JP2003132878A - 電極製造装置及び電極の製造方法 - Google Patents

電極製造装置及び電極の製造方法

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JP2003132878A
JP2003132878A JP2001323285A JP2001323285A JP2003132878A JP 2003132878 A JP2003132878 A JP 2003132878A JP 2001323285 A JP2001323285 A JP 2001323285A JP 2001323285 A JP2001323285 A JP 2001323285A JP 2003132878 A JP2003132878 A JP 2003132878A
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electrode mixture
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Naoto Enoshima
尚登 榎島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電極合材を集電体の両面に同時に塗布できる電
極製造装置及び方法を提供すること。 【解決手段】集電体の一面側に電極合材を塗布する第1
塗布手段と、集電体の他面側に当接し電極合材を塗布す
る第2塗布手段と、電極90’のいずれかの面と当接
し、軸を揺動して集電体と第2塗布手段との間の当接圧
力を調整する調整ロール5と、集電体の他面側に塗布さ
れた電極合材の厚みの幅方向の相違を計測する計測手段
52、53と、調整ロール5を、計測手段52、53に
より計測された厚みが小さい側の該当接圧力を減ずるよ
うに揺動する揺動手段と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状の集電体の
両面に電極合材を塗布できる電極製造装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電池やキャパシタなどの給電
源においては、電極合材からなる層を集電体の両面に備
えた長尺状をなす電極をロール状に巻き取って形成した
巻回型の電極体が使用されている。
【0003】従来、長尺状の電極を製造する方法として
は、集電体の片面ずつに電極合材を塗布・乾燥する方法
が知られている。
【0004】従来技術としては、密閉型ニッケル−カド
ミウム蓄電池の負極板に対する化成処理時(特開平4−
174970号公報)やアルミ電解コンデンサに使用さ
れる電極箔を加工する時(特開平9−132344号公
報)に起きる張力の変動による加工上の不都合解消のた
めに長尺状の電極に加わる張力を制御することが行われ
ていた。
【0005】また、長尺状の電極を巻き取る際に電極端
部の位置を揃える目的で特開2000−228188号
公報では、長尺状の電極を走行させつつ巻き取る際に、
走行する電極にあてがわれる中間ロールを用い、走行す
る電極の幅方向の端部の位置を検知し、端部の位置が正
規の位置から変位したときに、電極シートの走行方向に
対する中間ロールの軸心の角度を変化させ、走行する電
極の幅方向の端部の位置を矯正する方法を開示してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極合
材の塗布を集電体の片面ずつ行う方法では生産性が低
い。
【0007】そこで、本発明では電極合材を集電体の両
面に同時に塗布できる電極製造装置及び方法を提供する
ことを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する目的
で本発明者は、集電体の両面に対して同時に電極合材を
塗布した後に電極合材を乾燥し、電極の生産性を向上す
る方法を検討した。具体的には、集電体の一面側にダイ
コータ等の第1塗布手段により電極合材を塗布した後
に、集電体の他面側に電極合材を同じくダイコータ等の
第2塗布手段により塗布した後に乾燥させ電極とした。
その結果、集電体の両面に対して同時に電極合材を塗布
すると、製造される電極の他面側について形成された電
極合材の層の厚さが不均一となる場合があった。
【0009】その原因について本発明者が検討を行った
結果、電極合材を集電体に塗布する場合において、一面
側に電極合材を塗布するときにはコーターダイによって
ギャップを調整できる手段を用いることができるのに対
して、他面側に塗布する場合には一面側に塗布された未
だ乾燥されていない電極合材の存在によりそのような集
電体の位置を調整できる手段を用いることができないの
で、僅かな電極製造条件の変動によっても集電体の左右
のたるみが安定しないので、塗布される電極合材の膜厚
に影響を与える集電体の他面側と第2塗布手段との当接
圧力も安定しなくなることが判明した。
【0010】上記知見に基づき本発明者は、長尺状をな
す集電体を供給する集電体送り手段と、該供給手段から
供給された該集電体の一面側に電極合材を塗布する第1
塗布手段と、該集電体の他面側に当接し電極合材を塗布
する第2塗布手段と、両面に電極合材が塗布された該集
電体を乾燥して電極とする乾燥手段と、該乾燥手段によ
り乾燥した該電極を回収する電極受け手段と、該第1塗
布手段と該第2塗布手段との間で該集電体の他面側と当
接し、又は該乾燥手段と該電極受け手段との間で該電極
のいずれかの面と当接し、軸を揺動して該集電体と該第
2塗布手段との間の当接圧力を調整する調整ロールと、
該集電体の他面側に塗布された電極合材の膜厚の幅方向
の相違を計測する計測手段と、該調整ロールを、該計測
手段により計測された膜厚が小さい側の該当接圧力を減
ずるように揺動する揺動手段と、を有することを特徴と
する電極製造装置を発明した。
【0011】さらに、上記課題を解決する本発明の電極
製造方法は、長尺状をなす集電体の一面側に電極合材を
塗布する第1塗布工程と、該集電体の他面側に当接する
第2塗布手段で電極合材を塗布する第2塗布工程と、両
面に電極合材が塗布された該集電体を乾燥して電極とす
る乾燥工程と、前記集電体又は前記電極と当接し軸が揺
動できる調整ロールをもち、該集電体の他面側に塗布さ
れた電極合材の膜厚の幅方向の相違を計測し、該集電体
について塗布された電極合材の膜厚が小さい側と該第2
塗布手段との当接圧力を減ずるように該調整ロールの軸
を揺動させる調整工程と、を有することを特徴とする。
【0012】つまり、集電体の他面側に電極合材を塗布
するときに、製造された電極の他面側に形成された電極
合材層の膜厚に応じて第2塗布手段と集電体の他面側と
の当接圧力を変動させて電極合材の膜厚を一定化してい
る。第2塗布手段と集電体の他面側との当接圧力を変動
させる方法としては集電体表面に塗布された電極合材に
影響を与えないように、第1塗布手段と第2塗布手段と
の間で集電体の他面側、又は乾燥手段と電極受け手段と
の間で電極のいずれかの面側に当接させた調整ロールの
回転軸を揺動させることで行う。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明装置及び方法により製造さ
れる電極は長尺状である。電極は長尺状の集電体の両面
に電極合材が塗布されて電極合材の層が形成されてい
る。電極は一般的に電池やキャパシタ等の給電源に使用
されるものである。電極合材は、電池やキャパシタ等の
給電源の給電機能を奏するための成分を備えているもの
である。また、本装置及び方法で製造される電極は、製
造された後に長尺方向に沿って複数に切断・分割するこ
ともできる。その場合に、集電体上に塗布される電極合
材層はストライプ状に塗布することもでき、電極を複数
の電極に分割するときに電極合材が塗布されていない隙
間の部分を切断することができる。
【0014】(電極製造装置の構成)本発明の電極製造
装置は、集電体送り手段と第1塗布手段と第2塗布手段
と乾燥手段と電極受け手段と調整ロールと計測手段と揺
動手段とを有する。
【0015】集電体送り手段は、長尺状の集電体を第1
塗布手段に送り出す手段である。集電体送り手段として
は、集電体を巻き取りロール状にしたものから集電体を
引き出す手段等が例示できる。また、集電体に加わる張
力の変動を抑えるために本手段が集電体を送り出す速度
(又は張力)を制限する機構を有することが好ましい。
【0016】第1塗布手段は、集電体の一面側に電極合
材を塗布する手段であり、ダイコータ等の、シート上に
ペースト状のものを塗布するために一般的に用いられる
手段であれば特に限定されない。ダイコータは、スロッ
ト状の電極合材吐出口をもつスロットダイを直接集電体
に当接させて電極合材吐出口から電極合材を吐出するこ
とで集電体表面に電極合材を塗布する。さらに、第1塗
布手段は集電体の他面側から当接しコーターダイと集電
体とのギャップの大きさを幅方向で一定に調整するバッ
クアップロールを組み合わせることが好ましい。
【0017】第2塗布手段は、集電体の一面側に電極合
材を塗布する手段であり、第1塗布手段と同様に、ダイ
コータ等の、シート上にペースト状のものを塗布するた
めに一般的に用いられる手段であれば特に限定されな
い。なお、第2塗布手段においては、集電体の一面側に
塗布された電極合材が乾燥していないので、集電体の一
面側に当接させるバックアップロールを組み合わせて使
用することは困難である。
【0018】第2塗布手段にバックアップロールを組み
合わせ可能な場合としては、製造される電極の両端部に
電極合材層が形成されない部分が存在したり複数の電極
とするために電極合材がストライプ状に塗布されて隙間
が存在する場合のように、集電体の一面側に電極合材が
塗布されていない部分が存在する場合に、その電極合材
が塗布されていない部分と当接するような形状のバック
アップロールを用いることができる。
【0019】乾燥手段は電極合材に含まれる溶媒等の揮
発成分を蒸発させて電極合材を集電体上に固定する手段
である。揮発成分を蒸発できるものであれば特に限定し
ない。たとえば、電極合材を塗布した集電体を高温に加
熱して揮発成分を蒸発させる手段や、減圧することで揮
発成分を蒸発させる手段やその組み合わせ等である。加
熱する手段としては直接集電体と接触するものではな
く、輻射により加熱する方法や高温流体等を集電体に吹
き付ける方法等の間接的に加熱する方法が好ましい。
【0020】電極受け手段は製造された電極を所定の速
度で取り込む手段である。具体的には電極を軸芯等に巻
き取りロール状とする巻き取り手段等がある。
【0021】調整ロールは集電体又は電極に直接接触す
るので、集電体の表面に塗布された電極合材に悪影響を
与えないことが必要である。したがって調整ロールは、
第1塗布手段と第2塗布手段との間の電極合材が塗布さ
れていない部分である集電体の他面側と当接するように
配設されるか、電極合材が塗布されていても乾燥手段に
より固定されている部分である乾燥手段と電極受け手段
との間で電極のいずれかの面と当接するように配設され
ている。
【0022】調整ロールは、その回転軸が後述する揺動
手段で揺動可能となっている。調整ロールの軸が揺動す
ることで集電体又は電極と調整ロールとの当接圧力がそ
の幅方向で変化して、結果として第2塗布手段と集電体
の他面側との当接圧力が変動する。なお、調整ロールを
配設する位置は、第2塗布手段と集電体の他面側との当
接圧力のみをより適正に調整できることから乾燥手段と
電極受け手段との間とすることが好ましい。
【0023】計測手段は集電体の他面側に塗布された電
極合材の膜厚の幅方向の相違を計測する手段である。電
極合材の膜厚を測定する具体的な方法としては、X線、
ガンマ、電子線等の高エネルギー線の透過時の減衰量か
ら測定する方法、プローブ等を直接電極に接触させて測
定する方法等の直接的に電極合材層の膜厚を測定する方
法、電極に加わる張力と第2塗布手段と集電体の他面側
との接触圧力とが相関しその接触圧力により集電体の他
面側に塗布される電極合材の膜厚が変動することを利用
して電極に加わる張力を測定することで間接的に電極合
材層の膜厚を測定する方法等をそれぞれ具現化した手段
があるが特に限定するものではない。X線、ガンマ線、
電子線等の高エネルギー線を用いて膜厚を測定する方法
は直接的に信頼性の高い膜厚の値が得られるので好まし
い。また電極の張力により膜厚の測定を行う方法は調整
ロールに加わる接触圧力をロードセンサ等により測定す
ることでも測定可能であり、部品点数の減少が図れるの
で好ましい。
【0024】揺動手段は、調整ロールの軸を揺動させる
手段である。軸の揺動は、計測手段により計測された膜
厚が小さい側の第2塗布手段と集電体の他面側との当接
圧力を減ずるように行う。軸を揺動させる方法としては
特に限定しない。たとえば、調整ロールを旋回させる機
構をもつアクチュエータ部を用いて形成できる。アクチ
ュエータ部としては歯車機構、リンク機構を用いて形成
できる。アクチュエータ部の駆動源としてはモータ機構
やシリンダ機構を採用できる。モータ機構としては、例
えば、入力パルスの数に応じて駆動量が規定されるパル
スモータを利用して構成できる。シリンダ機構として、
油圧式、空圧式のいずれでも良い。
【0025】(電極製造装置の作用及び効果)本電極製
造装置は以上の構成をもつので、以下の作用効果をも
つ。併せて本発明の電極の製造方法について、上述の電
極製造装置に基づきながら説明する。
【0026】まず、集電体送り手段により送り出された
集電体は第1塗布手段により、その一面側に電極合材が
塗布される(第1塗布工程)。このときに、第1塗布手
段では、バックアップロールを組み合わせて使用可能で
あるので、集電体の一面側に塗布される電極合材の膜厚
も充分実用的な範囲で制御可能である。
【0027】次に、集電体の他面側に第2塗布手段によ
って電極合材が塗布される(第2塗布工程)。前述した
ように、第2塗布手段にバックアップロールを組み合わ
せることは困難であるか、可能であっても充分な効果の
あるバックアップロールを組み合わせることは困難であ
る。したがってこのままでは、集電体の他面側と第2塗
布手段との当接圧力が集電体の幅方向で変動し、集電体
の他面側に塗布される電極合材層の膜厚も集電体の幅方
向で変動してしまうこととなる。これは特別な場合に使
用できるバックアップロールを用いた場合でも第1塗布
手段と組み合わせ可能なバックアップロールとは異なり
その形状が制限されるので充分な当接圧力の調整機能が
発揮できないからである。
【0028】そこで、計測手段により計測した集電体の
他面側に塗布された電極合材の膜厚に応じて揺動手段が
調整ロールの軸を揺動させることで、集電体の他面側と
第2塗布手段との当接圧力を集電体の幅方向で安定化さ
せることで(調整工程)、集電体の他面側に塗布される
電極合材層の膜厚の変動を抑制している。揺動手段は、
集電体について塗布された電極合材の膜厚が小さい側と
第2塗布手段との当接圧力を減ずるように調整ロールの
軸を揺動させる。ここで、計測手段として、電極の張力
で電極合材の膜厚を測定する方法を採用すると、集電体
の他面側と第2塗布手段との当接圧力を遅延なく知るこ
とができるので集電体への電極合材の塗布量の変動が大
きい環境では好ましい。
【0029】両面に電極合材が塗布された集電体は、乾
燥手段により乾燥されることで電極となる(乾燥工
程)。乾燥された電極は電極受け手段により巻き取られ
る。乾燥手段と電極受け手段との間では必要に応じて電
極合材の密度を増加させるための圧縮行程や複数の電極
に分離する切断工程等を設けてもよい。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、以下の説明では同様の構成又は作用効果を
発揮する部位については、異なる部材についても同一若
しくは関連する符号を付して説明している。
【0031】(実施例) (電極製造装置)本実施例の電極製造装置は、図1、2
に示すように、長尺状をなす集電体90を走行させつつ
両面に電極合材を塗布・乾燥を行い、電極90’とする
装置である。
【0032】本装置においては、集電体送り手段(図
略)から送り出された連続するシート形状をなす金属製
の集電体90がバックアップロール2の表面に他面側が
当接した状態でその一面側に第1塗布手段としての第1
ダイコータ1により電極合材が塗布される。その後、ロ
ール7を介して第2塗布手段としての第2ダイコータ3
により集電体の他面側に電極合材が塗布される。ロール
71の存在により集電体90の位置はある程度安定化さ
れている。
【0033】両面に電極合材が塗布された集電体90は
乾燥手段としての乾燥炉4内を通過することで電極合材
中の揮発成分が蒸発し電極合材が乾燥・固定され電極9
0’となる。電極90’は調整ロール5、テンションロ
ール6、ロール72に当接し計測手段としての膜厚計8
を通過した後に電極受け手段としての電極巻き取り装置
(図略)によって巻き取られる。
【0034】調整ロール5は、走行する電極90’にあ
てがわれるものである。図3に示すように、調整ロール
5は、電極90’が当接しつつ走行する(図3では下か
ら上に向けて電極90’は走行している)外周面をもつ
大径部51と、大径部51の端部に同軸的に連接された
小径部52、53と、小径部52の軸長方向の一端部5
4を枢支して調整ロール5を旋回可能とする枢支軸57
と、小径部53の軸長方向の他端部に設けられた突状を
なす係合部55と、係合部55を案内する案内溝Mをも
つ案内部56とを備えている。
【0035】計測手段8は、高エネルギー線源81と線
量計82とからなる。高エネルギー線源81から照射さ
れた高エネルギー線は電極90’を透過し、線量計82
に到達する。線量計82に到達した高エネルギー線の量
から高エネルギー線の減衰量を算出し、集電体90上に
形成された電極合材の膜厚を算出する。
【0036】線量計82は電極90’の幅方向の少なく
とも2以上の部位の高エネルギー線量を測定する手段で
ある。集電体上に形成された電極合材の膜厚が厚いほ
ど、高エネルギー線の減衰量は指数関数的に大きくな
る。算出した膜厚の値をコンピュータ上のロジックとし
て実現された演算部(図略)に膜厚信号として送出して
いる。
【0037】図1に示すテンションロール6は、走行す
る集電体90及び電極90’に張力を与えるものであ
る。テンションロール6は、これの周方向に電極90’
との摩擦力により従動回転する従動回転構造とされてい
る。調整ロール5の軸長、テンションロール6の軸長
は、電極シート1の幅方向よりも大きい。
【0038】さらに揺動手段(図略)設けられている。
揺動手段は、調整ロール5の小径部53の他端部の係合
部55を矢印X1,X2方向に移動させ調整ロール5の
軸を揺動させる機能をもつ。この機能より調整ロール5
の軸を傾け、電極90’の走行方向(図面上方向)に対
する調整ロール5の軸の角度を調整する。
【0039】揺動手段は、調整ロール5の他端部55を
矢印X1,X2方向に移動させるアクチュエータ部(図
略)と、アクチュエータ部を作動させるモータ(図略)
と、モータを駆動させる駆動回路(図略)とを備えてい
る。駆動回路には前述の演算部から制御信号が与えられ
る。
【0040】使用の際には、図1、2から理解できるよ
うに、連続するシート形状をなす金属製の集電体90の
一面側に電極合材が第1ダイコータ1により塗布被覆さ
れる(第1塗布工程)。その後、第2ダイコータ3によ
り集電体90の他面側に塗布被覆される(第2塗布工
程)。電極合材は乾燥炉4で乾燥され(乾燥工程)、電
極合材に含まれている揮発成分である溶媒が乾燥して除
去される。製造された電極90は、調整ロール5、テン
ションロール6、ロール72、膜厚計8を経て、電極巻
き取り装置に至り、ロール状に巻回される。
【0041】膜厚計8より入力された膜厚信号により電
極90’に形成されている電極合材の膜厚が幅方向で独
立して検知できる。その結果、幅方向で膜厚が異なって
いる場合には駆動回路に対して調整ロール5の他端部を
膜厚の不均衡を解消する方向に移動させるように制御信
号を送出する。
【0042】具体的には、電極90’の小径部52側の
膜厚が小さい場合には調整ロール5の他端部をX1の方
向に移動させて電極90’の小径部53側の張力を増加
させて均衡化させる。反対に小径部52側の膜厚が大き
い場合には他端部をX2の方向に移動させて小径部53
側の張力を減少させる(調整工程)。この場合に変動す
る張力の絶対値はテンションロール6に補正され概ね一
定値とされる。このようにして本実施例においては、電
極90’の走行方向に対する調整ロール5の軸の角度を
調整して電極90’に加わる張力を電極90’の幅方向
で均衡化させる。
【0043】その結果、第2ダイコータ3と集電体90
の他面側との当接圧力の幅方向で均衡して集電体90の
他面側に塗布される電極合材の膜厚も幅方向で均一とな
る。
【0044】(変形例) (電極製造装置)本変形例の電極製造装置は、図4に示
すように、計測手段として実施例の装置の膜厚計8に代
えて、調整ロール5に内蔵された張力計を用いたこと以
外は実施例の装置とほぼ同一である。以下に実施例の装
置と相違する部分についてのみ説明する。
【0045】調整ロール5は、走行する電極90’にあ
てがわれるものである。図3に示すように、調整ロール
5は、電極90’が当接しつつ走行する(図3では下か
ら上に向けて電極90’は走行している)外周面をもつ
大径部51と、大径部51の端部に同軸的に連接された
小径部52、53と、小径部52の軸長方向の一端部5
4を枢支して調整ロール5を旋回可能とする枢支軸57
と、小径部53の軸長方向の他端部に設けられた突状を
なす係合部55と、係合部55を案内する案内溝Mをも
つ案内部56とを備えている。小径部52及び53はそ
れぞれ独立して大径部51から加えられる圧力を計測で
きるセンサ(ロードセル)が設けられており、その圧力
の値をコンピュータ上のロジックとして実現された演算
部(図略)に膜厚信号として送出している。
【0046】したがって、本変形例の装置では、小径部
52、53に設けられたセンサより入力された膜厚圧力
信号により電極90’に加わっている張力が幅方向で独
立して検知できる。その結果、幅方向で張力が異なって
いる場合には駆動回路に対して調整ロール5の他端部を
張力の不均衡を解消する方向に移動させるように制御信
号を送出する。
【0047】具体的には、電極90’の小径部52側の
張力が大きい場合には調整ロール5の他端部をX1の方
向に移動させて電極90’の小径部53側の張力を増加
させて均衡化させる。反対に小径部52側の張力が小さ
い場合には他端部をX2の方向に移動させて小径部53
側の張力を減少させる(調整工程)。この場合に変動す
る張力の絶対値はテンションロール6に補正され概ね一
定値とされる。このようにして本実施例においては、電
極90’の走行方向に対する調整ロール5の軸の角度を
調整して電極90’に加わる張力を電極90’の幅方向
で均衡化させる。
【0048】その結果、第2ダイコータ3と集電体90
の他面側との当接圧力の幅方向で均衡して集電体90の
他面側に塗布される電極合材の膜厚も幅方向で均一とな
る。
【0049】(試験)本装置を用いて実際に製造した電
極について電極合材の膜厚を評価した。比較例として調
整ロール5を有しない製造装置で製造した電極について
も評価を行った。集電体は幅200mm厚み15μmの
Al製の箔を用いた。
【0050】比較例の装置で製造された電極の右端部と
左端部とについて電極合材の膜厚を測定した結果、最も
差が大きい部分としては、第1ダイコータ1により電極
合材が塗布された電極の一面側では右端部6.6mg/
cm2、左端部6.6mg/cm2と大きな相違がないの
に対して、第2ダイコータ3により電極合材が塗布され
た電極の他面側では右端部6.6mg/cm2、左端部
6.2mg/cm2と大きな相違があり、電池に適用す
るには充分とはいえないものであった。
【0051】それに対して実施例の装置で製造した電極
では、右端部と左端部とについて電極合材の膜厚を測定
した結果、最も差が大きい部分としては、第1ダイコー
タ1により電極合材が塗布された電極の一面側では右端
部6.7mg/cm2、左端部6.7mg/cm2と大き
な相違がないのは勿論、第2ダイコータ3により電極合
材が塗布された電極の他面側でも右端部6.6mg/c
2、左端部6.6mg/cm2と大きな相違がなく、電
池に適用するには充分なものであった。
【0052】このように、本実施例の装置によると、電
極の幅方向で均一に電極合材を塗布した電極を簡便に製
造できた。
【0053】
【発明の効果】本発明装置及び方法によれば、集電体へ
の電極合材の塗布に際して集電体の幅方向の張力等の変
動に対しても矯正することができる。そのため集電体の
他面側と第2塗布手段との当接圧力が集電体の幅方向で
均一となり集電体の他面側に塗布される電極合材の膜厚
を集電体の幅方向で均一化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における装置全体の側面図である。
【図2】実施例における装置全体の平面図である。
【図3】調整ロールが中立位置にある状態を示す要部の
平面図である。
【図4】変形例における装置全体の側面図である。
【符号の説明】
1…第1ダイコータ 2…バックアップロール 3
…第2ダイコータ 4…乾燥炉 5…調整ロール 6…テンションロー
ル 71、72…ロール 8…膜厚計 81…高
エネルギー線源 82…線量計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状をなす集電体を供給する集電体送
    り手段と、 該供給手段から供給された該集電体の一面側に電極合材
    を塗布する第1塗布手段と、 該集電体の他面側に当接し電極合材を塗布する第2塗布
    手段と、 両面に電極合材が塗布された該集電体を乾燥して電極と
    する乾燥手段と、 該乾燥手段により乾燥した該電極を回収する電極受け手
    段と、 該第1塗布手段と該第2塗布手段との間で該集電体の他
    面側と当接し、又は該乾燥手段と該電極受け手段との間
    で該電極のいずれかの面と当接し、軸を揺動して該集電
    体と該第2塗布手段との間の当接圧力を調整する調整ロ
    ールと、 該集電体の他面側に塗布された電極合材の膜厚の幅方向
    の相違を計測する計測手段と、 該調整ロールを、該計測手段により計測された膜厚が小
    さい側の該当接圧力を減ずるように揺動する揺動手段
    と、を有することを特徴とする電極製造装置。
  2. 【請求項2】 前記計測手段は、前記乾燥手段と前記電
    極受け手段との間で前記電極に高エネルギー線を照射す
    る手段と、該電極を通過した高エネルギー線の減衰量か
    ら前記電極合材の膜厚を算出する手段とをもつ請求項1
    に記載の電極製造装置。
  3. 【請求項3】 前記計測手段は、前記集電体又は前記電
    極の張力を計測する手段である請求項1又は2に記載の
    電極製造装置。
  4. 【請求項4】 長尺状をなす集電体の一面側に電極合材
    を塗布する第1塗布工程と、 該集電体の他面側に当接する第2塗布手段で電極合材を
    塗布する第2塗布工程と、 両面に電極合材が塗布された該集電体を乾燥して電極と
    する乾燥工程と、 前記集電体又は前記電極と当接し軸が揺動できる調整ロ
    ールをもち、該集電体の他面側に塗布された電極合材の
    膜厚の幅方向の相違を計測し、該集電体について塗布さ
    れた電極合材の膜厚が小さい側と該第2塗布手段との当
    接圧力を減ずるように該調整ロールの軸を揺動させる調
    整工程と、を有することを特徴とする電極の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記調整工程は、前記電極に照射された
    高エネルギー線の減衰量を計測することで前記電極合材
    の膜厚を計測する工程である請求項4に記載の電極製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記調整工程は、前記電極又は前記集電
    体の張力を計測することで前記電極合材の膜厚を計測す
    る工程である請求項4又は5に記載の電極製造方法。
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