【0076】加えて、表示輝度を変化させるタイミング
は、連続するフレーム間の平均輝度の差異に応じて、決
定し、1フレーム走査期間をほぼ均等に分割した時刻と
しているので、よりきめこまやかな制御がなされる。
【0077】また、表示輝度を変化させるために、デジ
タル化された映像信号の輝度成分を変更するように制御
しているので、表示装置モジュール20の形式に依存し
ない、汎用性の高い駆動制御装置を提供できる。
【0078】輝度制御手段としての制御部21を、表示
輝度を調整するための輝度制御値を算出するプログラム
を実行するマイクロコンピュータで構成しているので、
回路規模を小さくすることができる。
【0079】以下、本発明の他の実施形態について詳述
する。
【0080】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、輝度抑制係数のフレーム間差から式3に基づいて、
輝度乗数の出力間隔を計算したが、本実施の形態では、
輝度乗数の出力間隔Cは予め定められた一定値とする。
【0081】図4(c)の細い線は、図4(a)に対応
して、輝度乗数の出力間隔CをYn/16とした場合の
輝度乗数Koの変化を示すグラフである。本実施の形態
においては、輝度乗数を変化させるタイミングが1フレ
ーム走査期間内の前半に集中することになるので、目標
の輝度乗数、すなわち、輝度乗数目標値K’(t)に到
達するのが早くなる。
【0082】その他の点は、第1の実施の形態と同様で
あり、図3のフローチャートも、ステップS103の輝
度乗数出力間隔計算が不要になること以外は第1の実施
の形態と同様である。
【0083】本実施の形態によれば、表示輝度を変化さ
せるタイミングは、常に一定の時間間隔をもっているの
で、フレームごとに輝度乗数の出力間隔Cの除算処理が
不要になり、システム制御部21の負荷が軽減されると
ともに、輝度乗数Koが早い時点で安定する。
【0084】また、本実施の形態では、輝度乗数出力間
隔Cを常に一定としたが、1フレーム走査期間内で始め
は短く徐々に長くなるような既定値を設定することで、
輝度の制御を直線的ではなく収束するような応答にでき
る。この他にも、デジタルABLではさまざまな応答特
性を実現できる。
【0085】(第3の実施の形態)本実施の形態は、映
像表示装置の特性によっては、表示画面の平均輝度が高
い場合は消費電力が大きくなって高圧発生部14に負荷
がかかるのでABLの応答速度を速くしたいが、輝度が
低いときは特に応答速度が速い必要がないという場合に
好適なものである。
【0086】このような場合は、輝度抑制係数を上げる
ときと下げるときで、時定数を異なる値にすることで、
輝度乗数目標値K’(t)に到達するまでの時間を制御
する。
【0087】本実施の形態では、上述した実施形態と同
様に、式2のゲインGを、状況に応じて切り換える。具
体的には、輝度抑制係数を上げるときのゲインをGuと
し、輝度抑制係数を下げるときのゲインをGdとする。
現フレームの平均輝度をB(t)と、前フレームの平均
輝度をB(t−1)との大小関係に応じて式6を適用す
る。
【0088】
【数6】 そして、Gu<Gdとする。
【0089】これにより、式2を用いて現フレーム輝度
抑制係数K(t)を計算する。
【0090】本実施の形態によれば、平均輝度が大きく
なる場合には、小さくなる場合に比べて、目標となる表
示輝度まで早く到達するように制御する、換言すれば、
輝度抑制係数を上げるときと下げるときで時定数を異な
る値にしているので、輝度乗数の変化を最適化し、視覚
的な妨害感や違和感を効果的に防ぐことができる。
【0091】(第4の実施の形態)第1、2の実施の形
態では、水平同期時の処理をシステム制御部21でソフ
ト的に行ったが、ハード的に行うこともできる。システ
ム制御部21の、輝度乗数出力に関する論理回路のブロ
ック図を図5に示す。
【0092】前述の垂直同期時の処理により、輝度乗数
目標値K'(t)と輝度乗数出力間隔Cは、それぞれ、
目標値レジスタ56および出力間隔レジスタ52に格納
されている。カウンタ51には、クロックとして水平同
期信号が入力され、アップカウンタとして動作する。カ
ウンタ値が比較器53に入力され、出力間隔レジスタ5
2が保持する値と比較され、等しいときに出される信号
と、垂直同期信号をディレイ回路54によって前述の垂
直同期の処理時間相当遅らせた信号とを、OR回路55
で論理和をとり、輝度乗数Koを読み込むための輝度乗
数ロード信号とする。
【0093】輝度乗数ロード信号は、現在値レジスタ5
7にクロックとして入力され、加算器60の出力である
輝度乗数出力値がロードされる。現在値レジスタ57と
目標値レジスタ56とが比較器58に入力され、目標値
の方が大きいときに+1、小さいときに−1、等しいと
きに0を選択するような信号がスイッチ59に対して出
力される。スイッチ59の出力は、加算器60で現在値
レジスタ57の出力と加算され、輝度乗数出力値として
信号処理部7に対して設定される。
【0094】これによれば、図4(b)と等しい輝度乗
数が得られるので、第1の実施の形態と同様の効果が得
られる。また、出力間隔レジスタ52に格納する輝度乗
数出力間隔Cを、予め定められた一定値としておけば、
図4(c)と等しい輝度乗数が得られるので、第2の実
施の形態と同様の効果が得られる。
【0095】そして、本実施形態によれば、輝度制御手
段は、輝度制御値を算出する専用の信号処理回路を有し
ているので、制御部21の負担を軽減し、処理速度を高
めることができる。
【0096】この実施形態において、水平同期信号の代
わりにドットクロックをカウンタ51に入力し、輝度乗
数出力間隔を1ドット間隔(1画素間隔)とすれば、表
示輝度を変化させるための制御は、ドットクロックと同
期する。こうして、1ドット毎に輝度乗数を変えて、よ
りきめこまやかなデジタルABL制御ができる。
【0097】(第5の実施の形態)図6に、第5の実施
の形態の映像表示装置の構成を示す。同図において、図
1と同等の部品には、同一番号を付し、説明を省略す
る。
【0098】第1の実施の形態では、入力信号S1をA
/D部3でデジタイズした直後のデジタル映像信号S2
から平均輝度S6を計算したが、本実施の形態では、信
号処理部7で輝度・色度調整やガンマ処理、輪郭強調処
理、文字情報合成などが行われた後のデジタル表示信号
S10から平均輝度を計算し、システム制御部21に入
力している。
【0099】本実施の形態では、フィードバック型制御
になるので、輝度抑制係数K(t)の計算式は、式1に
代わり、式7で表される。
【0100】
【数7】
【0101】ここで、B(t)は、信号処理部7が出力
した表示信号S10のフレーム平均輝度値である。この
他の点は、第1もしくは第2の実施の形態と同様であ
る。
【0102】表示画像信号に対しリニアな発光特性をも
つデバイスでは、入力映像信号に対し、信号処理部7の
内部でCRTのγ特性に対する逆γ変換を行うことが望
ましく、それにより、実際に表示パネルに与えられる表
示信号の平均輝度レベルは、入力映像信号の平均輝度レ
ベルより大いに下がる。入力映像信号の平均輝度レベル
から逆γ変換後の平均輝度レベルを計算すると誤差が大
きくなるが、本実施の形態においては、逆γ変換処理後
の平均輝度を求めているので、正確な制御が可能とな
る。
【0103】また、入力映像信号に、文字情報等の別の
画像信号を付加するOSD(オンスクリーンディスプレ
イ)にも、本実施形態は有効である。OSDにおいて付
加される画像信号の、デバイスの表示エリアに対する表
示面積の比は大きくなってきている。従って、元の入力
映像信号の平均輝度と画像信号が付加された映像信号の
平均輝度との差がより大きくなる傾向にあり、ABL処
理をするにあたって、この差が無視し難くなってきてい
る。
【0104】本実施の形態によれば、輝度情報を、入力
映像信号に輝度変化をもたらすような信号処理がなされ
た映像信号から求めるので、例えば、ガンマ変換やOS
Dをも加味した実際の表示用映像信号から平均輝度を求
められるので、より正確な制御が可能となる。
【0105】(第6の実施の形態)以上の実施の形態で
は、表示パネルの発光輝度を制御する手段として、映像
信号の輝度成分を変化させる場合について説明を行っ
た。しかし、発光輝度の制御手段として、他の方法を用
いることもできる。
【0106】本実施の形態では、Vf制御部10から出
力される、表示パネル1上の電子放出素子を駆動する電
圧を制御して発光輝度を制御する。図7に本実施の形態
の表示装置の構成を示す。
【0107】システム制御部21は、Vf調整値S21
をVf制御部10に対して設定する。
【0108】Vf制御部10は、Vf調整値S21を電
子放出素子を駆動する電圧の調整値として、表示パネル
1を駆動する電圧を出力する。素子電圧の印加時間が一
定であれば、図8に示したように、素子電圧Vfに応じ
て画面の輝度は変化するため、式1、式2または式7で
計算した輝度抑制係数K(t)を用いて駆動電圧Vf
(t)を決定する。
【0109】この決定方法は、例えばテーブルを参照す
る方法、計算式を用いて計算する方法などが考えられ
る。図8において、規格化した輝度基準値Bmバーとす
ると、用いる駆動電圧範囲はVf0〜Vf1の範囲であ
り、この範囲を直線近似すれば、式8よりVf(t)が
求められる。
【0110】
【数8】
【0111】また、直線近似に限らず、折れ線や、より
高次な式で図8を近似してもよい。
【0112】以降、式3および式4に準じ、Vf調整値
の出力間隔Cと、輝度制御値としてのVf調整値V
(t)は、式9および式10で表され、Vf調整値がV
f制御部10に対して出力される。
【0113】
【数9】
【0114】ここでδvは、Vf調整値の設定分解能で
ある。
【0115】一水平走査の周期より短い周期で輝度を調
整する必要がない場合には、このように制御するとよ
い。
【0116】実施形態によれば、表示輝度を変化させる
ために、表示装置の画素を駆動するために印加される駆
動電圧Vfを変更するように制御するので、輝度制御の
ために表示用映像信号の輝度成分を変える必要がない。
よって、階調数を増大させたときに、暗い画像(又は明
るい画像)での階調再現性が悪くなるという現象を抑制
できる。特に、平均輝度に応じて、選択される行に印加
する走査選択信号の電圧を変えれば、一画素毎に表示用
映像信号を調整する必要がなくなり、制御の簡素化がは
かれる。
【0117】(第7の実施の形態)また、発光輝度の制
御手段として、高圧発生部14から出力される、表示パ
ネル1上の電子放出素子から放出された電子を加速する
電圧を制御する場合も同じ構成で実現できる。図9に第
7の実施の形態の構成を示す。
【0118】システム制御部21は、高圧調整値S22
を高圧発生部14に対して設定する。高圧発生部14
は、高圧調整値S22を電子を加速する加速電圧の調整
値として、加速電圧を出力する。蛍光体に印加されるエ
ネルギーは電子の加速電圧により制御され、発光する輝
度は蛍光体に与えられるエネルギーで決まるために、素
子電圧の印加時間が一定であれば、図10に示したよう
に、加速電圧Vaに応じて画面の輝度は変化する。従っ
て、第6の実施の形態で駆動電圧Vfに対して説明した
のと同様に、輝度抑制係数K(t)を用いて加速電圧V
a(t)を決定することができる。
【0119】この方法は、放出電子を加速するCRTを
用いた表示装置に対しても用いることができる。
【0120】また、アクティブマトリクス型のEL表示
パネルの場合には、各画素を構成するEL素子の共通ア
ノード電極又は共通カソード電極等の画素に共通の共通
電極の電位を制御すればよい。
【0121】(第8の実施の形態)また平均輝度S6の
検出の代わりに、高圧発生部14から供給される電子放
出素子の放出電流の平均値S6’を検出するようにして
もよい。この場合の構成図を図11に示す。高圧発生部
14内部に、表示パネルに供給される平均電流を検出す
る放出電流検出部を備え、平均放出電流S6’をシステ
ム制御部21に対して出力する。この構成はフィードバ
ック系であるから、平均輝度検出部以外の構成および計
算式は第5の実施の形態と同様にし、平均輝度S6を平
均放出電流S6’で置換することで実現できる。
【0122】この実施の形態によれば、表示パネルにお
いて実際に放出されている電流から輝度を測定するため
に、効果的に表示電力の増大や発熱の抑制という目的を
達成することができる。
【0123】この方法は、放出電子を加速するCRTを
用いた表示装置に対しても用いることができる。また、
アクティブマトリクス型のEL表示パネルの場合には、
各画素を構成するEL素子の共通アノード電極又は共通
カソード電極等の画素に共通の共通電極の電位又はそこ
に流れる電流を検知して、それに基づいて共通電極の電
位を制御すればよい。
【0124】本発明に用いら入れる表示装置としては、
マトリクス上に配置された複数の電子放出素子から放出
される電子ビームを蛍光体に照射させて映像を形成す
る、自発光型の平面表示装置に限定されることはなく、
前述したように、LCD、PDP、CRT、EL等、他
の方式の表示装置であってもよい。
【0125】本発明における、輝度調整の間隔は、上述
したとおり、1フレーム走査期間より短い期間であり、
1画素毎、複数画素毎、1水平走査期間毎、複数水平走
査期間毎とすることができる。
【0126】本発明に用いられる、映像の平均輝度に対
応した輝度情報は、入力映像信号自体、又は、前記入力
映像信号に輝度変化をもたらすような信号処理がなされ
た映像信号、或いは、表示装置の共通電極に流れる電流
値、更には、これらのうち少なくともいずれか一方に基
づいて決定された信号であるから求めることができる。
また、平均輝度は、1フレームの映像全体の完全な平均
輝度である必要はなく、適当にサンプリングされた画素
の平均輝度であってもよいし、共通電極に流れる電流値
のように、それに相当する値であってもよい。
【0127】本発明における表示輝度の調整は、デジタ
ル化された映像信号の輝度成分、又は、表示装置の画素
を駆動するために印加される駆動電圧、或いは、表示装
置の共通電極に印加される電圧を、変更することによっ
て制御することが好ましいものである。
【0128】本発明による駆動制御方法は、ソフトウエ
アとしてマイクロコンピュータで実現されてもよいし、
ハードウェアとして実現されてもよい。また、設計資産
(IPコア)として取り扱われて他の信号処理回路のI
Pコアと論理合成されて、システムLSIとして実現さ
れることも好ましいものである。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御による視覚的な妨害感や違和感を低減したデジタルA
BL処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】ABL処理を行うときのデータの流れと対応す
る処理工程を示すデータフローである。
【図3】システム制御部の処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図4】第1の実施の形態における輝度制御の例を説明
するためのグラフである。
【図5】第4の実施の形態の構成を示す図である。
【図6】第5の実施の形態の構成を示す図である。
【図7】第6の実施の形態の構成を示す図である。
【図8】実施の形態で用いた表示パネルの、駆動電圧に
対する輝度の典型的な特性を示すグラフである。
【図9】第7の実施の形態の構成を示す図である。
【図10】実施の形態で用いた表示パネルの、加速電圧
に対する輝度の典型的な特性を示すグラフである。
【図11】第8の実施の形態の構成を示す図である。
【図12】輝度の経時変化を説明するためのグラフであ
る。
【符号の説明】
1 表示パネル 3 A/Dコンバータ 4 フレームメモリ 7 信号処理部 8 パルス制御部 10 Vf制御部 11 列配列駆動出力SW部 12 行選択制御部 13 行駆動出力SW部 14 高圧発生部 18 タイミング制御部 20 表示装置(表示装置モジュール) 21 システム制御部 30 駆動制御装置 33 平均輝度検出部 51 カウンタ 52 出力間隔レジスタ 53、58 比較器 54 ディレイ回路 55 OR回路 56 目標値レジスタ 57 現在値レジスタ 59 スイッチ 60 加算器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像信号に基づいて映像を表示
    する表示装置の駆動を制御するための駆動制御装置にお
    いて、 前記映像の平均輝度に対応した輝度情報に応じて、前記
    表示装置における表示輝度を制御するための輝度制御手
    段を有しており、 前記輝度制御手段は、表示映像の1フレーム走査期間内
    において複数回、前記表示映像の表示輝度が断続的に変
    化するように制御することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 【請求項2】前記輝度制御手段は、デジタル信号処理回
    路であることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記輝度制御手段は、前記輝度情報を求め
    る平均輝度検出部と、前記平均輝度検出部により求めら
    れた前記輝度情報に応じて輝度制御値を出力する制御部
    と、前記制御部より出力された前記輝度制御値に応じて
    前記表示輝度を調整する調整手段と、を備えていること
    を特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】前記表示輝度を変化させるための制御は、
    ドットクロック、及び/又は水平同期信号と同期してい
    ることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  5. 【請求項5】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
    連続するフレーム間の平均輝度の差異に応じて、決定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
    1フレーム走査期間をほぼ均等に分割した時刻であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  7. 【請求項7】前記表示輝度を変化させるタイミングは、
    あらかじめ定められた時間間隔をもつことを特徴とする
    請求項1に記載の駆動制御装置。
  8. 【請求項8】前記平均輝度が大きくなる場合には、小さ
    くなる場合に比べて、目標となる前記表示輝度まで早く
    到達するように制御することを特徴とする請求項1に記
    載の駆動制御装置。
  9. 【請求項9】前記輝度情報を、デジタル化された入力映
    像信号、又は、前記入力映像信号に輝度変化をもたらす
    ような信号処理がなされた映像信号から求めることを特
    徴とする請求項1に記載の駆動制御装置。
  10. 【請求項10】前記表示輝度を変化させるために、デジ
    タル化された映像信号の輝度成分、又は、前記表示装置
    の画素を駆動するために印加される駆動電圧、或いは、
    前記表示装置の共通電極に印加される電圧を、変更する
    ように制御することを特徴とする請求項1に記載の駆動
    制御装置。
  11. 【請求項11】前記輝度情報は、前記映像の平均輝度、
    又は、前記表示装置の共通電極に流れる電流値、或い
    は、これらのうち少なくともいずれか一方に基づいて決
    定された信号であることを特徴とする請求項1に記載の
    駆動制御装置。
  12. 【請求項12】前記輝度制御手段は、前記表示輝度を調
    整するための輝度制御値を算出するプログラムを実行す
    るマイクロコンピュータ、又は、前記輝度制御値を算出
    する信号処理回路を有することを特徴とする請求項1に
    記載の駆動制御装置。
  13. 【請求項13】入力された映像信号に基づいて映像を表
    示する映像表示装置において、 表示装置と、 請求項1に記載の駆動制御装置と、を有することを特徴
    とする映像表示装置。
  14. 【請求項14】入力された映像信号に基づいて映像を表
    示する表示装置を備えた映像表示装置において、 前記映像の平均輝度に対応した輝度情報を求める平均輝
    度検出部と、 前記平均輝度検出部により求められた前記輝度情報に応
    じて、輝度制御値を出力する制御部と、 前記制御部により出力された前記輝度制御値に応じて、
    表示輝度を調整する調整手段と、を備え、 前記制御部は、表示映像の1フレーム走査期間内におい
    て複数回、前記表示映像の表示輝度を変化させるべく、
    前記輝度制御値を断続的に変化させることを特徴とする
    映像表示装置。
  15. 【請求項15】入力された映像信号に基づいて映像を表
    示する表示装置の駆動を制御するための駆動制御方法に
    おいて、 前記映像の平均輝度に対応した輝度情報に応じて、前記
    表示装置における表示輝度を制御するにあたり、 表示映像の1フレーム走査期間内において複数回、前記
    表示映像の表示輝度が断続的に変化するように制御する
    ことを特徴とする駆動制御方法。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の駆動制御方法を集積
    回路で実現することを特徴とする設計資産。
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