JP2003133055A - 端面発光型有機led及びアレイ - Google Patents

端面発光型有機led及びアレイ

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JP2003133055A
JP2003133055A JP2001331233A JP2001331233A JP2003133055A JP 2003133055 A JP2003133055 A JP 2003133055A JP 2001331233 A JP2001331233 A JP 2001331233A JP 2001331233 A JP2001331233 A JP 2001331233A JP 2003133055 A JP2003133055 A JP 2003133055A
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organic led
light
edge
light guide
emitting organic
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Kazuo Ban
和夫 伴
Shinji Yamana
真司 山名
Yoshimasa Fujita
悦昌 藤田
Kimitaka Ohata
公孝 大畑
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Sharp Corp
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/80Constructional details
    • H10K50/85Arrangements for extracting light from the devices
    • H10K50/854Arrangements for extracting light from the devices comprising scattering means
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
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  • Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端面発光型有機LEDにおいて、発光パワー
を向上させることを課題とする。 【解決手段】 発光源としての有機LEDと導光部とし
て用いる光学部品とを含み、有機LEDで発光した光を
導光部に入れて、導光部の断面から取出す構成の端面発
光型有機LEDにおいて、光学部品が、円錐形状、円錐
の頂点から端面に向かって一部を切り取った形状又はピ
ラミッド形状を有し、その側面の一部に有機LEDを設
けたことを特徴とする端面発光型有機LEDにより上記
課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、端面発光型有機L
ED及びアレイに関する。更に詳しくは、本発明は、光
源やディスプレイ等、特にプリンター、複写機等の光源
に利用される有機LED及びアレイに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報社会が進展する中、パーソナ
ル用の小型レーザープリンターに対する要望が高まって
いる。従来のレーザープリンターの光学機構は、半導体
レーザーとポリゴンミラーを組合せて、レーザー光を感
光体面上に走査させる機構である。しかし、この機構で
は、レーザー光を走査させるための空間が必要になるた
め、小型化が難しかった。
【0003】最近、この機構に代わるものとして、有機
LEDを用いた光学機構が開発されている。例えば、特
開平10−208874号公報に記載の端面発光型有機
LEDがある。これと類似した構成を図14に示す。図
14では、ガラス基板32上に透明導電膜(陽極)33
及び陰極35が形成され、それら2つの電極の間に、ホ
ール輸送層36、発光層37からなる有機LED多層膜
が形成されている。また、反射膜38が基板の裏面に形
成されている。この構成で、両電極に電源をつなぎ、電
圧を印加することで、発光層37からの光が、陽極33
を通してガラス基板32に入る。ガラス基板32は、導
光部の役割を担っており、光がガラス基板32内で反射
することで、ガラス基板32の端面から発光が生じる。
このような、端面発光型有機LEDを複数個並べてアレ
イ状にすることで、薄型の光ヘッドが作製できるので、
プリンターの大幅な小型化が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図14のよう
な従来構造の端面発光型有機LEDでは、感光体表面を
感光させるのに必要なパワーを端面から発光させるため
には、非常に大きな電圧を印加する必要がある。その結
果、端面発光型有機LEDを駆動させるための消費電力
が大きくなるという問題と、大きな電圧を印加するため
に、素子の寿命が非常に短くなるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、言い換え
れば、端面発光型有機LEDの端面からの発光が効率よ
く取出せていないという問題と考え、端面から大きなパ
ワーの発光を得られるような素子の構成を鋭意検討した
結果、本発明に至った。かくして本発明によれば、発光
源としての有機LEDと導光部として用いる光学部品と
を含み、有機LEDで発光した光を導光部に入れて、導
光部の断面から取出す構成の端面発光型有機LEDにお
いて、光学部品が、円錐形状、円錐の頂点から端面に向
かって一部を切り取った形状又はピラミッド形状を有
し、その側面の一部に有機LEDを設けたことを特徴と
する端面発光型有機LEDが提供される。
【0006】上記構成によれば、発光が、斜めから導光
部に入射し、導光部内を反射により端面に向かって効率
よく導かれるので、従来に比べ、端面から大きなパワー
で光を取り出すことができる。更に、本発明によれば、
発光源としての有機LEDと導光部として用いる光学部
品とを含み、有機LEDで発光した光を導光部に入れ
て、導光部の断面から取出す構成の端面発光型有機LE
Dにおいて、光学部品の形状が、その一部が削られた円
柱であり、削られた部分に有機LEDを設けたことを特
徴とする端面発光型有機LEDが提供される。
【0007】上記構成によれば、発光面積を大きくでき
るので端面から取り出せる光のパワーを大きくすること
ができる。また、本発明によれば、上記端面発光型有機
LEDを基板上に並べた端面発光型有機LEDアレイが
提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照しつつ本
発明を説明する。 実施の形態1 本発明に係る端面発光型有機LEDの一例の部分断面概
略図を図1に示す。この構成では、円錐状の導光部1
(光学部品)上にITO等の透明導電膜(陽極)2が5
0〜400nmの膜厚に形成されている。陽極2の上の
一部に、発光層を含む有機膜3、陰極4が形成される。
【0009】有機膜3は、発光層単層でもよく、多層構
造でもよい。一般的に多層構造にする場合、陽極2側か
ら、ホール輸送層/発光層、又はホール注入層/ホール
輸送層/発光層、又はホール注入層/ホール輸送層/発
光層/電子輸送層、又はホール輸送層/発光層/電子輸
送層の構成を含むように形成されるが、これに限定され
るものではない。各層は、通常1nm〜500nm厚さ
で形成される。
【0010】ホール輸送層/発光層形成用の材料として
は、低分子材料と高分子材料のどちらを用いてもよく、
低分子材料には、特開平3−152897号公報、特開
平5−70773号公報、特開平5−198377号公
報、特開平5−214332号公報、特開平6−172
751号公報に記載されているもの等、一般的に知られ
ている材料をいずれも用いることができる。
【0011】高分子材料には、ホール輸送層用として例
えば、ポリアニリン及び誘導体、ポリチオフェン及び誘
導体、ポリピロール及び誘導体、ポリエチレンジオキシ
チオフェン、ポリスチレンスルホン酸を添加したポリエ
チレンジオキシチオフェン等が使用でき、発光層用とし
て例えば、特開平8−188641号公報、特表200
0−504774号公報に記載のもの、ポリフェニレン
及び誘導体、ポリフェニレンビニレン及び誘導体、ポリ
フルオレン及び誘導体等が使用できる。
【0012】低分子材料には、ホール輸送層用として例
えば、NPD(4,4’−ビス[N-ナフチル−N−フ
ェニル−アミノ]ビフェニル)、トリフェニルアミン誘
導体等が使用でき、発光層用として例えば、8−ヒドロ
キシキノリロール誘導体、チアゾール誘導体、ベンズオ
キサゾール誘導体、キナタリドン誘導体、スチリルアリ
ーレン誘導体、ペリレン誘導体、オキサゾール誘導体、
オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、トリフ
ェニルアミン誘導体、蛍光性金属錯体等が使用できる。
ホール注入層には、CuPc(銅フタロシアニン)、ト
リフェニルアミン誘導体等が使用できる。
【0013】電子輸送層には、オキサジアゾール誘導
体、有機金属錯体、PPV誘導体、Alq3(アルミニウ
ムキノリン)等が使用できる。陰極4には仕事関数の小
さい金属を使用することが好ましい。例えば、Ca、B
a、Al、Mg、Ag等の金属、MgとAg、AlとL
i、LiとF、CaとFの合金等が使用できる。陰極4
は、通常50〜400nmの厚さで形成される。また、
陰極4と有機膜3との間にLiF、Li2O、CsF、
SiO2等の厚さ0.1nm〜100nmの絶縁膜を形
成してもよい。
【0014】導光部1には、光硬化性樹脂、熱硬化性樹
脂や、PMMA、ポリカーボネイト等のプラスチック、
又はガラス等が使用できる。実施の形態1の構成で、陽
極2と陰極4との間に電圧を印加すると有機膜3のうち
両電極に挟まれた部分が発光し、その光が導光部1に入
射して端面から発光する(図1中、矢印10で示す)。
【0015】特開平10−208874号公報に開示さ
れている従来構成では、図14に示すように導光部であ
る基板32が平板であるため、大部分の光が端面方向に
進まず、反射膜38と陰極35との間で反射を繰り返し
て光が減衰するため、端面から取出される光量が小さく
なり取出し効率が小さくなる。これに対して、実施の形
態1の構成では、端面に対し斜め方向に有機LEDが形
成されているので、有機LEDから発光した光は、導光
部に入射した後、導光部とITOとの界面、有機LED
の陰極で反射し、端面方向へ進んでいくので、端面から
従来に比べ大きな光パワーを取出すことができる。
【0016】実施の形態2 本発明に係る他の実施形態の端面発光型有機LEDの一
例の部分概略図を図2と3に示す。この構成では、導光
部1(光学部品)として、円錐を半分に切った形状(円
錐の頂点から端面に向かって一部を切り取った形状に対
応する)又はピラミッド形状のものを使用し、円錐の曲
面又はピラミッド形状の三角形の側面にITO等の陽極
2が50〜400nmの膜厚で形成されている。陽極2
上の一部に、発光層を含む有機膜3、陰極4が50〜4
00nmの膜厚で形成される。有機膜及び陰極に用いら
れる材料は、実施の形態1に記載のものと同様のものが
使用できる。
【0017】実施の形態2の構成で、陽極2と陰極4と
の間に電圧を印加すると有機膜3のうち両電極に挟まれ
た部分が発光し、その光が導光部に入射して端面から発
光する(図2と3中、矢印10で示す)。図2では、円
錐を半分に切った形状の導光部を用いているが、その形
状は、これに限定されず、円錐の中心線に平行な面で切
った、片方を用いればよい。また、図2と3では、向か
って下側の一面には何も形成していないが、この面にも
有機LEDを形成してもよく、また、陰極のみを形成し
てもよい。実施の形態2の構成では、端面に対し斜め方
向に有機LEDが形成されているので、実施の形態1と
同様の理由で、図に示した従来の構成に比べ、端面から
従来に比べ大きな光パワーを取出すことができる。
【0018】実施の形態3 本発明に係る他の実施の形態の端面発光型有機LEDの
一例の断面概略図を図4(a)と(b)に示す。図4
(a)は、側面断面概略図、図4(b)は、端面から見
た概略図である。この構成は、導光部1として、円柱の
端の一部を削った形状であり、削った平面部にITO等
の陽極2が50〜400nmの膜厚で形成されている。
陽極2の上の一部に、発光層を含む有機膜3、陰極4が
50〜400nmの膜厚で形成される。有機膜及び陰極
に用いられる材料は、実施の形態1に記載のものと同様
のものが使用できる。
【0019】実施の形態3の構成で、陽極2と陰極4と
の間に電圧を印加すると有機膜3のうち両電極に挟まれ
た部分が発光し、その光が導光部に入射して端面から発
光する(図4(a)中、矢印10で示す)。実施の形態
3の構成では、端面に対し斜め方向に有機LEDが形成
されているので、実施の形態1と同様の理由で、図14
に示した従来の構成に比べ、端面から従来に比べ大きな
光パワーを取出すことができる。導光部の形状の他の例
を、図5(a)と(b)に示す。図5(a)は、側面断
面概略図、図5(b)は、端面から見た概略図である。
この他の例の構成は、導光部1が円錐形状と円柱を組合
せたものであり、有機LEDの形成面積を大きくできる
ので、端面からの発光パワーを大きくできる。
【0020】また導光部の形状の更に他の例として、図
6(a)と(b)に示すものがある。図6(a)は、側
面断面概略図、図6(b)は、端面から見た概略図であ
る。この更に他の例の構成は、導光部1が円柱と円錐を
組合せて、それを半分に切った内の片方の形状を有して
いる。上記の構成は、有機LEDを形成していない円柱
部又は半円柱部を設けているので、図7に示すように、
有機LEDを覆うように、封止キャップ7を接着剤6で
円柱部又は半円柱部を使って接着できるので、有機LE
Dの長寿命化が可能となる。
【0021】実施の形態4 本発明に係る他の実施の形態の端面発光型有機LEDの
一例の概略図を図8(a)と(b)に示す。図8(a)
は、側面断面概略図、図8(b)は、端面から見た概略
図である。この構成は、導光部1に中心部8の屈折率が
周辺部9の屈折率よりも大きいもの、例えば、光ファイ
バー等を用いたこと以外は実施の形態3の構成と同じで
ある。実施の形態4の構成では、円柱部に入った光は、
全反射して端面まで進むので、途中で円柱部から外へ漏
れる光が少なくなり、端面から取出せる発光パワーが大
きくできる。図8(a)と(b)では、導光部として光
ファイバーの一部を削った構成のものを示しているが、
光ファイバーの一部を円錐状に加工したものでもよい。
この場合、円錐状の表面に有機LEDが形成される。円
錐状にした場合、有機LEDを広い面積に形成できるの
で、大きな発光パワーが端面から得られる。
【0022】実施の形態5 本発明に係る他の実施の形態の有機EL素子の一例の側
面断面概略図を図9に示す。この構成は、光を取出す端
面の形状21を球面又は曲面にしたこと以外は実施の形
態4の構成と同じである。このような形状を得るには、
例えば、表面に球面又は曲面を形成したプラスチックフ
ィルム又はプラスチック板22を貼り合わせればよい。
実施の形態2、3及び4においても、同様に端面部分の
形状を曲面又は球面にしてもよい。従来の構成(図1
4)では1端面が平面になっているので、導光部と空気
の界面で全反射が生じ、入射角約40°以下で入射した
光しか導光部外に出てこない。実施の形態5の構成で
は、端面を曲面又は球面にしているので、平面に比べ多
くの光を端面から取り出すことができる。また、表面に
球面又は、曲面を形成したプラスチックフィルム又はプ
ラスチック板の代わりに光散乱板を用いてもよい。この
場合も、全反射は生じなくなり、端面から大きな発光パ
ワーが得られる。
【0023】実施の形態6 本発明の端面発光型有機LEDアレイの実施の形態の1
例を図10(a)と(b)に示す。図10(a)は、端
面から見た概略図、図10(b)は、図10(a)のX
−X’線で切った概略断面図である。実施の形態6の構
成は、反射膜又は導光部よりも屈折率の小さい膜16と
複数の陽極用端子19と陰極用端子18を形成した基板
5の上に、複数の導光部1がアレイ状に並列に配置さ
れ、各導光部1間には絶縁膜17が形成されている。導
光部1として、図2に示す実施の形態1の形状のものを
使っている。各導光部1の表面には、ITO等の透明導
電膜(陽極)2が50〜400nmの膜厚にストライプ
状に一定のピッチで形成されている。膜16が絶縁性の
膜である時は、絶縁膜17は必ずしも設ける必要はな
い。膜16に金属膜を用いた場合、予め絶縁膜17が形
成されているので、透明導電膜(陽極)2が膜16に接
触することを防ぎ、その結果各導光部が電気的に断線さ
れるので、各有機LEDを独立に駆動することができ
る。
【0024】次に、複数のストライプ状の透明導電膜に
またがって発光層を含む有機膜3が50〜400nmの
膜厚に、続いて陰極4が50〜400nmの膜厚に形成
されている。ここで、各透明導電膜(陽極)2は各導光
部1に対応した陽極用端子19と電気的に接触するよう
に形成されており、陰極4は、陰極用端子18と電気的
に接触するように形成されている。ここで、陰極4はす
べての導光部1にまたがるように1本で形成されていて
もよく、互いに断線していてもよい。膜16に使われる
材料としては、例えばシリカエアロゲルや、アルミ、銀
等の一般的な金属薄膜が利用できる。この実施の形態の
構成で、基板5と導光部1との間に形成する膜16を導
光部よりも小さい屈折率をもつ膜とした場合、導光部1
から基板5に入る光の大部分を境界面で全反射すること
ができるので、端面から取出せる光パワーを大きくする
ことができる。
【0025】また、この実施の形態の構成で、基板5と
導光部1との間に形成する膜16を反射膜とした場合、
導光部1から基板5に入る光を、再度導光部1内に戻す
ことができるので、端面から取出せる光パワーを大きく
することができる。導光部1の裏面に反射膜を形成する
構成は、特開平10−208874号公報に開示されて
いるが、この構成は、図14に示すように導光部である
基板32が平板であるため、反射膜38と陰極35との
間で光の反射が繰り返されて光が減衰するため、端面か
ら取出される光量が小さくなり取出し効率が小さくな
る。しかし、この実施の形態の構成では、導光部1の有
機LEDを形成している面と膜16を形成している面が
平行でないので、16膜で反射した光は端面に向かうた
め、減衰が少なくなる。そのため効率を高くでき、従来
のものに比べ、大きなパワーの光を端面から出すことが
できる。
【0026】また、アレイの導光部端面にマイクロレン
ズフイルムを、各々のレンズが端面に対応するように形
成してもよい。この実施の形態の構成では、任意の陽極
2と共通陰極4の間に電圧を印加する事で、選択した陽
極2と陰極4に挟まれた有機膜3を発光させて、その導
光部1の端面を光らすことができる。このような、端面
発光型有機LEDアレイを用いることで、薄型の光ヘッ
ドが実現できる。
【0027】実施の形態7 本発明の端面発光型有機LEDアレイの他の実施の形態
の1例を図11(a)と(b)に示す。図11(a)
は、端面から見た概略図、図11(b)は、図11
(a)のY−Y線で切った概略断面図である。実施の形
態7の構成は、反射膜又は導光部よりも屈折率の小さい
膜16と複数の陽極用端子19と陰極用端子18を形成
した基板5の上に、複数の導光部1がアレイ状に並列に
配置されている。導光部1として、図8に示す実施の形
態4の形状のものを使っている。各導光部表面には、I
TO等の透明導電膜(陽極)2が50〜400nmの膜
厚にストライプ状に一定のピッチで形成されている。
【0028】この実施の形態の構成では、膜16に金属
反射膜を用いても、導光部間に設けた遮光性の樹脂が陽
極2と膜16との接触を妨げているので、実施の形態6
の構成のように絶縁膜17を設けなくても、有機LED
を独立に駆動することができる。但し、導光部1の一方
の端から陽極用端子19の領域には、基板上に絶縁膜1
7を設けてもよい。
【0029】複数のストライプ状の陽極2にまたがって
発光層を含む有機膜3が50〜400nmの膜厚に、続
いて陰極4が50〜400nmの膜厚に形成されてい
る。ここで、各透明導電膜(陽極)2は各導光部1に対
応した陽極用端子19と電気的に接触するように形成さ
れており、陰極4は、陰極用端子18と電気的に接触す
るように形成されている。ここで、陰極4はすべての導
光部1にまたがるように1本で形成されてもよく、互い
に断線していてもよい。また、アレイの導光部1端面に
マイクロレンズフイルムを、各々のレンズが端面に対応
するように形成してもよい。
【0030】各導光部1は、遮光性の樹脂23で固定さ
れており、導光部1間はこの樹脂23で埋められてい
る。図11(a)と(b)で、導光部の側面から外へも
れる光は、遮光性の樹脂23により隣の導光部へ侵入す
ることをなくすことができる。遮光性の樹脂としては、
光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂等が使用でき、液晶等で使
われるブラックマトリックス用の樹脂等も使用できる。
【0031】この実施の形態では、実施の形態3で説明
したように、封止用キャップで有機LEDを簡単に覆う
ことができるので、長寿命のアレイが提供できる。ま
た、任意の陽極用端子19と共通陰極用端子18の間に
電圧を印加する事で、選択した陽極2と陰極4に挟まれ
た有機膜3を発光させて、その導光部1の端面を光らす
ことができる。また、樹脂として遮光性のものを用いて
いるので、発光させた導光部(光ファイバー)1の光が
となりの導光部1に侵入して、選択していない導光部1
端面を光らせるような、クロストーク現象を防ぐことが
できる。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるも
のではない。 (実施例1)導光部として、図12(a)に示すよう
な、長さ10mm、幅3mm、厚さ3mmのピラミッド
型のポリカーボネイト製光学部品11を用意した。この
光学部品11の三角形の側面の1面(図では下面)と四
角形の面(端面)をレジスト(図示せず)でカバーし、
蒸着装置のチャンバー内で回転させながら、残りの3面
にITOからなる陽極12を厚み150nmに形成し、
その後レジストを剥離することで、その上のITOを除
去した(図12(b))。ポリカーボネイト基板15上
に光学部品11を陽極12が形成されていない面を接着
面として貼り付け、光学部品11の残り3側面に蒸着法
にて、幅8mm、長さ8mmに、ホール輸送層として
4,4’−ビス[N−(1−プチル)−フェニルアミ
ノ]ビフェニル(以下NPBと略す)、発光層としてト
リス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(以下
Alq3と略す)を、蒸着速度0.2nm/secで膜
厚が各々50nmになるように順次形成して有機膜13
とした。最後に陰極14として幅10mm、長さ6mm
のAlLi合金層を形成し、図12(c)に示す端面発
光型有機LEDを得た。この端面発光型有機LEDの両
電極間に電圧を10V印加したところ、端面から約1μ
Wの光が検出できた。
【0033】(比較例1)導光部として、長さ10m
m、幅5mm、厚さ3mmで、裏面にアルミ反射膜38
を形成したポリカーボネイト基板32を用い、反射膜3
8を形成していない面に、長さ10mm、幅3mm、厚
み150nmにITOからなる陽極33を形成し、次に
幅8mm、長さ8mmに、ホール輸送層36として4,
4’−ビス[N−(1−ブチル)−フェニルアミノ]ビ
フェニル(以下NPBと略す)、発光層37としてトリ
ス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(以下A
lq3と略す)を順次、蒸着速度0.2nm/secで
膜厚が各々50nmになるように形成し、有機膜とし
た。最後に陰極35として幅5mm、長さ6mmのAl
Li合金層を形成し、図14に示す従来構成の端面発光
型有機LEDを得た。この端面発光型有機LEDの両電
極間に電圧を10V印加したところ、端面から約0.6
μWの光が検出できた。実施例1と比較例1の比較か
ら、導光部(11、32に対応)を本発明の構成にする
ことで、端面からより大きい光量が得られることがわか
った。
【0034】(実施例2)実施例1で作製した端面発光
型有機LEDの端面に、マイクロレンズが形成されたプ
ラスチックフィルム又はプラスチック板22を、グリセ
リンを介して貼り付けて、図13に示すような端面発光
型有機LEDを作製した。この端面発光型有機LEDの
両電極間に電圧を10V印加したところ、端面から約
1.3μWの光が検出できた。実施例2と実施例1との
比較から、マイクロレンズを備えることで端面からの取
出し光量をより大きくできることがわかる。
【0035】
【発明の効果】本発明により、有機LEDに同じ電圧を
印加した場合、従来の端面発光型有機LEDに比べ大き
な発光パワーが得られるようになった。本発明の端面発
光型有機LEDをアレイ状に並べれば、感光体表面を感
光させるために必要なパワーを、従来のアレイに比べ低
い電圧で得られるので、低消費電力なアレイを提供でき
る。また、低電圧で端面発光型有機LEDを駆動できる
ので、従来に比べ長寿命で高信頼性なアレイを提供でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図2】実施の形態2に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図3】実施の形態2に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図4】実施の形態3に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図5】実施の形態3に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図6】実施の形態3に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図7】実施の形態3に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図8】実施の形態4に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図9】実施の形態5に記載の本発明の構成の1例を示
した概略図である。
【図10】実施の形態6に記載の本発明の構成の1例を
示した概略図である。
【図11】実施の形態7に記載の本発明の構成の1例を
示した概略図である。
【図12】実施例1の製造工程を説明した概略図であ
る。
【図13】実施例2の構成を説明した概略図である。
【図14】従来の構成の1例を示した概略図である。
【符号の説明】
1 導光部 2、12、33 陽極 3、13 有機膜 4、14、35 陰極 5、15、32 基板 6 接着剤 7 封止キャップ 8 中心部 9 周辺部 10 発光 11 光学部品 16 膜 17 絶縁膜 18 陰極用端子 19 陽極用端子 21 端面の形状 22 プラスチックフィルム又はプラスチック板 23 樹脂 36 ホール輸送層 37 発光層 38 反射膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 悦昌 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大畑 公孝 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB06 AB11 BA04 BB01 BB06 CA00 CA05 CB01 DA01 DB03 EB00

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光源としての有機LEDと導光部とし
    て用いる光学部品とを含み、有機LEDで発光した光を
    導光部に入れて、導光部の断面から取出す構成の端面発
    光型有機LEDにおいて、光学部品が、円錐形状、円錐
    の頂点から端面に向かって一部を切り取った形状又はピ
    ラミッド形状を有し、その側面の一部に有機LEDを設
    けたことを特徴とする端面発光型有機LED。
  2. 【請求項2】 発光源としての有機LEDと導光部とし
    て用いる光学部品とを含み、有機LEDで発光した光を
    導光部に入れて、導光部の断面から取出す構成の端面発
    光型有機LEDにおいて、光学部品の形状が、その一部
    が削られた円柱であり、削られた部分に有機LEDを設
    けたことを特徴とする端面発光型有機LED。
  3. 【請求項3】 光学部品が、一部が円柱であり、残りが
    前記円柱の中心軸に対し、一定の角度で切り取った形状
    を有し、有機LEDが、切り取った平面部に形成されて
    いる請求項2記載の端面発光型有機LED。
  4. 【請求項4】 光学部品が、一部が円柱であり、残りが
    円錐であり、前記円錐の頂点が、前記円柱の中心線上に
    ある形状を有し、有機LEDが、円錐の側面の一部に形
    成されている請求項2記載の端面発光型有機LED。
  5. 【請求項5】 光学部品が、一部が削られた円柱の形状
    を有し、有機LEDが削られた部分に設けられ、円柱部
    の周辺側と中心部が互いに異なる屈折率値を持ち、周辺
    側の屈折率が中心部の屈折率よりも小さい請求項2〜4
    のいずれか1つに記載の端面発光型有機LED。
  6. 【請求項6】 光学部品が、曲面、球面又は光散乱性の
    光取出し面を有する請求項1〜5に記載の端面発光型有
    機LED。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の端
    面発光型有機LEDを基板上に並べた端面発光型有機L
    EDアレイ。
  8. 【請求項8】 各端面発光型有機LEDと基板との間に
    導光部よりも小さな屈折率をもつ膜を設けてある請求項
    7に記載の端面発光型有機LEDアレイ。
  9. 【請求項9】 各端面発光型有機LEDと基板との間に
    反射膜を設けてある請求項7に記載の端面発光型有機L
    EDアレイ。
  10. 【請求項10】 各端面発光型有機LED間に遮光性を
    もつ樹脂が設けてある請求項7〜9のいずれか1つに記
    載の端面発光型有機LEDアレイ。
  11. 【請求項11】 樹脂が、黒色樹脂である請求項10に
    記載の端面発光型有機LEDアレイ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248219A (ja) * 2005-02-14 2006-09-21 Casio Comput Co Ltd 走査ヘッド及びプリンタ
JP2007136890A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Casio Comput Co Ltd 走査ヘッド及びドット照射素子

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