JP2003133644A - 半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置 - Google Patents
半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置Info
- Publication number
- JP2003133644A JP2003133644A JP2001332271A JP2001332271A JP2003133644A JP 2003133644 A JP2003133644 A JP 2003133644A JP 2001332271 A JP2001332271 A JP 2001332271A JP 2001332271 A JP2001332271 A JP 2001332271A JP 2003133644 A JP2003133644 A JP 2003133644A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- semiconductor laser
- laser device
- active layer
- ridge portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Head (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高出力で安定してシングル横モード発振がで
きる半導体レーザ装置を提供すること。 【解決手段】 n−GaAs基板101上に、Alフリ
ーの多重量子井戸活性層105と、p−GaAsエッチ
ングストップ層108上に形成されたリッジストライプ
形状のp−Al0.5Ga0.5As上部第2クラッド
層109を備える。上部第2クラッド層109は、活性
層105に向って末広がりの形状をなすので、高出力発
光してもリッジ部側面での光密度が比較的小さいから、
上部第2クラッド層109の光密度による劣化を回避で
きて、光ディスク装置の光源に好適なシングル横モード
発光の半導体レーザ装置が得られる。
きる半導体レーザ装置を提供すること。 【解決手段】 n−GaAs基板101上に、Alフリ
ーの多重量子井戸活性層105と、p−GaAsエッチ
ングストップ層108上に形成されたリッジストライプ
形状のp−Al0.5Ga0.5As上部第2クラッド
層109を備える。上部第2クラッド層109は、活性
層105に向って末広がりの形状をなすので、高出力発
光してもリッジ部側面での光密度が比較的小さいから、
上部第2クラッド層109の光密度による劣化を回避で
きて、光ディスク装置の光源に好適なシングル横モード
発光の半導体レーザ装置が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ装置
とそれを用いた光ディスク装置に関する。
とそれを用いた光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、760nmより大きく900nm
より小さい発振波長を有し、AlGaAs(アルミニウ
ム・ガリウム・ヒ素)系の活性層を有する半導体レーザ
装置は、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディ
スク)などの光ディスク用のピックアップの発光素子と
して、あるいは、他の用途における光源として、数多く
用いられている。このような従来の半導体レーザ装置と
しては、n−GaAs基板上に、n−AlGaAsクラ
ッド層、AlGaAs活性層、p−AlGaAsクラッ
ド層、p−GaAsコンタクト層を順次積層したものが
一般的である。しかし、上記従来の半導体レーザ装置
は、高出力で動作すると、活性層にAlを含むので、瞬
時光学損傷(COD:Catastrophic Optical Damage)
の発生や、素子寿命の短縮などの信頼性に関する問題が
生じていた。この問題は、Alが非常に酸化されやすい
ので、上記Alを含む活性層において、へき開形成され
た共振器端面でAlの酸化による非発光再結合準位が多
数形成されることに起因する。したがって、半導体レー
ザ装置の性能を安定にするため、活性層およびその周辺
の層をAlフリ−化する改良が試みられている。
より小さい発振波長を有し、AlGaAs(アルミニウ
ム・ガリウム・ヒ素)系の活性層を有する半導体レーザ
装置は、CD(コンパクトディスク)やMD(ミニディ
スク)などの光ディスク用のピックアップの発光素子と
して、あるいは、他の用途における光源として、数多く
用いられている。このような従来の半導体レーザ装置と
しては、n−GaAs基板上に、n−AlGaAsクラ
ッド層、AlGaAs活性層、p−AlGaAsクラッ
ド層、p−GaAsコンタクト層を順次積層したものが
一般的である。しかし、上記従来の半導体レーザ装置
は、高出力で動作すると、活性層にAlを含むので、瞬
時光学損傷(COD:Catastrophic Optical Damage)
の発生や、素子寿命の短縮などの信頼性に関する問題が
生じていた。この問題は、Alが非常に酸化されやすい
ので、上記Alを含む活性層において、へき開形成され
た共振器端面でAlの酸化による非発光再結合準位が多
数形成されることに起因する。したがって、半導体レー
ザ装置の性能を安定にするため、活性層およびその周辺
の層をAlフリ−化する改良が試みられている。
【0003】そのような半導体レーザ装置として、図7
(a)に示すような半導体レーザ装置が提案されている
(特開平11−220224号公報)。この半導体レー
ザ装置は、n−GaAs基板301上に、n−GaAs
バッファ層302と、n−AlGaAs下部クラッド層
303と、nまたはi−InGaAsP下部光ガイド層
304と、1層のInGaAsP井戸層と2層の引張歪
InGaAsP障壁層とを交互に積層してなる単一量子
井戸活性層305と、pまたはi−InGaAsP上部
光ガイド層306と、p−AlGaAs上部第1クラッ
ド層307と、p−InGaPエッチングストップ層3
08と、p−AlGaAs上部第2クラッド層309
と、p−GaAsコンタクト層310とを、順次積層し
ている。上記p−AlGaAs上部第2クラッド層30
9は、ストライプ状のリッジ形状に形成されていて、上
記p−InGaPエッチングストップ層308上に幅方
向略中央に位置するように設けられている。上記リッジ
ストライプ形状の上部第2クラッド層309は、幅方向
両側の側面が、基板301の面方位に対して垂直に形成
されている。この上部第2クラッド層309の幅方向両
側には絶縁膜322が配置されていて、この絶縁膜32
2は、上記上部第2クラッド層309の幅方向両側のエ
ッチングストップ層308表面も覆っている。上記上部
第2クラッド層309と絶縁膜332とで、主に上部第
2クラッド層309の直下にのみ電流を導く電流狭窄機
能を奏するようになっている。この半導体レーザ装置の
発振波長は800nmである。
(a)に示すような半導体レーザ装置が提案されている
(特開平11−220224号公報)。この半導体レー
ザ装置は、n−GaAs基板301上に、n−GaAs
バッファ層302と、n−AlGaAs下部クラッド層
303と、nまたはi−InGaAsP下部光ガイド層
304と、1層のInGaAsP井戸層と2層の引張歪
InGaAsP障壁層とを交互に積層してなる単一量子
井戸活性層305と、pまたはi−InGaAsP上部
光ガイド層306と、p−AlGaAs上部第1クラッ
ド層307と、p−InGaPエッチングストップ層3
08と、p−AlGaAs上部第2クラッド層309
と、p−GaAsコンタクト層310とを、順次積層し
ている。上記p−AlGaAs上部第2クラッド層30
9は、ストライプ状のリッジ形状に形成されていて、上
記p−InGaPエッチングストップ層308上に幅方
向略中央に位置するように設けられている。上記リッジ
ストライプ形状の上部第2クラッド層309は、幅方向
両側の側面が、基板301の面方位に対して垂直に形成
されている。この上部第2クラッド層309の幅方向両
側には絶縁膜322が配置されていて、この絶縁膜32
2は、上記上部第2クラッド層309の幅方向両側のエ
ッチングストップ層308表面も覆っている。上記上部
第2クラッド層309と絶縁膜332とで、主に上部第
2クラッド層309の直下にのみ電流を導く電流狭窄機
能を奏するようになっている。この半導体レーザ装置の
発振波長は800nmである。
【0004】この半導体レーザ装置は、Alが含まれな
い材料を活性層に用いることによって、Alの酸化によ
るへき開端面の劣化を防いで、CODレベルを改善させ
ている。さらに、電流狭窄を行うために絶縁膜を用いる
ことにより、半導体の積層プロセスを少なくして、半導
体レーザ装置の製造コストを低減している。
い材料を活性層に用いることによって、Alの酸化によ
るへき開端面の劣化を防いで、CODレベルを改善させ
ている。さらに、電流狭窄を行うために絶縁膜を用いる
ことにより、半導体の積層プロセスを少なくして、半導
体レーザ装置の製造コストを低減している。
【0005】また、特開平11−220224号公報に
は、図7(b)に示すような半導体レーザ装置が開示さ
れている。図7(b)の半導体レーザ装置において、図
7(a)の半導体レーザ装置と同一の機能を有する部分
には同一の参照番号を付している。図7(b)の半導体
レーザ装置は、基板301と垂直をなす側面を有してリ
ッジストライプ形状の上部第2クラッド層309の幅方
向両側に、絶縁膜に代えてAlGaInP電流ブロック
層311を設けている。
は、図7(b)に示すような半導体レーザ装置が開示さ
れている。図7(b)の半導体レーザ装置において、図
7(a)の半導体レーザ装置と同一の機能を有する部分
には同一の参照番号を付している。図7(b)の半導体
レーザ装置は、基板301と垂直をなす側面を有してリ
ッジストライプ形状の上部第2クラッド層309の幅方
向両側に、絶縁膜に代えてAlGaInP電流ブロック
層311を設けている。
【0006】図8(a)、(b)は、従来の他の半導体
レーザ装置を示す図である(特開2000−11465
4号公報)。図8(a)の半導体レーザ装置では、リッ
ジストライプ形状の上部第2クラッド層309が活性層
305側に向って末広がりの形状をなしていて、上部第
2クラッド層309の幅方向両側面は、この上部第2ク
ラッド層309の底面に対して鋭角をなしている。上記
上部第2クラッド層309の幅方向両側面には絶縁膜3
22が設けられている。図8(b)の半導体レーザ装置
では、リッジストライプ形状の上部第2クラッド層30
9が、活性層305側に向って狭まった形状をなしてい
て、この上部第2クラッド層309の両側面は底面に対
して鈍角をなしている。上記上部第2クラッド層309
の幅方向両側には、AlGaInP電流ブロック層31
1が埋め込まれている。
レーザ装置を示す図である(特開2000−11465
4号公報)。図8(a)の半導体レーザ装置では、リッ
ジストライプ形状の上部第2クラッド層309が活性層
305側に向って末広がりの形状をなしていて、上部第
2クラッド層309の幅方向両側面は、この上部第2ク
ラッド層309の底面に対して鋭角をなしている。上記
上部第2クラッド層309の幅方向両側面には絶縁膜3
22が設けられている。図8(b)の半導体レーザ装置
では、リッジストライプ形状の上部第2クラッド層30
9が、活性層305側に向って狭まった形状をなしてい
て、この上部第2クラッド層309の両側面は底面に対
して鈍角をなしている。上記上部第2クラッド層309
の幅方向両側には、AlGaInP電流ブロック層31
1が埋め込まれている。
【0007】図8(a)、(b)の半導体レーザ装置
は、いずれも、活性層305にAlフリーの材料を用い
ることによって、安定した性能を得るようにしている。
は、いずれも、活性層305にAlフリーの材料を用い
ることによって、安定した性能を得るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体レーザ装置は、光ディスク装置の光源として
用いる場合、シングル横モードでレーザ発振するため
に、上記上部第2クラッド層309のリッジ部の幅を5
μmよりも小さく形成する必要がある。この場合、半導
体レーザ装置の出力が増大すると、上記幅の寸法が小さ
く形成されたリッジ部の光密度が格段に増大する。ここ
で、Alを含む上記AlGaAs上部第2クラッド層3
09で形成されたリッジ部の側面は、通常、このリッジ
部の形成時に大気に曝されるため酸化され易く、結晶性
が悪い。したがって、上記リッジ部の側面は、高い光密
度の光に曝されると非発光再結合によって欠陥が生じ
て、その結果、半導体レーザ装置の性能が劣化するとい
う問題がある。実際に、上記従来の半導体レーザ装置と
同様の構造を有し、発光波長が760nmよりも大きく
900nmよりも小さい半導体レーザ装置において、1
00mW以上の出力で長期に亘ってシングル横モード発
振が安定して得られるものはなかった。
来の半導体レーザ装置は、光ディスク装置の光源として
用いる場合、シングル横モードでレーザ発振するため
に、上記上部第2クラッド層309のリッジ部の幅を5
μmよりも小さく形成する必要がある。この場合、半導
体レーザ装置の出力が増大すると、上記幅の寸法が小さ
く形成されたリッジ部の光密度が格段に増大する。ここ
で、Alを含む上記AlGaAs上部第2クラッド層3
09で形成されたリッジ部の側面は、通常、このリッジ
部の形成時に大気に曝されるため酸化され易く、結晶性
が悪い。したがって、上記リッジ部の側面は、高い光密
度の光に曝されると非発光再結合によって欠陥が生じ
て、その結果、半導体レーザ装置の性能が劣化するとい
う問題がある。実際に、上記従来の半導体レーザ装置と
同様の構造を有し、発光波長が760nmよりも大きく
900nmよりも小さい半導体レーザ装置において、1
00mW以上の出力で長期に亘ってシングル横モード発
振が安定して得られるものはなかった。
【0009】そこで、本発明の目的は、高出力で安定し
てシングル横モード発振ができる半導体レーザ装置を提
供することにある。
てシングル横モード発振ができる半導体レーザ装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の半導体レーザ装置は、基板上に、第1導電
型の下部クラッド層と、Alを含まない材料からなり井
戸層とバリヤ層とで構成される活性層と、Alを含む材
料からなりストライプ状のリッジ部を有し、このリッジ
部が断面において上記活性層に向って末広がりの形状を
有する第2導電型の上部クラッド層と、上記第2導電型
の上部クラッド層のリッジ部の幅方向両側に設けられ、
Alを含む材料からなる第1導電型の電流ブロック層と
を順次積層してなることを特徴としている。
め、本発明の半導体レーザ装置は、基板上に、第1導電
型の下部クラッド層と、Alを含まない材料からなり井
戸層とバリヤ層とで構成される活性層と、Alを含む材
料からなりストライプ状のリッジ部を有し、このリッジ
部が断面において上記活性層に向って末広がりの形状を
有する第2導電型の上部クラッド層と、上記第2導電型
の上部クラッド層のリッジ部の幅方向両側に設けられ、
Alを含む材料からなる第1導電型の電流ブロック層と
を順次積層してなることを特徴としている。
【0011】上記実施形態によれば、上記半導体レーザ
装置が動作すると、上記Alを含まない材料からなり井
戸層とバリヤ層とで構成される活性層に発光領域が形成
され、この発光領域でレーザ光が得られる。このとき、
上記第2導電型の上部クラッド層において、特に、上記
リッジ部の上記活性層側部分が上記発光領域からの光に
曝される。上記第2導電型の上部クラッド層は比較的酸
化し易いAlを含み、リッジ部の形成時に大気に曝され
て酸化され易くてリッジ部側面の結晶性が悪くなり易
く、このリッジ部側面は高密度の光に曝されて非発光再
結合による欠陥が生じ易い。しかしながら、上記リッジ
部は活性層に向って末広がりの形状を有するので、上記
発光領域からの光に曝されても光密度が比較的小さくな
る。したがって、上記リッジ部の側面は、非発光再結合
などによって欠陥が生じることが防止され、その結果、
この半導体レーザ装置の性能が安定する。
装置が動作すると、上記Alを含まない材料からなり井
戸層とバリヤ層とで構成される活性層に発光領域が形成
され、この発光領域でレーザ光が得られる。このとき、
上記第2導電型の上部クラッド層において、特に、上記
リッジ部の上記活性層側部分が上記発光領域からの光に
曝される。上記第2導電型の上部クラッド層は比較的酸
化し易いAlを含み、リッジ部の形成時に大気に曝され
て酸化され易くてリッジ部側面の結晶性が悪くなり易
く、このリッジ部側面は高密度の光に曝されて非発光再
結合による欠陥が生じ易い。しかしながら、上記リッジ
部は活性層に向って末広がりの形状を有するので、上記
発光領域からの光に曝されても光密度が比較的小さくな
る。したがって、上記リッジ部の側面は、非発光再結合
などによって欠陥が生じることが防止され、その結果、
この半導体レーザ装置の性能が安定する。
【0012】また、上記第2導電型の上部クラッド層の
リッジ部の幅方向両側に設けられてAlを含む材料から
なる第1導電型の電流ブロック層について、この電流ブ
ロック層が形成される際、上記リッジ部の両側面と、上
記リッジ部の両側の平坦面とに、上記電流ブロック層を
構成する結晶が成長される。このとき、上記リッジ部は
活性層に向って末広がりの形状を有するので、上記リッ
ジ部の側面と上記平坦面とがなす角度は鈍角であるか
ら、上記リッジ部の両側面に成長される結晶と、上記平
坦面に成長される結晶との間には欠陥が生じ難い。した
がって、上記電流ブロック層はAlを含んだ材料からな
り、高出力時に結晶の欠陥に起因する劣化が比較的生じ
易いにも拘らず、上記半導体レーザ装置の動作時に、上
記活性層の発光領域からの光によって電流ブロック層が
劣化することが殆ど無い。
リッジ部の幅方向両側に設けられてAlを含む材料から
なる第1導電型の電流ブロック層について、この電流ブ
ロック層が形成される際、上記リッジ部の両側面と、上
記リッジ部の両側の平坦面とに、上記電流ブロック層を
構成する結晶が成長される。このとき、上記リッジ部は
活性層に向って末広がりの形状を有するので、上記リッ
ジ部の側面と上記平坦面とがなす角度は鈍角であるか
ら、上記リッジ部の両側面に成長される結晶と、上記平
坦面に成長される結晶との間には欠陥が生じ難い。した
がって、上記電流ブロック層はAlを含んだ材料からな
り、高出力時に結晶の欠陥に起因する劣化が比較的生じ
易いにも拘らず、上記半導体レーザ装置の動作時に、上
記活性層の発光領域からの光によって電流ブロック層が
劣化することが殆ど無い。
【0013】したがって、本発明の半導体レーザ装置
は、安定して高出力発光が可能になり、良好な信頼性が
得られる。
は、安定して高出力発光が可能になり、良好な信頼性が
得られる。
【0014】1実施形態の半導体レーザ装置は、上記第
2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、断面におい
て、輪郭が上記活性層に向って末広がりの曲線をなして
いる。
2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、断面におい
て、輪郭が上記活性層に向って末広がりの曲線をなして
いる。
【0015】上記実施形態によれば、上記上部クラッド
層のリッジ部は、断面における輪郭が、上記活性層に向
って末広がりの曲線をなすので、上記発光領域からの光
の光密度が効果的に小さくなり、また、上記電流ブロッ
ク層が少ない欠陥で形成される。したがって、上記半導
体レーザ装置は、高出力発光時の上記上部クラッド層の
リッジ部および電流ブロック層の劣化が防止されて、良
好な信頼性が得られる。
層のリッジ部は、断面における輪郭が、上記活性層に向
って末広がりの曲線をなすので、上記発光領域からの光
の光密度が効果的に小さくなり、また、上記電流ブロッ
ク層が少ない欠陥で形成される。したがって、上記半導
体レーザ装置は、高出力発光時の上記上部クラッド層の
リッジ部および電流ブロック層の劣化が防止されて、良
好な信頼性が得られる。
【0016】1実施形態の半導体レーザ装置は、上記第
2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、幅方向の寸法
が5μm以下であり、発光波長が760nmよりも大き
く900nmよりも小さい。
2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、幅方向の寸法
が5μm以下であり、発光波長が760nmよりも大き
く900nmよりも小さい。
【0017】上記実施形態によれば、上記半導体レーザ
装置は、上記リッジ部の幅方向の寸法が5μm以下でシ
ングル横モード発振が可能であり、幅方向の寸法が比較
的小さいリッジ部では光密度が比較的大きくて高出力時
の劣化が生じ易いにもかかわらず、活性層に向って幅広
の形状を有するので安定した性能を有する。ここにおい
て、動作時の発光波長が760nm以下であると、光エ
ネルギーが過大となって上記リッジ部側面での非発光再
結合が多くなり、半導体レーザ装置の劣化が生じてしま
う。また、動作時の発光波長が900nm以上である
と、光エネルギーが小さいので、他の半導体レーザ装置
であっても劣化は殆ど生じない。したがって、発光波長
が760nmよりも大きく900nmよりも小さい場合
に、安定して高出力発光が可能な半導体レーザ装置が得
られる。
装置は、上記リッジ部の幅方向の寸法が5μm以下でシ
ングル横モード発振が可能であり、幅方向の寸法が比較
的小さいリッジ部では光密度が比較的大きくて高出力時
の劣化が生じ易いにもかかわらず、活性層に向って幅広
の形状を有するので安定した性能を有する。ここにおい
て、動作時の発光波長が760nm以下であると、光エ
ネルギーが過大となって上記リッジ部側面での非発光再
結合が多くなり、半導体レーザ装置の劣化が生じてしま
う。また、動作時の発光波長が900nm以上である
と、光エネルギーが小さいので、他の半導体レーザ装置
であっても劣化は殆ど生じない。したがって、発光波長
が760nmよりも大きく900nmよりも小さい場合
に、安定して高出力発光が可能な半導体レーザ装置が得
られる。
【0018】1実施形態の半導体レーザ装置は、上記基
板はGaAsからなり、上記活性層はInGaAsP系
材料からなり、上記第2クラッド層はAlxGa1−x
As(x>0.45)からなり、上記電流ブロック層は
AlyGa1−yAs(y>x)からなる。
板はGaAsからなり、上記活性層はInGaAsP系
材料からなり、上記第2クラッド層はAlxGa1−x
As(x>0.45)からなり、上記電流ブロック層は
AlyGa1−yAs(y>x)からなる。
【0019】上記実施形態によれば、上記半導体レーザ
装置は、GaAsからなる基板を備え、InGaAsP
系材料からなる活性層を有して高出力であり、かつ、A
lxGa1−xAs(x>0.45)からなる上記第2
クラッド層と、AlyGa1−yAs(y>x)からな
る上記電流ブロック層との劣化が効果的に防止されて、
安定した性能を有する。
装置は、GaAsからなる基板を備え、InGaAsP
系材料からなる活性層を有して高出力であり、かつ、A
lxGa1−xAs(x>0.45)からなる上記第2
クラッド層と、AlyGa1−yAs(y>x)からな
る上記電流ブロック層との劣化が効果的に防止されて、
安定した性能を有する。
【0020】1実施形態に記載の半導体レーザ装置は、
第2導電型のエッチングストップ層を備え、上記第2導
電型の上部クラッド層は、上記エッチングストップ層に
よって、上記活性層に近い側の上部第1クラッド層と、
上記活性層から遠い側であって上記ストライプ状のリッ
ジ部を構成する上部第2クラッド層とに隔てられてい
る。
第2導電型のエッチングストップ層を備え、上記第2導
電型の上部クラッド層は、上記エッチングストップ層に
よって、上記活性層に近い側の上部第1クラッド層と、
上記活性層から遠い側であって上記ストライプ状のリッ
ジ部を構成する上部第2クラッド層とに隔てられてい
る。
【0021】上記実施形態によれば、上記上部クラッド
層は、上記エッチングストップ層によって、上部第1ク
ラッド層の厚みが所定の厚みに良好な制御性で得られ、
また、上部第2クラッド層の形状が、動作時の光密度を
比較的小さくできる所定のリッジ形状に、良好な制御性
で形成される。
層は、上記エッチングストップ層によって、上部第1ク
ラッド層の厚みが所定の厚みに良好な制御性で得られ、
また、上部第2クラッド層の形状が、動作時の光密度を
比較的小さくできる所定のリッジ形状に、良好な制御性
で形成される。
【0022】1実施形態の半導体レーザ装置は、上記エ
ッチングストップ層はGaAsからなる。
ッチングストップ層はGaAsからなる。
【0023】上記実施形態によれば、上記エッチングス
トップ層は、GaAsからなり、上記第2クラッド層の
リッジ部を形成する際に例えば酸化などの劣化が生じに
くいので、エッチングストップ層の酸化物に起因する電
流ブロック層の欠陥などが回避されて、安定した性能の
半導体レーザ装置が得られる。
トップ層は、GaAsからなり、上記第2クラッド層の
リッジ部を形成する際に例えば酸化などの劣化が生じに
くいので、エッチングストップ層の酸化物に起因する電
流ブロック層の欠陥などが回避されて、安定した性能の
半導体レーザ装置が得られる。
【0024】1実施形態の半導体レーザ装置は、上記第
1導電型の下部クラッド層は、上記基板に近い部分の屈
折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大きい。
1導電型の下部クラッド層は、上記基板に近い部分の屈
折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大きい。
【0025】上記実施形態によれば、上記基板に近い部
分の屈折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大
きい第1導電型の下部クラッド層によって、上記活性層
の発光領域が基板側に移動するので、上記活性層に関し
て基板の反対側に位置する上部クラッド層のリッジ部で
は、上記発光領域からの光の光密度が減少する。したが
って、上記上部クラッド層のリッジ部の劣化が回避され
るので、安定して高出力発光が可能な半導体レーザ装置
が得られる。
分の屈折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大
きい第1導電型の下部クラッド層によって、上記活性層
の発光領域が基板側に移動するので、上記活性層に関し
て基板の反対側に位置する上部クラッド層のリッジ部で
は、上記発光領域からの光の光密度が減少する。したが
って、上記上部クラッド層のリッジ部の劣化が回避され
るので、安定して高出力発光が可能な半導体レーザ装置
が得られる。
【0026】1実施形態の半導体レーザ装置は、発光波
長が760nmよりも大きく800nmよりも小さい。
長が760nmよりも大きく800nmよりも小さい。
【0027】上記実施形態によれば、発光波長が760
nmよりも大きく800nmよりも小さい半導体レーザ
装置において、例えば120mW以上の大出力において
も長時間に亘って安定して発光が可能になる。
nmよりも大きく800nmよりも小さい半導体レーザ
装置において、例えば120mW以上の大出力において
も長時間に亘って安定して発光が可能になる。
【0028】1実施形態の光ディスク装置は、上記半導
体レーザ装置を用いる。
体レーザ装置を用いる。
【0029】上記実施形態によれば、シングル横モード
で高出力発光が可能であり、かつ、高信頼の半導体レー
ザ装置を用いることによって、高速読み出しおよび書き
込みが可能な高信頼の光ディスク装置が得られる。
で高出力発光が可能であり、かつ、高信頼の半導体レー
ザ装置を用いることによって、高速読み出しおよび書き
込みが可能な高信頼の光ディスク装置が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
より詳細に説明する。
より詳細に説明する。
【0031】(第1実施形態)図1は、第1実施形態の
半導体レーザ装置を示す図であり、図2は上記半導体レ
ーザ装置の製造方法を示す工程図である。
半導体レーザ装置を示す図であり、図2は上記半導体レ
ーザ装置の製造方法を示す工程図である。
【0032】本実施形態の半導体レーザ装置は、図1に
示すように、(100)面を有するn−GaAs基板1
01上に、n−GaAsバッファ層102(0.5μm
厚)と、n−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層
103(1.7μm厚)と、i−Al0.3Ga0.7
As下部光ガイド層104(35nm厚)と、多重量子
井戸活性層105と、i−Al0.3Ga0.7As上
部光ガイド層106(35nm厚)と、p−Al0.5
Ga0.5As上部第1クラッド層107(0.20μ
m厚)と、p−GaAsエッチングストップ層108
(3nm厚)と、p−Al0.5Ga0.5As上部第
2クラッド層109(1.2μm厚)と、p−GaAs
コンタクト層110(0.7μm厚)とが、順に積層さ
れてなる。上記エッチングストップ層108上に形成さ
れた上部第2クラッド層109は、ストライプ状のリッ
ジ形状に形成されていて、リッジ部として機能する。
示すように、(100)面を有するn−GaAs基板1
01上に、n−GaAsバッファ層102(0.5μm
厚)と、n−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層
103(1.7μm厚)と、i−Al0.3Ga0.7
As下部光ガイド層104(35nm厚)と、多重量子
井戸活性層105と、i−Al0.3Ga0.7As上
部光ガイド層106(35nm厚)と、p−Al0.5
Ga0.5As上部第1クラッド層107(0.20μ
m厚)と、p−GaAsエッチングストップ層108
(3nm厚)と、p−Al0.5Ga0.5As上部第
2クラッド層109(1.2μm厚)と、p−GaAs
コンタクト層110(0.7μm厚)とが、順に積層さ
れてなる。上記エッチングストップ層108上に形成さ
れた上部第2クラッド層109は、ストライプ状のリッ
ジ形状に形成されていて、リッジ部として機能する。
【0033】上記多重量子井戸活性層105は、2層の
0.28%圧縮歪In0.25Ga 0.75As
0.57P0.43井戸層(6nm厚)と、3層の−
1.2%引張り歪GaAs0.66P0.34障壁層
(3層のうちの基板側から第1、第3番目の障壁層は
7.5nm厚であり、第2番目の障壁層は7nm厚)と
からなり、上記InGaAsP井戸層とGaAsP障壁
層とが交互に積層されている。この多重量子井戸活性層
105における発振波長は780nmである。
0.28%圧縮歪In0.25Ga 0.75As
0.57P0.43井戸層(6nm厚)と、3層の−
1.2%引張り歪GaAs0.66P0.34障壁層
(3層のうちの基板側から第1、第3番目の障壁層は
7.5nm厚であり、第2番目の障壁層は7nm厚)と
からなり、上記InGaAsP井戸層とGaAsP障壁
層とが交互に積層されている。この多重量子井戸活性層
105における発振波長は780nmである。
【0034】上記リッジ形状の上部第2クラッド層10
9は、上記多重量子井戸活性層105に向って末広がり
の形状を有し、厚み方向に約2μm、幅方向に約2.5
μmの寸法を有する。上記リッジ形状の上部第2クラッ
ド層109の両側には、n−Al0.7Ga0.3As
第1電流ブロック層111(0.6μm厚)、n−Ga
As第2電流ブロック層112(0.6μm厚)、p−
GaAs埋め込み層113(0.7μm厚)が積層され
ている。この第1電流ブロック層111、第2電流ブロ
ック層112、埋め込み層113によって、リッジ部の
概略直下にのみ電流を導く電流狭窄構造を構成してい
る。第1電流ブロック層111は、上部第2クラッド層
109よりもAl組成比を高くすることによって屈折率
を低くして、上記上部第2クラッド層109への光閉じ
込め効果を奏するようにしている。さらに、上記リッジ
部109、第1電流ブロック層111、第2電流ブロッ
ク層112、および埋め込み層113の上面に、p−G
aAsキャップ層114(2.0μm厚)を積層してい
る。
9は、上記多重量子井戸活性層105に向って末広がり
の形状を有し、厚み方向に約2μm、幅方向に約2.5
μmの寸法を有する。上記リッジ形状の上部第2クラッ
ド層109の両側には、n−Al0.7Ga0.3As
第1電流ブロック層111(0.6μm厚)、n−Ga
As第2電流ブロック層112(0.6μm厚)、p−
GaAs埋め込み層113(0.7μm厚)が積層され
ている。この第1電流ブロック層111、第2電流ブロ
ック層112、埋め込み層113によって、リッジ部の
概略直下にのみ電流を導く電流狭窄構造を構成してい
る。第1電流ブロック層111は、上部第2クラッド層
109よりもAl組成比を高くすることによって屈折率
を低くして、上記上部第2クラッド層109への光閉じ
込め効果を奏するようにしている。さらに、上記リッジ
部109、第1電流ブロック層111、第2電流ブロッ
ク層112、および埋め込み層113の上面に、p−G
aAsキャップ層114(2.0μm厚)を積層してい
る。
【0035】図2を用いて、上記半導体レーザ装置の製
造方法を説明する。
造方法を説明する。
【0036】まず、n−基板101上に、n−バッファ
層102、n−クラッド層103、i−下部光ガイド層
104、2層の井戸層と3層の障壁層とからなる量子井
戸活性層105、i−上部光ガイド層106、p−上部
第1クラッド層107、p−エッチングストップ層10
8、p−上部第2クラッド層109、p−コンタクト層
110を、有機金属気相成長法(MOCVD法)によっ
て順次積層する。上記活性層105周辺を成長する際の
雰囲気温度は650℃である。そして、p−コンタクト
層110上にストライプ状のレジストマスク121を形
成する(図2(a))。レジストマスクの方向は(1−
10)方向である。その後、レジストマスク121直下
以外の部分のp−コンタクト層110と、p−上部第2
クラッド層109とをウェットエッチングによって除去
する。これによって、上記上部第2クラッド層109
を、厚み方向が約2μm、幅方向が最も大きい部分で約
2.5μmの寸法に形成して、ストライプ状のリッジ形
状に形成する。上記ウェットエッチングは、硫酸と過酸
化水素水の混合水溶液を用いたエッチングと、フッ酸
(フッ化水素酸)を用いたエッチングとの二段階で行
い、上記リッジ部の幅方向両側に、p−GaAsエッチ
ングストップ層108の表面を露出させる。すなわち、
まず、硫酸と過酸化水素水の混合水溶液を用いて、上部
第2クラッド層の109の厚み方向の途中までエッチン
グを行う(図2(b))。次に、フッ酸を用いて、上部
第2クラッド層をエッチングストップ層に至るまで厚み
方向にエッチングを行って、上記上部第2クラッド層1
09をリッジストライプ形状にする(図2(c))。こ
のとき、上部第2クラッド層109は活性層105に向
って末広がりの形状になり、上記上部第2クラッド層1
09の側面は断面が略直線になる。この面は(111)
A面である。通常、AlGaAs系材料は、ウェットエ
ッチングによって、(111)A面が得られる。
層102、n−クラッド層103、i−下部光ガイド層
104、2層の井戸層と3層の障壁層とからなる量子井
戸活性層105、i−上部光ガイド層106、p−上部
第1クラッド層107、p−エッチングストップ層10
8、p−上部第2クラッド層109、p−コンタクト層
110を、有機金属気相成長法(MOCVD法)によっ
て順次積層する。上記活性層105周辺を成長する際の
雰囲気温度は650℃である。そして、p−コンタクト
層110上にストライプ状のレジストマスク121を形
成する(図2(a))。レジストマスクの方向は(1−
10)方向である。その後、レジストマスク121直下
以外の部分のp−コンタクト層110と、p−上部第2
クラッド層109とをウェットエッチングによって除去
する。これによって、上記上部第2クラッド層109
を、厚み方向が約2μm、幅方向が最も大きい部分で約
2.5μmの寸法に形成して、ストライプ状のリッジ形
状に形成する。上記ウェットエッチングは、硫酸と過酸
化水素水の混合水溶液を用いたエッチングと、フッ酸
(フッ化水素酸)を用いたエッチングとの二段階で行
い、上記リッジ部の幅方向両側に、p−GaAsエッチ
ングストップ層108の表面を露出させる。すなわち、
まず、硫酸と過酸化水素水の混合水溶液を用いて、上部
第2クラッド層の109の厚み方向の途中までエッチン
グを行う(図2(b))。次に、フッ酸を用いて、上部
第2クラッド層をエッチングストップ層に至るまで厚み
方向にエッチングを行って、上記上部第2クラッド層1
09をリッジストライプ形状にする(図2(c))。こ
のとき、上部第2クラッド層109は活性層105に向
って末広がりの形状になり、上記上部第2クラッド層1
09の側面は断面が略直線になる。この面は(111)
A面である。通常、AlGaAs系材料は、ウェットエ
ッチングによって、(111)A面が得られる。
【0037】次に、MOCVD法を用いて、上記上部第
2クラッド層109であるリッジ部の幅方向両側に、n
−第1電流ブロック層111、n−第2電流ブロック層
112、およびp−埋め込み層113を順次積層する。
このとき、上記リッジ部の上面にも、これらの層が凸状
に形成される。この凸状の部分以外を覆うようにレジス
トマスクを形成し、上記リッジ部上のn−第1電流ブロ
ック層111、n−第2電流ブロック層112、p−埋
め込み層113の凸状部分を形成する部分をエッチング
で除去する。その後、上記レジストマスクを除去し、MO
CVD法を用いて、p−コンタクト層110、n−第1電
流ブロック層111、n−第2電流ブロック層112、
およびp−埋め込み層113の上側全面を覆うようにp
−キャップ層114を形成して、図1の構造を得る。最
後に、上記p−キャップ層114上面と、基板101下
面とに図示しない電極を各々配置し、ウェハのへき開
と、へき開面の鏡面形成の工程を経て、共振器長が80
0μmの埋め込みリッジ型半導体レーザ装置が得られ
る。
2クラッド層109であるリッジ部の幅方向両側に、n
−第1電流ブロック層111、n−第2電流ブロック層
112、およびp−埋め込み層113を順次積層する。
このとき、上記リッジ部の上面にも、これらの層が凸状
に形成される。この凸状の部分以外を覆うようにレジス
トマスクを形成し、上記リッジ部上のn−第1電流ブロ
ック層111、n−第2電流ブロック層112、p−埋
め込み層113の凸状部分を形成する部分をエッチング
で除去する。その後、上記レジストマスクを除去し、MO
CVD法を用いて、p−コンタクト層110、n−第1電
流ブロック層111、n−第2電流ブロック層112、
およびp−埋め込み層113の上側全面を覆うようにp
−キャップ層114を形成して、図1の構造を得る。最
後に、上記p−キャップ層114上面と、基板101下
面とに図示しない電極を各々配置し、ウェハのへき開
と、へき開面の鏡面形成の工程を経て、共振器長が80
0μmの埋め込みリッジ型半導体レーザ装置が得られ
る。
【0038】本実施形態の半導体レーザ装置は、Alフ
リーの材料によって、井戸層/バリア層を有する多重量
子井戸活性層105を形成したので、安定して高出力発
光が可能である。ここにおいて、半導体レーザ装置を高
出力で発光する際、低出力では問題が無かったAlGa
Asからなる上部第2クラッド層および電流ブロック層
が劣化する問題が生じる。この上部第2クラッド層およ
び電流ブロック層の劣化の程度は、上部第2クラッド層
の形状に応じて変わることが判明した。そこで、本実施
形態の半導体レーザ装置では、上部第2クラッド層10
9を、活性層105に向って末広がりの形状にすること
によって、上記上部第2クラッド層109および第1電
流ブロック層111の劣化を回避している。実際に上記
構造の半導体レーザ装置を製造して発光動作させて実験
を行った結果、発振波長が780nmで140mW以上
の高出力発光が安定して得られることが確認された。
リーの材料によって、井戸層/バリア層を有する多重量
子井戸活性層105を形成したので、安定して高出力発
光が可能である。ここにおいて、半導体レーザ装置を高
出力で発光する際、低出力では問題が無かったAlGa
Asからなる上部第2クラッド層および電流ブロック層
が劣化する問題が生じる。この上部第2クラッド層およ
び電流ブロック層の劣化の程度は、上部第2クラッド層
の形状に応じて変わることが判明した。そこで、本実施
形態の半導体レーザ装置では、上部第2クラッド層10
9を、活性層105に向って末広がりの形状にすること
によって、上記上部第2クラッド層109および第1電
流ブロック層111の劣化を回避している。実際に上記
構造の半導体レーザ装置を製造して発光動作させて実験
を行った結果、発振波長が780nmで140mW以上
の高出力発光が安定して得られることが確認された。
【0039】上記上部第2クラッド層および電流ブロッ
ク層の劣化の程度が、上記第2クラッド層の形状に応じ
て変化する理由を、以下に説明する。
ク層の劣化の程度が、上記第2クラッド層の形状に応じ
て変化する理由を、以下に説明する。
【0040】まず、リッジストライプ構造の半導体レー
ザ装置においては、リッジ部を形成する際にウェハが大
気に曝される。したがって、本実施形態では、酸化しや
すいAlを全く含まないGaAsエッチングストップ層
を用いることによって、その上に形成する電流ブロック
層111の成長時に界面が清浄になるようにしている。
しかし、900nm未満の発振波長のレーザにおいて
は、キャリアの活性層への閉じ込めを十分に行うため
に、Alの組成比が0.45を超えるAlGaAsを用
いて上部クラッド層を形成するので、上記リッジ部形成
の際にリッジ部側面でAlの酸化が発生しやすい。した
がって、上記リッジ部側面には、Alの酸化に起因する
欠陥が発生しやすくなっている。ここで、上記リッジ部
側面の活性層に近い部分では、活性層からの光に曝され
易い。この活性層からの光の光密度が高いと、上記リッ
ジ部を構成するクラッド層や電流ブロック層が、非発光
再結合によって劣化してしまう。したがって、本実施形
態では、リッジ部の形状を、活性層からの光の光密度が
劣化を誘発しないように最適化することによって、半導
体レーザ装置の性能を安定にしている。
ザ装置においては、リッジ部を形成する際にウェハが大
気に曝される。したがって、本実施形態では、酸化しや
すいAlを全く含まないGaAsエッチングストップ層
を用いることによって、その上に形成する電流ブロック
層111の成長時に界面が清浄になるようにしている。
しかし、900nm未満の発振波長のレーザにおいて
は、キャリアの活性層への閉じ込めを十分に行うため
に、Alの組成比が0.45を超えるAlGaAsを用
いて上部クラッド層を形成するので、上記リッジ部形成
の際にリッジ部側面でAlの酸化が発生しやすい。した
がって、上記リッジ部側面には、Alの酸化に起因する
欠陥が発生しやすくなっている。ここで、上記リッジ部
側面の活性層に近い部分では、活性層からの光に曝され
易い。この活性層からの光の光密度が高いと、上記リッ
ジ部を構成するクラッド層や電流ブロック層が、非発光
再結合によって劣化してしまう。したがって、本実施形
態では、リッジ部の形状を、活性層からの光の光密度が
劣化を誘発しないように最適化することによって、半導
体レーザ装置の性能を安定にしている。
【0041】図6は、リッジ部の形状に対応する光の分
布を示した模式図である。図6(a)は、リッジ部10
の側面が活性層15に向って狭まる形状を有する場合で
あり、図6(b)はリッジ部20の側面が活性層25の
幅方向に対して垂直をなす場合であり、図6(c)はリ
ッジ部30が活性層35に向って末広がりの形状をなす
場合を示している。本実施形態では、図6(c)に示す
ように、リッジ部30よりも屈折率が低い電流ブロック
層38が、上記リッジ部30に、活性層35の発光領域
37に向って覆い被さるように配置されている。これに
よって、発光領域37からの光が、矢印Aで示す方向に
押さえ込まれて、リッジ部30側面の特に活性層35に
近い部分における光密度が小さくなる。その結果、リッ
ジ部30側面の活性層35に近い部分の非発光再結合の
発生が抑制される。一方、従来の図6(a)に示す構造
では、図6(c)とは逆に、電流ブロック層が、活性層
15から遠ざかる方向に向ってこの電流ブロック層より
も屈折率が高いリッジ部10を覆うように配置されてい
る。これによって、矢印Bに示す方向、すなわち発光領
域17からの光の出射方向と略同じ方向に光が集められ
るので、特に、光が通過する幅が狭まるリッジ部の活性
層15に近い部分において、光密度が過大になってしま
う。図6(b)では、リッジ部20の活性層25側の部
分において、発光領域27からの光の光密度は、図6
(a)における程度には過大にならないが、図6(c)
よりは大きくなって、リッジ部20側面などで非発光再
結合が生じてしまう。
布を示した模式図である。図6(a)は、リッジ部10
の側面が活性層15に向って狭まる形状を有する場合で
あり、図6(b)はリッジ部20の側面が活性層25の
幅方向に対して垂直をなす場合であり、図6(c)はリ
ッジ部30が活性層35に向って末広がりの形状をなす
場合を示している。本実施形態では、図6(c)に示す
ように、リッジ部30よりも屈折率が低い電流ブロック
層38が、上記リッジ部30に、活性層35の発光領域
37に向って覆い被さるように配置されている。これに
よって、発光領域37からの光が、矢印Aで示す方向に
押さえ込まれて、リッジ部30側面の特に活性層35に
近い部分における光密度が小さくなる。その結果、リッ
ジ部30側面の活性層35に近い部分の非発光再結合の
発生が抑制される。一方、従来の図6(a)に示す構造
では、図6(c)とは逆に、電流ブロック層が、活性層
15から遠ざかる方向に向ってこの電流ブロック層より
も屈折率が高いリッジ部10を覆うように配置されてい
る。これによって、矢印Bに示す方向、すなわち発光領
域17からの光の出射方向と略同じ方向に光が集められ
るので、特に、光が通過する幅が狭まるリッジ部の活性
層15に近い部分において、光密度が過大になってしま
う。図6(b)では、リッジ部20の活性層25側の部
分において、発光領域27からの光の光密度は、図6
(a)における程度には過大にならないが、図6(c)
よりは大きくなって、リッジ部20側面などで非発光再
結合が生じてしまう。
【0042】また、本実施形態では、上記上部第2クラ
ッド層109が活性層105に向って末広がりの形状を
有することによって、さらに、以下に示す効果が得られ
る。
ッド層109が活性層105に向って末広がりの形状を
有することによって、さらに、以下に示す効果が得られ
る。
【0043】すなわち、図1に示すようなエッチングス
トップ層107上に、上部第2クラッド層109によっ
てリッジ部を形成すると、上記上部第2クラッド層10
9の側面とエッチングストップ層107の上面とが鈍角
をなす。このエッチングストップ層107上かつ上部第
2クラッド層109の幅方向両側に、MOCVD法で電
流ブロック層111を成長する際、上記エッチングスト
ップ層107表面と、上部第2クラッド層109の側面
とで、異なる方向に向って結晶成長が生じる。したがっ
て、上記上部第2クラッド層109の側面とエッチング
ストップ層107の上面とが近接する位置において、上
記エッチングストップ層107表面上に成長する結晶
と、上部第2クラッド層109の側面に成長する結晶と
がぶつかり合う。ここで、本実施形態では、上記上部第
2クラッド層109の側面とエッチングストップ層10
7の上面とが鈍角をなすので、上記エッチングストップ
層107表面の結晶と、上部第2クラッド層109の側
面の結晶とがぶつかっても、結晶欠陥が殆ど生じないで
電流ブロック層111が形成される。一方、図8(b)
の従来の半導体レーザ装置のように、上記エッチングス
トップ層308上面と上部第2クラッド層309側面と
が鋭角をなす場合、結晶成長時に上記エッチングストッ
プ層308表面の結晶と、上部第2クラッド層309の
側面の結晶とがぶつかって結晶欠陥が生じ、結晶欠陥を
有する電流ブロック層311が形成されてしまう。ここ
で、電流ブロック層311は、上部第2クラッド層30
9よりもAl組成が高い層であるので、電流ブロック層
311の形成時などに混入した不純物準位を形成する酸
素と上記結晶欠陥とによって、高出力動作時の大きな光
密度の下で半導体レーザ装置の性能が劣化してしまう。
トップ層107上に、上部第2クラッド層109によっ
てリッジ部を形成すると、上記上部第2クラッド層10
9の側面とエッチングストップ層107の上面とが鈍角
をなす。このエッチングストップ層107上かつ上部第
2クラッド層109の幅方向両側に、MOCVD法で電
流ブロック層111を成長する際、上記エッチングスト
ップ層107表面と、上部第2クラッド層109の側面
とで、異なる方向に向って結晶成長が生じる。したがっ
て、上記上部第2クラッド層109の側面とエッチング
ストップ層107の上面とが近接する位置において、上
記エッチングストップ層107表面上に成長する結晶
と、上部第2クラッド層109の側面に成長する結晶と
がぶつかり合う。ここで、本実施形態では、上記上部第
2クラッド層109の側面とエッチングストップ層10
7の上面とが鈍角をなすので、上記エッチングストップ
層107表面の結晶と、上部第2クラッド層109の側
面の結晶とがぶつかっても、結晶欠陥が殆ど生じないで
電流ブロック層111が形成される。一方、図8(b)
の従来の半導体レーザ装置のように、上記エッチングス
トップ層308上面と上部第2クラッド層309側面と
が鋭角をなす場合、結晶成長時に上記エッチングストッ
プ層308表面の結晶と、上部第2クラッド層309の
側面の結晶とがぶつかって結晶欠陥が生じ、結晶欠陥を
有する電流ブロック層311が形成されてしまう。ここ
で、電流ブロック層311は、上部第2クラッド層30
9よりもAl組成が高い層であるので、電流ブロック層
311の形成時などに混入した不純物準位を形成する酸
素と上記結晶欠陥とによって、高出力動作時の大きな光
密度の下で半導体レーザ装置の性能が劣化してしまう。
【0044】したがって、本実施形態では、上部第2ク
ラッド層109の形状を活性層105に向って末広がり
にして、上記上部第2クラッド層109の側面とエッチ
ングストップ層107の上面とがなす角度を鈍角にする
ことによって、電流ブロック層111の結晶欠陥が少な
くなるようにしている。これによって、電流ブロック層
111が、比較的高い光密度の下においても劣化するこ
とがなくて、長期に亘って安定した性能の半導体レーザ
装置が得られる。
ラッド層109の形状を活性層105に向って末広がり
にして、上記上部第2クラッド層109の側面とエッチ
ングストップ層107の上面とがなす角度を鈍角にする
ことによって、電流ブロック層111の結晶欠陥が少な
くなるようにしている。これによって、電流ブロック層
111が、比較的高い光密度の下においても劣化するこ
とがなくて、長期に亘って安定した性能の半導体レーザ
装置が得られる。
【0045】従来のAlGaAs系の半導体レーザ装置
において、図6(a)、(b)、(c)に示すようなリ
ッジストライプ構造が用いられていたが、リッジ部形状
に起因する光密度の分布や電流ブロック層の結晶欠陥に
ついては考慮されていなかった。なぜなら、上記従来の
AlGaAs系の半導体レーザ装置は出力が小さいの
で、リッジ部や電流ブロック層での劣化は、活性層での
劣化に比べて遥かに程度が小さいから、問題にならなか
ったからである。また、980nm帯などの長波長で発
振する半導体レーザ装置では、レーザ光のエネルギーが
小さいので、非発光再結合準位による光吸収は少なくて
問題にならなかったからである。つまり、発光波長が9
00nm以上で低出力の半導体レーザ装置では、リッジ
部の構造は、成長方法やプロセス方法などの製造の観点
のみに基いて決定されていて、発光性能への影響は考慮
されていなかった。本発明者は、900nm未満の発光
波長で発振する半導体レーザ装置において、例えばPな
どのAl系以外の材料を用いることによって高出力発光
に耐える活性層を備える場合、リッジ部形状が半導体レ
ーザ装置性能に大きな影響を及ぼすことを見出し、これ
に基いて、良好な性能が得られるリッジ部の構造を解明
するに至った。
において、図6(a)、(b)、(c)に示すようなリ
ッジストライプ構造が用いられていたが、リッジ部形状
に起因する光密度の分布や電流ブロック層の結晶欠陥に
ついては考慮されていなかった。なぜなら、上記従来の
AlGaAs系の半導体レーザ装置は出力が小さいの
で、リッジ部や電流ブロック層での劣化は、活性層での
劣化に比べて遥かに程度が小さいから、問題にならなか
ったからである。また、980nm帯などの長波長で発
振する半導体レーザ装置では、レーザ光のエネルギーが
小さいので、非発光再結合準位による光吸収は少なくて
問題にならなかったからである。つまり、発光波長が9
00nm以上で低出力の半導体レーザ装置では、リッジ
部の構造は、成長方法やプロセス方法などの製造の観点
のみに基いて決定されていて、発光性能への影響は考慮
されていなかった。本発明者は、900nm未満の発光
波長で発振する半導体レーザ装置において、例えばPな
どのAl系以外の材料を用いることによって高出力発光
に耐える活性層を備える場合、リッジ部形状が半導体レ
ーザ装置性能に大きな影響を及ぼすことを見出し、これ
に基いて、良好な性能が得られるリッジ部の構造を解明
するに至った。
【0046】なお、本実施形態では、リッジ部109の
側面に形成した電流ブロック層111は、半導体によっ
て構成している。この電流ブロック層を誘電体で形成す
ると、高出力での動作時に、他の半導体層との熱膨張係
数の違いによる歪のために、レーザ内部に欠陥が発生し
て劣化してしまう。また、エッチングストップ層108
はGaAsで形成していて、InGaPなどのPを含む
材料は用いていない。これは、エッチングストップ層に
Pを含んだ材料を用いると、AlGaAsを成長して電
流ブロック層を形成する際、このAlGaAsの成長温
度である700〜750℃程度の温度によってエッチン
グストップ層からのPの脱離が発生して、エッチングス
トップ層に大量の欠陥が発生してしまうからである。ま
た、上記半導体レーザ装置は、リッジ部109の幅方向
の寸法を5μm以下にして、シングル横モードで発振可
能にしている。
側面に形成した電流ブロック層111は、半導体によっ
て構成している。この電流ブロック層を誘電体で形成す
ると、高出力での動作時に、他の半導体層との熱膨張係
数の違いによる歪のために、レーザ内部に欠陥が発生し
て劣化してしまう。また、エッチングストップ層108
はGaAsで形成していて、InGaPなどのPを含む
材料は用いていない。これは、エッチングストップ層に
Pを含んだ材料を用いると、AlGaAsを成長して電
流ブロック層を形成する際、このAlGaAsの成長温
度である700〜750℃程度の温度によってエッチン
グストップ層からのPの脱離が発生して、エッチングス
トップ層に大量の欠陥が発生してしまうからである。ま
た、上記半導体レーザ装置は、リッジ部109の幅方向
の寸法を5μm以下にして、シングル横モードで発振可
能にしている。
【0047】また、リッジ部109側面や電流ブロック
層111内の結晶欠陥による非発光再結合準位への光吸
収は、発振波長が短い光、すなわち、エネルギーが大き
い光を出射する半導体レーザ装置において顕著である。
したがって、本発明によれば、シングル横モードでの高
出力発光が可能であって、発振波長が760nmより大
きく800nmより小さい光ディスク装置の光源に好適
な半導体レーザ装置について、性能の劣化が少ない高信
頼の半導体レーザ装置が得られる。
層111内の結晶欠陥による非発光再結合準位への光吸
収は、発振波長が短い光、すなわち、エネルギーが大き
い光を出射する半導体レーザ装置において顕著である。
したがって、本発明によれば、シングル横モードでの高
出力発光が可能であって、発振波長が760nmより大
きく800nmより小さい光ディスク装置の光源に好適
な半導体レーザ装置について、性能の劣化が少ない高信
頼の半導体レーザ装置が得られる。
【0048】(第2実施形態)図3は、第2実施形態の
半導体レーザ装置を示す図である。本実施形態の半導体
レーザ装置は、(100)面を有するn−GaAs基板
201上に、n−GaAsバッファ層202(0.5μ
m厚)と、n−Al0.47Ga0.53As下部第2
クラッド層203b(2.3μm厚)と、n−Al
0.5Ga0.5As下部第1クラッド層203a
(0.2μm厚)と、i−Al0.35Ga0. 65A
s下部光ガイド層204(55nm厚)と、多重量子井
戸活性層205と、i−Al0.35Ga0.65As
上部光ガイド層206(55nm厚)と、p−Al
0.5Ga0.5As上部第1クラッド層207(0.
20μm厚)と、p−GaAsエッチングストップ層2
08(3nm厚)と、p−Al0.5Ga0.5As上
部第2クラッド層209(1.2μm厚)と、p−Ga
Asコンタクト層210(0.7μm厚)とが、順次積
層されている上記多重量子井戸活性層205は、2層の
0.35%圧縮歪In0.27Ga0.73As
0.55P0.45井戸層(8nm厚)と、3層の−
1.45%引張り歪In0.09Ga0.91As
0.41P0.59障壁層(3層のうち基板側から第
1、第3番目の障壁層の層厚10nm、第2番目は5n
m厚)とからなり、上記井戸層と障壁層とは交互に積層
されている。
半導体レーザ装置を示す図である。本実施形態の半導体
レーザ装置は、(100)面を有するn−GaAs基板
201上に、n−GaAsバッファ層202(0.5μ
m厚)と、n−Al0.47Ga0.53As下部第2
クラッド層203b(2.3μm厚)と、n−Al
0.5Ga0.5As下部第1クラッド層203a
(0.2μm厚)と、i−Al0.35Ga0. 65A
s下部光ガイド層204(55nm厚)と、多重量子井
戸活性層205と、i−Al0.35Ga0.65As
上部光ガイド層206(55nm厚)と、p−Al
0.5Ga0.5As上部第1クラッド層207(0.
20μm厚)と、p−GaAsエッチングストップ層2
08(3nm厚)と、p−Al0.5Ga0.5As上
部第2クラッド層209(1.2μm厚)と、p−Ga
Asコンタクト層210(0.7μm厚)とが、順次積
層されている上記多重量子井戸活性層205は、2層の
0.35%圧縮歪In0.27Ga0.73As
0.55P0.45井戸層(8nm厚)と、3層の−
1.45%引張り歪In0.09Ga0.91As
0.41P0.59障壁層(3層のうち基板側から第
1、第3番目の障壁層の層厚10nm、第2番目は5n
m厚)とからなり、上記井戸層と障壁層とは交互に積層
されている。
【0049】上記エッチングストップ層208上に配置
された上部第2クラッド層209は、ストライプ状のリ
ッジ形状をなしている。この上部第2クラッド層209
によって構成されたリッジ部は、厚み方向が約2μm、
幅方向が約2.5μmの寸法を有する。この上部第2ク
ラッド層209下端のエッチングストップ層208に接
する部分が、上記2.5μmの幅方向寸法を有してい
る。上記リッジ部の幅方向両側には、n−Al0.7G
a0.3As第1電流ブロック層211(0.6μm
厚)、n−GaAs第2電流ブロック層212(0.6
μm厚)、p−GaAs埋め込み層213(0.7μm
厚)が埋め込まれていて、この構造によって、略リッジ
部直下にのみに電流を導く電流狭窄作用を奏するように
なっている。上記第1電流ブロック層211は、上記上
部第2クラッド層209への光の閉じ込めのため、この
上部第2クラッド層209よりも小さい屈折率をなすよ
うに、クラッド層209の構成材料よりもAl組成比が
大きい材料で構成している。上記p−GaAsコンタク
ト層210、第1電流ブロック層211、第2電流ブロ
ック層212、および埋め込み層213上には、p−G
aAsキャップ層214(2.0μm厚)が積層されて
いる。上記上部第2クラッド層209の側面は、活性層
205に向かって末広がりの曲線に形成されている。こ
の半導体レーザ装置は、発振波長が780nmである。
された上部第2クラッド層209は、ストライプ状のリ
ッジ形状をなしている。この上部第2クラッド層209
によって構成されたリッジ部は、厚み方向が約2μm、
幅方向が約2.5μmの寸法を有する。この上部第2ク
ラッド層209下端のエッチングストップ層208に接
する部分が、上記2.5μmの幅方向寸法を有してい
る。上記リッジ部の幅方向両側には、n−Al0.7G
a0.3As第1電流ブロック層211(0.6μm
厚)、n−GaAs第2電流ブロック層212(0.6
μm厚)、p−GaAs埋め込み層213(0.7μm
厚)が埋め込まれていて、この構造によって、略リッジ
部直下にのみに電流を導く電流狭窄作用を奏するように
なっている。上記第1電流ブロック層211は、上記上
部第2クラッド層209への光の閉じ込めのため、この
上部第2クラッド層209よりも小さい屈折率をなすよ
うに、クラッド層209の構成材料よりもAl組成比が
大きい材料で構成している。上記p−GaAsコンタク
ト層210、第1電流ブロック層211、第2電流ブロ
ック層212、および埋め込み層213上には、p−G
aAsキャップ層214(2.0μm厚)が積層されて
いる。上記上部第2クラッド層209の側面は、活性層
205に向かって末広がりの曲線に形成されている。こ
の半導体レーザ装置は、発振波長が780nmである。
【0050】図4は、上記半導体レーザ装置の製造方法
を示した工程図である。
を示した工程図である。
【0051】まず、図4(a)に示すように、n−基板
201上に、順に、n−バッファ層202、n−下部第
2クラッド層203b、n−下部第1クラッド層203
a、i−下部光ガイド層204、2層の井戸層と3層の
障壁層からなる量子井戸活性層205、i−上部光ガイ
ド層206、p−上部第1クラッド層207、p−エッ
チングストップ層208、p−上部第2クラッド層20
9、p−コンタクト層210とを、有機金属気相成長法
(MOCVD法)によって積層する。上記量子井戸活性
層205周辺を成長する際の雰囲気温度は650℃にし
ている。そして、p−コンタクト層210上に、ストラ
イプ状のレジストマスク221を形成する(図4
(a))。このレジストマスク221は(110)方向
に向けて形成する。その後、レジストマスク221直下
以外の部分のp−コンタクト層210と、p−上部第2
クラッド層209とをウェットエッチング法で除去し
て、上記上部第2クラッド層209の厚み方向の寸法を
約2μmに、幅方向の寸法を最も大きい部分で約2.5
μmにしてリッジ部を形成する。この際のエッチング
は、硫酸と過酸化水素水の混合水溶液によるエッチング
と、フッ酸を用いたエッチングとの二段階に分けて実行
する。すなわち、まず、硫酸と過酸化水素水の混合水溶
液を用いて、上記上部第2クラッド層の209の厚み方
向の途中までをエッチング除去する(図4(b))。ウ
ェットエッチングでは、基板の面方位の影響を受けない
場合は、エッチングは曲面状に進む傾向を有する。上記
ストライプ状のレジストマスクの方向が(110)であ
ることから、図4(b)の段階において活性層に向かっ
て末広がりの形状をなす上部第2クラッド層209の側
面は、(111)B面に近い面方位を有する。上記上部
第2クラッド層209を構成するAlGaAsにおける
(111)B面は、エッチングで生成し難い面であるの
で、この上部第2クラッド層209の側面は、ウェット
エッチングの特性をそのまま反映する。すなわち、上部
第2クラッド層209の側面は、断面において活性層2
05に向かって末広がりの曲線をなす。上記ストライプ
状のレジストマスクの方向が(1−10)である場合、
第2クラッド層の側面は、エッチングによって生成され
易い面である(111)A面が生成されて、第1実施形
態のような直線断面になる。次に、フッ酸を用いて上部
第2クラッド層209を、エッチングストップ層208
に至るまで厚み方向にエッチングを行って、リッジ部を
形成する(図4(C))。この時も、上部第2クラッド
層209の側面は、エッチングで生成され難い(11
1)B面であるので、エッチングの特性が反映されて、
断面が活性層205に向って末広がりの曲面なす。
201上に、順に、n−バッファ層202、n−下部第
2クラッド層203b、n−下部第1クラッド層203
a、i−下部光ガイド層204、2層の井戸層と3層の
障壁層からなる量子井戸活性層205、i−上部光ガイ
ド層206、p−上部第1クラッド層207、p−エッ
チングストップ層208、p−上部第2クラッド層20
9、p−コンタクト層210とを、有機金属気相成長法
(MOCVD法)によって積層する。上記量子井戸活性
層205周辺を成長する際の雰囲気温度は650℃にし
ている。そして、p−コンタクト層210上に、ストラ
イプ状のレジストマスク221を形成する(図4
(a))。このレジストマスク221は(110)方向
に向けて形成する。その後、レジストマスク221直下
以外の部分のp−コンタクト層210と、p−上部第2
クラッド層209とをウェットエッチング法で除去し
て、上記上部第2クラッド層209の厚み方向の寸法を
約2μmに、幅方向の寸法を最も大きい部分で約2.5
μmにしてリッジ部を形成する。この際のエッチング
は、硫酸と過酸化水素水の混合水溶液によるエッチング
と、フッ酸を用いたエッチングとの二段階に分けて実行
する。すなわち、まず、硫酸と過酸化水素水の混合水溶
液を用いて、上記上部第2クラッド層の209の厚み方
向の途中までをエッチング除去する(図4(b))。ウ
ェットエッチングでは、基板の面方位の影響を受けない
場合は、エッチングは曲面状に進む傾向を有する。上記
ストライプ状のレジストマスクの方向が(110)であ
ることから、図4(b)の段階において活性層に向かっ
て末広がりの形状をなす上部第2クラッド層209の側
面は、(111)B面に近い面方位を有する。上記上部
第2クラッド層209を構成するAlGaAsにおける
(111)B面は、エッチングで生成し難い面であるの
で、この上部第2クラッド層209の側面は、ウェット
エッチングの特性をそのまま反映する。すなわち、上部
第2クラッド層209の側面は、断面において活性層2
05に向かって末広がりの曲線をなす。上記ストライプ
状のレジストマスクの方向が(1−10)である場合、
第2クラッド層の側面は、エッチングによって生成され
易い面である(111)A面が生成されて、第1実施形
態のような直線断面になる。次に、フッ酸を用いて上部
第2クラッド層209を、エッチングストップ層208
に至るまで厚み方向にエッチングを行って、リッジ部を
形成する(図4(C))。この時も、上部第2クラッド
層209の側面は、エッチングで生成され難い(11
1)B面であるので、エッチングの特性が反映されて、
断面が活性層205に向って末広がりの曲面なす。
【0052】続いてMOCVD法を用いて、上部第2ク
ラッド層209の両側に、n−第1電流ブロック層21
1、n−第2電流ブロック層212、p−埋め込み層2
13を順次積層する。このとき、リッジ部の上にも、こ
れらの層が形成されて凸形状をなす。この凸形状の部分
以外を覆うようにレジストマスクを形成し、上記リッジ
ストライプ上のn−第1電流ブロック層211、n−第
2電流ブロック層212、p−埋め込み層213で形成
された凸形状部分を、エッチングで除去する。その後、
上記レジストマスクを除去し、MOCVD法を用いてp
−キャップ層214を全面に積層して、図3に示す構造
が得られる。最後に、p−キャップ層214上面と基板
201下面に各々電極を形成し、ウェハのへき開と、こ
のへき開面への鏡面形成工程を経て、共振器長800μ
mの埋め込みリッジストライプ型半導体レーザ装置が得
られる。
ラッド層209の両側に、n−第1電流ブロック層21
1、n−第2電流ブロック層212、p−埋め込み層2
13を順次積層する。このとき、リッジ部の上にも、こ
れらの層が形成されて凸形状をなす。この凸形状の部分
以外を覆うようにレジストマスクを形成し、上記リッジ
ストライプ上のn−第1電流ブロック層211、n−第
2電流ブロック層212、p−埋め込み層213で形成
された凸形状部分を、エッチングで除去する。その後、
上記レジストマスクを除去し、MOCVD法を用いてp
−キャップ層214を全面に積層して、図3に示す構造
が得られる。最後に、p−キャップ層214上面と基板
201下面に各々電極を形成し、ウェハのへき開と、こ
のへき開面への鏡面形成工程を経て、共振器長800μ
mの埋め込みリッジストライプ型半導体レーザ装置が得
られる。
【0053】本実施形態では、第1実施形態と同様に、
リッジ部の幅方向両側面を、断面において活性層205
に向って末広がりの曲線に形成している。リッジ部の側
面を活性層に向って広げると、リッジ部の頂部は相対的
に狭くなるので、素子抵抗の上昇が発生する。そこで、
リッジ部の側面を断面曲線にすることによって、側面が
断面直線であるよりも、電流ブロック層211のリッジ
部が幅方向中央に多く食い込むようにして、光の活性層
205への押さえ込み作用を大きくすると共に、リッジ
部の頂部を比較的幅広にすることができる。また第1実
施形態と比較して、電流ブロック層211の成長時に、
エッチングストップ層208上での結晶成長方向と、リ
ッジ部側面での結晶成長方向とを近づけることができる
ので、さらに結晶欠陥の発生を抑制することができる。
これによって、電流ブロック層211の光密度による劣
化がさらに回避できて、高出力下で十分な長期信頼性を
有する半導体レーザ装置にできる。
リッジ部の幅方向両側面を、断面において活性層205
に向って末広がりの曲線に形成している。リッジ部の側
面を活性層に向って広げると、リッジ部の頂部は相対的
に狭くなるので、素子抵抗の上昇が発生する。そこで、
リッジ部の側面を断面曲線にすることによって、側面が
断面直線であるよりも、電流ブロック層211のリッジ
部が幅方向中央に多く食い込むようにして、光の活性層
205への押さえ込み作用を大きくすると共に、リッジ
部の頂部を比較的幅広にすることができる。また第1実
施形態と比較して、電流ブロック層211の成長時に、
エッチングストップ層208上での結晶成長方向と、リ
ッジ部側面での結晶成長方向とを近づけることができる
ので、さらに結晶欠陥の発生を抑制することができる。
これによって、電流ブロック層211の光密度による劣
化がさらに回避できて、高出力下で十分な長期信頼性を
有する半導体レーザ装置にできる。
【0054】さらに、本実施形態では、下部クラッド層
を、n−下部第2クラッド層203bとn−下部第1ク
ラッド層203aとの2層で構成して、基板201側の
下部第2クラッド層203bの屈折率を、活性層205
側の下部第1クラッド層203aの屈折率よりも高くし
ている。図6(d)は、本実施形態のリッジ部周囲にお
ける光の分布を示す模式図である。図6(d)に示すよ
うに、活性層45より遠い側の下部第2クラッド層43
bの屈折率を、活性層45に近い側の下部第1クラッド
層43aの屈折率よりも高くすることによって、矢印C
で示すように発光領域を基板側に寄せることができ、こ
れによって、相対的にリッジ部40側面での光密度をさ
らに下げることができる。したがって、この半導体レー
ザ装置は、高出力動作時の信頼性がさらに向上できる。
を、n−下部第2クラッド層203bとn−下部第1ク
ラッド層203aとの2層で構成して、基板201側の
下部第2クラッド層203bの屈折率を、活性層205
側の下部第1クラッド層203aの屈折率よりも高くし
ている。図6(d)は、本実施形態のリッジ部周囲にお
ける光の分布を示す模式図である。図6(d)に示すよ
うに、活性層45より遠い側の下部第2クラッド層43
bの屈折率を、活性層45に近い側の下部第1クラッド
層43aの屈折率よりも高くすることによって、矢印C
で示すように発光領域を基板側に寄せることができ、こ
れによって、相対的にリッジ部40側面での光密度をさ
らに下げることができる。したがって、この半導体レー
ザ装置は、高出力動作時の信頼性がさらに向上できる。
【0055】第1実施形態において、1層の下部クラッ
ド層103の屈折率を高くすると、第2実施形態と同様
に、発光領域を基板101側に寄せることが可能である
が、発光領域からの光が基板101側に広がり、活性層
105への光閉じ込め機能が低下して、閾値電流が悪化
してしまう。本実施形態では、下部光ガイド層204、
上部光ガイド層206の層厚を第1実施形態よりも厚く
することによって、活性層205の光閉じ込め係数を維
持すると共に、発光領域を基板201側に移動させてい
る。
ド層103の屈折率を高くすると、第2実施形態と同様
に、発光領域を基板101側に寄せることが可能である
が、発光領域からの光が基板101側に広がり、活性層
105への光閉じ込め機能が低下して、閾値電流が悪化
してしまう。本実施形態では、下部光ガイド層204、
上部光ガイド層206の層厚を第1実施形態よりも厚く
することによって、活性層205の光閉じ込め係数を維
持すると共に、発光領域を基板201側に移動させてい
る。
【0056】本実施形態の半導体レーザ装置によって、
発振波長が780nmで、シングル横モードで160m
W以上の高出力発光が得られた。
発振波長が780nmで、シングル横モードで160m
W以上の高出力発光が得られた。
【0057】(第3実施形態)図5は、本発明の第3実
施形態の光ディスク装置を示す図である。この光ディス
ク装置は、光ディスク401にデータを書き込んだり、
光ディスク401に書き込まれたデータを読み出すもの
であり、このデータの書き込みおよび読み出しに用いる
光源として、第1実施形態の半導体レーザ装置と同様の
構造を有する半導体レーザ装置402を用いている。
施形態の光ディスク装置を示す図である。この光ディス
ク装置は、光ディスク401にデータを書き込んだり、
光ディスク401に書き込まれたデータを読み出すもの
であり、このデータの書き込みおよび読み出しに用いる
光源として、第1実施形態の半導体レーザ装置と同様の
構造を有する半導体レーザ装置402を用いている。
【0058】本実施形態の光ディスク装置では、光ディ
スクへのデータの書き込みの際、半導体レーザ装置40
2から出射されてデータを含む信号光が、コリメートレ
ンズ403によって平行光にされ、ビームスプリッタ4
04を透過してλ/4偏光板405で偏光状態が調節さ
れた後、対物レンズ406で集光されて、光ディスク4
01に照射される。光ディスクの読み出しの際には、上
記半導体レーザ装置402からデータを含まない光が、
上記書き込み時と同じ経路をたどって光ディスク401
に照射される。この照射されたレーザ光が、データが記
録された光ディスク401の表面で反射され、レーザ光
照射用対物レンズ406、λ/4波長板405を経た
後、ビームスプリッタ404で反射されて、反射後の進
行方向が反射前の進行方向から90°をなすように変更
されて、再生光用対物レンズ407で集光され、信号検
出用受光素子408に入射する。この信号検出用受光素
子408内に入射したレーザ光の強弱に対応して、レー
ザ光による信号が電気信号に変換されて、信号光再生回
路409で元の信号に再生される。
スクへのデータの書き込みの際、半導体レーザ装置40
2から出射されてデータを含む信号光が、コリメートレ
ンズ403によって平行光にされ、ビームスプリッタ4
04を透過してλ/4偏光板405で偏光状態が調節さ
れた後、対物レンズ406で集光されて、光ディスク4
01に照射される。光ディスクの読み出しの際には、上
記半導体レーザ装置402からデータを含まない光が、
上記書き込み時と同じ経路をたどって光ディスク401
に照射される。この照射されたレーザ光が、データが記
録された光ディスク401の表面で反射され、レーザ光
照射用対物レンズ406、λ/4波長板405を経た
後、ビームスプリッタ404で反射されて、反射後の進
行方向が反射前の進行方向から90°をなすように変更
されて、再生光用対物レンズ407で集光され、信号検
出用受光素子408に入射する。この信号検出用受光素
子408内に入射したレーザ光の強弱に対応して、レー
ザ光による信号が電気信号に変換されて、信号光再生回
路409で元の信号に再生される。
【0059】本実施形態の光ディスク装置は、従来より
も高い光出力で動作する半導体レーザ装置402を備え
るので、ディスク401の回転数を従来よりも高速化し
てもデータの読み書きが可能となった。従って、特にC
D−R/RW(書き込み可能/書き換え可能なコンパク
トディスク)などへの書き込み時に問題となっていたデ
ィスクへのアクセス時間の長さが、従来よりも格段に短
くできて、より快適な操作性を有する光ディスク装置が
実現できる。
も高い光出力で動作する半導体レーザ装置402を備え
るので、ディスク401の回転数を従来よりも高速化し
てもデータの読み書きが可能となった。従って、特にC
D−R/RW(書き込み可能/書き換え可能なコンパク
トディスク)などへの書き込み時に問題となっていたデ
ィスクへのアクセス時間の長さが、従来よりも格段に短
くできて、より快適な操作性を有する光ディスク装置が
実現できる。
【0060】本実施形態の光ディスク装置では、第1実
施形態と同様の半導体レーザ装置402を用いたが、第
2実施形態と同様の半導体レーザ装置を用いてもよく、
また、半導体レーザ装置は、780nm帯の発光波長に
限られず他の発光波長を有してもよい。
施形態と同様の半導体レーザ装置402を用いたが、第
2実施形態と同様の半導体レーザ装置を用いてもよく、
また、半導体レーザ装置は、780nm帯の発光波長に
限られず他の発光波長を有してもよい。
【0061】また、本発明の半導体レーザ装置を用い
て、CDに限らず、例えばDVD(デジタル多用途ディ
スク)などの他の光ディスクへの書き込みおよび読み出
し機能を有する装置を構成してもよい。
て、CDに限らず、例えばDVD(デジタル多用途ディ
スク)などの他の光ディスクへの書き込みおよび読み出
し機能を有する装置を構成してもよい。
【0062】また、上記光ディスク装置は、光ディスク
への書き込み機能、あるいは光ディスクからの読み出し
機能のいずれか一方の機能のみを有してもよい。
への書き込み機能、あるいは光ディスクからの読み出し
機能のいずれか一方の機能のみを有してもよい。
【0063】また、上記実施形態において、半導体レー
ザ装置の活性層は、InGaAsP以外のGaAsP、
InGaAs、およびInGaPなどを用いてもよい。
ザ装置の活性層は、InGaAsP以外のGaAsP、
InGaAs、およびInGaPなどを用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の半導
体レーザ装置によれば、第1導電型の下部クラッド層
と、Alを含まない材料からなり井戸層とバリヤ層とで
構成される活性層と、Alを含む材料からなりストライ
プ状のリッジ部を有し、このリッジ部が断面において上
記活性層に向って末広がりの形状を有する第2導電型の
上部クラッド層と、上記第2導電型の上部クラッド層の
リッジ部の幅方向両側に設けられ、Alを含む材料から
なる第1導電型の電流ブロック層とを順次積層してな
り、上記Alを含む第2導電型の上部クラッド層はリッ
ジ部形成時に大気に曝されて側面が酸化し易くて結晶性
が比較的悪く、したがって光密度の高い光に曝されると
非発光再結合によって欠陥が生じ易いにも拘らず、リッ
ジ部が活性層に向って末広がりの形状を有するので、こ
のリッジ部側面における上記発光領域からの光の光密度
が比較的小さくなるから、非発光再結合などによる欠陥
が生じることが防止できる。また、上記リッジ部は活性
層に向って末広がりの形状を有するので、上記リッジ部
の側面と、上記リッジ部の幅方向両側の平坦面とがなす
角度が鈍角であるから、上記電流ブロック層を結晶成長
によって形成する際、上記リッジ部側面に成長する結晶
と上記平坦面に成長する結晶との間に生じる結晶欠陥の
生成が回避できて、殆ど欠陥のない電流ブロック層が形
成できる。したがって、その結果、高出力発光が可能で
良好な信頼性を有する半導体レーザ装置が得られる。
体レーザ装置によれば、第1導電型の下部クラッド層
と、Alを含まない材料からなり井戸層とバリヤ層とで
構成される活性層と、Alを含む材料からなりストライ
プ状のリッジ部を有し、このリッジ部が断面において上
記活性層に向って末広がりの形状を有する第2導電型の
上部クラッド層と、上記第2導電型の上部クラッド層の
リッジ部の幅方向両側に設けられ、Alを含む材料から
なる第1導電型の電流ブロック層とを順次積層してな
り、上記Alを含む第2導電型の上部クラッド層はリッ
ジ部形成時に大気に曝されて側面が酸化し易くて結晶性
が比較的悪く、したがって光密度の高い光に曝されると
非発光再結合によって欠陥が生じ易いにも拘らず、リッ
ジ部が活性層に向って末広がりの形状を有するので、こ
のリッジ部側面における上記発光領域からの光の光密度
が比較的小さくなるから、非発光再結合などによる欠陥
が生じることが防止できる。また、上記リッジ部は活性
層に向って末広がりの形状を有するので、上記リッジ部
の側面と、上記リッジ部の幅方向両側の平坦面とがなす
角度が鈍角であるから、上記電流ブロック層を結晶成長
によって形成する際、上記リッジ部側面に成長する結晶
と上記平坦面に成長する結晶との間に生じる結晶欠陥の
生成が回避できて、殆ど欠陥のない電流ブロック層が形
成できる。したがって、その結果、高出力発光が可能で
良好な信頼性を有する半導体レーザ装置が得られる。
【0065】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、断面に
おいて、上記活性層に近い部分の輪郭が、上記活性層に
向って末広がりの曲線をなしているので、上記上部クラ
ッド層のリッジ部の側面における光密度を効果的に小さ
くでき、また、上記電流ブロック層を少ない欠陥で形成
できる。
上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、断面に
おいて、上記活性層に近い部分の輪郭が、上記活性層に
向って末広がりの曲線をなしているので、上記上部クラ
ッド層のリッジ部の側面における光密度を効果的に小さ
くでき、また、上記電流ブロック層を少ない欠陥で形成
できる。
【0066】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、幅方向
の寸法が5μm以下であり、発光波長が760nmより
も大きく900nmよりも小さいので、シングル横モー
ド発振が可能で比較的大きいエネルギーの光を出力する
にも拘らず、リッジ部が活性層に向って末広の形状を有
することによって、劣化が少なくて安定した性能にでき
る。
上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、幅方向
の寸法が5μm以下であり、発光波長が760nmより
も大きく900nmよりも小さいので、シングル横モー
ド発振が可能で比較的大きいエネルギーの光を出力する
にも拘らず、リッジ部が活性層に向って末広の形状を有
することによって、劣化が少なくて安定した性能にでき
る。
【0067】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記基板はGaAsからなり、上記活性層はInGaA
sP系材料からなり、上記第2クラッド層はAlxGa
1−xAs(x>0.45)からなり、上記電流ブロッ
ク層はAlyGa1−yAs(y>x)からなるので、
InGaAsP系材料からなる活性層を有して高出力で
あるにも拘らず、AlxGa1−xAs(x>0.4
5)からなる上記第2クラッド層と、AlyGa1−y
As(y>x)からなる上記電流ブロック層との劣化を
効果的に防止できて、安定した性能にできる。
上記基板はGaAsからなり、上記活性層はInGaA
sP系材料からなり、上記第2クラッド層はAlxGa
1−xAs(x>0.45)からなり、上記電流ブロッ
ク層はAlyGa1−yAs(y>x)からなるので、
InGaAsP系材料からなる活性層を有して高出力で
あるにも拘らず、AlxGa1−xAs(x>0.4
5)からなる上記第2クラッド層と、AlyGa1−y
As(y>x)からなる上記電流ブロック層との劣化を
効果的に防止できて、安定した性能にできる。
【0068】1実施形態に記載の半導体レーザ装置によ
れば、第2導電型のエッチングストップ層を備え、上記
第2導電型の上部クラッド層は、上記エッチングストッ
プ層によって、上記活性層に近い側の上部第1クラッド
層と、上記活性層から遠い側であって上記ストライプ状
のリッジ部を構成する上部第2クラッド層とに隔てられ
ているので、上部第1クラッド層の厚みを良好な制御性
で所定の厚みに形成でき、また、上記上部第2クラッド
層の形状を、良好な制御性で、動作時の光密度が比較的
小さい形状にできる。
れば、第2導電型のエッチングストップ層を備え、上記
第2導電型の上部クラッド層は、上記エッチングストッ
プ層によって、上記活性層に近い側の上部第1クラッド
層と、上記活性層から遠い側であって上記ストライプ状
のリッジ部を構成する上部第2クラッド層とに隔てられ
ているので、上部第1クラッド層の厚みを良好な制御性
で所定の厚みに形成でき、また、上記上部第2クラッド
層の形状を、良好な制御性で、動作時の光密度が比較的
小さい形状にできる。
【0069】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記エッチングストップ層はGaAsからなるので、上
記第2クラッド層のリッジ部を形成する際に例えば酸化
などの劣化を効果的に防止できて、安定した性能の半導
体レーザ装置にできる。
上記エッチングストップ層はGaAsからなるので、上
記第2クラッド層のリッジ部を形成する際に例えば酸化
などの劣化を効果的に防止できて、安定した性能の半導
体レーザ装置にできる。
【0070】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
上記第1導電型の下部クラッド層は、上記基板に近い部
分の屈折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大
きいので、上記活性層の発光領域を基板側に移動するこ
とができて、上記上部クラッド層のリッジ部における光
密度を減少して劣化が回避できるので、高出力発光が可
能で高信頼の半導体レーザ装置にできる。
上記第1導電型の下部クラッド層は、上記基板に近い部
分の屈折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大
きいので、上記活性層の発光領域を基板側に移動するこ
とができて、上記上部クラッド層のリッジ部における光
密度を減少して劣化が回避できるので、高出力発光が可
能で高信頼の半導体レーザ装置にできる。
【0071】1実施形態の半導体レーザ装置によれば、
発光波長が760nmよりも大きく800nmよりも小
さいので、例えば140mW以上の大出力においても長
時間に亘って安定して発光可能な半導体レーザ装置にで
きる。
発光波長が760nmよりも大きく800nmよりも小
さいので、例えば140mW以上の大出力においても長
時間に亘って安定して発光可能な半導体レーザ装置にで
きる。
【0072】1実施形態の光ディスク装置によれば、上
記半導体レーザ装置を用いるので、高速読み出しおよび
書き込みが可能な高信頼の光ディスク装置が得られる。
記半導体レーザ装置を用いるので、高速読み出しおよび
書き込みが可能な高信頼の光ディスク装置が得られる。
【図1】 第1実施形態の半導体レーザ装置を示す図で
ある。
ある。
【図2】 図2(a)、(b)、(c)は、第1実施形
態の半導体レーザ装置の製造方法を示す工程図である。
態の半導体レーザ装置の製造方法を示す工程図である。
【図3】 第2実施形態の半導体レーザ装置を示す図で
ある。
ある。
【図4】 図4(a)、(b)、(c)は、第2実施形
態の半導体レーザ装置の製造方法を示す工程図である。
態の半導体レーザ装置の製造方法を示す工程図である。
【図5】 第3実施形態の光ディスク装置を示す図であ
る。
る。
【図6】 図6(a)、(b)、(c)、(d)は、リ
ッジ部の形状に対応する光の分布を示した模式図であ
る。
ッジ部の形状に対応する光の分布を示した模式図であ
る。
【図7】 図7(a)、(b)は、従来の半導体レーザ
装置を示す図である。
装置を示す図である。
【図8】 図8(a)、(b)は、従来の他の半導体レ
ーザ装置を示す図である。
ーザ装置を示す図である。
101 n−GaAs基板
102 n−GaAsバッファ層
103 n−Al0.5Ga0.5As下部クラッド層
104 i−Al0.3Ga0.7As下部光ガイド層
105 多重量子井戸活性層
106 i−Al0.3Ga0.7As上部光ガイド層
107 p−Al0.5Ga0.5As上部第1クラッ
ド層 108 p−GaAsエッチングストップ層 109 p−Al0.5Ga0.5As上部第2クラッ
ド層 110 p−GaAsコンタクト層 111 n−Al0.7Ga0.3As第1電流ブロッ
ク層 112 n−GaAs第2電流ブロック層 113 p−GaAs埋め込み層
ド層 108 p−GaAsエッチングストップ層 109 p−Al0.5Ga0.5As上部第2クラッ
ド層 110 p−GaAsコンタクト層 111 n−Al0.7Ga0.3As第1電流ブロッ
ク層 112 n−GaAs第2電流ブロック層 113 p−GaAs埋め込み層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5D119 AA33 BA01 BB01 BB05 FA05
FA17
5D789 AA33 BA01 BB01 BB05 FA05
FA17
5F073 AA13 AA45 AA53 AA74 BA05
CA13 CA17 DA05 DA23 DA35
EA24 EA28
Claims (9)
- 【請求項1】 基板上に、 第1導電型の下部クラッド層と、 Alを含まない材料からなり井戸層とバリヤ層とで構成
される活性層と、 Alを含む材料からなりストライプ状のリッジ部を有
し、このリッジ部が断面において上記活性層に向って末
広がりの形状を有する第2導電型の上部クラッド層と、 上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部の幅方向両
側に設けられ、Alを含む材料からなる第1導電型の電
流ブロック層とを順次積層してなることを特徴とする半
導体レーザ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
いて、 上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、断面に
おいて、輪郭が上記活性層に向って末広がりの曲線をな
していることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体レーザ
装置において、 上記第2導電型の上部クラッド層のリッジ部は、幅方向
の寸法が5μm以下であり、 発光波長が760nmよりも大きく900nmよりも小
さいことを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
半導体レーザ装置において、 上記基板はGaAsからなり、 上記活性層はInGaAsP系材料からなり、 上記第2クラッド層はAlxGa1−xAs(x>0.
45)からなり、 上記電流ブロック層はAlyGa1−yAs(y>x)
からなることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
半導体レーザ装置において、 第2導電型のエッチングストップ層を備え、 上記第2導電型の上部クラッド層は、上記エッチングス
トップ層によって、上記活性層に近い側の上部第1クラ
ッド層と、上記活性層から遠い側であって上記ストライ
プ状のリッジ部を構成する上部第2クラッド層とに隔て
られていることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の半導体レーザ装置にお
いて、 上記エッチングストップ層はGaAsからなることを特
徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
半導体レーザ装置において、 上記第1導電型の下部クラッド層は、上記基板に近い部
分の屈折率が、上記活性層に近い部分の屈折率よりも大
きいことを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
半導体レーザ装置において、 発光波長が760nmよりも大きく800nmよりも小
さいことを特徴とする半導体レーザ装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1つの半導体
レーザ装置を用いた光ディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001332271A JP2003133644A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001332271A JP2003133644A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003133644A true JP2003133644A (ja) | 2003-05-09 |
Family
ID=19147711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001332271A Pending JP2003133644A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003133644A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023210676A1 (ja) * | 2022-04-28 | 2023-11-02 | ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 | 半導体発光素子、及び半導体発光素子の製造方法 |
-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001332271A patent/JP2003133644A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023210676A1 (ja) * | 2022-04-28 | 2023-11-02 | ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 | 半導体発光素子、及び半導体発光素子の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3862894B2 (ja) | 半導体レーザ装置 | |
JP4295776B2 (ja) | 半導体レーザ装置及びその製造方法 | |
US20070064752A1 (en) | Multi-wavelength semiconductor laser | |
US7098064B2 (en) | Semiconductor laser device and its manufacturing method, and optical disc reproducing and recording apparatus | |
US6888870B2 (en) | Semiconductor laser and method for manufacturing the same | |
JP2006294984A (ja) | 半導体レーザ素子とその製造方法およびそれを用いた光ピックアップ装置 | |
JP4627132B2 (ja) | 半導体レーザ装置および光ディスク記録再生装置 | |
JP3655066B2 (ja) | 窒化ガリウム系化合物半導体レーザ及びその製造方法 | |
JPH10335742A (ja) | 半導体レーザ装置 | |
JP2007201390A (ja) | 半導体レーザ装置及びその製造方法 | |
WO2003043151A1 (fr) | Dispositif laser a semi-conducteurs et dispositif d'entrainement de disque optique | |
KR100539354B1 (ko) | 반도체 레이저 소자 | |
JP3133579B2 (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JP4700154B2 (ja) | 半導体レーザ | |
JP2003133644A (ja) | 半導体レーザ装置とそれを用いた光ディスク装置 | |
JP3505379B2 (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JP4123554B2 (ja) | 半導体レーザの製造方法 | |
JP2004296635A (ja) | 半導体レーザ装置およびその製造方法および光ディスク装置 | |
JPH10154843A (ja) | 半導体レーザ素子及びそれを用いた光ディスク装置 | |
JP3109481B2 (ja) | 半導体レーザ素子及びその製造方法 | |
JP3710313B2 (ja) | 半導体レーザ素子 | |
JP2003218452A (ja) | 半導体レーザ装置およびその製造方法並びに光ディスク再生記録装置 | |
JP2004296637A (ja) | 半導体レーザ装置および光ディスク装置 | |
JP2004296634A (ja) | 半導体レーザ装置および光ディスク装置 | |
JP2004152966A (ja) | 半導体レーザ装置とその製造方法、および光ディスク再生記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070717 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071113 |