JP2003133333A - ヘテロ接合電界効果トランジスタ - Google Patents

ヘテロ接合電界効果トランジスタ

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JP2003133333A
JP2003133333A JP2001327869A JP2001327869A JP2003133333A JP 2003133333 A JP2003133333 A JP 2003133333A JP 2001327869 A JP2001327869 A JP 2001327869A JP 2001327869 A JP2001327869 A JP 2001327869A JP 2003133333 A JP2003133333 A JP 2003133333A
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gate electrode
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delta
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Makoto Inai
誠 稲井
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】マイクロ波からミリ波領域で動作する発振器や
パワーアンプに用いるヘテロ接合電界効果トランジスタ
に関し、高い素子耐圧を有し、かつ、動作時の直列抵抗
の小さいヘテロ接合電界効果トランジスタを提供する。 【解決手段】ゲートリセス構造を有している電界効果ト
ランジスタにおいて、横方向にゲート電極側端からリセ
ス上端かつ、縦方向にゲート電極下端からリセス上端に
相当する部分の目空き領域13は、少なくとも1層以上
のデルタドープ層9を有し、ゲート電極下端がノンドー
プの障壁層8の表面または内部に形成されていること
で、ヘテロ接合電界効果トランジスタの直列抵抗を小さ
くしつつ、高い素子耐圧を実現したヘテロ接合電界効果
トランジスタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘテロ接合を有す
る半導体デバイスに関し、特にマイクロ波、ミリ波領域
で動作するヘテロ接合電界効果トランジスタに関するも
のである。
【従来の技術】マイクロ波、ミリ波領域で動作する素子
として高電子移動度トランジスタやドープチャンネルヘ
テロ接合電界効果トランジスタなどのヘテロ接合電界効
果トランジスタが用いられている。これらのヘテロ接合
電界効果トランジスタは、図6に示すように半絶縁性基
板84の上面にバッファ層85、下部障壁層86、チャ
ンネル層87、上部障壁層88、コンタクト層89が順
番に形成されている。また、コンタクト層89の上面に
は、ソース電極82とドレイン電極83が形成され、さ
らに、ソース電極82とドレイン電極83は、コンタク
ト層89とオーミック接合されている。また、ゲート電
極81は、コンタクト層89を選択リセスエッチングし
た後に上部障壁層88の上面に形成されている。さら
に、ヘテロ接合電界効果トランジスタは、保護膜90で
保護されている。ここで、ゲート電極81とソース電極
82の間およびゲート電極81とドレイン電極83の間
のコンタクト層部分は、ヘテロ接合電界効果トランジス
タの素子耐圧に大きな影響を与える部分として、目空き
領域と呼ばれている。その目空き領域部分は、図6の中
で目空き領域91として表わしている。当然の事なが
ら、目空き領域91はコンタクト層の一部分から構成さ
れている。ヘテロ接合電界効果トランジスタのリセスエ
ッチング加工形状は、図6に示すような1段リセス構造
以外に、リセス部分が2段構造になっている2段リセス
構造がある。図6の1段リセス構造を2段リセス構造に
変更して形成したヘテロ接合電界効果トランジスタを図
7に示す。
【発明が解決しようとする課題】従来例として示す図6
の1段リセス構造では、コンタクト層89は、ソース電
極82およびドレイン電極83とオーミック接合を形成
するために、高濃度にドープされたn型GaAs層で形
成されている。また、目空き領域91はコンタクト層8
9の同一層として形成されているので、目空き領域91
が高濃度にドープされてキャリア濃度が高くなる。この
ときに、ゲート電極81とソース電極82の間またはゲ
ート電極81とドレイン電極83の間に電界が印加され
て目空き領域91に電界が集中した場合、目空き領域9
1のキャリア濃度が高いため絶縁性が低くなり、低電界
でブレイクダウンを起こしてしまう欠点があった。低電
界でのブレイクダウンを改善する方法として、図7に示
すような2段リセス構造を用いることが行なわれてい
る。図7に示すように、半絶縁性基板104の上面にバ
ッファ層105、チャンネル層106、第1障壁層10
7、第2障壁層108、コンタクト層110のほかに、
コンタクト層110と第2障壁層108の間に低濃度に
ドープされたn型GaAsからなる目空き層109と目
空き層109の一部分である目空き領域112が配置さ
れている。この構造では、目空き領域112が絶縁性の
高い低濃度n型GaAsであるため、目空き領域112
の絶縁性が1段リセス構造よりも高くなり、素子耐圧を
向上させることができる。さらに、ゲート電極101か
らソース電極102およびゲート電極101からドレイ
ン電極103に至る経路が2段構造に形成されるため、
印加される電界は段ごとに多段ステップ化される。その
ため、各段に加わる電界は1段リセス構造より小さくな
り、素子耐圧が向上する。しかしながら、この方法で
は、低濃度にドープされたn型GaAsからなる目空き
領域は、キャリア濃度が低いために抵抗が高くなり、か
つ、目空き領域の表面に発生する表面空乏層が大きくな
り易く、目空き領域の高抵抗化が促進される。これによ
り、ドレイン電極からソース電極に至る電流の経路が狭
くなるため、ヘテロ接合電界効果トランジスタの直列抵
抗が増大する欠点があった。特に、高利得、高出力、高
効率な特性が要求されるマイクロ波からミリ波領域で動
作する発振器やパワーアンプにおいて、ヘテロ接合電界
効果トランジスタの直列抵抗の増大とヘテロ接合電界効
果トランジスタの素子耐圧の低下は、特性を劣化させる
最大の要因であった。本発明の目的は、上述の問題を鑑
みてなされたものであり、高い素子耐圧を有し、かつ、
動作時の直列抵抗が小さいヘテロ接合電界効果トランジ
スタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の電界効果トランジスタは、ゲート電極と、障壁
層と、コンタクト層とを備えた1段リセスのゲートリセ
ス構造を有するヘテロ接合電界効果トランジスタにおい
て、横方向にゲート電極側端からリセス上端かつ、縦方
向にゲート電極下端からリセス上端に相当する部分の目
空き領域は、少なくとも1層以上のデルタドープ層を有
し、ゲート電極下端がノンドープの障壁層の表面または
内部に形成されていることを特徴とする。また、ゲート
電極と、障壁層と、コンタクト層とを備えた2段リセス
以上のゲートリセス構造を有するヘテロ接合電界効果ト
ランジスタにおいて、横方向にゲート電極側端からコン
タクト層下端かつ、縦方向にゲート電極下端からコンタ
クト層下端に相当する部分の目空き領域は、少なくとも
1層以上のデルタドープ層を有し、ゲート電極下端がノ
ンドープの障壁層の表面または内部に形成されているこ
とを特徴とする。このような本発明の構成を用いること
により、デルタドープ層が目空き領域の障壁の高さを局
所的の低下させるため、それに引きずられて目空き領域
内のポテンシャルも低下する。これによりヘテロ界面の
不連続も小さくなり、目空き領域の縦方向を通過する抵
抗は低減される。一方、ゲート電極の下部はデルタドー
プ層より下側に形成しているため、ゲート電極下は障壁
高さの高いノンドープ層で包まれることでゲート順方向
耐圧および逆方向耐圧は向上させることができる。ま
た、ゲートとドレイン(ソース)間の表面電界集中領域
は、デルタドープ層以外は低濃度層のもしくはノンドー
プ層とすることができるので、素子耐圧を向上できる。
【発明の実施の形態】[第1実施例、図1]以下、本発明
の実施例であるヘテロ接合電界効果トランジスタについ
て、図1に基づいて説明する。図1に示されているヘテ
ロ接合電界効果トランジスタは、1段リセス構造を有し
ている。また、その構造は、半絶縁性基板4の上にバッ
ファ層5、チャンネル層6、第1障壁層7、第2障壁層
8、デルタドープ層9、コンタクト層10から構成され
ている。さらに、コンタクト層10の上面にはソース電
極2、ドレイン電極3が形成され、コンタクト層10と
ソース電極2、ドレイン電極3とは、オーミック接合さ
れている。また、ソース電極2とドレイン電極3の間部
分のコンタクト層10及びデルタドープ層9を選択リセ
スエッチングした後に、露出した第2障壁層8の上面に
ゲート電極1を形成している。また、コンタクト層10
及びデルタドープ層9のリセスエッチングで削られた部
分はテーパー形状になっている。さらに、ヘテロ接合電
界効果トランジスタは、図1に示すようにSiNなどの
保護膜11で保護されている。また、これらの層は、M
BE法,MOCVD法などを用いた気相エピタキシャル
成長法で形成されている。また、目空き領域12は、横
方向にゲート電極1端からリセス上端かつ、縦方向にゲ
ート電極1下端からリセス上端に相当する部分に相当
し、第1目空き領域12がデルタドープ層9の一部から
構成され、第2目空き領域13がコンタクト層10の一
部から構成されている。ここで、デルタドープ層9と
は、半導体中に不純物ドーピングした時に深さ方向の濃
度分布がデルタ関数形状になっているドーピング層のこ
とである。作製方法は、MBE法やMOCVD法などで
結晶成長を途中で中断するか、もしくは極端に成長速度
を小さく(例えば1Å/5sec以下)し、ドーパント
となる原子(実施例ではSiを用いている。)をV族圧
力下(実施例ではAs雰囲気を用いている。)で一定時
間供給する。これにより中断中の結晶表面がドーパント
原子で被覆される。このドーパント原子はV族圧力下で
照射されるため、n型サイトに入り易くなりキャリア濃
度が向上するので高濃度のドーピング層を形成すること
ができる。次に、再度、結晶成長を続行することによ
り、中断結晶面に局所的に高濃度のドーピングされたデ
ルタドープ層9を形成することができる。ここで、ドー
パント原子は元素種にもよるが濃度勾配により数〜数十
Å程度拡散するため、濃度分布がデルタ関数形状を形成
する。また、ドーパントから発生するキャリアはドーパ
ントによって形成されるポテンシャルによるドブロイ波
長(100Å以下)程度の広がりの中に閉じ込められ
る。このため、デルタドープ層9の濃度は、上下少なく
とも100Åのポテンシャルに影響を与える濃度範囲で
あり、その膜厚がポテンシャル井戸を形成する程度に薄
い事が必要である。このため、デルタドープ層9のピー
クキャリア濃度が1×10+18cm-3以上1×10+19cm-3
以下で、デルタドープ層9の膜厚が10Å〜100Å程
度の範囲が好ましい。第1実施例では、成長中断により
Si原子を60sec供給し、ピーク濃度5×10+18c
m-3、半値幅30Åのデルタドープ層を形成している。
図1のようにデルタドープ層9が目空き領域に形成され
ると、目空き領域の障壁の高さが局所的に低下し、それ
に引きずられて周囲のポテンシャルが低下する。特に、
ヘテロ界面に形成された場合は、ヘテロ界面のバンド不
連続も小さくなるので、目空き領域の縦方向を通過する
抵抗は低減される。また、デルタドープ層9の下層は、
ノンドープAlGaAsで形成された第2障壁層8があ
るため、絶縁耐圧が高いのでゲート耐圧を損なうことな
く動作時の直列抵抗を低減することができる。また、半
絶縁性基板4は、GaAs基板またはInP基板を使用
している。バッファ層5は、ノンドープ層を用いている
が、薄いn型層もしくはp型層でもよい。チャンネル層
6は、n型InGaAsを用いているがn型ドープ層、
ノンドープ層もしくはそれらの組み合わせまたはGaA
s層でもよい。さらに、第1障壁層7の材料は、AlG
aAsを用いているが、InGaP,InAlAsなど
の材料を使用してもよい。また、第1障壁層7の伝導型
は、n型を用いているが、ノンドープもしくはそれらの
組み合わせでもよい。さらに、バッファ層5の材料は、
GaAsを用いているが,AlGaAs,InAlAs
を用いてもよい。また、これらの材料の組み合わせた層
や超格子構造の一般的な層構造を用いてもよい。 [第2実施例、図2]以下、本発明の第2実施例である
ヘテロ接合電界効果トランジスタについて、図2に基づ
いて説明する。図2に示されている第2実施例の構造
は、半絶縁性基板24の上にバッファ層25、チャンネ
ル層26、第1障壁層27、第2障壁層28、デルタド
ープ層29、目空き層30、コンタクト層31を構成し
てなる。低濃度n型GaAsで形成された目空き層30
以外は、第1実施例と同様の材料で形成されている。ま
た、図2に示す第2実施例は、第1実施例と異なり、2
段リセス構造になっている。この2段リセス構造は、ソ
ース電極22とドレイン電極23の間のコンタクト層3
1を広くリセスエッチングし、その後、さらにエッチン
グされた中央の部分にリセスエッチングを行い第2障壁
層28を露出させ、ゲート電極21を形成している。こ
こで、ゲート電極21は、第2障壁層28の上面にPt
を主体とした積層電極(Pt/Ti/Pt/Auの積層
構造やPt/Mo/Ti/Pt/Auの積層構造等)を
形成した後、熱拡散によってゲート電極21の下部を第
2障壁層28に埋め込むことにより形成している。ま
た、デルタドープ層29でリセスエッチングを停止して
ゲート電極21を形成してもよく、その場合には、ゲー
ト電極21は、デルタドープ層29の上面にPtを主体
とした積層電極を形成した後、熱拡散によってゲート電
極21の下部を第2障壁層28に埋め込むように熱拡散
処理を行えば良い。このようにゲート電極21の下部が
ノンドープ層である第2障壁層28に埋め込まれること
により、ゲート順方向耐圧及び逆方向耐圧を向上させる
ことができる。また、2段リセス構造は、ゲート電極2
1とソース電極22の間およびゲート電極21とドレイ
ン電極23の間に至る経路が2段構造に形成されること
で、印加される電界が段ごとに分散されるので、1段に
加わる電界は1段リセス構造より小さくなり、第1実施
例の1段リセス構造に比較して、素子耐圧を向上させる
ことができる。また、横方向にゲート電極21端からコ
ンタクト層31下端かつ、縦方向にゲート電極21の下
に位置する部分端からコンタクト層31下端に相当する
部分の目空き領域は、第1目空き領域33が第2障壁層
28の一部から構成され、第2目空き領域34がデルタ
ドープ層29の一部から構成され、第3目空き領域35
が目空き層30の一部から構成されている。ここで、目
空き層30は低濃度n型GaAsで形成され、デルタド
ープ層29は第1実施例と同じようSi原子を60se
c供給し、ピーク濃度5×10+18cm-3、半値幅30Å
のデルタドープ層29を形成し、第2障壁層28はノン
ドープAlGaAsで形成されている。このときのゲー
ト電極21の下に位置する部分とゲート電極21の下以
外に位置する部分のエネルギーバンドを図3に示してい
る。図3の左側のグラフはゲート電極21の下に位置す
る部分のエネルギーバンドを示し、右側のグラフはゲー
ト電極21の下以外に位置する部分のエネルギーバンド
を示す。ゲート電極21の下に位置する部分の第2障壁
層28の伝導帯エネルギーは、図3の左側に示されてい
るようにフェルミ準位(EF)よりかなり高くなってい
る。このゲート電極21の下に位置する部分の伝導帯エ
ネルギーはゲート電極21の耐圧に相当するため、ゲー
ト電極21の耐圧を高く保つことができることを示して
いる。それに対して、ゲート電極21の下以外に位置す
る部分では、デルタドープ層29の伝導帯エネルギーが
フェルミ準位(EF)よりもかなり低いため、目空き層
30と第2障壁層28の高い伝導帯エネルギーのレベル
を引き下げている。これにより、目空き領域の縦方向の
抵抗値を低減することができる。また、図4には、図3
と異なり目空き層30をノンドープAlGaAsで形成
したときのゲート電極21の下に位置する部分とゲート
電極21の下以外に位置する部分のエネルギーバンドの
状態を示している。図4に示すように低濃度n型GaA
sの伝導帯エネルギーより高い伝導帯エネルギーを有す
るノンドープAlGaAsで目空き層30が形成された
場合でも、図3のものと同じようにゲート電極21の下
に位置する部分の伝導帯エネルギーのレベルが高く、か
つ、ゲート電極21の下以外に位置する部分の伝導帯エ
ネルギーのレベルが低くできるので、ゲート電極21の
耐圧を高く保つことができるとともに目空き領域の縦方
向の抵抗値を低減することができる。また、目空き層3
0がノンドープGaAsの場合でも同様の効果を得るこ
とができる。 [第3実施例、図5]以下、本発明の第3実施例である
ヘテロ接合電界効果トランジスタについて、図5に基づ
いて説明する。図5に示されている第3実施例は、第2
実施例と構造がほとんど同一で、異なる点は、コンタク
ト層31と目空き層30の間に新たにデルタドープ層3
7が形成されていることである。図5に示すように、目
空き領域は、第1目空き領域33が第2障壁層28の一
部から構成され、第2目空き領域34がデルタドープ層
29の一部から構成され、第3目空き領域35が目空き
層30の一部から構成され、第4目空き領域36が新た
なデルタドープ層37の一部から構成されている。この
ように目空き領域にデルタドープ層が2層挿入されるこ
とにより第2実施例に比較して、目空き領域の縦方向の
通過する抵抗が低減することができるので、ゲート電極
21からソース電極22の間およびゲート電極21から
ドレイン電極23の間の直列抵抗をさらに低減すること
ができる。また、目空き層30にノンドープAlGaA
sやノンドープGaAsを用いても良い。また、図示は
していないが、目空き層30を多層構造にしてその間に
新たなデルタドープ層を挿入して目空き領域が3層以上
のデルタドープ層を有する構造にすることにより、ゲー
ト電極21からソース電極22の間およびゲート電極2
1からドレイン電極23の間の直列抵抗をさらに低減す
ることができる。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヘテロ接
合電界効果トランジスタにおいて、目空き領域にデルタ
ドープ層を設けることにより、デルタドープ層が目空き
領域の障壁の高さを局所的に低下させるため、目空き領
域内のポテンシャルも低下することができる。これによ
りヘテロ界面の不連続も小さくなり、目空き領域の縦方
向を通過する抵抗は低減される。一方、ゲート・ドレイ
ン(ソース)間の表面の電界集中領域はその殆どをノン
ドープもしくは低濃度層とすることができるので素子耐
圧を向上することができる。さらに、ゲート電極の下部
はデルタドープ層より下側に形成しているため、ゲート
電極下は障壁高さの高いノンドープ層で包まれることで
ゲート順方向耐圧および逆方向耐圧を向上させることが
できる。これにより、高い素子耐圧を有し、かつ、直列
抵抗が小さいヘテロ接合電界効果トランジスタを提供す
ることが可能となり、マイクロ波からミリ波領域で動作
する発振器やパワーアンプにおいて、高利得、高出力、
高効率な特性と高い信頼性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のヘテロ接合電界効果トラ
ンジスタ。
【図2】本発明の第2実施例のヘテロ接合電界効果トラ
ンジスタ。
【図3】目空き領域のエネルギーバンドのグラフ1
【図4】目空き領域のエネルギーバンドのグラフ2
【図5】本発明の第3実施例のヘテロ接合電界効果トラ
ンジスタ。
【図6】従来の1段リセス構造のヘテロ接合電界効果ト
ランジスタ。
【図7】従来の2段リセス構造のヘテロ接合電界効果ト
ランジスタ。
【符号の説明】
1,21,81,101 ----- ゲー
ト電極 2,22,82,102 ----- ソー
ス電極 3,23,83,103 ----- ドレ
イン電極 4,24,84,104 ----- 半絶
縁性基板 5,25,85,105 ----- バッ
ファ層 6,26,87,106 ----- チャ
ンネル層 7,8,27,28,86,88,107,108
----- 障壁層 10,31,89,110 ----- コン
タクト層 12,13,33,34,35,36,91,112
----- 目空き領域 9,29,37 ----- デル
タドープ層 30,109 ----- 目空
き層 11,32,90,111 ----- 保護

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート電極と、障壁層と、コンタクト層と
    を備えた1段リセスのゲートリセス構造を有するヘテロ
    接合電界効果トランジスタにおいて、 横方向にゲート電極側端からリセス上端かつ、縦方向に
    ゲート電極下端からリセス上端に相当する部分の目空き
    領域は、少なくとも1層以上のデルタドープ層を有し、
    ゲート電極下端がノンドープの障壁層の表面または内部
    に形成されていることを特徴とするヘテロ接合電界効果
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】ゲート電極と、障壁層と、コンタクト層と
    を備えた2段リセス以上のゲートリセス構造を有するヘ
    テロ接合電界効果トランジスタにおいて、 横方向にゲート電極側端からコンタクト層下端かつ、縦
    方向にゲート電極下端からコンタクト層下端に相当する
    部分の目空き領域は、少なくとも1層以上のデルタドー
    プ層を有し、ゲート電極下端がノンドープの障壁層の表
    面または内部に形成されていることを特徴とするヘテロ
    接合電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】前記デルタドープ層の上側に配置される層
    がn型層、下側に配置される層がノンドープ層であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヘテロ
    接合電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】前記デルタドープ層の上下に配置される層
    がノンドープ層であることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載のヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】前記デルタドープ層の形成される接合界面
    は、GaAsとAlGaAsからなることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタ。
  6. 【請求項6】前記デルタドープ層は、気相成長を中断
    し、ドーパントをV族圧力下で照射するMBE、MOC
    VD等の気相成長法により形成されることを特徴とする
    請求項1ないし請求項5に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタ。
  7. 【請求項7】前記デルタドープ層の膜厚が、10Å〜1
    00Åであることを特徴とする請求項1ないし請求項6
    に記載のヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  8. 【請求項8】前記デルタドープ層のピークキャリア密度
    が、1×10+18cm- 3以上1×10+19cm-3以下であるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項7に記載のヘテロ
    接合電界効果トランジスタ。
  9. 【請求項9】前記ゲート電極がPtを主体とした積層電
    極であることを特徴とする請求項1ないし請求項8に記
    載のヘテロ接合電界効果トランジスタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009038307A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 半導体デバイス及びその製造方法
US10790397B2 (en) 2017-02-27 2020-09-29 Mitsubishi Electric Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009038307A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 半導体デバイス及びその製造方法
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